タルガツーリング2013年08月04日 22:12

タルガツーリング
タルガツーリング


400kmを一気に走る。

30年前に作られたクルマが、故障もせずに走りぬける。

トラックなどの距離を稼ぐ車ではないので、20万キロとか、せいぜいそんなもんだろう。

日本に来てからは、7万2千キロ余りを走っている。

午後から、秘密の場所へ向かう。

午前中は、ボクスターを12か月点検に出す。

都内某ポルシェセンターは、10日から9連休だそうである。

しっかり休んで、良く働くのが、ドイツ流なのか。

今日は、“ポルシェ カイエン エキサイティング フェア”というのをやっていて、タオルセットをもらった。

いや、決してその日を狙って点検に出したわけではないぞ。

そんな、さもしい根性は持ち合わせていない(たぶん)。

で、お目当てのタオルを貰うと(やっぱ、そうじゃん!)、さっさと帰ってきて、タルガのエンジンに火を入れる。

一番暑い時期の一番暑い時間帯に、一番暑いクルマに乗るわけだな。

脱水しないように、十分な水分を携行する。

83タルガ乗って、熱中症で入院でもしたら、新聞種になってしまうかもしれない。

なんで、エアコンが付いてないのか?。

今時、そんな車を乗り回すやつがいるのか。

選りにも選って、この暑い日中に・・・。

自業自得だな。

さすがに、秘密の場所は、1500m近くの標高があるので涼しい(道路脇の電光表示で22度)。

昼間にお邪魔するのは初めてなので、お店でカレーライスを戴いた。

ワインディングを走って分かったのは、日本の急峻な九十九折れの道は、古い911には似合わないということだ。せめて、箱根ターンパイクのような中速コーナーか、名ばかり高速道路のコーナーくらいでないと、その真価を引き出せない(腕がないので)。

今日は、高速でのコーナーリングにおける問題点を確認する。

左コーナーはまだいいのだが、右コーナーで、ハンドルに強烈なキックバックが出る。

根本の問題は、ブレーキではないのだ(もちろん、ブレーキングの際にハンドルが左に取られる現象は収まっていない)。

左のサスペンションが、縮んでいないような、妙なツッパリを感じる。150km位で高速コーナーを抜けていくと、ハンドルの暴れを押さえ込むのに苦労する。

もちろん、こんな状況でパニックブレーキングをすれば、悲惨な結果結果になるだろう。

たまにしか高速に乗らないサンデードライバーは、挙動が読めないので、要注意だ。

今日も、いきなり追い越し車線に出てくるクルマを、何台も見かけた。

180kmからの、ほぼフルブレーキング!。

一気に50kmくらい減速し、またまた再加速する。

500Eならば、軽々とこなす芸当だが、83タルガにとっては大仕事である。

ブレーキの利きはいいのだが、ABSが付いていないので、慎重に、スキッドさせないように踏んでいく。

同時に、左に取られるハンドルに当て舵をしつつ、5速から4速にシフトダウン(ここで、H&Tを決めたいんだが)。

パワーバンドに叩き込んだエンジンを吹かせて、5000回転を超えて加速、再び5速にシフトアップして、高速クルージングを続けるわけだ。

2時間ほどで、秘密の場所に辿り着く。

(カレラ GT 現る...........Ⅱ:wbsさんが、秘密にしておきたいと書いているページ)
http://porschewbs.exblog.jp/14532128/

帰りは、日曜の夕方ということもあり、街道沿いはクルマが繋がる。しかし、まあ、渋滞というほどではない。

高速道路も、全く止まってしまうということはなく、ノロノロと動いていた(15分くらいで抜けた)ので、トータル6時間ほどで戻ってきた。

アベレージは60km台というところか。

ハンドリングの問題点が明らかになったので、帰ってきてから風切り音の解明にとりかかる。

第三京浜を2回ほど往復して、ガムテープを貼ったり、剥がしたりして研究する。

100kmくらいから鳴り出すので、下道でテストするわけにはいない(第三京浜だって、80km制限なんですが)。

天井板とフロントガラスの枠の間に出来ているスリットが原因ではないか、ということで、昨日、プレステージの掛田さんがビニールテープを貼ってくれたのだが、残念ながらこれが原因ではなかった。

対策部品を開発して、一儲けする話までしてたのに・・・。

残念!。

次なる対策は、RUF純正部品の代わりに、Aピラーの「雨どい」を、ガムテープで塞ぐというもの。

ルーフさんが聞いたら、卒倒してしまうかもしれないが、ガムテープをベタベタに貼って、溝を埋める。

これでも、音はなくならない。

というか、殆んど全く変わらないのだ。これって、930タルガだけの現象なんだろうか?。

「porsche 930 wind noise」で検索して出てきた、ペリカン・パーツというブログを漁ってみたが、明確な答えは見出せなかった。

(Newbie targa wind noise?)
http://forums.pelicanparts.com/porsche-911-technical-forum/607183-newbie-targa-wind-noise.html

どうやら、天井とか、三角窓、ドアなどのいろいろな隙間から音が出ているようだ。

ミラー周りと思っていたのだが、隙間風が原因らしい。

確かに、この時代のポルシェは、ドアとボディのチリも大きいし、フラットな表面ではなく、あちらこちらに段差がある。

ドアの密閉度も、500Eに比べると、ショボイ感じだ(閉めた時に、耳が痛くなるようなことはない!)。

もう一度、運転席側のドア周りで、完全密閉を試してみよう。

(隙間風対策の写真が載っているページも)
http://m1142.photobucket.com/albumview/albums/Chrisbyrne33/iphone1074.jpg.html?o=0

しかし、今日のツーリングは、ちょっと感動的だ。

買った当初は、箱根往復くらいしか出来ないだろうと思っていたのに、なんのなんの、ガソリンさえ食わせれば、地球の果てまでいってしまいそうなほど頑丈である。

まあ、サスペンションに難があるといっても、150km以上の話である。120kmくらいで、ちんたら走っている分には、何の問題もない。

ドイツ車の常で、高速道路での燃費は良いようだ(まだ、計測はしていません)。

画像は、天界こと、秘密の場所での83タルガ。

このクルマが、こんなところにいること自体が、俄かには信じられない。

今日初めて、麓の「憩いの広場」とやらにも行ってみた。

お店があって、トイレがあって、風光明媚で良い所だ(今日は、麓は雨模様。都心へ帰ってきたら、降っていませんでしたが)。

エアコンのない黒いクルマの夏、窓を開けて、肘をドアの上に乗せると、「アチチッ」となる夏、雨など降れば、蒸し暑くなる夏・・・。

窓を開けて走ってさえいれば、凌げないことはないが、渋滞に捕まって、ノロノロ走ると、クルマも人も限界に達する。

この夏が乗り切れるかどうか(クルマも人も!)、それが問題だあ!。