🐱ウクライナ降伏不可避:旗色 ― 2024年03月11日 13:39
ウクライナ降伏不可避:旗色
(ローマ教皇、ウクライナに「白旗」促す 強い反発と批判の声)
https://www.bbc.com/japanese/articles/ckrx1nd2804o
「ロシアの人殺しや拷問部屋がそれ以上、欧州へ進撃することができないのは、青と黄の旗の下で武器を手にしたウクライナ人が、ロシアの進軍を抑え込んでいるからだ」(ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領)
「さらに戦争の最前線にいるウクライナ人の司祭らの働きをたたえた。」
「彼らは最前線にあって、命と人間性を守り、祈りと会話、行動でサポートしている」
「これこそが教会だ。人々と共にある。2500キロメートル離れたどこかにいて、生きたい人とこちらを破滅させようとする者たちの仲介を仮想世界でやろうとするのとは違う」
「多くのウクライナ国民もソーシャルメディアで、教皇発言を強く批判している。その中には、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会のトップも含まれる。」
「一方、ポーランドのラデク・シコルスキ外相は、教皇はバランスを取るため、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対しても、ウクライナから軍を撤退させる勇気をもつよう促すのかと問いかけた。」
うーん、バランスの問題じゃないと思うんだがな(浮沈子も、プーチンに白旗掲げるように促すべきだと思ってるけどな)。
また、ゼレンスキーが触れた、ウクライナの聖職者が最前線で活躍することは重要だ。
そのことは、決して政治の侍者となることじゃない。
前線から近い所でも、遠い所でも、和平への取り組みが行われることは好ましいと感じる。
さらに、戦線の両側で行われればなおいい。
旗の色がどうのとか、降伏だとか敗北だとかいうのが受け入れ難い表現だとか言ってケチつけるのは貧しい発想だな。
強がっているだけのようにも見える(弱みを見せれば、内外からつけ込まれかねないしな)。
「最も強い者は、状況を見て、国民のことを考え、白旗を揚げる勇気をもって、交渉する者だ」(フランシスコ)
我笛吹けど汝ら踊らず。
(笛吹けども踊らず)
https://kotobank.jp/word/%E7%AC%9B%E5%90%B9%E3%81%91%E3%81%A9%E3%82%82%E8%B8%8A%E3%82%89%E3%81%9A-616128
「(新約聖書マタイ伝福音書第一一章に「われら笛ふけどもなんじら踊らず」とあるところから) 人に何かをさせるつもりでさまざまに手立てを調えて誘っても、人がこれに応じて動かないことをいう。」
宗教者は、そういうのには慣れている。
つーか、聖典を読むだけで人々がみんな解脱しちまったら、商売あがったりだしな(そういうことかあ?)。
政治家や外交官、多くの小物の宗教家(や、似非宗教家)からの反発は想定の範囲内だ。
浮沈子は、フランシスコの発言が、市井の人々に与える影響に着目している。
SNSに投稿しない人々、毎日の生活を静かに営み、大声で罵ったりしない人々、ついでに与太ブログに妄想を垂れ流したりしない人々(誰?)。
ウクライナでも、ロシアでも、中国でもインドでも、アットーテキ多数の人々はフランシスコの言葉に静かに耳を傾けている。
もう、十分血が流れたのではないか。
憎しみの連鎖を断ち切る時が来たのではないか。
BBCは、猛反発する記事を書きながら、行間にそこはかとなくそのことを漂わせているような気がする。
「ロシアの本格侵攻が始まって2年以上がたち、ウクライナは守勢に回っている。ロシアは先月、戦略上重要なアウディイウカを掌握。以来、ロシア軍は西進し、いくつかの村を占拠している。」
これについては、アウディーイウカ西方の戦線は、現在は安定しつつあると言われている。
「こうしたなか、アメリカではウクライナに600億ドル(約8.8兆円)規模の支援をする予算案が、議会下院で可決されないままになっている。ヨーロッパでも各国が、ウクライナ支援の方法について合意を形成できないでいる。」
チェコの主導する砲弾調達(たぶん、韓国?)が成功し、米国の法案が可決されれば、再びドンパチが活発になり、停戦の機運は遠のく。
フランシスコの言葉は、確かに形而上の世界の言葉かもしれないが、停戦の機運を捉え、形而下の世界に影響を与える可能性もある。
神の国では、青と黄色の旗は「白旗」に見えるのかもしれないし、「降伏」や「敗北」は、我々の棲む世界では「勇気をもって交渉する」という意味になるのかもしれない(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
思った通り、この話は大きな波紋を投げかけている。
脊髄反射的反応が収まり、言葉の真意が静かに染み渡るにつれて、13億人の信徒を率いるフランシスコのもたらしたものが何なのかが明らかになるだろう。
ゼレンスキーが言うように、仮想世界の戯言に過ぎないのか、新たなステージの扉を開ける鍵になるのか・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアの砲弾生産量は月25万発、2024年後半の攻勢に優位性をもたらす)
https://grandfleet.info/us-related/russia-will-produce-250000-shells-per-month-giving-it-an-advantage-in-the-offensive-in-the-second-half-of-2024/
「ロシアは大砲の砲弾を月25万発=年間300万発も生産している。この数字は欧米の約3倍に相当し、2024年後半に予想される攻勢でロシアに優位性をもたらすだろう」
浮沈子の記憶では、年間400万発だったんだがな。
プラス北朝鮮からの半分しか爆発しない不良品(!)と、イランからの数百発の弾道ミサイル、自国製の数千機の格安自爆ドローンで、今年から来年に掛けて、ウクライナの最新鋭、精密、高性能、未来的、西側の技術満載、米国の最新鋭システム含む兵器と、抗戦意欲旺盛な新手の兵士たち(愛国心満々の囚人もいるでよ!)に立ち向かおうというわけだ。
「本物の戦時体制」(ロシア側)「と民需や労働者を犠牲にしない範囲の増産」(西側)「で明暗が別れた格好だ。」(ブログ管理人)
「米国と欧州を合わせても、キエフに送るための弾薬を年間約120万発しか製造する能力がない、と欧州情報機関高官がCNNに語った。」(リンク先のCNNの記事)
「私たちが今いるのは生産戦争だ」(NATO高官:CNN)
「ウクライナの結果は、双方がこの戦争を遂行するための装備をどのように備えているかによって決まります。」(同上)
「米国とその同盟国は、M-1エイブラムス戦車や、間もなくF-16戦闘機など、多くの高度に洗練されたシステムをウクライナに供与している。しかし軍事アナリストらは、誰がより多くの砲弾を発射したかによって戦争の勝敗が決まる可能性が高いと述べている。」(CNN)
「ロシアは大砲工場を「24時間365日」12時間交替で稼働させていると述べた。現在、約350万人のロシア人が防衛部門で働いており、戦前の200万人から250万人程度から増加している。ロシアは弾薬も輸入している。イランは昨年少なくとも30万発の砲弾を送り、「おそらくそれ以上だ」と当局者は述べた。また北朝鮮は数百万発の砲弾を積んだ少なくとも6,700個の弾薬コンテナを提供した。」(NATO当局者:CNN)
「ロシアの強化はまだそのニーズを満たすのに十分ではない」(米国と西側の当局者ら:CNN)
「ロシアが短期的に戦場で大きな利益を得るとは期待していない。」(西側の情報当局者ら:CNN)
「ロシアの生産能力にも限界がある」(当局者:CNN)
「ロシアの工場は来年のうちにピークに達する可能性が高い」(同上)
当局者らの見立ては、例によって敵軍の装備を矮小化し、彼我の差を小さく見せようとする無意味な努力に思える。
結果は、すぐに戦場で出るのだ。
「ロシアは独裁者の管理下にある管理経済であるという利点もあり、工場ラインを活性化することができたが、最終的には資本主義の西側諸国が追いつき、より優れた設備を生産するだろうと主張」(米国と西側の当局者ら:CNN)
浮沈子も、完全に同感だな。
戦争が終わり、平和な時代になり、砲弾なんかが必要なくなるころになって、西側の生産体制は軌道に乗り、もう、誰も必要としなくなった155mm砲弾を年間1000万発くらい生産できるようになるに違いない。
しかも、100発撃てば100発爆発する(未確認?)。
「西側諸国はより多くの持続力を持つだろう」(米国欧州軍副司令官スティーブン・バシャム中将:CNN)
一度生産が軌道に乗れば、おいそれと止めることはできない。
在庫はどんどん積み上げられ、倉庫費用は嵩み、使用期限切れの砲弾の処分費用も膨れ上がっていく。
一体、誰がこんなに作れって言ったんだあ?。
「ロシアは最近、長距離兵器によるウクライナの国内防衛生産も標的にしている。」(CNN)
「現在、私たちが目にしているのは、いくつかの重要なインフラが標的となっているだけでなく、ウクライナの防衛産業基盤を標的にしているものも多くあります。」(NATO当局者:CNN)
泣きっ面に蜂だな。
しかし、順風満帆に見えるロシアにも課題がないわけではない。
「おそらくロシアの最大の課題は戦車やその他の装甲車両の生産」(CNN)
「月に約 125 両の戦車を生産していますが、その大部分は改修された古いモデルです。NATO当局者によると、ロシアが2023年に生産した主力戦車の約86%が改修された(モデルだ)」(CNN)
ロシア経済も、長期的にはともかく、2年程度は持ちそうだしな。
「短期的には、たとえば今後18カ月程度は、洗練されていないかもしれないが、耐久性のある経済だ」(NATO当局者:CNN)
「米国からの援助がもう来なくなったら、ウクライナ人は交渉に対する気持ちを変えるだろうか?」(西側諜報機関に詳しい関係者:CNN)
この記事が書かれたのが、フランシスコの「白旗」発言の後かどうかは知らない。
まあいい。
「エイブラムス、レオパルト、ブラッドレー、M777、M109、HIMARSといった西側製兵器はロシア製よりも洗練されており、多くの人々は「性能が優れる西側製兵器が戦争の流れを変えるのに役立つ」と予想した」(ブログ管理人:航空万能論)
「実際に戦争の流れを決定づけているのは「プラットホームの性能差=技術力」ではなく「弾薬供給=ロジスティクス」」(同上)
もちろん、エイブラムスやレオパルとが5000両くらいあるとか、ハイマースのロケット弾が100万発あるとかいう話なら、何の問題もないだろう。
「ウクライナ支援資金を原資としてバイデン大統領が支援パッケージを用意」
→「大統領権限によって米軍備蓄から155mm砲弾供給」
→「支援資金で備蓄分を補充する砲弾発注」
「という流れが止まっているため、これが長期化すると発注量と生産能力のバランスが崩れて企業側の収益が悪化し「目標の数字に手が届かなくなる」」(同上)
予算の停滞が、ボディブローのようにサプライチェーンの劣化に効いている。
「一時的に米軍の通常予算で砲弾を発注すればいいと思うかもしれないが、用途が決められている資金を他の用途に転用できるほど予算には柔軟性がなく、生産に必要な原材料や部品の発注にもタイミングがあり、これを逃すと納品までのリードタイムが伸びる」(同上)
なかなか分かりやすいな。
航空万能論は、数日前にも砲弾調達の記事を上げていて、この問題に関心が高いようだ。
(ウクライナ軍が直面する砲弾不足の原因、問題は何処に潜んでいるのか)
https://grandfleet.info/military-trivia/causes-of-ammunition-shortage-faced-by-ukrainian-army/
「※この記事内容は完全に管理人の主観なので注意が必要です。」(ブログ管理人:以下同じ)
が、問題点がよく整理されていて、頭の弱い浮沈子でもポイントは理解できた(一部、飛ばしてますが・・・)。
「現在のウクライナ軍が直面している砲弾不足は
「①武器支援の資金」
「②砲弾生産への投資」
「③労働条件に関する規制」
に起因」(ブログ管理人:以下同じ)
これらの問題を、丁寧に解説している。
「①は「米国とEUの軍事支援資金が尽きている(尽きかけている)こと」「軍事支援のための資金は思っている以上に柔軟性がないこと」で構成されている。」
「米下院がブロックしているウクライナ支援(約600億ドル)は軍事支援と財政支援が含まれ」ている。
しかし、「EUが2月に承認した約500億ユーロは4年分の財政支援で軍事支援に転用することは出来ない。」
欧州の軍事支援に充てる資金については、相当ややっこしい話なので詳細は割愛する(そんなあ!)。
「要するに「ウクライナへの軍事支援」は「国内もしくは域内への投資」とセットでなければならず、これは日本のODAに近い考え方で「支援と利害は別もの」「無条件の支援は存在しない」と思っておいた方がいい。」
「②砲弾生産への投資についてエストニアの国防次官は「砲弾ニーズが急増しているにも関わらず産業界は『契約を結んで初めて朝を迎える』という姿勢のままだ」と苦言を呈した」
企業側にも言い分がある。
「どれだけ壮大な調達計画も契約は単年ベースで不安定」「調達量も議会審議で増減し調達自体のキャンセルも珍しくない」「調達計画が途中で打ち切られても補償はない」「口先だけの計画ではなく予算を確保して契約書(複数年など長期契約がベスト)をもってこい」
「③労働条件に関する規制も増産に影響を及ぼしている可能性が高い。」
「ロシアの戦時体制と比較すると西側諸国の取り組みは民需や労働者を犠牲にしない範囲だ。」
「調達先を制限しない資金で生産能力に余裕がある企業から砲弾を買ってくること」
が、自由で民主的な社会では、なかなかそううまくはいかない。
「ウクライナ支援に費やした資金の大半が国内への直接投資もしくは産業基盤の強化に役立っている」(米国)
「加盟国が増やした国防予算の大半が域外に流出している。その原因はウクライナ支援による備蓄分の不足を補充する緊急性から来ているが域内での共同調達を増やすべき」(EUのフォンデアライエン欧州委員長)
「政治的に調達先を制限しない資金を許容するのは難しく、資金を拠出する国や地域の増産が軌道に乗るまでウクライナは耐えるしかない」
その意味では、チェコの調達方法は、独自の資金を集めて砲弾を域外から買ってくるというわけで、バイパスを作ったわけだが、この方法の欠点は規模の拡大を計ろうとすると、上述のしがらみに引っかかってストップがかかる可能性が出てくるということなわけだ(そうなのかあ?)。
「155mm砲弾は世界で最も切望される高付加価値な商品となった」「欧州は増産に取り組んでいるもののニーズを満たせていない」「戦争が長期化して砲弾飢餓が深刻になれば韓国企業が恩恵を受けるだろう」「韓国製砲弾が世界市場で人気を集めるのはNATO規格との互換性があるからだ」(砲弾生産に自信がある韓国メディア)
やっぱ、チェコの調達先って、韓国なのかな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーー
(ウクライナの対ロ交渉姿勢、自国の意思によるべき=林官房長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7WQPWKNVRJJILMBCXJRBAZWQ2Y-2024-03-11/
「ロシアが和平に向けて歩み寄ろうとする兆しは一切見られない」(占領地は譲らないロシアを念頭に置いた現状認識の表明)
「ウクライナの将来を決める交渉にいかに臨むべきかは、ウクライナの人々の意思によるものでなければならないと考えている」(大統領選挙は先送りだけどな)
「コメントすることは適切でない」(「白旗」発言)
「決して認められない」(占領地での投票)
いずれも、我が国政府として、何らかのアクションを起こすことはない。
現状認識の表明を繰り返し、不適切なコメントを避け、当たり前の判断(占領地での投票)を示しただけだ。
ウクライナ問題は、我が国にとっては遠い国の話で、ぶっちゃけ他人ごとなわけだ(そうなのかあ?)。
わが国は、ロシアとの関係も重視しなければならないからな。
領土交渉もあるし、漁業交渉もある。
天然ガスの大口の輸入国だし、詳しく調べていないけど、そのほかにもプラント関係とかでのつながりもある。
プーチンが選挙で当選すれば、国家元首として、問題なく認めることになるだろう。
敵対する隣国でも、平和的な関係を作ることはできる。
北朝鮮と韓国だって、未だに戦争中だが、日常的にドンパチやっているわけじゃない。
わが国には資源が少ない。
食料を自国で賄うことすら出来ない。
世界の国々と仲良くして、いろいろ輸入したり、我が国から買ってもらったりしながら倹しい生活をしていくしかないのだ。
遠い国での戦争を、無神経に論評したりすることは避けなければならない、
自国の価値観を他国に押し付けて、それを受け入れられないならドンパチ始めるような真似は出来ない(ちょっと前まで、そうしてたけどな)。
経済の規模はそこそこ大きく、国民の生活は世界的に見れば豊かに違いないが、広大な国土と資源に恵まれ、他国に生産物を輸出するだけで食っていける意味での豊かさはない。
そういう国が、ウクライナに対して、何か言うことが出来るとは思わない。
わが国は平和主義の民主国家だ(たぶん)。
78年間、領土を不法に占拠されていても、その国の首都にドローン飛ばしたりはしない。
まあ、届かないけど・・・。
(トランプ氏復権ならウクライナ戦争終結、ハンガリー首相が予測)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/63TQL63REBKGXLB7TGFR4SS5MI-2024-03-11/
「彼(トランプ氏)はウクライナとロシアの戦争には一銭も出さないだろうし、そうなれば戦争は終わるだろう」( ハンガリーのオルバン首相)
「ウクライナが自力で立ち行かなくなるのは明らかだからだ」(同上)
「まずは平和を実現しなければならず、「彼(トランプ氏)にはその手段がある」と述べた。」
トランプは、ウクライナ支援について、選挙戦では明確なメッセージは出していない。
が、従来の発言などから、支援を続けるとは見られていない。
オルバンの発言は、そのことを確認している。
が、戦争が終わるかどうかは分からない。
ウクライナが戦闘を止めるかどうかは、ウクライナの人々が決める。
ハンガリーは、隣国であるウクライナ支援に少なくとも前向きではない。
それでも、戦後の復興や安全保障に対して無関心ではいられないだろう。
隣国の安定は、自国の安定につながる。
意趣返しで、攻め込まれたりしたらたまらんからな。
終戦するなら、あの時、ハンガリーが反対したからだなどと恨まないでもらいたいだろう。
「停戦後の和平交渉でどのように戦争を終結させるか、安定して安全な欧州をどのようにつくるかは「別の問題」」
正にその通りだな。
ハンガリーは、ウクライナとの関係では、別の問題も抱えている。
(ウクライナ、欧州向けロシア産ガス供給継続の扉閉ざす-協定失効後)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-05/S9W7E0T0G1KW00
「ロシアはウクライナ侵攻後、パイプラインでの欧州向け供給の大半を停止したが、一部の供給は契約を下回る量で、ウクライナ経由で継続している。これらはオーストリア、ハンガリー、スロバキアなどの需要の大部分をカバーしている。」
「ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は5日、ウクライナ経由のロシア産天然ガス供給に関し、現行協定が年末に期限切れとなった後、継続を認める一切の商業上の合意を否定する考えを示した。」
さて、どうなることやら。
「2025年1-3月(第1四半期)の天然ガス先物価格は年初から約15%下落した。これは協定終了後も供給を継続する仕組みができるとの期待を示唆する動きだ。」
ウクライナがガスを止めれば、エネルギー安全保障上の問題が生じる恐れがある。
「だが、私はそうした状況とはみていない」(ハルシチェンコ氏)
ロシアは、天然ガスの売り上げで戦費を稼いでいるからな。
自国を通過して供給されるロシアの資源が稼いだ金で、ドンパチやられてはかなわない。
ロシアはきっと、欧州にゆさぶりをかけているに違いない(天然ガストータルとしては影響はないとみられる)。
ハンガリーは、敏感に動く可能性がある。
ちょっと、要注意かもな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(NATO、ウクライナに派兵せず 「戦争当事者ではない」=事務総長)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/XRRCLDMUSRIKVC72GQABQUROGQ-2024-03-11/
「NATO加盟国が個々にウクライナに軍隊を派遣したとしても、集団的自衛権を規定するNATO全体に影響が及ぶと述べた。」(北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長)
「NATOはロシア・ウクライナ戦争の当事者ではない」(同上)
では質問!。
リトアニアとかが攻撃されて、NATOが紛争当事者となった場合(もちろん相手はベラルーシじゃなくてロシア!)、敵に二正面作戦を強いるために、ウクライナ派兵は検討しないと言うことかな。
まあ、仮定の質問には答えられないというのが正解だろうが、言下にNO!とは言えないだろう。
つまり、紛争当事者じゃないからというのは、理由になってない。
けど、ある意味、正解ではある。
NATO加盟国じゃないウクライナに軍事支援するのは義務じゃないからな。
兵器や弾薬の供与(出張メンテナンス付き)、訓練の付与(兵士だけじゃなくて司令官級も)、敵国の情勢や軍事目標の情報提供、作戦立案から演習の提供まで、ありとあらゆる支援の提供は、義務じゃない。
ウクライナは、NATOにとって防衛区域ではない。
よその国の戦争で、うちらの知ったことじゃない。
だから、フランスが勝手に参戦しても、NATOは関知しないという話になる・・・?。
そうはいかないだろう。
「集団的自衛権を規定するNATO全体に影響が及ぶ」(再掲)
ロシアが警告した通り、フランスに核弾頭おっこどしたりすれば、NATO各国には抗戦義務が生じるからな。
あんま、勝手な事すんな!。
「このような重要な問題はわれわれ全てに関連するため、協議を通して共通のアプローチを探ることが大切だ」(ストルテンベルグ事務総長)
ま、当然だろうな。
で、例によって、浮沈子の関心は「白旗」にある。
「今はウクライナによる降伏について語るときではない。ウクライナにとって悲劇となるだけでなく、われわれ全てにとっても危険なことだ」(同上)
「交渉には戦場での強さが反映される」とし「ウクライナに対する軍事支援が、交渉による永続的な平和的解決に至る道となる」(同上)
ほほう、降伏は悲劇だが、交渉には前向きで、軍事支援はそのために行うということなわけだ。
ウクライナの完全勝利じゃなくって、有利な条件を引き出すための手段ということだな(そうなのかあ?)。
「協議を通して共通のアプローチを探ることが大切」(再掲)というくらいだから、NATO内部ではタイミングを見計らって、ウクライナに停戦交渉を促す合意が出来ているということなわけだ(そういうことかあ?)。
米国は、そのことに合意していることになる。
つーか、米国自身が、軍事支援自体のスキームを見直して、軍事目標を、領土の完全奪還から交渉に有利な状況に持ち込むことに変更したという話が出ていたからな。
「交渉による永続的な平和的解決に至る道」(再掲)をウクライナに促すタイミングを探っているに違いない。
が、今の状況では、その条件を作り出すのは大変だろう。
短期的にはとても無理だし、長期的には不透明さが増すからな(もしトラかあ?)。
一般的な見方としては、ウクライナの勝ち目はどんどん減っていく一方だろう。
ストルテンベルグは、このインタビューで、NATOのスタンスを明確にしている。
マクロンの政治的パフォーマンスと距離を置き、ロシアとの交渉に期待する姿勢を示した。
NATOの軍事支援は、そのために行う。
また、ウクライナの完全降伏に至る前に交渉を行うことで、NATO自体のリスクを減らすことが出来るという認識も示した。
ウクライナの西側国境が、NATOの最前線になっちまっては困るしな。
せめて、サイテーでも中立を保ってくれて、南部からの攻撃がないようにしてもらわなければならない。
まあ、どうでもいいんですが。
白旗発言のおかげで、いろいろなことが見えてくる。
戦場で勝てないウクライナから、どうやって投資を回収するか。
西側は、本気で考え始めているということだな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ローマ教皇のウクライナ交渉提案「理解できる」=ロシア大統領報道官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/26HN6A6C3FI4NPP3OBW7X6ISUM-2024-03-11/
「ローマ教皇が交渉に賛成する発言を行ったことは良く理解できる」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
「極めてよく理解できる」
うーん、極めつけだな・・・。
「プーチン大統領はこれまでもロシアは和平交渉に前向きだと繰り返し表明してきた」
もちろん、占領地は譲らないという条件でね・・・。
「残念ながら、ローマ教皇の発言も、ロシア側の度重なる発言も完全に拒否されている」
さすがペスコフと思うのは、フランシスコとプーチンを同列にして発信するところだな・・・。
こういう芸の細かさは、国家元首の報道官としては重要だ。
メディアも、ちゃんと付いてくる。
まあ、どうでもいいんですが。
コメントするタイミングが、ウクライナの反応を見てからというのも適切だ。
ロイターが9日に流してから3日目だが、ちゃんと横綱相撲になっている。
各国の反応も、一巡した感じだが、気が付けば米国はこの件についてだんまりを決め込んでいる。
腹の底では、苦々しく思っているのかもしれないが、そこは抑えているんだろう。
わが国の反応(概ね、米国とは調整済み?)から推して、ウクライナの未来はウクライナが決めるという外交スタンスは維持していると思われる(未確認)。
ロシアの反応が出てきたので、何かアピールするかもしれない。
ストルテンベルグのコメントからみて、また、従来のバイデン政権の対ロシア政策からみても、戦争当事国ではないという点でも積極的なコメントは出ないだろう。
今は、米国にとって交渉のタイミングじゃないしな。
支援がストップしている中で交渉して、まずい結果になれば、おまい(米国)のせいだということになる。
それでなくても、ラマダン前の停戦交渉に失敗して、外交的には大きな痛手を被っている真っ最中だ。
やれやれ・・・。
ポーランド外相、ラトビア大統領以外からの発言もない。
(「ウクライナは白旗あげる勇気を」 ローマ教皇の発言に批判の声:2024.03.11 Mon posted at 13:02 JST)
https://www.cnn.co.jp/world/35216325.html
「教皇の発言には欧州各国からも非難の声が上がった。」
・ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相
・ラトビアのエドガルス・リンケービッチ大統領
当事国とNATO以外ではこれだけだ。
バチカンの発する形而上のメッセージに対して、形而下の世界は公式には概ね沈黙している。
わが国の「コメントすることは適切でない」(林官房長官)というのが、最も適切なコメントだろうな。
火消しに追われたバチカンも、とりあえずはホッと一息というところか。
スイスのラジオ局の放送が3月20日だから、その辺りでもう一山喰らうかもしれない。
が、その頃にはオワコンになってるからな。
人のうわさも75時間・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアに「勢いシフトしつつある」、ウクライナ侵攻で-米情報機関)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-11/SA7DXWT1UM0W00?srnd=cojp-v2
「ウクライナ人は勇気と不屈さを失いつつあるのではない。彼らは弾薬を切らしつつあり、われわれは彼らを助けるための時間切れになりつつある」(米中央情報局(CIA)のバーンズ長官)
なんだ、エジプトにいると思ってたんだが、帰国してたんだ(停戦交渉決裂だからな)。
「ウクライナは24年に形勢が不利になる可能性が高く、恐らく大いに不利になる」(同上)
「米情報当局者は、世界的脅威に関する公聴会で率直かつ政治的にデリケートな評価を下すことが多いが、今回も報告書、証言の双方で例外ではなかった。」
一応、該当箇所だけは自動翻訳して読んだ。
(米国諜報機関の年次脅威評価)
https://www.intelligence.senate.gov/sites/default/files/hearings/unclassified_2024_ata_report_0.pdf
「ウクライナ紛争:
ロシアのいわゆるウクライナに対する特別軍事作戦は、ロシアに多大かつ永続的なコストを負担させ、プーチン大統領が当初目指していたウクライナの完全な制圧を達成できず、ロシアの侵略から守るために西側諸国を結集させた。」
「ロシアは第二次世界大戦後、これまでにないほど多くの軍事的損失を被っており、およそ30万人の死傷者と数千台の戦車や装甲戦闘車両が発生した。」
「・ロシア軍は、これまで、そして今後も消耗、人員不足、士気の問題に直面し続けるが、地雷への依存、準備された防御陣地、間接射撃により、2023 年にはウクライナの攻撃を鈍らせることができた。 」
「・ロシアは戦略的に軍事的に有利であり、その勢いはますますモスクワに有利に傾きつつある。 ロシアの防衛産業は、必要に応じて長期にわたる高強度の戦争を維持できるようにするための長距離攻撃兵器、砲弾、その他の能力の生産を大幅に強化している。 一方、モスクワは2023年末以降、継続的に戦場での前進を続けており、西側の軍事援助の将来に関する不確実性の恩恵を受けている。」
CIAだって、万能じゃない。
ウクライナ侵攻当時は、現政権に亡命を促したとされている(未確認)。
米国にとっては、一兵の損失もなく、ロシアの戦力を削いでくれた恩人(!)だが、一方では強大な軍事力を更に膨らませる役割も果たしてしまった。
やれやれ・・・。
これ以上関与を続けると、ロシアはますます軍事的脅威を高め、自ら制御不能な怪物になってしまうだろう。
ウクライナがどうなろうと知ったことではないが(そんなあ!)、米国にとって、これ以上ウクライナへの関与を続けることは得策ではない・・・。
本音はそんなところか。
恩を仇で返すような米国の仕打ちだが、結果的にそうなっている。
ヌーランドの辞任(解任?)の話と併せて考えると、米国の対応は結果的には失敗に終わる可能性が高くなってきている。
「白旗」を掲げよとは、舌噛んでも言えないだろうが、本音のところでは、よくぞ言ってくれたと思っているかもしれない(そうなのかあ?)。
「ロシアの防衛産業は、必要に応じて長期にわたる高強度の戦争を維持できるようにするための長距離攻撃兵器、砲弾、その他の能力の生産を大幅に強化している。」(再掲)
このことが意味するのは、脅威はウクライナ紛争レベルの話ではなくなっているということだ。
以前に、「平和攻勢」について書いたけど、浮沈子的には米国にとっては、早期にウクライナを手じまいにして、ロシアに対して平和攻勢を掛けた方が得策な気がする。
民主主義って、そういう切り替えが苦手だけどな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナがバチカン大使呼び出し、教皇の「白旗」発言に抗議)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CBLWAT5UO5LSNOQKWVVP2XAKNY-2024-03-12/
「武力による権利行使を合法化し、国際法の規範軽視を助長するような発言を教皇は慎むべき」(ウクライナ外務省の声明)
「悪に対する善の勝利を確実に実現するため速やかに力を合わせる必要があると世界に呼びかける役割を期待されるはず」(同上)
神の言葉と政治の言葉はかみ合わない。
神の言葉では、武力を用いて人を殺める者は全てが悪だからな(未確認)。
ゼレンスキーは、ロシア人を18万人ぶっ殺したと自慢していたからな。
極悪人ということだろう。
自分とこは、3万人ちょっとだからな。
プーチンは、善人ではないだろうが、せいぜい小悪人というところか。
善の勝利として、殺し合いをやめ、白旗を掲げて交渉する勇気を説いたフランシスコのため息が聞こえる。
やれやれ・・・。
「どの国にも増して平和を求めている。だがその平和は公平で、国連憲章の主旨と、ゼレンスキー大統領が提唱する平和の定義に基づかなければならない」
自分の思い通りの平和にならなければ、武器を取って戦うということなら、フランシスコからは、どちらも同じに見えるだろう。
宗教者は、自らが実践するのみならず、縁なき衆生を改心させることが重要だからな。
筋金入りの宗教家でも、筋金入りの政治家には手を焼いている。
まあいい。
バチカンは、今回のことで怯んだりはしないだろう。
少なくともフランシスコが諦めるとは思えない。
ここで引っ込んでは、商売上がったりになるからな(そういうことかあ?)。
売られた喧嘩は買わなければならない(そうだっけ?)。
いや、売った喧嘩は売り続けなければならない(んなら分かるかも:よけいワケワカ?)。
浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナでどんな統治が行われようと、知ったことではない。
戦闘が収まることが一番だ。
ウクライナが希求して止まない自由で民主主義の国々は、甘い言葉で支援を約束しながら、今になってその約束を反故にし、どうすれば今までの投資を回収できるかに知恵を絞っているありさまだ(そうなのかあ?)。
NATOには、当事者意識はまるでなく、不可抗力で第5条の発動に追い込まれるのではないかとびくびくしている。
血の気の多い連中だけが、武器をよこせ、砲弾をよこせと大声で叫び続けている。
お隣の韓国は、ここは商売のしどころと考えて、せっせと砲弾作っているんだろう。
いや、北朝鮮も山ほど作ってるけどな。
わが国にも、武器輸出で貢献したい(一山当てたい)連中は多いだろう。
前線から何千kmも離れたところで、鉄の塊に加工を施し、爆発飛散して殺傷能力の高い砲弾に加工する。
現在、ロシアは1日1万発、ウクライナは1日2千発を撃っていると言われる。
ウクライナが撃っている砲弾の数が少ないとは思えない。
ロシアは、1日最大千人が死んでいると言われる。
ドローンにやられる者、地雷に吹き飛ばされる者、銃弾や手榴弾で命を落とす者・・・。
ロケット弾や弾道ミサイル、その他、戦闘能力を奪うための全ての武器は人間も殺す。
5月には、ロシアの大規模攻撃が計画されていると言われる。
旗の色は何でもいいが、それまでに交渉の席について、望まない平和のために話し合いをすべきだろう。
敗北の色が濃い時の交渉はつらいだろうが、ロシアだって苦しいのだ(たぶん)。
だが、塹壕の中で泥まみれになって死んでいく苦しみに比べれば、どーってことはないだろう・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(CIA長官“ウクライナへ新規軍事支援しなければ歴史的失敗に”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240312/k10014388541000.html
「バーンズ長官は軍事支援を再開させれば「ウクライナはことしの終わりごろから来年はじめまでに攻勢で主導権を取り戻すことができる」との分析を示しました。」
ブルームバーグはペシミスティックな記事を書いていたけど、支援が復活すれば勝利の方程式が描けるということなわけだ。
読売は、やや詳細に報じている。
(バーンズCIA長官、ウクライナ支援見送りは「米国にとって大きな歴史的過ちになる」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240312-OYT1T50163/
「バーンズ氏は追加支援があれば、南部クリミアや黒海艦隊への攻撃が可能になり、「ウクライナが2024年から25年初めまで前線を自力で維持できるようになる」と語った。」
「ウクライナが今年末までに反転攻勢を強めることができれば、ロシアのプーチン大統領に和平を含む交渉の圧力を強められるとの見方も示した。」
中国の話も引き合いに出しているけど、議会の関心はそっちの方が高そうだしな(そうなのかあ?)。
ウクライナ支援は一石二鳥と宣伝しているわけだ。
「ウクライナ支援の後退は、中国など他の権威主義国を勢いづかせることになるとも訴えた。」
この点については、ロイターも報じている。
(米情報機関トップ、議会にウクライナ支援承認呼びかけ 「中国が見ている」)
https://jp.reuters.com/world/taiwan/MPVNXDVITBOUZPD4VZN5IZOP6E-2024-03-12/
「ウクライナ支援は「インド太平洋地域における米国の利益に直結する」と指摘。支援がなければ「中国指導部の野心をあおり、インド太平洋地域のパートナーや同盟国が米国に寄せる信頼を損なうことになる」」
中国の野心が、ウクライナ支援で衰退するとはとても思えないが、全世界の米国に対する信頼を損なうことは確かだろう。
ウクライナにとっては、朗報も出ていた。
(米政権、3億ドルのウクライナ軍事支援発表 「ハイマース」砲弾など)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/RZ5MMHZ4BNOWBCORH47XK33BIQ-2024-03-12/
「新たな支援策の資金はウクライナへの供与で減少した在庫を補充するために米陸軍が大量に購入した軍需品や車両などを返品して米国防総省に払い戻された資金が充当される」
うーん、ややワケワカだが、ジョンカービーは、マジックポットはないって言ってたけどな。
探せば出てくるもんだな。
返品した分は、どうやって取り戻すのかな。
それとも、それっきりで、業者が泣くことになるのか。
3億ドルでもないよりはマシだ。
米国の身を切る支援だな・・・。
まあいい。
ウクライナ側からの反撃のニュースも出ている。
(反プーチン武装集団がウクライナから越境攻撃、ロシアは撃退主張)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WO3AT75MONKUFLXRHO6BKXCXT4-2024-03-12/
「ウクライナ側は自由ロシア軍は単独で行動していると発表したが、ロシア大統領選挙を数日後に控えた攻撃はウクライナが支援していると広くみられている。」
「自由ロシア軍によると、ウクライナと国境を接するロシア・クルスク地方の村テトキノを完全に掌握したほか、ロシアの装甲兵員輸送車を破壊。今回の攻撃はプーチン政権を敵視する武装集団「ロシア義勇軍団」やプーチン政権の打倒を目指して祖国を離れたロシア人志願兵を中心とする「シベリア部隊」と共に行われたという。」
越境攻撃でも、単独軍によるものならいいらしい(未確認)。
ウクライナがモスクワに向けて進撃を始めたわけじゃないようだ。
川中島じゃあるまいに・・・。
(ローマ教皇、ウクライナに「白旗」促す 強い反発と批判の声)
https://www.bbc.com/japanese/articles/ckrx1nd2804o
「ロシアの人殺しや拷問部屋がそれ以上、欧州へ進撃することができないのは、青と黄の旗の下で武器を手にしたウクライナ人が、ロシアの進軍を抑え込んでいるからだ」(ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領)
「さらに戦争の最前線にいるウクライナ人の司祭らの働きをたたえた。」
「彼らは最前線にあって、命と人間性を守り、祈りと会話、行動でサポートしている」
「これこそが教会だ。人々と共にある。2500キロメートル離れたどこかにいて、生きたい人とこちらを破滅させようとする者たちの仲介を仮想世界でやろうとするのとは違う」
「多くのウクライナ国民もソーシャルメディアで、教皇発言を強く批判している。その中には、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会のトップも含まれる。」
「一方、ポーランドのラデク・シコルスキ外相は、教皇はバランスを取るため、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対しても、ウクライナから軍を撤退させる勇気をもつよう促すのかと問いかけた。」
うーん、バランスの問題じゃないと思うんだがな(浮沈子も、プーチンに白旗掲げるように促すべきだと思ってるけどな)。
また、ゼレンスキーが触れた、ウクライナの聖職者が最前線で活躍することは重要だ。
そのことは、決して政治の侍者となることじゃない。
前線から近い所でも、遠い所でも、和平への取り組みが行われることは好ましいと感じる。
さらに、戦線の両側で行われればなおいい。
旗の色がどうのとか、降伏だとか敗北だとかいうのが受け入れ難い表現だとか言ってケチつけるのは貧しい発想だな。
強がっているだけのようにも見える(弱みを見せれば、内外からつけ込まれかねないしな)。
「最も強い者は、状況を見て、国民のことを考え、白旗を揚げる勇気をもって、交渉する者だ」(フランシスコ)
我笛吹けど汝ら踊らず。
(笛吹けども踊らず)
https://kotobank.jp/word/%E7%AC%9B%E5%90%B9%E3%81%91%E3%81%A9%E3%82%82%E8%B8%8A%E3%82%89%E3%81%9A-616128
「(新約聖書マタイ伝福音書第一一章に「われら笛ふけどもなんじら踊らず」とあるところから) 人に何かをさせるつもりでさまざまに手立てを調えて誘っても、人がこれに応じて動かないことをいう。」
宗教者は、そういうのには慣れている。
つーか、聖典を読むだけで人々がみんな解脱しちまったら、商売あがったりだしな(そういうことかあ?)。
政治家や外交官、多くの小物の宗教家(や、似非宗教家)からの反発は想定の範囲内だ。
浮沈子は、フランシスコの発言が、市井の人々に与える影響に着目している。
SNSに投稿しない人々、毎日の生活を静かに営み、大声で罵ったりしない人々、ついでに与太ブログに妄想を垂れ流したりしない人々(誰?)。
ウクライナでも、ロシアでも、中国でもインドでも、アットーテキ多数の人々はフランシスコの言葉に静かに耳を傾けている。
もう、十分血が流れたのではないか。
憎しみの連鎖を断ち切る時が来たのではないか。
BBCは、猛反発する記事を書きながら、行間にそこはかとなくそのことを漂わせているような気がする。
「ロシアの本格侵攻が始まって2年以上がたち、ウクライナは守勢に回っている。ロシアは先月、戦略上重要なアウディイウカを掌握。以来、ロシア軍は西進し、いくつかの村を占拠している。」
これについては、アウディーイウカ西方の戦線は、現在は安定しつつあると言われている。
「こうしたなか、アメリカではウクライナに600億ドル(約8.8兆円)規模の支援をする予算案が、議会下院で可決されないままになっている。ヨーロッパでも各国が、ウクライナ支援の方法について合意を形成できないでいる。」
チェコの主導する砲弾調達(たぶん、韓国?)が成功し、米国の法案が可決されれば、再びドンパチが活発になり、停戦の機運は遠のく。
フランシスコの言葉は、確かに形而上の世界の言葉かもしれないが、停戦の機運を捉え、形而下の世界に影響を与える可能性もある。
神の国では、青と黄色の旗は「白旗」に見えるのかもしれないし、「降伏」や「敗北」は、我々の棲む世界では「勇気をもって交渉する」という意味になるのかもしれない(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
思った通り、この話は大きな波紋を投げかけている。
脊髄反射的反応が収まり、言葉の真意が静かに染み渡るにつれて、13億人の信徒を率いるフランシスコのもたらしたものが何なのかが明らかになるだろう。
ゼレンスキーが言うように、仮想世界の戯言に過ぎないのか、新たなステージの扉を開ける鍵になるのか・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアの砲弾生産量は月25万発、2024年後半の攻勢に優位性をもたらす)
https://grandfleet.info/us-related/russia-will-produce-250000-shells-per-month-giving-it-an-advantage-in-the-offensive-in-the-second-half-of-2024/
「ロシアは大砲の砲弾を月25万発=年間300万発も生産している。この数字は欧米の約3倍に相当し、2024年後半に予想される攻勢でロシアに優位性をもたらすだろう」
浮沈子の記憶では、年間400万発だったんだがな。
プラス北朝鮮からの半分しか爆発しない不良品(!)と、イランからの数百発の弾道ミサイル、自国製の数千機の格安自爆ドローンで、今年から来年に掛けて、ウクライナの最新鋭、精密、高性能、未来的、西側の技術満載、米国の最新鋭システム含む兵器と、抗戦意欲旺盛な新手の兵士たち(愛国心満々の囚人もいるでよ!)に立ち向かおうというわけだ。
「本物の戦時体制」(ロシア側)「と民需や労働者を犠牲にしない範囲の増産」(西側)「で明暗が別れた格好だ。」(ブログ管理人)
「米国と欧州を合わせても、キエフに送るための弾薬を年間約120万発しか製造する能力がない、と欧州情報機関高官がCNNに語った。」(リンク先のCNNの記事)
「私たちが今いるのは生産戦争だ」(NATO高官:CNN)
「ウクライナの結果は、双方がこの戦争を遂行するための装備をどのように備えているかによって決まります。」(同上)
「米国とその同盟国は、M-1エイブラムス戦車や、間もなくF-16戦闘機など、多くの高度に洗練されたシステムをウクライナに供与している。しかし軍事アナリストらは、誰がより多くの砲弾を発射したかによって戦争の勝敗が決まる可能性が高いと述べている。」(CNN)
「ロシアは大砲工場を「24時間365日」12時間交替で稼働させていると述べた。現在、約350万人のロシア人が防衛部門で働いており、戦前の200万人から250万人程度から増加している。ロシアは弾薬も輸入している。イランは昨年少なくとも30万発の砲弾を送り、「おそらくそれ以上だ」と当局者は述べた。また北朝鮮は数百万発の砲弾を積んだ少なくとも6,700個の弾薬コンテナを提供した。」(NATO当局者:CNN)
「ロシアの強化はまだそのニーズを満たすのに十分ではない」(米国と西側の当局者ら:CNN)
「ロシアが短期的に戦場で大きな利益を得るとは期待していない。」(西側の情報当局者ら:CNN)
「ロシアの生産能力にも限界がある」(当局者:CNN)
「ロシアの工場は来年のうちにピークに達する可能性が高い」(同上)
当局者らの見立ては、例によって敵軍の装備を矮小化し、彼我の差を小さく見せようとする無意味な努力に思える。
結果は、すぐに戦場で出るのだ。
「ロシアは独裁者の管理下にある管理経済であるという利点もあり、工場ラインを活性化することができたが、最終的には資本主義の西側諸国が追いつき、より優れた設備を生産するだろうと主張」(米国と西側の当局者ら:CNN)
浮沈子も、完全に同感だな。
戦争が終わり、平和な時代になり、砲弾なんかが必要なくなるころになって、西側の生産体制は軌道に乗り、もう、誰も必要としなくなった155mm砲弾を年間1000万発くらい生産できるようになるに違いない。
しかも、100発撃てば100発爆発する(未確認?)。
「西側諸国はより多くの持続力を持つだろう」(米国欧州軍副司令官スティーブン・バシャム中将:CNN)
一度生産が軌道に乗れば、おいそれと止めることはできない。
在庫はどんどん積み上げられ、倉庫費用は嵩み、使用期限切れの砲弾の処分費用も膨れ上がっていく。
一体、誰がこんなに作れって言ったんだあ?。
「ロシアは最近、長距離兵器によるウクライナの国内防衛生産も標的にしている。」(CNN)
「現在、私たちが目にしているのは、いくつかの重要なインフラが標的となっているだけでなく、ウクライナの防衛産業基盤を標的にしているものも多くあります。」(NATO当局者:CNN)
泣きっ面に蜂だな。
しかし、順風満帆に見えるロシアにも課題がないわけではない。
「おそらくロシアの最大の課題は戦車やその他の装甲車両の生産」(CNN)
「月に約 125 両の戦車を生産していますが、その大部分は改修された古いモデルです。NATO当局者によると、ロシアが2023年に生産した主力戦車の約86%が改修された(モデルだ)」(CNN)
ロシア経済も、長期的にはともかく、2年程度は持ちそうだしな。
「短期的には、たとえば今後18カ月程度は、洗練されていないかもしれないが、耐久性のある経済だ」(NATO当局者:CNN)
「米国からの援助がもう来なくなったら、ウクライナ人は交渉に対する気持ちを変えるだろうか?」(西側諜報機関に詳しい関係者:CNN)
この記事が書かれたのが、フランシスコの「白旗」発言の後かどうかは知らない。
まあいい。
「エイブラムス、レオパルト、ブラッドレー、M777、M109、HIMARSといった西側製兵器はロシア製よりも洗練されており、多くの人々は「性能が優れる西側製兵器が戦争の流れを変えるのに役立つ」と予想した」(ブログ管理人:航空万能論)
「実際に戦争の流れを決定づけているのは「プラットホームの性能差=技術力」ではなく「弾薬供給=ロジスティクス」」(同上)
もちろん、エイブラムスやレオパルとが5000両くらいあるとか、ハイマースのロケット弾が100万発あるとかいう話なら、何の問題もないだろう。
「ウクライナ支援資金を原資としてバイデン大統領が支援パッケージを用意」
→「大統領権限によって米軍備蓄から155mm砲弾供給」
→「支援資金で備蓄分を補充する砲弾発注」
「という流れが止まっているため、これが長期化すると発注量と生産能力のバランスが崩れて企業側の収益が悪化し「目標の数字に手が届かなくなる」」(同上)
予算の停滞が、ボディブローのようにサプライチェーンの劣化に効いている。
「一時的に米軍の通常予算で砲弾を発注すればいいと思うかもしれないが、用途が決められている資金を他の用途に転用できるほど予算には柔軟性がなく、生産に必要な原材料や部品の発注にもタイミングがあり、これを逃すと納品までのリードタイムが伸びる」(同上)
なかなか分かりやすいな。
航空万能論は、数日前にも砲弾調達の記事を上げていて、この問題に関心が高いようだ。
(ウクライナ軍が直面する砲弾不足の原因、問題は何処に潜んでいるのか)
https://grandfleet.info/military-trivia/causes-of-ammunition-shortage-faced-by-ukrainian-army/
「※この記事内容は完全に管理人の主観なので注意が必要です。」(ブログ管理人:以下同じ)
が、問題点がよく整理されていて、頭の弱い浮沈子でもポイントは理解できた(一部、飛ばしてますが・・・)。
「現在のウクライナ軍が直面している砲弾不足は
「①武器支援の資金」
「②砲弾生産への投資」
「③労働条件に関する規制」
に起因」(ブログ管理人:以下同じ)
これらの問題を、丁寧に解説している。
「①は「米国とEUの軍事支援資金が尽きている(尽きかけている)こと」「軍事支援のための資金は思っている以上に柔軟性がないこと」で構成されている。」
「米下院がブロックしているウクライナ支援(約600億ドル)は軍事支援と財政支援が含まれ」ている。
しかし、「EUが2月に承認した約500億ユーロは4年分の財政支援で軍事支援に転用することは出来ない。」
欧州の軍事支援に充てる資金については、相当ややっこしい話なので詳細は割愛する(そんなあ!)。
「要するに「ウクライナへの軍事支援」は「国内もしくは域内への投資」とセットでなければならず、これは日本のODAに近い考え方で「支援と利害は別もの」「無条件の支援は存在しない」と思っておいた方がいい。」
「②砲弾生産への投資についてエストニアの国防次官は「砲弾ニーズが急増しているにも関わらず産業界は『契約を結んで初めて朝を迎える』という姿勢のままだ」と苦言を呈した」
企業側にも言い分がある。
「どれだけ壮大な調達計画も契約は単年ベースで不安定」「調達量も議会審議で増減し調達自体のキャンセルも珍しくない」「調達計画が途中で打ち切られても補償はない」「口先だけの計画ではなく予算を確保して契約書(複数年など長期契約がベスト)をもってこい」
「③労働条件に関する規制も増産に影響を及ぼしている可能性が高い。」
「ロシアの戦時体制と比較すると西側諸国の取り組みは民需や労働者を犠牲にしない範囲だ。」
「調達先を制限しない資金で生産能力に余裕がある企業から砲弾を買ってくること」
が、自由で民主的な社会では、なかなかそううまくはいかない。
「ウクライナ支援に費やした資金の大半が国内への直接投資もしくは産業基盤の強化に役立っている」(米国)
「加盟国が増やした国防予算の大半が域外に流出している。その原因はウクライナ支援による備蓄分の不足を補充する緊急性から来ているが域内での共同調達を増やすべき」(EUのフォンデアライエン欧州委員長)
「政治的に調達先を制限しない資金を許容するのは難しく、資金を拠出する国や地域の増産が軌道に乗るまでウクライナは耐えるしかない」
その意味では、チェコの調達方法は、独自の資金を集めて砲弾を域外から買ってくるというわけで、バイパスを作ったわけだが、この方法の欠点は規模の拡大を計ろうとすると、上述のしがらみに引っかかってストップがかかる可能性が出てくるということなわけだ(そうなのかあ?)。
「155mm砲弾は世界で最も切望される高付加価値な商品となった」「欧州は増産に取り組んでいるもののニーズを満たせていない」「戦争が長期化して砲弾飢餓が深刻になれば韓国企業が恩恵を受けるだろう」「韓国製砲弾が世界市場で人気を集めるのはNATO規格との互換性があるからだ」(砲弾生産に自信がある韓国メディア)
やっぱ、チェコの調達先って、韓国なのかな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーー
(ウクライナの対ロ交渉姿勢、自国の意思によるべき=林官房長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/7WQPWKNVRJJILMBCXJRBAZWQ2Y-2024-03-11/
「ロシアが和平に向けて歩み寄ろうとする兆しは一切見られない」(占領地は譲らないロシアを念頭に置いた現状認識の表明)
「ウクライナの将来を決める交渉にいかに臨むべきかは、ウクライナの人々の意思によるものでなければならないと考えている」(大統領選挙は先送りだけどな)
「コメントすることは適切でない」(「白旗」発言)
「決して認められない」(占領地での投票)
いずれも、我が国政府として、何らかのアクションを起こすことはない。
現状認識の表明を繰り返し、不適切なコメントを避け、当たり前の判断(占領地での投票)を示しただけだ。
ウクライナ問題は、我が国にとっては遠い国の話で、ぶっちゃけ他人ごとなわけだ(そうなのかあ?)。
わが国は、ロシアとの関係も重視しなければならないからな。
領土交渉もあるし、漁業交渉もある。
天然ガスの大口の輸入国だし、詳しく調べていないけど、そのほかにもプラント関係とかでのつながりもある。
プーチンが選挙で当選すれば、国家元首として、問題なく認めることになるだろう。
敵対する隣国でも、平和的な関係を作ることはできる。
北朝鮮と韓国だって、未だに戦争中だが、日常的にドンパチやっているわけじゃない。
わが国には資源が少ない。
食料を自国で賄うことすら出来ない。
世界の国々と仲良くして、いろいろ輸入したり、我が国から買ってもらったりしながら倹しい生活をしていくしかないのだ。
遠い国での戦争を、無神経に論評したりすることは避けなければならない、
自国の価値観を他国に押し付けて、それを受け入れられないならドンパチ始めるような真似は出来ない(ちょっと前まで、そうしてたけどな)。
経済の規模はそこそこ大きく、国民の生活は世界的に見れば豊かに違いないが、広大な国土と資源に恵まれ、他国に生産物を輸出するだけで食っていける意味での豊かさはない。
そういう国が、ウクライナに対して、何か言うことが出来るとは思わない。
わが国は平和主義の民主国家だ(たぶん)。
78年間、領土を不法に占拠されていても、その国の首都にドローン飛ばしたりはしない。
まあ、届かないけど・・・。
(トランプ氏復権ならウクライナ戦争終結、ハンガリー首相が予測)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/63TQL63REBKGXLB7TGFR4SS5MI-2024-03-11/
「彼(トランプ氏)はウクライナとロシアの戦争には一銭も出さないだろうし、そうなれば戦争は終わるだろう」( ハンガリーのオルバン首相)
「ウクライナが自力で立ち行かなくなるのは明らかだからだ」(同上)
「まずは平和を実現しなければならず、「彼(トランプ氏)にはその手段がある」と述べた。」
トランプは、ウクライナ支援について、選挙戦では明確なメッセージは出していない。
が、従来の発言などから、支援を続けるとは見られていない。
オルバンの発言は、そのことを確認している。
が、戦争が終わるかどうかは分からない。
ウクライナが戦闘を止めるかどうかは、ウクライナの人々が決める。
ハンガリーは、隣国であるウクライナ支援に少なくとも前向きではない。
それでも、戦後の復興や安全保障に対して無関心ではいられないだろう。
隣国の安定は、自国の安定につながる。
意趣返しで、攻め込まれたりしたらたまらんからな。
終戦するなら、あの時、ハンガリーが反対したからだなどと恨まないでもらいたいだろう。
「停戦後の和平交渉でどのように戦争を終結させるか、安定して安全な欧州をどのようにつくるかは「別の問題」」
正にその通りだな。
ハンガリーは、ウクライナとの関係では、別の問題も抱えている。
(ウクライナ、欧州向けロシア産ガス供給継続の扉閉ざす-協定失効後)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-05/S9W7E0T0G1KW00
「ロシアはウクライナ侵攻後、パイプラインでの欧州向け供給の大半を停止したが、一部の供給は契約を下回る量で、ウクライナ経由で継続している。これらはオーストリア、ハンガリー、スロバキアなどの需要の大部分をカバーしている。」
「ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は5日、ウクライナ経由のロシア産天然ガス供給に関し、現行協定が年末に期限切れとなった後、継続を認める一切の商業上の合意を否定する考えを示した。」
さて、どうなることやら。
「2025年1-3月(第1四半期)の天然ガス先物価格は年初から約15%下落した。これは協定終了後も供給を継続する仕組みができるとの期待を示唆する動きだ。」
ウクライナがガスを止めれば、エネルギー安全保障上の問題が生じる恐れがある。
「だが、私はそうした状況とはみていない」(ハルシチェンコ氏)
ロシアは、天然ガスの売り上げで戦費を稼いでいるからな。
自国を通過して供給されるロシアの資源が稼いだ金で、ドンパチやられてはかなわない。
ロシアはきっと、欧州にゆさぶりをかけているに違いない(天然ガストータルとしては影響はないとみられる)。
ハンガリーは、敏感に動く可能性がある。
ちょっと、要注意かもな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(NATO、ウクライナに派兵せず 「戦争当事者ではない」=事務総長)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/XRRCLDMUSRIKVC72GQABQUROGQ-2024-03-11/
「NATO加盟国が個々にウクライナに軍隊を派遣したとしても、集団的自衛権を規定するNATO全体に影響が及ぶと述べた。」(北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長)
「NATOはロシア・ウクライナ戦争の当事者ではない」(同上)
では質問!。
リトアニアとかが攻撃されて、NATOが紛争当事者となった場合(もちろん相手はベラルーシじゃなくてロシア!)、敵に二正面作戦を強いるために、ウクライナ派兵は検討しないと言うことかな。
まあ、仮定の質問には答えられないというのが正解だろうが、言下にNO!とは言えないだろう。
つまり、紛争当事者じゃないからというのは、理由になってない。
けど、ある意味、正解ではある。
NATO加盟国じゃないウクライナに軍事支援するのは義務じゃないからな。
兵器や弾薬の供与(出張メンテナンス付き)、訓練の付与(兵士だけじゃなくて司令官級も)、敵国の情勢や軍事目標の情報提供、作戦立案から演習の提供まで、ありとあらゆる支援の提供は、義務じゃない。
ウクライナは、NATOにとって防衛区域ではない。
よその国の戦争で、うちらの知ったことじゃない。
だから、フランスが勝手に参戦しても、NATOは関知しないという話になる・・・?。
そうはいかないだろう。
「集団的自衛権を規定するNATO全体に影響が及ぶ」(再掲)
ロシアが警告した通り、フランスに核弾頭おっこどしたりすれば、NATO各国には抗戦義務が生じるからな。
あんま、勝手な事すんな!。
「このような重要な問題はわれわれ全てに関連するため、協議を通して共通のアプローチを探ることが大切だ」(ストルテンベルグ事務総長)
ま、当然だろうな。
で、例によって、浮沈子の関心は「白旗」にある。
「今はウクライナによる降伏について語るときではない。ウクライナにとって悲劇となるだけでなく、われわれ全てにとっても危険なことだ」(同上)
「交渉には戦場での強さが反映される」とし「ウクライナに対する軍事支援が、交渉による永続的な平和的解決に至る道となる」(同上)
ほほう、降伏は悲劇だが、交渉には前向きで、軍事支援はそのために行うということなわけだ。
ウクライナの完全勝利じゃなくって、有利な条件を引き出すための手段ということだな(そうなのかあ?)。
「協議を通して共通のアプローチを探ることが大切」(再掲)というくらいだから、NATO内部ではタイミングを見計らって、ウクライナに停戦交渉を促す合意が出来ているということなわけだ(そういうことかあ?)。
米国は、そのことに合意していることになる。
つーか、米国自身が、軍事支援自体のスキームを見直して、軍事目標を、領土の完全奪還から交渉に有利な状況に持ち込むことに変更したという話が出ていたからな。
「交渉による永続的な平和的解決に至る道」(再掲)をウクライナに促すタイミングを探っているに違いない。
が、今の状況では、その条件を作り出すのは大変だろう。
短期的にはとても無理だし、長期的には不透明さが増すからな(もしトラかあ?)。
一般的な見方としては、ウクライナの勝ち目はどんどん減っていく一方だろう。
ストルテンベルグは、このインタビューで、NATOのスタンスを明確にしている。
マクロンの政治的パフォーマンスと距離を置き、ロシアとの交渉に期待する姿勢を示した。
NATOの軍事支援は、そのために行う。
また、ウクライナの完全降伏に至る前に交渉を行うことで、NATO自体のリスクを減らすことが出来るという認識も示した。
ウクライナの西側国境が、NATOの最前線になっちまっては困るしな。
せめて、サイテーでも中立を保ってくれて、南部からの攻撃がないようにしてもらわなければならない。
まあ、どうでもいいんですが。
白旗発言のおかげで、いろいろなことが見えてくる。
戦場で勝てないウクライナから、どうやって投資を回収するか。
西側は、本気で考え始めているということだな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ローマ教皇のウクライナ交渉提案「理解できる」=ロシア大統領報道官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/26HN6A6C3FI4NPP3OBW7X6ISUM-2024-03-11/
「ローマ教皇が交渉に賛成する発言を行ったことは良く理解できる」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
「極めてよく理解できる」
うーん、極めつけだな・・・。
「プーチン大統領はこれまでもロシアは和平交渉に前向きだと繰り返し表明してきた」
もちろん、占領地は譲らないという条件でね・・・。
「残念ながら、ローマ教皇の発言も、ロシア側の度重なる発言も完全に拒否されている」
さすがペスコフと思うのは、フランシスコとプーチンを同列にして発信するところだな・・・。
こういう芸の細かさは、国家元首の報道官としては重要だ。
メディアも、ちゃんと付いてくる。
まあ、どうでもいいんですが。
コメントするタイミングが、ウクライナの反応を見てからというのも適切だ。
ロイターが9日に流してから3日目だが、ちゃんと横綱相撲になっている。
各国の反応も、一巡した感じだが、気が付けば米国はこの件についてだんまりを決め込んでいる。
腹の底では、苦々しく思っているのかもしれないが、そこは抑えているんだろう。
わが国の反応(概ね、米国とは調整済み?)から推して、ウクライナの未来はウクライナが決めるという外交スタンスは維持していると思われる(未確認)。
ロシアの反応が出てきたので、何かアピールするかもしれない。
ストルテンベルグのコメントからみて、また、従来のバイデン政権の対ロシア政策からみても、戦争当事国ではないという点でも積極的なコメントは出ないだろう。
今は、米国にとって交渉のタイミングじゃないしな。
支援がストップしている中で交渉して、まずい結果になれば、おまい(米国)のせいだということになる。
それでなくても、ラマダン前の停戦交渉に失敗して、外交的には大きな痛手を被っている真っ最中だ。
やれやれ・・・。
ポーランド外相、ラトビア大統領以外からの発言もない。
(「ウクライナは白旗あげる勇気を」 ローマ教皇の発言に批判の声:2024.03.11 Mon posted at 13:02 JST)
https://www.cnn.co.jp/world/35216325.html
「教皇の発言には欧州各国からも非難の声が上がった。」
・ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相
・ラトビアのエドガルス・リンケービッチ大統領
当事国とNATO以外ではこれだけだ。
バチカンの発する形而上のメッセージに対して、形而下の世界は公式には概ね沈黙している。
わが国の「コメントすることは適切でない」(林官房長官)というのが、最も適切なコメントだろうな。
火消しに追われたバチカンも、とりあえずはホッと一息というところか。
スイスのラジオ局の放送が3月20日だから、その辺りでもう一山喰らうかもしれない。
が、その頃にはオワコンになってるからな。
人のうわさも75時間・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアに「勢いシフトしつつある」、ウクライナ侵攻で-米情報機関)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-11/SA7DXWT1UM0W00?srnd=cojp-v2
「ウクライナ人は勇気と不屈さを失いつつあるのではない。彼らは弾薬を切らしつつあり、われわれは彼らを助けるための時間切れになりつつある」(米中央情報局(CIA)のバーンズ長官)
なんだ、エジプトにいると思ってたんだが、帰国してたんだ(停戦交渉決裂だからな)。
「ウクライナは24年に形勢が不利になる可能性が高く、恐らく大いに不利になる」(同上)
「米情報当局者は、世界的脅威に関する公聴会で率直かつ政治的にデリケートな評価を下すことが多いが、今回も報告書、証言の双方で例外ではなかった。」
一応、該当箇所だけは自動翻訳して読んだ。
(米国諜報機関の年次脅威評価)
https://www.intelligence.senate.gov/sites/default/files/hearings/unclassified_2024_ata_report_0.pdf
「ウクライナ紛争:
ロシアのいわゆるウクライナに対する特別軍事作戦は、ロシアに多大かつ永続的なコストを負担させ、プーチン大統領が当初目指していたウクライナの完全な制圧を達成できず、ロシアの侵略から守るために西側諸国を結集させた。」
「ロシアは第二次世界大戦後、これまでにないほど多くの軍事的損失を被っており、およそ30万人の死傷者と数千台の戦車や装甲戦闘車両が発生した。」
「・ロシア軍は、これまで、そして今後も消耗、人員不足、士気の問題に直面し続けるが、地雷への依存、準備された防御陣地、間接射撃により、2023 年にはウクライナの攻撃を鈍らせることができた。 」
「・ロシアは戦略的に軍事的に有利であり、その勢いはますますモスクワに有利に傾きつつある。 ロシアの防衛産業は、必要に応じて長期にわたる高強度の戦争を維持できるようにするための長距離攻撃兵器、砲弾、その他の能力の生産を大幅に強化している。 一方、モスクワは2023年末以降、継続的に戦場での前進を続けており、西側の軍事援助の将来に関する不確実性の恩恵を受けている。」
CIAだって、万能じゃない。
ウクライナ侵攻当時は、現政権に亡命を促したとされている(未確認)。
米国にとっては、一兵の損失もなく、ロシアの戦力を削いでくれた恩人(!)だが、一方では強大な軍事力を更に膨らませる役割も果たしてしまった。
やれやれ・・・。
これ以上関与を続けると、ロシアはますます軍事的脅威を高め、自ら制御不能な怪物になってしまうだろう。
ウクライナがどうなろうと知ったことではないが(そんなあ!)、米国にとって、これ以上ウクライナへの関与を続けることは得策ではない・・・。
本音はそんなところか。
恩を仇で返すような米国の仕打ちだが、結果的にそうなっている。
ヌーランドの辞任(解任?)の話と併せて考えると、米国の対応は結果的には失敗に終わる可能性が高くなってきている。
「白旗」を掲げよとは、舌噛んでも言えないだろうが、本音のところでは、よくぞ言ってくれたと思っているかもしれない(そうなのかあ?)。
「ロシアの防衛産業は、必要に応じて長期にわたる高強度の戦争を維持できるようにするための長距離攻撃兵器、砲弾、その他の能力の生産を大幅に強化している。」(再掲)
このことが意味するのは、脅威はウクライナ紛争レベルの話ではなくなっているということだ。
以前に、「平和攻勢」について書いたけど、浮沈子的には米国にとっては、早期にウクライナを手じまいにして、ロシアに対して平和攻勢を掛けた方が得策な気がする。
民主主義って、そういう切り替えが苦手だけどな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナがバチカン大使呼び出し、教皇の「白旗」発言に抗議)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CBLWAT5UO5LSNOQKWVVP2XAKNY-2024-03-12/
「武力による権利行使を合法化し、国際法の規範軽視を助長するような発言を教皇は慎むべき」(ウクライナ外務省の声明)
「悪に対する善の勝利を確実に実現するため速やかに力を合わせる必要があると世界に呼びかける役割を期待されるはず」(同上)
神の言葉と政治の言葉はかみ合わない。
神の言葉では、武力を用いて人を殺める者は全てが悪だからな(未確認)。
ゼレンスキーは、ロシア人を18万人ぶっ殺したと自慢していたからな。
極悪人ということだろう。
自分とこは、3万人ちょっとだからな。
プーチンは、善人ではないだろうが、せいぜい小悪人というところか。
善の勝利として、殺し合いをやめ、白旗を掲げて交渉する勇気を説いたフランシスコのため息が聞こえる。
やれやれ・・・。
「どの国にも増して平和を求めている。だがその平和は公平で、国連憲章の主旨と、ゼレンスキー大統領が提唱する平和の定義に基づかなければならない」
自分の思い通りの平和にならなければ、武器を取って戦うということなら、フランシスコからは、どちらも同じに見えるだろう。
宗教者は、自らが実践するのみならず、縁なき衆生を改心させることが重要だからな。
筋金入りの宗教家でも、筋金入りの政治家には手を焼いている。
まあいい。
バチカンは、今回のことで怯んだりはしないだろう。
少なくともフランシスコが諦めるとは思えない。
ここで引っ込んでは、商売上がったりになるからな(そういうことかあ?)。
売られた喧嘩は買わなければならない(そうだっけ?)。
いや、売った喧嘩は売り続けなければならない(んなら分かるかも:よけいワケワカ?)。
浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナでどんな統治が行われようと、知ったことではない。
戦闘が収まることが一番だ。
ウクライナが希求して止まない自由で民主主義の国々は、甘い言葉で支援を約束しながら、今になってその約束を反故にし、どうすれば今までの投資を回収できるかに知恵を絞っているありさまだ(そうなのかあ?)。
NATOには、当事者意識はまるでなく、不可抗力で第5条の発動に追い込まれるのではないかとびくびくしている。
血の気の多い連中だけが、武器をよこせ、砲弾をよこせと大声で叫び続けている。
お隣の韓国は、ここは商売のしどころと考えて、せっせと砲弾作っているんだろう。
いや、北朝鮮も山ほど作ってるけどな。
わが国にも、武器輸出で貢献したい(一山当てたい)連中は多いだろう。
前線から何千kmも離れたところで、鉄の塊に加工を施し、爆発飛散して殺傷能力の高い砲弾に加工する。
現在、ロシアは1日1万発、ウクライナは1日2千発を撃っていると言われる。
ウクライナが撃っている砲弾の数が少ないとは思えない。
ロシアは、1日最大千人が死んでいると言われる。
ドローンにやられる者、地雷に吹き飛ばされる者、銃弾や手榴弾で命を落とす者・・・。
ロケット弾や弾道ミサイル、その他、戦闘能力を奪うための全ての武器は人間も殺す。
5月には、ロシアの大規模攻撃が計画されていると言われる。
旗の色は何でもいいが、それまでに交渉の席について、望まない平和のために話し合いをすべきだろう。
敗北の色が濃い時の交渉はつらいだろうが、ロシアだって苦しいのだ(たぶん)。
だが、塹壕の中で泥まみれになって死んでいく苦しみに比べれば、どーってことはないだろう・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(CIA長官“ウクライナへ新規軍事支援しなければ歴史的失敗に”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240312/k10014388541000.html
「バーンズ長官は軍事支援を再開させれば「ウクライナはことしの終わりごろから来年はじめまでに攻勢で主導権を取り戻すことができる」との分析を示しました。」
ブルームバーグはペシミスティックな記事を書いていたけど、支援が復活すれば勝利の方程式が描けるということなわけだ。
読売は、やや詳細に報じている。
(バーンズCIA長官、ウクライナ支援見送りは「米国にとって大きな歴史的過ちになる」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240312-OYT1T50163/
「バーンズ氏は追加支援があれば、南部クリミアや黒海艦隊への攻撃が可能になり、「ウクライナが2024年から25年初めまで前線を自力で維持できるようになる」と語った。」
「ウクライナが今年末までに反転攻勢を強めることができれば、ロシアのプーチン大統領に和平を含む交渉の圧力を強められるとの見方も示した。」
中国の話も引き合いに出しているけど、議会の関心はそっちの方が高そうだしな(そうなのかあ?)。
ウクライナ支援は一石二鳥と宣伝しているわけだ。
「ウクライナ支援の後退は、中国など他の権威主義国を勢いづかせることになるとも訴えた。」
この点については、ロイターも報じている。
(米情報機関トップ、議会にウクライナ支援承認呼びかけ 「中国が見ている」)
https://jp.reuters.com/world/taiwan/MPVNXDVITBOUZPD4VZN5IZOP6E-2024-03-12/
「ウクライナ支援は「インド太平洋地域における米国の利益に直結する」と指摘。支援がなければ「中国指導部の野心をあおり、インド太平洋地域のパートナーや同盟国が米国に寄せる信頼を損なうことになる」」
中国の野心が、ウクライナ支援で衰退するとはとても思えないが、全世界の米国に対する信頼を損なうことは確かだろう。
ウクライナにとっては、朗報も出ていた。
(米政権、3億ドルのウクライナ軍事支援発表 「ハイマース」砲弾など)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/RZ5MMHZ4BNOWBCORH47XK33BIQ-2024-03-12/
「新たな支援策の資金はウクライナへの供与で減少した在庫を補充するために米陸軍が大量に購入した軍需品や車両などを返品して米国防総省に払い戻された資金が充当される」
うーん、ややワケワカだが、ジョンカービーは、マジックポットはないって言ってたけどな。
探せば出てくるもんだな。
返品した分は、どうやって取り戻すのかな。
それとも、それっきりで、業者が泣くことになるのか。
3億ドルでもないよりはマシだ。
米国の身を切る支援だな・・・。
まあいい。
ウクライナ側からの反撃のニュースも出ている。
(反プーチン武装集団がウクライナから越境攻撃、ロシアは撃退主張)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WO3AT75MONKUFLXRHO6BKXCXT4-2024-03-12/
「ウクライナ側は自由ロシア軍は単独で行動していると発表したが、ロシア大統領選挙を数日後に控えた攻撃はウクライナが支援していると広くみられている。」
「自由ロシア軍によると、ウクライナと国境を接するロシア・クルスク地方の村テトキノを完全に掌握したほか、ロシアの装甲兵員輸送車を破壊。今回の攻撃はプーチン政権を敵視する武装集団「ロシア義勇軍団」やプーチン政権の打倒を目指して祖国を離れたロシア人志願兵を中心とする「シベリア部隊」と共に行われたという。」
越境攻撃でも、単独軍によるものならいいらしい(未確認)。
ウクライナがモスクワに向けて進撃を始めたわけじゃないようだ。
川中島じゃあるまいに・・・。
🐱こんなものいらない:AARO ― 2024年03月11日 19:11
こんなものいらない:AARO
(国防総省のUFO調査当局が「異星人の存在を示す証拠はいまだ見つかっていない」と発表)
https://gigazine.net/news/20240311-ufo-upa-no-evidence/
「アメリカ国防総省内の全領域異常対策室(AARO)がPDFファイル63ページに及ぶ「未確認異常現象(UAP)」関連報告書を公開」
一応開いてみたけど、字ばっかし・・・。
「UAPの目撃情報が地球外生命体の技術であることを確認した証拠はない」
何を今更・・・。
「AAROは、アメリカ政府による調査、学術機関が後援する研究、公的な検討委員会のいずれにおいても、UAPの目撃情報が地球外生命体の技術であることを確認した証拠はないことを発見したと発表」
それって、「発見」かよ!?。
「多くのUAP報告が未解決または未確認のままであるものの、より多く、より質の高いデータが入手可能であれば、これらの事例の大部分も普通の物体または現象として識別され、解決される可能性があるとAAROは評価しています。」
「ステルス技術や航空システムなど、これまでに見たことのない宇宙、ロケット、航空システムの実験的・運用的な目撃情報の誤認である」
「1942年に開始されたマンハッタン計画が秘密裏に進められ、アメリカ全土に核開発を支援する「秘密都市」が設立されたことなども、市民に秘密主義への疑惑を抱かせる原因となり、無関係な計画への誤解を生じさせた可能性」
いやいや、マンハッタン計画こそ、宇宙人を隠ぺいするためのカモフラージュだった可能性がある(そうなのかあ?:例によって、ここからは妄想の世界へ・・・)。
原爆や水爆の技術自体が、地球外生命によってもたらされたもので、米国と同時に当時のソ連にも供与された。
地球人類の支配を目論む宇宙人達は、野蛮な人類に致命的科学技術を与えれば、お互いに殺し合って簡単に征服することが出来ると考えたわけだな(そうか、そういうことだったのか・・・)。
宇宙人たちは、高度な文明で人類を操って、核戦争を勃発させようとあの手この手を繰り広げている。
1960年代には、キューバ危機を引き起こしたし、今また、ウクライナ紛争をエスカレートさせて終末戦争に発展させようと画策している。
マクロンなんて、簡単に洗脳されちゃったしな(そうか、そういうことだったのか・・・)。
もちろん、プーチンは、ずーっと前から奴らの操り人形だ。
米国大統領選挙にも手を付けている。
彼らとしては、何としてもバイデンに勝ってもらわなければならない。
最近、言い間違いや矛盾した発言が多いのは、彼らの洗脳の副作用に違いない(加齢のせいじゃなかったんだ・・・)。
核兵器の発射ボタンを押す時に、一時的に記憶を奪い、意のままに操る・・・。
トランプは、宇宙人が洗脳に成功していないからな。
頭悪過ぎて、上手くいかない(そうか、そういうことだったのか・・・)。
そのくせ、ディープステートとか言って、その存在に薄々感付いている。
(ディープステート)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88
「トランプは「ディープステート」という言葉を米国政府(特にトランプを「いらだたせる」政府機関)や、トランプの政策実行を阻害する裁判所・司法省・報道機関などを指す用語として使用している」
もちろん、彼らの中にも洗脳された人々は多い。
まあ、どうでもいいんですが。
UFOについては、別の研究結果も上がっている。
(アメリカの「UFO」は西部地域で多く目撃? 真面目な研究から見えてきたもの)
https://sorae.info/science/20240310-ufo.html
「アメリカ合衆国で目撃された12万件以上に渡るUFOの目撃情報を分析」
こっちはメタ分析ではなく、12万件の生データをチェックしている。
「特に西側地域は、UFOが目撃されるホットスポットです。この偏りは、目撃情報のほとんどが実際に何らかの飛行物体を目撃している可能性が高く、全くの捏造やデマはそれほど多くはないことを示唆しています。」
「2020年頃からは代わりに「UAP」という用語が使われるようになってきました。これは “Unidentified Anomalous Phenomenon (未確認空中現象)” の略です。」
なんか、初耳だな。
「実際、2023年にアメリカやカナダ上空で未確認の高高度気球が目撃され、最終的に撃墜される事件が発生しましたが、これは中国が偵察用に上げた気球であるとアメリカ政府は主張しています。」
ははあ、中国の気球の可能性は高いかもしれないな。
「今回の論文の著者の1人であるKirkpatrick氏は、2023年12月までAAROの初代所長を勤めており、2024年1月にはScientific American誌に「アメリカ政府のUFOハンターとして、UFOと宇宙人を結びつける証拠は見つからなかった」とする論説を掲載しています。」
と、2つの記事は繋がったわけだ。
「UFOの目撃情報が多いのはアメリカの西部、北東部の端、および地理的に孤立したコミュニティ」
画像は、米国の地図に落とし込んだものだ。
「西海岸やロッキー山脈が宇宙人に人気の観光スポットだから」
わからんぞお・・・。
まあいい。
1. 飛行物体を妨げる森林や雲、光害が少ない地域であること。
2. 気候が安定しており、1年中野外レクリエーションが活発なこと。
3. 空港や軍事施設が近くにあること。
4. ロズウェルやエリア51など、UFO文化と縁が深い地域があること。
「この研究からわかるのは、目撃者の多くは実際に飛行物体を目撃している可能性が高く、完全なデマや捏造であるものは多くないということだけです。」
UFO(UAP)の正体はまだ分からない。
その中には、国防上の重要な目撃例や科学的な現象が含まれている可能性もある。
もちろん、ひょっとしたら宇宙人の円盤もな(そうなのかあ?)。
バイデンを大統領に当選させようとする目論見は続いている。
バレずに済んで、良かったな・・・。
(国防総省のUFO調査当局が「異星人の存在を示す証拠はいまだ見つかっていない」と発表)
https://gigazine.net/news/20240311-ufo-upa-no-evidence/
「アメリカ国防総省内の全領域異常対策室(AARO)がPDFファイル63ページに及ぶ「未確認異常現象(UAP)」関連報告書を公開」
一応開いてみたけど、字ばっかし・・・。
「UAPの目撃情報が地球外生命体の技術であることを確認した証拠はない」
何を今更・・・。
「AAROは、アメリカ政府による調査、学術機関が後援する研究、公的な検討委員会のいずれにおいても、UAPの目撃情報が地球外生命体の技術であることを確認した証拠はないことを発見したと発表」
それって、「発見」かよ!?。
「多くのUAP報告が未解決または未確認のままであるものの、より多く、より質の高いデータが入手可能であれば、これらの事例の大部分も普通の物体または現象として識別され、解決される可能性があるとAAROは評価しています。」
「ステルス技術や航空システムなど、これまでに見たことのない宇宙、ロケット、航空システムの実験的・運用的な目撃情報の誤認である」
「1942年に開始されたマンハッタン計画が秘密裏に進められ、アメリカ全土に核開発を支援する「秘密都市」が設立されたことなども、市民に秘密主義への疑惑を抱かせる原因となり、無関係な計画への誤解を生じさせた可能性」
いやいや、マンハッタン計画こそ、宇宙人を隠ぺいするためのカモフラージュだった可能性がある(そうなのかあ?:例によって、ここからは妄想の世界へ・・・)。
原爆や水爆の技術自体が、地球外生命によってもたらされたもので、米国と同時に当時のソ連にも供与された。
地球人類の支配を目論む宇宙人達は、野蛮な人類に致命的科学技術を与えれば、お互いに殺し合って簡単に征服することが出来ると考えたわけだな(そうか、そういうことだったのか・・・)。
宇宙人たちは、高度な文明で人類を操って、核戦争を勃発させようとあの手この手を繰り広げている。
1960年代には、キューバ危機を引き起こしたし、今また、ウクライナ紛争をエスカレートさせて終末戦争に発展させようと画策している。
マクロンなんて、簡単に洗脳されちゃったしな(そうか、そういうことだったのか・・・)。
もちろん、プーチンは、ずーっと前から奴らの操り人形だ。
米国大統領選挙にも手を付けている。
彼らとしては、何としてもバイデンに勝ってもらわなければならない。
最近、言い間違いや矛盾した発言が多いのは、彼らの洗脳の副作用に違いない(加齢のせいじゃなかったんだ・・・)。
核兵器の発射ボタンを押す時に、一時的に記憶を奪い、意のままに操る・・・。
トランプは、宇宙人が洗脳に成功していないからな。
頭悪過ぎて、上手くいかない(そうか、そういうことだったのか・・・)。
そのくせ、ディープステートとか言って、その存在に薄々感付いている。
(ディープステート)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%88
「トランプは「ディープステート」という言葉を米国政府(特にトランプを「いらだたせる」政府機関)や、トランプの政策実行を阻害する裁判所・司法省・報道機関などを指す用語として使用している」
もちろん、彼らの中にも洗脳された人々は多い。
まあ、どうでもいいんですが。
UFOについては、別の研究結果も上がっている。
(アメリカの「UFO」は西部地域で多く目撃? 真面目な研究から見えてきたもの)
https://sorae.info/science/20240310-ufo.html
「アメリカ合衆国で目撃された12万件以上に渡るUFOの目撃情報を分析」
こっちはメタ分析ではなく、12万件の生データをチェックしている。
「特に西側地域は、UFOが目撃されるホットスポットです。この偏りは、目撃情報のほとんどが実際に何らかの飛行物体を目撃している可能性が高く、全くの捏造やデマはそれほど多くはないことを示唆しています。」
「2020年頃からは代わりに「UAP」という用語が使われるようになってきました。これは “Unidentified Anomalous Phenomenon (未確認空中現象)” の略です。」
なんか、初耳だな。
「実際、2023年にアメリカやカナダ上空で未確認の高高度気球が目撃され、最終的に撃墜される事件が発生しましたが、これは中国が偵察用に上げた気球であるとアメリカ政府は主張しています。」
ははあ、中国の気球の可能性は高いかもしれないな。
「今回の論文の著者の1人であるKirkpatrick氏は、2023年12月までAAROの初代所長を勤めており、2024年1月にはScientific American誌に「アメリカ政府のUFOハンターとして、UFOと宇宙人を結びつける証拠は見つからなかった」とする論説を掲載しています。」
と、2つの記事は繋がったわけだ。
「UFOの目撃情報が多いのはアメリカの西部、北東部の端、および地理的に孤立したコミュニティ」
画像は、米国の地図に落とし込んだものだ。
「西海岸やロッキー山脈が宇宙人に人気の観光スポットだから」
わからんぞお・・・。
まあいい。
1. 飛行物体を妨げる森林や雲、光害が少ない地域であること。
2. 気候が安定しており、1年中野外レクリエーションが活発なこと。
3. 空港や軍事施設が近くにあること。
4. ロズウェルやエリア51など、UFO文化と縁が深い地域があること。
「この研究からわかるのは、目撃者の多くは実際に飛行物体を目撃している可能性が高く、完全なデマや捏造であるものは多くないということだけです。」
UFO(UAP)の正体はまだ分からない。
その中には、国防上の重要な目撃例や科学的な現象が含まれている可能性もある。
もちろん、ひょっとしたら宇宙人の円盤もな(そうなのかあ?)。
バイデンを大統領に当選させようとする目論見は続いている。
バレずに済んで、良かったな・・・。
🐱ガザ消滅不可避:全世界を敵に ― 2024年03月11日 21:51
ガザ消滅不可避:全世界を敵に
(《佐藤優が徹底解説》ハマス掃討を徹底的に行なおうとするイスラエル側の「内在論理」とは?)
https://bunshun.jp/articles/-/69183
いろいろな情報が書かれた記事だが、浮沈子的二注目したのはただ一点(3ページ目)。
池上「それにしてもなぜイスラエルはここまで強硬なのか」「なぜ停戦や和平に向かわないのか」
「これはイスラエルに対する攻撃ではない。ユダヤ人絶滅を図る攻撃だ」「ユダヤ人の存続をかけた戦い」
佐藤「我々は全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵に回してでも生き残るために戦う」
「ハマスの方が、領土や利権をめぐる争いではなく、「ユダヤ人であるがゆえに地上から消滅させる」という「属性排除」の論理で動いているからです。ナチスと同じ論理で、イスラエルの乳児が意図的に殺害されているのがその証しです。」
浮沈子的には、「属性排除」で動いているかどうかの確証はない。
ヨルダン川から地中海に至るパレスチナの地から、イスラエルという侵略国家を叩き出した後、その地に残ったり、全世界に再び散っていった全てのユダヤ人を、刺客を送ってまで殲滅するつもりかどうかは知らない。
「「侵攻」とは、「相手国家の主権を侵害して攻撃すること」ですが、ガザは「主権国家」ではない。「地上侵攻」は、「イスラエルが国際法に違反している」というハマス側に立った表現で、少なくとも「中立的」ではありません。」(2ページ目)
これもまた、違和感がある。
「地上侵攻」を「地上作戦」と言い換えたからといって、何が変わるんだという気がしないでもない(ロシアは、「軍事侵攻=侵略」を「特別軍事作戦」と言い換えてるけどな)。
まあ、国際法とやらの扱いは異なるんだろうが、一般人から見れば、んなことはクソくらえだ(そうなのかあ?)。
まあいい。
イスラエル人が、生存をかけて戦っているというのは本当だろう。
浮沈子的にも、そこは当初から同感だ。
ネタニヤフは、全世界を敵に回しても戦いを止めないだろう。
特に、米国に対しては、容赦のない姿勢を貫いている。
バイデンが土下座して頼んでも、停戦には応じない(そうだったっけかあ?)。
(ラマダン入り、ガザ戦闘やまず 信仰心高揚で緊張激化の恐れ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031100194&g=int
「中東イスラム諸国の多くで11日、イスラム暦のラマダン(断食月)が始まった。」
「パレスチナ自治区ガザではイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止が実現せず」
「軍事作戦を続けるイスラエルや同国を支持する米国への反発から、中東各地で緊張が増す恐れ」
バーンズの尽力にもかかわらず、とうとう停戦は流れた。
交渉の再開がいつになるかは分からない。
「イスラエルとハマスの隔たりは大きく、進展は得られていないもようだ。AFP通信は「今後10日間は外交的取り組みが強化される」との関係筋の話を伝えた。」
「占領軍(イスラエル)が戦闘をやめるという確約がない。合意に達しない責任は敵側にある」(ハマスの最高指導者ハニヤ氏)
イスラエル側は、人質の名簿の提出などに拘り、短期の停戦に応じていないし、恒久的な戦闘停止につながる交渉を拒否している。
モサド長官を筆頭とする交渉団も引き上げたままだ。
バイデンは、3月4日までの停戦を期待するとしていたけど、10日のラマダン入り前までにも間に合わなかった。
メンツ丸潰れだな(そうなのかあ?)。
この間、おそらく毎日のようにネタニヤフに電話してたに違いないが(未確認)、全く相手にされなかったということなわけだ。
(バイデン大統領 ネタニヤフ首相を批判も 軍事支援やめない考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240310/k10014385161000.html
「彼にはイスラエルを防衛する権利があるが、行動の結果として失われている命のことにもっと目を向けなければならない。彼は自国を救うよりも、むしろ傷つけている」(バイデン大統領)
「イスラエルによる南部ラファへの侵攻が、レッドライン=越えてはならない一線になるかと問われたのに対し、「それはレッドラインだ」と述べました。」(同上)
浮沈子がぶっ飛んだのは次のセリフだ。
「イスラエルを見捨てることは決してない。イスラエルの防衛は重要で、武器の支援を停止するようなレッドラインはない」
つまりだな、ガザの住民230万人を皆殺しにしても、イスラエルには武器の支援を続けるという意思を明確にしたわけだ。
べらぼーめ・・・。
米国大統領選挙を控え、ユダヤ人ロビーの圧力は頂点に達しているだろう。
トランプは、元よりイスラエル大好きだしな。
イランとイスラエルの直接対決だって支持しかねない。
好きなようにやれと・・・。
一方で、ロシアも大好きだから、話はややっこしい。
イスラエルの敵はイランだが、イランとロシアは仲良しで、イスラエルもロシアと敵対しているわけじゃない。
ロシアに対する経済制裁にも参加していないし、インドに輸出予定のA50早期警戒管制機の作成に関わったりしているしな(レーダーの取り付けとか)。
ウクライナが再三再四供与を求めているアイアンドームについても、提供を拒否している。
ゼレンスキーの来訪も断っているし、中東の特性である、敵の敵は味方とは限らないし、敵の味方が敵ともいえない複雑怪奇な関係にハマっている。
米国には、何があろうとイスラエルを支援し続けるという選択しかない。
わが国からは、暴走するイスラエルとしか見えないが(まあ、暴走してますから)、イスラエルにとっては、2014年の過ちを繰り返さない既定路線を、粛々と歩んでいるに過ぎない。
イスラエルは、ガザの住民230万人を人質に取っているけど、それはハマスにとっても貴重な人間の盾だ。
残念ながら、民間人の犠牲は増え続ける。
エジプトが国境沿いに作りつつある施設が何なのかについては、続報がない。
ラファ検問所を開いて、ここに難民を受け入れて、ハマスに対する最後の攻撃を仕掛けるというストーリーもあるかも知れないが、関係者は固く口を閉ざしている。
イスラエルの軍事作戦(地上作戦でも地上侵攻でもいいですが)が終了するまでは戦乱は続く。
米軍が、海上輸送施設(仮設の桟橋)を建設して物資を海から運び込むという話も出ているけど、空輸と同じで実効性に乏しいだろうな(未確認)。
搬入する物資は、当然イスラエル側の検閲を受ける。
搬入された物資をガザ域内で運搬する手段も、十分ではない。
そんなことをするより、陸上ルートの拡充を図る方が効率的だと素人でも分かる。
要するに、バイデンの米国内向けのパフォーマンスに過ぎない。
無意味だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(イスラエルだけの責任ではない「ガザ封鎖」...エジプトが直面する「ハマスのジレンマ」とは?)
https://www.newsweekjapan.jp/iiyama/2024/03/post-46.php
「ガザ市民の前に国境を閉ざす主たる理由は、ガザを実効支配するハマスが、20世紀初頭にエジプトで誕生したイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の下部組織だからだ。」
「現代エジプトの歴史は、同胞団との戦いの歴史だ。イスラエルと和平条約を締結したサダト大統領を「不信仰者」と呼び、暗殺したのも同胞団の分派組織メンバーである。」
「07年にガザ地区を実効支配したハマスは、08年には国境にある壁を爆破し、数万人のガザ市民がエジプトに流入した。」
「エジプトのシシ大統領が昨年10月18日、ガザ市民をエジプトに受け入れれば「シナイ半島がイスラエルへの抵抗の拠点になる」と述べたのは、それが現実的な脅威だからだ。」
「エジプトはハマスがシナイ半島に侵入し、そこを根城に同胞団残党と合流して強大化し、テロを繰り返し、体制を転覆させるシナリオを最も恐れている。」
「ハマスの3大支援国はイラン、カタール、トルコで、いずれも同胞団支援国だ。」
「ガザ問題の複雑さを勘案せずにその咎(とが)をイスラエルだけに負わせても、現実的解決にはつながらない。」
だけどな、今回、イスラエルはハマスを壊滅させるとしている。
エジプトにとっても、悪い話ではないはずだ。
この場合は、敵の敵は味方でもいいような気がするんだがな。
「エジプトはパレスチナ国家建設を支持している。」
やっぱ、そこがネックなんだろうな。
ネタニヤフは、2国家解決を明確に否定している。
(ネタニヤフ首相 “パレスチナと「2国家共存」”を否定する理由)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240124/k10014332641000.html
「パレスチナの人々が国家を樹立する権利は認められている」(国連のグテーレス事務総長)
もちろん、世界を敵にして生きる選択をした国民だから、国連が何と言おうと屁でもないだろう。
「イスラエルでは現在、戦時内閣が組まれています」
「スモトリッチ財務相とベングビール国家治安相」
「ネタニヤフ首相がパレスチナ国家の樹立を認める方向に進めば、2人は政権の連立解消に動く」
もちろん、そういうプロフェッショナルな話だけではない。
「市民の間でも、2国家共存を期待する声は年々、小さくなっているのが現実」
<イスラエル人を対象に行った世論調査>
▼2012年:支持61%、支持しない30%
▼2023年(10月中旬から12月上旬):支持25%、支持しない65%
逆転だな。
<パレスチナ人を対象に行った調査>
▼2012年:支持59%、支持しない40%
▼2023年(7月から9月):支持24%、支持しない72%
最近の調査の方は、ハマスの襲撃の前後になっているから何とも言えない。
が、大勢に影響はないだろう(未確認)。
もう、2国家解決なんて、賞味期限切れで、いまさら何をな話ということなわけだ(そうなのかあ?)。
「イスラエルがヨルダン川西岸地区への入植活動を続けるとともに、イスラエルとハマスの武力衝突も断続的に起きる中、市民の意識もこの10年、変化してきたのです。」
「イスラエル人とパレスチナ人が何世代にもわたって苦しみを味わうことになる」(アメリカの外交専門誌、「フォーリン・アフェアーズ」)
「イスラエルが2国家共存を拒否しているためほぼ克服できない課題が存在する」(同上)
記事は1月時点のもので休戦や人質解放への期待が綴られているが、その筋書きは崩れている。
(ネタニヤフ首相、「2国家解決」を拒否 アメリカに公に反対)
https://www.bbc.com/japanese/68027282
「記者会見でネタニヤフ氏は、ヨルダン川の西側のすべての土地で、イスラエルが安全保障を担わなくてはならないと主張。」
「これは必要条件であり、(パレスチナの)主権という考え方と矛盾する。どうすべきか? 私はこの真実をアメリカの友人たちに伝える。そして、イスラエルの安全保障にとって害となるような現実を国民に押し付けようとするのもやめた」
「イスラエルを全面支持しているとみられているジョー・バイデン政権に対し、イスラエルへの支援には条件をつけるべきだと求める声が大きくなっている。」
が、既に見たように、ガザの住民が皆殺しにされようとも(そうなのかあ?)、米国はイスラエル支援を止めることはない。
「ガザ再占領はありえない」(米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官)
米国に、それを止めることはできない。
「最近の世論調査によると、イスラエル国民の多くはネタニヤフ氏に対し、実現不可能かもしれないハマス壊滅という目標より、残る人質の帰還を優先させるよう望んでいる。」
ふん、世論調査のように政治が運営されるなら、どこの国も苦労はしないだろう。
ガザを軍事的に支配下に置くことは、イスラエルにとって過去の過ちから学んだ最低限の措置だ。
イスラエルという、神の祝福を得ないで作られた偽りの国家は、人間がむりくり維持していくしかないのだ。
それがこの国の宿命であり、これから何世代にも渡って「イスラエル人とパレスチナ人」が味わう苦しみの源なわけだ。
やれやれ・・・。
ガザだけではない。
2国家解決の否定は、ヨルダン川西岸についても。新たな問題を提起することになる。
2千年の放浪の果てに勝ち得た国家。
救世主によって与えられたわけじゃないけど、イスラエルは紛れもない国家になった。
全世界を敵に回しても、その世界中にイスラエルを支援する人々がいる。
ディアスポラは伊達じゃなかったわけだ。
そして、その支援は今後2千年続くだろう(未確認?)。
そこに住む人々の苦悩も続くことになる(そうなのかあ?)。
ウクライナは、支援の先細りに直面している。
イスラエルのように、全世界を敵に回してロシアとドンパチやるわけにはいかない。
脅したりすかしたりしながら、何とか凌いでいくしかない。
むしろ、全世界を敵に回してドンパチ続けられるようになったのは、ロシアの方だからな。
だが、中国やインド、北朝鮮やイラクといった国々からの支援は欠かせない。
アフリカ諸国とのつながりも必要だ。
イスラエルには、んなもんはいらない(そうなのかあ?)。
そう言う国家を作り上げてきたわけだし、それを維持していく世界的なネットワークも作り上げている。
パレスチナ人には、ハマスしかないのか・・・。
(《佐藤優が徹底解説》ハマス掃討を徹底的に行なおうとするイスラエル側の「内在論理」とは?)
https://bunshun.jp/articles/-/69183
いろいろな情報が書かれた記事だが、浮沈子的二注目したのはただ一点(3ページ目)。
池上「それにしてもなぜイスラエルはここまで強硬なのか」「なぜ停戦や和平に向かわないのか」
「これはイスラエルに対する攻撃ではない。ユダヤ人絶滅を図る攻撃だ」「ユダヤ人の存続をかけた戦い」
佐藤「我々は全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵に回してでも生き残るために戦う」
「ハマスの方が、領土や利権をめぐる争いではなく、「ユダヤ人であるがゆえに地上から消滅させる」という「属性排除」の論理で動いているからです。ナチスと同じ論理で、イスラエルの乳児が意図的に殺害されているのがその証しです。」
浮沈子的には、「属性排除」で動いているかどうかの確証はない。
ヨルダン川から地中海に至るパレスチナの地から、イスラエルという侵略国家を叩き出した後、その地に残ったり、全世界に再び散っていった全てのユダヤ人を、刺客を送ってまで殲滅するつもりかどうかは知らない。
「「侵攻」とは、「相手国家の主権を侵害して攻撃すること」ですが、ガザは「主権国家」ではない。「地上侵攻」は、「イスラエルが国際法に違反している」というハマス側に立った表現で、少なくとも「中立的」ではありません。」(2ページ目)
これもまた、違和感がある。
「地上侵攻」を「地上作戦」と言い換えたからといって、何が変わるんだという気がしないでもない(ロシアは、「軍事侵攻=侵略」を「特別軍事作戦」と言い換えてるけどな)。
まあ、国際法とやらの扱いは異なるんだろうが、一般人から見れば、んなことはクソくらえだ(そうなのかあ?)。
まあいい。
イスラエル人が、生存をかけて戦っているというのは本当だろう。
浮沈子的にも、そこは当初から同感だ。
ネタニヤフは、全世界を敵に回しても戦いを止めないだろう。
特に、米国に対しては、容赦のない姿勢を貫いている。
バイデンが土下座して頼んでも、停戦には応じない(そうだったっけかあ?)。
(ラマダン入り、ガザ戦闘やまず 信仰心高揚で緊張激化の恐れ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031100194&g=int
「中東イスラム諸国の多くで11日、イスラム暦のラマダン(断食月)が始まった。」
「パレスチナ自治区ガザではイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止が実現せず」
「軍事作戦を続けるイスラエルや同国を支持する米国への反発から、中東各地で緊張が増す恐れ」
バーンズの尽力にもかかわらず、とうとう停戦は流れた。
交渉の再開がいつになるかは分からない。
「イスラエルとハマスの隔たりは大きく、進展は得られていないもようだ。AFP通信は「今後10日間は外交的取り組みが強化される」との関係筋の話を伝えた。」
「占領軍(イスラエル)が戦闘をやめるという確約がない。合意に達しない責任は敵側にある」(ハマスの最高指導者ハニヤ氏)
イスラエル側は、人質の名簿の提出などに拘り、短期の停戦に応じていないし、恒久的な戦闘停止につながる交渉を拒否している。
モサド長官を筆頭とする交渉団も引き上げたままだ。
バイデンは、3月4日までの停戦を期待するとしていたけど、10日のラマダン入り前までにも間に合わなかった。
メンツ丸潰れだな(そうなのかあ?)。
この間、おそらく毎日のようにネタニヤフに電話してたに違いないが(未確認)、全く相手にされなかったということなわけだ。
(バイデン大統領 ネタニヤフ首相を批判も 軍事支援やめない考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240310/k10014385161000.html
「彼にはイスラエルを防衛する権利があるが、行動の結果として失われている命のことにもっと目を向けなければならない。彼は自国を救うよりも、むしろ傷つけている」(バイデン大統領)
「イスラエルによる南部ラファへの侵攻が、レッドライン=越えてはならない一線になるかと問われたのに対し、「それはレッドラインだ」と述べました。」(同上)
浮沈子がぶっ飛んだのは次のセリフだ。
「イスラエルを見捨てることは決してない。イスラエルの防衛は重要で、武器の支援を停止するようなレッドラインはない」
つまりだな、ガザの住民230万人を皆殺しにしても、イスラエルには武器の支援を続けるという意思を明確にしたわけだ。
べらぼーめ・・・。
米国大統領選挙を控え、ユダヤ人ロビーの圧力は頂点に達しているだろう。
トランプは、元よりイスラエル大好きだしな。
イランとイスラエルの直接対決だって支持しかねない。
好きなようにやれと・・・。
一方で、ロシアも大好きだから、話はややっこしい。
イスラエルの敵はイランだが、イランとロシアは仲良しで、イスラエルもロシアと敵対しているわけじゃない。
ロシアに対する経済制裁にも参加していないし、インドに輸出予定のA50早期警戒管制機の作成に関わったりしているしな(レーダーの取り付けとか)。
ウクライナが再三再四供与を求めているアイアンドームについても、提供を拒否している。
ゼレンスキーの来訪も断っているし、中東の特性である、敵の敵は味方とは限らないし、敵の味方が敵ともいえない複雑怪奇な関係にハマっている。
米国には、何があろうとイスラエルを支援し続けるという選択しかない。
わが国からは、暴走するイスラエルとしか見えないが(まあ、暴走してますから)、イスラエルにとっては、2014年の過ちを繰り返さない既定路線を、粛々と歩んでいるに過ぎない。
イスラエルは、ガザの住民230万人を人質に取っているけど、それはハマスにとっても貴重な人間の盾だ。
残念ながら、民間人の犠牲は増え続ける。
エジプトが国境沿いに作りつつある施設が何なのかについては、続報がない。
ラファ検問所を開いて、ここに難民を受け入れて、ハマスに対する最後の攻撃を仕掛けるというストーリーもあるかも知れないが、関係者は固く口を閉ざしている。
イスラエルの軍事作戦(地上作戦でも地上侵攻でもいいですが)が終了するまでは戦乱は続く。
米軍が、海上輸送施設(仮設の桟橋)を建設して物資を海から運び込むという話も出ているけど、空輸と同じで実効性に乏しいだろうな(未確認)。
搬入する物資は、当然イスラエル側の検閲を受ける。
搬入された物資をガザ域内で運搬する手段も、十分ではない。
そんなことをするより、陸上ルートの拡充を図る方が効率的だと素人でも分かる。
要するに、バイデンの米国内向けのパフォーマンスに過ぎない。
無意味だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(イスラエルだけの責任ではない「ガザ封鎖」...エジプトが直面する「ハマスのジレンマ」とは?)
https://www.newsweekjapan.jp/iiyama/2024/03/post-46.php
「ガザ市民の前に国境を閉ざす主たる理由は、ガザを実効支配するハマスが、20世紀初頭にエジプトで誕生したイスラム原理主義組織ムスリム同胞団の下部組織だからだ。」
「現代エジプトの歴史は、同胞団との戦いの歴史だ。イスラエルと和平条約を締結したサダト大統領を「不信仰者」と呼び、暗殺したのも同胞団の分派組織メンバーである。」
「07年にガザ地区を実効支配したハマスは、08年には国境にある壁を爆破し、数万人のガザ市民がエジプトに流入した。」
「エジプトのシシ大統領が昨年10月18日、ガザ市民をエジプトに受け入れれば「シナイ半島がイスラエルへの抵抗の拠点になる」と述べたのは、それが現実的な脅威だからだ。」
「エジプトはハマスがシナイ半島に侵入し、そこを根城に同胞団残党と合流して強大化し、テロを繰り返し、体制を転覆させるシナリオを最も恐れている。」
「ハマスの3大支援国はイラン、カタール、トルコで、いずれも同胞団支援国だ。」
「ガザ問題の複雑さを勘案せずにその咎(とが)をイスラエルだけに負わせても、現実的解決にはつながらない。」
だけどな、今回、イスラエルはハマスを壊滅させるとしている。
エジプトにとっても、悪い話ではないはずだ。
この場合は、敵の敵は味方でもいいような気がするんだがな。
「エジプトはパレスチナ国家建設を支持している。」
やっぱ、そこがネックなんだろうな。
ネタニヤフは、2国家解決を明確に否定している。
(ネタニヤフ首相 “パレスチナと「2国家共存」”を否定する理由)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240124/k10014332641000.html
「パレスチナの人々が国家を樹立する権利は認められている」(国連のグテーレス事務総長)
もちろん、世界を敵にして生きる選択をした国民だから、国連が何と言おうと屁でもないだろう。
「イスラエルでは現在、戦時内閣が組まれています」
「スモトリッチ財務相とベングビール国家治安相」
「ネタニヤフ首相がパレスチナ国家の樹立を認める方向に進めば、2人は政権の連立解消に動く」
もちろん、そういうプロフェッショナルな話だけではない。
「市民の間でも、2国家共存を期待する声は年々、小さくなっているのが現実」
<イスラエル人を対象に行った世論調査>
▼2012年:支持61%、支持しない30%
▼2023年(10月中旬から12月上旬):支持25%、支持しない65%
逆転だな。
<パレスチナ人を対象に行った調査>
▼2012年:支持59%、支持しない40%
▼2023年(7月から9月):支持24%、支持しない72%
最近の調査の方は、ハマスの襲撃の前後になっているから何とも言えない。
が、大勢に影響はないだろう(未確認)。
もう、2国家解決なんて、賞味期限切れで、いまさら何をな話ということなわけだ(そうなのかあ?)。
「イスラエルがヨルダン川西岸地区への入植活動を続けるとともに、イスラエルとハマスの武力衝突も断続的に起きる中、市民の意識もこの10年、変化してきたのです。」
「イスラエル人とパレスチナ人が何世代にもわたって苦しみを味わうことになる」(アメリカの外交専門誌、「フォーリン・アフェアーズ」)
「イスラエルが2国家共存を拒否しているためほぼ克服できない課題が存在する」(同上)
記事は1月時点のもので休戦や人質解放への期待が綴られているが、その筋書きは崩れている。
(ネタニヤフ首相、「2国家解決」を拒否 アメリカに公に反対)
https://www.bbc.com/japanese/68027282
「記者会見でネタニヤフ氏は、ヨルダン川の西側のすべての土地で、イスラエルが安全保障を担わなくてはならないと主張。」
「これは必要条件であり、(パレスチナの)主権という考え方と矛盾する。どうすべきか? 私はこの真実をアメリカの友人たちに伝える。そして、イスラエルの安全保障にとって害となるような現実を国民に押し付けようとするのもやめた」
「イスラエルを全面支持しているとみられているジョー・バイデン政権に対し、イスラエルへの支援には条件をつけるべきだと求める声が大きくなっている。」
が、既に見たように、ガザの住民が皆殺しにされようとも(そうなのかあ?)、米国はイスラエル支援を止めることはない。
「ガザ再占領はありえない」(米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官)
米国に、それを止めることはできない。
「最近の世論調査によると、イスラエル国民の多くはネタニヤフ氏に対し、実現不可能かもしれないハマス壊滅という目標より、残る人質の帰還を優先させるよう望んでいる。」
ふん、世論調査のように政治が運営されるなら、どこの国も苦労はしないだろう。
ガザを軍事的に支配下に置くことは、イスラエルにとって過去の過ちから学んだ最低限の措置だ。
イスラエルという、神の祝福を得ないで作られた偽りの国家は、人間がむりくり維持していくしかないのだ。
それがこの国の宿命であり、これから何世代にも渡って「イスラエル人とパレスチナ人」が味わう苦しみの源なわけだ。
やれやれ・・・。
ガザだけではない。
2国家解決の否定は、ヨルダン川西岸についても。新たな問題を提起することになる。
2千年の放浪の果てに勝ち得た国家。
救世主によって与えられたわけじゃないけど、イスラエルは紛れもない国家になった。
全世界を敵に回しても、その世界中にイスラエルを支援する人々がいる。
ディアスポラは伊達じゃなかったわけだ。
そして、その支援は今後2千年続くだろう(未確認?)。
そこに住む人々の苦悩も続くことになる(そうなのかあ?)。
ウクライナは、支援の先細りに直面している。
イスラエルのように、全世界を敵に回してロシアとドンパチやるわけにはいかない。
脅したりすかしたりしながら、何とか凌いでいくしかない。
むしろ、全世界を敵に回してドンパチ続けられるようになったのは、ロシアの方だからな。
だが、中国やインド、北朝鮮やイラクといった国々からの支援は欠かせない。
アフリカ諸国とのつながりも必要だ。
イスラエルには、んなもんはいらない(そうなのかあ?)。
そう言う国家を作り上げてきたわけだし、それを維持していく世界的なネットワークも作り上げている。
パレスチナ人には、ハマスしかないのか・・・。
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