町会原発!? ― 2012年04月24日 23:18
町会原発!?
うちの町会の世帯数がどのくらいか、調べたことはなかったのだが、区の世帯数を区内の町会の数で割ってみると、約1500世帯となる。
住宅や商店街はあるが、工場とかはほとんどない。電気の消費量は、全国平均よりも世帯当たりでは少ないのではないか。
なぜこんなことを調べたのかというと、1万から2万世帯の電力を賄う小型原子力発電所(?)が開発されたのだそうだ。
(米社、物置サイズの小型原子力発電機の営業活動を開始)
http://blogs.yahoo.co.jp/kyomutekisonzairon/58930207.html
(Hyperion to build nuclear pod at DOE test site)
http://gigaom.com/cleantech/hyperion-to-build-nuclear-pod-at-doe-test-site/
(Gen4 Energy, Inc.)
http://www.gen4energy.com/
ハイペリオン・パワー・ジェネレーション社は、最近「Gen4 Energy」と名前を変えたようだ(なにか悪いことでもしたのかあ?)。
初期投資25億円というのは、破格である(100万キロワットクラスの原発は、4000億円だから、160分の1)。ランニングコストが安ければ、十分引き合う価格だ。
東京都知事は、東京(近郊?)に原発を誘致すると発言したそうだが、世界ははるか先を行っていたようだ。これからは、町会費を貯めて(!)、原発を町会会館の敷地に設置する時代になる。発生する熱を利用して、温泉(ではないが)を運営すれば、地域サービスの向上にもつながる(じいちゃん、ばあちゃんは、温泉好きだからなあ)。
安全性については既存のメガ原発よりは、はるかに高いし、放射性廃棄物は閉じ込められていて、漏洩する心配は(たぶん)ない。うちの近所なら、津波の心配はないし、地中に埋設するようなので、耐震性も高い。少なくとも、私の住んでいる築○十年の木造アパートよりは、はるかに高い。
冗談のようだが、これが現実である。
まあ、町会よりも、高層ビルや大規模工場などのプラントとしての普及が見込まれるのではないか。アットー的なコストの削減に繋がる可能性がある。
しかし、これには条件がある。
リスクは全て地域で負うこと。最終処分を含めた「全て」のリスクを、町会で引き受けることが条件だ。わが町で、高レベル廃棄物を保管管理し、後世に渡って引き継ぐ覚悟が必要になる。何万年にもわたる遺産を引き継ぐことになる。
そんなことが可能なのか。
(町長選の争点になった超小型トリウム溶融塩炉)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1511
(『次代を担う、エネルギー・資源』 トリウム原子力発電12 地球の物質循環から切り離された核廃棄物問題はトリウム発電でも同じ)
http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2010/07/000753.html
真偽の程は不明だが、核廃棄物の問題は、どのようなタイプの原子炉でもついてまわるのだろう。それにしても、町を挙げて議論をするという北海道の中川町には驚くほかない。
まあ、結果は落選ですが。
設備産業の典型のように思われていた原子力発電が、超小型になって、サービスとして展開しだそうとしている。そのうち、一家に一台の時代が来るかもしれない。
ちなみに、初出の小型原発をテストしようとしているサヴァンナ・リバーという名前に記憶があった。
(トータル・フィアーズ:あらすじ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA#.E3.81.82.E3.82.89.E3.81.99.E3.81.98
(サバンナ・リバー・サイト核施設)
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/us/020331.html
(Savannah River Site)
http://en.wikipedia.org/wiki/Savannah_River_Site
あちらさんも、いろいろ苦労しているようですな。
うちの町会の世帯数がどのくらいか、調べたことはなかったのだが、区の世帯数を区内の町会の数で割ってみると、約1500世帯となる。
住宅や商店街はあるが、工場とかはほとんどない。電気の消費量は、全国平均よりも世帯当たりでは少ないのではないか。
なぜこんなことを調べたのかというと、1万から2万世帯の電力を賄う小型原子力発電所(?)が開発されたのだそうだ。
(米社、物置サイズの小型原子力発電機の営業活動を開始)
http://blogs.yahoo.co.jp/kyomutekisonzairon/58930207.html
(Hyperion to build nuclear pod at DOE test site)
http://gigaom.com/cleantech/hyperion-to-build-nuclear-pod-at-doe-test-site/
(Gen4 Energy, Inc.)
http://www.gen4energy.com/
ハイペリオン・パワー・ジェネレーション社は、最近「Gen4 Energy」と名前を変えたようだ(なにか悪いことでもしたのかあ?)。
初期投資25億円というのは、破格である(100万キロワットクラスの原発は、4000億円だから、160分の1)。ランニングコストが安ければ、十分引き合う価格だ。
東京都知事は、東京(近郊?)に原発を誘致すると発言したそうだが、世界ははるか先を行っていたようだ。これからは、町会費を貯めて(!)、原発を町会会館の敷地に設置する時代になる。発生する熱を利用して、温泉(ではないが)を運営すれば、地域サービスの向上にもつながる(じいちゃん、ばあちゃんは、温泉好きだからなあ)。
安全性については既存のメガ原発よりは、はるかに高いし、放射性廃棄物は閉じ込められていて、漏洩する心配は(たぶん)ない。うちの近所なら、津波の心配はないし、地中に埋設するようなので、耐震性も高い。少なくとも、私の住んでいる築○十年の木造アパートよりは、はるかに高い。
冗談のようだが、これが現実である。
まあ、町会よりも、高層ビルや大規模工場などのプラントとしての普及が見込まれるのではないか。アットー的なコストの削減に繋がる可能性がある。
しかし、これには条件がある。
リスクは全て地域で負うこと。最終処分を含めた「全て」のリスクを、町会で引き受けることが条件だ。わが町で、高レベル廃棄物を保管管理し、後世に渡って引き継ぐ覚悟が必要になる。何万年にもわたる遺産を引き継ぐことになる。
そんなことが可能なのか。
(町長選の争点になった超小型トリウム溶融塩炉)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1511
(『次代を担う、エネルギー・資源』 トリウム原子力発電12 地球の物質循環から切り離された核廃棄物問題はトリウム発電でも同じ)
http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2010/07/000753.html
真偽の程は不明だが、核廃棄物の問題は、どのようなタイプの原子炉でもついてまわるのだろう。それにしても、町を挙げて議論をするという北海道の中川町には驚くほかない。
まあ、結果は落選ですが。
設備産業の典型のように思われていた原子力発電が、超小型になって、サービスとして展開しだそうとしている。そのうち、一家に一台の時代が来るかもしれない。
ちなみに、初出の小型原発をテストしようとしているサヴァンナ・リバーという名前に記憶があった。
(トータル・フィアーズ:あらすじ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA#.E3.81.82.E3.82.89.E3.81.99.E3.81.98
(サバンナ・リバー・サイト核施設)
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/us/020331.html
(Savannah River Site)
http://en.wikipedia.org/wiki/Savannah_River_Site
あちらさんも、いろいろ苦労しているようですな。
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