濃厚接触者トレースアプリはものになるのか:インストールして常時携帯していないと銃殺される程度に徹底すれば有効!?2020年05月07日 09:02

濃厚接触者トレースアプリはものになるのか:インストールして常時携帯していないと銃殺される程度に徹底すれば有効!?


海外では、新型コロナ絡みで発砲事件が発生している。

フィリピンでは、浮沈子が知る限り当局により2人銃殺されているし、米国ではマスクしてないと注意した警備員が後刻銃撃されて死んだ。

(米ミシガン州 客にマスク着用求めた警備員が銃で撃たれ死亡)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200506/k10012418981000.html

「店でマスクを着けていない少女を見つけたため、着用させるよう母親を注意したところ、しばらくして息子のラモニエ・ビショップ容疑者が来店し、マナリンさんに発砲」

やれやれ・・・。

もっとすごいのもある。

(自宅待機中に屋外で騒ぐ5人を医師が銃殺(露))
https://news.nifty.com/article/item/neta/12239-624352/

「感染拡大防止のため自宅待機中の男が、アパートの外で騒いでいた5人を銃で撃ち殺してしまう」

まあ、悲劇としか言いようがない。

行動制限などが生み出すこれらの極端な例でなくても、我々の周りでもストレスを感じて様々な不都合が起こっている。

経済の停滞、家族の崩壊、アルコールや食物依存(浮沈子も、その一人ですが)、エトセエトセ・・・。

そんな悩みを一気に解決してくれそうなのが、濃厚接触者追跡アプリだといわれている。

先日調べたカッチブー(未だに意味不明)な図の元論文にも、今朝、インドの新型コロナ対応について調べた記事にも出てきた。

(政府が位置情報用いた感染者との接触履歴トレース・アプリを発表(インド):2020年04月08日)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/04/e8e98316a740a436.html

「インド電子IT省は4月2日、携帯電話の位置情報を用いて感染者との接触履歴をトレースするアプリ「Aarogya Setu(Bridge to Good Healthの意味)」の無償配布を始めた。」

浮沈子は、基本的にはこんなもんは役に立たんと断定している。

浮沈子自身が、外出の際にはスマホを持って出歩かないしな(ネット接続のバックアップとして所持しているため)。

調べてみると、各国では様々な対応を模索しているようだ。

(豪が新型コロナ感染者追跡アプリ導入 近接者に濃厚接触の疑い告知)
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200505/mcb2005050500001-n1.htm

「オーストラリア政府は4月26日、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者を追跡するスマートフォン向けアプリの導入を発表」

「データは暗号化されており、保健当局者しかアクセスできない」

まあ、保健当局者もチョンボするからな・・・。

(新型コロナ 愛知県が感染者の個人情報をホームページ掲載)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200505/k10012418531000.html

「ホームページに、誤って、県内の感染者延べ495人全員の入院先などの個人情報を掲載し、このうち390人余りについては氏名も掲載していた」

まあいい。

どーせ、インストールするかどうかは、個人に任されてるわけだしな・・・。

と思ったら、大間違い!。

(インド政府、新型コロナ濃厚接触追跡アプリのインストールを全労働者に義務づけ)
https://japanese.engadget.com/jp-2020-05-04-corona-india.html

「インド政府が自国のアプリ「Aarogya Setu」のインストールをすべての労働者に義務づけたと報じられています。」

おお、さっきのジェトロの記事にあったやつだな。

「5月4日(現地時間)から政府が公共機関および民間企業のすべての労働者にインストールを義務づけたとのことです。従業員らを完全にカバーすることは各組織トップの責任とされ、できなかった場合は処罰に繋がると伝えられています。」

「インド政府の目標は全スマートフォンユーザーを網羅すること。同政府は労働者のみならず、封じ込めゾーンの住人にもアプリのダウンロードを義務づけています。」

徹底した措置に出たわけだ。

「同アプリが取得したデータがどのように使用されるか不明であり、かつインドには一般市民を保護するに足りるプライバシー法律も整備されていない」

この新型コロナのどさくさに紛れて、憲法改正を目論んだりする国もあるくらいだからな。

インド政府が、何を企んでるか分かったもんじゃない(そうなのかあ?)。

我が国も当然、そういう仕掛を模索している。

(新型コロナ陽性者との濃厚接触を知らせるアプリ。Code for Japanが5月提供)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1247409.html

「陽性判定者の入力も行政職員に限定する。」

うーん、そこがネックかあ・・・。

しかし、どこかで、感染したという情報を取得しないと役には立たないからな。

(日本政府が新型コロナウイルス追跡アプリを導入)
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BF%E5%BA%9C%E3%81%8C%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E8%BF%BD%E8%B7%A1%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%92%E5%B0%8E%E5%85%A5-050420

「政府が提供するこの追跡アプリはシンガポール政府が開発したものと同様の機能を持つという。」

ほほう、シンガポールも何かやってるのか。

(シンガポール、コロナ感染をアプリで追跡、政府開発:3月20日の記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57056430Q0A320C2FF8000/?n_cid=SPTMG002

「シンガポール政府は20日、新型コロナウイルスの感染経路を追跡するためのスマホ用のアプリを開発、無料配布を始めた。」

ほほう、そんな前から配布してたんなら、さぞかし効果があったんだろうな・・・。

(シンガポール、コロナ感染2万人超 外国人寮で「3密」)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58795130W0A500C2EAF000/

「シンガポールの新型コロナウイルスの感染者数が6日、2万人を超えた。手狭な寮に住む外国人労働者の間で爆発的な感染拡大が続いており、感染者数は東南アジアで最多だ。」

あれまっ、アプリは効果なしってことかあ?。

「政府は3月に感染者と接触した人を割り出すためのアプリを開発したが、米アップルと米グーグルの協力を得て、このアプリの使い勝手を高める。感染経路を特定できない事例をできるだけ減らし、封じ込めにつなげる狙いだ。」

うーん、アップルとグーグルの助けがなくては効果なしか・・・。

(フランス政府、新型コロナ濃厚接触追跡アプリ開発にアップルが協力拒否したと非難)
https://japanese.engadget.com/jp-2020-05-06-french-apple.html

「フランス政府のアプリは、アップル提供APIに備わったプライバシー保護のうち、少なくとも2つが欠けています。すなわち各スマートフォン上にBluetooth接触履歴のデータを保持して同意があった場合のみ送信する「分散型」ではなく、衛生当局のサーバーに直接データが送られること。そしてアップルとGoogleのようにパンデミック収束後に無効化が約束されていないことです。」

フランス政府がこのアプリを使って、国民を統制したがっていることだけは間違いない。

如何にもフランス的な、中央集権的強権的官憲的臭いがぷんぷんする。

「ドイツ政府は「分散型」アプローチを採用すると示唆した後、アップルとGoogleのAPIを受け入れると表明しました。」

「記事執筆時点で両社のAPI使用に反対しているのはフランスとイギリス(EUから離脱しましたが)の2カ国のみ」

英国が独自に開発するという話は、どこかで聞いたような気がする。

(「007の国」英国ではスパイ機関がコロナ接触追跡アプリの開発に協力 1日10万件検査を達成)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200503-00176731/

「グーグルやアップルなど民間のテクノロジー企業と協力した場合、患者の個人データや医療情報などセンシティブなデータの取り扱いが難しくなると判断したようです。」

なるほど、そういう見方もあるかもな。

自前で作り上げれば、全て内部で完結できるというわけだ。

「携帯電話の位置情報と組み合わせれば感染者と接触した人だけでなく、その中に高齢者や持病のある人、妊婦といったハイリスク・グループがいたかどうかも瞬時に把握して本人に通知することができるようになります。韓国やシンガポール、台湾、香港ではこうした仕組みをすでに導入済みです。」

それで上手くいくとは限らないという話は、シンガポールの例で明らかだがな。

切れる刀には違いないが、そもそも使ってくれなければ始まらないし、インドのように強制的に所有させるといのも、お国柄等で、我が国には馴染まないかもしれない。

位置情報を使うのか、分散データ保存方式にするのか、感染者情報の入力は大丈夫なのか、そもそもアップルやグーグルって信用できるのか(浮沈子は、両方とも持ってますけど)。

IT時代の積極的疫学調査って、なんか課題山積だな。

人海戦術で、丁寧に聞き取り調査を繰り返し、人間同士が信頼し合ってトレースするっていうのは、もう、時代遅れなのかもしれない。

前例無き事態には前例無き対応で、か・・・。

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