「科学的」な方法? ― 2012年11月21日 20:48
「科学的」な方法?
前に、やんわりと指摘したことがある。
(安全なダイビング)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/09/19/6578681
「吸ったガスを、ただ吐き出すのが勿体無いからと、二酸化炭素を化学的(「科学的」ではないですよ、PADIさん!)に除去して、消費した酸素を注ぎ足して、再呼吸したりもする。」
リブリーザーでは、再呼吸するガスに、適正量の酸素を加えると共に、呼気に含まれる二酸化炭素を化学的に除去する。
(CCRと二酸化炭素)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2011/10/19/6162477
記事の内容に、怪しいところがあるので、丸ごと信用しないほうがいい。息苦しさは、体内の血液中の二酸化炭素の増加によるのであって、呼吸するガスに含まれていなくても、何ら問題はない。
我ながら、いい加減なことを書きまくっていると反省する。
この記事の中に出てくる水酸化カルシウムというのが、二酸化炭素と結合して、炭酸カルシウムと水になり、目出度く除去に成功するわけである。宇宙飛行士は、水酸化リチウムを使用しているようだが、なぜなのかは知らない(重量と効率の問題だろうと思うのだが)。
二酸化炭素の濃度が高くなると、ハイパーカプニアという症状が出て、吐き気、頭痛、意識障害などが起こる。身体が火照った感じになるという話も聞いたことがある(ホントかどうかは、怪しい)。
リブリーザーのトラブルの中で、ハイポキシア(低酸素症)、ハイパーオキシア(高酸素症)と共に、やっかいなトラブルである。
eCCRにおけるソレノイドバルブの故障(制御コンピューターの故障も含む)による酸素供給のトラブルは、mCCRの真似をして、手動で酸素を供給してやることによって、なんとかなる場合もあるが、二酸化炭素吸収剤の水没などによるトラブルは、残念ながらベイルアウト(ダイビングでは、緊急浮上の意味。といっても、急激な浮上という意味ではないので、ややっこしい!)するしかない。
モレキュラー社の製品で、インスピレーション指定のソフノライム(797グレード)の場合、教科書的には3時間の使用が限度である(エボリューションは2時間)。水温や深度によって、使用時間は減少する。
にもかかわらず、自らの身体を張って、限界まで試した貴重なレポートがあるので引用する。
(sofnolimeの限界時間)
http://ccr-power.com/?psContentsId=74&psMenuId=5&ssid=6783ba63864ad91f3889acdf093ff8bc
「TOTAL TIME 7:29:06」とある。
「浮上後sofnolimeの状態を確認すると、下半分くらいが鮮やかな紫色になっていました。」ワオッ!。
底の方が、ちょこっと紫色になっただけで、死ぬほど大騒ぎして、イントラを呆れさせたワタクシとしては、卒倒するような状況である(良い子は、絶対に真似しないでね!)。
二度とはなさらないだろうが、今回は、貴重な実験結果を公表していただいて、感謝の念に堪えない(危ないですから、もうしないでくださいね!)。
(Sofnolime® 797 (White to Violet indicating))
http://www.molecularproducts.com/hk/products/w1025p40t46/sofnolime-797-white-to-violet-indicating/details
PDFファイルには、反応式も出ている。
(パンフレット:how it worksの欄を参照)
http://www.molecularproducts.com/pdf/Sofnolime%20797%26CD%20UK%20DS%20V9.pdf
「catalysed chemical reaction」(触媒化学反応!?)と書かれている。べつに、触媒ではないのだが・・・。
まあ、いい。
少なくとも、科学的ではなく、化学的であることは確かだ。
しつこいけど、今度は引用して、指摘しておく。
(1.概要:リブリーザーとオープンサーキットスクーバ:リブリーザーとオープンサーキットスクーバの違い:呼吸するガスの湿度と温度の項を参照:「科学的」ではないですよ、PADIさん!)
http://www.padi.co.jp/visitors/CCR/con1.asp
この解説を信じるなら、水中で反応しないと、いきなりループを閉められる(マウスピースを閉じることか?)ようだ。PADIのオープンサーキットのダイバーと潜る時は、気をつけなければならない。
(4.リブリーザーダイバーと緊急時の処置)
http://www.padi.co.jp/visitors/CCR/con4.asp
そして、BOV(ベイルアウトバルブ?)を作動させることは、きっと忘れられてしまう(!)。そういうものである。私のように、別のセカンドステージを付けている場合は、それを咥えさせてもらえることは、金輪際、ない。
後で訴訟になっても、余計なことをしたといって、事故者側の弁護士に追及されないように配慮されている。
この辺は、実に科学的だなあ・・・。
前に、やんわりと指摘したことがある。
(安全なダイビング)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/09/19/6578681
「吸ったガスを、ただ吐き出すのが勿体無いからと、二酸化炭素を化学的(「科学的」ではないですよ、PADIさん!)に除去して、消費した酸素を注ぎ足して、再呼吸したりもする。」
リブリーザーでは、再呼吸するガスに、適正量の酸素を加えると共に、呼気に含まれる二酸化炭素を化学的に除去する。
(CCRと二酸化炭素)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2011/10/19/6162477
記事の内容に、怪しいところがあるので、丸ごと信用しないほうがいい。息苦しさは、体内の血液中の二酸化炭素の増加によるのであって、呼吸するガスに含まれていなくても、何ら問題はない。
我ながら、いい加減なことを書きまくっていると反省する。
この記事の中に出てくる水酸化カルシウムというのが、二酸化炭素と結合して、炭酸カルシウムと水になり、目出度く除去に成功するわけである。宇宙飛行士は、水酸化リチウムを使用しているようだが、なぜなのかは知らない(重量と効率の問題だろうと思うのだが)。
二酸化炭素の濃度が高くなると、ハイパーカプニアという症状が出て、吐き気、頭痛、意識障害などが起こる。身体が火照った感じになるという話も聞いたことがある(ホントかどうかは、怪しい)。
リブリーザーのトラブルの中で、ハイポキシア(低酸素症)、ハイパーオキシア(高酸素症)と共に、やっかいなトラブルである。
eCCRにおけるソレノイドバルブの故障(制御コンピューターの故障も含む)による酸素供給のトラブルは、mCCRの真似をして、手動で酸素を供給してやることによって、なんとかなる場合もあるが、二酸化炭素吸収剤の水没などによるトラブルは、残念ながらベイルアウト(ダイビングでは、緊急浮上の意味。といっても、急激な浮上という意味ではないので、ややっこしい!)するしかない。
モレキュラー社の製品で、インスピレーション指定のソフノライム(797グレード)の場合、教科書的には3時間の使用が限度である(エボリューションは2時間)。水温や深度によって、使用時間は減少する。
にもかかわらず、自らの身体を張って、限界まで試した貴重なレポートがあるので引用する。
(sofnolimeの限界時間)
http://ccr-power.com/?psContentsId=74&psMenuId=5&ssid=6783ba63864ad91f3889acdf093ff8bc
「TOTAL TIME 7:29:06」とある。
「浮上後sofnolimeの状態を確認すると、下半分くらいが鮮やかな紫色になっていました。」ワオッ!。
底の方が、ちょこっと紫色になっただけで、死ぬほど大騒ぎして、イントラを呆れさせたワタクシとしては、卒倒するような状況である(良い子は、絶対に真似しないでね!)。
二度とはなさらないだろうが、今回は、貴重な実験結果を公表していただいて、感謝の念に堪えない(危ないですから、もうしないでくださいね!)。
(Sofnolime® 797 (White to Violet indicating))
http://www.molecularproducts.com/hk/products/w1025p40t46/sofnolime-797-white-to-violet-indicating/details
PDFファイルには、反応式も出ている。
(パンフレット:how it worksの欄を参照)
http://www.molecularproducts.com/pdf/Sofnolime%20797%26CD%20UK%20DS%20V9.pdf
「catalysed chemical reaction」(触媒化学反応!?)と書かれている。べつに、触媒ではないのだが・・・。
まあ、いい。
少なくとも、科学的ではなく、化学的であることは確かだ。
しつこいけど、今度は引用して、指摘しておく。
(1.概要:リブリーザーとオープンサーキットスクーバ:リブリーザーとオープンサーキットスクーバの違い:呼吸するガスの湿度と温度の項を参照:「科学的」ではないですよ、PADIさん!)
http://www.padi.co.jp/visitors/CCR/con1.asp
この解説を信じるなら、水中で反応しないと、いきなりループを閉められる(マウスピースを閉じることか?)ようだ。PADIのオープンサーキットのダイバーと潜る時は、気をつけなければならない。
(4.リブリーザーダイバーと緊急時の処置)
http://www.padi.co.jp/visitors/CCR/con4.asp
そして、BOV(ベイルアウトバルブ?)を作動させることは、きっと忘れられてしまう(!)。そういうものである。私のように、別のセカンドステージを付けている場合は、それを咥えさせてもらえることは、金輪際、ない。
後で訴訟になっても、余計なことをしたといって、事故者側の弁護士に追及されないように配慮されている。
この辺は、実に科学的だなあ・・・。
明日の潜水 ― 2012年11月21日 22:26
明日の潜水
遠い未来のことは何とでも言える。責任を取る必要もない。
しかし、明日のことに言及した場合は、責任が伴う。少なくとも、それを信じて行動したり、期待した人々への道義的責任は免れない。
にも拘らず、明日の潜水について語る。
それは、プール潜水である。
昔々、新宿の三角ビルの地下に、ドゥ・スポーツプラザのダイビングプールがあったことを知る人は少ない。
(スポーツダイビング入門)
http://jsuga.exblog.jp/12800124/
あーあ、今でもここが使えたら、伊豆まで行かなくても済むんだが・・・。
もちろん、私は知らない。
しかし、今、練習とはいえ、ほぼ毎月プールダイビングをしていて思うのは、これは、レジャーとして「アリ」なのではないかということだ。少なくとも、CCRで潜っている限り、ストレスの少ない快適な環境である(もうちょっと、深いほうが楽なんだが・・・)。
深さは10mくらい欲しい。
3m、5m、10mで、段々になっているのがいい。
個人的には、温水プールがいい。浮力が増えなくて済むように、パンツとアンダーシャツだけで潜れるくらい、暖かいのがいい。ウエットスーツなしである。
問題なのは、その熱をどうやって供給するかということなのだが、火力発電所とか、ゴミ焼却場とか、原子力発電所(今は、休止中の所が多いが)など、熱源が余ってしょうがないところがいい。
これからは、データセンタなども、ねらい目である。
都市は、それ自体が巨大な熱源なので、温水は潤沢に供給できる。コージェネレーション発電を行っているところ(六本木ヒルズとか)なら、余って捨てている熱は多いだろう。
もったいない!。
そこで、どこのビルにも必ずある地下の貯水槽を改造して、温水プールを作る。この貯水槽は、消防のスプリンクラー用の水源で、消防法によって他の目的に使用できない決まりがある。
そこを、規制緩和してもらって、温水プールにする。
別に30度くらいに暖めた水(お湯)を使ったからといって、消火能力が極端に低下するということはないだろう。
で、そこで潜るわけだ。
照明をつけて、きれいに塗装してあれば、それほどストレスは感じないだろう。もちろん、水は循環ろ過してきれいにしておく。長時間の潜水に対応できるように、CCRで潜る(ここ、重要です!)。
都会のストレスを、ビル地下の温水プールで癒す。
なんか、サウナ付きカプセルホテルみたいだが、何なら併設してもいいかもしれない。ダイビングの後は、冷たいビールを飲んで、カプセルホテルに泊まることもできる。
人工の環境に包まれて、微光に揺らぐ地下のダイバー・・・。なにやら、妖艶な雰囲気である。
一時流行った、怪しげな酸素バーなどより、余程濃いヤツをたっぷり吸って、翌朝は爽快に目覚められる。
明日への活力を、都会の潜水で養う。
「明日の潜水」って、そういう意味かあ?。
画像は、プールはプールでも、原子力発電所の燃料プールである。チェレンコフ光が青く不気味に光る。こんなところに潜ったら、致死率200パーセントである。
遠い未来のことは何とでも言える。責任を取る必要もない。
しかし、明日のことに言及した場合は、責任が伴う。少なくとも、それを信じて行動したり、期待した人々への道義的責任は免れない。
にも拘らず、明日の潜水について語る。
それは、プール潜水である。
昔々、新宿の三角ビルの地下に、ドゥ・スポーツプラザのダイビングプールがあったことを知る人は少ない。
(スポーツダイビング入門)
http://jsuga.exblog.jp/12800124/
あーあ、今でもここが使えたら、伊豆まで行かなくても済むんだが・・・。
もちろん、私は知らない。
しかし、今、練習とはいえ、ほぼ毎月プールダイビングをしていて思うのは、これは、レジャーとして「アリ」なのではないかということだ。少なくとも、CCRで潜っている限り、ストレスの少ない快適な環境である(もうちょっと、深いほうが楽なんだが・・・)。
深さは10mくらい欲しい。
3m、5m、10mで、段々になっているのがいい。
個人的には、温水プールがいい。浮力が増えなくて済むように、パンツとアンダーシャツだけで潜れるくらい、暖かいのがいい。ウエットスーツなしである。
問題なのは、その熱をどうやって供給するかということなのだが、火力発電所とか、ゴミ焼却場とか、原子力発電所(今は、休止中の所が多いが)など、熱源が余ってしょうがないところがいい。
これからは、データセンタなども、ねらい目である。
都市は、それ自体が巨大な熱源なので、温水は潤沢に供給できる。コージェネレーション発電を行っているところ(六本木ヒルズとか)なら、余って捨てている熱は多いだろう。
もったいない!。
そこで、どこのビルにも必ずある地下の貯水槽を改造して、温水プールを作る。この貯水槽は、消防のスプリンクラー用の水源で、消防法によって他の目的に使用できない決まりがある。
そこを、規制緩和してもらって、温水プールにする。
別に30度くらいに暖めた水(お湯)を使ったからといって、消火能力が極端に低下するということはないだろう。
で、そこで潜るわけだ。
照明をつけて、きれいに塗装してあれば、それほどストレスは感じないだろう。もちろん、水は循環ろ過してきれいにしておく。長時間の潜水に対応できるように、CCRで潜る(ここ、重要です!)。
都会のストレスを、ビル地下の温水プールで癒す。
なんか、サウナ付きカプセルホテルみたいだが、何なら併設してもいいかもしれない。ダイビングの後は、冷たいビールを飲んで、カプセルホテルに泊まることもできる。
人工の環境に包まれて、微光に揺らぐ地下のダイバー・・・。なにやら、妖艶な雰囲気である。
一時流行った、怪しげな酸素バーなどより、余程濃いヤツをたっぷり吸って、翌朝は爽快に目覚められる。
明日への活力を、都会の潜水で養う。
「明日の潜水」って、そういう意味かあ?。
画像は、プールはプールでも、原子力発電所の燃料プールである。チェレンコフ光が青く不気味に光る。こんなところに潜ったら、致死率200パーセントである。
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