フューエル・セル ― 2013年02月06日 22:40
フューエル・セル
「燃料電池」という、分かりづらいシロモノのことである。
FCとか、カッコつけて省略する。
詳しくは、ここに解説されている。
(燃料電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0
用語が聞き慣れないので、混乱する。陰極が正極で、陽極が負極なんだそうだ。
うーん、わからん!。
(日本ガス協会のページ)
http://www.gas.or.jp/fuelcell/contents/01_1.html
オール電化マンションの登場とか、ガス事故の報道などで劣勢に立たされていたガス会社の、起死回生を担うエースである。
その割には、「※燃料極と空気極の「+」と「ー」の表示が誤って逆になっておりましたので、平成24年11月20日付けで、訂正しています。深くお詫び申し上げます。」などと書いてあったりする。
まあ、いい。
どうやら、「PEFC(固体高分子形燃料電池)」というのが流行らしい。
(固体高分子形燃料電池(PEFC)の特徴)
http://www.gas.or.jp/fuelcell/contents/02_1.html
・スムーズにスタートする
・コストダウンが図れる
・小型・軽量化が可能
とある。バラード社の開発によるものだ。
発表当時、燃料電池界のマイクロソフトになるとまでいわれた同社だが、「2007年末、自動車向けの事業を売却」したそうだ。
「自動車の市場の立ち上げに見切りをつけ」「実現不可能であると判断した為と推測」されるとある。
まあ、弱小ベンチャーでは、限界があるということだ。実際の普及には、50年はかかるといわれる燃料電池自動車なんかに付き合っていたら、事業が続かないと踏んだのだろう。
家庭用燃料電池市場からも、2009年に撤退している。
(固体高分子形燃料電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BA%E4%BD%93%E9%AB%98%E5%88%86%E5%AD%90%E5%BD%A2%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0
解説にもあるが、「形」が正しい表記である。
そうかあ、家庭用といっても未だに導入段階なんだ・・・。
(燃料電池車とは)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/fcv/
トヨタは、2015年にFCV(フューエル・セル・ビークル)を発売する計画らしい。
インフラ整備を前提としているが、公共セクターによる普及が遅れれば、当然発売は延期になる。
金儲けの手段なんだから、仕方ない。
セダンタイプというので、期待したいところではあるが、たぶん1千万円は下らない価格になるだろう。
(テクノロジーファイル)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/technology_file/fuel_cell_hybrid.html
理論値で、83パーセントとか書いてあるが、実際には30パーセントくらいだ。ウソも程々にしないと、消費者団体から文句が来るよ!。
燃料電池自動車の美点は、水素だけを燃料とすることで、排気ガスを水蒸気だけにできることに尽きる。しかも、充填にかかる時間は、ガソリン車と大差ない。
電気自動車が優れている点は多々あるが、この点だけは、逆立ちしても追いつかない(ガソリンスタンドならぬ「電池スタンド」で、電池を載せ換えるという裏技はある)。
航続距離も、700気圧タンクが実用化されたことで、700kmという実用的な距離を無給油(無給ガス?)で走れるようになった。テスラSでも、せいぜい400kmだから、比較にならない。
まあ、一酸化炭素のない高純度の水素をどうやって作るか、白金触媒の値段を安くできるか、エネルギー効率を如何に上げるか、インフラはどうするか、爆発物を屋内に貯蔵して大丈夫か(自宅に車庫のある方の、羨ましい悩み・・・)、などなど課題山積だが。
固体高分子形燃料電池(PEFC)ばかりが、未来的なわけではない。
(ハンディ燃料電池システムを開発)
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20130128/pr20130128.html
固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)の携帯発電機だが、反応系の初期加熱に、燃料を燃やすガスバーナーを使うという発想が、実にユニークである(座布団2枚!!)。
こういう柔軟な考え方は、浮沈子好みである。
ホンダ辺りが実用化しないかなあ(カセットボンベで動く耕運機とか作ってるし)。
燃料電池車の世界も、合従連衡で、動きが激しい。
(トヨタBMW連合と日産ダイムラーフォード軍団が対決!? 発表相次ぐ燃料電池車開発「新対決図式」の真相)
http://diamond.jp/articles/-/31407
ざっと読んだが、いかにも業界記者が書きそうな浅い記事だな。
技術的には、まだまだ開発の余地がある。自動車なんて、そのうちコモディティ化しちゃうんだから、「パワートレイン開発は金がかかる。今後は他社との技術提携、OEM供給がますます増える」というのは、当たり前だ。パワートレイン以外でも、シャシーの共用などは、既に行われて久しい。
そのサプライヤー同士でガンガン企業間競争して、技術を磨いてもらいたいもんだ。
電気自動車の急速充電だって、あんな紐付きの充電器で行う標準なんか、消費者はついていかないよ!。コードレスで充電するようにならなけりゃ、絶対に普及なんてしない。
燃料電池については、なかなか面白そうなので、今後もフォローしたい。
「燃料電池」という、分かりづらいシロモノのことである。
FCとか、カッコつけて省略する。
詳しくは、ここに解説されている。
(燃料電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0
用語が聞き慣れないので、混乱する。陰極が正極で、陽極が負極なんだそうだ。
うーん、わからん!。
(日本ガス協会のページ)
http://www.gas.or.jp/fuelcell/contents/01_1.html
オール電化マンションの登場とか、ガス事故の報道などで劣勢に立たされていたガス会社の、起死回生を担うエースである。
その割には、「※燃料極と空気極の「+」と「ー」の表示が誤って逆になっておりましたので、平成24年11月20日付けで、訂正しています。深くお詫び申し上げます。」などと書いてあったりする。
まあ、いい。
どうやら、「PEFC(固体高分子形燃料電池)」というのが流行らしい。
(固体高分子形燃料電池(PEFC)の特徴)
http://www.gas.or.jp/fuelcell/contents/02_1.html
・スムーズにスタートする
・コストダウンが図れる
・小型・軽量化が可能
とある。バラード社の開発によるものだ。
発表当時、燃料電池界のマイクロソフトになるとまでいわれた同社だが、「2007年末、自動車向けの事業を売却」したそうだ。
「自動車の市場の立ち上げに見切りをつけ」「実現不可能であると判断した為と推測」されるとある。
まあ、弱小ベンチャーでは、限界があるということだ。実際の普及には、50年はかかるといわれる燃料電池自動車なんかに付き合っていたら、事業が続かないと踏んだのだろう。
家庭用燃料電池市場からも、2009年に撤退している。
(固体高分子形燃料電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BA%E4%BD%93%E9%AB%98%E5%88%86%E5%AD%90%E5%BD%A2%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0
解説にもあるが、「形」が正しい表記である。
そうかあ、家庭用といっても未だに導入段階なんだ・・・。
(燃料電池車とは)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/fcv/
トヨタは、2015年にFCV(フューエル・セル・ビークル)を発売する計画らしい。
インフラ整備を前提としているが、公共セクターによる普及が遅れれば、当然発売は延期になる。
金儲けの手段なんだから、仕方ない。
セダンタイプというので、期待したいところではあるが、たぶん1千万円は下らない価格になるだろう。
(テクノロジーファイル)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/technology_file/fuel_cell_hybrid.html
理論値で、83パーセントとか書いてあるが、実際には30パーセントくらいだ。ウソも程々にしないと、消費者団体から文句が来るよ!。
燃料電池自動車の美点は、水素だけを燃料とすることで、排気ガスを水蒸気だけにできることに尽きる。しかも、充填にかかる時間は、ガソリン車と大差ない。
電気自動車が優れている点は多々あるが、この点だけは、逆立ちしても追いつかない(ガソリンスタンドならぬ「電池スタンド」で、電池を載せ換えるという裏技はある)。
航続距離も、700気圧タンクが実用化されたことで、700kmという実用的な距離を無給油(無給ガス?)で走れるようになった。テスラSでも、せいぜい400kmだから、比較にならない。
まあ、一酸化炭素のない高純度の水素をどうやって作るか、白金触媒の値段を安くできるか、エネルギー効率を如何に上げるか、インフラはどうするか、爆発物を屋内に貯蔵して大丈夫か(自宅に車庫のある方の、羨ましい悩み・・・)、などなど課題山積だが。
固体高分子形燃料電池(PEFC)ばかりが、未来的なわけではない。
(ハンディ燃料電池システムを開発)
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2013/pr20130128/pr20130128.html
固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)の携帯発電機だが、反応系の初期加熱に、燃料を燃やすガスバーナーを使うという発想が、実にユニークである(座布団2枚!!)。
こういう柔軟な考え方は、浮沈子好みである。
ホンダ辺りが実用化しないかなあ(カセットボンベで動く耕運機とか作ってるし)。
燃料電池車の世界も、合従連衡で、動きが激しい。
(トヨタBMW連合と日産ダイムラーフォード軍団が対決!? 発表相次ぐ燃料電池車開発「新対決図式」の真相)
http://diamond.jp/articles/-/31407
ざっと読んだが、いかにも業界記者が書きそうな浅い記事だな。
技術的には、まだまだ開発の余地がある。自動車なんて、そのうちコモディティ化しちゃうんだから、「パワートレイン開発は金がかかる。今後は他社との技術提携、OEM供給がますます増える」というのは、当たり前だ。パワートレイン以外でも、シャシーの共用などは、既に行われて久しい。
そのサプライヤー同士でガンガン企業間競争して、技術を磨いてもらいたいもんだ。
電気自動車の急速充電だって、あんな紐付きの充電器で行う標準なんか、消費者はついていかないよ!。コードレスで充電するようにならなけりゃ、絶対に普及なんてしない。
燃料電池については、なかなか面白そうなので、今後もフォローしたい。
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