スポーツカーの未来2013年09月07日 10:38

スポーツカーの未来
スポーツカーの未来


「燃費効率に優れるスポーツカーが時代の要請に見合うものであり、スポーツカーの未来がそこにある」

(8月のポルシェ世界販売、5.2%増…中国は12.8%の伸び)
http://response.jp/article/2013/09/06/205840.html

違うな。

浮沈子は、作り手ではなく、使う側の立場、それも、新車ではなく、最低でも10年落ちの中古に乗る立場であるが、ベルンハルト・マイヤー営業&マーケティング担当取締役(P社のエライひと)とは、明確に見解が異なる。

まず、スポーツカー(人によって、定義は千差万別)というのは、公平に見て、欠陥車であるということだ。

乗り心地悪く、乗車人員少なく、ロードクリアランス小さく、荷物が積めず、騒音、振動大きく、ハンドル重く、視界悪く、雨天時の操縦安定性悪く、概ねエアコンがちゃっちい!。

これは、500Eと83タルガを比較してみれば分かる。

セダンとピュアなスポーツの、代表のようなものだ。

共に20世紀のクルマであり、スポーツカーがその価値を純粋に追及できた時代のクルマである。

もっとも、排ガス規制や、衝突安全性というくび木に繋がれてはいたが。

車社会の異端児、反社会的クルマ、金持ちの道楽、遊び人のゲタ、ナンパの道具などなど、あまり、いい印象はない。

(911)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2011/12/25/6260840

「ポルシェ911とは、金持ちの下駄であり、カーマニアの憧れであり、安いレースカーである。」という名言を引用している、このブログ。

だいたい、一部の人々を除いて、スポーツカーなどという車種は、無用の長物、社会のゴミ、交通の流れを乱す邪魔者以外の何物でもない。

日陰の存在、悪の十字架(開くの、10時か?)、恐怖の味噌汁(今日、麩の味噌汁:意味不明・・・)。

スポーツカーの燃費については、様々な見方がある。

もともと、車重を軽くする方向にあるわけで、乗車定員が少ないために、パワーのあるエンジンを積んでいたとしても、基本的に燃費が悪くなるはずはないのである。

高出力エンジンというのは、燃料を効率よく燃やせなければならないので、燃焼効率はいいはずだし、実際、500Eと83タルガでは、後者の方が燃費はいい。

ただし、同じような乗り方をした時の話である。

スポーツカーを、それなりに乗れば、当然、床まで踏むわけだし、結果、燃費の悪化は避けられない。

そもそも、燃費でスポーツカーを選ぶバカはいない。

スポーツカーの価値は、ファン・トゥー・ドライブをどれだけドライバー(パッセンジャーではなく)に与えられるか、という一点に尽きる。

スピードでもなく、旋廻能力でも、加速でもない。

感性に訴えかける操縦特性を、如何に極めていくか。

スペックに現れない、極めて人間的な部分。

その価値を実現させるために、あらゆるネガティブな要素を甘受する、Mな方のための乗り物なのである。

浮沈子的には、中古で味わうために、できれば、耐久性もあった方が有り難い。

P社のオッサンが、何と言おうと、この点だけは譲れない。

ちょっと、心配になる。

まあ、P社は、ファン・トゥー・ドライブに手を抜くことはないだろうから、杞憂に過ぎないのかもしれない。

省エネのコストが、上積みされるだけのことだ。

スポーツカーの未来で確かなことは、唯一つ、新車の値段が上がり続けるということだろう。

箱根走り2013年09月07日 19:41

箱根走り
箱根走り


03ボクスターで走り、500Eで走り、83タルガで走った箱根ターンパイク。

今日も、昼前からのこのこと出かけて、事故渋滞にはまり、1時半頃に到着する。

てっぺんは霧で、少し離れると真っ白だった。

気温は21度(下界は、27度)。

1011mの標高差で、6度しか違わない。

うーん、湿潤断熱減率かあ?。

(湿潤断熱減率)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E6%B8%A9%E6%B8%9B%E7%8E%87#.E6.B9.BF.E6.BD.A4.E6.96.AD.E7.86.B1.E6.B8.9B.E7.8E.87

理屈はともかく、思ったほど涼しく感じないのだ。

まあいい。

明日から、再び整備入庫の83タルガを、心ゆくまで走らせる。

ターンパイクの高速コーナーに3桁のスピードで飛び込み、長い直線では、その1.5倍の目盛りをスピードメーターが指す。

この程度の振り回し方では、全く音を上げない。

サーキットではないので、対向車もあり、追い越しを掛けることもある。

十分なマージンを取って、走らせることになる。

それでも、速い。

上り坂のターンパイクを、3速4000回転以上で駆け抜ける。

いっとき、6000近くまで回る。

回してなんぼ、踏み込んでなんぼのエンジンである。

3000以下では、大人しい、行儀の良いエンジンだが、4000以上で素性を露にする。

このエンジン、サーキット育ちである。

2台抜いて、3台目は、後ろに付いた。

もう直ぐ頂上だったから。

相変わらず、右コーナーで、タイヤがよれているのが分かる。

その原因が何であれ、このまま乗り続けることはできない。

納得がいくまで、チェックしよう。

下界に降りると、高温多湿の気候は、まだまだ続いている。

先日までの猛暑ではないが、じっとりと汗をかく。

明日からの整備が終わる頃には、秋になっていることだろう。

夜になり、表では虫の声が聞こえる・・・。