埋没車2012年06月15日 21:22

埋没車
埋没車


シャンパンゴールドの500E。ディーラー車である。ミッションのオーバーホールとエンジンルームのハーネスが交換されている。

下回りはきれいだ。

エンジンもすこぶる快調。ご機嫌である。

しかし、殆ど手を掛けられていない。塗装は艶がないし、ウインカーは戻らない(ニュートラルに手動で戻す)。電動シートのスイッチは、ポロッと取れそうだし、スピーカーは後ろの片側しか鳴らない。

ボディーはしっかりしているし、内装もそれなりにヘタってはいるが、許容範囲である。

このクルマを素材にするのは悪くないかもしれない。91年型といっていたが、中古並行車ではない。値段も手頃で、車庫証明を自分でやって、現状で乗り継げば130万円以内で手に入る。

手を掛けて、自分の満足のいくクルマに仕上げる楽しみがある。150万位かければ、見違えるようになるだろう!。

ちょっと食指が動いた。

乗り味はそこそこで、ゴムやショックを換えてやればいい感じになるだろう。細かいところはきりがない。エアコンは効いていたようだ。

こんなクルマが、まだまだ沢山あるのだろう。普段は某所にひそかに止めていて、今日は、私の試乗のためにわざわざ引っ張り出してきたのだという。

ありがたい話だ。その上洗車までしたという。

HIDにして、ポルシェのブレーキにして、スピーカー直してウインカー直してシートスイッチ直して、エンジンと足回りを徹底的にリフレッシュして、交換してあるメーターパネルを元に戻せば、見掛けはショボくても新車の乗り味を取り戻すだろう。

逆にいえば、この程度のクルマであれば、どうにでもなるということだ。

V8の恩恵を、存分に味わう。SLと同じ乗り味で、4人が無理なく移動できる。荷物も積めるし、町乗りでも嫌味がない。500Eの本来の姿がここにある。

明日は、ちょっと足を伸ばして、100万円クラスの個体を見に行こうと思う。