時間の問題 ― 2013年02月15日 20:15
時間の問題
ここに、2つの記事がある。
(F35戦闘機のリチウムイオン電池、米国防総省が採用継続へ)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE91D01O20130214
(欧州エアバス、次世代A350型機にリチウムイオン電池採用せず)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91E03620130215
6000時間しか飛んでいないF35で、国防総省のF35開発担当の報道官は、無知振りを曝け出している。
「「F35に採用されたリチウムイオン電池に広範囲にわたる検査を実施している」とし、バックアップシステムも備わっており安全と考えられている」とあるが、リチウムイオン電池が安全だから、とは口が裂けても言えまい。
「ロッキードの広報担当は、これまでに実施した6000時間以上に及ぶF35の試験飛行ではバッテリー問題は確認されていないと述べた。」とあるが、B787は2万時間以上の飛行試験で、安全性を確認してから出荷している。
その後に約10万時間経って発火したわけだな。
ロッキード・マーチンが火を噴くのは、時間の問題だと浮沈子は見ている。
後の記事にあるように、エアバスは、早々にリチウムイオン電池から撤退した。
まあ、他の記事が報じるところによれば、テスト飛行はリチウムイオン電池積んだ飛行機で行う、という。
いささか一貫性を欠いているような気がしないでもない。
(米ボーイング、787バッテリー問題で暫定的な対策検討=報道)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91D03G20130214
バッテリーの容器を強固にすることは、問題の解決への方法とはとても言えない。
「バッテリーパックが過熱した場合に熱や炎、有害化学物質が外に逃げ出さないよう」にするためというが、こういうのを「臭い物には蓋をする」というのだろう。
バッテリーとしての機能は、当然失われる。
そんなもん積んで、お客様乗せて飛ぶのかよ!。
チタン製の容器にするというが、何に入れたってダメな物はダメだ。
いいかげん諦めて、ニッケル水素でも、ニッケルカドミウムでもいいから、制御技術や、安全性の確立されたバッテリーシステムに移行すべきだろう。
(ニッケル・水素充電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E6%B0%B4%E7%B4%A0%E5%85%85%E9%9B%BB%E6%B1%A0
「リチウムイオン電池ほどではないが、破裂などの危険性が高い。」
(ニッケル・カドミウム蓄電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%89%E3%83%9F%E3%82%A6%E3%83%A0%E8%93%84%E9%9B%BB%E6%B1%A0
「起電力が負の温度特性を持っているため、サーマルランナウェイ(熱暴走)を起こす。」
などと、問題も抱えてはいる。
うーん、一長一短の特性である。
ボーイングが、リチウムイオンに賭ける気持ちも分からなくはない。
しかし、制御技術も含めて、安全性が確立しているバッテリーを使用するのが第一選択である。
乗客を乗せる旅客機で、安全性の実証を行うなんてのは、暴挙以外の何物でもない。
この問題、いいかげん、ケリを付けて、B787の抱えるその他の不具合の改修状況も報じてもらいたい。
ここに、2つの記事がある。
(F35戦闘機のリチウムイオン電池、米国防総省が採用継続へ)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE91D01O20130214
(欧州エアバス、次世代A350型機にリチウムイオン電池採用せず)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91E03620130215
6000時間しか飛んでいないF35で、国防総省のF35開発担当の報道官は、無知振りを曝け出している。
「「F35に採用されたリチウムイオン電池に広範囲にわたる検査を実施している」とし、バックアップシステムも備わっており安全と考えられている」とあるが、リチウムイオン電池が安全だから、とは口が裂けても言えまい。
「ロッキードの広報担当は、これまでに実施した6000時間以上に及ぶF35の試験飛行ではバッテリー問題は確認されていないと述べた。」とあるが、B787は2万時間以上の飛行試験で、安全性を確認してから出荷している。
その後に約10万時間経って発火したわけだな。
ロッキード・マーチンが火を噴くのは、時間の問題だと浮沈子は見ている。
後の記事にあるように、エアバスは、早々にリチウムイオン電池から撤退した。
まあ、他の記事が報じるところによれば、テスト飛行はリチウムイオン電池積んだ飛行機で行う、という。
いささか一貫性を欠いているような気がしないでもない。
(米ボーイング、787バッテリー問題で暫定的な対策検討=報道)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91D03G20130214
バッテリーの容器を強固にすることは、問題の解決への方法とはとても言えない。
「バッテリーパックが過熱した場合に熱や炎、有害化学物質が外に逃げ出さないよう」にするためというが、こういうのを「臭い物には蓋をする」というのだろう。
バッテリーとしての機能は、当然失われる。
そんなもん積んで、お客様乗せて飛ぶのかよ!。
チタン製の容器にするというが、何に入れたってダメな物はダメだ。
いいかげん諦めて、ニッケル水素でも、ニッケルカドミウムでもいいから、制御技術や、安全性の確立されたバッテリーシステムに移行すべきだろう。
(ニッケル・水素充電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E6%B0%B4%E7%B4%A0%E5%85%85%E9%9B%BB%E6%B1%A0
「リチウムイオン電池ほどではないが、破裂などの危険性が高い。」
(ニッケル・カドミウム蓄電池)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%89%E3%83%9F%E3%82%A6%E3%83%A0%E8%93%84%E9%9B%BB%E6%B1%A0
「起電力が負の温度特性を持っているため、サーマルランナウェイ(熱暴走)を起こす。」
などと、問題も抱えてはいる。
うーん、一長一短の特性である。
ボーイングが、リチウムイオンに賭ける気持ちも分からなくはない。
しかし、制御技術も含めて、安全性が確立しているバッテリーを使用するのが第一選択である。
乗客を乗せる旅客機で、安全性の実証を行うなんてのは、暴挙以外の何物でもない。
この問題、いいかげん、ケリを付けて、B787の抱えるその他の不具合の改修状況も報じてもらいたい。
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