ダブルタンク2014年02月08日 00:25

ダブルタンク
ダブルタンク


サイドマウントの本質は、ダブルタンクである。

それ以外の特性は、全て本質とは言えない(本質であろうがなかろうが、大切なことはありますが)。

いわく、バルブが手元にあって操作しやすいとか、狭いところに入りやすいとか、水平姿勢を取りやすいとか(これって、BCの形状じゃね?)、インデペンデントだから、全部のガスを一気に失うことはないとか・・・。

別に、バックマウントでも、同じようなことは出来るわけで、バックマウントでも、ステージボトルはサイドマウントで携行するわけだし、サイドマウントのみであることの絶対的なメリットはない。

サイドマウントですら、タンク2本持ちは、いささか辛い。

前にも書いたように、シングルタンクにステージボトルで冗長性を確保したって、なんら問題はない。

2本のタンクとそれぞれのレギセットがあれば、それでいいのだ。

しかし、シングルタンクとステージボトルは、そこでおしまい、先がない。

オープンサーキットで深場行くとなれば、モーレツなガス消費となるボトムのガスは、どうしたってダブルタンクで持っていかざるを得ない。

まあ、ステージボトルを、14リッターにして、2本サイドマウントにする(背中は、なぜかシングル1本)という構成でテクニカルへ進むという、超ヘンタイ的コンフィギュレーションが、ないわけではないが、背中のシングルタンクの意味は不明であるし、通常のバックマウント用のBCで、フルサイズのタンクをサイドマウントで持ち込むのも、お勧めではない。

ハルシオンのシングルタンクBCのように、背中に浮力体があれば可能ではあるな。

しかし、そんなコンフィギュレーションでテクニカルダイビングを行う指導団体は、皆無だ。

バックマウントのダブルは、ちょっとキツイよね?。

というわけで、サイドマウントを普及させて、テックに呼び込もうというわけなのだ(と、浮沈子は、例によって確信している)。

テクニカルダイビングの話は、浮沈子には良く分からないので、このくらいにして、ダブルタンクの話を続ける。

レクリエーショナルレベルで、ダブルタンクが運用できるようになれば、いろいろな意味で、ダイビングの形が変わってくると思われる。

セルフリライアントダイバーというスペシャルティがあるようだ。

(PADIセルフリライアントダイバースペシャルティーコース)
http://www.3da.us/diving/courses/sp/selfreliantdiver

「セルフリライアントダイバースペシャルティーコースの目的は、単独で潜水するのに必要な手順・リスク・利点などを習得し、バディーとして、また強力なパートナーとして潜ることができるダイバーになるためのコースです。コースを満足に修了することにより、ソロダイバーを受け入れているダイビングサービスをはじめとし、各地において信頼のおけるバディとして、また時には必要に応じてソロダイビング活動をすることができるようになります。現在、各地でセルフリライアントダイバースペシャルティー認定を受けているダイバーに対してソロダイビングを認めているところが多くなってきています。」という、恐ろしいコースだ。

ソロダイビングの薦めであるな。

「次のうちのいずれかをバックアップ空気源として使用しなければいけません:ポニーボトル、アイソレーションバルブつきツインタンク、独立したダブルタンク、サイドマウント仕様など」

要するに、ダブルタンクでなくてはならない。

「スクーバフル装備で200mの水面移動を実施する(器材は潜水する環境にあった装備であること)。この水面移動はノンストップでオープンウォーター環境で実施しなければならない。」

ここで浮沈子は落ちるかもしれない。

ただし、時間制限はないので、ゆっくりならなんとかなるだろう。

「・・・(座学いろいろ)
・器材を流線型に装着
・独立した空気源の装備とその使用
・正しい潜降・浮上速度
・減圧情報を各種器材(ダイブテーブル、ダイブコンピューターなど)を使用しモニターしながらの正しい安全停止手順
・ナビゲーションスキル:コンパスを使用して正確なナビゲーションをデモンストレートすること
・バックアップレギュレーターへの緊急交換もしくはスクーバベイルアウトを30mを超えない深度でデモンストレートすること
・サーフェイスマーカーの打ち上げおよび、シグナル器材の使用をデモンストレートすること」

ナビゲーションなんて、忘れちゃったな。

コンパスは買ったけど、使ったことはない。

こんなことが出来るくらいで、ソロダイビングを勧めるなんて、自殺幇助じゃね?。

水中拘束状態で、器材にトラブルが起こるとか、事故は複数の要因が関与して起こり、想定外という括られ方をするが、予備の器材が使えなかったらそこで一貫の終わり、ジ・エンドである。

たぶん、実態は逆なのだろう。

行っちゃダメ、って言っても、単独でダイビングする人が後を絶たず、その際に、必要なスキルと器材があれば、死なずに済んだかも、ということから、緊急時のガスを持たせるスタイルを教え始めたのではないかと推察する。

エア切れのトラブルで死ぬ事故って、実際はどれほどなんだろうか?。

ネットで調べても、「溺れ」の中に埋没していて真相は分からない。

(ダイビングの3大死亡原因)
http://oceana.ne.jp/accident/9521

ジジババの原疾患持ち(心臓病とか)の事故だけがクローズアップされていて、業界がジジババを排除しようとしている様が良く分かる。

死ぬなら、よそで死んでくれ!。

まあいい。

リスクのあるレジャーで、健康管理に気を使うのは当然で、サービスを提供する側が神経を尖らすのは健全だ。

暖かく、明るい環境で、流れもなく、魚もなく(びっくりして、心臓止まることもなく)、ゆらゆらと漂うようなダイビングなら、文句あるまい?。

最大深度は5mまでだな。

10mなんて、とんでもない!。

それでも、ダブルタンク必要かあ?。

浮沈子は、そもそもシングルタンクで潜ること自体が、「あってはならないこと」と考えているので、当然必要であると考える(6リッターの細身のタンク2本は、快適ですぞお!)。

どんな形であれ、100均のない水中では、バックアップは必要だ。

ダブルタンクは、その一つに過ぎない(100均じゃあ売ってませんが)。

たとえば、水中拘束。

だいたい、そんな魚網とかのあるところでは、潜らない方がいいのだが、(オープンサーキット、僅か50本の)浮沈子の経験でも、サンゴのトンネルを潜り抜けようとして、オクトパスのホースが引っかかったのを外してあげたことがある。

もし、浮沈子が外さなかったら、どうなっていたか。

引っかかっていたのがタンクからすぐのところだったので、手が届くわけはなく、当然、ナイフやカッターが役に立つはずはなく(ホース切っちゃダメでしょ?)、狭いところでBC脱いで、逆戻りしなけりゃ脱出は不可能(チーン・・・)。

ガイドも、そんな狭いところを通らなくてもいいのに・・・。

そこが、サービス精神というやつなんだろうな。

そのダイバーとバディだったダイバーは、ガイドと先に行ってしまって、戻ってくることもなかった。

もちろん、浮沈子は、バディなし(その頃は、10本くらいかなあ)。

現実のダイビングなんて、こんなもんだ。

バディが役に立つのは、へたっぴな方に合わせてダイビングした場合の、総体的なリスクの低下ということがある。

君子、危うきに近寄らず、だな。

安全弁のようなものか。

しかし、往々にして、逆のケースがある。

特に、泳力のあるダイバーが、浮沈子のようにフィンの使い方も分からないようなへたっぴを連れて、どんどん先に行ってしまうような場合である。

付いて来るから、OKと思って、追いつくとまた泳ぎだす。

後から来る方は、泳ぎっぱなし、先行する泳力があるダイバーは、休み休みというヤバイ状況になる。

当然、ガス持ちや、疲労はへたっぴの方が悪い条件になる。

勘弁してくれ!。

そんでもって、エキジットした後に、どうしてそんなにガスが減るんだあ?、と、ダイバーナイフで刺してやろうかと思うようなセリフを吐くわけだな(お前のせいだ!)。

あと、バディで気になるのは、極端にガスの減りが早いダイバー(浮沈子もそうですが)は、そもそもバディを組めないということがある。

自慢じゃあないが、平均的なダイバーの2倍は吸ってみせる!(ジマンじゃん!?)。

早馬、早飯、早タンク!。

この業界では、ガスの消費が少ないことが、上達の度合いを計るバロメーターのように言われていて、確かに、中性浮力やフィンワークが下手で、トリムが取れていないことをフィンで補ったりするとガスの消費は早いわけで、ダイビングのスキルと相関はあるだろうが、そもそも身体が酸素を要求する場合は、どうしようもなかろう。

着底して何もしないでいるだけだって、ガスの消費は大きいわけで、スキルと関係ない身体特性を、あたかもへたっぴであるかのように言われる筋合いはない。

普通のダイバーが1時間潜れるところを、浮沈子は、30分しか潜れない。

一人潜行ロープに掴まって、他のダイバーが上がってくるのを待つしかない。

これは、ソロダイビングと同じではないのか。

しかも、ガスが少ない状態で放置されるわけである。

そんなダイバーと、バディを組ませるわけにはいかないだろう。

しかし、浮沈子とバディを組んだ方のダイバーは、極めて安全かつ快適なダイビングを行うことが出来るはずだ(つまんないけど)。

潜行ロープから離れることなく、ふわふわと漂い、ガスが減ってくると潜行ロープ沿いにエキジットするわけだ。

30分。

毎回のこの体験が、浮沈子にCCRという最終兵器の選択を決意させた本当の理由である。

しかし、イントラとCCRで潜った時は、やはり2倍の酸素を使っている・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

安全チェックや、装備の分担など、バディシステムの利点は多い。

2人だけではなく、3人以上のグループで、各々が独立しつつ補完するというのが安全確保上は最大の効果を発揮する。

レジャーダイビングでの安全確保には、ダブルタンクは欠かせない。

水中では宝石や毛皮のコートよりも、もちろん、ポルシェよりも貴重で、最も価値ある呼吸ガスを、しっかりと確保すること、そのトラブルの際に、他者の管理するガスを頼らずに済むことは、安全確保の基本であり、ガスだけは頼られなくても済むな、ということになれば、その他のことについては協力しようか、という気にもなる。

ダブルタンクは、バディシステムの成否を握っている。

少なくとも、浮沈子にとってはそうだ。

シングルタンクで潜っているダイバーが、何らかのトラブルでガスを求めてきたらどうするか。

イントラの講習では、もちろんロングホースを差し出して(逆さまではなく!)、首切りジェスチャーをしいているダイバーにガスを供給すると教わる。

しかし、それは、義務ではない。

シングルタンクで潜った自分自身を呪っていただくしかない。

実際の場面になれば、その時の深度や残圧によって、判断は分かれる。

サイドマウントは、左右のバランスを取るために、交互にガスを吸っている。

しかも、インフレーター用の中圧ホースは、基本的には左側にしか付けない(イントラには、右のタンクへのインフレーター用ホースの装着は、明確に否定された:それ自体のトラブルの要因を排除するため)。

左側のタンクは、そもそもBCへの給気を担っているので、ボトムへ到達した段階ではこちらの方が少ない。

だが、この段階なら、ガスは十分にあり、バディに供給しても安全に浮上できるだろう。

しかし、流れが速く、めいっぱい泳いで、自分自身のガスが枯渇して、キチキチの状況では、対応は異なる。

そんな状況では、絶対にガスはやれない。

緊急スイミングアセントでもなんでもして、自力で浮上していただくしかない。

水中では、他人のガスを当てにしてはいけない。

シングルタンクでレクリエーショナルダイビングを認めることは、金儲けの手段以外の何物でもない。

全員がダブルタンクで潜るというイメージは、浮沈子には想像できないのだが、しかし、それは、最低の条件だろう。

そんなことしたら、店が成り立たないというなら、店を畳むしかない。

ダイビングを商売にしようというのが、そもそも無理な話なのだ。

もちろん、責任分界点は、明確である。

サービスは、責任を負うことはないし、指導団体にも責任はない。

それは、ダイビングを商売にしている彼らに騙されたダイバー自身の責任である。

いや、別に、騙してなんかいない。

水中は危険だと、明言している。

(【特集】安全ダイビング)
http://www.padi.co.jp/visitors/program/spcon/anzen.asp

「ダイバーの皆さんは、「ダイビングには危険が伴う」という認識をきちんと持ち、安全管理に高い意識を持ってダイビングを楽しんでください。」

「このページを読んだ方は、ぜひ周りのダイバーや、これからダイバーになる人に、安全についての意識を高く持つことの重要性を伝えてください。皆さんが安全に末永くダイビングを楽しめることを願っています。」

ま、その方が儲かるしな。

(ダイビング事故について考える・・・)
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/2386/ziko.htm

「ダイバーの未熟さと無知」は、解消できても、「なんだ、結局スペシャリティコースや機材の販売促進じゃないか!」という落ちになりかねない(このページの方は、かなり良心的な方だと思います)。

安全なダイビングなどない。

少し危険か、かなり危険か、むちゃくちゃ危険かのどれかである。

水中では、いつでも、簡単に死ぬことが出来る。

そんなヤクザなレジャーをするくらいなら、陸上での楽しみにお金と時間を使うべきだというのが、浮沈子の基本的なスタンスである。

それでも、どうしても潜りたいなら、ダブルタンクだな。

PADIは、まだ、スペシャルティとしてしかコースを売っていないが、そのうち体験ダイビングからダブルタンクで潜らせてくれるようになるかもしれない。

そのときまで、待てるなら、その方がいいし、そうでなければ、さっさとセルフリライアントダイバースペシャルティーコースまでとって、きっちりと計画ダイビングをさせてくれるサービスでしか潜らないことだ。

シングルタンクに、1本だけ余分に付けて潜るというのもアリだが、それよりは、少なくとも水中では、サイドマウントでもバックマウントでも、ダブルタンクの方が運用はし易い。

エントリー・エキジットが問題だな。

身体を鍛えて、バックマウントのダブルタンクが正解だろう。

サイドマウントが珍しがられて、あれこれ世話してくれている今のうちが、華なのかもしれないな。

コメント

_ あ ― 2014年02月10日 12:44

なにをそんなに練習してるのですか?サイドマウントってそんなに難しいか?

_ 浮沈子 ― 2014年02月10日 19:01

浮沈子です。
コメント有難うございます。
サイドマウントが特に難しいかというと、そんなことはないと思います。どちらかというと、ダイビングそのものの難しさというか、どんなコンフィギュレーションであれ、シビアな水中環境での安全管理、危機管理が難しいのだと思います。
ご案内のとおり、浮沈子は、ダイバーとしては未熟なので、その辺りで苦労しています。
具体的には、中性浮力、トリム、フィンワークですかね。
今後とも、よろしくお願いします。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック