誰かがウソをついている2013年01月25日 21:06

誰かがウソをついている
誰かがウソをついている


ウソではないのかもしれない。

しかし、本当のことを話していない。

B787の調査が、難航している。

(ボストンと高松のB787トラブル、バッテリー製造に約10カ月の開き)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE90O04920130125

(米運輸安全委、B787のバッテリー「熱暴走」確認)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2501L_V20C13A1000000/

(B787のバッテリー問題、米NTSBが内部告発者の情報に関心)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK832192520130125

(〔情報BOX〕787型機のボストン発火事故をめぐる米NTSBの調査状況)
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPTK832204120130125?rpc=188

(B787不具合、早期解決に自信 ボーイングが納入先に説明)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130124/bsd1301240839003-n1.htm

これらの記事を読んで感じるのは、まず、ボーイングが何かを知っているということだ。あるいは、当局の調査と関わりない、スペシャルな解決策を持っているといってもいい。

原因不明の事故を起こして、運行停止にまでなっていながら、4月の納入を航空会社に確約するなんてことは、普通しないだろう。

浮沈子は、リチウムイオン電池の撤去であると確信している。

最大積載重量が多少減ったとしても、従来のニッカド電池などで賄えないことはない。

電池であれ、充電装置であれ、従来の信頼性が証明されたものを積めば、それでこの問題にケリがつく。安上がりで安易な解決方法だ。実際、コストも安いかもしれない。

しかし、当局はそれでは済まさないだろう、というのが浮沈子の推測である。確信はないが。

だって、現にリチウムイオン電池を積んで飛ばしちゃっているのだから。それで事故を起こし、運行を取りやめ、引渡しも停止しているのだから。その原因と責任をうやむやにしたまま、電池換えたからいいでしょ!、とは絶対ならない。

型式認定を取り直して、B789(安易なネーミング・・・)とかにするなら、話は別だ。

B787の調査は、気の済むまでやっていただいて、別の機体として売りまくればいい。

もう、B787という機材じゃないんだから、みなさん、安心して買ってくださいというわけだ。

本当にそんな話になったら、飽きれてものがいえなくなる。

冗談ではない。

問題の本質は、個別のトラブルの解決とは別のところにあるのだ。

バッテリーだけではなく、エンジンも、燃料系も、ブレーキも、電気の配線も、コックピットの窓ガラスも、何もかも怪しい。

マイクロソフトという会社があって、昔は、バグだらけの製品を売りまくっていた。消費者が文句を言うと、新しいバージョンでは解決されたので、そちらを買ってくれという態度だった(今でもそうかもしれない)。

なんか似ている。

ものづくりは、商売なんだから、完璧に仕上げるなんて「無駄」なことはせず、そこそこで十分である。無知な消費者は、金を払ってバグフィックスをやってくれる。それがさらに商売に繋がるんだから、楽しくてやってられない・・・。

まあ、買う側も承知で買っているのだから、文句は言えない。いやなら、買わなければいい。

航空機はそうはいかない。命に関わる製品である。そんな不埒な態度を許していいはずがない。ノルウェー・エアシャトルのCEOが、どんな話を聞いたのかは知らないが、「ボーイングにはバッテリー問題を解決するプランがあり、当社への引き渡し前に解決するのは確実だ」と言わせるマジックの種明かしは、もうすぐだ。

春になれば、ドリームライナーが再び大空を舞うのだ。

何かが起こらなければいいが・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック