スポーツカーの真髄(その2)2011年11月06日 00:48

スポーツカーの真髄(その2)


ポルシェのフラットシックスエンジンは、そのレイアウトと構造ゆえに、独特のビートとメカメカしさを醸し出す。

今まで乗ったどんな車のエンジンとも違う。

2003年式の素のボクスターの場合、その2.7リットルの排気量は、必要にして十分である(日本では)。滑らかで緻密な回り方をする。かといって、神経質なわけではない。ここぞとばかりに蹴飛ばしてやれば、咆哮を上げながらぐいぐいと加速する。

しかし、そんな荒々しい乗り方ではなく、スムーズな加速と秀逸なハンドリングを生かした伸びやかな運転が似合う。育ちがいいのだ。

箱根までの往復は何度もしたが、耳障りな音も無く、疲れは少ない。ターンパイクでは2速と3速を切り替えながら、パワーバンドを維持する。

帰り道は、穏やかな運転になる。まるで乗用車のような感じで走るのだが、前が空くとついつい踏み込んでしまうのは、そのエンジン音を聞きたいがためである。

ブン回した後も、アイドリングが乱れるようなこともない。へへん、まだまだ余裕ですよ!、とでも言いたげに軽い振動と共に滑らかに回っている。

改良に次ぐ改良を重ねてきたエンジンだけのことはある。2008年に大きな変更があり、新設計のエンジンになってしまったが、基本的なレイアウトは受け継がれている。

エンジンか・・・。

そのうち、電気モーターに置き換えられるであろう駆動装置である。この振動と音を懐かしむようになってしまう日が来るまで、もう少し楽しむことにしよう。

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