🐱スターシップ:星間飛行2024年03月20日 07:01

スターシップ:星間飛行


(スペースXはいずれ「星間飛行」を実現する、マスクが発言)
https://forbesjapan.com/articles/detail/69801

「スターシップが2020年代の終わりまでには火星に到達し、さらに将来のバージョンでは星と星の間を旅することになる」

スターシップだからな。

星々の間を旅しないでどーする!?。

「スターシップは、太陽系全体とその周辺までを横断するように設計されている」

「現状のスペースシップの航続距離が太陽系の周囲までに限定されている」(スペースシップ→スターシップの誤り:たぶん)

「「将来のバージョン」で他の星系への旅が実現する」

「このバージョンは、現状のものよりも「はるかに大きくより高度なものになる」」

もう、地上から直に打ち上げるのではなく、軌道上で組み立てることになるだろう。

「マスクは、スペースXが恒星間の旅を可能にするバージョンのスターシップの開発に取り組んでいるのか、また、どのようにして多くの障壁を克服するつもりなのかには触れなかった。」

リンクされている原文の記事も読んだけど、恒星間飛行については具体な言及はない。

つまり、これは会社のビジョンを表現したものであり、計画ではない。

「はるかに大きくより高度なものになる」(再掲)

人類は、恒星間飛行はおろか、未だに惑星間飛行も行えていない。

浮沈子は、その実現は極めて困難だと思っているけど、銀河宇宙線から上手くシールド出来て、重力の問題が解決されれば、更に原子力推進で短期間の飛行を実現できるなら、絶対不可能とは言えないかも知れない。

百歩譲って、火星往復が出来たとしても、そこに留まることはできない。

火星には惑星全体を覆う磁気シールドがなく(一部地域を除く)、降り注ぐ放射線は薄い大気を通して地上に降り注いでいる。

地球の半分以下(0.38倍)の重力が、生命にどれほどの影響を与えるかは知らないが、それを解決する手段はない。

ずーっと遠心機に入ってるとかしないとな。

恒星間飛行では、人工冬眠か世代交代が必要だし、行って帰ってくることはさらに困難だ。

戻ってきた時の地球の状況は不確かだからな。

100光年先に居住可能な惑星が見つかったとして、人類がこれまでに達成できた最大速度(パーカーソーラープローブが達成)で往復したとしても、べらぼーな時間が掛かる。

約10兆km×100÷63万km/時
=1,587,301,587.30時間
→約18万年

やれやれ・・・。

加速とか減速とか、そういう難しいことを考える必要はない(そうなのかあ?)。

要するに、「できない」ことが確認できればいい。

「オバマ前大統領は13日にパリで開催された再生可能エネルギー会議の演説で、宇宙を最新のフロンティアとして見据えているマスクやアマゾン創業者のジェフ・ベゾスらを非難した。」

「私は、地球環境が悪化して住めなくなった場合に備え、火星を植民地化するという計画を語る人たちの話を聞くと、何を言っているんだと思う」

「たとえ核戦争や壊滅的な気候変動が起きたとしても、地球は火星に比べればずっと「住みやすい」場所だと主張」

「私たちは、この惑星のための投資をもっと行うべきだ」

いやいや、下手に投資とかしない方がいいんじゃないのかあ?。

(「潮力エネルギーは地球の自転を減速させる可能性があり再生可能エネルギーではない」という主張)
https://gigazine.net/news/20240318-tidal-energy-not-renewable-energy/

「地球を救うために潮汐エネルギーの使用は控えてください。地球の自転が減速するという大惨事を避けるための解決策を見つける時間を、未来の世代に残してください」

記事によれば、人類が消費する電力の1パーセントを潮汐エネルギーで賄った場合、1000年で地球は滅亡するらしい。

「大きな温度差は、大きな気圧の勾配を生み、激しい海流や巨大な嵐を生み出します。そのため、地球の環境は生物の生存には適さない環境となり、地球上のほとんどの生物が絶滅してしまう可能性」

まあ、どうでもいいんですが。

「宇宙探査は、人類のための新たな居住空間を作るためではなく、知識を集め、発見をするために行うべきだ」(オバマ元大統領:フォーブス)

浮沈子的には同感だな。

が、バラクオバマが大統領だった時、火星に行こうって言ってたような記憶があるんだがな。

(オバマ大統領が 2030年代中に火星に人を送る計画を宣言)
https://hypebeast.com/jp/2016/10/president-barack-obama-talks-mars

「「のちの未来により長い(火星への)滞在を目指す」ためのもの」

もっとも、地球環境への還元の重要性についても強調している。

「今後さらに宇宙開発における我々のリーダーシップを強化すれば、新たなエネルギー、医療、農業、人工知能の発達に伴う利益だけでなく、環境と我々自身の存在についてをよりよく知り、多くを得られることになるはずです」

確認しておこう。

人類は地球で生まれた。

この星で進化し、栄え、やがては滅んでいく、多くの生命種族の一つに過ぎない。

少しばかり道具を使いこなすのが上手で、知恵が回るような錯覚に捉われているが、サルやカラスとの差はビミョーだ(そうなのかあ?)。

放射線耐性とかは、ゴキブリやクマムシには遠く及ばない。

地球環境に最適化して進化し、宇宙空間には不向きな体質だ。

恒星間飛行を目指すのは構わないし、宇宙へ進出しようとすることも自由だが、そこに生活の本拠を置くというのはいかがなものか。

生命という持続的な化学反応系は、物質進化の過程で生まれた特異な傍流だ。

少し長い時間的スパンを取れば、せいぜい100億年程度の持続性しかない(未確認?)。

数兆年先の宇宙の熱的死を見据えれば、一瞬の出来事に過ぎない。

だからこそ、この一瞬を大切に生き切る。

我々が見慣れていると思っているものの中にも、持続的ではないものは多い。

木星の大赤斑(21世紀の中頃には消滅すると考えられている)、土星の環(1億年程度で消える可能性)、火星の月(フォボスは、3000年から5000年の内に破壊されるか火星に落下する)。

(激しい勢いで失われていく土星の環)
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10387_saturn

「『環の雨』は、30分でオリンピックのプールをいっぱいにできるほどの勢いで土星本体に降り注いでいます。これだけでも、環全体は3億年で消えてしまいます。さらに探査機『カッシーニ』が発見した、土星本体の赤道域へ環の物質が降り注ぐ現象を加味すると、土星の象徴である環は1億年未満で消えます。」

「土星の環は寿命の中期にあるようです。環を持つ土星の姿を見ることができた私たちは幸運です」

土星の輪だけが消えるのではない。

(膨張する宇宙の未来)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%86%A8%E5%BC%B5%E3%81%99%E3%82%8B%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5

「星は10^12 から10^14年の間は形成されると予想されるが、最終的には星形成に必要なガスはすべて消費され、新規の恒星を生み出さなくなる。既存の星が燃料が尽きて、輝くのを止めるまでの間、宇宙は少しずつ暗くなっていく。大統一理論によれば、陽子はいずれ崩壊すると予測されており、コンパクト星などの星の残骸はいずれ消滅し、宇宙にはブラックホールのみが残る。しかしブラックホールもホーキング放射により、消滅する。こうして宇宙は完全に活動がなくなり、熱的死を迎える」

文字通り、「お先真っ暗」な話だが、我々人類が心配するような話ではない。

銀河系は健在だし、概ね、太陽だって問題なく光っているに相違ない。

地磁気反転くらいは何度か経験するかもしれないが、それを乗り切れれば、まだ若干の進化は期待できるかも知れない。

科学は、魔法や神話ではなく、合理的思考の帰結として予想される未来を描いてくれる。

もちろん、それは観測や理論によって修正され得る。

S社のロケットが、人類最速をぶち破って、恒星間飛行に飛び立つことだってないとは言えない。

火星に100万都市が出来ることだって、可能性はゼロではない。

それは、しかし、計画ではなく「ビジョン」(=単なる夢)だ。

具体的な道筋を示すことはできない。

だが、スターシップの開発が進むことは、今や疑う余地がなくなった。

ラプターの再点火はいずれ成功するだろうし、2段目の再突入も成功するかもしれない(スペースシャトルは、20世紀に既に成功しているからな:その後もXー37Bは、繰り返し成功している)。

スターリンクV2フルの展開も、間違いないだろう。

恒星間飛行は、それらとは異なる。

また、有人火星探査とも異なる(まだ、実現の見通しはない)。

アルテミス3だって、まだどうなるかは分からない。

軌道上での燃料移送に成功したかどうかの判定は下っていない。

出来たこと、出来そうなこと、道筋が見えていて計画が立てられること、出来たらいいなと思うことは、それぞれ異なる。

一つ一つ積み重ねて、前の成果を踏まえながら次に進んでいくことは、NASAでもS社でも同じだ。

壊さずに積み上げていくか、毎回ぶっ壊しながら、次は少しずつ高く積み直していくかの違いだけだ。

IFT-3は、ぶっ壊して終わった。

が、IFT-2よりは、少しだけ高く積み上げられた。

それだけの話だ・・・。

🐱変異種:第10波:高値安定?2024年03月20日 09:16

変異種:第10波:高値安定?
変異種:第10波:高値安定?


新型コロナの第10波(2023-2024年冬季流行)が落ち切らない。

流行のピーク自体は低いものの、ここへ来て新規感染者数の減少が停滞している。

陽性率は、緩やかとはいえ下がっており、20パーセント程度んに落ちて来ていて、やがては10%ほどで落ち着くと思われるが、年度末の人流の増加(卒業式、春休み、歓送迎会、入学式、エトセエトセ・・・)が始まっちまってるからな。

呼吸器系感染症としては、インフルも落ち切らない。

流行としては中程度で、東京都の定点当たりの新規感染者数は14人くらいだ。

まあ、これからはB型の流行期で、A型に罹った人もひきなおすからな。

若干の増加がみられたのち、4月以降は減少に転じると見られる。

が、新型コロナはそれとは異なる流行動態を見せるかも知れない。

大型連休(ゴールデンウイーク)から、夏の大流行(第11波:2024年夏季流行)への移行期で、流行がどこまで落ちるかが問題だ。

ワクチン接種は低調で、対象者の20パーセント程度。

4月以降(接種開始は秋か?)は、自己負担が出るから余計少なくなる。

治療費の補助もなくなる。

新型コロナで逝くヤツぁ逝ってよし!。

ジジババ持病持ちは、針の筵だな。

優勢株はBA.2.86系統(BA.2.86:18%、JN.1:68.9%、その他:3.3%)で、86.9%を占める(2月19日から25日まで:東京都)。

全国の陽性率が下降を続けていることから、やがて停滞を脱して再度の減少が始まると見られるが、予断は許さない。

新型コロナの流行は、季節性(呼吸器系感染症に対する免疫強度の増減)というより、少なくとも我が国においては、人流の増減や優勢株などの影響が大きい。

幸い、ウイルスの変異に伴う病原性の著しい変化は見られない。

免疫回避能力(=ワクチン回避能力?)が、変異の度に高くなっているのは嬉しくないけどな。

それでも、流行自体のピークが回を追うごとに下がっている点は注目に値する。

英国などと同じ傾向がみられ、国民の間に免疫プールが形成されてきつつあることが見て取れる。

人類と新型コロナウイルスとの共生が、徐々に進行しているのかもしれない。

いわゆる後遺症(ロングコビット)が海外では大きな問題になっているが、我が国ではあまり話題ではないようだ。

新型コロナへの罹患を繰り返すと、重症化しやすかったり、ワクチンを繰り返しうつと罹患しづらかったりするらしいが、疫学的傾向はともかく、その作用機序などは不明だ。

ワクチンそのものにリスクがあることも分かっているので、どう判断するかは難しいところだ。

が、まあ、ジジババ持病持ちに選択の余地はない。

ワクチンをうてと言われればうつしかないし、マスク手洗い社会的距離や換気は必須だ。

東京都でも、毎日4000人弱の新規感染者が発生しており、減少中とはいえ、まだ立派な流行期の真っ最中だ。

新型コロナは、健康な若年者にとっては、命を脅かす感染症ではなくなっている。

多いに活動して、うつしまくっていただいて構わない(そうなのかあ?)。

が、頼むから、ジジババ持病持ちのことも、ちっとは考えてもらいたいもんだな。

命に係わる感染症であることは、1mmも変わっていない。

どころか、ワクチン接種機会の減少(接種者数も減少)、ウイルスの変異に伴う免疫回避能力の向上、流行期と流行期の間の感染者数の増加(たぶん)、一般の感染対策の撤廃等で、リスクはむしろ高まっている。

ワクチンの改良や、治療薬の普及で、少しでもリスク低減に進歩がみられることを期待したい・・・。