寸止めかよ!?2013年08月30日 00:56

うっ、寸止め!?
寸止めかよ!?


いやもう、世紀のイベントで、やってくれましたな、イプシロン!!。

(イプシロンロケット試験機 打上日再設定の見通しについて)
http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/636.html

「平成25年8月27日(火)にリフトオフ約19秒前に打上げを中止したイプシロンロケット試験機」とある。

カウントダウンのアナウンスは、継続されていたというから、現場の「オヨヨ」状態は、推して知るべしというところか。

「現在引き続き原因を調査中であり、慎重を期して今後の原因調査作業、対策確認等を行っていくことと致しました。」

「このため、打上げ日を8月中に決定することが難しい状況です。」

慎重に原因を究明すべきだ。

絶対の自信のもとに打ち上げに臨んで、そのギリギリのタイミングでコケたわけで、数々の汎用技術の導入が原因だったのか、積み残したレガシーシステムに瑕疵があったのか、インテグレーションに問題があったのか、そこんところを曖昧にしたまま、拙速しても得るものは何もない。

今回の打ち上げ中止は、失敗の成功というか、失敗に至らずに済んだわけで、相撲でいうところの仕切りなおしである。

浮沈子は、ひょっとしたら、これも演出なのではないか、などと勘繰ってしまいたくなる。

あまり、トントン拍子に行くと、近隣諸国の不安を煽って、外交関係が不味くなるので、ちょっと、ワンクッション置こうと・・・。

まあ、そんなこたあ、ないだろうが。

発射寸前の中止という、実にドラマチックな状況に、当初は噴き出してしまったが、考えてみれば、こんな芸当ができるようになったんだと感心する。

発射シークエンスの途中で、異常を検知して、僅か19秒前に停止できるなんて、凄いことだ。

これが、ICBMならば、発射命令を撤回する技術を物にしているということになる。

実戦配備しても、運用の自由度が高いということだ(そうじゃないって!)。

東亜日報には、是非ともこの点を報道してもらいたいもんだな。

潜水艦再び2013年08月30日 21:38

またもや潜水艦?
潜水艦再び


昨日はロケット、今日は潜水艦。

このブログも、忙しいのだ。

画像は、このページから拝借!。

(さわやかプラスグアム)
http://www.sawayakaplusguam.com/optional-tour/marine-activity/umi-no-kankou.html

年末年始のパラオダイビングがこけてしまったので、急遽、イントラが発掘してきたゲレンデが、グアム・・・。

なんか、安易な気がするが、贅沢は言っていられない。

なんと、グアムでCCRにチャレンジするかもしれない。

酸素さえ手に入れば、どんなタンクでも、バランスはともかく使えてしまうという、サイドマウントCCRの天下無敵度10点の、パワーの見せ所である。

えーと、これは、ひょっとして、一山10円ダイビングのメッカであるグアムに、新風を注ぎ込む快挙なのではないか?。

シールズとか、見学に来ないかな?。

そんでもって、ロイヤリティ払うから、同じコンセプトで作らせろとか。

ヤツラは、たぶん、ハンマーヘッドで、マーク15とか16とか、クソ重いCCRだろうから、浮沈子のAPD製のサイドマウントなんか、平気でダブルにしちまうんだろうな。

そのほかに、背中にダブルタンクしょって・・・。

ヒョエー!!。

まだ、酸素が調達できるかどうかは不明であるが、餅は餅屋、蛇の道は蛇というので、イントラにお任せして、こちとらは、どんなサイズのタンクもこなせる、CCRのブラッシュアップに専念しなければならない。

まだ、タンクの固定方法で悩んでいる。

スライドガンの仕掛けもいいのだが、世界を股にかけて(?)飛び回る浮沈子は、余り重量が嵩む荷物を持ち歩くわけにもいかない。

イントラのように、タンク以外のハーネスが、手の中に収まってしまうというわけにはいかないが、そうはいっても、少しでもトラベルフレームっぽく、ホームゲレンデ以外の場所でも、気軽に潜れる仕様にしておかなければならない。

多少、自由度は犠牲にしても、修理できなければダイビングそのものを中止しなければならないというようなことのないように、シンプルにしておくことは極めて重要である。

タンクには、バルブを付けるネックの部分と、胴体の部分があり、バルブ側が重くなり、反対側は浮きやすくなる。

タンクの、少なくとも1箇所は、本体のケースに付けなければならない。

それは、本体ケースが正の浮力(浮くということ)を持っており、タンクの重量で、少しでも相殺する必要があるからだ。

かといって、完全固定にしてしまうということは、どんな大きさのタンクも使用できるというフレキシビリティを殺してしまうことになりかねない。

タンクの胴体部分を腰のベルトにフッキングし、ネックの部分は本体のケースに半固定にし、本体を2箇所でハーネスに固定するというのが現在のイメージである。

あくまでも、直列にしたいのである。

酸素だけでなく、ディリュエントタンクも、合わせておきたい。

片側に纏めて、分離できるカウンターラングごと脱着できれば言うことはない。

同じものを、もう一組、反対側に付ければ完成である。

完全自立式CCRである。

オープンサーキットとの決別、複雑怪奇、イカスミスパゲッティ、山盛り2皿分は間違いない。

一体、2×2のカウンターラング・オペレーションは、どうなっちまうんだろうか・・・。

まあいい。

そこまでの道のりは遠い。

とりあえず、今回は、酸素タンクだけでも、片側に固定して、インスタントサイドマウントCCRの実践的な応用を確立しよう。

ギャプギャプ2に出現する潜水艦アトランティスの乗客は、正月早々、怪しげなダイバーを見て、何と思うだろうか。

人間に一番近い2013年08月30日 22:55

人間に一番近い
人間に一番近い


(ヤマハ スポーツバイク CM:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=m_BnJGHlzRk

オートバイが、人間に近いかどうかは、まあ、いろいろな意見があるだろう。

浮沈子は、バイクに乗っていた頃、そんな風に感じたことはなかった。

対象としてではなく、体の一部として、道具としての感覚に近い。

クルマのほうが、相棒というか、擬人的なイメージを作りやすい。

まあ、どうでもいいんですが。

ダイビングギアが、人間に近いかどうかを考えたことはなかったが、バイクが近いというのなら、クローズドサーキットリブリーザー(CCR)は、間違いなく、「人間に一番近い潜水器」である。

何せ、潜っている間中、キスしっ放しだし・・・。

こちらが息を吐けば、向こうは吸って、こっちが吸えば、向こうは吐く。

まさに、「阿吽の呼吸」というやつですな。

(阿吽の呼吸)
http://kotowaza-allguide.com/a/aunnokokyuu.html

「二人以上の人が何かをするときの、微妙な気持ちや調子。また、それがぴたりと合うこと。」

「「阿」は口を開いて発音することから「吐く息」という意味で、「吽」は口を閉じて発音することから「吸う息」という意味。」

こちらが酸素を吸って二酸化炭素を吐けば、あちらは二酸化炭素を吸って酸素を吐く。

肺の容積が減れば、カウンターラングの容積が増える。

浮力は、一応、一定に保たれているように見える。

オープンサーキットなどという、野蛮で、原始的で、単純で、非効率で、ローテクな潜水器とは違い、高度で、先進的で、洗練されて、効率的で、ハイテクなところも、実によろしい。

決定的にダメなところは、重いところだが、この潜水器を陸上で持ち歩くというのが、そもそもの間違いである。

潜水艦と同じ原理で、呼吸する気体を製造し、浄化しているのだから、CCRを潜水艦だと考えれば、驚異的な軽さである。

運用に手間、暇、金が掛るというが、宇宙服と同じ原理なので、それに比べれば、遥かに簡便、安価、お手軽といえる。

どだい、アクアラングなどと比較してはいけないのだ。

故障が多いとか、信頼性に欠けるとか、浸水に弱いとか、電気は信用ならないとか、言いたい放題言ってる輩は、まあ、正しいといえば正しい。

まだまだ進歩の余地がある器材であることは、間違いない。

しかし、38億円かけたイプシロンだって、コケる時はコケる。

オープンサーキットのように、枯れた技術で、リスクを追い込んで、容易に管理できるようにはなっていない。

だからこそ、バックアップのステージボトルを持つわけだし、どうしてもオープンに頼りたくない(あるいは、性能的に頼れない)場合は、ダブルでCCRを担ぐことになる。

CCRは、人間が作り出した、究極のダイビングギアである。

今後の改良はあるだろうが、根本的な改造は、最早ない。

今後、新たな方式が現れるとしたら、水中の溶存酸素の抽出を効率的に行う「人工エラ」の開発である。

人工透析のシャントのように、循環器系を外部に露出させて、交換膜を介して呼吸するわけだな。

肺がつぶれることを防ぐための措置を講じておけば、数千メートルの深度まで、生身で潜ることも可能になる。

人間の一部になった潜水器であるな。

ここまで来ると、人間に近いかどうかではなく、どれほど生体融合性が高いかという話になる。

人工心臓とか、そういう話だ。

ⅰPS細胞の話題が盛んである。

(人工多能性幹細胞)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%A4%9A%E8%83%BD%E6%80%A7%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E

そのうち、生体組織から人工エラを作り出すことも行われるようになるかもしれない。

半魚人の登場である。

人類の両生類化である。

「人間に一番近い潜水器」の話が、途方もない方向に行ってしまった。