最早中国の感染症ではない:米国の憂鬱は真の憂鬱2020年03月08日 09:16

最早中国の感染症ではない:米国の憂鬱は真の憂鬱


世界最大の感染者を有する中国(感染者80,652人、死者3,070人)は、既に新規感染者数が1日当たり100人を切っている。

一方イタリア(5,883、233)は、1200人超の新規感染者がいて、世界最大の流行を呈している。

イラン(5,823、145)とのつばぜり合いが続いているが、背後にはフランス(949、16)、ドイツ(799、0)の足音もしている。

ドイツと言えば、未だに死者数がゼロで、コロナ七不思議の一つだ(最大のミステリーだったインドネシアは、ようやく感染者が4人になったけどな)。

我が国(461、6:ダイアモンドプリンセスを除く)は、スペイン(513、10)にも抜かれ、忍び寄る米国(401、19:グランドプリンセス除く)にぬき去られることも確実になった。

浮沈子的に気になっている英国(206、2)、その他欧州各国に加え、シンガポール(138、0)や香港(109、2)もジワリと増えてきている。

100人クラブの準会員としては、マレーシア(93、0)、バーレーン(85、0)が名乗りを上げている。

100人クラブも、会員数が多くなってきて、既に18か国だ(ダイアモンドプリンセス含む)。

我が国も、そろそろ千人に手が届きそうになってきたので、100人クラブは解消して、プレミアム会員だけの千人クラブを発足させてもいいかもな。

まあ、どうでもいいんですが。

それにしても、米国の増加はヤバイ。

つい先日100人を超えたばかりなのに、あっという間に我が国を抜き去ろうとしている。

ワシントン州、カリフォルニア州に加え、ニューヨーク州でも増加が始まっている。

ニューヨーク市内もそうだが、郊外で増えているようだ。

(米ニューヨーク州が非常事態宣言 新型ウイルスの感染拡大で)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/k10012319601000.html

「感染者が前日から32人増えて76人」

「ニューヨーク市内の感染者も前日から7人増えて11人となり、このうち5人は、いつどこで感染したか追跡できない市中感染」

市内もヤバそうだな・・・。

米国は、国内での広がりを抑えるのが難しい。

一旦広がり出したら、燎原の火のように、あっという間に全米が感染する(たぶん)。

もう、新型コロナは中国の感染症ではなくなった。

韓国(7,041、44)や欧州、イランの感染症だ。

中国は、既に海外からの感染者の流入を警戒しなければならない立場になっている。

米国の国内流行の拡大は、新しいステージへの幕を切って落とすことになる。

ヤバイな・・・。

ヤバ過ぎ!。

世界は米国からの感染輸入に怯えると同時に、大規模な経済の縮小を食らうことになる。

現政権は、大喜びだろうけどな。

検査態勢も貧弱なら、隔離施設が限られている点でも心配だ。

対外的に強く出るところは、国内態勢が脆弱なことが多い。

中国は、国内にも強く出たけどな。

ちょっと強く出過ぎたかもしれない。

衝撃で、ホテル倒壊しちまったしな(そうなのかあ?)。

(新型ウイルス隔離施設のホテルが倒壊 70人被害 中国 福建省)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200307/k10012319421000.html

「ホテルは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、状況が深刻な湖北省などから訪れた人たちを隔離して経過観察するための施設」

やれやれ・・・。

新たなクルーズ船グランドプリンセスは、感染者21人が出たことが確認されたものの、接岸できずに放置されている。

感染初期の貴重な時間が無為に流れている。

(カリフォルニア沖の米クルーズ船 入港で調整続く 全員検査へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/k10012319641000.html

「船内では感染の拡大を防ぐため、乗客がそれぞれの部屋に待機」

「陽性反応が出た乗員については隔離」

検査は、ごく一部(60人くらい)を対象に行われたにすぎず、感染が判明した内訳は、乗員19名、乗客2名という悲惨な結果だ(他の乗員に感染している可能性が高い)。

乗客をいくら缶詰にしても、そこにサービスを提供する乗員がウイルスを媒介してしまう可能性は排除できない。

培養器のスイッチは、入ったままになっている。

我が国は、クルーズ船に対応している間、国内感染の拡大が検査対象を限定することで隠蔽されていた。

米国は、既に感染爆発のスイッチが入ってしまっている。

CDCは、二方面作戦を余儀なくされているし、政治の季節の中、困難な戦いを強いられている。

中国の感染拡大は、武漢の初期対応の遅れと、春節が重なったことが原因になった。

米国が、国内感染の拡大を防ぎ切ることができると期待するのは無理がある。

封じ込めは出来ないに違いない。

浮沈子のテキトーな予想を裏切って、是非とも早期に終息させてもらいたいものだ。

米国がクシャミすれば、世界は風邪をひく。

その米国が本格的な風邪をひいてしまったら、世界は重症化し、我が国は人工呼吸器のお世話になるからな・・・。

自らを知ることの難しさ:新型コロナについて、我が国は他国からどのようにみられているのか2020年03月08日 17:44

自らを知ることの難しさ:新型コロナについて、我が国は他国からどのようにみられているのか


(マカオ 日本などからの入境者に検疫強化 14日間の経過観察)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200308/k10012319971000.html

何かと政治的ノイズが大きい韓国の対応が話題だが、1か月以上新規感染者を計上していないマカオ(感染者10人、死者0人:感染者は全員治癒!:優等生だなあ・・・)からの評価に驚く。

「マカオ政府は同様の措置をこれまでに韓国、イラン、イタリアに対しても行っていて、今回は最近の感染状況を踏まえたとして日本に加え、ドイツ、スペイン、フランスの4つの国が新たに対象となりました。」

クルーズ船を除くと、まだ400人台の我が国(461、6)が、プレミアム会員である韓国(7,134、50)、イタリア(5,883、233)、イラン(5,823、145)のお仲間として、フランス(949、16)、ドイツ(800、0)、スペイン(525、10)と共に、名誉ある検疫対象汚染国として認定された。

感染者が急速に拡大している米国が加わるのも時間の問題だが、その前に認定されたというのは光栄だな(433、19:グランドプリンセス除く)。

人間は、他人のことはよく見えるが、自分自身のことはなかなか分からないと言われる。

まして、他人から自分がどう見られているかというのは、他人の立場になって考えることができなければわかりようがない。

コロナウイルスの感染制御に成功している優等生のマカオからしてみれば、我が国の感染状況の推移は驚愕に値するんだろう。

・1人から100人超まで:37日間
・100人超翌日から200人超まで:6日間
・200人超翌日から300人超まで:6日間
・300人超翌日から400人超まで:2日間

これじゃあ、迎撃ミサイルの発射ボタン押しちゃうよなあ・・・。

ちなみに、爆速で増加中の米国はどうか。

・1-100:40日間
・100-200:4日間
・200-300:1日間
・300-400:1日間

ボタン、押しまくりだ。

しかし、世界最速で増加しているイタリアは、こんなもんじゃない。

スケールが違う・・・。

・1-100:24日間
・100-200:1日間
・200-300:1日間
・300-400:1日間
・400-500:0日間
・500-600:1日間
・600-700:0日間
・700-800:1日間
・800-900:0日間
・900-1000:0日間
・・・

(面倒くさいので、10倍に単位変えます!。)

・1-1000:30日間
・1000-2000:2日間
・2000-3000:2日間
・3000-4000:2日間
・4000-5000:1日間
・5000-6000:1日間(たぶん)

10倍にしても加速している事が分かる。

やれやれ・・・。

ボタン押しまくって、壊しちゃいそうだ。

まあ、どうでもいいんですが。

我が国は、これらの国々と同列に見られていることを、よくよく自覚しなければならない。

世界に冠たる汚染国であり、清浄国にウイルスをばら撒こうとしている忌まわしい国家なのだ。

しかも、クルーズ船の対応に失敗し、検疫に対する信頼も失っている。

他国からの汚染を食い止める力もないルーズな国家だ・・・。

浮沈子的に見れば、クルーズ船の対応は、まあまあ成功したと思っている(まだ、検疫は継続中ですが)。

国内の感染対応が手抜きになり、そっちの方がリスキーになったところで解放したという何とも言えない状況だがな。

まあ、どうでもいいんですが。

国際統計上、クルーズ船は別計上になっている(米国とエジプトの新たなのは、込々にするみたいですが)。

ここは、評価が難しいところかもしれない。

検疫解除した下船者から、国内感染が相次いでいるからな。

それが、全体の中で占める割合は小さいが、穴が開いたことは事実だ(たぶん)。

下船後に感染した可能性は否定できないから、断言はできないけどな。

そういう状況(市中感染の発生後)になって、検疫解除が始まったわけだ。

各国がチャーター便などで引き取った乗客乗員は、概ね引き取り国で検疫を継続した。

既に、一部(米国とか)では解除されている。

その後に発症した場合は、移送者としてではなく、当事国の感染者として計上される様だ。

もっとも、ダイヤモンドプリンセスの場合は、移送途中の発症者や継続検疫中の感染者も、引き取り国の感染者として計上されている。

いずれにしても、我が国が行ったクルーズ船への検疫の評判は良くない。

米国が、グランドプリンセスで、どういう対応を示すのかは不明だがな。

上手くやったのは、カンボジアだ。

テキトーに検査して(ホントにしたのかあ?)、さっさと国外退去させた(そのまま、民間航空機に放り込んだわけだな)。

行った先で計上されようがどうしようが、知ったことではない。

別に、非難しているわけではない。

上手くやったと褒めてるつもり(ホントかあ?)。

クルーズ船以外の対応は、浮沈子的にはともかく、それ程悲惨とは言えない。

警戒すべき状況であることは間違いないし、他国から検疫を強化されたとしても文句を言える筋合いでないことは事実だが、市中感染が果てしなく広がってしまっているという感じではない(時間の問題でしょうが)。

米国は、今日か、遅くとも明日には我が国を追い越していくだろう。

韓国の感染拡大は、早晩落ち着くと思われる。

抜群の検査資源を最大限に駆使し、軽症感染者を徹底的に洗い出して抑制している。

お願いしたり、誘導したりといった、生ぬるい方法ではなく、検査結果を突きつけて、有無を言わせず従わせる。

羨ましい限りだ。

我が国から渡航制限を掛けられてムカついているようだが、前にも書いたとおり、対外的に強く出るのは、国内態勢が脆弱だからだ。

妬んだり、嫉んだりしているだけの話だからな。

我が国のことなど、捨ておいていても大丈夫だ。

反日だろうが、4月の選挙絡みだろうが、韓国の対日措置が彼の国の感染抑制につながるなら、それはそれで無意味じゃない。

状況が好転した時に、お互いが遅滞なく措置を解除できればいい。

渡航制限は、外交的には困難な判断だ。

こういう時こそ、日頃の信頼関係がものをいう。

余計なことを考えずに、感染を抑制できることは何でもやって、信頼関係の下で我慢し合うしかないのだ。

どっちにしたって、間もなく、米国絡みの渡航制限が全世界を揺るがすだろう。

マカオだって、早ければ今週中に対米措置に踏み切るかも知れない。

そのアットーテキ影響の前では、我が国の国際的な評価など消し飛んでしまうに違いないのだ・・・。