🐱ウクライナ降伏不可避:白旗 ― 2024年03月10日 06:01
ウクライナ降伏不可避:白旗
(ローマ教皇「白旗揚げる勇気を」 ウクライナに停戦交渉促す)
https://nordot.app/1139284164996333989?c=113147194022725109
「【キーウ共同】ローマ教皇フランシスコは9日公開のスイスメディアのインタビューで、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し「白旗を揚げる勇気」を持つように訴え、交渉による停戦を求めた。」
なんと!。
「事態がさらに悪化する前に交渉するのは恥ではない」
バチカンは、全世界に強力な独自の情報網を持っている。
ウクライナに停戦交渉を促すということはだな、ぶっちゃけ、抗戦を続けても勝ち目がないことを意味している(そうなのかあ?)。
もっとも、フランシスコは筋金入りの宗教者だ。
仮に、ウクライナに勝ち目があったとしても、戦闘で人命が奪われる事態を止めることに躊躇いはない。
トルコの仲介による停戦の話は、ここ数日、突然出て来たけど、バチカンが裏で糸を引いている可能性があるということなわけだ(未確認)。
「教皇はトルコなど仲介役の力を借りることができるとし・・・」
(トルコ“ロシア交えた和平協議の用意ある”ウクライナは否定的)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240309/k10014384281000.html
「エルドアン大統領は8日、ゼレンスキー大統領をトルコの最大都市イスタンブールに招き、会談」
「トルコはウクライナとロシア双方との外交関係をいかし、黒海を通じたウクライナの農産物の輸出再開に関する合意をおととし仲介」
まあ、現在はロシアが一方的に履行を停止しているけどな。
「われわれは交渉による戦闘の終結に向け最大限の力を尽くし、ロシアも参加する和平協議を開催する用意がある」(エルドアン大統領)
「すべてを破壊し、殺す連中をどうすれば招待できるのか分からない」(ゼレンスキー大統領)
「まずはウクライナが提唱する「ロシア軍の撤退」などを含む和平案について欧米や新興国などと合意することが重要」
あくまで強気なウクライナに対して、「白旗」を掲げよと促すバチカン。
こういうアプローチを取り出したことは、注目に値するだろう。
戦争は、形而下の事象だ。
お互いが抗戦意欲をむき出しにして戦っている時に、武器を与えたり金を与えたりして戦いを収束させようというのは、無理筋というものだ。
バチカンが形而上的アプローチをとっていることは、それだけでもユニークな話だが、米国の支援が滞り、欧州の支援が増強されつつある中で行われていることが興味深い。
フランシスコは、紛争当事者には決して見えない世界を見ている。
人間が、統治の手段として考え出した神の世界だ。
まあ、もっとも、我が国における太平洋戦争を含め、神の名において行われた戦争は山のようにあるけどな。
白旗を掲げる勇気を持てなどという話は、マクロンのような連中からは決して出てこないだろう。
もちろん、ウクライナは無視するか反発するに違いない。
が、形而下に生きるしかない国々では、決して行うことができない勧告であることは重要だ(紛争当事国のロシアを除いて、白旗掲げよとウクライナに言った国はない!)。
そこには何かがある。
バチカンは、きっと何かを掴んだ。
それは、或いは、バチカンが何か具体的な行動を起こすことを意味しているのかも知れない。
それが何かは知らない。
讃美歌13番が流れたという話は聞かないし、「13年式G型トラクター商談に応ず」という3行広告が出たということもない(って、ゴルゴ13ネタ?)。
しかし、全世界に13億人の信者を擁する教団が、ウクライナに白旗を掲げよと呼びかけたことは重要だ。
ウクライナ降伏不可避。
右の頬を打たれたら左の頬を差し出せと説く宗教だからな(『マタイ』 5 ,39:<以下追加>参照)。
さて、どんな弾が飛び出してくるか(やっぱ、ゴルゴネタ?)、注目するとしよう・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(右の頬を打たれたら)
https://zushikyokai.holy.jp/sermon/ser_190106.html
「やられたら、やり返すというのは人間の自然な考えです。」
「それに対してイエスさまは、「誰かがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい」とおっしゃる。」
「これを私たちは簡単に受け入れることができないんです。」
なかなか、物わかりのいい説教だな(そうなのかあ?)。
興味がある方はご一読を・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(【池上解説】ウクライナ劣勢の裏側・・・ロシアはなぜ強い!?各国の支援はどうなった?)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/900001766.html
画像の「ウクライナとロシアの軍事力」を引用する関係で読んだ。
数の問題だけじゃないし、名目上の数字と実態との乖離もある。
だけど、まあ、やっぱり、結局、最後は数の問題だろう。
「今のままの状況で停戦すると、ウクライナの国土の2割近くをロシアに奪われる形になってしまいます。」
「果たしてそれをウクライナ国民が良しとするのか、それがこれから大きなポイントとなってきます。」
ウクライナの統治に関心がなく、全然正義派じゃない浮沈子は、さっさと白旗掲げて降伏するのがいいと思ってるけど、ウクライナの未来はウクライナが決めるべきだろう。
池上氏は、少なくともそう思っているようだ。
米国じゃないし、欧州でもない。
それぞれの国民は、自国の利益を大切にする政府を戴いている。
それはロシアも同じだろう。
その利害調整が、戦争という形で行われることは、つい100年前までは当たり前の話だった。
多くの犠牲を出して調整する代わりに、紛争解決の手段を持つべきということで、何度か失敗を重ねて国際機関が出来た。
紛争の調停にどれだけ有効だったかは知らないが、その前提として、武力による現状変更を禁じるということは、合理的な手法に違いない。
それを守らせようとして、侵略された側に国際的な支援を行うというのも理に適っている。
そういう流れで見れば、支援が滞り、侵略が成功するということは、100年前の世界に逆戻りしたことになる。
国際機関による利害調整の失敗、戦闘によらない各国政府の努力不足の露呈といえる。
民主主義対専制主義などといった紋切り型の対立軸じゃないだろう。
ウクライナには申し訳ないが、国際機関による調停を成功させるための条件づくりの一環として、断固として勝利してもらわなければならない。
たとえ、ウクライナ国民が降伏したいと願ったとしても、国際社会はそれを認めるわけにはいかない(白旗掲げる自由もない!)。
人類が、100年後戻りしないためには、たとえ、ウクライナという国が消えてしまおうとも、国家間の利害調整を戦闘に委ねるという結末は認められないのだ(そういうことかあ?)。
国連中心主義の錦の御旗を掲げるわが国の選択は明快だ。
ロシアの軍事侵攻による現状変更を認めることはできない。
それが、たとえ、ウクライナ国民の選択であったとしてもだ。
浮沈子は、そうは思わんけどな。
国連のような国際機関というのは、人類の幸福を追求するためのものだ。
白旗を掲げることを妨げるべきじゃないだろう。
今回も、失敗を受け入れ、出直しを図るのが筋というものだ。
なーに、100年の遅れくらいは、すぐに取り戻せるだろうさ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ司法相は囚人や受刑者の動員、ローマ教皇は白旗を揚げる勇気に言及)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukraines-justice-minister-speaks-of-mobilization-of-prisoners-and-inmates-pope-speaks-of-courage-to-raise-the-white-flag/
「最も偉大なのは状況を見つめ、国民のことを考え、白旗を揚げる勇気を持ち交渉を行う者だ。交渉を行うという言葉は勇気のある言葉だ。敗北し、物事が上手くいっていないと判明したなら交渉する勇気を持たなければならない」(ローマ教皇)
「ローマ教皇は過去に停戦の必要性を訴えたことがあるものの『白旗』や『敗北』といった言葉を使用したのは初めてだ」(ロイター:日本語記事未確認)
「交渉する勇気によって達成された敵対行使の停止を示すために(白旗という言葉を)使用した」(バチカンの報道官)
いやはや、ぶっ飛び発言のフォローも大変だな・・・。
「どちらの話題もパンチが強いので物議を醸すのは必定だ。」(ブログ管理人)
もう一つの話題は、標題にもある通りウクライナの「囚人や受刑者の動員」のことだが、何としても一般からの大規模追加動員を避けたいウクライナ当局の悪あがきだ。
「ゼレンスキー大統領は8日「兵士の親族らが要求していた動員解除に関する法令」に署名し「侵攻前に徴兵された人々を4月以降に除隊(予備役編入)させる」と発表」
「管理不足で行方不明になっていた兵士らで賄えるのかどうかは今のところ不明」(ブログ管理人)
ザルジニーは、50万人と言っていたらしいから(本人は否定:数字を挙げて要求したことはない)、とても、その規模を補うことはできない。
ウクライナの兵員不足は慢性化している。
50万人というのも、戦線が安定化し、西側からの補給が十分にある場合の数字だ。
現在は、どちらも欠けていて、必要な動員数ははるかに大きくなっていると思われる。
抗戦意欲が高く、技術的にも戦闘に適している部隊を交代させるわけだから、少なくとも一時的な戦力低下は免れない。
まして、砲弾不足な現状で、スムーズな交代が可能かどうかは甚だ疑問だ。
まあいい。
フランシスコの発言が、その表現のキョーレツなインパクトで波紋を呼んでいるようだ。
「白旗」と「敗北」・・・。
そのこと自体を受け入れることより、ウクライナにとっては、この「言葉」を受け入れることの方が困難かもな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(「白旗あげる勇気もって交渉を」 ローマ教皇がウクライナに停戦促す)
https://www.asahi.com/articles/ASS3B2RFSS39UHBI01T.html
朝日が少し詳しく報じている。
「教皇は2月上旬に応じたインタビューの中で・・・」
ほほう、1か月前だったのか・・・。
「ウクライナでは降伏の勇気、白旗を求める人たちがいる。しかし、それは強い側を正当化することになると言う人もいる」(スイスのテレビ局)
「最も強いのは、状況を見て、国民のことを考え、白旗をあげる勇気を持って交渉する人だと思う」(ローマ・カトリック教会の教皇フランシスコ)
「交渉という言葉は勇気のある言葉だ。自分が敗北し、物事がうまくいかないと分かったときは、交渉する勇気を持たなければならない。恥ずかしいかもしれないが、何人死んだらすべてが終わるのか。事態が悪化する前に交渉することを恥じないで」(同上)
「大国の協力を得て交渉を進めるべきだとの考えを示し、仲介役としてトルコに言及」
トルコの仲介については、先日表沙汰になっている。
1か月前から、仕込みが始まってたんだな・・・。
そうか、「白旗」という表現自体は、最初にインタビュー側が使ったわけだ(教皇の発言は、それを受けた形だ)。
近い将来に、何か状況を変化させる事態が起こるというわけじゃない。
なーんだ・・・。
「バチカンメディアが9日、インタビューの放送に先立って教皇の発言を公開した。」
1か月も塩漬けにしていたスイスのテレビ局の真意を測りかねる。
トルコ仲介の話が引っかかっていたのか(未確認)。
バチカンが、効果的なタイミングを見計らっていたことは間違いない。
(教皇、ウクライナに和平交渉促す 「白旗あげる勇気を」)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR094990Z00C24A3000000/
「ロシアの侵攻を受けるウクライナに戦闘での敗北を認め、和平交渉を始めるよう促したことが明らかになった。侵略行為に融和的と受け取られかねない発言で、波紋を広げそうだ。」
「ロイター通信が9日、20日に放映予定のインタビューの一部を報じた。」
うーん、日経の立場は明白だな(そうなのかあ?)。
フランシスコの発言を、故意に歪曲しているように思える。
敗北していないのに敗北を認めよとは言っていない。
敗北したと分かったら、勇気をもって交渉せよと言っている。
そこの違いは大きいのではないか。
が、まあ、分からなければ、いくらでもドンパチやっていいとは言ってないけど。
「・・・何人死んだらすべてが終わるのか。事態が悪化する前に交渉することを恥じないで」(再掲:朝日)
とはいえ、ウクライナに敗北を認めよと迫っていると取られても仕方ない。
ロシアに融和的と取られることも承知だ。
浮沈子は信仰を持たないし、カトリックに入れ込んでいるわけでもない。
が、フランシスコがローマ教皇になった時から注目している。
このおっさんは、本物の宗教家だと思ったからな。
日経の見方は、別にひねくれているわけではなく、多くの西側政府の見方でもある。
第二次世界大戦後の世界秩序を踏みにじっているのは間違いなくロシア側だ(ロシアは、内政問題だと言うだろうけど)。
まあ、米国だって、散々踏みにじってるけど、そこは今回は目を瞑っておくことになっている(聞いてないけど・・・)。
いずれにせよ、フランシスコはそういう批判が起こることは百も承知で発言している。
そもそも、宗教家というのは、「国家」などという「人間による不完全な統治機構」などというものを当てにしてないからな(神の国が一番!)。
西側国家から、総スカン喰らうくらいは想定の範囲内だ。
浮沈子の記憶が確かならば、ロシア正教に対しても、国家の下請けになるなと文句をつけていたはずだ。
(ローマ教皇、ロシア正教会トップを叱責 プーチン氏の「侍者になるな」)
https://www.cnn.co.jp/world/35187182.html
「2022.05.08」の記事
「ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は8日までに、ロシアのウクライナ侵攻に関連しロシア正教会の最高指導者であるキリル総主教に対しプーチン大統領の「侍者になるな」と叱責する発言を示した。」
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナに面と向かって、「おまいら、敗北を認めて交渉せい!」とは言わないだろうが(そうなのかあ?)、そう言うことを躊躇わないだろう。
13億人の信徒を抱えるカトリック教会。
信徒は、それぞれの国でそれぞれの国家の統治に甘んじているけど、信仰を通じて「神の国」の統治下にある。
13億人というのは、インド中国(共に14億人)に次ぐ世界第三の「国家」でもある(統治機構は完璧だし?:たまに児童虐待とかあるけど)。
「兄弟よ、我々は国家の聖職者ではなく、政治の言葉でなく神の言葉を使うべきだ」(ローマ教皇フランシスコがロシア正教会の最高指導者であるキリル総主教に対して)
まあ、神の国の掟も、結構大変みたいだな・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(ローマ教皇、ウクライナに「白旗揚げる勇気必要」と発言…バチカン「降伏ではなく停戦示す」と釈明)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240310-OYT1T50042/
「バチカンの報道官は9日、読売新聞の取材に対し、教皇の「白旗」発言は質問者の言葉から拾ったもの」
「敵対行為を停止し、交渉する勇気を持ってたどり着いた停戦を示す。降伏ではない」
いやいや、確かに「降伏」とは言っていないが、フランシスコ自らの言葉として「敗北」を語っていることは間違いない。
バチカンは、事前公表に当たって、火消しを目論んだんだろうが、どうも逆効果になっちまってる感じだ。
浮沈子は、2月上旬時点の状況(アウディーイウカ陥落寸前)を考えれば、質問者が「降伏」を意味する「白旗」を語ったことは理解できるし、それを「敗北」と結びつけたフランシスコの認識も妥当と考えるけどな。
1か月が経過し、当時より状況が改善しているとはとても言えない中で、敗北や降伏、白旗といった言葉に捉われて、「敵対行為の停止」や「交渉する勇気」といった本質に目を向けないというのは怠慢だ。
浮沈子は、宗教者が政治の言葉を語ってはならないというフランシスコの言葉に妙に納得している。
バチカンの官僚どもは、そこんところを間違っているような気がするんだがな(信仰が足らんな・・・)。
世俗に阿ってどーする!?。
形而下の問題を形而下で解決できないからこそ、形而上の解決を持ち出す意味がある。
フランシスコは、んなことは屁とも思っていないに違いない(未確認?)。
敢えて言えば、ロシアにも白旗掲げよと言うべきだろう。
善人なおもて往生を遂ぐ、況んや悪人をや。
フランシスコも、やや解脱が足りないかも知れない・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(ローマ教皇がウクライナ戦争について「交渉は恥ではない」と和平交渉を呼びかけ)
https://gigazine.net/news/20240310-pope-on-war-in-ukraine/
「戦争は常に敗北です。地理的な敗北ではなく、人類の敗北です」
テクニカル系の記事が多いギガジンにまで出ていたので驚いた。
「戦争は実際的な動機に基づいて引き起こされているように見えますが、あらゆる戦争の背後に軍需産業がいます、つまりお金の問題です。戦争は闇です。闇の力です」
うーん、やっぱ、テクニカル系か・・・。
まあいい。
リンク先は、2つともバチカンだが、自動翻訳で両方とも読んだ。
関連記事では、こんなのも出ていた。
(フランシスコ教皇が82歳にして「史上初めてプログラムのコードを書いたローマ教皇」に)
https://gigazine.net/news/20190325-pope-francis-taps-techs/
「カトリック2000年の歴史上で初めてプログラムのコードを書いたローマ教皇となった」
「インターネットは本当に素晴らしいものです。これは神からの贈り物です」
「フランシスコ教皇が打ち込んだコードの言語はJavaで、「setScreen(“por la paz”);」という1行だったとのこと。「por la paz」はスペイン語で、「平和のために」という意味です。」
まあ、どうでもいいんですが。
こんなメディアにまで、影響力を持っている。
バチカン、恐るべしだな・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ、ロシアとの交渉促すローマ教皇の発言に反発)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AS2KZ52NZBNQZGXQTRORDOQDHE-2024-03-10/
「ゼレンスキー氏は定例のビデオ演説で、教皇に直接言及せずに「生きたい人と滅ぼしたい人の事実上の仲介」がどこかで行われていると語った。」
うーん、想定内の反応か・・・。
「当事者に同等な立場での『交渉』を促すのではなく善の側に立つものだ」(クレバ外相)
外相は直接反発、大統領は無視モード。
チームプレイも完璧だ(そういうことかあ?)。
復讐するは我にあり。
(復讐するは我にあり 人の子よ、汝は神のいとし子であることを知るがよい 私のキリスト教遍歴ノートより)
https://ncode.syosetu.com/n7180ff/
「愛する者よ、自ら復讐するな、ただ神の怒りに任せまつれ。
録(しる)して『主いい給う。復讐するは我にあり、我これを報いん』」
「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積むことになるのである」
この記事の筆者は、こう続ける・・・。
「ほんとなのであろうか?悪に染まりきった者が世を支配し、悪道の限りをつくして、栄華のきわみを謳歌するということがあまりにも、この世には多すぎる。」
「悪が栄えて善人が虐げられているのが実態ではないか?
それでもなお、神は復讐してはいけないというのか?」
長いスパンで見れば帳尻が合うという話が延々と続いている。
浮沈子は、そういう宇宙時間で見る話は承知しているけど、この世のことをそれに引き写すことはない。
浮世の雑事は、その限りにおいて解決されなければならない。
人を呪わば穴二つ。
(人を呪わば穴二つ)
https://imidas.jp/proverb/detail/X-02-C-27-4-0064.html
「「穴」は墓の穴) 人に害を加えようとして墓穴を掘る者は、その報いが自分にも及び、自分の墓穴も掘らなければならなくなることをいう。人を不幸に陥れようとすることは、自分もまた不幸になることを覚悟せねばならぬことにたとえる。」
その覚悟さえあれば、天に代わって善悪を判断し、自ら復讐することに躊躇うことはない(そういうことかあ?)。
相手の墓の数を数え、こちらより多いと自慢する(穴、3つとか4つとか?)。
神の言葉を使う宗教者に対し、政治の言葉で対抗する。
しかし、フランシスコもまた、政治の言葉を使う者に、神の言葉を使っているのだ。
「「われわれの国旗は黄色と青だ」と英語で記し「他のいかなる旗も掲げることはない」と強調」(クレバ外相:ロイター)
うーん、英語って、神の言葉だったかどうかはともかく、実に外交官らしい、言葉尻を捉えた反応だな。
旗色がいいとか悪いとか(そういう意味かあ?)、そう言う問題じゃない気がするんだがな・・・。
(ローマ教皇「白旗揚げる勇気を」 ウクライナに停戦交渉促す)
https://nordot.app/1139284164996333989?c=113147194022725109
「【キーウ共同】ローマ教皇フランシスコは9日公開のスイスメディアのインタビューで、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し「白旗を揚げる勇気」を持つように訴え、交渉による停戦を求めた。」
なんと!。
「事態がさらに悪化する前に交渉するのは恥ではない」
バチカンは、全世界に強力な独自の情報網を持っている。
ウクライナに停戦交渉を促すということはだな、ぶっちゃけ、抗戦を続けても勝ち目がないことを意味している(そうなのかあ?)。
もっとも、フランシスコは筋金入りの宗教者だ。
仮に、ウクライナに勝ち目があったとしても、戦闘で人命が奪われる事態を止めることに躊躇いはない。
トルコの仲介による停戦の話は、ここ数日、突然出て来たけど、バチカンが裏で糸を引いている可能性があるということなわけだ(未確認)。
「教皇はトルコなど仲介役の力を借りることができるとし・・・」
(トルコ“ロシア交えた和平協議の用意ある”ウクライナは否定的)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240309/k10014384281000.html
「エルドアン大統領は8日、ゼレンスキー大統領をトルコの最大都市イスタンブールに招き、会談」
「トルコはウクライナとロシア双方との外交関係をいかし、黒海を通じたウクライナの農産物の輸出再開に関する合意をおととし仲介」
まあ、現在はロシアが一方的に履行を停止しているけどな。
「われわれは交渉による戦闘の終結に向け最大限の力を尽くし、ロシアも参加する和平協議を開催する用意がある」(エルドアン大統領)
「すべてを破壊し、殺す連中をどうすれば招待できるのか分からない」(ゼレンスキー大統領)
「まずはウクライナが提唱する「ロシア軍の撤退」などを含む和平案について欧米や新興国などと合意することが重要」
あくまで強気なウクライナに対して、「白旗」を掲げよと促すバチカン。
こういうアプローチを取り出したことは、注目に値するだろう。
戦争は、形而下の事象だ。
お互いが抗戦意欲をむき出しにして戦っている時に、武器を与えたり金を与えたりして戦いを収束させようというのは、無理筋というものだ。
バチカンが形而上的アプローチをとっていることは、それだけでもユニークな話だが、米国の支援が滞り、欧州の支援が増強されつつある中で行われていることが興味深い。
フランシスコは、紛争当事者には決して見えない世界を見ている。
人間が、統治の手段として考え出した神の世界だ。
まあ、もっとも、我が国における太平洋戦争を含め、神の名において行われた戦争は山のようにあるけどな。
白旗を掲げる勇気を持てなどという話は、マクロンのような連中からは決して出てこないだろう。
もちろん、ウクライナは無視するか反発するに違いない。
が、形而下に生きるしかない国々では、決して行うことができない勧告であることは重要だ(紛争当事国のロシアを除いて、白旗掲げよとウクライナに言った国はない!)。
そこには何かがある。
バチカンは、きっと何かを掴んだ。
それは、或いは、バチカンが何か具体的な行動を起こすことを意味しているのかも知れない。
それが何かは知らない。
讃美歌13番が流れたという話は聞かないし、「13年式G型トラクター商談に応ず」という3行広告が出たということもない(って、ゴルゴ13ネタ?)。
しかし、全世界に13億人の信者を擁する教団が、ウクライナに白旗を掲げよと呼びかけたことは重要だ。
ウクライナ降伏不可避。
右の頬を打たれたら左の頬を差し出せと説く宗教だからな(『マタイ』 5 ,39:<以下追加>参照)。
さて、どんな弾が飛び出してくるか(やっぱ、ゴルゴネタ?)、注目するとしよう・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(右の頬を打たれたら)
https://zushikyokai.holy.jp/sermon/ser_190106.html
「やられたら、やり返すというのは人間の自然な考えです。」
「それに対してイエスさまは、「誰かがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい」とおっしゃる。」
「これを私たちは簡単に受け入れることができないんです。」
なかなか、物わかりのいい説教だな(そうなのかあ?)。
興味がある方はご一読を・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(【池上解説】ウクライナ劣勢の裏側・・・ロシアはなぜ強い!?各国の支援はどうなった?)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/900001766.html
画像の「ウクライナとロシアの軍事力」を引用する関係で読んだ。
数の問題だけじゃないし、名目上の数字と実態との乖離もある。
だけど、まあ、やっぱり、結局、最後は数の問題だろう。
「今のままの状況で停戦すると、ウクライナの国土の2割近くをロシアに奪われる形になってしまいます。」
「果たしてそれをウクライナ国民が良しとするのか、それがこれから大きなポイントとなってきます。」
ウクライナの統治に関心がなく、全然正義派じゃない浮沈子は、さっさと白旗掲げて降伏するのがいいと思ってるけど、ウクライナの未来はウクライナが決めるべきだろう。
池上氏は、少なくともそう思っているようだ。
米国じゃないし、欧州でもない。
それぞれの国民は、自国の利益を大切にする政府を戴いている。
それはロシアも同じだろう。
その利害調整が、戦争という形で行われることは、つい100年前までは当たり前の話だった。
多くの犠牲を出して調整する代わりに、紛争解決の手段を持つべきということで、何度か失敗を重ねて国際機関が出来た。
紛争の調停にどれだけ有効だったかは知らないが、その前提として、武力による現状変更を禁じるということは、合理的な手法に違いない。
それを守らせようとして、侵略された側に国際的な支援を行うというのも理に適っている。
そういう流れで見れば、支援が滞り、侵略が成功するということは、100年前の世界に逆戻りしたことになる。
国際機関による利害調整の失敗、戦闘によらない各国政府の努力不足の露呈といえる。
民主主義対専制主義などといった紋切り型の対立軸じゃないだろう。
ウクライナには申し訳ないが、国際機関による調停を成功させるための条件づくりの一環として、断固として勝利してもらわなければならない。
たとえ、ウクライナ国民が降伏したいと願ったとしても、国際社会はそれを認めるわけにはいかない(白旗掲げる自由もない!)。
人類が、100年後戻りしないためには、たとえ、ウクライナという国が消えてしまおうとも、国家間の利害調整を戦闘に委ねるという結末は認められないのだ(そういうことかあ?)。
国連中心主義の錦の御旗を掲げるわが国の選択は明快だ。
ロシアの軍事侵攻による現状変更を認めることはできない。
それが、たとえ、ウクライナ国民の選択であったとしてもだ。
浮沈子は、そうは思わんけどな。
国連のような国際機関というのは、人類の幸福を追求するためのものだ。
白旗を掲げることを妨げるべきじゃないだろう。
今回も、失敗を受け入れ、出直しを図るのが筋というものだ。
なーに、100年の遅れくらいは、すぐに取り戻せるだろうさ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ司法相は囚人や受刑者の動員、ローマ教皇は白旗を揚げる勇気に言及)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukraines-justice-minister-speaks-of-mobilization-of-prisoners-and-inmates-pope-speaks-of-courage-to-raise-the-white-flag/
「最も偉大なのは状況を見つめ、国民のことを考え、白旗を揚げる勇気を持ち交渉を行う者だ。交渉を行うという言葉は勇気のある言葉だ。敗北し、物事が上手くいっていないと判明したなら交渉する勇気を持たなければならない」(ローマ教皇)
「ローマ教皇は過去に停戦の必要性を訴えたことがあるものの『白旗』や『敗北』といった言葉を使用したのは初めてだ」(ロイター:日本語記事未確認)
「交渉する勇気によって達成された敵対行使の停止を示すために(白旗という言葉を)使用した」(バチカンの報道官)
いやはや、ぶっ飛び発言のフォローも大変だな・・・。
「どちらの話題もパンチが強いので物議を醸すのは必定だ。」(ブログ管理人)
もう一つの話題は、標題にもある通りウクライナの「囚人や受刑者の動員」のことだが、何としても一般からの大規模追加動員を避けたいウクライナ当局の悪あがきだ。
「ゼレンスキー大統領は8日「兵士の親族らが要求していた動員解除に関する法令」に署名し「侵攻前に徴兵された人々を4月以降に除隊(予備役編入)させる」と発表」
「管理不足で行方不明になっていた兵士らで賄えるのかどうかは今のところ不明」(ブログ管理人)
ザルジニーは、50万人と言っていたらしいから(本人は否定:数字を挙げて要求したことはない)、とても、その規模を補うことはできない。
ウクライナの兵員不足は慢性化している。
50万人というのも、戦線が安定化し、西側からの補給が十分にある場合の数字だ。
現在は、どちらも欠けていて、必要な動員数ははるかに大きくなっていると思われる。
抗戦意欲が高く、技術的にも戦闘に適している部隊を交代させるわけだから、少なくとも一時的な戦力低下は免れない。
まして、砲弾不足な現状で、スムーズな交代が可能かどうかは甚だ疑問だ。
まあいい。
フランシスコの発言が、その表現のキョーレツなインパクトで波紋を呼んでいるようだ。
「白旗」と「敗北」・・・。
そのこと自体を受け入れることより、ウクライナにとっては、この「言葉」を受け入れることの方が困難かもな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(「白旗あげる勇気もって交渉を」 ローマ教皇がウクライナに停戦促す)
https://www.asahi.com/articles/ASS3B2RFSS39UHBI01T.html
朝日が少し詳しく報じている。
「教皇は2月上旬に応じたインタビューの中で・・・」
ほほう、1か月前だったのか・・・。
「ウクライナでは降伏の勇気、白旗を求める人たちがいる。しかし、それは強い側を正当化することになると言う人もいる」(スイスのテレビ局)
「最も強いのは、状況を見て、国民のことを考え、白旗をあげる勇気を持って交渉する人だと思う」(ローマ・カトリック教会の教皇フランシスコ)
「交渉という言葉は勇気のある言葉だ。自分が敗北し、物事がうまくいかないと分かったときは、交渉する勇気を持たなければならない。恥ずかしいかもしれないが、何人死んだらすべてが終わるのか。事態が悪化する前に交渉することを恥じないで」(同上)
「大国の協力を得て交渉を進めるべきだとの考えを示し、仲介役としてトルコに言及」
トルコの仲介については、先日表沙汰になっている。
1か月前から、仕込みが始まってたんだな・・・。
そうか、「白旗」という表現自体は、最初にインタビュー側が使ったわけだ(教皇の発言は、それを受けた形だ)。
近い将来に、何か状況を変化させる事態が起こるというわけじゃない。
なーんだ・・・。
「バチカンメディアが9日、インタビューの放送に先立って教皇の発言を公開した。」
1か月も塩漬けにしていたスイスのテレビ局の真意を測りかねる。
トルコ仲介の話が引っかかっていたのか(未確認)。
バチカンが、効果的なタイミングを見計らっていたことは間違いない。
(教皇、ウクライナに和平交渉促す 「白旗あげる勇気を」)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR094990Z00C24A3000000/
「ロシアの侵攻を受けるウクライナに戦闘での敗北を認め、和平交渉を始めるよう促したことが明らかになった。侵略行為に融和的と受け取られかねない発言で、波紋を広げそうだ。」
「ロイター通信が9日、20日に放映予定のインタビューの一部を報じた。」
うーん、日経の立場は明白だな(そうなのかあ?)。
フランシスコの発言を、故意に歪曲しているように思える。
敗北していないのに敗北を認めよとは言っていない。
敗北したと分かったら、勇気をもって交渉せよと言っている。
そこの違いは大きいのではないか。
が、まあ、分からなければ、いくらでもドンパチやっていいとは言ってないけど。
「・・・何人死んだらすべてが終わるのか。事態が悪化する前に交渉することを恥じないで」(再掲:朝日)
とはいえ、ウクライナに敗北を認めよと迫っていると取られても仕方ない。
ロシアに融和的と取られることも承知だ。
浮沈子は信仰を持たないし、カトリックに入れ込んでいるわけでもない。
が、フランシスコがローマ教皇になった時から注目している。
このおっさんは、本物の宗教家だと思ったからな。
日経の見方は、別にひねくれているわけではなく、多くの西側政府の見方でもある。
第二次世界大戦後の世界秩序を踏みにじっているのは間違いなくロシア側だ(ロシアは、内政問題だと言うだろうけど)。
まあ、米国だって、散々踏みにじってるけど、そこは今回は目を瞑っておくことになっている(聞いてないけど・・・)。
いずれにせよ、フランシスコはそういう批判が起こることは百も承知で発言している。
そもそも、宗教家というのは、「国家」などという「人間による不完全な統治機構」などというものを当てにしてないからな(神の国が一番!)。
西側国家から、総スカン喰らうくらいは想定の範囲内だ。
浮沈子の記憶が確かならば、ロシア正教に対しても、国家の下請けになるなと文句をつけていたはずだ。
(ローマ教皇、ロシア正教会トップを叱責 プーチン氏の「侍者になるな」)
https://www.cnn.co.jp/world/35187182.html
「2022.05.08」の記事
「ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は8日までに、ロシアのウクライナ侵攻に関連しロシア正教会の最高指導者であるキリル総主教に対しプーチン大統領の「侍者になるな」と叱責する発言を示した。」
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナに面と向かって、「おまいら、敗北を認めて交渉せい!」とは言わないだろうが(そうなのかあ?)、そう言うことを躊躇わないだろう。
13億人の信徒を抱えるカトリック教会。
信徒は、それぞれの国でそれぞれの国家の統治に甘んじているけど、信仰を通じて「神の国」の統治下にある。
13億人というのは、インド中国(共に14億人)に次ぐ世界第三の「国家」でもある(統治機構は完璧だし?:たまに児童虐待とかあるけど)。
「兄弟よ、我々は国家の聖職者ではなく、政治の言葉でなく神の言葉を使うべきだ」(ローマ教皇フランシスコがロシア正教会の最高指導者であるキリル総主教に対して)
まあ、神の国の掟も、結構大変みたいだな・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(ローマ教皇、ウクライナに「白旗揚げる勇気必要」と発言…バチカン「降伏ではなく停戦示す」と釈明)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240310-OYT1T50042/
「バチカンの報道官は9日、読売新聞の取材に対し、教皇の「白旗」発言は質問者の言葉から拾ったもの」
「敵対行為を停止し、交渉する勇気を持ってたどり着いた停戦を示す。降伏ではない」
いやいや、確かに「降伏」とは言っていないが、フランシスコ自らの言葉として「敗北」を語っていることは間違いない。
バチカンは、事前公表に当たって、火消しを目論んだんだろうが、どうも逆効果になっちまってる感じだ。
浮沈子は、2月上旬時点の状況(アウディーイウカ陥落寸前)を考えれば、質問者が「降伏」を意味する「白旗」を語ったことは理解できるし、それを「敗北」と結びつけたフランシスコの認識も妥当と考えるけどな。
1か月が経過し、当時より状況が改善しているとはとても言えない中で、敗北や降伏、白旗といった言葉に捉われて、「敵対行為の停止」や「交渉する勇気」といった本質に目を向けないというのは怠慢だ。
浮沈子は、宗教者が政治の言葉を語ってはならないというフランシスコの言葉に妙に納得している。
バチカンの官僚どもは、そこんところを間違っているような気がするんだがな(信仰が足らんな・・・)。
世俗に阿ってどーする!?。
形而下の問題を形而下で解決できないからこそ、形而上の解決を持ち出す意味がある。
フランシスコは、んなことは屁とも思っていないに違いない(未確認?)。
敢えて言えば、ロシアにも白旗掲げよと言うべきだろう。
善人なおもて往生を遂ぐ、況んや悪人をや。
フランシスコも、やや解脱が足りないかも知れない・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(ローマ教皇がウクライナ戦争について「交渉は恥ではない」と和平交渉を呼びかけ)
https://gigazine.net/news/20240310-pope-on-war-in-ukraine/
「戦争は常に敗北です。地理的な敗北ではなく、人類の敗北です」
テクニカル系の記事が多いギガジンにまで出ていたので驚いた。
「戦争は実際的な動機に基づいて引き起こされているように見えますが、あらゆる戦争の背後に軍需産業がいます、つまりお金の問題です。戦争は闇です。闇の力です」
うーん、やっぱ、テクニカル系か・・・。
まあいい。
リンク先は、2つともバチカンだが、自動翻訳で両方とも読んだ。
関連記事では、こんなのも出ていた。
(フランシスコ教皇が82歳にして「史上初めてプログラムのコードを書いたローマ教皇」に)
https://gigazine.net/news/20190325-pope-francis-taps-techs/
「カトリック2000年の歴史上で初めてプログラムのコードを書いたローマ教皇となった」
「インターネットは本当に素晴らしいものです。これは神からの贈り物です」
「フランシスコ教皇が打ち込んだコードの言語はJavaで、「setScreen(“por la paz”);」という1行だったとのこと。「por la paz」はスペイン語で、「平和のために」という意味です。」
まあ、どうでもいいんですが。
こんなメディアにまで、影響力を持っている。
バチカン、恐るべしだな・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ、ロシアとの交渉促すローマ教皇の発言に反発)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AS2KZ52NZBNQZGXQTRORDOQDHE-2024-03-10/
「ゼレンスキー氏は定例のビデオ演説で、教皇に直接言及せずに「生きたい人と滅ぼしたい人の事実上の仲介」がどこかで行われていると語った。」
うーん、想定内の反応か・・・。
「当事者に同等な立場での『交渉』を促すのではなく善の側に立つものだ」(クレバ外相)
外相は直接反発、大統領は無視モード。
チームプレイも完璧だ(そういうことかあ?)。
復讐するは我にあり。
(復讐するは我にあり 人の子よ、汝は神のいとし子であることを知るがよい 私のキリスト教遍歴ノートより)
https://ncode.syosetu.com/n7180ff/
「愛する者よ、自ら復讐するな、ただ神の怒りに任せまつれ。
録(しる)して『主いい給う。復讐するは我にあり、我これを報いん』」
「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積むことになるのである」
この記事の筆者は、こう続ける・・・。
「ほんとなのであろうか?悪に染まりきった者が世を支配し、悪道の限りをつくして、栄華のきわみを謳歌するということがあまりにも、この世には多すぎる。」
「悪が栄えて善人が虐げられているのが実態ではないか?
それでもなお、神は復讐してはいけないというのか?」
長いスパンで見れば帳尻が合うという話が延々と続いている。
浮沈子は、そういう宇宙時間で見る話は承知しているけど、この世のことをそれに引き写すことはない。
浮世の雑事は、その限りにおいて解決されなければならない。
人を呪わば穴二つ。
(人を呪わば穴二つ)
https://imidas.jp/proverb/detail/X-02-C-27-4-0064.html
「「穴」は墓の穴) 人に害を加えようとして墓穴を掘る者は、その報いが自分にも及び、自分の墓穴も掘らなければならなくなることをいう。人を不幸に陥れようとすることは、自分もまた不幸になることを覚悟せねばならぬことにたとえる。」
その覚悟さえあれば、天に代わって善悪を判断し、自ら復讐することに躊躇うことはない(そういうことかあ?)。
相手の墓の数を数え、こちらより多いと自慢する(穴、3つとか4つとか?)。
神の言葉を使う宗教者に対し、政治の言葉で対抗する。
しかし、フランシスコもまた、政治の言葉を使う者に、神の言葉を使っているのだ。
「「われわれの国旗は黄色と青だ」と英語で記し「他のいかなる旗も掲げることはない」と強調」(クレバ外相:ロイター)
うーん、英語って、神の言葉だったかどうかはともかく、実に外交官らしい、言葉尻を捉えた反応だな。
旗色がいいとか悪いとか(そういう意味かあ?)、そう言う問題じゃない気がするんだがな・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:違和感 ― 2024年03月10日 15:12
ウクライナ降伏不可避:違和感
(米国務省のヌーランド次官、数週間内に退任へ ウクライナ支援で重要な役割)
https://www.cnn.co.jp/usa/35216127.html
「ウクライナ情勢ではロシアのプーチン大統領による全面侵攻に対峙(たいじ)。世界的な連合を組織して同氏の戦略的な失敗を引き出すなど、ウクライナ支援で不可欠な役割を果たした」(ブリンケン国務長官)
うーん、報道されてから数日間、この記事に違和感を覚えないではいられなかったが、何となく納得させられる話が出てきた。
(ドイツ空軍のクリミア大橋爆撃機密会話漏洩 煽っていたヌーランドは遂に更迭か?)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c9d4dbd9438baeaf9d1e3e0e4d1d7aea29c07380
「2013年末から2014年初頭にかけてウクライナのマイダン革命を画策した、ネオコンの根城を形成するヴィクトリア・ヌーランド国務次官の(数週間以内の)辞任が伝えられた。」
「ヌーランドの突然の辞任は更迭と考えていいようだ。」
更迭だってえ!?。
米国の支援が滞り、今こそ、ヌーランド氏のような積極的なウクライナ支持者の存在が貴重なのではないのか。
辞任の理由が、公式に明らかになったわけではないけど、また、本人の発言ではないけど、更迭というのはまた、ずいぶんドラスティックな話だなあ・・・。
遠藤氏は、中国情勢に詳しい一方、米国についても堪能で、最近もネオ今絡みの記事を上げている(浮沈子は、それは読んでいません)。
今回取り上げているのは、「アメリカのジャーナリストDanny Haiphongが元国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会主任査察官Scott Ritterを取材した長い動画」だ(23分余りなので、一応、字幕翻訳しながら見ました)。
●ヴィクトリア・ヌーランド。ネオコンの「クッキーモンスター」。ゲームオーバーだ。(筆者注:「クッキーモンスター」に関しては2022年5月1日のコラム<2014年、ウクライナにアメリカの傀儡政権を樹立させたバイデンと「クッキーを配るヌーランド」>をご覧いただきたい。)
●今回の辞任は、彼女の自発的行為ではない。彼女はウクライナ紛争の立案者であり、彼女はリセットを考えたことはない。彼女は常に好戦的で、前のめりばかりを続けてきた(=今般の好戦的な挑発もヌーランドによるものだ)。
●しかしそれはバイデン政権が現在求めているものではない。バイデンは今年の大統領選で勝利を望んでいるのであって、今この状況で欧州をけしかけたら、第三次世界大戦、いや核戦争になってしまう。ヌーランドの動きは、今やホワイトハウスの利害と一致してない(=だから欧州を煽ったのはバイデン政権にとって「害」である)。
●欧州に圧力をかけ、打倒ロシアに向けて財力や兵力を投じさせたが、結果としてそれは「ロシアの脆弱化」を招かず、ロシアを強くさせているではないか。ロシアの勝利は明らかで、ウクライナの敗北も明らかだ。
●ゲームオーバーだ!ヌーランドがこれ以上欧州をけしかけてロシア打倒に向けて前のめりになれば、ロシアはさらに強くなり、怪物を生み出すことになる。
●ヌーランドよ、あなたは今や問題を解決する一部ではなく、あなた自身が問題の一部になったのだ。そのことを自覚せよ。
スコットリッターが、ロシアが熱核戦争を生き残ると見ていることには驚きを感じる。
「国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会主任査察官」が、どれ程の情報に接することが出来るのかは知らないが、何の根拠もなく、そう感じているわけではないだろう。
ヌーランド氏が更迭されたことと、今後のバイデン政権の政策がどうなるかについての明確な話はなかった(ジャーナリストのダニーハイフォンは、そこが知りたかったようだけどな)。
ヌーランドがこれ以上欧州をけしかけたら、ロシアはますます強靭になるという米国にとってうれしくない結果を招くという見立ては、おそらく正しい。
バイデン政権の目論見は、ウクライナ紛争を通して、ロシアの弱体化を図ることだったはずだが、結果は真逆だ。
その立役者だったヌーランドが政権側から切られたというのは、いかにも本当らしい気がする。
「この動画だけでなく、他の多くの情報があるが、要するにヌーランドは戦争ビジネスで生きるネオコンの闘士として終わりを告げ、バイデンにとってはむしろ「害」をなすモンスターとなり、更迭されたのだということが推論される。」(遠藤氏)
ウクライナ紛争を制御された地域紛争に留め、制御下に置きながら、NATOとの決定的な衝突を回避しつつ、ロシアの弱体化、プーチン政権の崩壊を目指すとしていたバイデン政権の目論見は、昨年の反転攻勢の失敗、米国からの支援の中断で崩壊した。
来週行われるロシア大統領選挙で、80パーセント近い支持率で当選することになれば、プーチン失脚の目も消える。
米国は、既に大統領選挙本選モードに突入している。
あらゆる政策の継続性が断たれ、政治的選択が最優先され、米国がぶっ壊れる時期だ。
経済的には、無理な好景気が演出され、バブリーな状況になるけど、それは一時的なものだ。
遠藤氏の記事では、ウクライナと中国との関係について書かれた別記事(リンクを辿った)も読んだが、機会があればまた書くかもしれない(安全保障条項があるようです)。
ヌーランド氏の退任については、本当のところは本人の口から語られない限り明らかにはならない気がする。
スコットリッターによれば、退任後も評論活動などを続けるかも知れないということだから、その可能性はある。
ネオコンは不滅だ。
それは、政権から遠ざかれば遠ざかるほど、その存在を際立たせることになる。
民主党政権に限らず、共和党政権下でも、一定の存在感を発揮していた。
逆に、トランプ政権では、ネオコンは徹底的に敵対視され、破壊の対象となる。
もしトラになれば、政権からは完全に干される。
ヌーランドは、いい時期に身を引いたことになるかも知れない。
米国の衰退とともに、ネオコンの活躍する場面は少なくなっていくだろうが、その移行期に果たす役割は小さくない。
対外的拡張に対する米国の潜在的意欲は、ロシアなどとは比較にならない。
海洋国家と大陸国家との違いと言い換えてもいいかもしれない。
人の迷惑顧みず、世界に戦乱の種を撒き散らしながら、衰退の一途をたどる運命の米国(そうなのかあ?)。
ちんまりと、北米大陸における地域大国の鞘に収まるまでには、何十年もかかるだろうな・・・。
(米国務省のヌーランド次官、数週間内に退任へ ウクライナ支援で重要な役割)
https://www.cnn.co.jp/usa/35216127.html
「ウクライナ情勢ではロシアのプーチン大統領による全面侵攻に対峙(たいじ)。世界的な連合を組織して同氏の戦略的な失敗を引き出すなど、ウクライナ支援で不可欠な役割を果たした」(ブリンケン国務長官)
うーん、報道されてから数日間、この記事に違和感を覚えないではいられなかったが、何となく納得させられる話が出てきた。
(ドイツ空軍のクリミア大橋爆撃機密会話漏洩 煽っていたヌーランドは遂に更迭か?)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/c9d4dbd9438baeaf9d1e3e0e4d1d7aea29c07380
「2013年末から2014年初頭にかけてウクライナのマイダン革命を画策した、ネオコンの根城を形成するヴィクトリア・ヌーランド国務次官の(数週間以内の)辞任が伝えられた。」
「ヌーランドの突然の辞任は更迭と考えていいようだ。」
更迭だってえ!?。
米国の支援が滞り、今こそ、ヌーランド氏のような積極的なウクライナ支持者の存在が貴重なのではないのか。
辞任の理由が、公式に明らかになったわけではないけど、また、本人の発言ではないけど、更迭というのはまた、ずいぶんドラスティックな話だなあ・・・。
遠藤氏は、中国情勢に詳しい一方、米国についても堪能で、最近もネオ今絡みの記事を上げている(浮沈子は、それは読んでいません)。
今回取り上げているのは、「アメリカのジャーナリストDanny Haiphongが元国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会主任査察官Scott Ritterを取材した長い動画」だ(23分余りなので、一応、字幕翻訳しながら見ました)。
●ヴィクトリア・ヌーランド。ネオコンの「クッキーモンスター」。ゲームオーバーだ。(筆者注:「クッキーモンスター」に関しては2022年5月1日のコラム<2014年、ウクライナにアメリカの傀儡政権を樹立させたバイデンと「クッキーを配るヌーランド」>をご覧いただきたい。)
●今回の辞任は、彼女の自発的行為ではない。彼女はウクライナ紛争の立案者であり、彼女はリセットを考えたことはない。彼女は常に好戦的で、前のめりばかりを続けてきた(=今般の好戦的な挑発もヌーランドによるものだ)。
●しかしそれはバイデン政権が現在求めているものではない。バイデンは今年の大統領選で勝利を望んでいるのであって、今この状況で欧州をけしかけたら、第三次世界大戦、いや核戦争になってしまう。ヌーランドの動きは、今やホワイトハウスの利害と一致してない(=だから欧州を煽ったのはバイデン政権にとって「害」である)。
●欧州に圧力をかけ、打倒ロシアに向けて財力や兵力を投じさせたが、結果としてそれは「ロシアの脆弱化」を招かず、ロシアを強くさせているではないか。ロシアの勝利は明らかで、ウクライナの敗北も明らかだ。
●ゲームオーバーだ!ヌーランドがこれ以上欧州をけしかけてロシア打倒に向けて前のめりになれば、ロシアはさらに強くなり、怪物を生み出すことになる。
●ヌーランドよ、あなたは今や問題を解決する一部ではなく、あなた自身が問題の一部になったのだ。そのことを自覚せよ。
スコットリッターが、ロシアが熱核戦争を生き残ると見ていることには驚きを感じる。
「国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会主任査察官」が、どれ程の情報に接することが出来るのかは知らないが、何の根拠もなく、そう感じているわけではないだろう。
ヌーランド氏が更迭されたことと、今後のバイデン政権の政策がどうなるかについての明確な話はなかった(ジャーナリストのダニーハイフォンは、そこが知りたかったようだけどな)。
ヌーランドがこれ以上欧州をけしかけたら、ロシアはますます強靭になるという米国にとってうれしくない結果を招くという見立ては、おそらく正しい。
バイデン政権の目論見は、ウクライナ紛争を通して、ロシアの弱体化を図ることだったはずだが、結果は真逆だ。
その立役者だったヌーランドが政権側から切られたというのは、いかにも本当らしい気がする。
「この動画だけでなく、他の多くの情報があるが、要するにヌーランドは戦争ビジネスで生きるネオコンの闘士として終わりを告げ、バイデンにとってはむしろ「害」をなすモンスターとなり、更迭されたのだということが推論される。」(遠藤氏)
ウクライナ紛争を制御された地域紛争に留め、制御下に置きながら、NATOとの決定的な衝突を回避しつつ、ロシアの弱体化、プーチン政権の崩壊を目指すとしていたバイデン政権の目論見は、昨年の反転攻勢の失敗、米国からの支援の中断で崩壊した。
来週行われるロシア大統領選挙で、80パーセント近い支持率で当選することになれば、プーチン失脚の目も消える。
米国は、既に大統領選挙本選モードに突入している。
あらゆる政策の継続性が断たれ、政治的選択が最優先され、米国がぶっ壊れる時期だ。
経済的には、無理な好景気が演出され、バブリーな状況になるけど、それは一時的なものだ。
遠藤氏の記事では、ウクライナと中国との関係について書かれた別記事(リンクを辿った)も読んだが、機会があればまた書くかもしれない(安全保障条項があるようです)。
ヌーランド氏の退任については、本当のところは本人の口から語られない限り明らかにはならない気がする。
スコットリッターによれば、退任後も評論活動などを続けるかも知れないということだから、その可能性はある。
ネオコンは不滅だ。
それは、政権から遠ざかれば遠ざかるほど、その存在を際立たせることになる。
民主党政権に限らず、共和党政権下でも、一定の存在感を発揮していた。
逆に、トランプ政権では、ネオコンは徹底的に敵対視され、破壊の対象となる。
もしトラになれば、政権からは完全に干される。
ヌーランドは、いい時期に身を引いたことになるかも知れない。
米国の衰退とともに、ネオコンの活躍する場面は少なくなっていくだろうが、その移行期に果たす役割は小さくない。
対外的拡張に対する米国の潜在的意欲は、ロシアなどとは比較にならない。
海洋国家と大陸国家との違いと言い換えてもいいかもしれない。
人の迷惑顧みず、世界に戦乱の種を撒き散らしながら、衰退の一途をたどる運命の米国(そうなのかあ?)。
ちんまりと、北米大陸における地域大国の鞘に収まるまでには、何十年もかかるだろうな・・・。
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