500E車検2013年03月13日 00:05

500E車検


500Eを、J-AUTOで車検に出す。

この際に、懸案のイグナイターを交換するという計画である。

何せ、20年以上前の車である。電子部品の中でも、熱的に一番キビシー状況に置かれているEZLの交換は、懸案中の懸案である。

スロットルアクチュエーターの交換もやりたいが、大物2つは財布に厳しい(83タルガ買っちゃったし)。

で、本日、山のようなダイビング器材と、山のようなゴミ(浮沈子の500Eの右後席足元は、オーナー公認のゴミ捨て場である)を降ろす。

部屋に入りきらないので、ボクスターのトランクや助手席にも押し込む。

いやはや、500Eの積載能力恐るべしだな(ボクスターにも、結構積めることに驚く!)。

すっからかんになった500Eは、軽やかに走る。これが、本来の走りである。

最近、変則ショックが大きくなってきており、ひょっとするとひょっとするかもしれないが、コンパニオンプレートであることを祈りつつ、金川さんに預ける。

ついでに、83タルガを買った話をしたら、大いに盛り上がって、J-AUTOのチーフメカニックが、かつて930のメンテをしていたとか、乗ったことがあるとか、マニュアルでもオートマのような変速が出来る(どういう意味か不明・・・)とか、丈夫で壊れない車だとか、ベンツより維持費が安い(!)とか、なんとかとか、かんとかとか・・・。

思わず、長話になりそうだったので、早々に切り上げて帰ってきた。

やっぱ、ベンツ売ってる人も、ポルシェの話になると興奮するんですなあ!(金川さんは、昔、ポルシェを扱ったことがあるらしい)。

黒のタルガと言うと、「黒とは珍しい!」と、業界人らしい素早い反応!。

いつものように、ピカピカの500E達に囲まれての車談義は実に楽しい。

この店の2号店かなんか出して、ポルシェ扱ってくれないかなあ。でも、程度いいクルマしか扱わないから、浮沈子には手が届かないだろうなあ(プレステージも、よく似た感じがする)。

インターミディエイト・シャフト・ベアリング問題2013年03月13日 21:14

インターミディエイト・シャフト・ベアリング問題
インターミディエイト・シャフト・ベアリング問題


IMS問題ともいう。

996から997型の前期までの911、同時期のボクスター、ケイマンに至るまで、ポルシェのエンジンには、クランクケース内部を前後方向に貫通し、エンジンの出力をタイミングチェーンなどに伝えるシャフト(まあ、棒ですな)が存在した(もちろん、その頃の対象車には、今でも付いてます)。

この軸受けのベアリング破損により、シャフトがロックし、エンジンに致命的な損傷を与える故障を、インタミ問題などと言っている。

(ポルシェ 996 カレラ4S インターミディエイトシャフト・ベアリング交換他)
http://labotechnical.blog88.fc2.com/blog-entry-203.html

この記事の表題にもあるように、問題が発生するのは、シャフトではなく、それを支えているベアリングであるようだ。

シールドタイプのベアリングは、10万キロの寿命があり、交換を必要とする。交換すれば良いだけなのだが、そのタイミングが分からない。故障も突然起こり、影響は甚大である。

エンジン載せ換えだと!。

911でにひゃくまんえん!!。

2001年から2005年までのモデルに発生するといわれる、この地雷のような不気味な現象!。

浮沈子のボクスターは、なんと、2003年型と、ど真ん中!!。逃げも隠れもできません(トホホ・・・)。

まあ、営業さんからは、購入の際にキッチリ説明されていて、ポルシェジャパンの判断を受けて対応するとのこと。つまり、無償修理になるのか、有償修理になるのか(無償で、対策済みのエンジンに載せ換えてくれないかなあ・・・)。

ポルシェも、当然この問題は認識しており、設計変更も行ってきた。ただ、リコールにはせずに、個別対応をしていたようだ。

しかしながら、とうとうポルシェジャパンが動き出したらしい(日本だけだそうです)。

事実上のリコールである。

まあ、メーカーとしては、公式にはリコール扱いにはしていない。

(インタミ・リコール問題。)
http://minkara.carview.co.jp/userid/701387/blog/28178435/

ここにきて制度的に扱うことにしたらしい。結構なことである。どのような対策になったのかが分かれば、なお良い。

しかし、浮沈子のところには、画像の手紙が来た記憶がない。

シカトかあ?。

キャンペーンのお知らせと勘違いして、捨ててしまったのかもしれない。

今日、改めて知ったので、明日、営業さんに確認してみよう。

この前のチェック・エンジン警告灯の点灯は、こいつの前触れなのか・・・。

一蓮托生2013年03月13日 22:54

一蓮托生
一蓮托生


(焦点:787型機問題、米当局の監督体制に疑問の声)
http://jp.reuters.com/article/jp_boeing/idJPTYE92305P20130304?sp=true

このところ、いろいろ雑事が重なって、B787問題に構っていられなくなっていた。

業界癒着というか、一体というか、この記事から窺うことが出来るのは、「安全」を担保することの困難さ、というよりは、安く、早く、遠くを追求してきた航空業界が辿りついたところが、ここだったという訳だ。

安全は、最早、当局が監督しているから担保されるのではない。

事故が起こった時に負担する支払いを賄う保険料と、それを上乗せした運賃が、収益最大になるような価格設定となるかどうかの経済原則だけで担保されている。

人の命は、金で購えるというのが、航空災害の経済論だ。さもなければ、飛行機なんてものが客を乗せて飛ぶなんていう商売が、許されるはずがない。

空気より重い物は、飛んではイカン!(この前、エジプトで熱気球の事故があったばかり・・・)。

その、米国の「規制」当局が、発火を前提に改良されたバッテリーを搭載した試験飛行を認めたという。

(米FAA、787の試験飛行許可)
http://jp.reuters.com/article/jp_boeing/idJP2013031301000981

来月の商業飛行再開が見えてきたというわけだ。

しかし、日経はこんな記事を載せている。

(バッテリー本体を精査、ボーイング787で米当局 米紙報道)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGN13001_T10C13A3000000/

WSJの記事だそうだ。

残念ながら、有料会員でないと読めない。

例のデンドライトのことなのかもしれないが、詳細は不明だ。

(デンドライト)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/02/13/6720264

手前味噌で恐縮だが、ちょうど1か月前になる。

発火の確率を十分に低くし、事実上、電池としての寿命内では起こり得ないほどに小さく出来れば、この問題にもケリがつくのだろうが、そう簡単にいくのだろうか。

国家運輸安全委員会(NTSB)は、独立の組織である。

(国家運輸安全委員会)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E9%81%8B%E8%BC%B8%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

来月にはフォーラムや公聴会(ヒアリング)を実施するとしている。ここでは、事故の原因究明に力点が置かれ、改善を規制当局に勧告するわけだ。

メーカーと一蓮托生になってしまった規制当局とは、一線を画している。

FAAは、前門のトラと後門の狼に睨まれているわけだ。

浮沈子は、運行再開されてもしばらくは乗らずに済むからいいが、フィリピンエアが導入したら乗らざるを得なくなる(今のところ、発注はないようだ)。

顧客は、航空機を選ぶことが事実上出来ないのだ。

ホームに入ってくる電車が気に入らないからといって、乗らないわけにはいかない。陸上ではクルマに乗るという手もあるが、島国ニッポンは、海を越えていかなければならない。

当局には、公共交通機関としての安全を、「独立に」担保する責任があると考えるのは間違っているのだろうか。