福岡 ― 2014年07月14日 02:25
福岡
熱心にCCRの普及に取り組んでいる国内のショップを、ネットで調べてみた。
(エアダイビング様)
http://www.air-diving.com/top/rebreather.html
以前にも、ホームページを見たが、一層力が入っている。
しかしなあ、福岡かあ・・・。
リブリーザーインストラクターコースを標榜しているのは、あとは、ここだけ。
(PADI Rebreather Instructor Mk VI
リブリーザー・インストラクター)
http://www.loco.jp/#!padi-rebreather-instructor/c4ai
「インストラクター・トレーナーの東浦です。PADIリブリーザー・インストラクターは日本には数名しかいません。
プロとしては今が面白い時期だと思います。」
PADIがリブリーザーをやりだした時、いよいよ時代の幕が開くと期待したのだが、一向に普及しないのは訳がある。
酸素の調達が困難だからだろう。
これらのショップでは、いったいどのようにして酸素を調達しているのだろうか。
浮沈子も、いろいろ調べているが、大っぴらに水中で吸うことを前提にして、医療用酸素を分けてくれるところは、今のところない。
リブリーザーの普及を阻害している要因は、人間が呼吸する目的で製造された酸素の流通が、どこかの誰かのせいで妨げられているということらしい。
結局、工業用酸素という、人間が呼吸するために製造されたものではないガスを調達して吸うことになる。
(リブリーザー・ダイバーコース)
http://www.urbansports.jp/school-rebreather.html
IANTDのコースで、山形県であるな。
「高速道路の事故と一般道の事故どちらが多いでしょうか?高速道路を一般道と同じように走ることはなくハンドル操作もより慎重になることでしょう。リブリーザーにも同じことが言えます。CCRは酸素と希釈ガスの2本を使い機械の中で深度に合ったナイトロックスを絶えず作ります。混合ミスが起きた場合、高酸素もしくは低酸素に陥ります。しかし車のオイルゲージのように常に酸素の状態を見ていれば大きな問題にはならないでしょう。」
ちょっと、例えが違うような気もする。
最近の自動車には、オイルゲージなんてないんじゃないだろうか?。
それに、走るところが変わるんじゃなくて、どちらかといえば、乗り物自体が違うという例えじゃないだろうか。
自転車乗ってるオープンサーキットと、電気自動車乗ってるCCRダイバーとか。
どちらも道路を走ることは出来るが、その仕組みは異なるわけだ。
(リブリーザー エクスプローラーでダイビング)
http://www.benthos.info/archives/2936
「自動制御システムでリブリーザーを身近にしたHollis社のExplorer。
静かな海の世界を楽しむことができます。
ナイトロックス4Lのタンク1本で2時間、最大水深40mまでを楽しむことができるセミクローズドリブリーザーは重量もわずか23kg。エクスプローラーはこれまでにない様々なメリットを持つリブリーザーです。」
沖縄本島だな。
田中さんは、ここに売り込んだわけか。
(JJ-CCR)
http://xins-tecdiving.com/?p=20
バックマウントカウンターラング、堅牢な構成、軍用に耐えるクオリティと、浮沈子好みの器材を扱う。
(TDCJ)
http://www.tdcjapan.net/course-ccr.html
石井さんとこのページ。
最近は、サイドマウントにご執心なのだろうか。
こうしてみると、老舗のTDIやIANTDががんばっているものの、絶対数が少ないリブリーザーだけで食っていくわけにも行かず、テックやサイドマウントなど、目新しいコースの一つとして扱っているのが実態のようだ。
浮沈子は、リブリーザーこそがダイビング器材の王道であると信じていて、覇道を驀進するオープンサーキットに一泡吹かせてやろうと考えているが(オープンサーキットだから、一泡どころではない!)、実態はなかなか厳しいというわけだな。
今が、一番辛いところではある。
しかし、リブリーザーが、新しがり屋の道楽ではなく、真っ当なダイビング器材の一つであると認識されただけでも、格段の進歩だ。
ダイビング用の酸素の調達が次のネックだが、グレーゾーンのままでは、ダイバーの広がりは期待できない。
SCRに手を出すのは、そんな背景があるからではないか。
純酸素の入手は困難だが、メンブレン方式でナイトロックスを調達することは簡単だからだ。
我が国でも、一部の地域では普及が始まっているようだし。
浮沈子は、それこそ邪道の極みだと考える。
器材としてのSCRのメリット(ハイパーオキシアのリスクが少ないなど)をしっかりと認識した上で選択するならそれでもいいが、CCRを選択すると純酸素の入手が困難だからというのは、本末転倒の話である。
器材の供給側としては、短期間で利益を上げなければならない商売ということはあるとしても、ユーザー側としては、ちゃんと酸素の供給ルートも含めて提案してもらいたい。
売りっぱなしということでは困る。
そういう意味では、それぞれのショップで苦労して調達している酸素に頼るしかない現状で、ダイバーは、器材を持ってどこへでも行って潜れるという環境にないことは認識しておく必要がある。
CCRの息の根を止めるのは簡単だ。
水中で純酸素を吸ってはならないという高圧則を使って、当局が規制すればいいだけだ。
輸入品として、制限してもいい。
工業用酸素を自己責任で吸うというグレーゾーンで凌いでいる現状では、脱法ハーブのようなものだ(いや、違うか)。
死亡率の高さや、他のダイバーとの協調が困難(全く同じ運用が出来ないから?)ということから、未だにリブリーザーによるダイビングを認めないゲレンデもあるらしい。
しかし、死亡「率」を語れるほど普及したのかということや、単純に、死亡数が圧倒的に多いオープンサーキットはどうなんだということもある。
そもそも、ダイビング自体が、我が国では胡散臭いレジャーと未だに思われていて、真っ当な人間のすることじゃあないというイメージもある。
まあ、浮沈子もそう思わないでもない。
その中で、オープンサーキットがまともで、CCRがまともじゃないとか、水中でクウキ吸うのはまともで、酸素吸うのはまともじゃない(純酸素は6mまで!)とかいっても始まらないとも思う。
目くそ鼻くそを笑う・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
茨の道は、どこまでも続いていると思われるが、今ある僅かな環境を大切にして、どこでも大手を振ってCCRでダイビングが出来るようになる日を夢見て潜るしかない。
CCRダイビングを続けること、新たなCCRダイバーを育てること、そのための環境を少しでも整備していくこと。
その努力を地道に続けていくしかない。
そんなに爆発的に増えることはないし、そんなことになったら、余計心配だ。
熱心にCCRの普及に取り組んでいる国内のショップを、ネットで調べてみた。
(エアダイビング様)
http://www.air-diving.com/top/rebreather.html
以前にも、ホームページを見たが、一層力が入っている。
しかしなあ、福岡かあ・・・。
リブリーザーインストラクターコースを標榜しているのは、あとは、ここだけ。
(PADI Rebreather Instructor Mk VI
リブリーザー・インストラクター)
http://www.loco.jp/#!padi-rebreather-instructor/c4ai
「インストラクター・トレーナーの東浦です。PADIリブリーザー・インストラクターは日本には数名しかいません。
プロとしては今が面白い時期だと思います。」
PADIがリブリーザーをやりだした時、いよいよ時代の幕が開くと期待したのだが、一向に普及しないのは訳がある。
酸素の調達が困難だからだろう。
これらのショップでは、いったいどのようにして酸素を調達しているのだろうか。
浮沈子も、いろいろ調べているが、大っぴらに水中で吸うことを前提にして、医療用酸素を分けてくれるところは、今のところない。
リブリーザーの普及を阻害している要因は、人間が呼吸する目的で製造された酸素の流通が、どこかの誰かのせいで妨げられているということらしい。
結局、工業用酸素という、人間が呼吸するために製造されたものではないガスを調達して吸うことになる。
(リブリーザー・ダイバーコース)
http://www.urbansports.jp/school-rebreather.html
IANTDのコースで、山形県であるな。
「高速道路の事故と一般道の事故どちらが多いでしょうか?高速道路を一般道と同じように走ることはなくハンドル操作もより慎重になることでしょう。リブリーザーにも同じことが言えます。CCRは酸素と希釈ガスの2本を使い機械の中で深度に合ったナイトロックスを絶えず作ります。混合ミスが起きた場合、高酸素もしくは低酸素に陥ります。しかし車のオイルゲージのように常に酸素の状態を見ていれば大きな問題にはならないでしょう。」
ちょっと、例えが違うような気もする。
最近の自動車には、オイルゲージなんてないんじゃないだろうか?。
それに、走るところが変わるんじゃなくて、どちらかといえば、乗り物自体が違うという例えじゃないだろうか。
自転車乗ってるオープンサーキットと、電気自動車乗ってるCCRダイバーとか。
どちらも道路を走ることは出来るが、その仕組みは異なるわけだ。
(リブリーザー エクスプローラーでダイビング)
http://www.benthos.info/archives/2936
「自動制御システムでリブリーザーを身近にしたHollis社のExplorer。
静かな海の世界を楽しむことができます。
ナイトロックス4Lのタンク1本で2時間、最大水深40mまでを楽しむことができるセミクローズドリブリーザーは重量もわずか23kg。エクスプローラーはこれまでにない様々なメリットを持つリブリーザーです。」
沖縄本島だな。
田中さんは、ここに売り込んだわけか。
(JJ-CCR)
http://xins-tecdiving.com/?p=20
バックマウントカウンターラング、堅牢な構成、軍用に耐えるクオリティと、浮沈子好みの器材を扱う。
(TDCJ)
http://www.tdcjapan.net/course-ccr.html
石井さんとこのページ。
最近は、サイドマウントにご執心なのだろうか。
こうしてみると、老舗のTDIやIANTDががんばっているものの、絶対数が少ないリブリーザーだけで食っていくわけにも行かず、テックやサイドマウントなど、目新しいコースの一つとして扱っているのが実態のようだ。
浮沈子は、リブリーザーこそがダイビング器材の王道であると信じていて、覇道を驀進するオープンサーキットに一泡吹かせてやろうと考えているが(オープンサーキットだから、一泡どころではない!)、実態はなかなか厳しいというわけだな。
今が、一番辛いところではある。
しかし、リブリーザーが、新しがり屋の道楽ではなく、真っ当なダイビング器材の一つであると認識されただけでも、格段の進歩だ。
ダイビング用の酸素の調達が次のネックだが、グレーゾーンのままでは、ダイバーの広がりは期待できない。
SCRに手を出すのは、そんな背景があるからではないか。
純酸素の入手は困難だが、メンブレン方式でナイトロックスを調達することは簡単だからだ。
我が国でも、一部の地域では普及が始まっているようだし。
浮沈子は、それこそ邪道の極みだと考える。
器材としてのSCRのメリット(ハイパーオキシアのリスクが少ないなど)をしっかりと認識した上で選択するならそれでもいいが、CCRを選択すると純酸素の入手が困難だからというのは、本末転倒の話である。
器材の供給側としては、短期間で利益を上げなければならない商売ということはあるとしても、ユーザー側としては、ちゃんと酸素の供給ルートも含めて提案してもらいたい。
売りっぱなしということでは困る。
そういう意味では、それぞれのショップで苦労して調達している酸素に頼るしかない現状で、ダイバーは、器材を持ってどこへでも行って潜れるという環境にないことは認識しておく必要がある。
CCRの息の根を止めるのは簡単だ。
水中で純酸素を吸ってはならないという高圧則を使って、当局が規制すればいいだけだ。
輸入品として、制限してもいい。
工業用酸素を自己責任で吸うというグレーゾーンで凌いでいる現状では、脱法ハーブのようなものだ(いや、違うか)。
死亡率の高さや、他のダイバーとの協調が困難(全く同じ運用が出来ないから?)ということから、未だにリブリーザーによるダイビングを認めないゲレンデもあるらしい。
しかし、死亡「率」を語れるほど普及したのかということや、単純に、死亡数が圧倒的に多いオープンサーキットはどうなんだということもある。
そもそも、ダイビング自体が、我が国では胡散臭いレジャーと未だに思われていて、真っ当な人間のすることじゃあないというイメージもある。
まあ、浮沈子もそう思わないでもない。
その中で、オープンサーキットがまともで、CCRがまともじゃないとか、水中でクウキ吸うのはまともで、酸素吸うのはまともじゃない(純酸素は6mまで!)とかいっても始まらないとも思う。
目くそ鼻くそを笑う・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
茨の道は、どこまでも続いていると思われるが、今ある僅かな環境を大切にして、どこでも大手を振ってCCRでダイビングが出来るようになる日を夢見て潜るしかない。
CCRダイビングを続けること、新たなCCRダイバーを育てること、そのための環境を少しでも整備していくこと。
その努力を地道に続けていくしかない。
そんなに爆発的に増えることはないし、そんなことになったら、余計心配だ。
充填 ― 2014年07月14日 21:12
充填
酸素の充填について、引き続き調べている。
今日は、オーバーホールセンターというところに電話をして、具体的な話を伺った。
(オーバーホールセンター)
http://www.ohc.co.jp/air/air.html
宅配で酸素タンクを送ることも出来るとのことだが、とにかく一度お店に行ってみようと思った。
こんなお役立ちページもある。
(ガスタンクミニの困った?)
http://www.welder.co.jp/onwork/gas.html#1
高圧ガスの取り扱いには、基本的な知識が必要なようだな(浮沈子は、何も知りません!)。
そこで、大胆にも高圧ガス保安協会殿に電話してみた。
(お問い合せ)
https://www.khk.or.jp/inquiry.html
KHKの刻印で、浮沈子も間接的にお世話になっているが、直接電話するのは初めてだ。
どうやら、教育事業部というところで講習会とかはやっているらしい。
浮沈子のような、事業として高圧酸素を取り扱うわけではない、素人のユーザー向けの講習というのはないということだった。
うーん、どうすりゃあいいんだあ?。
探していくと、こんなページがあった。
(セーフティ・マネージメント・サービス(株))
http://www.stms.co.jp/company/index.html
高圧ガス関係の関連書籍を扱っているらしい。
電話で問い合わせてみると、見本を閲覧して購入することが出来るようだ。
さっそく行くことにした。
地下鉄神保町駅近くのオフィスビルの中に、高圧ガス保安協会(11階)があって、その同じフロアに、ホントに協会の一角に間借りして、協会の関連業務を受託して行っている感じだな。
2冊ほど、オススメの本を見せていただいたのだが、高圧ガス保安教育という本がオススメというので、買い求めた。
2300円(165ページ)と、良心的な値付けである。
1 高圧ガスの一般的性質
2 ガス各論
3 容器・附属品
85ページ立てで、例えば、ガス各論の酸素の項目には、支燃性ガスとしての特性や、用途、取扱い上の注意(バルブの開閉を静かに(ゆっくり)行い、断熱圧縮による温度上昇を避ける)などが記載されている。
高圧ガス一般の包括的な知識を効率よく得られる。
13ページには、浮沈子の苦手な、理想気体の状態方程式(pV=nRT)もあり、頭痛無くしては読めない。
隣接する保安協会の図書室に案内されて、もう少し分かりやすい資料はないかとおねだりすると、一般社団法人全国高圧ガス溶材組合連合会保安委員会発行の、高圧ガスの保安心得(一般販売500円:税込み)を紹介された。
(高圧ガスのやさしい保安心得)
http://www.zenyoren.com/new_style/safty_data/hoankokoroe.html
神田にあるので、神保町から早速移動する。
なんだ、Ex-Scubaの傍じゃん!。
大竹ビルの2階にお邪魔して、22ページ立てのパンフレットを500円で買い求めた。
ページ単価はKHKのテキストの2倍である(そういう比較かあ?)。
まあいい。
このパンフレットは、消費者(需要家)向けに書かれたもので、なかなか良くできている。
普通は、高圧ガス販売店から、タダでもらえるらしいが、販売店は連合会から購入しているだろうから、大量におねだりしてはいけない。
100mも離れていないEx-Scubaに寄ると、世良さんは早引けしていて、武繁さんが店番をしていた。
酸素の調達には、ここでも困っていて、医療用酸素を扱う業者から、処方箋を要求されたりしているらしい(当然、そんなもん出ません!)。
物としての酸素の値段なんて大したことはないので、充填の手間賃が全てともいう。
タンク1本数千円というのが相場だとのこと。
これらの資料や情報を入手して、北区にあるオーバ-ホールセンターを訪ねた。
担当の栗原さんは、ちょうど出かけるところで、DINバルブでもOKということと、KHK刻印付きでなければ充填できないこと、送付は宅急便でもOKということを確認した(バルブの保護くらいはしたほうが良さそうだな)。
余程お急ぎだったらしく、店を出た浮沈子を、走って追い越していかれた。
やれやれ。
極秘情報としては、DINバルブのリブリーザー酸素タンクを充填する需要というのは殆どなく、ナイトロックス用とか、ヨーク式のタンクの充填が多いとのことだった。
まあ、1本3500円なら、ダイビングサービスで親ビン取って、業としてでなく、勝手に入れてくれと放置する方が安上がりというものだが、酸素を扱う需要家(消費者)としては、いかがなものか。
お上の規制が掛かる前に、適正な扱いとなるよう、何とかしなければなるまい。
ネットで調べて、神保町、神田、東十条と実際に動いて調べてみると、狭い世界の中で、ネットには上がっていない情報が飛び交っているのが分かる。
コネとカネで動いている世界が、まだまだこの辺りには結構ありそうだ。
胡散臭い世界である。
浮沈子のような門外漢が、何にも知らずにごそごそ動き回ると迷惑をかける可能性もある。
しかし、薄暗い世界ではなく、白日の下に晒された、まっさらの世界でなければ、CCRの未来は開けない。
酸素の充填の話については、機会があれば、また書く。
酸素の充填について、引き続き調べている。
今日は、オーバーホールセンターというところに電話をして、具体的な話を伺った。
(オーバーホールセンター)
http://www.ohc.co.jp/air/air.html
宅配で酸素タンクを送ることも出来るとのことだが、とにかく一度お店に行ってみようと思った。
こんなお役立ちページもある。
(ガスタンクミニの困った?)
http://www.welder.co.jp/onwork/gas.html#1
高圧ガスの取り扱いには、基本的な知識が必要なようだな(浮沈子は、何も知りません!)。
そこで、大胆にも高圧ガス保安協会殿に電話してみた。
(お問い合せ)
https://www.khk.or.jp/inquiry.html
KHKの刻印で、浮沈子も間接的にお世話になっているが、直接電話するのは初めてだ。
どうやら、教育事業部というところで講習会とかはやっているらしい。
浮沈子のような、事業として高圧酸素を取り扱うわけではない、素人のユーザー向けの講習というのはないということだった。
うーん、どうすりゃあいいんだあ?。
探していくと、こんなページがあった。
(セーフティ・マネージメント・サービス(株))
http://www.stms.co.jp/company/index.html
高圧ガス関係の関連書籍を扱っているらしい。
電話で問い合わせてみると、見本を閲覧して購入することが出来るようだ。
さっそく行くことにした。
地下鉄神保町駅近くのオフィスビルの中に、高圧ガス保安協会(11階)があって、その同じフロアに、ホントに協会の一角に間借りして、協会の関連業務を受託して行っている感じだな。
2冊ほど、オススメの本を見せていただいたのだが、高圧ガス保安教育という本がオススメというので、買い求めた。
2300円(165ページ)と、良心的な値付けである。
1 高圧ガスの一般的性質
2 ガス各論
3 容器・附属品
85ページ立てで、例えば、ガス各論の酸素の項目には、支燃性ガスとしての特性や、用途、取扱い上の注意(バルブの開閉を静かに(ゆっくり)行い、断熱圧縮による温度上昇を避ける)などが記載されている。
高圧ガス一般の包括的な知識を効率よく得られる。
13ページには、浮沈子の苦手な、理想気体の状態方程式(pV=nRT)もあり、頭痛無くしては読めない。
隣接する保安協会の図書室に案内されて、もう少し分かりやすい資料はないかとおねだりすると、一般社団法人全国高圧ガス溶材組合連合会保安委員会発行の、高圧ガスの保安心得(一般販売500円:税込み)を紹介された。
(高圧ガスのやさしい保安心得)
http://www.zenyoren.com/new_style/safty_data/hoankokoroe.html
神田にあるので、神保町から早速移動する。
なんだ、Ex-Scubaの傍じゃん!。
大竹ビルの2階にお邪魔して、22ページ立てのパンフレットを500円で買い求めた。
ページ単価はKHKのテキストの2倍である(そういう比較かあ?)。
まあいい。
このパンフレットは、消費者(需要家)向けに書かれたもので、なかなか良くできている。
普通は、高圧ガス販売店から、タダでもらえるらしいが、販売店は連合会から購入しているだろうから、大量におねだりしてはいけない。
100mも離れていないEx-Scubaに寄ると、世良さんは早引けしていて、武繁さんが店番をしていた。
酸素の調達には、ここでも困っていて、医療用酸素を扱う業者から、処方箋を要求されたりしているらしい(当然、そんなもん出ません!)。
物としての酸素の値段なんて大したことはないので、充填の手間賃が全てともいう。
タンク1本数千円というのが相場だとのこと。
これらの資料や情報を入手して、北区にあるオーバ-ホールセンターを訪ねた。
担当の栗原さんは、ちょうど出かけるところで、DINバルブでもOKということと、KHK刻印付きでなければ充填できないこと、送付は宅急便でもOKということを確認した(バルブの保護くらいはしたほうが良さそうだな)。
余程お急ぎだったらしく、店を出た浮沈子を、走って追い越していかれた。
やれやれ。
極秘情報としては、DINバルブのリブリーザー酸素タンクを充填する需要というのは殆どなく、ナイトロックス用とか、ヨーク式のタンクの充填が多いとのことだった。
まあ、1本3500円なら、ダイビングサービスで親ビン取って、業としてでなく、勝手に入れてくれと放置する方が安上がりというものだが、酸素を扱う需要家(消費者)としては、いかがなものか。
お上の規制が掛かる前に、適正な扱いとなるよう、何とかしなければなるまい。
ネットで調べて、神保町、神田、東十条と実際に動いて調べてみると、狭い世界の中で、ネットには上がっていない情報が飛び交っているのが分かる。
コネとカネで動いている世界が、まだまだこの辺りには結構ありそうだ。
胡散臭い世界である。
浮沈子のような門外漢が、何にも知らずにごそごそ動き回ると迷惑をかける可能性もある。
しかし、薄暗い世界ではなく、白日の下に晒された、まっさらの世界でなければ、CCRの未来は開けない。
酸素の充填の話については、機会があれば、また書く。
圧縮 ― 2014年07月14日 23:29
圧縮
「圧力調整器を接続して、いざボンベを開けようとしたら、ゆっくり開けるのよ!と注意された。
どうしてゆっくり開ける必要があるのだろうか?」
「酸素ボンベ圧力が 2 14.7MPa(150kg/cm ) のガスが調整器内に一気に進入すると、調整器内でガスが圧縮され、断熱圧縮熱により20℃だった調整器内部は約900℃以上に上昇します。
この時、調整器内部に塵、アルミ粉、油分などが存在すると発火源、可燃物となり、調整器の爆発発火につながる恐れがあります。
従って酸素ボンベのバルブを開ける際はゆっくり開ける事が重要です。」
一部業界(医療関係)では、ボンベという呼び方が残っているらしい・・・。
(パスカル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB
「1 バール (bar) = 100 000 Pa
= 100 キロパスカル (kPa) = 0.1 メガパスカル (MPa)
≈ 0.987 気圧(標準大気圧) (atm)」
14.7MPa=約150気圧ということになる。
(断熱圧縮熱の原理をふまえて酸素ボンベの取り扱いができる)
http://www.koike-medical.co.jp/checkpoint3.pdf
(断熱圧縮についてです。)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4947176.html
途中の計算式は、一切無視して、1019 Kという値に驚く!。
摂氏で746度である!。
断熱圧縮による温度上昇というのは、ハンパではないのだ。
純酸素が触れる器具に、油脂類を付着させてはいけないとか、専用の配管、チューブ、コネクター、グリース、セカンドステージその他諸々を使用しなければならないとか、マジでバルブの開放をゆっくり行わなければならないというのは、こんな理由がある。
40パーセントまでのナイトロックスなら、専用器材を使わなくてもいいというのは世界の常識で、日本とかいうどっかの国の一部地域では、アホな行政によって専用器材でなければダメということになっているらしいが、嘆かわしい話だ。
無論、安全上は、問題になることはないしが、ナイトロックスの普及を妨げ、将来の無菌骨壊死の多発に繋がりかねないという禍根を残すものである。
40パーセントを超えるナイトロックスや、純酸素については専用器材が必要になる。
バリバリの純酸素を要求するCCR(多少は純度低くても大目に見ているらしい:マーク6では92パーセント以上)では、もちろん専用の酸素ラインを確保する必要がある。
酸素専用シリンダー、バルブ、レギュレーター、高圧ホース、マニュアルインフレーター、グリース。
カウンターラングは、まあ、圧力が掛からないからいいのかもしれないし、左右取り違えて付ける方は少ないと思うが、専用が望ましい・・・?。
断熱圧縮が起こる可能性があれば、高温になった酸素と付着していた油脂類が燃焼反応を起こして、爆発的に燃える。
一気に高温高圧のガスが噴出して、調整器(レギュレーター)がぶっ飛んでボルトが頭部を直撃したことがあるそうだ(高圧ガスの保安心得より)。
バルブは、静かに開閉というのは、高圧ガスの消費者であるダイバーの鉄則ですな。
浮沈子は、もう何年も前から酸素タンクの取扱いをしているが、断熱圧縮について定量的な話を聞いたことはなかった。
ナイトロックスの講習の時に、バルブの開放はゆっくり行うように指導されるが、その理由については具体的に教えてもらった記憶がない。
今後、酸素の使用が当たり前になっていくダイビング業界に於いて、正しい高圧ガスの知識と、取扱いの技量が求められているのだ。
無論、そんなもんはダイビングには必要ないから、絶対に持ち込ませないとか、ナイトロックスも酸素も絶対反対、SCRだかCCRだか知らないが、訳の分からん器材で業界を引っ掻き回すなんてことは、オレサマの目の黒いうちは絶対に認めない!、というスジの話もあるだろう。
それはそれで一つの見解だし、そういうダイビングでこの30年間やってきたわけだから、それなりの根拠もある。
低廉な価格でサービスを提供して、お客さんにも喜んでもらおうというのは、決して悪いことではない。
エアでのダイビングだって、十分安全は確保されているし、ダイビングの前後での楽しみを含めて、トータルでのレジャーを満喫してもらうというのは、リスクを伴うダイビングの楽しみ方としては、王道であると思う。
リスキーなダイビング本体ではなく、ビフォア・アフターで収益を上げるというのは、安全管理上も好ましい話だ。
深度管理もろくに出来ないダイバーに、ナイトロックス吸わせるなんてヤバイ事せずに、大人しくエア吸って潜っていればいいのだ。
浮沈子は、別の意味で現在のナイトロックスの導入には疑義がある。
オープンサーキットのナイトロックスは、MOD(最大運用深度)では最大の効果を発揮するが、それより浅い深度では、相対的にしか効果がない(MOD以深には行けません!)。
もっといえば、あまり役に立たない。
浅いところでも、十分にナイトロックスの恩恵を得るには、CCRしかないのだ。
CCR以外に、ナイトロックスを効果的に運用する潜水器はない。
はっきりいって、CCRでない潜水器が、ナイトロックスの効用を謳うのは詐欺に等しい!(言い過ぎかあ?)。
まあいい。
水中で酸素を吸うというのは、相当にリスキーなことで、人によって異なる酸素耐性を、どう管理するかという話になると、潜ってみなけりゃ分からないというのが残念ながら実情だ。
PO2が1.2だって、酸素中毒にならないという保障は一切ない。
浮沈子のように、1.4位ないと、ナイトロックス吸った気にならないという人もいるかもしれない。
2.0(純酸素で10m相当)までいけるぞ、というつわものもいるには違いないだろうが、十分な管理下でやってもらいたいな。
命がいくつあっても足りないだろう。
高圧ガスを水中で吸うという意味では、酸素であろうがクウキであろうが、危険を伴う行為であることは間違いない。
混合比を人間が陸上で予めタンクに詰める際に決めるか、水中でコンピューター殿が決めるかという違いはあっても、FO2が21パーセントから100パーセントのナイトロックスを吸うことに変わりはない。
大気を圧縮して製造する空気をつめたタンクは、最も信頼の置けるナイトロックスタンクであることは間違いない。
しかし、それは、相対的なものでしかない。
水中に入って呼吸をすれば、高圧で流れ込むガスの管理は、ダイバーに委ねられ、50mまで潜れば、マーク6でコンピューター殿によって調合されるガスと同じ、PO2が1.2のナイトロックスになるのだ(正確には1.26)。
掟破りの60mまで行けば、たとえガス昏睡(最近は、窒素酔いとは言わないようだな)にならなくても、酸素分圧は危険領域になってしまう。
ナイトロックスか、エアかなどという議論は、浮沈子に言わせれば不毛なのだ。
器材やガスに対する正しい知識と、それを使いこなすだけの技量を身に付けているかどうか。
それこそが問われるだろうし、問われるべきだ。
自らに問いかけた時、正しい知識と技量を身に付けていると言えるだろうか?。
うーん、浮沈子には自信がない。
せめて、タンクのバルブは出来る限り静かに開けよう。
できることから、少しずつ・・・。
「圧力調整器を接続して、いざボンベを開けようとしたら、ゆっくり開けるのよ!と注意された。
どうしてゆっくり開ける必要があるのだろうか?」
「酸素ボンベ圧力が 2 14.7MPa(150kg/cm ) のガスが調整器内に一気に進入すると、調整器内でガスが圧縮され、断熱圧縮熱により20℃だった調整器内部は約900℃以上に上昇します。
この時、調整器内部に塵、アルミ粉、油分などが存在すると発火源、可燃物となり、調整器の爆発発火につながる恐れがあります。
従って酸素ボンベのバルブを開ける際はゆっくり開ける事が重要です。」
一部業界(医療関係)では、ボンベという呼び方が残っているらしい・・・。
(パスカル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB
「1 バール (bar) = 100 000 Pa
= 100 キロパスカル (kPa) = 0.1 メガパスカル (MPa)
≈ 0.987 気圧(標準大気圧) (atm)」
14.7MPa=約150気圧ということになる。
(断熱圧縮熱の原理をふまえて酸素ボンベの取り扱いができる)
http://www.koike-medical.co.jp/checkpoint3.pdf
(断熱圧縮についてです。)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4947176.html
途中の計算式は、一切無視して、1019 Kという値に驚く!。
摂氏で746度である!。
断熱圧縮による温度上昇というのは、ハンパではないのだ。
純酸素が触れる器具に、油脂類を付着させてはいけないとか、専用の配管、チューブ、コネクター、グリース、セカンドステージその他諸々を使用しなければならないとか、マジでバルブの開放をゆっくり行わなければならないというのは、こんな理由がある。
40パーセントまでのナイトロックスなら、専用器材を使わなくてもいいというのは世界の常識で、日本とかいうどっかの国の一部地域では、アホな行政によって専用器材でなければダメということになっているらしいが、嘆かわしい話だ。
無論、安全上は、問題になることはないしが、ナイトロックスの普及を妨げ、将来の無菌骨壊死の多発に繋がりかねないという禍根を残すものである。
40パーセントを超えるナイトロックスや、純酸素については専用器材が必要になる。
バリバリの純酸素を要求するCCR(多少は純度低くても大目に見ているらしい:マーク6では92パーセント以上)では、もちろん専用の酸素ラインを確保する必要がある。
酸素専用シリンダー、バルブ、レギュレーター、高圧ホース、マニュアルインフレーター、グリース。
カウンターラングは、まあ、圧力が掛からないからいいのかもしれないし、左右取り違えて付ける方は少ないと思うが、専用が望ましい・・・?。
断熱圧縮が起こる可能性があれば、高温になった酸素と付着していた油脂類が燃焼反応を起こして、爆発的に燃える。
一気に高温高圧のガスが噴出して、調整器(レギュレーター)がぶっ飛んでボルトが頭部を直撃したことがあるそうだ(高圧ガスの保安心得より)。
バルブは、静かに開閉というのは、高圧ガスの消費者であるダイバーの鉄則ですな。
浮沈子は、もう何年も前から酸素タンクの取扱いをしているが、断熱圧縮について定量的な話を聞いたことはなかった。
ナイトロックスの講習の時に、バルブの開放はゆっくり行うように指導されるが、その理由については具体的に教えてもらった記憶がない。
今後、酸素の使用が当たり前になっていくダイビング業界に於いて、正しい高圧ガスの知識と、取扱いの技量が求められているのだ。
無論、そんなもんはダイビングには必要ないから、絶対に持ち込ませないとか、ナイトロックスも酸素も絶対反対、SCRだかCCRだか知らないが、訳の分からん器材で業界を引っ掻き回すなんてことは、オレサマの目の黒いうちは絶対に認めない!、というスジの話もあるだろう。
それはそれで一つの見解だし、そういうダイビングでこの30年間やってきたわけだから、それなりの根拠もある。
低廉な価格でサービスを提供して、お客さんにも喜んでもらおうというのは、決して悪いことではない。
エアでのダイビングだって、十分安全は確保されているし、ダイビングの前後での楽しみを含めて、トータルでのレジャーを満喫してもらうというのは、リスクを伴うダイビングの楽しみ方としては、王道であると思う。
リスキーなダイビング本体ではなく、ビフォア・アフターで収益を上げるというのは、安全管理上も好ましい話だ。
深度管理もろくに出来ないダイバーに、ナイトロックス吸わせるなんてヤバイ事せずに、大人しくエア吸って潜っていればいいのだ。
浮沈子は、別の意味で現在のナイトロックスの導入には疑義がある。
オープンサーキットのナイトロックスは、MOD(最大運用深度)では最大の効果を発揮するが、それより浅い深度では、相対的にしか効果がない(MOD以深には行けません!)。
もっといえば、あまり役に立たない。
浅いところでも、十分にナイトロックスの恩恵を得るには、CCRしかないのだ。
CCR以外に、ナイトロックスを効果的に運用する潜水器はない。
はっきりいって、CCRでない潜水器が、ナイトロックスの効用を謳うのは詐欺に等しい!(言い過ぎかあ?)。
まあいい。
水中で酸素を吸うというのは、相当にリスキーなことで、人によって異なる酸素耐性を、どう管理するかという話になると、潜ってみなけりゃ分からないというのが残念ながら実情だ。
PO2が1.2だって、酸素中毒にならないという保障は一切ない。
浮沈子のように、1.4位ないと、ナイトロックス吸った気にならないという人もいるかもしれない。
2.0(純酸素で10m相当)までいけるぞ、というつわものもいるには違いないだろうが、十分な管理下でやってもらいたいな。
命がいくつあっても足りないだろう。
高圧ガスを水中で吸うという意味では、酸素であろうがクウキであろうが、危険を伴う行為であることは間違いない。
混合比を人間が陸上で予めタンクに詰める際に決めるか、水中でコンピューター殿が決めるかという違いはあっても、FO2が21パーセントから100パーセントのナイトロックスを吸うことに変わりはない。
大気を圧縮して製造する空気をつめたタンクは、最も信頼の置けるナイトロックスタンクであることは間違いない。
しかし、それは、相対的なものでしかない。
水中に入って呼吸をすれば、高圧で流れ込むガスの管理は、ダイバーに委ねられ、50mまで潜れば、マーク6でコンピューター殿によって調合されるガスと同じ、PO2が1.2のナイトロックスになるのだ(正確には1.26)。
掟破りの60mまで行けば、たとえガス昏睡(最近は、窒素酔いとは言わないようだな)にならなくても、酸素分圧は危険領域になってしまう。
ナイトロックスか、エアかなどという議論は、浮沈子に言わせれば不毛なのだ。
器材やガスに対する正しい知識と、それを使いこなすだけの技量を身に付けているかどうか。
それこそが問われるだろうし、問われるべきだ。
自らに問いかけた時、正しい知識と技量を身に付けていると言えるだろうか?。
うーん、浮沈子には自信がない。
せめて、タンクのバルブは出来る限り静かに開けよう。
できることから、少しずつ・・・。
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