報道発表資料2013年02月26日 21:53

報道発表資料
報道発表資料


B787を一刻も早く飛ばすのが使命と、公言して憚らないお役所のページ。

(ボーイング式787型機で発生した燃料漏れ等に係る航空局の調査結果について)
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku11_hh_000042.html

(1)JALにおける燃料漏れ事案(1月9日(日本時間)及び 1月13日発生)
(2)ANAにおけるブレーキ装置の一部不作動(1月9日発生)
(3)ANAにおける操縦室窓のひび割れ(1月11日発生)
(4)ANAにおける発電機用オイルの熱交換器からの漏洩(1月11日発生)

以上、4件の異常について、調査結果を発表している。

概要では、(1)の原因については、異物の噛み込み等(ボストン)とマイクロスイッチの通常塗布されるべきでない絶縁コーティング及び異物の付着(成田)とあるが、詳細のファイルを読むと、ボストンの燃料漏れについては、原因が特定されず、根拠のない推測に過ぎないことが分かる。

メッセージの誤表示については、何の対策もとられないまま、B787-9の開発まで放置される模様だ(何これ?)。

また、成田の燃料漏れに至っては、「実際の弁の開閉状態と操縦室の表示が異なる不具合を是正するため、改良型の駆動装置を開発予定」とあるが、今年中は不良品のまま製造を続けるつもりのようだ(2013年内目途とある)。

(2)のブレーキ不作動は、劣悪な品質の制御装置トランジスターの破壊、(3)の窓のひび割れは、、窓内部のくもり止めフィルムの低劣な製造品質、(4)のエンジンからのオイル漏れは、発電機の熱交換器の配管亀裂(循環している冷却用オイルの脈動により破壊か)が原因と推測される(表現は一部改変して、分かりやすくした!)。

トランジスターの破壊なんて、何十年ぶりに聞く話だ。逆電流でも流れたんじゃないか(付け間違いとか)。

バッテリーだけではない、ボロボロの飛行機だということが分かる。

クズだ!。

この飛行機は、空飛ぶクズである(今は飛んでいませんが)。

特に、発電機の冷却オイルの漏れは、バッテリーがどうなるか分からない中で、極めて憂慮される。

787の操縦系統は、今までのような油圧ではない。

電線を伝って流れる微かな電流信号を受けたモーターが、別系統で供給されている電流を元手に、磁場を発生させ、電磁誘導による力で回転力を得て、動翼(翼の端っこの、小さい動く翼)をグリグリ動かす仕掛けだ(詳細は知りません)。

電気がなければ、旋廻することもできない(左右エンジンの推力を変えて曲がることは、できるかもしれない)。

6個ある発電機で、同じような亀裂が発生する構造が放置されているとしたら、由々しき事態だ。

「本不具合を防止する再改良型の発電機が開発予定(本年3月頃)であり、その導入を順次図るとともに、再改良型発電機への交換までの当面の措置として、従来型の発電機への交換を実施。」とある。

不具合がある発電機と分かっているのに、従来型の発電機(フィルターがないため、内部の微細な汚れ等によってオイル圧力調整弁に詰まりが生じる)と交換している。

どっちが、ヤバイのか分からないが、もう、滅茶苦茶な対応である。

「本事例においては6系統のうち一系統の発電機系統でオイルの漏洩が発生したものであるが、当該発電機の機能は損なわれておらず、電気の供給は正常に行われていた。また、オイル漏れの兆候は出発前の機体点検において発見が可能である。なお、当該オイル漏洩が進んだ場合には、操縦室の計器に当該発電機に係るメッセージが表示され、乗員はチェックリストに基づき、当該発電機を電源から切り離す操作を行うこととなっている。この場合であっても、航空機の運航に必要な電源は残り5系統で十分に確保することができる。したがって、今回の発電機のオイル漏洩が安全に直ちに影響を及ぼすものではなかったと考えられる。」とある。

長い言い訳を、タラタラすんな!、と言ってやりたい。

構造的な欠陥を抱えた発電機を積み、13回ものインシデントを起こしていることが分かっているのに、残り5系統がオイル漏れしないと固く信じて、オイル漏れした発電機を殺したまま飛ばしちゃったというのも、素人の浮沈子から見ると、ずいぶんおおらかな話に聞こえる。

高度1万1千メートルの高空で、チェックリストに基づき、次々と切り離されていく発電機・・・。後一つ壊れたら、「あのバッテリー」に頼るしかない!(ひえーっ!)。

飛行機の操縦士なんかに、なるもんじゃないな。

気になる記述は、他にもある。

「4.再発防止策
●ボーイング社及び部品製造者による原因究明及び品質向上のための取組みを監視する。
●設計・製造国政府であるFAAに対して、必要な対応を要請した。」とある。

準国産機だなんて、どこのどいつが言ったんだあ?。手も足も出んじゃないか!。指を咥えて眺めているか、こちらも早く飛ばしたくてウズウズしている米国の同業者(FAA)に、おすがりするしかないってことじゃん!?。

メーカーや規制当局が、いろいろな重要部品を冗長化しておく、本当の理由が分かったような気がする(いつ壊れてもおかしくないから?)。

この旅客機は、開発中の航空機などではない。

規制当局の認可を受けて、お客様(キャリアは、金を払ってくれる「荷物」だと思っているに違いない)を乗せて人口密集地の上空や、最寄の空港まで3時間も飛行しないとたどり着けない航空路(ETOPS 180)を飛ぶことを2年も前に許されて、1年以上、実際に運行されてきた、金儲けを目的とした運用中の機材である。

(ボーイング787ひやり 初トラブル、着陸をやり直す:一昨年にはこんなことも)
http://news.biglobe.ne.jp/economy/1106/jc_111106_6090377117.html

燃費が悪いからって、B747の引退が進んでいるけど、枯れた技術が懐かしいなあ・・・。