ターボラグ2013年09月08日 02:38

ターボラグ
ターボラグ


(マクラーレンの新型スポーツカー「マクラーレン P1」発表。ハイブリッドで最高出力916PS! 価格は¥96,615,000!)
http://gqjapan.jp/2013/07/12/p1/

「「マクラーレンMP4-12C」の3.8L V8ツインターボエンジンをさらにパワーアップして737PS/7500 rpmにしたものに、179PS/260 rpmの電気モーターを組み合わせ、最高出力916PSを発揮する。もともと限りなく少ないとは言えゼロではないターボラグ(アクセルを踏んでからターボが利き始めてパワーを発揮するまでのタイムラグ)を補うカタチで、ターボラグ領域を含めて電気モーターがエンジンパワーをアシストする。これで通常のガソリンエンジンのみでは不可能だったレスポンスとトルク、パワーを生み出すことに成功したという。」

MP4-12Cって、何馬力だっけ?。

(マクラーレン・MP4-12C)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BBMP4-12C

「最高出力 600PS(447kW)/7,000rpm」とある。

137馬力の上乗せは、ツインターボの容量を上げて、より多くの空気を燃焼室に送り込むことによって、実現されたわけだ。

具体的には、タービンの径(コンプレッサの径も)の拡大であるな。

ということは、慣性質量の増加によって、ターボラグが増大し、ワンテンポ置いた、ドッカンターボの様相を呈してくる。

これって、今風じゃないんじゃない?。

そこで、マクラーレンの頭脳たちは考えたわけだ。

そうだ、あの手を使おう・・・。

(運動エネルギー回生システム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E5%8B%95%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%9B%9E%E7%94%9F%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

まあ、順序が逆だったかもしれないが、どちらにしろ、軽量エンジン+大容量ターボ+KERS=P1という、幸せの方程式が誕生したのである。

ターボラグを、モーターで補って、リニアな出力特性を得る。

モーターを補助動力として使用するという点では、ラフェラーリも918スパイダーも同じだが、そのエンジンの構成は、微妙に異なる。

伝家の宝刀であるV12気筒に組み合わされたKERSは、モーターを2個も積んでいるくせに、補助としての使用に徹していて、「バッテリーのみでのEV走行は「このモデルの使命に相応しくない」として採用されていない」とある。

(フェラーリ・ラ フェラーリ:メカニズム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%A9_%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA

上述のマクラーレンP1は、10kmだけ、バッテリー走行を許している。

ターボラグの解消と、ここ一発のエンジン補助をメインにしているわけだから、このくらいが適当なのではないか。

そこへ行くと、918スパイダーは、26kmも電気だけで走る。

(ポルシェ・918:エンジン/モーター)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB918#.E3.82.A8.E3.83.B3.E3.82.B8.E3.83.B3.2F.E3.83.A2.E3.83.BC.E3.82.BF.E3.83.BC

ポルシェは、明確に燃費を意識している。

(スポーツカーの未来)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/09/07/6974445

918スパイダーは、出来合いのレーシングV8エンジンをデチューンして、それにKERSを付けるという、現実的な手法(って、ひょっとして、手抜き?)を採用した。

26km走れるんだから、バッテリーもたっぷり積むことになる。

「噂によると、ラフェラーリの重量は1275㎏だそうです。」

(Ferrari LaFerrari ( 加筆: McLaren P1 ほか ))
http://blogs.yahoo.co.jp/zaqwsx_29/31644777.html

「マクラーレン・P1:車両重量 1,395kg」(9月8日訂正)

「ポルシェ918スパイダー:車両重量 1,490kg」

こうして並べてみると、バッテリー走行を止めてしまったラフェラーリが最も軽く、10kmのP1、26kmの918と続く。

最高出力は、ラフェラーリが963馬力、P1が916馬力に対して、最も重い918スパイダーは、887馬力・・・。

ということは、加速の特性も、パワーウエイトレシオに従うというわけだ。

どれも、カーボンボディのモノコックシャシーで、MR構成。

499台、375台、918台と、程度の差はあれ、スペチアーレ(スペシャル:台数限定車)である。

イタリア、英国、ドイツと、スポーツカーの3大生産国が作成したわけだ。

値段は、ラフェラーリが1.6億円、他の2台は、1億円と、どうでもいい価格なので、浮沈子の興味の対象にはならない。

ターボを積まずに、既存のNAエンジンをチューンアップするフェラーリ、レーシングNAエンジンをデチューンして、たっぷり積んだバッテリーに腹いっぱい電気食わせて、燃費勝負のポルシェに対して、マクラーレンは、既存V8エンジンの過給を高めて高出力化して、ターボラグを補い、かつ、ここ一発の加速にも使おうというわけだ。

同じハイブリッドエンジンでありながら、全く異なるアプローチなのである。

ここが面白い!。

どれにしても、最高の技術が注ぎ込まれた芸術品のようなエンジンと、工芸品のごときボディが組み合わさり、幸運なオーナーたちを魅了するクルマに仕上がることだろう。

しかし、P1のアプローチは、たまたま、ベースとしたMP4-12Cがターボ過給であったにせよ、一般的なクルマにも展開できそうな技術ではあるまいか。

コストが嵩むという点は、それこそ量産技術で解決して、効率の良いターボエンジンで発電した電気を使って走行したり、ターボラグを嫌うスポーツカーには、KERSとして使用したりという方法もある。

実際、VWでは、スーパーチャージャーとターボを組み合わせていたりする。

(スーパーターボはなぜ発売されないのでしょうか?)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1336948388

なんか、今後はスーパーチャージャーが廃れてしまいそうで、残念な内容ではある。

小径ターボでチマチマやらんで、大径シングルターボで、ドッカーンと過給せんかい!。

後は、モーターで、面倒見てやっから・・・。

TOKYO 20202013年09月08日 08:12

TOKYO 2020
TOKYO 2020


誤算!。

(金持ち達の祭)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/09/06/6973924

しかし、嬉しい誤算である。

様々な思惑がからみ、最後は、結果を勝ち取った。

さて、7年後の開催に向けて、具体的な動きが始まることだろう。

浮沈子の住む(棲む?)東京は、既にオリンピックを経験しているが、多くの人々は、そのことを経験していない。

浮沈子にしても、ごく幼少の頃の記憶なので、しかも、実際に見に行ったわけではないので、良く覚えていない。

そんな中で、スポーツの祭典(と、金の成る木)が動き出す。

4000億円のバブルが、いよいよ始まるわけだな。

マドリードが早々に消えたのは、意外だった。

浮沈子の読みが、浅かったのだろう。

次回に期待である。

芽は、十分あると考えられる。

次回こそ、大本命になるだろう。

イスタンブールが決選投票に残ったのも、意外だった。

緻密なプレゼンテーションが、功を奏したのだろう。

健闘を称えたい。

しかし、何といっても、東京招致に尽力された方々には、頭が下がる思いだ。

最後まで、諦めずに、最善を尽くした結果である。

裏で、どんな思惑が働き、IOC次期委員長の選挙が、どのように絡んでいたのか、そんなことは、どうでもいい。

愚直に動いた良い面が、結果を引き寄せたということだ。

まずは、ホッとする。

と同時に、実は、ちょっと残念でもある。

今回、東京が落選していれば、おそらく、次回は降りていただろう。

その結果、しばらくの間、東京招致の話はなくなっていたに違いないと思うからだ。

浮沈子は、決してオリンピック招致に大賛成というわけではない。

その金や、人的資源を、他のことに振り向けることができれば、はるかに有意義に使うことができると、今でも考えている。

都民の血税を留保して、4000億円もの裏金を溜め込んだ歴代政治家や、その取り巻きには怒りを覚える。

使われなかったその金で、どれだけの施策が葬られ、縮小され、手当てされるべき都民が放置されたかを考える時、同じ都民として、恥ずかしい思いがすることも事実だ。

しかし、それが、我々の選択であり、世界にそのことをアピールして、4000億円の入った金の袋をジャラジャラさせて、IOC委員たちを丸め込んだのも事実である。

結果は、出た。

金持ち達の祭りが始まる。

貧乏人は、騙されたフリをして、祭りに紛れて踊るのが良い。

踊る阿呆に、見る阿呆。同じ阿呆なら、踊りゃにゃ損々!。

秋の気配2013年09月08日 23:15

秋の気配
秋の気配


文字通り、うだるような暑さの日々が続いた2013年の夏。

(お天気データベース:東京2013年8月などを参照)
http://www.weather-eye.com/

最低気温が30度を下回らなかった8月11日を初めとして、7月4日から真夏日になるという、例年にない早期の梅雨明け、23日間連続の真夏日(37度越え2日!!)、21日間連続の熱帯夜など、もう、体力と気力の限界・・・。

ようやく、雨模様の日々になり、気温も下がってきた。

天気図を見ると、いつの間にか秋の天気図になっている。

小笠原高気圧の勢いが衰え、日本列島に沿って、前線が形成されている。

本格的な秋霖(しゅうりん:りんは、雨かんむりに林)ではないが、それに近い天気となった。

(秋雨)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E9%9B%A8

(秋霖 しゅうりん)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%A9%F0%C3

今日は、東京地方は、一部で土砂降りとなって、傘を持たずに外出した浮沈子は、最寄り駅からずぶ濡れでの帰宅となった。

寒い!。

21度の気温は、7月21日以来、およそ50日振りである。

まあ、山の上とかは昨日も21度だったから、平地では、という条件付だが。

今年は、台風の襲来も少ない。

17号が九州に上陸した以外は、接近情報もあまりない。

おかげで、九州・四国地方の渇水は解消したようだ。

長い長い夏が、ようやく一段落した。

アイスキャンディーと水のシャワーで凌いだ、エアコンレスの夏(早く、直せば?)。

体重は、5キロも増え(!!!!!)、ベルトのバックルが壊れた夏(ベルト、買えば?)。

秋の気配と共に、食欲の増進が気になる。