4Cスパイダー2014年03月05日 02:15

4Cスパイダー
4Cスパイダー


アルファロメオの4Cに、スパイダーモデルが出るという。

(【2014 ジュネーブショー:動画】アルファロメオ、4C スパイダーをプレビューするスタディモデルを発表)
http://blog.livedoor.jp/motersound/51835755

(Dak eraf: Alfa Romeo 4C Spider:元記事:オランダ語!?)
http://www.autoweek.nl/nieuws/27194/dak-eraf-alfa-romeo-4c-spider

そのカーボン製バスタブ型のボディワークから、当然予想されたモデルで、このブログでもそのことについては既に触れた。

(アルファ4C)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/12/13/7107439

さて、動画を見ても、トップの開閉についてはわからない。

手動で脱着するのか、何らかの電動仕掛けがあるのか。

しかし、われわれは、ポルシェタルガで究極のギミックを知ってしまっている。

アルファ4Cスパイダーが、どんな仕掛けを繰り出そうと、あれを超えるものを出せるとは思えない。

動画を詳しく見ると、後部を含めた稼動部分にそれらしき変更は見当たらない。

手動だな。

その方が潔くていい。

ロールバー周りの設計変更もない。

クーペの流麗なスタイルを崩してしまったのは惜しいが、空を手にする意味を知り尽くしているイタリア車である。

「2015年に登場すると言われている量産モデルをプレビューするコンセプトスタディであるこの4C スパイダー」とあるので、下手すると、ルーフはまだ出来ていなかったりするかもしれない(まさか・・・)。

イタリアなんだから、わからんぞお!。

生産型に向けて、必死でルーフのデザインしてたりして!。

まあいい。

(【ジュネーブモーターショー14】アルファロメオ 4C にスパイダー コンセプト…2015年市販へ)
http://response.jp/article/2014/03/04/218462.html

引用した日本語の記事は、どちらも車両重量が60kg増加した点を取り上げているが、それでも車重は1トンを軽く切っている。

オランダの記事は、もったいなくも、マツダロードスターを引き合いに出してくれているが、もう、全く別次元のクルマであろう。

いくらで出しても、浮沈子とは縁のない車だが、試乗くらいはしたいものだ。

それにしても、オープンカー(和製英語)だからといって、トップを被せた画像を公開していないというのは、いかがなものか。

うーん、やっぱ、イタリアだからかあ?。

ギアードエンジン2014年03月05日 04:39

ギアードエンジン
ギアードエンジン


三菱の国産ジェット機のエンジンも、ギアードエンジンなんだそうだ。

(MRJ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/MRJ

「エンジン型式:
・プラット・アンド・ホイットニー PW1215G ギヤードターボファンエンジン
・プラット・アンド・ホイットニー PW1217G ギヤードターボファンエンジン 」とある。

エンジンの型式の最後に「G」とあるのが、P&Wの場合の見分け方なわけだな。

(ギヤードターボファンエンジン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3

「一般にターボファンエンジンは、ファンの直径をより大きくする、すなわちバイパス比を大きくすることで燃費を改善することができる。バイパス比を大きくする事は、すなわちファンと低圧タービンの直径の比が増える事を意味するが、ファンの回転数を変更せずに極端に大径化すると、ファンブレードの先端が音速に達してしまい、造波抗力によって極めて大きな損失を生じてしまう。」

ふむふむ。

「一方、従来のターボファンエンジンにおいてはファンと直結している低圧コンプレッサ及び低圧タービンは、回転数をある程度より下げると圧縮効率が著しく低下してしまう。したがって、ファンの回転数を下げるにも限界があった。」

なるほど、二律背反に陥ってしまったわけだ。

「仮にファンの回転数をファンブレードにとって最適な速度で回転させようとすると低圧コンプレッサ及び低圧タービンの回転数は下がり、その為、ファン及び低圧コンプレッサを回転する為に必要なエネルギーを取り出す為に低圧タービンの段数を増やさなければならないというジレンマが生じる。」

「ここで遊星歯車による減速機構を導入し、低圧圧縮機軸とファン軸の間のギア比を変えることでファンと低圧タービンをそれぞれにとって最適な回転数で運転することが可能になる、と言うのがギヤードターボファンエンジンの基本的なコンセプトである。ファンと低圧コンプレッサが自身にとってより高効率な回転数で回転できる事により、エンジンの圧縮機段数と部品点数を減らす事が出来る。」

しかし、ギアを噛ませれば、その分のエネルギー損失と、部品点数の増加となり、最適解に落とし込むのは大変だ。

「このような仕様のエンジンとしては、長年使用されているハネウェル TFE731、ハネウェル ALF 502/507や、最近のプラット・アンド・ホイットニー PW1000Gがある。」

なんだ、結構あるじゃん!。

しかし、問題もある。

「低燃費:
GTFは、バイパス比の増大によって燃費が改善される。例えばPW1000では従来型比12%の燃費改善が謳われている。」

たかだか、12パーセントしか改善されない。

「遊星歯車機構の採用:
GTFには減速機構として遊星歯車が用いられる。この遊星歯車の数は、ファンの高出力に耐えるため、他用途の場合より増加しており、より複雑な機構となっている。遊星歯車の数は、通常の用途では3個が一般的であるのに対し、例えばPW1000では5個の遊星歯車が採用されている。なお、大出力エンジンに遊星歯車を採用しようとする場合、更なる大出力に耐えるためにより一層複雑な機構を採用せざるを得ず、機械駆動による騒音、振動の増加、信頼性、メンテナンス性の低下などの問題が顕在化するため、遊星歯車を採用して問題が生じないのはPW1000程度の低出力型に限られる。」

例えば、旅客機最大のエンジンを搭載するボーイング777の場合、GE90-115Bエンジン(777-300ERに搭載)は、「推力: 海面高度で最大: 115,300 lbf (512.9 kN) ; 世界記録 127,900 lbf (568,9 kN) 高度827で達成」となっており、17000ポンドのMRJとは、桁が違う。

(ゼネラル・エレクトリック GE90:仕様)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF_GE90#.E4.BB.95.E6.A7.98

また、ファンのピッチを変えて、効率を上げる方法もある。

「なお、ターボプロップエンジンでは、遊星歯車機構に加えてより複雑な可変ピッチ機構とが採用されているものもあるが、実用化されているのは、PW1000Gのコア出力に相当する1万馬力級までであり、これを大幅に超えるような大出力エンジンは実用化されていない。ちなみに、従来型のターボファンエンジンではPW1000の数倍の推力をもつものが実用化されている。」

ターボプロップですか、YF-11ですな。

懐かしい!。

しかし、ニュースを見ていたら、こんな記事があった。

(ロールス・ロイス、次世代エンジン設計を発表 CO2排出量は2割超削減)
http://www.aviationwire.jp/archives/32902

「同社では、新たに2つの次世代エンジン設計を加える予定。1つ目の開発プロジェクト名は「Advance」。初代Trent(トレント)エンジンとの比較で、燃焼効率と二酸化炭素排出量が20%以上改善し、2020年までの商業化を予定している。」

「2つ目の「UltraFan」は、2025年以降に利用可能となる技術に基づいた、可変ピッチ翼システムを持つギヤード設計のエンジン。同エンジンは燃焼効率、排出ガスともに初代Trentエンジンとの比較で、25%以上向上する予定となっている。」

つまり、ギアードエンジンと可変ピッチで25パーセントはいけると踏んでいるわけだ。

アドバンスが、何で20パーセントも稼いでいるのかは不明だ。

「燃焼効率を最大化し排気ガスを削減する新しいエンジンコア構造や、カーボン/チタンのファンブレードや複合材ケーシングの採用により、機体当たり重量を1500ポンド(約680.4kg)削減する「CTiファンシステム」、耐熱材料を使い高タービン温度環境内での動作効率向上する先進セラミックス基複合材料、高推力、高バイパス比を持つ未来型エンジン向けの「UltraFan」といった特徴がある。」

気になる記述もある。

「同社はオープン。ローターエンジンに対する需要が生じた際に対応できるよう、同エンジンコンセプトを支える技術の開発や試験を実施している。」

これは、明らかな誤植で、「オープンローターエンジン」が正しい。

(そう、プロペラエンジンの復活なのだ 航空機エンジンで半世紀ぶりの技術転換)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20100108/212043/?rt=nocnt

「現在、民間機では大型のケースの中のファンを回転させて空気を吸い込んで、空を飛んでいる。それをオープンローターにすれば、ケースなどをなくし、大幅に軽量化することができる。これが最大の特徴だ。」

「2020年以降に登場する見込みで、これまでの既存エンジンに比べて一挙に2割以上の燃費改善への道を開く「夢の技術」とされる。」

(オープンローターエンジン)
http://ameblo.jp/ae31x/entry-11599194834.html

「川崎重工とロールスロイスが新エンジンの開発をするという記事が出た。燃費がなんと30%も改善し、小型機でも太平洋横断ができるようになるという話だった。これはすごいと思ったのだが、完成予想図を見て、びっくりした。これはプロップファンだ。」

RRの相方は、川重なわけか・・・。

(ボーイング未来旅客機の夢)
http://book.geocities.jp/bnwby020/mirai.html

オープンローターというか、アンダクテッドファンは、昔から検討されているが、騒音や航空機への搭載の問題で、なかなか実用にはならなかった。

その際も、タービンの高速回転を減速するギアの役割は大きく、ピッチ可変プロペラの意義も大きい。

巨大なトルクを受け止めて、減速してファンに伝える遊星ギアの技術。

自動車では、プリウスにも搭載されている。

ギアードエンジンの今後に注目というところか。

サイドマウントの壁2014年03月05日 13:41

サイドマウントの壁


何年ぶりになるのか。

北マリアナ諸島のロタ島へ、サイドマウントの器材をひっさげて行くことになった。

べつに、サイドマウントでなくてもいいんだが、エバンジェリストとしては、いろいろなところで、ショップさんや、同乗する他のお客さんの迷惑(?、好奇心?)を省みずに、潜ってみたくなる。

事前にメールで受け入れが可能かどうかを問い合わせてみたところ、「シングルタンクなら可能」という、ビミョーな回答であった・・・。

シングルタンクのサイドマウントというのは、浮沈子のポリシーに反するな。

ダブルタンクこそ、サイドマウントの真髄だって、この前書いたばっかしじゃん!。

(ダブルタンク)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/02/08/7215513

「サイドマウントの本質は、ダブルタンクである。」(断定的!・・・)

その舌の根も乾かないうちに、今度はシングルタンクかよ!。

まあいい。

受け入れ側の都合に合わせるしかないじゃん!?。

例によって、明日、明後日のプールダイビングの内容を急遽変更して、シングルタンクサイドマウントの講習にしてもらうべく、イントラにメールする。

「問題はありません。」との回答。

ふうーっ。

何か、いつも綱渡りをしている。

さて、シングルタンクのサイドマウントは、単なるバックマウントと何処が違うんだろうか。

実際に、サイドマウントで潜ってみてわかるのは、シングルでは左右のバランスを取り辛いということと、当たり前だが、ガスの持ちが悪いということ。

サイパンのラウラウビーチで2本潜った。

あの時は、9リッターの小さいタンクだったな。

(極秘任務(その2))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/01/23/7201845

(極秘任務(その4))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/01/23/7201867

さて、こんな状況では、やはりもう一度焼き直さなくてはならない。

特に、左右のバランスを欠いた状態のサイドマウントは、洒落にならないくらい不快だ。

回転しようとするローリング方向のトルク、腰を掴んで投げ飛ばそうとするピッチング方向のトルクと戦いながら、推進力を与えると、左右非対称の形状から、当然の如くヨーモーメントが発生するというオマケも付く。

シングルタンクのサイドマウントに、いいことなんか一つもない!(断定的・・・)。

もちろん、ウエイトの配置や、タンクの取り付け位置を、ああでもないこうでもないと弄くりながら、多体問題に取り組んで、最適解を見つけていくわけで、このノウハウこそが、イントラの収益に繋がるわけだ(浮沈子の支出でもある)。

それさえマスターすれば、レギュレーターとすっきりしたSMS50(やはり、浮沈子の浮力をもってしても、波のある海上では、もう少し浮力が欲しいと感じる)だけで、シンプルなサイドマウントダイビングを楽しめるわけだ(セカンドの交換がないので、そこんとこは楽チンです!)。

例によって、カタリナのタンクは、初めは沈んでくれるのだが、最後の方ではバルブを下にしたまま(当然ですが)、ボトムを上にして、全体が浮き出す。

これは多分、容積が大きいほど顕著になるだろう。

というわけで、シングルタンクのサイドマウントダイビングについては、不本意ながら、しばらく付き合うことになるわけだな。

雨のエアポート2014年03月05日 23:12

雨のエアポート
雨のエアポート


所要で蒲田まで出かけたついでに、ファミマでスカイライナーの搭乗券を買う。

21世紀の買い物であるな。

インターネットでオンライン予約して、コンビニで支払いとチケットを受け取る。

昔々、ファクシミリが登場した頃、職場のオジサンが、紙がもったいないと怒っていた。

受け取る相手も紙を使うわけだから、2枚必要になるというのが理由だ。

郵便で送れば、1枚で済むのに・・・。

そんな時代を生きてきて、こんな買い物をすると、隔世の感がある。

もっとも、その先で乗る飛行機のチケットは、最近流行のeチケットとやらで、パスポートという最強のIDをキーにして、いきなり搭乗券が出てくる。

さて、用も済んだし、時間も中途半端なので、羽田空港まで足を伸ばしてみることにした。

商店街を抜けて、京浜蒲田から、7分間隔で出ている空港行きに乗る。

国際線の駅で降り、エスカレーターで3階に上がり、インフォメーションで、聞きたかった旅行保険の自動販売機の在り処を確認する。

ちゃんと、出国審査を済ませたエリアにあるとのこと。

2か所に分かれていて、保険会社を選べるようだ。

まあ、何処でも同じなんですけど・・・。

4階では、東北地方の工芸を紹介するコーナーが出ていて、漆職人さんが、仕上げの工程を実演していた。

5階の展望レストランを素通りして、雨の中、屋外に出る。

ガラガラの状態であるな(画像参照)。

警備員が、不審者ではないかと、ジロジロ見ていく(まあ、否定し辛いことは認めよう)。

時刻は夕方の4時頃、薄暗くなりかけた中を、次々と飛行機が舞い降りる。

この時間は、国内線の到着便のピークだ。

出張帰りのお客さんを乗せた、セコイ飛行機が降りてくる。

雲の中からライトの明かりが見えて、それがいきなり飛行機の姿になり、ランディング、派手な逆噴射の音と共に減速するとタキシーイングしながら、誘導路を空港ビルへと向かう。

途切れることのないその様を、30分程、ボーッと見てから帰途に着いた。

妙に疲れて、帰ってから寝てしまう。

明日のプール講習の準備も途中だし、土曜日からのロタ行きの準備は、何も出来ていない。

しかし、いい気分転換になった。