西太平洋2012年06月02日 13:59

西太平洋


(米海軍力6割をアジア太平洋に集中へ…国防長官)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120602-OYT1T00415.htm

(太平洋に米艦船の6割展開へ=アジアでのプレゼンス拡大で-国防長官)
http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012060200196

西太平洋の海洋支配を目論む中華人民共和国と、太平洋沿岸全域に影響力を保持したいアメリカ合衆国の軍事力均衡のレベルが上昇しつつある。

実際に第二次太平洋戦争が勃発する兆しはない。依然として、米国海軍は太平洋地域における圧倒的な支配者の地位を保っている。政治的にも、中国が、この地域における支配を「陸上において」増強することは不可能に近い。

しかしながら、海洋権益の拡張については熱心である。

南シナ海への進出等については、米国はあまり関心がないようだが、当事者とならないように距離を置きつつ、関係国にたいする関与を通じて、間接的な牽制を行っていくようだ。

米国の関心は、西太平洋全域に渡り行使している自国の海洋戦力の保持と、中国海軍の軍事力との相対的バランスの維持にある。

とりわけ、関係国と米国との間に横たわる海域における軍事的優位を保つことへの関心は高い。ここを中国に押さえられるということは、関係国との政治的な信頼に影響しかねないからだ。

中国海軍の勢力を、大陸沿岸に限ったものにしておくためにも、日本、(台湾、)フィリピン、オーストラリア、タイとの関係は重要である。

太平洋が文字通りの平和の海であるために、関係国の緊密な協力が望まれるところだ。

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