スピード81 ― 2015年11月26日 14:52
スピード81
前回の記事(スピード80)で、もう完全終息まで書かなくてもいいかなと思っていた矢先に、リベリアの終息後2度目の感染が飛び込んできた。
(エボラ終息宣言後に感染者=リベリア)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015112000981
「感染が確認されたのは首都モンロビア郊外に住む10歳の少年。リベリアは5月の終息宣言後、新たな感染者が見つかり、9月に再び終息にこぎ着けていた。」
(エボラ終息宣言のリベリア、新たに3人の感染を確認)
http://www.cnn.co.jp/world/35073865.html
「3人は全員、首都モンロビアのエボラ治療センターで治療を受けている。」
「このほか40人以上の接触相手が監視対象になっている。」
「さらに多くの患者が見つかる恐れもある」
さらに、ニュースは続く。
(エボラ終息宣言後初の死者、リベリア)
http://www.afpbb.com/articles/-/3067921
「先週にエボラ出血熱の感染が確認されていた10代の少年が死亡した。9月に公式の終息宣言が出されて以来初の死者となる。」
「世界保健機関(WHO)のこれまでの報告では、少年の年齢は10歳とされていたが、カーテ医師によると実際は15歳だったという。」
ったく、テキトーなんだから・・・。
まあいい。
終息宣言というのは、(2度の検査により)感染が確認されなくなるか、その患者が死亡した後、最大潜伏期間である21日の2倍の日数(42日間)が経過したことを確認して発表される。
新たな発症者が出なくても、感染者が他人にうつす可能性があるうちは、カウントダウンはスタートしない。
さらに、安全係数を2倍取って、万全を期している。
それなのに、なぜ、新たな患者が発生するのか。
当局(WHO含め)は、その理由を明確に示すか、さもなければ終息宣言の基準を変更すべきだ。
5月、9月と終息を宣言して、2度までもそれが破られるということは、もう、異例なことでは済まされないだろう。
今回の感染が早期に収まったとして、年明けに出される3度目の終息宣言が破られないという保証はどこにもない。
不気味なのは、前回にせよ、今回にせよ、感染ルートが全く解明されていないことだ。
いつ、どこで、誰が発症してもおかしくないのだ。
それとも、浮沈子の懸念(妄想?)が本物になって、メアリー・マローンの亡霊が彷徨ってるんだろうか。
(不顕性感染)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/11/25/7503315
「不顕性感染者が、突如として無症候性キャリアになり、自身気付かないまま、周り中にウイルスを巻き散らかしたりするわけだ。」
(メアリー・マローン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
「メアリーはそれまで腸チフスを発症したことがなく、彼女自身が病気になったり、保菌者であるという自覚のないまま、周囲の人に感染を広げる健康保菌者(無症候性キャリア)であった。」
「「健康保菌者が存在する」という考えは当時の社会一般から見ればあまりにも突飛なものであったため彼女には受け入れられず、むしろ「いわれのない不当な扱いを受けている」という思いを募らせるばかりであった。」
「彼女は再びノース・ブラザー島の病院に隔離され、亡くなるまでの23年間そこから出ることはなかった。」
まあ、今回のエボラの大規模な流行で、ウイルスがどんな変異を獲得したかの研究は、これからといっていい。
従来の検査キットをすり抜ける形で、生き延びる術を見つけたのか、他の方法によるのか。
今回も感染ルートを特定できないとなると、五月雨式に発生する感染を防ぐことは難しくなる。
これが、リベリアだけの問題なのか、主要3か国に共通した問題なのかは、もう少し時間をかけて見守らなくてはならないだろう。
(Ebola Situation Report - 25 November 2015:追加)
http://apps.who.int/ebola/current-situation/ebola-situation-report-25-november-2015
前回の記事(スピード80)で、もう完全終息まで書かなくてもいいかなと思っていた矢先に、リベリアの終息後2度目の感染が飛び込んできた。
(エボラ終息宣言後に感染者=リベリア)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015112000981
「感染が確認されたのは首都モンロビア郊外に住む10歳の少年。リベリアは5月の終息宣言後、新たな感染者が見つかり、9月に再び終息にこぎ着けていた。」
(エボラ終息宣言のリベリア、新たに3人の感染を確認)
http://www.cnn.co.jp/world/35073865.html
「3人は全員、首都モンロビアのエボラ治療センターで治療を受けている。」
「このほか40人以上の接触相手が監視対象になっている。」
「さらに多くの患者が見つかる恐れもある」
さらに、ニュースは続く。
(エボラ終息宣言後初の死者、リベリア)
http://www.afpbb.com/articles/-/3067921
「先週にエボラ出血熱の感染が確認されていた10代の少年が死亡した。9月に公式の終息宣言が出されて以来初の死者となる。」
「世界保健機関(WHO)のこれまでの報告では、少年の年齢は10歳とされていたが、カーテ医師によると実際は15歳だったという。」
ったく、テキトーなんだから・・・。
まあいい。
終息宣言というのは、(2度の検査により)感染が確認されなくなるか、その患者が死亡した後、最大潜伏期間である21日の2倍の日数(42日間)が経過したことを確認して発表される。
新たな発症者が出なくても、感染者が他人にうつす可能性があるうちは、カウントダウンはスタートしない。
さらに、安全係数を2倍取って、万全を期している。
それなのに、なぜ、新たな患者が発生するのか。
当局(WHO含め)は、その理由を明確に示すか、さもなければ終息宣言の基準を変更すべきだ。
5月、9月と終息を宣言して、2度までもそれが破られるということは、もう、異例なことでは済まされないだろう。
今回の感染が早期に収まったとして、年明けに出される3度目の終息宣言が破られないという保証はどこにもない。
不気味なのは、前回にせよ、今回にせよ、感染ルートが全く解明されていないことだ。
いつ、どこで、誰が発症してもおかしくないのだ。
それとも、浮沈子の懸念(妄想?)が本物になって、メアリー・マローンの亡霊が彷徨ってるんだろうか。
(不顕性感染)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/11/25/7503315
「不顕性感染者が、突如として無症候性キャリアになり、自身気付かないまま、周り中にウイルスを巻き散らかしたりするわけだ。」
(メアリー・マローン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
「メアリーはそれまで腸チフスを発症したことがなく、彼女自身が病気になったり、保菌者であるという自覚のないまま、周囲の人に感染を広げる健康保菌者(無症候性キャリア)であった。」
「「健康保菌者が存在する」という考えは当時の社会一般から見ればあまりにも突飛なものであったため彼女には受け入れられず、むしろ「いわれのない不当な扱いを受けている」という思いを募らせるばかりであった。」
「彼女は再びノース・ブラザー島の病院に隔離され、亡くなるまでの23年間そこから出ることはなかった。」
まあ、今回のエボラの大規模な流行で、ウイルスがどんな変異を獲得したかの研究は、これからといっていい。
従来の検査キットをすり抜ける形で、生き延びる術を見つけたのか、他の方法によるのか。
今回も感染ルートを特定できないとなると、五月雨式に発生する感染を防ぐことは難しくなる。
これが、リベリアだけの問題なのか、主要3か国に共通した問題なのかは、もう少し時間をかけて見守らなくてはならないだろう。
(Ebola Situation Report - 25 November 2015:追加)
http://apps.who.int/ebola/current-situation/ebola-situation-report-25-november-2015
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