飛ばしちゃった! ― 2013年02月06日 19:43

飛ばしちゃった!
787、黙って飛ばせば、恐くない!。
(インドの航空会社がB787飛行 メンテで無乗客)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130205/biz13020510200010-n1.htm
駐機代が高いから、無料のところに引っ越したんだと!。
背に腹は代えられない、というところか。
インド当局の許可も貰っているので、何の問題もない。乗客は乗せていないので、飛行機にトラブルが起こっても、被害は最小限で済むし、航路の真下の人々以外には影響ない・・・。
そういう問題じゃ、ないんじゃない?。
メーカーが、安全性に問題があるから飛ばさないようにといっている飛行機でも、金のためなら平気で飛ばすのがキャリアというものだ。当局も、グルになっている、いい見本である。
メーカーの威信も、文字通り地に落ちたものだ。
(ボーイングの787型機、バッテリー発火原因究明のため試験飛行へ)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324261304578286962445375832.html
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、久々に気張った記事を書いている。
「ボーイングによる試験飛行の要望は地上での試験で顕著な進展がなかったことを示すものだ」とある。
なるほど、そういう見方もあるなあ。
一刻も早く飛行を再開したいメーカーとしては、「飛ばしてみりゃ、何か分かるかもよ?」というノリなんだろう。
電装系を納品したタレス社の協力が、十分に得られていないのかもしれない。由々しき事態だ。
地上試験もろくにせずに、いきなり飛行機飛ばして調べようというのは、いかにも米国らしい大雑把な発想である。
「ボーイングの従業員によって行われる見通し」とあるが、FAAの職員は乗り込まないのか・・・。
まあ、そうだろうな。命、惜しいし。ろくな給料も貰ってないのに、命賭けることないよな・・・。
しかし、そんなことでいいのかあ?。
身体を張って、乗客の命を守ろうという気概が感じられない。
「地上のシミュレーターを使い、飛行中のバッテリーシステムの不具合を再現しようとした同社の試みからは重要な手掛かりが得られなかった」とあるが、実機でなけりゃ分からないことは沢山あるだろう。
ここは一つ、ボーイングの社員と共に、命がけで飛んでいただいて、安全に賭ける意気込みを見せていただきたい。辞めちゃう運輸長官も、記念に是非同乗していただいて、自分の目で確かめていただきたい。
(ボーイング、「787」派生型の組み立て開始へ)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324261304578282630561602610.html
WSJの記事だが、いいところを突いている。
「相次ぐトラブル発生で問題となっている787の電気システムは修正されておらず、運航再開の見通しが立っていないにもかかわらず、だ。」
「同機は現行モデルと同じ電気システムとリチウムイオン電池を使用する。」
「調査チームは何を究明しようとしているのかさえ分かっていない状況だ」
「FAAは、新型モデルに搭載した電気システムないしその他の主要システムの飛行試験をボーイングに開始させる手続きにこれまで同意していない。」
まあ、サプライチェーンがどうなろうと、知ったことではないが、ユアサも電池を供給し続けるんだろうか?。タレスはちゃんと金を払ってくれるんだろうか?。ボーイングは、駐機場がいっぱいになったりしないんだろうか?。
それでも、新しい飛行機を作り続けなければ、メーカーは生きていけない。
四面楚歌なのは、ボーイングも同じだ。
787、黙って飛ばせば、恐くない!。
(インドの航空会社がB787飛行 メンテで無乗客)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130205/biz13020510200010-n1.htm
駐機代が高いから、無料のところに引っ越したんだと!。
背に腹は代えられない、というところか。
インド当局の許可も貰っているので、何の問題もない。乗客は乗せていないので、飛行機にトラブルが起こっても、被害は最小限で済むし、航路の真下の人々以外には影響ない・・・。
そういう問題じゃ、ないんじゃない?。
メーカーが、安全性に問題があるから飛ばさないようにといっている飛行機でも、金のためなら平気で飛ばすのがキャリアというものだ。当局も、グルになっている、いい見本である。
メーカーの威信も、文字通り地に落ちたものだ。
(ボーイングの787型機、バッテリー発火原因究明のため試験飛行へ)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324261304578286962445375832.html
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、久々に気張った記事を書いている。
「ボーイングによる試験飛行の要望は地上での試験で顕著な進展がなかったことを示すものだ」とある。
なるほど、そういう見方もあるなあ。
一刻も早く飛行を再開したいメーカーとしては、「飛ばしてみりゃ、何か分かるかもよ?」というノリなんだろう。
電装系を納品したタレス社の協力が、十分に得られていないのかもしれない。由々しき事態だ。
地上試験もろくにせずに、いきなり飛行機飛ばして調べようというのは、いかにも米国らしい大雑把な発想である。
「ボーイングの従業員によって行われる見通し」とあるが、FAAの職員は乗り込まないのか・・・。
まあ、そうだろうな。命、惜しいし。ろくな給料も貰ってないのに、命賭けることないよな・・・。
しかし、そんなことでいいのかあ?。
身体を張って、乗客の命を守ろうという気概が感じられない。
「地上のシミュレーターを使い、飛行中のバッテリーシステムの不具合を再現しようとした同社の試みからは重要な手掛かりが得られなかった」とあるが、実機でなけりゃ分からないことは沢山あるだろう。
ここは一つ、ボーイングの社員と共に、命がけで飛んでいただいて、安全に賭ける意気込みを見せていただきたい。辞めちゃう運輸長官も、記念に是非同乗していただいて、自分の目で確かめていただきたい。
(ボーイング、「787」派生型の組み立て開始へ)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324261304578282630561602610.html
WSJの記事だが、いいところを突いている。
「相次ぐトラブル発生で問題となっている787の電気システムは修正されておらず、運航再開の見通しが立っていないにもかかわらず、だ。」
「同機は現行モデルと同じ電気システムとリチウムイオン電池を使用する。」
「調査チームは何を究明しようとしているのかさえ分かっていない状況だ」
「FAAは、新型モデルに搭載した電気システムないしその他の主要システムの飛行試験をボーイングに開始させる手続きにこれまで同意していない。」
まあ、サプライチェーンがどうなろうと、知ったことではないが、ユアサも電池を供給し続けるんだろうか?。タレスはちゃんと金を払ってくれるんだろうか?。ボーイングは、駐機場がいっぱいになったりしないんだろうか?。
それでも、新しい飛行機を作り続けなければ、メーカーは生きていけない。
四面楚歌なのは、ボーイングも同じだ。
フューエル・セル ― 2013年02月06日 22:40
フューエル・セル
「燃料電池」という、分かりづらいシロモノのことである。
FCとか、カッコつけて省略する。
詳しくは、ここに解説されている。
(燃料電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0
用語が聞き慣れないので、混乱する。陰極が正極で、陽極が負極なんだそうだ。
うーん、わからん!。
(日本ガス協会のページ)
http://www.gas.or.jp/fuelcell/contents/01_1.html
オール電化マンションの登場とか、ガス事故の報道などで劣勢に立たされていたガス会社の、起死回生を担うエースである。
その割には、「※燃料極と空気極の「+」と「ー」の表示が誤って逆になっておりましたので、平成24年11月20日付けで、訂正しています。深くお詫び申し上げます。」などと書いてあったりする。
まあ、いい。
どうやら、「PEFC(固体高分子形燃料電池)」というのが流行らしい。
(固体高分子形燃料電池(PEFC)の特徴)
http://www.gas.or.jp/fuelcell/contents/02_1.html
・スムーズにスタートする
・コストダウンが図れる
・小型・軽量化が可能
とある。バラード社の開発によるものだ。
発表当時、燃料電池界のマイクロソフトになるとまでいわれた同社だが、「2007年末、自動車向けの事業を売却」したそうだ。
「自動車の市場の立ち上げに見切りをつけ」「実現不可能であると判断した為と推測」されるとある。
まあ、弱小ベンチャーでは、限界があるということだ。実際の普及には、50年はかかるといわれる燃料電池自動車なんかに付き合っていたら、事業が続かないと踏んだのだろう。
家庭用燃料電池市場からも、2009年に撤退している。
(固体高分子形燃料電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BA%E4%BD%93%E9%AB%98%E5%88%86%E5%AD%90%E5%BD%A2%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0
解説にもあるが、「形」が正しい表記である。
そうかあ、家庭用といっても未だに導入段階なんだ・・・。
(燃料電池車とは)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/fcv/
トヨタは、2015年にFCV(フューエル・セル・ビークル)を発売する計画らしい。
インフラ整備を前提としているが、公共セクターによる普及が遅れれば、当然発売は延期になる。
金儲けの手段なんだから、仕方ない。
セダンタイプというので、期待したいところではあるが、たぶん1千万円は下らない価格になるだろう。
(テクノロジーファイル)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/technology_file/fuel_cell_hybrid.html
理論値で、83パーセントとか書いてあるが、実際には30パーセントくらいだ。ウソも程々にしないと、消費者団体から文句が来るよ!。
燃料電池自動車の美点は、水素だけを燃料とすることで、排気ガスを水蒸気だけにできることに尽きる。しかも、充填にかかる時間は、ガソリン車と大差ない。
電気自動車が優れている点は多々あるが、この点だけは、逆立ちしても追いつかない(ガソリンスタンドならぬ「電池スタンド」で、電池を載せ換えるという裏技はある)。
航続距離も、700気圧タンクが実用化されたことで、700kmという実用的な距離を無給油(無給ガス?)で走れるようになった。テスラSでも、せいぜい400kmだから、比較にならない。
まあ、一酸化炭素のない高純度の水素をどうやって作るか、白金触媒の値段を安くできるか、エネルギー効率を如何に上げるか、インフラはどうするか、爆発物を屋内に貯蔵して大丈夫か(自宅に車庫のある方の、羨ましい悩み・・・)、などなど課題山積だが。
固体高分子形燃料電池(PEFC)ばかりが、未来的なわけではない。
(ハンディ燃料電池システムを開発)
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20130128/pr20130128.html
固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)の携帯発電機だが、反応系の初期加熱に、燃料を燃やすガスバーナーを使うという発想が、実にユニークである(座布団2枚!!)。
こういう柔軟な考え方は、浮沈子好みである。
ホンダ辺りが実用化しないかなあ(カセットボンベで動く耕運機とか作ってるし)。
燃料電池車の世界も、合従連衡で、動きが激しい。
(トヨタBMW連合と日産ダイムラーフォード軍団が対決!? 発表相次ぐ燃料電池車開発「新対決図式」の真相)
http://diamond.jp/articles/-/31407
ざっと読んだが、いかにも業界記者が書きそうな浅い記事だな。
技術的には、まだまだ開発の余地がある。自動車なんて、そのうちコモディティ化しちゃうんだから、「パワートレイン開発は金がかかる。今後は他社との技術提携、OEM供給がますます増える」というのは、当たり前だ。パワートレイン以外でも、シャシーの共用などは、既に行われて久しい。
そのサプライヤー同士でガンガン企業間競争して、技術を磨いてもらいたいもんだ。
電気自動車の急速充電だって、あんな紐付きの充電器で行う標準なんか、消費者はついていかないよ!。コードレスで充電するようにならなけりゃ、絶対に普及なんてしない。
燃料電池については、なかなか面白そうなので、今後もフォローしたい。
「燃料電池」という、分かりづらいシロモノのことである。
FCとか、カッコつけて省略する。
詳しくは、ここに解説されている。
(燃料電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0
用語が聞き慣れないので、混乱する。陰極が正極で、陽極が負極なんだそうだ。
うーん、わからん!。
(日本ガス協会のページ)
http://www.gas.or.jp/fuelcell/contents/01_1.html
オール電化マンションの登場とか、ガス事故の報道などで劣勢に立たされていたガス会社の、起死回生を担うエースである。
その割には、「※燃料極と空気極の「+」と「ー」の表示が誤って逆になっておりましたので、平成24年11月20日付けで、訂正しています。深くお詫び申し上げます。」などと書いてあったりする。
まあ、いい。
どうやら、「PEFC(固体高分子形燃料電池)」というのが流行らしい。
(固体高分子形燃料電池(PEFC)の特徴)
http://www.gas.or.jp/fuelcell/contents/02_1.html
・スムーズにスタートする
・コストダウンが図れる
・小型・軽量化が可能
とある。バラード社の開発によるものだ。
発表当時、燃料電池界のマイクロソフトになるとまでいわれた同社だが、「2007年末、自動車向けの事業を売却」したそうだ。
「自動車の市場の立ち上げに見切りをつけ」「実現不可能であると判断した為と推測」されるとある。
まあ、弱小ベンチャーでは、限界があるということだ。実際の普及には、50年はかかるといわれる燃料電池自動車なんかに付き合っていたら、事業が続かないと踏んだのだろう。
家庭用燃料電池市場からも、2009年に撤退している。
(固体高分子形燃料電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BA%E4%BD%93%E9%AB%98%E5%88%86%E5%AD%90%E5%BD%A2%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0
解説にもあるが、「形」が正しい表記である。
そうかあ、家庭用といっても未だに導入段階なんだ・・・。
(燃料電池車とは)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/fcv/
トヨタは、2015年にFCV(フューエル・セル・ビークル)を発売する計画らしい。
インフラ整備を前提としているが、公共セクターによる普及が遅れれば、当然発売は延期になる。
金儲けの手段なんだから、仕方ない。
セダンタイプというので、期待したいところではあるが、たぶん1千万円は下らない価格になるだろう。
(テクノロジーファイル)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/technology_file/fuel_cell_hybrid.html
理論値で、83パーセントとか書いてあるが、実際には30パーセントくらいだ。ウソも程々にしないと、消費者団体から文句が来るよ!。
燃料電池自動車の美点は、水素だけを燃料とすることで、排気ガスを水蒸気だけにできることに尽きる。しかも、充填にかかる時間は、ガソリン車と大差ない。
電気自動車が優れている点は多々あるが、この点だけは、逆立ちしても追いつかない(ガソリンスタンドならぬ「電池スタンド」で、電池を載せ換えるという裏技はある)。
航続距離も、700気圧タンクが実用化されたことで、700kmという実用的な距離を無給油(無給ガス?)で走れるようになった。テスラSでも、せいぜい400kmだから、比較にならない。
まあ、一酸化炭素のない高純度の水素をどうやって作るか、白金触媒の値段を安くできるか、エネルギー効率を如何に上げるか、インフラはどうするか、爆発物を屋内に貯蔵して大丈夫か(自宅に車庫のある方の、羨ましい悩み・・・)、などなど課題山積だが。
固体高分子形燃料電池(PEFC)ばかりが、未来的なわけではない。
(ハンディ燃料電池システムを開発)
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20130128/pr20130128.html
固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)の携帯発電機だが、反応系の初期加熱に、燃料を燃やすガスバーナーを使うという発想が、実にユニークである(座布団2枚!!)。
こういう柔軟な考え方は、浮沈子好みである。
ホンダ辺りが実用化しないかなあ(カセットボンベで動く耕運機とか作ってるし)。
燃料電池車の世界も、合従連衡で、動きが激しい。
(トヨタBMW連合と日産ダイムラーフォード軍団が対決!? 発表相次ぐ燃料電池車開発「新対決図式」の真相)
http://diamond.jp/articles/-/31407
ざっと読んだが、いかにも業界記者が書きそうな浅い記事だな。
技術的には、まだまだ開発の余地がある。自動車なんて、そのうちコモディティ化しちゃうんだから、「パワートレイン開発は金がかかる。今後は他社との技術提携、OEM供給がますます増える」というのは、当たり前だ。パワートレイン以外でも、シャシーの共用などは、既に行われて久しい。
そのサプライヤー同士でガンガン企業間競争して、技術を磨いてもらいたいもんだ。
電気自動車の急速充電だって、あんな紐付きの充電器で行う標準なんか、消費者はついていかないよ!。コードレスで充電するようにならなけりゃ、絶対に普及なんてしない。
燃料電池については、なかなか面白そうなので、今後もフォローしたい。
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