😼欧州大戦争:バイデンの3つの目標とトランプ就任 ― 2025年01月20日 10:01
欧州大戦争:バイデンの3つの目標とトランプ就任
(なぜバイデンのウクライナ勝利がゼレンスキーの敗北だったのか)
https://www.njpwfun.com/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/88060/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E5%8B%9D%E5%88%A9%E3%81%8C%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%AE/
「約3年前にロシアがウクライナに侵攻したとき、ジョー・バイデン大統領は米国の対応に3つの目標を設定した。ウクライナの勝利はその中には決して含まれなかった。」
ちょっと意外な気もする。
「我々は意図的に領土問題については話さなかった」(当時バイデン政権の国家安全保障会議の委員を務め、ロシア政策を監督していたエリック・グリーン氏)
「ホワイトハウスの見解では、たとえ西側からの強力な支援があっても、それを行うことはウクライナの能力を超えていた。」(同上)
んじゃあ、バイデン政権の3つの目標って、何だったの?。
➀ウクライナが西側諸国との統合を自由に追求できる主権のある民主的な国として存続すること
➁米国とその同盟国が団結し続けること
➂ロシアとNATOの間の直接衝突を避けること
「ウクライナ戦争中のリーダーシップを振り返ると、バイデン氏は(中略)これら3つの目標を達成した。」
浮沈子的には、➁と➂は、一見、➀を達成するための手段に思える。
が、そう単純な話でもない。
真相は逆で、➁と➂を達成するために、➀を手段にしようとしたのではないか。
トランプの時代になり、カナダやグリーンランドの併合を言い始めたり、NATOからの脱退を公言するに至り、米国はもはや➁と➂を達成することを放棄しつつある。
それらが目的であったとすれば、最早、手段である➀に意味はない。
「ゼレンスキー氏と多くの同胞が思い描いている未来は、ロシアが敗北する未来だ。しかし、世界を戦いに結集させる上で、バイデンが自身の目標に込めた含意は、ロシアからウクライナを守ることはロシアを倒すことと同じではないというものだった。」
退任する大統領は、自らの政策目標について自画自賛している。
「今日、ウクライナは依然として自由で独立した国であり、可能性、つまり明るい未来の可能性を秘めている。」(バイデン)
「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「これまでのところウクライナを制圧することに失敗している」」(同上)
やれやれ・・・。
任期の末期、昨年末頃には封じていたロシア本土に対するエイタクムスでの攻撃を認めたりもした。
「これらの決定はゼレンスキー大統領の望みには及ばなかったが、バイデン氏が任期最後の外交政策演説で米国がウクライナ防衛の目標を達成したと主張するのに役立った。」
「しかし、彼は、ウクライナが領土をこれ以上取り戻すことや、この戦争が終わるまで存続することさえ約束しないように注意し続けた。」
この記事は悲観的だな。
つまり、米国の見立てでは、西側がどれだけ支援したとしてもウクライナが領土を取り戻すことは出来ず、それどころか国家としての存続すら危ういということなわけだ(そうなのかあ?)。
目的か手段かはともかく、「➀ウクライナが西側諸国との統合を自由に追求できる主権のある民主的な国として存続すること」すら危ういわけだ。
まあいい。
良くも悪しくも、バイデン政権は終わる(あと数時間で)。
トランプが就任し、ウクライナの運命は彼に委ねられる。
状況が大きく変わるわけではないけれど、米国の新政権の対応は激変するに違いない。
西側の結束を自ら覆し、かつてNATO分担金を払わない国は、ロシアに好きに攻撃させると恫喝した人物が、今日、大統領のイスに座る・・・。
(なぜバイデンのウクライナ勝利がゼレンスキーの敗北だったのか)
https://www.njpwfun.com/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/88060/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E5%8B%9D%E5%88%A9%E3%81%8C%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%AE/
「約3年前にロシアがウクライナに侵攻したとき、ジョー・バイデン大統領は米国の対応に3つの目標を設定した。ウクライナの勝利はその中には決して含まれなかった。」
ちょっと意外な気もする。
「我々は意図的に領土問題については話さなかった」(当時バイデン政権の国家安全保障会議の委員を務め、ロシア政策を監督していたエリック・グリーン氏)
「ホワイトハウスの見解では、たとえ西側からの強力な支援があっても、それを行うことはウクライナの能力を超えていた。」(同上)
んじゃあ、バイデン政権の3つの目標って、何だったの?。
➀ウクライナが西側諸国との統合を自由に追求できる主権のある民主的な国として存続すること
➁米国とその同盟国が団結し続けること
➂ロシアとNATOの間の直接衝突を避けること
「ウクライナ戦争中のリーダーシップを振り返ると、バイデン氏は(中略)これら3つの目標を達成した。」
浮沈子的には、➁と➂は、一見、➀を達成するための手段に思える。
が、そう単純な話でもない。
真相は逆で、➁と➂を達成するために、➀を手段にしようとしたのではないか。
トランプの時代になり、カナダやグリーンランドの併合を言い始めたり、NATOからの脱退を公言するに至り、米国はもはや➁と➂を達成することを放棄しつつある。
それらが目的であったとすれば、最早、手段である➀に意味はない。
「ゼレンスキー氏と多くの同胞が思い描いている未来は、ロシアが敗北する未来だ。しかし、世界を戦いに結集させる上で、バイデンが自身の目標に込めた含意は、ロシアからウクライナを守ることはロシアを倒すことと同じではないというものだった。」
退任する大統領は、自らの政策目標について自画自賛している。
「今日、ウクライナは依然として自由で独立した国であり、可能性、つまり明るい未来の可能性を秘めている。」(バイデン)
「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「これまでのところウクライナを制圧することに失敗している」」(同上)
やれやれ・・・。
任期の末期、昨年末頃には封じていたロシア本土に対するエイタクムスでの攻撃を認めたりもした。
「これらの決定はゼレンスキー大統領の望みには及ばなかったが、バイデン氏が任期最後の外交政策演説で米国がウクライナ防衛の目標を達成したと主張するのに役立った。」
「しかし、彼は、ウクライナが領土をこれ以上取り戻すことや、この戦争が終わるまで存続することさえ約束しないように注意し続けた。」
この記事は悲観的だな。
つまり、米国の見立てでは、西側がどれだけ支援したとしてもウクライナが領土を取り戻すことは出来ず、それどころか国家としての存続すら危ういということなわけだ(そうなのかあ?)。
目的か手段かはともかく、「➀ウクライナが西側諸国との統合を自由に追求できる主権のある民主的な国として存続すること」すら危ういわけだ。
まあいい。
良くも悪しくも、バイデン政権は終わる(あと数時間で)。
トランプが就任し、ウクライナの運命は彼に委ねられる。
状況が大きく変わるわけではないけれど、米国の新政権の対応は激変するに違いない。
西側の結束を自ら覆し、かつてNATO分担金を払わない国は、ロシアに好きに攻撃させると恫喝した人物が、今日、大統領のイスに座る・・・。
😼欧州大戦争:重箱の隅:トレツク(市街戦) ― 2025年01月20日 18:35
欧州大戦争:重箱の隅:トレツク(市街戦)
(ウクライナ軍がクルスクで失った陣地を奪還、東部戦線の状況は危機的)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-troops-recapture-lost-ground-in-kursk-situation-on-eastern-front-critical/
「敵の歩兵が絶えず市内の奥深くまで侵入し徐々に街を占領しているのだ。ウクライナ軍は常にFPVドローンで攻撃できる目標を探しているものの、3人程度の少人数編成による絶え間ない圧力が続いている」(DEEP STATE)
「市内の前線位置が何処にあるのかは『誰がケネディを殺したのか』と同じぐらい謎に包まれており、登場する視覚的証拠は『敵が市内のどこまで到達できるか』を大まかに把握するためだけにしか役に立たない」(同上)
「もう確定的な前線位置がどこにあるのか分からない」(同上)
「DEEP STATEはトレツク市内のほぼ全域をグレーゾーンに指定した」
ケネディ暗殺の首謀者は、未だに謎とされているわけだ。
(ケネディ氏暗殺文書公開へ トランプ氏、演説で表明)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/380377?rct=world
「1963年のケネディ大統領暗殺に関する機密文書の機密指定を解除し、国民に公開する」(トランプ氏)
「ケネディ氏の弟のロバート・ケネディ元司法長官や、公民権運動指導者キング牧師の暗殺に関する文書も公開する」(同上)
「トランプ氏は第1次政権時、非公開だった事件の機密文書公開を目指したが、情報機関の要請で断念した経緯がある。」
まあ、どうでもいいんですが。
「謎に包まれている」例えとして、遠くウクライナの戦場で引用されるというのは、何とも言えない気分だ・・・。
(最前線)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%89%8D%E7%B7%9A
「最前線(さいぜんせん)とは、戦争において敵と接触する陣地を前線と呼ぶが、敵に最も近い戦場一帯を指し示す言葉である。」
「軍事的に最前線は戦闘線の味方第一線を指し、敵の直接砲火の下にあることを意味する。さらに後方の第二線は最前線が崩れると第一線となるため戦術的には前線である。」
「戦略ミサイル技術の発達とともに前線の概念は戦術的なもの、または、低強度紛争地域においてのみ使用される限定的なものとなっている。」
FPVドローン最盛期の現代、その定義はますます曖昧模糊としているに違いない。
特に、市街戦においては、構築された陣地ではなく既存の建築物などが攻撃や防御の拠点となるため、そこに兵士がいれば前線となり、いなくなればそうでなくなるという状況が生じる。
「・・・ウクライナ軍は常にFPVドローンで攻撃できる目標を探しているものの、3人程度の少人数編成による絶え間ない圧力が続いている」(再掲)
陸戦の最小単位(班:チーム)で絶え間ない攻撃を続けるロシア軍は、防御側の穴を見つけてはそこに陣取り、反撃されて維持できなくなれば放棄しているのかもしれない。
それでも、再度攻撃して陣地を確保しようとするんだろう。
トレツクでは、そんな攻防が何か月も続いている。
攻める側も守る側も、共に手を焼く戦場だ。
記事に出てくるトレツカヤ鉱山の西隣にも、テリコン(ボタ山)がそびえている。
この他にも、いくつかのテリコンがウクライナ軍の支配地域に残っており、ここを維持し続ける限りウクライナ軍FPVドローン対ロシア軍歩兵の攻防は続くだろう。
しかし、状況はロシア軍にとっても同じで、ウクライナ軍歩兵対ロシア軍FPVドローン(有線方式?)の攻防も行われているはずだ(未確認)。
陣地は、建物の部屋の数だけある(そうなのかあ?)。
チャシブヤールもトレツクも、ウクライナ軍が長期にわたって防戦を続けている。
ここを抜かれると、コスティアンティニフカなど、ドネツク州中央部の都市への戦端が開かれることになるからな。
北部ではリマンへの進撃ルートが開かれようとしている(そういうことかあ?)。
「・・・パンドラの箱が開いて、これまで維持してきたテルニー~トルスケのラインが失われないことを願っている」(DEEP STATE)
2023年から膠着状態だったドネツク州の戦線が、ゆっくりと動き始めている。
えーと、ロシア優勢だけどな。
ロシア軍のリソースが増えたのか、ウクライナ軍のそれが減っちまったのか、その両方なのかは不明だ。
アウディーイウカの陥落の時点では、ポクロフシク方面の突出部はなかったからな。
ウクライナ軍は、ポクロフシクの防衛に全力を注いでいる。
(「ポクロウシクの制圧を阻止すべく全力を尽くしている」=シルシキー宇軍総司令官)
https://www.ukrinform.jp/rubric-ato/3950413-pokuroushikuno-zhi-yawo-zu-zhisubeku-quan-liwo-jinkushiteirushirushiki-yu-jun-zong-si-ling-guan.html
「『預言者』によっては、(編集注:2024年)9月には私たちがポクロウシクを失うと述べる者もいたが、9月30日はもう過ぎている。その後、10月30日に失うと話していたりもした。私が言いたいことは、敵がそこに自らの最善の部隊を集結させているということだ」(シルシキー宇軍総司令官)
この手の言い回しは、ずいぶん堂に入ってきたという感じだな。
実際、ポクロフシク(ポクロウシク)の防衛には、ずいぶんと注力している。
「敵は、(編集注:ポクロウシクを)制圧するために全力を尽くしているが、私たちは、それを守るため、制圧を阻止するためにあらゆることを行っている」(同上)
浮沈子は、1年ほど前にアウディーイウカが陥落した時、シルスキーが「必ず奪還する」と明言したことを忘れていない。
んでもって、ポクロフシク陥落の時にも、同じセリフを吐くに違いないと確信している。
総司令官というのは、そういう(損な)役回りなわけだ(そうなのかあ?)。
今朝書いたブログ記事では、しかし、米国の見立てでは、開戦当初からウクライナに領土奪還の見込みはなかったとされている。
1年にも渡る防御戦を戦って、まあ、途中、弾薬の供給が途切れたとはいえ、クルスクへの侵攻以外で目立った動きはなかった。
ポクロフシクの防衛は、戦略的にも重要なのかもしれないけれど、それ以上に政治的な意味合いが大きいのかもしれない(未確認)。
ここをスルーされたり、ぶち抜かれたりすれば、ドニプロペトロウシク州(未併合地域)へのロシア軍の進軍を許すことになるからな。
ウクライナの現政権は、パニックに陥りかねない(そうなのかあ?)。
ロシアは、最大の政治的効果を狙ってくるだろうから、スムイ州(未併合地域)への大規模侵攻とか、南部戦線でのド派手な進撃と合わせ技で来る可能性もある。
「『預言者』によっては、(編集注:2024年)9月には私たちがポクロウシクを失うと述べる者もいたが、9月30日はもう過ぎている。その後、10月30日に失うと話していたりもした。」(再掲)
ひょっとしたら、タイミングを合わせに掛かっているだけかもしれない(そういうことかあ?)。
北と東と南で大規模な攻撃を起こし、ウクライナ軍の対応能力を超える事態を引き起こす。
既に、スムイ州や南部戦線では、威力偵察と思える小規模な侵攻の兆しが見える(南部では、あっさり撃退されたけどな)。
まあいい。
確認しておこう。
21世紀の市街戦は、FPVドローンの登場で、前線の位置が曖昧模糊としている。
街ごと抜かれて見なければ分からないともいえる。
歩兵対歩兵が、直接ドンパチやってるわけじゃないからな。
何kmか離れたところでリモコンのレバーをグリグリしている兵士が、ゴーグル越しに手りゅう弾抱えて突入したりしているわけだ。
場合によっては、光ファイバーひきずってな。
その21世紀的白兵戦に最大限に適応した方が勝つ(領域支配を広げられる)。
そりゃあ、時と場合によってはミサイルとか滑空爆弾でケリをつけることもあるだろうけど、双方で航空支配や接近阻止が行われれば、結局地上戦ということになる。
大砲によるドンパチも、市街戦になるとなかなか難しいからな。
バフムトとか、アウディーイウカのように、力で押し切る戦闘は、双方に人的損耗が大きい(チャシブヤールは、そのパターンみたいですが)。
ウクライナ東部戦線では、様々な状況に応じた戦闘が繰り広げられている。
どの地域に、どれだけのリソースを、どのタイミングで投入するのか。
ロシア軍は、それを選べる状況が続いている。
ウクライナは、その閉塞した状況に突破口を開けようとクルスク侵攻を行ったが、東部戦線においてはほとんど何も変わらなかった。
逆に、限られた戦力を分散させたことで、対応の自由度を失っている。
シルスキーは、ポクロフシク防衛にリソースを割くとしているけど、そこでまた選択肢を失うのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
ところで、ケネディー暗殺の首謀者って、誰なんだろうな・・・。
(ウクライナ軍がクルスクで失った陣地を奪還、東部戦線の状況は危機的)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-troops-recapture-lost-ground-in-kursk-situation-on-eastern-front-critical/
「敵の歩兵が絶えず市内の奥深くまで侵入し徐々に街を占領しているのだ。ウクライナ軍は常にFPVドローンで攻撃できる目標を探しているものの、3人程度の少人数編成による絶え間ない圧力が続いている」(DEEP STATE)
「市内の前線位置が何処にあるのかは『誰がケネディを殺したのか』と同じぐらい謎に包まれており、登場する視覚的証拠は『敵が市内のどこまで到達できるか』を大まかに把握するためだけにしか役に立たない」(同上)
「もう確定的な前線位置がどこにあるのか分からない」(同上)
「DEEP STATEはトレツク市内のほぼ全域をグレーゾーンに指定した」
ケネディ暗殺の首謀者は、未だに謎とされているわけだ。
(ケネディ氏暗殺文書公開へ トランプ氏、演説で表明)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/380377?rct=world
「1963年のケネディ大統領暗殺に関する機密文書の機密指定を解除し、国民に公開する」(トランプ氏)
「ケネディ氏の弟のロバート・ケネディ元司法長官や、公民権運動指導者キング牧師の暗殺に関する文書も公開する」(同上)
「トランプ氏は第1次政権時、非公開だった事件の機密文書公開を目指したが、情報機関の要請で断念した経緯がある。」
まあ、どうでもいいんですが。
「謎に包まれている」例えとして、遠くウクライナの戦場で引用されるというのは、何とも言えない気分だ・・・。
(最前線)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%89%8D%E7%B7%9A
「最前線(さいぜんせん)とは、戦争において敵と接触する陣地を前線と呼ぶが、敵に最も近い戦場一帯を指し示す言葉である。」
「軍事的に最前線は戦闘線の味方第一線を指し、敵の直接砲火の下にあることを意味する。さらに後方の第二線は最前線が崩れると第一線となるため戦術的には前線である。」
「戦略ミサイル技術の発達とともに前線の概念は戦術的なもの、または、低強度紛争地域においてのみ使用される限定的なものとなっている。」
FPVドローン最盛期の現代、その定義はますます曖昧模糊としているに違いない。
特に、市街戦においては、構築された陣地ではなく既存の建築物などが攻撃や防御の拠点となるため、そこに兵士がいれば前線となり、いなくなればそうでなくなるという状況が生じる。
「・・・ウクライナ軍は常にFPVドローンで攻撃できる目標を探しているものの、3人程度の少人数編成による絶え間ない圧力が続いている」(再掲)
陸戦の最小単位(班:チーム)で絶え間ない攻撃を続けるロシア軍は、防御側の穴を見つけてはそこに陣取り、反撃されて維持できなくなれば放棄しているのかもしれない。
それでも、再度攻撃して陣地を確保しようとするんだろう。
トレツクでは、そんな攻防が何か月も続いている。
攻める側も守る側も、共に手を焼く戦場だ。
記事に出てくるトレツカヤ鉱山の西隣にも、テリコン(ボタ山)がそびえている。
この他にも、いくつかのテリコンがウクライナ軍の支配地域に残っており、ここを維持し続ける限りウクライナ軍FPVドローン対ロシア軍歩兵の攻防は続くだろう。
しかし、状況はロシア軍にとっても同じで、ウクライナ軍歩兵対ロシア軍FPVドローン(有線方式?)の攻防も行われているはずだ(未確認)。
陣地は、建物の部屋の数だけある(そうなのかあ?)。
チャシブヤールもトレツクも、ウクライナ軍が長期にわたって防戦を続けている。
ここを抜かれると、コスティアンティニフカなど、ドネツク州中央部の都市への戦端が開かれることになるからな。
北部ではリマンへの進撃ルートが開かれようとしている(そういうことかあ?)。
「・・・パンドラの箱が開いて、これまで維持してきたテルニー~トルスケのラインが失われないことを願っている」(DEEP STATE)
2023年から膠着状態だったドネツク州の戦線が、ゆっくりと動き始めている。
えーと、ロシア優勢だけどな。
ロシア軍のリソースが増えたのか、ウクライナ軍のそれが減っちまったのか、その両方なのかは不明だ。
アウディーイウカの陥落の時点では、ポクロフシク方面の突出部はなかったからな。
ウクライナ軍は、ポクロフシクの防衛に全力を注いでいる。
(「ポクロウシクの制圧を阻止すべく全力を尽くしている」=シルシキー宇軍総司令官)
https://www.ukrinform.jp/rubric-ato/3950413-pokuroushikuno-zhi-yawo-zu-zhisubeku-quan-liwo-jinkushiteirushirushiki-yu-jun-zong-si-ling-guan.html
「『預言者』によっては、(編集注:2024年)9月には私たちがポクロウシクを失うと述べる者もいたが、9月30日はもう過ぎている。その後、10月30日に失うと話していたりもした。私が言いたいことは、敵がそこに自らの最善の部隊を集結させているということだ」(シルシキー宇軍総司令官)
この手の言い回しは、ずいぶん堂に入ってきたという感じだな。
実際、ポクロフシク(ポクロウシク)の防衛には、ずいぶんと注力している。
「敵は、(編集注:ポクロウシクを)制圧するために全力を尽くしているが、私たちは、それを守るため、制圧を阻止するためにあらゆることを行っている」(同上)
浮沈子は、1年ほど前にアウディーイウカが陥落した時、シルスキーが「必ず奪還する」と明言したことを忘れていない。
んでもって、ポクロフシク陥落の時にも、同じセリフを吐くに違いないと確信している。
総司令官というのは、そういう(損な)役回りなわけだ(そうなのかあ?)。
今朝書いたブログ記事では、しかし、米国の見立てでは、開戦当初からウクライナに領土奪還の見込みはなかったとされている。
1年にも渡る防御戦を戦って、まあ、途中、弾薬の供給が途切れたとはいえ、クルスクへの侵攻以外で目立った動きはなかった。
ポクロフシクの防衛は、戦略的にも重要なのかもしれないけれど、それ以上に政治的な意味合いが大きいのかもしれない(未確認)。
ここをスルーされたり、ぶち抜かれたりすれば、ドニプロペトロウシク州(未併合地域)へのロシア軍の進軍を許すことになるからな。
ウクライナの現政権は、パニックに陥りかねない(そうなのかあ?)。
ロシアは、最大の政治的効果を狙ってくるだろうから、スムイ州(未併合地域)への大規模侵攻とか、南部戦線でのド派手な進撃と合わせ技で来る可能性もある。
「『預言者』によっては、(編集注:2024年)9月には私たちがポクロウシクを失うと述べる者もいたが、9月30日はもう過ぎている。その後、10月30日に失うと話していたりもした。」(再掲)
ひょっとしたら、タイミングを合わせに掛かっているだけかもしれない(そういうことかあ?)。
北と東と南で大規模な攻撃を起こし、ウクライナ軍の対応能力を超える事態を引き起こす。
既に、スムイ州や南部戦線では、威力偵察と思える小規模な侵攻の兆しが見える(南部では、あっさり撃退されたけどな)。
まあいい。
確認しておこう。
21世紀の市街戦は、FPVドローンの登場で、前線の位置が曖昧模糊としている。
街ごと抜かれて見なければ分からないともいえる。
歩兵対歩兵が、直接ドンパチやってるわけじゃないからな。
何kmか離れたところでリモコンのレバーをグリグリしている兵士が、ゴーグル越しに手りゅう弾抱えて突入したりしているわけだ。
場合によっては、光ファイバーひきずってな。
その21世紀的白兵戦に最大限に適応した方が勝つ(領域支配を広げられる)。
そりゃあ、時と場合によってはミサイルとか滑空爆弾でケリをつけることもあるだろうけど、双方で航空支配や接近阻止が行われれば、結局地上戦ということになる。
大砲によるドンパチも、市街戦になるとなかなか難しいからな。
バフムトとか、アウディーイウカのように、力で押し切る戦闘は、双方に人的損耗が大きい(チャシブヤールは、そのパターンみたいですが)。
ウクライナ東部戦線では、様々な状況に応じた戦闘が繰り広げられている。
どの地域に、どれだけのリソースを、どのタイミングで投入するのか。
ロシア軍は、それを選べる状況が続いている。
ウクライナは、その閉塞した状況に突破口を開けようとクルスク侵攻を行ったが、東部戦線においてはほとんど何も変わらなかった。
逆に、限られた戦力を分散させたことで、対応の自由度を失っている。
シルスキーは、ポクロフシク防衛にリソースを割くとしているけど、そこでまた選択肢を失うのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
ところで、ケネディー暗殺の首謀者って、誰なんだろうな・・・。
最近のコメント