極秘任務(その2)2014年01月23日 02:10

極秘任務(その2)
極秘任務(その2)


順不同、敬称略が当然のこのブログ、いきなり、2日目のビーチダイブ(ラウラウ)。

1日目のダイビングは、天気も良く、カラッとした暑さが気持ちよかったが、2日目は雨もチラつく、曇り空・・・。

おまけに、風も強く、湾内のビーチとはいえ、行って見なければ分からないと脅される。

ガイドと2人きりのビーチダイブ。

浮沈子の2倍くらいの巨体と、ナイーブな性格の持ち主のようである。

舗装道路を外れて、対向車とすれ違うのに、お互いに目いっぱい譲り合わなければならない小道を、ゆっくりと進む。

ガイドは、英語と少しの日本語、浮沈子は少しの英語と少しの日本語(?)なので、車中も会話は殆んど無い。

他の人から見たら、ちょっと不気味な2人組みであるな。

これから、銀行強盗でもしにいくんじゃなかろうか・・・。

まあいい。

ようやく着いたラウラウビーチを見て、ガイドは、嬉しそうだ。

ユーアーラッキー!、とかいっているので、波も風も無く、いいコンディションということだ。

どんよりと曇った空、南国の海とは思えない、茶色く濁った色の水際。

まあ、SMS50をデビューさせるのにはちょうどいい。

何度か試着して、意外と着心地がいい。

ハーネスも、どこかが締め付けられているという感じは無く、テック用の器材を作り慣れているメーカーの味を感じる。

本当に、何もしないで、お店で受け取ったままの状態(まあ、ハーネスは、多少はアジャストしましたが)で、ビーチまで持ってきてしまった。

タンクの運用は1本だけ。

ラウラウの水際の情報が乏しく、もっと延々と歩かなくっちゃいけないのかと思っていたので、今回は、ハーネスも含めた、全体での感覚が分かればいいと思って、レギセットも1本用の仕掛けに変えておいた。

それも、イントラに内緒で、短いオクトパス2個・・・。

だって、ロングホース無くたって、浮沈子の場合は、どーせ繰れてやらなんだから・・・。

しかも、それを、ローカルに担がせて、自分はフィン、マスク、BCだけ。

殿様ダイビングの面目躍如だな。

まあ、水に浸かれば、タンクを水中で運ぶことはたやすい。

ガイドは、自分の器材を背負った上に、浮沈子のタンクを持ち、なおかつ、余裕でカメラのシャッターを切っている(画像参照)

フィンの装着時に、ヨタる。

エントリーしてからタンクを付けようか迷ったが、水中環境が分からなかったので浅いところでタンクを付けてエントリーする。

いやはや、エントリーの時だけちょっと骨だが、思った以上に快適だ。

カンカン照りで、波があったりしたら、また、印象は異なるんだろうが、タンクを運んでくれる限り、ラクチンラクチン!。

ウエイトは、2ポンド玉3つをBCのポケットに1つずつと、バランス調整用とトータルの浮力を調整するための予備玉2個をベストのポケットに忍ばせる。

10ポンドも持ち込む。

初めてのBCということもあり、少し重めの選択である。

潜るのには問題はない。

あと2ポンド減らして、8ポンドで十分潜行、浮上のコントロールは可能だ。

まあ、問題は、4つ目の2ポンド玉を入れる場所だけだな。

2本目のビーチダイブは、ウエストベルトにくぐらせて潜った。

トータルの浮力はいいのだが、カタリナのヘビー級のアルミタンクは、水中では中性とは程遠い重量を呈する。

左右のバランスが、メチャ崩れで、快適かどうか以前の状況になってしまった。

左にタンクを付けているのだが、力を抜くと、完全に横向きになってしまう。

唯一救いなのが、前後バランスに問題はないということ。

さて、どうしたものか。

試しに、ポケットの2ポンド玉を右手に持って、やじろべえ宜しく、右側のアウトリガーに張り出してやると、あーら不思議!、トルクが打ち消しあって、左右のバランスが完璧になった。

カタリナタンク、恐るべし!。

2本目は、BCの左側に入っている2ポンド玉をウエストベルト右側に移動させ、ベストの右側ポケットのみとして、バランス調整を図った。

SMS50は、こういった調整もある程度可能であることが確認できた。

ウエイトポケットをウエストベルトに増設して、簡単に出し入れできるといいなあ!。

こういった構成にすると、ウエイトの投棄が速やかに出来ない。

そんな事体にならないようなスキルを求められている。

さもなければ、腰痛覚悟でウエイトベルトを着ける。

若干のフィッティングが必要だな。

極秘任務(その3)2014年01月23日 02:29

極秘任務(その3)
極秘任務(その3)


極秘任務遂行中の浮沈子。

突っ込みは、認めない!。

右のタンクのボトムが、いい位置に来ていないとか、ゲージが外側になってしまっているとか、異様に突き出た腹が、サイドマウントのタンクよりも下にあるとか(自分でも、びっくり!)、微妙なアンバランスを無意識に修正しようとしている右足のフィンが、いいポジションにないとか、わかってんだって!。

しかし、本人はこの時、バランスが取れていると感じているのだ(たぶん)。

何かがずれていたとしても、それと意識できないで、他人に指摘されても素直に認められない状況って、日常でもあるが、水中の浮沈子は、その手のたちの悪い自己満足に陥りやすく、イントラの忠告を無視し続けるケシカラン生徒である。

ボートダイブでは、タンクの受け渡しの手順を確認することがメインの、運用管理ミッションだから、細かい点の詰めが疎かになっていたことは、素直に認めよう。

だが、その細かい点の詰めこそが、サイドマウントの命なのである。

なんでもありのサイドマウントだが、その特定のダイビングに最適のコンフィギュレーションは、唯一のものである。

それを、どこまで追求できるかが、サイドマウントの奥の深さであり、あらゆる点に神経が行き届いたサイドマウントダイバーの姿は、素人が見ても「美しい」と感じられるはずだ。

そうでなければ、そのコンフィギュレーションにはどこかに誤りがあって、全体のバランスに破綻を来たす。

短時間、浅い深度のダイビングでは馬脚を現さずにエキジットできるかもしれないが、大深度や、ペネトレーションを伴う減圧潜水になってくれば、その小さな誤りは、命取りにさえなりかねない。

素人は、違和感を感じても、それがなぜなのか、何処にどんな問題があって、どう修正すればいいのかを見極め、判断し、適切に当該ダイバーに伝達するということが出来ない。

サイドマウントの教程が存在し、インストラクターが金を受け取って商売にする根拠はここにある。

見よう見まねのサイドマウントの悪しき見本が、浮沈子の画像であることは、間違いない。

反省することが多い、今日この頃である。

極秘任務(その4)2014年01月23日 03:54

極秘任務(その4)
極秘任務(その4)


極秘任務遂行中の浮沈子。

一応、様になっているように見えるが、とんでもない!。

マウスピースの黄色い中圧ホースを良く見ると、左のショルダーハーネスの下を潜っている(どこをどうすれば、こんな芸当が出来るのか?)。

もちろん、わざとやったわけではなく、イントラと一緒に潜っていてれば、直ちに修正ということになる(しかも、ひょっとすると、チェストハーネス締めてない?)。

ド素人は、信じられないことをやってのけるという、いい見本かもしれない。

本人は、全く違和感無く呼吸している(というより、気分的には、かなり満足している)。

もう一つのセカンドは、外側に行ってしまっており、セオリーを踏みつけにした、これでもかというほどのミスである。

ベストの右ポケットに2個入っているウエイトも下に垂れてしまっており、ベストとはいえない(なんちゃって!)。

本来、錘を入れるためのポケットではないし。

SMS50で、片側1本の運用の場合、どんな感じになるのかの確認作業で、細かいところへの配慮が欠けていたことは、素直に認めよう。

沈めるかどうかも分からなかった器材でのウエイト調節に目途がつき、まったりダイブで、気分がボーっとしていたことは間違いない。

ガイドはおそらく、サイドマウントダイバーなど、身近には、初めて見るのではないか。

この最後のダイビングで、エキジット時にミスをした。

ラウラウのエキジットは、何箇所かあるようだが、その一つでは、ちょうど人間が2人位立てるほどの棚があって、ガイドはここでフィンを脱がせてくれた。

浮上して浅いところで待っているガイドに、早くタンクを渡そうとして、BCにエアをいれずにタンクだけ渡したのである。

ヤバイ!。

フィンが無いので泳力で浮上することが出来ない!。

ウエイトの迅速な投棄が困難なので、それもダメ!。

呼吸源を失ったまま、水深2mで溺死かあ?。

仕方ないから、一度棚に着底して、ジャンプしてエキジットした。

やれやれ(危機一髪!)。

最後の手段はいろいろあって、後ろから来ていたダイバーに少しエアーを貰うとか(オーラルで入れる)、BCを脱いで浮上するとか(浮沈子の場合、確実に浮きます!)。

サイドマウントの運用は、なかなか奥が深い。

最後の最後でインシデントを起こしてしまった。

こんなアホなダイバーは、浮沈子くらいかもしれないが、インシデントは、公表されて意味を持つ。

恥ずかしい話だが、敢えて書いておく(イントラの目には止まりませんように・・・)。

極秘任務(その5)2014年01月23日 08:13

極秘任務(その5)
極秘任務(その5)


極秘任務を遂行するのは、くたびれる(深夜到着だったり、ボートで船酔いしたり、溺死しかけたり・・・)。

秘密工作員には、バカンスが必要だ(映画では、みんなしてるし)。

今回投宿したのは、浮沈子がこれまで泊まったホテルでは、最上級に近い、ハファダイ・ビーチ・ホテル(地元では、ハファダイで通じる:挨拶もハファデイなんだが・・・)。

一番格が高そうだったのは、昔、ワシントンDCで泊まったウィラード・インターナショナル(ホワイトハウスの近所)。

中のレストランで、食後のデザートとして出てきたアイスクリームのスプーンが、カレースプーンだったところ。

この国に、(そういう)デリカシーを期待してはいけないと、同席した従兄弟が言ってたっけ・・・。

まあいい。

プライベートビーチではないが、実質的にはそうなっているホテル前のビーチには行かず(本物の海なんて、もうたくさん!、ゲップ・・・)、ホテル内のプールで、塩を流す(画像参照)。

ああ、もちろん、シャワー浴びてます。

ちゃんと、ライフガードが監視していて、常時、浮きを持ってウロウロしているのが興ざめなんだが、安全管理上は、正しい!。

水泳用のゴーグルを持ってこなかったので、7ドルも出してホテルの売店で購入する。

まさか、ダイビング用のマスクして泳ぐわけにもいくまい・・・。

もちろん、フィンは履かない。

しかし、フィンワークの練習だと思って、頭でイメージを作りながら、フロッグキックや、ヘリコプターの練習をする。

顔を水に漬け、小さくフロッグキックを行い、1分以上(たぶん)ゆっくりと泳ぐ練習もする。

そう、秘密工作員は、片時も任務のことを忘れない。

ゴルゴ13が、縛られている時でも、右手の人差し指(トリガーを引く指)を動かし続けているのと同じである(ちょっと違うような)。

プールサイドに妙齢の女性が来てベンチに腰掛けたり、きゃぴきゃぴのぎゃるが浮沈子のことを無視して、キャッキャしてても、気にせずに、横目でチラ見したりもせずに、トレーニングを続ける(いや、見てませんよ!)。

フィンを履かずに泳ぐことなど、もう、何年もしていないので、初めは戸惑うが、面白い。

大雑把な動きでは、反応が鈍くていけない。

明確な意図を持って、正確に足を動かさないと、正しい推進力は得られない。

こう見えても、浮沈子は小学生の頃、近所のスイミングスクールに通っていたことがあって、ビーチ板を持ってバタ足するとかは、得意であったりする(ダイビングとかでは、あんま関係ない)。

競泳の種目としては、平泳ぎなんだが、あれって、結構速い。

浮沈子の場合、背泳よりも速く泳げたりする(そりゃ、背泳がヘタなだけじゃね?)。

ダイビングは、別に水泳が出来ることが前提ではないが、スキルアップする上で、泳力を要求されることもあるので泳げた方がいいことは間違いない。

極秘任務(その6)2014年01月23日 09:24

極秘任務(その6)
極秘任務(その6)


ハードロックカフェ。

なぜか、DFSガラリア(ブランド店が入っている、高級お土産屋と思えば良い)に、必ず付いている、ステーキ中心の店。

グアムでもサイパンでも、DFSにはツアーデスクが入っているので、必ず出向く。

自動的に、そこで飯を食う。

今回も、最終日の昼に行った。

画像は、店の真ん中のバーカウンターにそびえるアメ車のディスプレイ(グアム店には、こんなものはない)。

店内には、ロックンロールが常時流れていて、店員のノリもいいので、一人で行っても暗くならずに済む。

値段が高いこともあって、ガキ連れや、ローカルのおばちゃん(地上最強の生物ともいう)はいない。

DFSで買い物する金を持った連中で、胃袋に自信がある方が常連かもしれない。

浮沈子は、サイパンダチョコを、土産として買ったことがあるくらいで、ブランド店に用はない。

注文をして待っている間、スマホ(N8000Ⅲ)でダイビングのガイドが撮影した写真を見ていると、若い女性店員が、「ナイース!」とかいって、仕事ホッポリ出して、浮沈子の前の椅子に座ってしまう。

もちろん、彼女の関心は、スマホである。

渡してやると、いろいろ聞いてくる。

何処で買ったのか、いくらなのか。

メイドインチャイナのアンドロイドだ、と教えてやるが、日本で買ったというと、それ以上は聞かなかった。

ダイビングの写真を少し見て、画像の大きさ、発色の良さに感激していた。

浮沈子が写っている写真を出して、「イッツミー」というと、???な表情で見比べている。

あんま、関心はないようだな。

さっさと、仕事に戻ればあ?。

フライドフィッシュバーガーとペプシで24ドル。

味と量にハズレはないのだが、値段の高さにもハズレはない!。

雰囲気はコテコテのハードロックなのだが、品もよく、いわゆる、暗くて汚い店ではない。

アクティブな商談に使えそうな店でもある。

いや、使ってみたいな。

売り物は、もちろん、スマホ!。

ギャルの店員しか、興味ないのかも。

アキバで仕入れて、現地業者へ流すわけだな。

仕入れ値が高いので、香港、上海辺りからのルートを開拓すれば、結構商売になるかもしれない。

インターネットで、何でも方が付くというわけじゃあない。

地道に足で情報を仕入れ、自分の目で確かめた確かな商品を流通させるという、流通業本来の付加価値を追求する余地は、まだまだ健在である。

ファッションブランドが、あれだけの付加価値を乗っけられるんだから、24時間手放さないスマホなんて、もっと高くても売れる商品だと浮沈子は考えている。

安過ぎるのだ。

中身はクォーツの腕時計と大差ないが、外側のデザインを差別化して、ブランド製を高めるとか、中身も、OSにシェルを被せて、オリジナルのインターフェースをかませれば、生鮮食料品を売るような薄利多売でない、しっかりとした商品に育てることは可能だと考えている。

そう、ブランドだけに価値があり、それ以外の全ては負債だ。

今回、そのブランド店もぐるっと回ってみて、お勉強した。

いくつかの店舗で、共通の色使いをしているのが気になった。

オレンジと、ショッキングピンクである。

従来は、この色をブランド各社が使うことはなかった。

ベージュ、黒、灰色などをベースとして、自社のマークやロゴをあしらった、コンサバなデザインが主流であり、素材や縫製の確かさ、持ち歩くものとしての機能性、オトナの持ち物としての品の良さが売りであった。

まあ、オレンジは、ベージュ系の極端なカラバリとして考えられなくもないが、ショッキングピンクは、浮沈子的には、ちょっと(文字通り)ショックな色使いだ。

一時期、口紅とかで、流行ったことがあったなあ。

ブランド品を買うことが出来る年齢層が、下に伸びているのかもしれないし、顧客の嗜好が変わっているのかもしれない。

よく見ると、従来のシックな色使いの商品も、しっかりと置かれていて、業界がカワイ系に呑み込まれようとしている訳ではないことが分かる。

まあ、どうでもいいんですが。

トヨタが、ピンクのクラウンを出すご時勢なので、もう、何があっても驚かない。

それが、21世紀的ブランドのあり方かもしれない。