ボーア効果2011年11月10日 23:46

ボーア効果
ボーア効果


呼吸には血液中の赤血球のヘモグロビンというやつが、酸素を捕まえたり放したりして体の中に運んでくれている。

CCRの酸素シリンダーから放出された酸素も、こうして末梢血管へと運ばれ、細胞の中でエネルギーに変換されていく。

そこのところは、またの機会に触れることにして、ちょっと聞き慣れない話があったので紹介する。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A2%E5%8A%B9%E6%9E%9C

長文だが、要約する能力がないので引用する・・・

「赤血球に取り込まれた二酸化炭素と水は炭酸脱水酵素により重炭酸イオンとプロトンに解離され、赤血球内のpHが低下することでヘモグロビンの酸素親和性が低下しヘモグロビンは酸素を解離しやすくなる(酸素解離曲線の右方変移)。逆に二酸化炭素の少ない環境では赤血球は重炭酸イオンとプロトンから二酸化炭素と水をつくり二酸化炭素を放出することで、赤血球内のpHは上がりヘモグロビンの酸素親和性が増加するのでヘモグロビンは酸素と結合しやすくなる(酸素解離曲線の左方変異)」

・・・なんだそうだ。

酸素だけでなく、二酸化炭素の運搬にも寄与していそうなこの記述が興味深い。生物は実に良く出来ていると改めて思う。

CCRは、結局、このプロセスの逆をやっているわけだ。科学が進歩すれば、蛇腹ホースの中をガスが循環するなどという「原始的な」方法ではなく、「液体呼吸」で高効率なガス交換を行うことが可能となるかもしれない。

究極のCCRである。人工生体高分子によって、酸素と二酸化炭素を肺胞の中で受け渡しする。そうすれば、窒素やヘリウムなどという「余分なガス」の影響を受けないダイビングが可能となるのだ。

だれか、そんな仕掛けを考えてくれないかなあ。