青いクルマ2012年04月22日 15:24

青いクルマ


今日も、首都高速をきもちよーく走っていたら、青いクルマ(前後に渡り白い帯が描かれているレース仕様のペイントにビビる)が、あっという間に追いついてきた。

ルノーのマークを確認するまでもなく、さっさと前に行かせる。

速い!。

ブロロロロロロー、と野太い排気音を響かせながら、あっという間に見えなくなった。

ルノーサンクだと思うが、ターボだったのか?。とにかく、確認する暇もないほど、あっけなく抜き去られた。

青い稲妻のような走り!。

フランス車だと思って舐めてかかると、ヤケドするぜ!。

連日のショックから立ち直れない(名ばかりの)ポルシェオーナーな私・・・。

DNAとXNA2012年04月22日 21:19

DNAとXNA


長年にわたり、遺伝子工学の進歩に着目し続けてきたが(なーに、たまにニュースが出ると読んでただけだが)、とうとう、とんでもないことになった!。

(“進化”も可能、人工DNAを合成)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120420001&expand#title

この記事を書いているライターや、ひょっとすると研究者本人も気づいていないのかもしれないが(あるいは、気づいていないフリ?)、全く異なるタイプの生命をデザインすることが可能になるかもしれない。

現在の地球上の生命がDNAやRNAといった分子を選択して遺伝を行うようになったのは、たぶん、それが環境との折り合いの中で最適な選択だったからだと思われる。

だから、生命の初期(というか、生命以前の分子進化過程)においては、様々な選択肢があったと思われる。その辺りの研究の素材としての意義については、記事の中でも触れられている。

少なくとも、地球という惑星には、DNAなどの系が適していたようだ(結果論ですが)。

しかし、異なる環境では異なる系が最適であるかもしれない。また、結果的にDNAが選択されたことは、単なる偶然で、ひょっとするとXNAの方が、環境適応力が高かったりするかも知れない(そうでないことを願うのみだが)。

未知の生命体が合成されて、我々を含めたDNA生物は駆逐されてしまうかもしれないというSFめいた妄想を抱いてしまったりして。

その高等進化した新生命体の作った野球チームの名前がXNAだったりするのかあ?。

ちなみに、XNAはマイクロソフトという会社が提供するゲームプログラミングの開発環境のことでもある。GNUの真似をして再帰的なネーミングをしているところは、真似っこマイクロソフトのやりそうなことだ。

(Microsoft XNA)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_XNA

グレイ・グー2012年04月22日 23:14

グレイ・グー
グレイ・グー


ナショジオの記事に刺激されて、人工生命について調べていたら、標記の言葉に出会った。

(ナノマシンの危険性)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3#.E3.83.8A.E3.83.8E.E3.83.9E.E3.82.B7.E3.83.B3.E3.81.AE.E5.8D.B1.E9.99.BA.E6.80.A7

この言葉は、ナノマシンの概念の提唱者である、キム・エリック・ドレクスラーという研究者が使い出した。関連語にはグリーン・グーというのもある(gooはここでは、「ねばねばした物」とか「厚く堆積したきたない物」という意味)。

(K・エリック・ドレクスラー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC

さて、地球全体が自己増殖したナノマシンや、環境中に漏洩(あるいは意図的に放出)されたウイルスによって、灰色や緑色に覆われてしまう、というとんでもないことは起こるのだろうか。

「起こりそうもない」と彼らは言う。だって、相当な確率で起こる、なんて言ったら、直ちに研究は差し止めになり、おまんまの食い上げになることは明らかだ(からでは、ないとは思うが・・・)。

この話、どこかで聞いたような気がする。

そう、原子力発電所のことだ。5重の壁に守られているので、放射性物質が環境中に撒き散らされることは、「起こりそうもない」話だったはずだ。

(5重の壁)
http://ja.wikipedia.org/wiki/5%E9%87%8D%E3%81%AE%E5%A3%81

そして、神話は脆くも崩れ、スリーマイル、チェルノブイリ、フクシマと次々に放射性物質を環境中に放出し続けている。今後も、起こらないとは言えないし、そもそも放射性廃棄物の最終処分に失敗すれば、これもまた環境中に漏出する。

しかし、グレイ・グーやグリーン・グーに比べれば、ちょろいものだ(いや、軽視しているわけではない)。

(バイオテクノロジーに対する懸念)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%94%9F%E5%91%BD#.E3.83.90.E3.82.A4.E3.82.AA.E3.83.86.E3.82.AF.E3.83.8E.E3.83.AD.E3.82.B8.E3.83.BC.E3.81.AB.E5.AF.BE.E3.81.99.E3.82.8B.E6.87.B8.E5.BF.B5

あっちゃーっ、もう既に漏洩してたんですねえ!。

確かに、進化の過程で淘汰されたり、環境圧力や生態系自身の持つバランス機能によって、幾何級数的な増殖が瞬時(数時間)で起こるということは、「起こりそうもない」し、過去に起こったという証拠もない。

ただし、そうやっていつまでも「神話」を信じ続けていていいのだろうか。

現在、生物についてのヤバそうな実験は通称P4施設と呼ばれる隔離施設で行われることになっているが、あんなもんで隔離できると本気で思っているのだろうか。

(バイオセーフティーレベル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB

5重の壁の神話が崩壊した現在、その安全性を絶対のものだなどと主張することはないとは思うが、もしそんなことを言ったとしても、誰も信じるものはいないだろう。

それでも、生物については国際的な取り決めがあり、一応の規制がかかっている(動物培養細胞は除外されているなど、ザルですが)。

(カルタヘナ議定書)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%AE%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84#.E3.82.AB.E3.83.AB.E3.82.BF.E3.83.98.E3.83.8A.E8.AD.B0.E5.AE.9A.E6.9B.B8

しかし、知る限り、非生物であるナノマシンに関する国際的な規制はない。野放しである。グレイ・グーは、いつか起こると覚悟しておくべきかもしれない。