トレーストゥギャザートークン登場前夜:アプリからウェアラブルデバイスに:その本質に慄く ― 2020年06月12日 00:15
トレーストゥギャザートークン登場前夜:アプリからウェアラブルデバイスに:その本質に慄く
初めに記事を読んだ時には、ピンとこなかったんだがな。
後から考えて、背筋がゾクゾクしだした(熱発かあ?)。
(インターネットもGPSも使用しないウェアラブルな「新型コロナウイルス接触追跡デバイス」がシンガポールで配布される)
https://gigazine.net/news/20200610-coronavirus-singapore-wearable-tag-internet/
「シンガポールが、インターネットやGPSを使用しないという新しいアプローチの「新型コロナウイルス接触追跡デバイス」を発表しました。」
これは、トレーストゥギャザーという接触者追跡アプリが効果を発揮していないことへの対策として打ち出された新機軸だ。
「TraceTogetherは人口の25%に当たる約180万人が自分の端末にインストールしていますが、理想的な参加率とされる75%にはまったく届いていない」
「端末のバッテリーの寿命が大幅に短くなるという不具合や、iOSの「アプリがバックグラウンドになるとBluetoothを一時停止する」という仕様によりiPhoneなどでは適切に動作しない」
世の中にうまい話はないわけだな。
接触者追跡アプリについては、このブログでも取り上げたことがある。
(濃厚接触者トレースアプリはものになるのか:インストールして常時携帯していないと銃殺される程度に徹底すれば有効!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/07/9243910
インドでは、アプリのインストールが義務付けられているようだし、一定割合の普及がなければ効果は得られない。
4人に1人程度じゃ、ストレージメモリの肥やしくらいにしかならない。
しかも、電池を食うというのは、最悪だしな。
構想自体は素晴らしくても、実際の普及や運用が伴わなければ絵に描いた餅だ。
役立たずのトレーストゥギャザーについては、ウィキにも出ている。
(TraceTogether)
https://ja.wikipedia.org/wiki/TraceTogether
「アプリ開発者は、「自動接触追跡はコロナウイルスの万能薬ではない」と題したブログを公開し、感染者に対するヒアリングを重要視」
めげるのが早過ぎる気がするけどな。
まあいい。
で、シンガポール政府は、アプリソフトじゃなくって、何やらワケワカのハードウェア(小型で携帯可能:たぶん、ブローチくらいの大きさか?)を開発した。
「特に強調したいのは、TraceTogetherトークンには電子タグもGPSもないことです。その代わりに、Bluetoothで検知した接触データのみが記録され、接触を追跡する用途でのみ機能します」
もちろん、大元には個人情報が保存され、感染者と濃厚接触した場合には、当局から連絡が取れるようになっているが、そこには接触履歴は保存されない。
トークンにのみ保存され、それを呼び出して台帳のデータとマージして初めて接触者がピックアップされる。
まあ、それだって、個人情報の塊だからな。
疑い出せばキリがない。
浮沈子的には、携帯やスマホを普段から持ち歩く習慣がないので、こういうデバイスの方がとっつきやすいということもある。
耐久性の問題もあるけど、サンダルに括り付けておくのが一番確実かもな(裸足じゃ出歩かないしな)。
デバイスが、どういう形状なのか、防水性能や耐衝撃性能がどれ程なのかは不明だ。
バッテリーの充電方法も不明だし、交換式かどうかも分からない。
余計なチップは積んでないことになっているんだろうが、どーせ作っているのは中国だろうから、ファーウェイチップとかが仕込まれていて、情報が駄々洩れになるのは見え見えだ(そうなのかあ?)。
まあいい。
「6月の後半から順次シンガポールに住む人への配布が開始される予定です。」
「配布されてもトークンの携行は義務づけられていないとのこと。ただし、今後の義務づけについては「現時点では予測できません」」
浮沈子は、過去2週間に接近した全ての人を思い出すことなどできない。
15分以上話をしたことがあるとかなら、特定することはできるが、一定時間一定距離にいた人物を特定することは不可能だ。
こういうデバイスが普及すれば、確かにトレースは完璧に近くなるに違いない。
落としたり、無くしたり、トイレに流してしまったり、人と交換したり(そんなあ!)、たくさん収集して自慢したり・・・。
普及すれば普及したで、様々なトラブルやアクシデントが想定されるし、場所こそ特定されないまでも、いつ誰とどのくらい接近していたなどという情報が、後からであれ、管理されるというのは穏やかな気持ちにはなれない。
そういう代償を払って得るものが、新型コロナ時代のふつーの日常生活というのは、俄かには納得できない。
ロックダウンしてくれた方がマシだ!。
で、濃厚接触者であることが判明して、その後はどうなるのか。
我が国では、未発症者には原則としてPCR検査は行われないからな。
いつ発症するかとびくびくしながら、当局の監視下(健康観察)に置かれ、自宅軟禁状態で過ごすことになる。
当局の要請を無視して、カラオケ(明日から解禁!)行ったりキャバレー(19日から解禁予定?)行ったりしても、別にとがめだてされる訳じゃない(未確認)。
感染防止にどれだけの効果があるかは不明だ(まだ、有効に普及した事例がないからな)。
浮沈子は、新型コロナのトレース目的のデバイスという意義を離れて、人間の記憶と意識の乖離について考えされられた。
自分の意識にない記憶が、25日間という期間限定であれ、外部に記録され保存される。
それは、普段は意識されることもなく、静々と蓄えられるだけで、やがて消えていく。
25日分を除いて。
意識の端を掠めることもない、しかし、厳然とした記憶が外部化されている。
それは、ちょっとした恐怖だ。
同じところにいたというだけ(場所情報はないようですが)のことだが、その繋がりのネットワークの広大さはとてつもない。
このトークンは、身体の外に置かれるデバイスだが、体内に埋め込まれて起動するような仕掛けが出来たら悪夢だな。
電力とかは、そのうち体温とか血液とかを介して調達するようになるだろうしな。
そういうデバイスが、脳とは異なる次元で自分の情報を記憶するようになる。
まあ、記憶だけなら、しかも、外部から何らかのアクセスをして初めて取り出すことができるのなら、まだ許せる気もする。
そのうち、そのデバイスと自身の脳が直結して、身体的記憶のない事象を主張するようになるのだ。
文字通り、身に覚えがないというやつだな。
漱石の短編に、夢十夜というのがある。
(夢十夜)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A2%E5%8D%81%E5%A4%9C
「第三夜:
『こんな夢を見た。六つになる子供を負ってる。たしかに自分の子である。…』
田圃道を子供をおぶって歩いている。子供は盲目である。あぜ道を行くうち、子供は周囲の状況を次々と当て始め、恐ろしくなった自分は子供を放り出して逃げることを考える。道はいつしか山道へと入り、やがて一本の杉の木の前に辿りついた。すると子供が「御前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね」と言う。殺人を自覚したとたん、背中の子供が急に石地蔵のように重くなった。」
かんべんしてくれえ!。
全文は、以下から読める。
(第三夜)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html#midashi30
「ただ背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩らさない鏡のように光っている。」
まあ、どうでもいいんですが。
漱石が、トレーストゥギャザートークンの出現を予見していたかどうかは知らない。
意識することなく関わった記憶を保持し、とあるタイミングで全てを明らかにする仕掛けだ。
あっしにゃぁ関わりのねぇこってござんす、とはいえない。
それは、遠い未来のことでも、他人事でもない。
近い将来、浮沈子が認知症になり、さっき食べた食事のことを忘れ、腹が減ったと喚くようになれば、現実の身近な問題だからな(今なら何を食ったかは、3日くらい覚えていられるけどな)。
自分の身に覚えのない記憶と戦うことになる。
外部記憶のうちならまだいいが、トークンは常に身に付けて持ち運んでいるわけだから、背中の子供と同じようなもんだ。
それが、自分の身体に埋め込まれ、直接意識に語り掛けてくるという妄想は、恐怖以外の何物でもない・・・。
「御前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね」
やっぱ、浮沈子はトークン式でもダメだな・・・。
<追加>
(「濃厚接触の可能性あり」通知アプリ 来週にも実用化へ 厚労省)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200613/k10012469081000.html
シンガポールから3か月遅れ。
しかも、彼の地では普及しなかったから次の手段(トークン式)に変更するというタイミングでのリリース。
やれやれだな。
我が国で普及するとは、当事者でも思っていないだろうが、何もやっていないと批判されるのが嫌だからという、エクスキューズであることは間違いない。
リリースはしたぞ、と。
インストールしないのは国民のせいだ、と。
なんなら、強制してもいいんだぞ、と。
「症状がなくても「家族や友人、職場の同僚など身近に感染した人や感染が疑われる人がいる」と回答すると、専門外来の受診案内が表示され、14日間の自宅待機を求められます。」
受診しろということなのか、自宅待機しろということなのか、どっち!?。
我が国では、症状がなければ濃厚接触者でもPCR検査は行わないからな。
「専門外来の受診案内」が出たって、無意味な気がするしな(症状がなくても、医師の判断を噛ませて検査するのかあ?)。
そもそも、身近に感染者や疑われる人がいるって、どうやって知るの?。
ワケワカの記事だが、どうでもいいような気もするな・・・。
初めに記事を読んだ時には、ピンとこなかったんだがな。
後から考えて、背筋がゾクゾクしだした(熱発かあ?)。
(インターネットもGPSも使用しないウェアラブルな「新型コロナウイルス接触追跡デバイス」がシンガポールで配布される)
https://gigazine.net/news/20200610-coronavirus-singapore-wearable-tag-internet/
「シンガポールが、インターネットやGPSを使用しないという新しいアプローチの「新型コロナウイルス接触追跡デバイス」を発表しました。」
これは、トレーストゥギャザーという接触者追跡アプリが効果を発揮していないことへの対策として打ち出された新機軸だ。
「TraceTogetherは人口の25%に当たる約180万人が自分の端末にインストールしていますが、理想的な参加率とされる75%にはまったく届いていない」
「端末のバッテリーの寿命が大幅に短くなるという不具合や、iOSの「アプリがバックグラウンドになるとBluetoothを一時停止する」という仕様によりiPhoneなどでは適切に動作しない」
世の中にうまい話はないわけだな。
接触者追跡アプリについては、このブログでも取り上げたことがある。
(濃厚接触者トレースアプリはものになるのか:インストールして常時携帯していないと銃殺される程度に徹底すれば有効!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/07/9243910
インドでは、アプリのインストールが義務付けられているようだし、一定割合の普及がなければ効果は得られない。
4人に1人程度じゃ、ストレージメモリの肥やしくらいにしかならない。
しかも、電池を食うというのは、最悪だしな。
構想自体は素晴らしくても、実際の普及や運用が伴わなければ絵に描いた餅だ。
役立たずのトレーストゥギャザーについては、ウィキにも出ている。
(TraceTogether)
https://ja.wikipedia.org/wiki/TraceTogether
「アプリ開発者は、「自動接触追跡はコロナウイルスの万能薬ではない」と題したブログを公開し、感染者に対するヒアリングを重要視」
めげるのが早過ぎる気がするけどな。
まあいい。
で、シンガポール政府は、アプリソフトじゃなくって、何やらワケワカのハードウェア(小型で携帯可能:たぶん、ブローチくらいの大きさか?)を開発した。
「特に強調したいのは、TraceTogetherトークンには電子タグもGPSもないことです。その代わりに、Bluetoothで検知した接触データのみが記録され、接触を追跡する用途でのみ機能します」
もちろん、大元には個人情報が保存され、感染者と濃厚接触した場合には、当局から連絡が取れるようになっているが、そこには接触履歴は保存されない。
トークンにのみ保存され、それを呼び出して台帳のデータとマージして初めて接触者がピックアップされる。
まあ、それだって、個人情報の塊だからな。
疑い出せばキリがない。
浮沈子的には、携帯やスマホを普段から持ち歩く習慣がないので、こういうデバイスの方がとっつきやすいということもある。
耐久性の問題もあるけど、サンダルに括り付けておくのが一番確実かもな(裸足じゃ出歩かないしな)。
デバイスが、どういう形状なのか、防水性能や耐衝撃性能がどれ程なのかは不明だ。
バッテリーの充電方法も不明だし、交換式かどうかも分からない。
余計なチップは積んでないことになっているんだろうが、どーせ作っているのは中国だろうから、ファーウェイチップとかが仕込まれていて、情報が駄々洩れになるのは見え見えだ(そうなのかあ?)。
まあいい。
「6月の後半から順次シンガポールに住む人への配布が開始される予定です。」
「配布されてもトークンの携行は義務づけられていないとのこと。ただし、今後の義務づけについては「現時点では予測できません」」
浮沈子は、過去2週間に接近した全ての人を思い出すことなどできない。
15分以上話をしたことがあるとかなら、特定することはできるが、一定時間一定距離にいた人物を特定することは不可能だ。
こういうデバイスが普及すれば、確かにトレースは完璧に近くなるに違いない。
落としたり、無くしたり、トイレに流してしまったり、人と交換したり(そんなあ!)、たくさん収集して自慢したり・・・。
普及すれば普及したで、様々なトラブルやアクシデントが想定されるし、場所こそ特定されないまでも、いつ誰とどのくらい接近していたなどという情報が、後からであれ、管理されるというのは穏やかな気持ちにはなれない。
そういう代償を払って得るものが、新型コロナ時代のふつーの日常生活というのは、俄かには納得できない。
ロックダウンしてくれた方がマシだ!。
で、濃厚接触者であることが判明して、その後はどうなるのか。
我が国では、未発症者には原則としてPCR検査は行われないからな。
いつ発症するかとびくびくしながら、当局の監視下(健康観察)に置かれ、自宅軟禁状態で過ごすことになる。
当局の要請を無視して、カラオケ(明日から解禁!)行ったりキャバレー(19日から解禁予定?)行ったりしても、別にとがめだてされる訳じゃない(未確認)。
感染防止にどれだけの効果があるかは不明だ(まだ、有効に普及した事例がないからな)。
浮沈子は、新型コロナのトレース目的のデバイスという意義を離れて、人間の記憶と意識の乖離について考えされられた。
自分の意識にない記憶が、25日間という期間限定であれ、外部に記録され保存される。
それは、普段は意識されることもなく、静々と蓄えられるだけで、やがて消えていく。
25日分を除いて。
意識の端を掠めることもない、しかし、厳然とした記憶が外部化されている。
それは、ちょっとした恐怖だ。
同じところにいたというだけ(場所情報はないようですが)のことだが、その繋がりのネットワークの広大さはとてつもない。
このトークンは、身体の外に置かれるデバイスだが、体内に埋め込まれて起動するような仕掛けが出来たら悪夢だな。
電力とかは、そのうち体温とか血液とかを介して調達するようになるだろうしな。
そういうデバイスが、脳とは異なる次元で自分の情報を記憶するようになる。
まあ、記憶だけなら、しかも、外部から何らかのアクセスをして初めて取り出すことができるのなら、まだ許せる気もする。
そのうち、そのデバイスと自身の脳が直結して、身体的記憶のない事象を主張するようになるのだ。
文字通り、身に覚えがないというやつだな。
漱石の短編に、夢十夜というのがある。
(夢十夜)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A2%E5%8D%81%E5%A4%9C
「第三夜:
『こんな夢を見た。六つになる子供を負ってる。たしかに自分の子である。…』
田圃道を子供をおぶって歩いている。子供は盲目である。あぜ道を行くうち、子供は周囲の状況を次々と当て始め、恐ろしくなった自分は子供を放り出して逃げることを考える。道はいつしか山道へと入り、やがて一本の杉の木の前に辿りついた。すると子供が「御前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね」と言う。殺人を自覚したとたん、背中の子供が急に石地蔵のように重くなった。」
かんべんしてくれえ!。
全文は、以下から読める。
(第三夜)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html#midashi30
「ただ背中に小さい小僧がくっついていて、その小僧が自分の過去、現在、未来をことごとく照して、寸分の事実も洩らさない鏡のように光っている。」
まあ、どうでもいいんですが。
漱石が、トレーストゥギャザートークンの出現を予見していたかどうかは知らない。
意識することなく関わった記憶を保持し、とあるタイミングで全てを明らかにする仕掛けだ。
あっしにゃぁ関わりのねぇこってござんす、とはいえない。
それは、遠い未来のことでも、他人事でもない。
近い将来、浮沈子が認知症になり、さっき食べた食事のことを忘れ、腹が減ったと喚くようになれば、現実の身近な問題だからな(今なら何を食ったかは、3日くらい覚えていられるけどな)。
自分の身に覚えのない記憶と戦うことになる。
外部記憶のうちならまだいいが、トークンは常に身に付けて持ち運んでいるわけだから、背中の子供と同じようなもんだ。
それが、自分の身体に埋め込まれ、直接意識に語り掛けてくるという妄想は、恐怖以外の何物でもない・・・。
「御前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね」
やっぱ、浮沈子はトークン式でもダメだな・・・。
<追加>
(「濃厚接触の可能性あり」通知アプリ 来週にも実用化へ 厚労省)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200613/k10012469081000.html
シンガポールから3か月遅れ。
しかも、彼の地では普及しなかったから次の手段(トークン式)に変更するというタイミングでのリリース。
やれやれだな。
我が国で普及するとは、当事者でも思っていないだろうが、何もやっていないと批判されるのが嫌だからという、エクスキューズであることは間違いない。
リリースはしたぞ、と。
インストールしないのは国民のせいだ、と。
なんなら、強制してもいいんだぞ、と。
「症状がなくても「家族や友人、職場の同僚など身近に感染した人や感染が疑われる人がいる」と回答すると、専門外来の受診案内が表示され、14日間の自宅待機を求められます。」
受診しろということなのか、自宅待機しろということなのか、どっち!?。
我が国では、症状がなければ濃厚接触者でもPCR検査は行わないからな。
「専門外来の受診案内」が出たって、無意味な気がするしな(症状がなくても、医師の判断を噛ませて検査するのかあ?)。
そもそも、身近に感染者や疑われる人がいるって、どうやって知るの?。
ワケワカの記事だが、どうでもいいような気もするな・・・。
おらが町の新型コロナ:戦略的情報発信者のメッセージを読むのは大変だな ― 2020年06月12日 10:38
おらが町の新型コロナ:戦略的情報発信者のメッセージを読むのは大変だな
匿名のブログで、刹那的(脊髄反射的?)に与太な情報を二次拡散する浮沈子と異なり、一流の専門家が自らの影響力を意識しつつ、戦略的コミュニケーション手段としてメディアを使いこなして発信する情報を読むのは疲れる。
言及していることだけではなく、何を言わないかということにも注意を向ける必要があるからな。
(【特別寄稿】「8割おじさん」の数理モデルとその根拠──西浦博・北大教授)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/8-39_1.php
「本稿では日本における第2波に備えて、まずはこれまでに用いてきたモデルの根拠をかみ砕いて示すことに努めたい。また、いわゆる「集団免疫」と言われる状態に関する最新の知見を紹介し、それと同時に、被害想定で抜け落ちている重要な要素に関して現時点で得られている科学的知見を更新しつつ整理してみたいと思う。」(2ページ目)
このニューズウィークの記事は、有料購読が必要な雑誌の宣伝記事だからな。
全ての内容が書かれているわけではない点には注意だ(浮沈子はビンボーなので、有料購読はしていません)。
(特集:検証 日本モデル)
https://www.newsweekjapan.jp/magazine/278273.php
「日本のやり方は正しかったのか? 感染対策の効果を感染症専門家と考える」
「特別寄稿 「8割おじさん」の数理モデル
緊急対談 日本のコロナ対策は過剰だったか
リスク管理 行動を変えるのは「説得」より「納得」」
まあ、ここで宣伝しなくてもいいんですが。
浮沈子的に気になったのは、西浦氏の発信が、数理モデルの解説と、その最新の成果としての集団免疫閾値(臨界割合)の低下に留まり、その結果生じるであろうあることに触れていなかった点だ。
(8割おじさん・西浦教授が語る「コロナ新事実」
アメリカが感染拡大の制御を止める可能性)
https://toyokeizai.net/articles/-/352503
「そうした中で、ごく最近、世界の研究者内で共有され始め、早く国民の皆さんとコミュニケーションを取らないといけない問題が出てきた。」
「集団免疫率の推定値が下がったということは、いつかどこかの国が戦略を大きく変えてしまう可能性があることを意味する。」
「とくにアメリカではどんどんそちらに向かって政策が進んでいる。いずれ集団免疫を自然に獲得する方向に舵を切る可能性がある。」
「経済を回すために他国にも「門戸を開けなさい」と迫るのではないだろうか。そうなれば、日本に影響がないはずはない。」
という3段論法で、黒船の再来を牽制していたわけだが、今回のニューズウィークには、それに関する言及はない。
現在、外務省が検討してるビジネスパーソンを対象とした規制緩和の対象国に、米国は含まれていない。
(入国制限緩和 1日最大250人程度で調整 ビジネス関係者ら 政府)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200611/k10012467031000.html
「タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4か国とは、感染状況などを考慮して制限の緩和に向けて協議が進められています。」
戦略的コミュニケーションの目的が果たされたから、専門外の事象への言及を避けたのかも知れないし、また、別の意図があるのかも知れない。
東洋経済の記事は、後編があって、治療薬よりもワクチンが先に出るようなことも書かれている(ホントかあ?)。
(夏以降にコロナ「ワクチン」の成否は見えてくる
専門家会議キーマン・西浦教授が描く展望)
https://toyokeizai.net/articles/-/352744
「ゲームチェンジャーになりえるとしたら、新型インフルエンザにおける「タミフル」のように、人口全体に広く行き渡るような早期治療によって、重症化そのものを抑制するものだ。日本の治療薬「アビガン」なども期待されたが、早期投与の効果で目覚ましいものはいまのところはなく、今後1年で出てくるメドは立っていない。」
「部分的な効果かもしれないが、ワクチンの登場のほうが早いだろう。フロントラインワーカー(最前線で働く医療従事者ら)に対する成果がこの夏を過ぎたころに出てくる。そうしたワクチンの効果がどれくらいかが大きな意味を持つだろう。」
浮沈子的には、この発信も色眼鏡で見なければならないと感じる。
治療薬に対する過剰な期待を捨てさせ、ワクチンの早期開発にシフトして、それまでは第二波を防ごうというインセンティブを与えようとしているのではないか。
どのみち、今年の冬が来れば、第二波は避けようがない(一般市民へのワクチン接種は、絶対に間に合わない)。
医療体制、検査態勢、何より新しい生活様式の定着を急がなければならない。
記事では、スウェーデンの集団免疫政策や濃厚接触者追跡アプリにも触れているが、それらはこのブログでも既に書いたので割愛する(GPS情報とか、やや古いしな)。
西浦氏には、新型コロナが流行しだす前に、風疹のワクチン接種の件で注目していた(どうやらオヤジ接種の出どころらしい:追加2参照)。
極めて専門性が高い疫学的数理モデルを政策に反映させるために、高いコミュニケーション能力を必要とする社会疫学のエキスパートでもある。
新型コロナでは、そのど真ん中に座っている。
それだけではなく、様々なメディアを通じて、一般市民とのコンタクトも欠かさない。
何をいつどの程度出したり引っ込めたりするかを、意識的に行ってるわけだな。
疲れる・・・。
出す方も大変だろうが、受け取る方もそれを意識しなければならないからな。
明示的な暗号を解読しているような感じだ。
メタ情報の発信には、メタ解読ということか・・・。
まあいい。
今のところ、黒船対策は成功しているらしい。
カリフォルニアの芝生がくすぶっていたとしても、我が家の芝生はしばらく安泰だろう。
(COVID-19州全体の更新
2020年6月11日の更新)
https://update.covid19.ca.gov/
「カリフォルニア州は、今いる139281は、その結果、COVID-19の例を確認した4881人が死亡。」(ワケワカ:画像のグラフ参照)
3月末からの我が国の第一波の流行は、無策時の死者推計42万人の脅しが効いて、行動変容を促すことができた(そうなのかあ?)。
今は、3密のクラスター対策に戻って、ソフトな接触規制を継続する時期に移っている(たぶん)。
東京都は今日からステップ3に移行し、レストランの深夜までの営業やカラオケもOKになった。
浮沈子的生活に変化はない。
東京都外への移動は、まだ自粛なので、ダイビングはプールも含めて行っていない(それ程、コンプライアンス意識が高いわけじゃないんですけど)。
19日からは、オール規制緩和で、防御策をとったうえで全面解禁になるらしいからな(移動制限も解除)。
本来は、それから2週間くらい様子を見て、ほとぼりが冷めた頃に恐々動き出すのがよろしい(みんな、一斉に動き出すしな)。
一応、高齢者だし、ハイリスクであることに変わりないからな。
ダイビングは、全面解除の翌週から予定しているけど、ガツガツ潜らずに、ポチポチと五月雨式に様子を見ながら動こうとしている。
用心に越したことはない。
うーん、これって、西浦戦術に完全にはまっちまってるのかもな・・・。
<追加1>
最初に「脊髄反射」を「脊椎反射」と書いてしまってから、なんか変だと気付いて確認したら、以下のページがヒットした。
(【脊椎反射】(取違科))
http://www.tt.rim.or.jp/~rudyard/torii022.html
「・・・だとすれば、それに対する「間違いの指摘」も詮無きこと。
間違いを見つけても、それに「脊髄反射」はしない方が良さそうです。」
今日は、メタ記事に当たる確率が高いのかもな・・・。
<追加2>
(今期風疹の流行は終息したのか)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/01/16/9202646
以下は、追加で引用した記事。
(【西浦博インタビュー】
インフルエンザはなぜ大流行するのか
数理モデルで証明された「集団免疫」の有効性)
https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/interview-02.html
「西浦 2018年に流行のピークを迎える前、風疹の免疫を持っていない成人男性にこれくらい接種すれば流行は防げますよという数理モデルの研究をやったのですが、実施には至りませんでした。」
「風疹が流行する前、免疫のない成人男性に再接種するにはこれくらいのワクチンが必要だという試算を厚生労働省に持って行ったんですが、「お金が降ってきたらいいんですけどね」と言われて、その日の会議は終わりました。3カ月後、流行が始まって、「ほらね」とか言っても後の祭り(笑)。」
(数理モデルで感染症を食い止める
「経験と勘」を超えてエビデンスに基づく対策を)
https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/article-02.html
「略歴:
・・・
・2013年 東京大学大学院医学系研究科国際社会医学講座 准教授
・2016年 北海道大学大学院医学研究院教授、現在に至る」
<追加3>
(28万人)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/09/12/7433498
浮沈子は忘れていたんだが、2014年の西アフリカのエボラ流行の際にも、記事にしていた。
「1人の患者から1・5人前後に対してウイルスが広がり続け、流行が止まらない状況だとする解析を東京大の西浦博准教授らが11日付の欧州の専門誌に発表した。」
「患者の半数以上を隔離できれば、流行の拡大を抑えることができる」
その後、米軍はリベリアに於いて7割の感染者を入院させる対策(最終的に何割が収容されたかは未確認)を採り、流行を終息させた。
匿名のブログで、刹那的(脊髄反射的?)に与太な情報を二次拡散する浮沈子と異なり、一流の専門家が自らの影響力を意識しつつ、戦略的コミュニケーション手段としてメディアを使いこなして発信する情報を読むのは疲れる。
言及していることだけではなく、何を言わないかということにも注意を向ける必要があるからな。
(【特別寄稿】「8割おじさん」の数理モデルとその根拠──西浦博・北大教授)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/8-39_1.php
「本稿では日本における第2波に備えて、まずはこれまでに用いてきたモデルの根拠をかみ砕いて示すことに努めたい。また、いわゆる「集団免疫」と言われる状態に関する最新の知見を紹介し、それと同時に、被害想定で抜け落ちている重要な要素に関して現時点で得られている科学的知見を更新しつつ整理してみたいと思う。」(2ページ目)
このニューズウィークの記事は、有料購読が必要な雑誌の宣伝記事だからな。
全ての内容が書かれているわけではない点には注意だ(浮沈子はビンボーなので、有料購読はしていません)。
(特集:検証 日本モデル)
https://www.newsweekjapan.jp/magazine/278273.php
「日本のやり方は正しかったのか? 感染対策の効果を感染症専門家と考える」
「特別寄稿 「8割おじさん」の数理モデル
緊急対談 日本のコロナ対策は過剰だったか
リスク管理 行動を変えるのは「説得」より「納得」」
まあ、ここで宣伝しなくてもいいんですが。
浮沈子的に気になったのは、西浦氏の発信が、数理モデルの解説と、その最新の成果としての集団免疫閾値(臨界割合)の低下に留まり、その結果生じるであろうあることに触れていなかった点だ。
(8割おじさん・西浦教授が語る「コロナ新事実」
アメリカが感染拡大の制御を止める可能性)
https://toyokeizai.net/articles/-/352503
「そうした中で、ごく最近、世界の研究者内で共有され始め、早く国民の皆さんとコミュニケーションを取らないといけない問題が出てきた。」
「集団免疫率の推定値が下がったということは、いつかどこかの国が戦略を大きく変えてしまう可能性があることを意味する。」
「とくにアメリカではどんどんそちらに向かって政策が進んでいる。いずれ集団免疫を自然に獲得する方向に舵を切る可能性がある。」
「経済を回すために他国にも「門戸を開けなさい」と迫るのではないだろうか。そうなれば、日本に影響がないはずはない。」
という3段論法で、黒船の再来を牽制していたわけだが、今回のニューズウィークには、それに関する言及はない。
現在、外務省が検討してるビジネスパーソンを対象とした規制緩和の対象国に、米国は含まれていない。
(入国制限緩和 1日最大250人程度で調整 ビジネス関係者ら 政府)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200611/k10012467031000.html
「タイ、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの4か国とは、感染状況などを考慮して制限の緩和に向けて協議が進められています。」
戦略的コミュニケーションの目的が果たされたから、専門外の事象への言及を避けたのかも知れないし、また、別の意図があるのかも知れない。
東洋経済の記事は、後編があって、治療薬よりもワクチンが先に出るようなことも書かれている(ホントかあ?)。
(夏以降にコロナ「ワクチン」の成否は見えてくる
専門家会議キーマン・西浦教授が描く展望)
https://toyokeizai.net/articles/-/352744
「ゲームチェンジャーになりえるとしたら、新型インフルエンザにおける「タミフル」のように、人口全体に広く行き渡るような早期治療によって、重症化そのものを抑制するものだ。日本の治療薬「アビガン」なども期待されたが、早期投与の効果で目覚ましいものはいまのところはなく、今後1年で出てくるメドは立っていない。」
「部分的な効果かもしれないが、ワクチンの登場のほうが早いだろう。フロントラインワーカー(最前線で働く医療従事者ら)に対する成果がこの夏を過ぎたころに出てくる。そうしたワクチンの効果がどれくらいかが大きな意味を持つだろう。」
浮沈子的には、この発信も色眼鏡で見なければならないと感じる。
治療薬に対する過剰な期待を捨てさせ、ワクチンの早期開発にシフトして、それまでは第二波を防ごうというインセンティブを与えようとしているのではないか。
どのみち、今年の冬が来れば、第二波は避けようがない(一般市民へのワクチン接種は、絶対に間に合わない)。
医療体制、検査態勢、何より新しい生活様式の定着を急がなければならない。
記事では、スウェーデンの集団免疫政策や濃厚接触者追跡アプリにも触れているが、それらはこのブログでも既に書いたので割愛する(GPS情報とか、やや古いしな)。
西浦氏には、新型コロナが流行しだす前に、風疹のワクチン接種の件で注目していた(どうやらオヤジ接種の出どころらしい:追加2参照)。
極めて専門性が高い疫学的数理モデルを政策に反映させるために、高いコミュニケーション能力を必要とする社会疫学のエキスパートでもある。
新型コロナでは、そのど真ん中に座っている。
それだけではなく、様々なメディアを通じて、一般市民とのコンタクトも欠かさない。
何をいつどの程度出したり引っ込めたりするかを、意識的に行ってるわけだな。
疲れる・・・。
出す方も大変だろうが、受け取る方もそれを意識しなければならないからな。
明示的な暗号を解読しているような感じだ。
メタ情報の発信には、メタ解読ということか・・・。
まあいい。
今のところ、黒船対策は成功しているらしい。
カリフォルニアの芝生がくすぶっていたとしても、我が家の芝生はしばらく安泰だろう。
(COVID-19州全体の更新
2020年6月11日の更新)
https://update.covid19.ca.gov/
「カリフォルニア州は、今いる139281は、その結果、COVID-19の例を確認した4881人が死亡。」(ワケワカ:画像のグラフ参照)
3月末からの我が国の第一波の流行は、無策時の死者推計42万人の脅しが効いて、行動変容を促すことができた(そうなのかあ?)。
今は、3密のクラスター対策に戻って、ソフトな接触規制を継続する時期に移っている(たぶん)。
東京都は今日からステップ3に移行し、レストランの深夜までの営業やカラオケもOKになった。
浮沈子的生活に変化はない。
東京都外への移動は、まだ自粛なので、ダイビングはプールも含めて行っていない(それ程、コンプライアンス意識が高いわけじゃないんですけど)。
19日からは、オール規制緩和で、防御策をとったうえで全面解禁になるらしいからな(移動制限も解除)。
本来は、それから2週間くらい様子を見て、ほとぼりが冷めた頃に恐々動き出すのがよろしい(みんな、一斉に動き出すしな)。
一応、高齢者だし、ハイリスクであることに変わりないからな。
ダイビングは、全面解除の翌週から予定しているけど、ガツガツ潜らずに、ポチポチと五月雨式に様子を見ながら動こうとしている。
用心に越したことはない。
うーん、これって、西浦戦術に完全にはまっちまってるのかもな・・・。
<追加1>
最初に「脊髄反射」を「脊椎反射」と書いてしまってから、なんか変だと気付いて確認したら、以下のページがヒットした。
(【脊椎反射】(取違科))
http://www.tt.rim.or.jp/~rudyard/torii022.html
「・・・だとすれば、それに対する「間違いの指摘」も詮無きこと。
間違いを見つけても、それに「脊髄反射」はしない方が良さそうです。」
今日は、メタ記事に当たる確率が高いのかもな・・・。
<追加2>
(今期風疹の流行は終息したのか)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/01/16/9202646
以下は、追加で引用した記事。
(【西浦博インタビュー】
インフルエンザはなぜ大流行するのか
数理モデルで証明された「集団免疫」の有効性)
https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/interview-02.html
「西浦 2018年に流行のピークを迎える前、風疹の免疫を持っていない成人男性にこれくらい接種すれば流行は防げますよという数理モデルの研究をやったのですが、実施には至りませんでした。」
「風疹が流行する前、免疫のない成人男性に再接種するにはこれくらいのワクチンが必要だという試算を厚生労働省に持って行ったんですが、「お金が降ってきたらいいんですけどね」と言われて、その日の会議は終わりました。3カ月後、流行が始まって、「ほらね」とか言っても後の祭り(笑)。」
(数理モデルで感染症を食い止める
「経験と勘」を超えてエビデンスに基づく対策を)
https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/article-02.html
「略歴:
・・・
・2013年 東京大学大学院医学系研究科国際社会医学講座 准教授
・2016年 北海道大学大学院医学研究院教授、現在に至る」
<追加3>
(28万人)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/09/12/7433498
浮沈子は忘れていたんだが、2014年の西アフリカのエボラ流行の際にも、記事にしていた。
「1人の患者から1・5人前後に対してウイルスが広がり続け、流行が止まらない状況だとする解析を東京大の西浦博准教授らが11日付の欧州の専門誌に発表した。」
「患者の半数以上を隔離できれば、流行の拡大を抑えることができる」
その後、米軍はリベリアに於いて7割の感染者を入院させる対策(最終的に何割が収容されたかは未確認)を採り、流行を終息させた。
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