変異種:発症予防効果ではなく感染予防効果についての言及:チンパンジーもびっくりだな ― 2021年02月05日 12:45
変異種:発症予防効果ではなく感染予防効果についての言及:チンパンジーもびっくりだな
今日はフィットネスの公休日(毎月、5日と20日)。
4月からは、毎月4日間(4日、12日、20日、28日)になるというので、良心の呵責を感じることなく大っぴらに休める日が増えるわけだ(サボるの、大好き!)。
今朝の体温測定では、微熱も下がって安物体温計での計測で34.9度(昨日は36.5度だったからな:焦った!)。
気怠さは残っているが、ふらつきは無くなった。
過労か、軽い風邪(旧型コロナ?)に罹患したのかも知れない。
たっぷりの栄養摂取と爆睡による安静に勤め(いずれも大得意!)、明日の復帰戦に備える。
そう、フィットネス通いは、浮沈子にとっては戦いなのだ。
ライバルは昨日の自分(一昨日の自分には、既に勝てないからな)。
休んだ後の筋トレは、回数を通常の半分にしてけがを予防する。
翌日から通常メニューに戻すんだが、またサボったりすると半分になるからな。
通常とハーフが半々くらいな感じだ。
壁蹴り水泳も、250mで切り上げることが多い。
4年前は2km泳いでいたわけで、8分の1になっている。
体力の低下は覆うべくもない。
やれやれ・・・。
最近は、水泳教室でも力を抜いて、ウォーミングアップの際のバタ足でも、25mノーブレとかしない。
途中で1回立って、深呼吸してから泳ぐようにしている。
平泳ぎのキックも同じだ。
無理の効かない身体になってきているわけで、それを踏まえて上手に付き合うしかないのだ。
ネットのニュースで何か面白いネタはないかとさがしていると、日テレの報道が目を引いた。
(英製薬ワクチン”感染自体抑える可能性”)
https://www.news24.jp/articles/2021/02/03/10815272.html
「アストラゼネカのワクチンを打ったグループは、打っていないグループに比べて感染者が67パーセント少なかった」
記事ではランセットに出ているというので、本体の記事を調べたんだが、見つけられなかった。
BBCの記事から探して、それらしき原論文を見ると、PCR検査をして、無症候性キャリアについても調べている(プレプリントサーバーは、別になっているようです)。
(オックスフォードワクチンはスプレッドを大幅に削減する可能性があります)
https://www.bbc.com/news/health-55910964
「正式に発表されていないこの研究はまた、人々が二度目の投与を待っている間、ワクチンが有効であり続けることを示しました。」
リンクは、ここから辿った。
「データは、[ワクチン]が集団内の感染者の数を減らすことによって感染に実質的な影響を与える可能性があることを示しています」
マジか!?。
(単回投与、およびブースター投与のタイミングがChAdOx1 nCoV-19(AZD1222)ワクチンの免疫原性と有効性に及ぼす影響)
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3777268
「The Lancetのプレプリントは、SSRNのFirst Lookの一部であり、ジャーナルが発行前に関心のあるコンテンツを特定する場所です。著者は、The Lancetファミリーのジャーナルへの投稿時に、プレプリントをTheLancetのプレプリントに投稿することを選択しました。」
アブストラクト(概要)を読んでも、感染予防効果については触れられていないので、PDFの本文を読むと確かにそれらしき内容が書かれている。
(Single dose administration, and the influence of the timing of the booster dose on immunogenicity and efficacy of ChAdOx1 nCoV-19 (AZD1222) vaccine)
https://poseidon01.ssrn.com/delivery.php?ID=470002118005103066113026097093098092064075037082045007068026114052006115125066093084107000114008007026012092012024001072085020092060102073052000035004102079008036085006020092019095025014100043124047059076009019046027024119095123119091066122065086099113025029104071012091026089024080104067097&EXT=pdf&INDEX=TRUE
「ただし、PCR +の全体的な症例は、単一のSDワクチン接種後に67%(95%CI 49%、78%)減少し、感染の大幅な減少の可能性を示唆しています。」
「ここに提示された分析は、ワクチンの単回標準投与がPCR陽性を67%減少させ、2回目の投与後、SD / SDスケジュールがPCR陽性を全体で49.5%減少させたことを示しています。」
「これらのデータは、承認されたスケジュールで使用されるChAdOx1 nCoV-19が、集団内の感染者の数を減らすことにより、感染に大きな影響を与える可能性があることを示しています。」
単回投与で67パーセントなのに、2回投与すると49.5パーセントに下がる理由は不明だ。
レジメンでも、似たような話はあったからな。
1回目半量投与の方が、全量投与より有効率(発症予防効果)が高かったしな。
怪しげなワクチンであることは間違いない(そうなのかあ?)。
(オックスフォード–アストラゼネカCOVID-19ワクチン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Oxford%E2%80%93AstraZeneca_COVID-19_vaccine
「改変チンパンジーアデノウイルス、すなわちティティモンキーアデノウイルスECC-201は複製できないため、それ以上の感染を引き起こさず、代わりにSARS-CoV-2スパイクタンパク質を転移するベクターとして機能します」
「ワクチン接種後、このスパイクタンパク質が生成され、後で体に感染した場合にコロナウイルスを攻撃する免疫系を促進します。」
オックスフォード・アストラゼネカのワクチン(ChAdOx1 nCoV-19(AZD1222):別名「コビシールド」クサいネーミングだな)は、チンパンジーに感染するアデノウイルスを改変して、スパイクタンパクを発現させる遺伝子を運ばせるベクター(感染症における媒介者:遺伝子組み換えにおける核酸とはビミョーに異なる?)に仕立てたタイプのワクチンだ。
mRNAワクチンとは、スパイクタンパクを作る遺伝情報を運ぶための仕掛けは異なるが、ヒトの細胞内で、ヒトの免疫系を賦活させる新型コロナウイルスの部品を作らせることは同じだ。
ベクターウイルスに組み込む遺伝情報を弄れば、mRNAワクチンと同じように、変異種にも対応可能な感じだ。
BBCの記事によれば、今年の秋には変異種対応のワクチンを市場投入できると豪語しているしな。
(Covid:突然変異に取り組むための新しいオックスフォードワクチン「秋までに準備ができている」)
https://www.bbc.com/news/health-55917793
「まだ公開もレビューもされていないデータは、オックスフォード-AZジャブのワクチン接種が感染を最大67%削減できることを示しました。」
原論文へのリンクは、この記事から辿って見つけた。
「オックスフォード-アストラゼネカチームによると、コロナウイルスの亜種に取り組むためのワクチンは、必要に応じて秋までに配備できるようになる可能性があります。」
「新しいワクチンの設計に関する実際の作業は、基本的にスパイクタンパク質の遺伝子配列を切り替えるだけなので、非常に迅速だと思います。」
「この変異体の背後にある変異(E484Kと呼ばれる)は、ブリストルとリバプールの一部で循環している英国株によって引き起こされる感染症のいくつかでも検出されています。」
まあ、どうでもいいんですが。
我が国の厚労省は、感染予防効果は実証困難としていたけど、英国ではPCR検査を頻回に行うことによって、定量的評価に結び付けようとしているようだ。
(ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について:3ページ目参照)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680224.pdf
「感染予防(接種した人が感染しない):
○感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは稀。
○発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。」
アストラゼネカのワクチンは、我が国でも生産されることが決まっている。
(英アストラゼネカ 日本国内でワクチン生産を近く開始へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210128/k10012836481000.html
「兵庫県にある医薬品メーカーなどにワクチンの製造を委託し、近く、生産を始める方針」
第3相試験で55歳以上の症例数が少なかったことから、独仏などでは高齢者(65歳以上)への接種が推奨されないなど、何かと物議をかもすワクチンだが、サプライチェーンが冷蔵温度でいいなどシンプルで、価格も安く、市場競争力が高いことからmRNAワクチンの強力なライバルとなっている。
今後の推移を見守る必要はあるけど、他のワクチンとの組み合わせで接種するなどの研究も始まっているようだ。
(英、ファイザー・アストラゼネカ製ワクチンの組み合わせ接種調査)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-vaccine-mixin-idJPKBN2A408W
「英国の研究グループは4日、新型コロナウイルスワクチンを1人2回接種する方式で、ファイザー製とアストラゼネカ製を組み合わせて接種した場合の免疫反応を調べる臨床試験(治験)を開始した。」
「免疫反応の初期データは6月ごろ明らかになる見通し」
承認されているワクチン接種の柔軟性を確保しようというのが目的で、有効率を上げようとか、感染予防効果を期待しているわけではなさそうだがな。
ワクチン接種が具体的に始まり、様々な問題が噴出してきた。
良いニュースも、悪いニュースもある。
耳を澄ませ、目を凝らして推移を見守るほかはない。
ちなみに、チンパンジーが罹患するウイルスをベクターに使ったからといって、ワクチンを接種したらチンパンジーになっちまうなどということはない(これがホントの変異種か!?)。
いや、まだ、本当のところは分からない。
英国で行方不明者が続出し、奇妙な顔立ちのチンパンジーが住宅街で増えてきたりしたら用心した方がいいかも知れないな(そんなあ!)。
進化論発祥の地である英国では、かつてそういう諧謔が流行ったこともあるしな(画像参照)。
科学リテラシーというのは、そういうことなわけで、変異種とか変異株とかいう表記上の話とは関係ないのだ。
米国では、未だに進化論を信じていない人が半数近くいるそうだ。
(米国で進化論を信じる人が過半数超え:2年前の記事)
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/072400117/
「米市民の10人中4人が、人間が神によって創造されたといまだに信じている」
こりゃあ、ワクチンをうったらチンパンジーになるかも知れないという陰謀論(?)が流行るかも知れないしな(いや、逆かも・・・)。
まあいい。
変異種対策としてのワクチン改良と、既に承認されているワクチンの組み合わせ接種が、今後しばらくは話題になるだろう。
熱も下がって、腹も減ってきたからな。
そろそろ、栄養摂取に出かけようかな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(英アストラゼネカ、日本でコロナワクチンの製造販売承認を申請)
https://jp.reuters.com/article/astrazeneca-japan-idJPKBN2A50KO
「英アストラゼネカは5日、新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を厚生労働省に申請」
「主要データを準備中で、3月中に医薬品医療機器総合機構に提出する予定」
何というタイミング・・・。
「日本政府は1億2000万回分のワクチン供給を受けることでアストラゼネカと合意」
原則は2回接種だからな。
国民の半分は、他社のワクチンをうつか、新型コロナに罹るか、ひきこもるかの3択になる。
(今月中旬から接種開始へ…新型コロナウイルスワクチン 日本国内の開発・準備状況は(2月5日更新))
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/20139/
「日本政府は1月20日、ファイザーと年内に約1億4400万回分(約7200万人分)の供給を受けることで正式に契約。昨年7月の基本合意では「21年上半期に1億2000万回分」でしたが、正式契約では供給量を2400万回分上乗せした一方、供給スケジュールは見えづらくなりました。」
ファイザーも2回接種だから、まあ、合計で辻褄は合う。
接種の優先順位は以下の通り。
(1)医療従事者=約400万人(2月下旬にスタート)
(2)高齢者=約3600万人(4月の開始)
(3)基礎疾患のある人=約820万人、高齢者施設などの従事者=約200万人(5月以降?)
全国民の4割程度しか接種計画がないわけで、残りはいつになるやら見当もつかない。
「一般の人への接種開始はさらにそのあとになる見通し」(=見通しが立たない)
年内はムリポで、来年には変異種で使い物にならなくなった大量のワクチンが廃棄される可能性もあるからな(そんなあ!)。
「優先接種の対象となる基礎疾患は、▽慢性の呼吸器疾患▽慢性の心臓病▽慢性の腎臓病▽糖尿病▽血液疾患▽免疫の機能が低下する疾患――など」
モデルナは5月以降、国産ワクチンはいつになるやら見当もつかない(アンジェス以外、今年中にはとても無理)。
開発中止に追い込まれるところも続出するだろうな。
我が国では、向こう5年くらいかけて、チマチマと接種することになりそうだが、ワクチン耐性を備えた新たな変異種の登場とのスピード競争になりそうな予感だな。
スーパー変異種対応ワクチンの開発を、ワープスピードで行う必要もある。
今年の秋とか言ってる場合じゃないんじゃね?・・・。
今日はフィットネスの公休日(毎月、5日と20日)。
4月からは、毎月4日間(4日、12日、20日、28日)になるというので、良心の呵責を感じることなく大っぴらに休める日が増えるわけだ(サボるの、大好き!)。
今朝の体温測定では、微熱も下がって安物体温計での計測で34.9度(昨日は36.5度だったからな:焦った!)。
気怠さは残っているが、ふらつきは無くなった。
過労か、軽い風邪(旧型コロナ?)に罹患したのかも知れない。
たっぷりの栄養摂取と爆睡による安静に勤め(いずれも大得意!)、明日の復帰戦に備える。
そう、フィットネス通いは、浮沈子にとっては戦いなのだ。
ライバルは昨日の自分(一昨日の自分には、既に勝てないからな)。
休んだ後の筋トレは、回数を通常の半分にしてけがを予防する。
翌日から通常メニューに戻すんだが、またサボったりすると半分になるからな。
通常とハーフが半々くらいな感じだ。
壁蹴り水泳も、250mで切り上げることが多い。
4年前は2km泳いでいたわけで、8分の1になっている。
体力の低下は覆うべくもない。
やれやれ・・・。
最近は、水泳教室でも力を抜いて、ウォーミングアップの際のバタ足でも、25mノーブレとかしない。
途中で1回立って、深呼吸してから泳ぐようにしている。
平泳ぎのキックも同じだ。
無理の効かない身体になってきているわけで、それを踏まえて上手に付き合うしかないのだ。
ネットのニュースで何か面白いネタはないかとさがしていると、日テレの報道が目を引いた。
(英製薬ワクチン”感染自体抑える可能性”)
https://www.news24.jp/articles/2021/02/03/10815272.html
「アストラゼネカのワクチンを打ったグループは、打っていないグループに比べて感染者が67パーセント少なかった」
記事ではランセットに出ているというので、本体の記事を調べたんだが、見つけられなかった。
BBCの記事から探して、それらしき原論文を見ると、PCR検査をして、無症候性キャリアについても調べている(プレプリントサーバーは、別になっているようです)。
(オックスフォードワクチンはスプレッドを大幅に削減する可能性があります)
https://www.bbc.com/news/health-55910964
「正式に発表されていないこの研究はまた、人々が二度目の投与を待っている間、ワクチンが有効であり続けることを示しました。」
リンクは、ここから辿った。
「データは、[ワクチン]が集団内の感染者の数を減らすことによって感染に実質的な影響を与える可能性があることを示しています」
マジか!?。
(単回投与、およびブースター投与のタイミングがChAdOx1 nCoV-19(AZD1222)ワクチンの免疫原性と有効性に及ぼす影響)
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3777268
「The Lancetのプレプリントは、SSRNのFirst Lookの一部であり、ジャーナルが発行前に関心のあるコンテンツを特定する場所です。著者は、The Lancetファミリーのジャーナルへの投稿時に、プレプリントをTheLancetのプレプリントに投稿することを選択しました。」
アブストラクト(概要)を読んでも、感染予防効果については触れられていないので、PDFの本文を読むと確かにそれらしき内容が書かれている。
(Single dose administration, and the influence of the timing of the booster dose on immunogenicity and efficacy of ChAdOx1 nCoV-19 (AZD1222) vaccine)
https://poseidon01.ssrn.com/delivery.php?ID=470002118005103066113026097093098092064075037082045007068026114052006115125066093084107000114008007026012092012024001072085020092060102073052000035004102079008036085006020092019095025014100043124047059076009019046027024119095123119091066122065086099113025029104071012091026089024080104067097&EXT=pdf&INDEX=TRUE
「ただし、PCR +の全体的な症例は、単一のSDワクチン接種後に67%(95%CI 49%、78%)減少し、感染の大幅な減少の可能性を示唆しています。」
「ここに提示された分析は、ワクチンの単回標準投与がPCR陽性を67%減少させ、2回目の投与後、SD / SDスケジュールがPCR陽性を全体で49.5%減少させたことを示しています。」
「これらのデータは、承認されたスケジュールで使用されるChAdOx1 nCoV-19が、集団内の感染者の数を減らすことにより、感染に大きな影響を与える可能性があることを示しています。」
単回投与で67パーセントなのに、2回投与すると49.5パーセントに下がる理由は不明だ。
レジメンでも、似たような話はあったからな。
1回目半量投与の方が、全量投与より有効率(発症予防効果)が高かったしな。
怪しげなワクチンであることは間違いない(そうなのかあ?)。
(オックスフォード–アストラゼネカCOVID-19ワクチン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Oxford%E2%80%93AstraZeneca_COVID-19_vaccine
「改変チンパンジーアデノウイルス、すなわちティティモンキーアデノウイルスECC-201は複製できないため、それ以上の感染を引き起こさず、代わりにSARS-CoV-2スパイクタンパク質を転移するベクターとして機能します」
「ワクチン接種後、このスパイクタンパク質が生成され、後で体に感染した場合にコロナウイルスを攻撃する免疫系を促進します。」
オックスフォード・アストラゼネカのワクチン(ChAdOx1 nCoV-19(AZD1222):別名「コビシールド」クサいネーミングだな)は、チンパンジーに感染するアデノウイルスを改変して、スパイクタンパクを発現させる遺伝子を運ばせるベクター(感染症における媒介者:遺伝子組み換えにおける核酸とはビミョーに異なる?)に仕立てたタイプのワクチンだ。
mRNAワクチンとは、スパイクタンパクを作る遺伝情報を運ぶための仕掛けは異なるが、ヒトの細胞内で、ヒトの免疫系を賦活させる新型コロナウイルスの部品を作らせることは同じだ。
ベクターウイルスに組み込む遺伝情報を弄れば、mRNAワクチンと同じように、変異種にも対応可能な感じだ。
BBCの記事によれば、今年の秋には変異種対応のワクチンを市場投入できると豪語しているしな。
(Covid:突然変異に取り組むための新しいオックスフォードワクチン「秋までに準備ができている」)
https://www.bbc.com/news/health-55917793
「まだ公開もレビューもされていないデータは、オックスフォード-AZジャブのワクチン接種が感染を最大67%削減できることを示しました。」
原論文へのリンクは、この記事から辿って見つけた。
「オックスフォード-アストラゼネカチームによると、コロナウイルスの亜種に取り組むためのワクチンは、必要に応じて秋までに配備できるようになる可能性があります。」
「新しいワクチンの設計に関する実際の作業は、基本的にスパイクタンパク質の遺伝子配列を切り替えるだけなので、非常に迅速だと思います。」
「この変異体の背後にある変異(E484Kと呼ばれる)は、ブリストルとリバプールの一部で循環している英国株によって引き起こされる感染症のいくつかでも検出されています。」
まあ、どうでもいいんですが。
我が国の厚労省は、感染予防効果は実証困難としていたけど、英国ではPCR検査を頻回に行うことによって、定量的評価に結び付けようとしているようだ。
(ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について:3ページ目参照)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680224.pdf
「感染予防(接種した人が感染しない):
○感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは稀。
○発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。」
アストラゼネカのワクチンは、我が国でも生産されることが決まっている。
(英アストラゼネカ 日本国内でワクチン生産を近く開始へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210128/k10012836481000.html
「兵庫県にある医薬品メーカーなどにワクチンの製造を委託し、近く、生産を始める方針」
第3相試験で55歳以上の症例数が少なかったことから、独仏などでは高齢者(65歳以上)への接種が推奨されないなど、何かと物議をかもすワクチンだが、サプライチェーンが冷蔵温度でいいなどシンプルで、価格も安く、市場競争力が高いことからmRNAワクチンの強力なライバルとなっている。
今後の推移を見守る必要はあるけど、他のワクチンとの組み合わせで接種するなどの研究も始まっているようだ。
(英、ファイザー・アストラゼネカ製ワクチンの組み合わせ接種調査)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-vaccine-mixin-idJPKBN2A408W
「英国の研究グループは4日、新型コロナウイルスワクチンを1人2回接種する方式で、ファイザー製とアストラゼネカ製を組み合わせて接種した場合の免疫反応を調べる臨床試験(治験)を開始した。」
「免疫反応の初期データは6月ごろ明らかになる見通し」
承認されているワクチン接種の柔軟性を確保しようというのが目的で、有効率を上げようとか、感染予防効果を期待しているわけではなさそうだがな。
ワクチン接種が具体的に始まり、様々な問題が噴出してきた。
良いニュースも、悪いニュースもある。
耳を澄ませ、目を凝らして推移を見守るほかはない。
ちなみに、チンパンジーが罹患するウイルスをベクターに使ったからといって、ワクチンを接種したらチンパンジーになっちまうなどということはない(これがホントの変異種か!?)。
いや、まだ、本当のところは分からない。
英国で行方不明者が続出し、奇妙な顔立ちのチンパンジーが住宅街で増えてきたりしたら用心した方がいいかも知れないな(そんなあ!)。
進化論発祥の地である英国では、かつてそういう諧謔が流行ったこともあるしな(画像参照)。
科学リテラシーというのは、そういうことなわけで、変異種とか変異株とかいう表記上の話とは関係ないのだ。
米国では、未だに進化論を信じていない人が半数近くいるそうだ。
(米国で進化論を信じる人が過半数超え:2年前の記事)
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/072400117/
「米市民の10人中4人が、人間が神によって創造されたといまだに信じている」
こりゃあ、ワクチンをうったらチンパンジーになるかも知れないという陰謀論(?)が流行るかも知れないしな(いや、逆かも・・・)。
まあいい。
変異種対策としてのワクチン改良と、既に承認されているワクチンの組み合わせ接種が、今後しばらくは話題になるだろう。
熱も下がって、腹も減ってきたからな。
そろそろ、栄養摂取に出かけようかな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(英アストラゼネカ、日本でコロナワクチンの製造販売承認を申請)
https://jp.reuters.com/article/astrazeneca-japan-idJPKBN2A50KO
「英アストラゼネカは5日、新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を厚生労働省に申請」
「主要データを準備中で、3月中に医薬品医療機器総合機構に提出する予定」
何というタイミング・・・。
「日本政府は1億2000万回分のワクチン供給を受けることでアストラゼネカと合意」
原則は2回接種だからな。
国民の半分は、他社のワクチンをうつか、新型コロナに罹るか、ひきこもるかの3択になる。
(今月中旬から接種開始へ…新型コロナウイルスワクチン 日本国内の開発・準備状況は(2月5日更新))
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/20139/
「日本政府は1月20日、ファイザーと年内に約1億4400万回分(約7200万人分)の供給を受けることで正式に契約。昨年7月の基本合意では「21年上半期に1億2000万回分」でしたが、正式契約では供給量を2400万回分上乗せした一方、供給スケジュールは見えづらくなりました。」
ファイザーも2回接種だから、まあ、合計で辻褄は合う。
接種の優先順位は以下の通り。
(1)医療従事者=約400万人(2月下旬にスタート)
(2)高齢者=約3600万人(4月の開始)
(3)基礎疾患のある人=約820万人、高齢者施設などの従事者=約200万人(5月以降?)
全国民の4割程度しか接種計画がないわけで、残りはいつになるやら見当もつかない。
「一般の人への接種開始はさらにそのあとになる見通し」(=見通しが立たない)
年内はムリポで、来年には変異種で使い物にならなくなった大量のワクチンが廃棄される可能性もあるからな(そんなあ!)。
「優先接種の対象となる基礎疾患は、▽慢性の呼吸器疾患▽慢性の心臓病▽慢性の腎臓病▽糖尿病▽血液疾患▽免疫の機能が低下する疾患――など」
モデルナは5月以降、国産ワクチンはいつになるやら見当もつかない(アンジェス以外、今年中にはとても無理)。
開発中止に追い込まれるところも続出するだろうな。
我が国では、向こう5年くらいかけて、チマチマと接種することになりそうだが、ワクチン耐性を備えた新たな変異種の登場とのスピード競争になりそうな予感だな。
スーパー変異種対応ワクチンの開発を、ワープスピードで行う必要もある。
今年の秋とか言ってる場合じゃないんじゃね?・・・。
変異種:J&Jウイルスベクターワクチンが南ア産変異種に有効かはビミョー:冷蔵庫保管の単回接種ワクチン登場 ― 2021年02月05日 21:37
変異種:J&Jウイルスベクターワクチンが南ア産変異種に有効かはビミョー:冷蔵庫保管の単回接種ワクチン登場
今日は、ワクチン絡みの話題が多い。
(J&J、米FDAに緊急許可申請 1回接種・冷蔵保管可のコロナワクチン)
https://www.afpbb.com/articles/-/3330207
「米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4日、傘下のヤンセン・バイオテック(Janssen Biotech)が開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請したと発表した。」
「ワクチンの有効性は全体で66%で、重症化を予防する効果は85%だった。」
「有効性は米国では72%だったが、変異株が流行している南アフリカでは57%」
うーん、ビミョーだ・・・。
(Ad26.COV2.S)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ad26.COV2.S
「-20°C(-4°F)で2年間の推定時間枠で安定した状態を保つことができます。ワクチンは、2〜8°C(36°F〜46°F)の温度の冷蔵庫で少なくとも3か月間保管できます。」
アストラゼネカのワクチンと同じく、アデノウイルスをベクターとしてスパイクタンパク遺伝子を送り込むタイプのワクチンだ。
注目すべきは、単回接種という点と、解凍後は冷蔵庫保管で3か月有効という点か。
ひょっとしたら、これがゲームチェンジャーになる可能性もあるが、気になるのは南アでの治験で冴えない成績を残している点だな。
WHOは、50パーセント以上ならOKとしているようだが、有体に行ってスレスレ合格な感じだ。
E484K変異を持つ南ア産変異種501Y.V2とは相性が悪い気がする(逆に相性がいいのかあ?:良くてどーする!)。
つーことは、同じE484K変異を持つブラジル産や、英国の新型変異種にも十分な効果が期待できないかもな。
南アフリカ共和国は、J&Jのワクチンをメインに調達しようとしている。
この結果は、あまり嬉しくないだろうな。
それでも、単回接種でそれなりの効果が得られる地域では、重宝されるに違いない。
冷蔵庫保管で3か月持てば、現場で混乱することもないだろう。
ベクターワクチンは、大規模な実績こそないけど、mRNAワクチンのように人類史上初という代物ではない。
(エボラワクチン:Ad26.ZEBOV / MVA-BN-Filo)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ebola_vaccine#Ad26.ZEBOV/MVA-BN-Filo
「Ad26.ZEBOVとMVA-BN-Filoの2回投与レジメンは、ジョンソン・エンド・ジョンソンがヤンセンファーマ社で開発したものです。2020年7月に欧州連合で医療用として承認されました。」
まあ、このワクチンは、8週間(2か月)も間を空けてブースト(2回目の接種)しなければならないので、使い勝手は悪いみたいだけどな。
J&Jの新型コロナ用ワクチンがものになるかどうかは分からない。
変異を続けるウイルスに対抗して、改良を続けることができるかどうかがポイントかも知れない。
異なるワクチンを組み合わせて効果を高め合ったりすることも必要かもしれない。
1回接種としたのには、ワケがある。
ウイルスベクタータイプの場合、2回目の投与はベクターウイルス自身に対して人体の免疫反応が起きてしまい、ワクチンが付きにくいという特性があるからな(これを回避するために、1回目と2回目で異なるベクターウイルスを使用することもあるようです:<さらに追加>参照:上記のエボラワクチンも、同様の手法を使っているようです)。
アストラゼネカのへんてこなレジメン(1回目半量、2回目全量)や、感染予防効果の逆転現象(1回目67パーセント、2回目49.5パーセント)も、そのせいかもしれない(未確認)。
J&Jとヤンセンは、自社で薬籠中にしているベクターワクチンの技術で切り込んできた。
mRNAワクチンのような、脂質ナノ粒子への封入などというカルトな技術要素はない(たぶん)。
(なぜ新型コロナワクチンは「どんな製薬会社でも作れるわけではない」のか?)
https://gigazine.net/news/20210205-myths-of-vaccine-manufacturing/
「mRNAと脂質の混合物を「mRNAがカプセル化された脂質ナノ粒子」に変えることは、技術的に非常に難しい作業です。」
「新型コロナウイルスワクチンを製造している製薬会社はこれらの機器を特注しており、他の製薬会社は同様の機器を持っていません。」
ボトルネックなく、他社でもライセンス生産などで大量生産できるなら、今後長期間の供給も安定して行うことができるからな。
コールドチェーンが標準的なのも好まれるだろう。
肝心の有効率が問題だがな。
まあいい。
様々なタイプのワクチンが試され、良いものが生き残っていけばいい。
全世界は、効きが良く、長持ちし、生産が簡単で、ハンドリングが容易かつ、接種の手間の少ないワクチンを待ち望んでいる(価格が安ければなおいい:調子良過ぎ!?)。
未来永劫、新型コロナが消えてなくなることはないともいうが、鬱陶しいマスクや定期的なロックダウンなしで、3密を満喫できる時代に早く戻ってもらいたいもんだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
我が国では調達の対象にはなっていないようだが、ロシアのスプートニクVに、単回接種ワクチンの開発の話があるようだ。
(1回接種のロシア製コロナワクチン「スプートニク・ライト」、2月に登場)
https://jp.sputniknews.com/covid-19/202101308116856/
「「スプートニクV」は1つの薬剤ではなく、ワクチンのプラットフォーム」
基になっているスプートニクVは、アストラゼネカやJ&Jのワクチンと同じ、ウイルスベクタータイプだ。
「ロシア保健省によると、これまでに実施された「スプートニクV」の接種は、最大2年間の長期的な免疫を与えることを示している。」
情報が公開されていなかったり、治験完了前に承認されたことから当初の評判は悪かったようだが、先日、ランセットの論文を調べていたら有効率90パーセント以上という結果が出ているようだったな。
(スプートニクVCOVID-19ワクチン候補は安全で効果的と思われる)
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00191-4/fulltext
「Gam-COVID-Vacとしても知られるこのワクチンは、アデノウイルス26(Ad26)とアデノウイルス5(Ad5)をベクターとして使用する異種組換えアデノウイルスアプローチを使用」
「21日間隔で与えられる2つの異なる血清型の使用は、集団内の既存のアデノウイルス免疫を克服することを目的としています。」
2回投与の際のベクターウイルスに対する免疫を回避するために、J&Jがエボラワクチンで採用した方法と同じだな。
「オックスフォード-アストラゼネカワクチンなどの他のものは、両方の用量に同じ材料を使用します。」
「ワクチンの初回投与から21日後の確認されたCOVID-19症例数に基づくワクチンの有効性は、91・6%(95%CI 85・6–95・2)」
1回投与でも、十分な効果が期待できそうだ。
ロシア製とかいうと、どうもバイアスが掛かって色眼鏡で見がちだが、有効性や効果の持続という点では文句のつけようがない。
安全性に問題がないようなら、我が国でも調達するかもしれないな(未確認)。
単回接種で運用できれば、ややっこしい接種履歴の管理に必要な無駄なシステムを開発しなくても済む。
どーせ、マイナンバーシステムとの連携でエラーを続出して大混乱になることは必至だ(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
単回接種ワクチンは、運用をシンプルにし混乱を回避するだけでなく、今回の新型ウイルスの流行を早期に終息に導くための「時間」という資源の節約にも資する。
新たな変異種の出現を抑制するという観点からも好ましい。
英国は、メーカー(アストラゼネカ)が定めたレジメンを勝手に変更して、接種間隔を延長して1回目の接種数を伸ばす禁じ手を打っている。
後付けの研究で、その方が効果的という話もあるようだが、怪しい話だ(未確認)。
いずれにしても、続々と登場するワクチンの効果と普及状況には注目だな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア研究機関 “ロシア製ワクチンの有効性91.6%”と発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210203/k10012847081000.html
ロシア大好きのN社(そうなのかあ?)が、詳細な記事を上げていた。
「ランセットは「このワクチンの開発は見苦しいほどに性急で、透明性を欠いたことで批判を招いてきたが、今回の結果は明確だ」とするコメントを併せて掲載しました。」
「プーチン大統領がワクチンを接種する場合、どのワクチンを使用するかが安全性などを示す1つの指標になると関心を集めています。」
ふん、浮沈子はプーチンが自国産のワクチンをうつとは思えないな。
おそらく、ファイザーかモデルナのワクチンを、裏で仕入れて既に接種しているに違いないのだ(断定的!)。
いつか、ロシア特有の笑い話(アネクドート)の一つになること請け合いだな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナワクチン その特性と接種後の世界)
https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20210206-00221234/
「ワクチン接種後の世界:
・シナリオA:国民7割以上への接種が完了し、集団免疫を達成
・シナリオB:十分な接種率に至らず、国内で散発的流行が続く
・シナリオC:ワクチン耐性の変異株が発生し、世界的流行が続く」
まるで、アネクドートみたいな話だな。
「ワクチン接種による集団免疫の獲得が、耐性株の出現に間に合わなければ、世界的流行が繰り返されることになります。病原性が上がったり、あるいは小児への感染性が高まれば、より悲劇的なことが生じるかもしれません。」
既に、このウイルスが精子に影響を与えることが報告されている。
(コロナ感染、男性の生殖機能に影響か 独研究)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210201041117a&g=afp
「感染すると精子の細胞死や炎症、酸化ストレスが増加する恐れがあり、生殖能力が低下するかもしれないと指摘」
人類の滅亡も近い気がするな・・・。
今日は、ワクチン絡みの話題が多い。
(J&J、米FDAに緊急許可申請 1回接種・冷蔵保管可のコロナワクチン)
https://www.afpbb.com/articles/-/3330207
「米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4日、傘下のヤンセン・バイオテック(Janssen Biotech)が開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請したと発表した。」
「ワクチンの有効性は全体で66%で、重症化を予防する効果は85%だった。」
「有効性は米国では72%だったが、変異株が流行している南アフリカでは57%」
うーん、ビミョーだ・・・。
(Ad26.COV2.S)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ad26.COV2.S
「-20°C(-4°F)で2年間の推定時間枠で安定した状態を保つことができます。ワクチンは、2〜8°C(36°F〜46°F)の温度の冷蔵庫で少なくとも3か月間保管できます。」
アストラゼネカのワクチンと同じく、アデノウイルスをベクターとしてスパイクタンパク遺伝子を送り込むタイプのワクチンだ。
注目すべきは、単回接種という点と、解凍後は冷蔵庫保管で3か月有効という点か。
ひょっとしたら、これがゲームチェンジャーになる可能性もあるが、気になるのは南アでの治験で冴えない成績を残している点だな。
WHOは、50パーセント以上ならOKとしているようだが、有体に行ってスレスレ合格な感じだ。
E484K変異を持つ南ア産変異種501Y.V2とは相性が悪い気がする(逆に相性がいいのかあ?:良くてどーする!)。
つーことは、同じE484K変異を持つブラジル産や、英国の新型変異種にも十分な効果が期待できないかもな。
南アフリカ共和国は、J&Jのワクチンをメインに調達しようとしている。
この結果は、あまり嬉しくないだろうな。
それでも、単回接種でそれなりの効果が得られる地域では、重宝されるに違いない。
冷蔵庫保管で3か月持てば、現場で混乱することもないだろう。
ベクターワクチンは、大規模な実績こそないけど、mRNAワクチンのように人類史上初という代物ではない。
(エボラワクチン:Ad26.ZEBOV / MVA-BN-Filo)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ebola_vaccine#Ad26.ZEBOV/MVA-BN-Filo
「Ad26.ZEBOVとMVA-BN-Filoの2回投与レジメンは、ジョンソン・エンド・ジョンソンがヤンセンファーマ社で開発したものです。2020年7月に欧州連合で医療用として承認されました。」
まあ、このワクチンは、8週間(2か月)も間を空けてブースト(2回目の接種)しなければならないので、使い勝手は悪いみたいだけどな。
J&Jの新型コロナ用ワクチンがものになるかどうかは分からない。
変異を続けるウイルスに対抗して、改良を続けることができるかどうかがポイントかも知れない。
異なるワクチンを組み合わせて効果を高め合ったりすることも必要かもしれない。
1回接種としたのには、ワケがある。
ウイルスベクタータイプの場合、2回目の投与はベクターウイルス自身に対して人体の免疫反応が起きてしまい、ワクチンが付きにくいという特性があるからな(これを回避するために、1回目と2回目で異なるベクターウイルスを使用することもあるようです:<さらに追加>参照:上記のエボラワクチンも、同様の手法を使っているようです)。
アストラゼネカのへんてこなレジメン(1回目半量、2回目全量)や、感染予防効果の逆転現象(1回目67パーセント、2回目49.5パーセント)も、そのせいかもしれない(未確認)。
J&Jとヤンセンは、自社で薬籠中にしているベクターワクチンの技術で切り込んできた。
mRNAワクチンのような、脂質ナノ粒子への封入などというカルトな技術要素はない(たぶん)。
(なぜ新型コロナワクチンは「どんな製薬会社でも作れるわけではない」のか?)
https://gigazine.net/news/20210205-myths-of-vaccine-manufacturing/
「mRNAと脂質の混合物を「mRNAがカプセル化された脂質ナノ粒子」に変えることは、技術的に非常に難しい作業です。」
「新型コロナウイルスワクチンを製造している製薬会社はこれらの機器を特注しており、他の製薬会社は同様の機器を持っていません。」
ボトルネックなく、他社でもライセンス生産などで大量生産できるなら、今後長期間の供給も安定して行うことができるからな。
コールドチェーンが標準的なのも好まれるだろう。
肝心の有効率が問題だがな。
まあいい。
様々なタイプのワクチンが試され、良いものが生き残っていけばいい。
全世界は、効きが良く、長持ちし、生産が簡単で、ハンドリングが容易かつ、接種の手間の少ないワクチンを待ち望んでいる(価格が安ければなおいい:調子良過ぎ!?)。
未来永劫、新型コロナが消えてなくなることはないともいうが、鬱陶しいマスクや定期的なロックダウンなしで、3密を満喫できる時代に早く戻ってもらいたいもんだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
我が国では調達の対象にはなっていないようだが、ロシアのスプートニクVに、単回接種ワクチンの開発の話があるようだ。
(1回接種のロシア製コロナワクチン「スプートニク・ライト」、2月に登場)
https://jp.sputniknews.com/covid-19/202101308116856/
「「スプートニクV」は1つの薬剤ではなく、ワクチンのプラットフォーム」
基になっているスプートニクVは、アストラゼネカやJ&Jのワクチンと同じ、ウイルスベクタータイプだ。
「ロシア保健省によると、これまでに実施された「スプートニクV」の接種は、最大2年間の長期的な免疫を与えることを示している。」
情報が公開されていなかったり、治験完了前に承認されたことから当初の評判は悪かったようだが、先日、ランセットの論文を調べていたら有効率90パーセント以上という結果が出ているようだったな。
(スプートニクVCOVID-19ワクチン候補は安全で効果的と思われる)
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00191-4/fulltext
「Gam-COVID-Vacとしても知られるこのワクチンは、アデノウイルス26(Ad26)とアデノウイルス5(Ad5)をベクターとして使用する異種組換えアデノウイルスアプローチを使用」
「21日間隔で与えられる2つの異なる血清型の使用は、集団内の既存のアデノウイルス免疫を克服することを目的としています。」
2回投与の際のベクターウイルスに対する免疫を回避するために、J&Jがエボラワクチンで採用した方法と同じだな。
「オックスフォード-アストラゼネカワクチンなどの他のものは、両方の用量に同じ材料を使用します。」
「ワクチンの初回投与から21日後の確認されたCOVID-19症例数に基づくワクチンの有効性は、91・6%(95%CI 85・6–95・2)」
1回投与でも、十分な効果が期待できそうだ。
ロシア製とかいうと、どうもバイアスが掛かって色眼鏡で見がちだが、有効性や効果の持続という点では文句のつけようがない。
安全性に問題がないようなら、我が国でも調達するかもしれないな(未確認)。
単回接種で運用できれば、ややっこしい接種履歴の管理に必要な無駄なシステムを開発しなくても済む。
どーせ、マイナンバーシステムとの連携でエラーを続出して大混乱になることは必至だ(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
単回接種ワクチンは、運用をシンプルにし混乱を回避するだけでなく、今回の新型ウイルスの流行を早期に終息に導くための「時間」という資源の節約にも資する。
新たな変異種の出現を抑制するという観点からも好ましい。
英国は、メーカー(アストラゼネカ)が定めたレジメンを勝手に変更して、接種間隔を延長して1回目の接種数を伸ばす禁じ手を打っている。
後付けの研究で、その方が効果的という話もあるようだが、怪しい話だ(未確認)。
いずれにしても、続々と登場するワクチンの効果と普及状況には注目だな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア研究機関 “ロシア製ワクチンの有効性91.6%”と発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210203/k10012847081000.html
ロシア大好きのN社(そうなのかあ?)が、詳細な記事を上げていた。
「ランセットは「このワクチンの開発は見苦しいほどに性急で、透明性を欠いたことで批判を招いてきたが、今回の結果は明確だ」とするコメントを併せて掲載しました。」
「プーチン大統領がワクチンを接種する場合、どのワクチンを使用するかが安全性などを示す1つの指標になると関心を集めています。」
ふん、浮沈子はプーチンが自国産のワクチンをうつとは思えないな。
おそらく、ファイザーかモデルナのワクチンを、裏で仕入れて既に接種しているに違いないのだ(断定的!)。
いつか、ロシア特有の笑い話(アネクドート)の一つになること請け合いだな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナワクチン その特性と接種後の世界)
https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20210206-00221234/
「ワクチン接種後の世界:
・シナリオA:国民7割以上への接種が完了し、集団免疫を達成
・シナリオB:十分な接種率に至らず、国内で散発的流行が続く
・シナリオC:ワクチン耐性の変異株が発生し、世界的流行が続く」
まるで、アネクドートみたいな話だな。
「ワクチン接種による集団免疫の獲得が、耐性株の出現に間に合わなければ、世界的流行が繰り返されることになります。病原性が上がったり、あるいは小児への感染性が高まれば、より悲劇的なことが生じるかもしれません。」
既に、このウイルスが精子に影響を与えることが報告されている。
(コロナ感染、男性の生殖機能に影響か 独研究)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210201041117a&g=afp
「感染すると精子の細胞死や炎症、酸化ストレスが増加する恐れがあり、生殖能力が低下するかもしれないと指摘」
人類の滅亡も近い気がするな・・・。
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