影も形も ― 2017年03月09日 03:33
影も形も
(Blue Origin to launch Eutelsat satellite on New Glenn rocket)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/blue-origin/blue-origin-launch-eutelsat-satellite-new-glenn-rocket/
2021年から22年に、ニューグレンロケットで衛星打ち上げの契約だってさ。
もちろん、そんなロケットは影も形もなく、文字通りのローンチカスタマーということになる。
(Introducing New Glenn:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=BTEhohh6eYk
ハエ叩きのようなグリルで制御するファルコン9よりも、余程スマートな感じだ。
着陸脚がコンパクトなので、洋上回収した後が心配だな。
ブーストバックとかは行わない感じなので、陸上に戻ってくることはないようだ。
打ち上げ直前に、着陸脚の動作を確認するなど、芸が細かい。
二段目の回収は、コンセプトからしてない。
現実的だな。
エンジンテストの最終段階で、衛星打ち上げの契約にこぎつけるという離れ業だ。
さらに、ワンウェッブとも契約したらしい。
(OneWeb buys five launches on Blue Origin's New Glenn rocket)
http://www.orlandosentinel.com/business/brinkmann-on-business/os-bz-space-florida-oneweb-loan-20170308-story.html
「Previously, OneWeb had said some of its launches would be with Virgin Galactic and Arianespace.」
複数の打ち上げ枠を確保しておくというのは、ビジネス的には当然だな。
しかし、実態を伴わないロケットに、これだけ入れ込むということは、相当な需要があるということなんだろう。
火星移民とか、月周回など、シャチョーの道楽が過ぎるどっかのカイシャは、一向に衛星打ち上げの実績が安定しないからな。
もっとバンバン打ち上げて、待ち行列を解消していかないとな。
ユーテルサットについてはこちら。
(ユーテルサット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%88
「売上高で言えば、世界の上位3位の人工衛星運営企業の1つである。」
欧州の通信放送衛星の導入時の話は、以前に調べたことがある。
(英国の選択)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/01/25/8333154
「この米国への遺恨と、ヨーロッパ・ロケットへの後悔は、欧州にとって「シンフォニー事件」として深く刻み込まれることになった。」
ワンウェッブは、その遺恨の相手であったインテルサットと合弁するんだという。
(ソフトバンク出資のワンウェブ、インテルサットと合併合意)
http://jp.reuters.com/article/oneweb-intelsat-m-a-agreement-idJPKBN1671ON
「ワンウェブ、インテルサットともに衛星を通じた手頃なネットサービスの提供を目指しており、世界で急速に伸びているブロードバンド需要の恩恵を受けるとみられている。」
インテルサットが、多額の負債を抱えている中で、買いたたかれた感じだな。
かつての栄華はどこへやら・・・。
呉越同舟、敵に塩を送る、船頭多くして船宇宙に上がる・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
かつて煮え湯を飲まされたフランスの衛星会社が、米国の民間会社のロケットに、自国の衛星を乗せて上げる。
そして、そのロケットには、かつての競争相手だったインテルサットも乗るというわけだ(そこんとこは未調査)。
生き馬の目を抜く衛星打ち上げ業界。
巨額の利益を巡って、巨大資本が目まぐるしく合従連衡を繰り返す。
低軌道サービスという、新たなドル箱(ユーロ箱でもいいんですが)を、どう配分するかということだな。
ブルーオリジンが、いくらで契約したのかは分からないが、今ならお得価格だろう。
影も形もないロケットは、金の上では、ひとまず順調に離陸したようだ。
(Blue Origin to launch Eutelsat satellite on New Glenn rocket)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/blue-origin/blue-origin-launch-eutelsat-satellite-new-glenn-rocket/
2021年から22年に、ニューグレンロケットで衛星打ち上げの契約だってさ。
もちろん、そんなロケットは影も形もなく、文字通りのローンチカスタマーということになる。
(Introducing New Glenn:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=BTEhohh6eYk
ハエ叩きのようなグリルで制御するファルコン9よりも、余程スマートな感じだ。
着陸脚がコンパクトなので、洋上回収した後が心配だな。
ブーストバックとかは行わない感じなので、陸上に戻ってくることはないようだ。
打ち上げ直前に、着陸脚の動作を確認するなど、芸が細かい。
二段目の回収は、コンセプトからしてない。
現実的だな。
エンジンテストの最終段階で、衛星打ち上げの契約にこぎつけるという離れ業だ。
さらに、ワンウェッブとも契約したらしい。
(OneWeb buys five launches on Blue Origin's New Glenn rocket)
http://www.orlandosentinel.com/business/brinkmann-on-business/os-bz-space-florida-oneweb-loan-20170308-story.html
「Previously, OneWeb had said some of its launches would be with Virgin Galactic and Arianespace.」
複数の打ち上げ枠を確保しておくというのは、ビジネス的には当然だな。
しかし、実態を伴わないロケットに、これだけ入れ込むということは、相当な需要があるということなんだろう。
火星移民とか、月周回など、シャチョーの道楽が過ぎるどっかのカイシャは、一向に衛星打ち上げの実績が安定しないからな。
もっとバンバン打ち上げて、待ち行列を解消していかないとな。
ユーテルサットについてはこちら。
(ユーテルサット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%83%E3%83%88
「売上高で言えば、世界の上位3位の人工衛星運営企業の1つである。」
欧州の通信放送衛星の導入時の話は、以前に調べたことがある。
(英国の選択)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/01/25/8333154
「この米国への遺恨と、ヨーロッパ・ロケットへの後悔は、欧州にとって「シンフォニー事件」として深く刻み込まれることになった。」
ワンウェッブは、その遺恨の相手であったインテルサットと合弁するんだという。
(ソフトバンク出資のワンウェブ、インテルサットと合併合意)
http://jp.reuters.com/article/oneweb-intelsat-m-a-agreement-idJPKBN1671ON
「ワンウェブ、インテルサットともに衛星を通じた手頃なネットサービスの提供を目指しており、世界で急速に伸びているブロードバンド需要の恩恵を受けるとみられている。」
インテルサットが、多額の負債を抱えている中で、買いたたかれた感じだな。
かつての栄華はどこへやら・・・。
呉越同舟、敵に塩を送る、船頭多くして船宇宙に上がる・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
かつて煮え湯を飲まされたフランスの衛星会社が、米国の民間会社のロケットに、自国の衛星を乗せて上げる。
そして、そのロケットには、かつての競争相手だったインテルサットも乗るというわけだ(そこんとこは未調査)。
生き馬の目を抜く衛星打ち上げ業界。
巨額の利益を巡って、巨大資本が目まぐるしく合従連衡を繰り返す。
低軌道サービスという、新たなドル箱(ユーロ箱でもいいんですが)を、どう配分するかということだな。
ブルーオリジンが、いくらで契約したのかは分からないが、今ならお得価格だろう。
影も形もないロケットは、金の上では、ひとまず順調に離陸したようだ。
空中発射ロケット ― 2017年03月09日 06:26
空中発射ロケット
(宇宙開発秘録 - 夢敗れたロケットや衛星たち
10 世界最小になり損ねたもうひとつのロケット - 米「パイロット」計画(前編))
http://news.mynavi.jp/series/spacetechnology/010/
米国の宇宙開発最初期に、バンガードロケットで海面に叩き落された海軍の、もう一つの衛星打ち上げ計画秘話。
まあ、こっちも爆発に次ぐ爆発で、結局ものにならずにお蔵入りした。
浮沈子の記憶が確かならば、カナダの幻の迎撃戦闘機アローにおいても、空中発射型の衛星打ち上げロケットが構想されていたようだが、関連の資料が見つけられないでいるので、記憶違いかもしれない。
(アブロ・カナダ CF-105)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80_CF-105
現状、運用実績があるのは、ペガサスロケットだけだが、バージンギャラクテックでも小型ロケットを打ち上げて、金を稼ごうという計画がある。
(Virgin Galactic continues to test LauncherOne engine)
http://www.spaceflightinsider.com/missions/commercial/virgin-galactic-continues-test-launcherone-engine/
以前は、ホワイトナイト2で上げると言ってたが、747にしたみたいだな。
来年から、衛星打ち上げをやるみたいだ。
手っ取り早く稼ぐには、いいかもしれない。
他にも、空中発射式衛星打ち上げロケットの話はいくつかあるが、ものになったのは、ペガサスだけ。
余り、安くないらしく、人気はいま一つだ。
こういうものは、やっぱり政府の金を入れずに、民間競争に任せておくのがいい。
地上の天候に、あまり左右されずに、高頻度の打ち上げを可能にする。
バージンの場合は、太陽同期軌道に200kg、その他の低軌道に概ね500kgというから、いわゆる小型衛星なら十分だ。
製造が軌道に乗れば、毎週の打ち上げだって可能だろう。
空軍がペガサスを生かしているのは、有事の際の高頻度の衛星の打ち上げ能力を維持するためだと思っているが、そういう需要を取り込んで、廃止に追い込む可能性もある。
技術の進歩と、民生需要が噛み合えば、低軌道衛星の打ち上げについては、勢力図が一気に塗り替わる可能性がある。
別に、地上発射だってかまわない。
ニュージーランドのエレクトロンだっていいのだ。
でもなあ、やっぱ、空中発射というのは、夢があるよな。
いかにもだしな。
物々しい地上発射に比べて、スマート感がある。
しかし、それほどメリットがあるわけではない。
打ち上げ用の飛行機も抱えていなければならないしな。
オービタルATKでは、トライスターを使ってるようだ。
(スターゲイザー (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「ロッキード L-1011 トライスターの改造機である。空中発射式人工衛星打ち上げロケットペガサスの打ち上げに用いられる」
ちなみに、スターゲイザーというのは、トレッキー御用達のアイテムで、ジャン・リュック・ピカードが初めて艦長になった架空の宇宙船。
宇宙ロケット発射機として、験を担いだのかもしれないが、物語の中では2355年、スターゲイザーは墜落している。
縁起でもない・・・。
浮沈子の世代で、トライスターと言えばロッキード事件だが、民間航空機からは撤退し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのロッキードマーチンとなった。
まあ、サードミサイルで、飛んでくる弾道ミサイルを落とそうというのだから、飛ぶ鳥落とすくらいはわけないに違いない(そういうことかあ?)。
オービタルATKも、トライスターとは、なかなかオツな選択をしたものだな。
当時の最先端技術を、惜しみなく投入した傑作機だ(売れなかったけど)。
4発機の航続力、搭載力、双発機の経済性、ライバルだったダグラスDC-10との間で、上役、下役、ご同役との争いに敗れ、敢え無く失速。
売れ行き不振から、各国政治家への贈賄事件を引き起こして、飛ぶ鳥跡を濁す結果となった。
まあ、どうでもいいんですが。
シグナスロケットの方は、数は出ないものの順調に打ち上げ実績を伸ばしている。
もう、いい加減、引退してもよさそうなもんだな。
たぶん、バージンのロケットが成功すればそうなるだろう。
航空機部門を持つ、バージングループなら、発射用航空機の点でも心配はない。
パイロットの記事にあるアーガス作戦については、このブログでも以前触れた。
(アルガス作戦)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/03/10/8045123
「なんと、米国は自国の上空で核爆発を起こし、そこで発生する放射能を維持して、ソ連のICBMを無力化しようとしていたのだ。」
結局、パイロットの開発失敗で、アーガス作戦の放射能計測は、陸軍のジュピターCロケットに打ち上げられたエクスプローラー4号よって行われた。
(エクスプローラー4号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC4%E5%8F%B7
「低出力送信機とプラスチック・シンチレーター探知器は、1958年9月3日に故障した。2本のガイガー・ミュラー管とヨウ化セシウム鉱石検波器は、1958年9月19日まで正常に作動した。高出力送信機は、1958年10月5日に信号を停止。」
「アーガス作戦の詳細:
実験名:実施日 (GMT):実施場所:実施高度:核出力
・アーガスI (Argus I):1958年8月27日02:28:南緯38度30分 西経11度30分:200km:1.7キロトン
・アーガスII (Argus II):1958年8月30日03:18:南緯49度30分 西経8度12分:258km:1.7キロトン
・アーガスIII (Argus III):1958年9月6日22:13:南緯48度30分 西経9度42分:539km(恐らく人類史上で、最高高度での核実験):1.7キロトン」
日程的には、それなりのデータが取れたのかもしれない。
「予期せぬ衛星の回転運動により、検出器データの解釈が非常に困難になった。」
宇宙での核実験は禁止され、今のところスターウォーズに出てくるプロトン魚雷とかは、開発されていない(未確認:って、確認できんのかあ?)。
軍事先行、民事追従の宇宙開発。
それは、致し方ない話だが、可能な限り民事にも力入れて欲しいな。
(宇宙開発秘録 - 夢敗れたロケットや衛星たち
10 世界最小になり損ねたもうひとつのロケット - 米「パイロット」計画(前編))
http://news.mynavi.jp/series/spacetechnology/010/
米国の宇宙開発最初期に、バンガードロケットで海面に叩き落された海軍の、もう一つの衛星打ち上げ計画秘話。
まあ、こっちも爆発に次ぐ爆発で、結局ものにならずにお蔵入りした。
浮沈子の記憶が確かならば、カナダの幻の迎撃戦闘機アローにおいても、空中発射型の衛星打ち上げロケットが構想されていたようだが、関連の資料が見つけられないでいるので、記憶違いかもしれない。
(アブロ・カナダ CF-105)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80_CF-105
現状、運用実績があるのは、ペガサスロケットだけだが、バージンギャラクテックでも小型ロケットを打ち上げて、金を稼ごうという計画がある。
(Virgin Galactic continues to test LauncherOne engine)
http://www.spaceflightinsider.com/missions/commercial/virgin-galactic-continues-test-launcherone-engine/
以前は、ホワイトナイト2で上げると言ってたが、747にしたみたいだな。
来年から、衛星打ち上げをやるみたいだ。
手っ取り早く稼ぐには、いいかもしれない。
他にも、空中発射式衛星打ち上げロケットの話はいくつかあるが、ものになったのは、ペガサスだけ。
余り、安くないらしく、人気はいま一つだ。
こういうものは、やっぱり政府の金を入れずに、民間競争に任せておくのがいい。
地上の天候に、あまり左右されずに、高頻度の打ち上げを可能にする。
バージンの場合は、太陽同期軌道に200kg、その他の低軌道に概ね500kgというから、いわゆる小型衛星なら十分だ。
製造が軌道に乗れば、毎週の打ち上げだって可能だろう。
空軍がペガサスを生かしているのは、有事の際の高頻度の衛星の打ち上げ能力を維持するためだと思っているが、そういう需要を取り込んで、廃止に追い込む可能性もある。
技術の進歩と、民生需要が噛み合えば、低軌道衛星の打ち上げについては、勢力図が一気に塗り替わる可能性がある。
別に、地上発射だってかまわない。
ニュージーランドのエレクトロンだっていいのだ。
でもなあ、やっぱ、空中発射というのは、夢があるよな。
いかにもだしな。
物々しい地上発射に比べて、スマート感がある。
しかし、それほどメリットがあるわけではない。
打ち上げ用の飛行機も抱えていなければならないしな。
オービタルATKでは、トライスターを使ってるようだ。
(スターゲイザー (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「ロッキード L-1011 トライスターの改造機である。空中発射式人工衛星打ち上げロケットペガサスの打ち上げに用いられる」
ちなみに、スターゲイザーというのは、トレッキー御用達のアイテムで、ジャン・リュック・ピカードが初めて艦長になった架空の宇宙船。
宇宙ロケット発射機として、験を担いだのかもしれないが、物語の中では2355年、スターゲイザーは墜落している。
縁起でもない・・・。
浮沈子の世代で、トライスターと言えばロッキード事件だが、民間航空機からは撤退し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのロッキードマーチンとなった。
まあ、サードミサイルで、飛んでくる弾道ミサイルを落とそうというのだから、飛ぶ鳥落とすくらいはわけないに違いない(そういうことかあ?)。
オービタルATKも、トライスターとは、なかなかオツな選択をしたものだな。
当時の最先端技術を、惜しみなく投入した傑作機だ(売れなかったけど)。
4発機の航続力、搭載力、双発機の経済性、ライバルだったダグラスDC-10との間で、上役、下役、ご同役との争いに敗れ、敢え無く失速。
売れ行き不振から、各国政治家への贈賄事件を引き起こして、飛ぶ鳥跡を濁す結果となった。
まあ、どうでもいいんですが。
シグナスロケットの方は、数は出ないものの順調に打ち上げ実績を伸ばしている。
もう、いい加減、引退してもよさそうなもんだな。
たぶん、バージンのロケットが成功すればそうなるだろう。
航空機部門を持つ、バージングループなら、発射用航空機の点でも心配はない。
パイロットの記事にあるアーガス作戦については、このブログでも以前触れた。
(アルガス作戦)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/03/10/8045123
「なんと、米国は自国の上空で核爆発を起こし、そこで発生する放射能を維持して、ソ連のICBMを無力化しようとしていたのだ。」
結局、パイロットの開発失敗で、アーガス作戦の放射能計測は、陸軍のジュピターCロケットに打ち上げられたエクスプローラー4号よって行われた。
(エクスプローラー4号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC4%E5%8F%B7
「低出力送信機とプラスチック・シンチレーター探知器は、1958年9月3日に故障した。2本のガイガー・ミュラー管とヨウ化セシウム鉱石検波器は、1958年9月19日まで正常に作動した。高出力送信機は、1958年10月5日に信号を停止。」
「アーガス作戦の詳細:
実験名:実施日 (GMT):実施場所:実施高度:核出力
・アーガスI (Argus I):1958年8月27日02:28:南緯38度30分 西経11度30分:200km:1.7キロトン
・アーガスII (Argus II):1958年8月30日03:18:南緯49度30分 西経8度12分:258km:1.7キロトン
・アーガスIII (Argus III):1958年9月6日22:13:南緯48度30分 西経9度42分:539km(恐らく人類史上で、最高高度での核実験):1.7キロトン」
日程的には、それなりのデータが取れたのかもしれない。
「予期せぬ衛星の回転運動により、検出器データの解釈が非常に困難になった。」
宇宙での核実験は禁止され、今のところスターウォーズに出てくるプロトン魚雷とかは、開発されていない(未確認:って、確認できんのかあ?)。
軍事先行、民事追従の宇宙開発。
それは、致し方ない話だが、可能な限り民事にも力入れて欲しいな。
人工磁気フィールド ― 2017年03月09日 10:50
人工磁気フィールド
せっかく紹介していただいていながら、ヨタ記事でけちょんけちょんに言うわけにもいかず・・・。
(NASA、火星を居住可能にする「人工磁気フィールド」構想中 厚い大気や海が復活する?)
http://sorae.jp/030201/2017_03_09_mars.html
「火星のラグランジュ L1地点に強力な磁気双極子を設置。」
なんでそういうことをすると、大気や海が復活するかは、皆目不明。
磁気の強度が、1から2テスラで足りるかどうかも不明。
少なくとも数百万年掛かるだろうと思われる間、だれが、磁気フィールドの面倒見るのかも不明(火星人?)。
「"The solar system is ours, let's take it. That of course includes Mars and for humans to be able to explore Mars, together, with us doing science, we need a better environment.”」(引用記事より)
まことに身勝手な、ご都合主義の話だ。
地球の磁気反転が近いんだから、火星の面倒見る暇があったら、地球の面倒見て欲しいんだがな。
(地磁気逆転:影響)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%A3%81%E6%B0%97%E9%80%86%E8%BB%A2#.E5.BD.B1.E9.9F.BF
「特に中低緯度域 で宇宙線降下量の大幅な増加」
「雲の発生が増え、日射量が減少して気候が寒冷化することにより氷河期の到来等の気象変動」
「過去の火星のように水蒸気が水素と酸素に分離して水素分子が大気圏から離脱することにより大気が減少する」
「宇宙線の入射量が増えることにより通常より極端に炭素14やベリリウム10や塩素36のような同位体の生成量が増え、内部被曝等で生物の突然変異の発生する確率が高まる」
まあ、大気が減少すれば、雲の出来る量も減るだろうから、総体としての影響はどうなのかということもある。
突然変異で、環境に適応した変種だけが生存できるようになって、生物相総体での影響は軽微かも知れない。
人間?。
そんな、たった1種類の生物がどうなろうと、知ったこっちゃない。
浮沈子のヨタ記事より、税金で運用されている気象庁の記事だな。
(地球電磁気のQ&A)
http://www.kakioka-jma.go.jp/knowledge/qanda.html#11
「Q11.地磁気は生物に影響を与えますか?」
「数千年数万年単位の話となると、地磁気の変動や逆転が気候変動を招いたり、生物種の変遷や恐竜絶滅の引き金になったと考える人もいます。私達祖先の現世人類(ホモ・サピエンス)や、それ以前の原人発生も、地磁気逆転の時期と一致するという見方も示されています。次回の地磁気逆転の時には、いよいよ私達人間の次の新人類種の登揚となるのでしょうか?」
おいおい、こっちの方が与太ってんじゃん!?。
「実際に非常に強い磁場をかけておくと植物の根は異常生長を起こすことが、実験で確かめられています。」
「強い人工磁場の中での実験では、細胞分裂や細胞呼吸の減少、タンパク質構造の変化、酵素活性化への影響、さらにはDNA合成の抑制、遺伝子暗号エラーの増加等、数多くの結果が報告されています。」
「がん細胞の生育抑制や退縮への関与もあるらしく、検査や治療での応用が期待されるものもあります。」
まあ、細胞中や血液中には磁性体が含まれてるわけだからな。
何らかの影響があってもおかしくはない。
個体レベルでの影響は、まだはっきりとは分かっていないようだ。
「Q12.地磁気がもしなくなったらどうなりますか?」
「過去におきた地磁気逆転の時期には、ある種の放散虫が突然、絶滅することが確かめられています。」
「実際には、地球大気は充分な厚みがあるので、太陽風のほとんどは地表へ届く前に吸収されることでしょう。」
「超高層大気の組成が変わったりする可能性の方はかなり信憑性がありそうです。」
その程度の影響で、放散虫が絶滅するもんなのかあ?。
『鉄筋建築物や電車・車など鉄でできたものの中では地磁気が弱められる。そういう中で生活することの多い現代人には、磁気欠乏(不足)症候群ともいうべき病的状態が存在すると唱えている医学研究者たちがいる。』
『人為的に地磁気をシャットアウトした場合、中枢神経系や日周リズムなどに明らかに異変がみられるという。』
『代謝能力の低下や白血球の減少などさまざまな生体機能の乱れが、長期間潜水艦に乗り組んで潜水航行した乗組員に起こるという報告もある(鋼鉄製で気密性が高い潜水艦が、海洋という磁気シールドの中で潜水航行していれば、艦内の環境はかなり磁場が弱い磁気遮断状態となる。)』
とても税金の一部で作られている国家機関のページとは思えない与太ぶりだな。
感心した。
しかし、何といっても驚くのは、このQ12の末尾にあるグラフだ。
「図12-1 地心双極子の減少
最近200年間減少を続けており、このまま続けば1000年後にはほぼゼロになる速さです。」
ちょっと背筋が寒くなるような気がする。
ああ、個体としては、そういう効果は期待できるわけか。
まあ、どうでもいいんですが。
いずれにしても、火星に人工的に磁気のベールをかけて保護しようなんて暇はないはずだ。
そういえば、NASAだって、米国民の税金使って研究してんじゃなかったっけ。
宇宙関係の役人って、みんな変なのばっかなのかな・・・。
せっかく紹介していただいていながら、ヨタ記事でけちょんけちょんに言うわけにもいかず・・・。
(NASA、火星を居住可能にする「人工磁気フィールド」構想中 厚い大気や海が復活する?)
http://sorae.jp/030201/2017_03_09_mars.html
「火星のラグランジュ L1地点に強力な磁気双極子を設置。」
なんでそういうことをすると、大気や海が復活するかは、皆目不明。
磁気の強度が、1から2テスラで足りるかどうかも不明。
少なくとも数百万年掛かるだろうと思われる間、だれが、磁気フィールドの面倒見るのかも不明(火星人?)。
「"The solar system is ours, let's take it. That of course includes Mars and for humans to be able to explore Mars, together, with us doing science, we need a better environment.”」(引用記事より)
まことに身勝手な、ご都合主義の話だ。
地球の磁気反転が近いんだから、火星の面倒見る暇があったら、地球の面倒見て欲しいんだがな。
(地磁気逆転:影響)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%A3%81%E6%B0%97%E9%80%86%E8%BB%A2#.E5.BD.B1.E9.9F.BF
「特に中低緯度域 で宇宙線降下量の大幅な増加」
「雲の発生が増え、日射量が減少して気候が寒冷化することにより氷河期の到来等の気象変動」
「過去の火星のように水蒸気が水素と酸素に分離して水素分子が大気圏から離脱することにより大気が減少する」
「宇宙線の入射量が増えることにより通常より極端に炭素14やベリリウム10や塩素36のような同位体の生成量が増え、内部被曝等で生物の突然変異の発生する確率が高まる」
まあ、大気が減少すれば、雲の出来る量も減るだろうから、総体としての影響はどうなのかということもある。
突然変異で、環境に適応した変種だけが生存できるようになって、生物相総体での影響は軽微かも知れない。
人間?。
そんな、たった1種類の生物がどうなろうと、知ったこっちゃない。
浮沈子のヨタ記事より、税金で運用されている気象庁の記事だな。
(地球電磁気のQ&A)
http://www.kakioka-jma.go.jp/knowledge/qanda.html#11
「Q11.地磁気は生物に影響を与えますか?」
「数千年数万年単位の話となると、地磁気の変動や逆転が気候変動を招いたり、生物種の変遷や恐竜絶滅の引き金になったと考える人もいます。私達祖先の現世人類(ホモ・サピエンス)や、それ以前の原人発生も、地磁気逆転の時期と一致するという見方も示されています。次回の地磁気逆転の時には、いよいよ私達人間の次の新人類種の登揚となるのでしょうか?」
おいおい、こっちの方が与太ってんじゃん!?。
「実際に非常に強い磁場をかけておくと植物の根は異常生長を起こすことが、実験で確かめられています。」
「強い人工磁場の中での実験では、細胞分裂や細胞呼吸の減少、タンパク質構造の変化、酵素活性化への影響、さらにはDNA合成の抑制、遺伝子暗号エラーの増加等、数多くの結果が報告されています。」
「がん細胞の生育抑制や退縮への関与もあるらしく、検査や治療での応用が期待されるものもあります。」
まあ、細胞中や血液中には磁性体が含まれてるわけだからな。
何らかの影響があってもおかしくはない。
個体レベルでの影響は、まだはっきりとは分かっていないようだ。
「Q12.地磁気がもしなくなったらどうなりますか?」
「過去におきた地磁気逆転の時期には、ある種の放散虫が突然、絶滅することが確かめられています。」
「実際には、地球大気は充分な厚みがあるので、太陽風のほとんどは地表へ届く前に吸収されることでしょう。」
「超高層大気の組成が変わったりする可能性の方はかなり信憑性がありそうです。」
その程度の影響で、放散虫が絶滅するもんなのかあ?。
『鉄筋建築物や電車・車など鉄でできたものの中では地磁気が弱められる。そういう中で生活することの多い現代人には、磁気欠乏(不足)症候群ともいうべき病的状態が存在すると唱えている医学研究者たちがいる。』
『人為的に地磁気をシャットアウトした場合、中枢神経系や日周リズムなどに明らかに異変がみられるという。』
『代謝能力の低下や白血球の減少などさまざまな生体機能の乱れが、長期間潜水艦に乗り組んで潜水航行した乗組員に起こるという報告もある(鋼鉄製で気密性が高い潜水艦が、海洋という磁気シールドの中で潜水航行していれば、艦内の環境はかなり磁場が弱い磁気遮断状態となる。)』
とても税金の一部で作られている国家機関のページとは思えない与太ぶりだな。
感心した。
しかし、何といっても驚くのは、このQ12の末尾にあるグラフだ。
「図12-1 地心双極子の減少
最近200年間減少を続けており、このまま続けば1000年後にはほぼゼロになる速さです。」
ちょっと背筋が寒くなるような気がする。
ああ、個体としては、そういう効果は期待できるわけか。
まあ、どうでもいいんですが。
いずれにしても、火星に人工的に磁気のベールをかけて保護しようなんて暇はないはずだ。
そういえば、NASAだって、米国民の税金使って研究してんじゃなかったっけ。
宇宙関係の役人って、みんな変なのばっかなのかな・・・。
ブロック5 ― 2017年03月09日 23:12
ブロック5
ファルコン9の最終形態だといわれている。
着陸脚を改良し、パワーを増強するという。
たぶん、ターボポンプのヒビ割れとかも、修正されるんだろう(未確認)。
打ち上げは、年内といわれているが、当てにはならない。
スケジュール通りに事が運ばないのは、スペースXでは、当たり前。
つーか、スケジュールが、テキトーなだけかもな。
イーロンマスクが、ヤマカンで、このくらいかなと見当を付けてツイートしてるだけなんじゃね?。
月に2回は打ち上げるとか言って、結局毎月1回の打ち上げペースで落ち着きそうだ。
ふつーじゃん!?。
しかし、このペース自体は、従来の打ち上げの実績から考えれば、ほぼ2倍に相当する。
アリアン5とかは、最大で年間7回だしな。
先日、軍用ロケットの打ち上げリストを見たが、多くても1か月に1回程度だ。
まあ、その間に、民事衛星とか上げてるんだろうが、2社あったわけだしな。
1社で毎月1本打ち上げというのは、その意味では、2倍のペースということになる。
今月半ばにも、エコースター23の打ち上げがあるようだ。
(EchoStar 23 launch postponed to NET March 14)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/echostar-23-launch-postponed-net-march-14/
記事では、この打ち上げが、1段目の使い捨ての最後の打ち上げになるのではないかという点に注目している。
浮沈子と同じだな。
みんな、そこが気になるんだろう。
それはつまり、使い捨て時代から再使用時代への転換が始まるということだ。
回収したロケットが、全部そのまま使えるとは限らない。
ヒビとか入ってたりするしな。
修理するなり、交換することで、再使用に回せるようになるんだろう。
ブロック5は、その点も考慮して設計されているに違いない(詳細不明)。
回収して、徹底調査して、初めて分かったこともあるだろうしな。
記事のリンク先にあったチャットでは、今まで回収されたファルコン9の再使用は1回ないし2回で、ブロック5からは10回になるという。
それじゃあ、コストは下がらない。
結局、使い捨てでも、安く作れればいいんじゃないのか。
再使用ロケットについては、ブルーオリジンは5回使っている。
ファルコン9が1回とか2回ということは、耐久性や信頼性に問題があったということだ(整備コストとの兼ね合いだからな)。
整備すれば使えるといっても、そのコストが嵩めば、スペースシャトルの二の舞だからな。
結局、2段目の再使用は断念したわけで、その分は宇宙の藻屑になる。
フェアリングは回収すると言っているが、これも当てにはならない。
チャットでは、ブロック5の前が、どういう割り当てになっていたのかが議論されているが、以前のブロックが何番とかは、不毛な議論だ。
ポルシェの開発コードみたいな話だしな。
浮沈子の認識では、衛星を飛ばしているファルコン9が変更になったのは1回だけ。
田の字に配置されていたロケットが、オクタウェッブという花びら型に変わった時だけ。
燃料キンキンに冷やして容量稼ぐ運用をフルスラスト(FT)とか言っているようだが、ぱっと見た目には何も変わっていない(1段目のタンクがデカくなってるし、2段目も長くなっている)。
確かなことは、次回がブロック5で、最終型だということだけだ。
浮沈子的には、3と4は抜けているように見える。
1に田の字、2に花びら、3、4が抜けて5でおしまい。
まあ、どうでもいいんですが。
(I am Elon Musk, ask me anything about becoming a spacefaring civ!)
https://www.reddit.com/r/spacex/comments/590wi9/i_am_elon_musk_ask_me_anything_about_becoming_a/d94v8p8/?context=3
「The big booster will have an easier time of things than Falcon, as the mass ratio of the stages is lower and it will have lower density. Net result is that it won't come in quite as hot and fast as Falcon, so Falcon should be a bounding case on the big booster.」
「Final Falcon 9 has a lot of minor refinements that collectively are important, but uprated thrust and improved legs are the most significant.」
「Actually, I think the F9 boosters could be used almost indefinitely, so long as there is scheduled maintenance and careful inspections. Falcon 9 Block 5 -- the final version in the series -- is the one that has the most performance and is designed for easy reuse, so it just makes sense to focus on that long term and retire the earlier versions. Block 5 starts production in about 3 months and initial flight is in 6 to 8 months, so there isn't much point in ground testing Block 3 or 4 much beyond a few reflights.」
図体をさらにデカくして、密度を低くするようだな(意味不明)。
多数の改良箇所があるようだが、出力増強と着陸脚が重要点だそうだ。
ブロック5は、3か月で出来て、初飛行は半年から8か月と言っている。
この発言を見る限り、ブロック4とかブロック3は、抜かしたわけではないようだ(何が3、4かは不明)。
まあいい。
結局、新しいバージョンがでれば、そっちの方が再使用には適しているから、以前のバージョンの再使用はしないということになる。
確かに、今までの回収は、それ自体テストだったわけだから、それでいいのかも知れない。
それでも、3月27にはSESー10で、再使用ロケットによる打ち上げを行う予定だ。
(Launch Schedule:3月9日閲覧)
https://spaceflightnow.com/launch-schedule/
「March 27Falcon 9・SES 10:
・Launch window:TBD
・Launch site:LC-39A, Kennedy Space Center, Florida」
「Delayed from 3rd Quarter, October and February. [March 8]」
2月の予定から、1か月遅れだ。
いろいろ事情はあるんだろうが、こいつが成功するかどうかというのは、スペースXにとっては試金石だからな。
この打ち上げで、1段目が回収されるかどうかは分からない。
SESは、過去2回ファルコン9で打ち上げられているが、1回目(7号機)は回収実験は行われず、2回目(22号機)は燃料不足で、ドローン船にハードランディングして失敗している。
衛星が重くて、静止トランスファー軌道への打ち上げだからな。
今回の打ち上げも、この時と同じ環境ということになる。
衛星の重量は5.3トン。
軌道はGTO。
2016年4月8日にドローン船で回収した1段目を使う。
発射台こそ違うが、同じケープカナベラルからだ。
再度回収された1段目が、更に再使用されるかどうかは分からない。
しかし、回収自体は試みられる可能性はある(未確認)。
ネタは、こっちにも出ている。
(List of Falcon 9 and Falcon Heavy launches)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Falcon_9_and_Falcon_Heavy_launches
ちゃんとメンテナンスもしてあって、昨日の変更も、しっかり反映されている。
今度から、ここで確認しよう。
打ち上げ予定を見ると、びっちり詰まっていて、とても、月に2回どころではこなせそうにない。
最低3回打ち上げないと、間に合わないスケジュールだ。
ブロック5が飛ぶのは、たぶん年末近くになってからだろう。
バンバン再使用して稼がないとな・・・。
ファルコン9の最終形態だといわれている。
着陸脚を改良し、パワーを増強するという。
たぶん、ターボポンプのヒビ割れとかも、修正されるんだろう(未確認)。
打ち上げは、年内といわれているが、当てにはならない。
スケジュール通りに事が運ばないのは、スペースXでは、当たり前。
つーか、スケジュールが、テキトーなだけかもな。
イーロンマスクが、ヤマカンで、このくらいかなと見当を付けてツイートしてるだけなんじゃね?。
月に2回は打ち上げるとか言って、結局毎月1回の打ち上げペースで落ち着きそうだ。
ふつーじゃん!?。
しかし、このペース自体は、従来の打ち上げの実績から考えれば、ほぼ2倍に相当する。
アリアン5とかは、最大で年間7回だしな。
先日、軍用ロケットの打ち上げリストを見たが、多くても1か月に1回程度だ。
まあ、その間に、民事衛星とか上げてるんだろうが、2社あったわけだしな。
1社で毎月1本打ち上げというのは、その意味では、2倍のペースということになる。
今月半ばにも、エコースター23の打ち上げがあるようだ。
(EchoStar 23 launch postponed to NET March 14)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/echostar-23-launch-postponed-net-march-14/
記事では、この打ち上げが、1段目の使い捨ての最後の打ち上げになるのではないかという点に注目している。
浮沈子と同じだな。
みんな、そこが気になるんだろう。
それはつまり、使い捨て時代から再使用時代への転換が始まるということだ。
回収したロケットが、全部そのまま使えるとは限らない。
ヒビとか入ってたりするしな。
修理するなり、交換することで、再使用に回せるようになるんだろう。
ブロック5は、その点も考慮して設計されているに違いない(詳細不明)。
回収して、徹底調査して、初めて分かったこともあるだろうしな。
記事のリンク先にあったチャットでは、今まで回収されたファルコン9の再使用は1回ないし2回で、ブロック5からは10回になるという。
それじゃあ、コストは下がらない。
結局、使い捨てでも、安く作れればいいんじゃないのか。
再使用ロケットについては、ブルーオリジンは5回使っている。
ファルコン9が1回とか2回ということは、耐久性や信頼性に問題があったということだ(整備コストとの兼ね合いだからな)。
整備すれば使えるといっても、そのコストが嵩めば、スペースシャトルの二の舞だからな。
結局、2段目の再使用は断念したわけで、その分は宇宙の藻屑になる。
フェアリングは回収すると言っているが、これも当てにはならない。
チャットでは、ブロック5の前が、どういう割り当てになっていたのかが議論されているが、以前のブロックが何番とかは、不毛な議論だ。
ポルシェの開発コードみたいな話だしな。
浮沈子の認識では、衛星を飛ばしているファルコン9が変更になったのは1回だけ。
田の字に配置されていたロケットが、オクタウェッブという花びら型に変わった時だけ。
燃料キンキンに冷やして容量稼ぐ運用をフルスラスト(FT)とか言っているようだが、ぱっと見た目には何も変わっていない(1段目のタンクがデカくなってるし、2段目も長くなっている)。
確かなことは、次回がブロック5で、最終型だということだけだ。
浮沈子的には、3と4は抜けているように見える。
1に田の字、2に花びら、3、4が抜けて5でおしまい。
まあ、どうでもいいんですが。
(I am Elon Musk, ask me anything about becoming a spacefaring civ!)
https://www.reddit.com/r/spacex/comments/590wi9/i_am_elon_musk_ask_me_anything_about_becoming_a/d94v8p8/?context=3
「The big booster will have an easier time of things than Falcon, as the mass ratio of the stages is lower and it will have lower density. Net result is that it won't come in quite as hot and fast as Falcon, so Falcon should be a bounding case on the big booster.」
「Final Falcon 9 has a lot of minor refinements that collectively are important, but uprated thrust and improved legs are the most significant.」
「Actually, I think the F9 boosters could be used almost indefinitely, so long as there is scheduled maintenance and careful inspections. Falcon 9 Block 5 -- the final version in the series -- is the one that has the most performance and is designed for easy reuse, so it just makes sense to focus on that long term and retire the earlier versions. Block 5 starts production in about 3 months and initial flight is in 6 to 8 months, so there isn't much point in ground testing Block 3 or 4 much beyond a few reflights.」
図体をさらにデカくして、密度を低くするようだな(意味不明)。
多数の改良箇所があるようだが、出力増強と着陸脚が重要点だそうだ。
ブロック5は、3か月で出来て、初飛行は半年から8か月と言っている。
この発言を見る限り、ブロック4とかブロック3は、抜かしたわけではないようだ(何が3、4かは不明)。
まあいい。
結局、新しいバージョンがでれば、そっちの方が再使用には適しているから、以前のバージョンの再使用はしないということになる。
確かに、今までの回収は、それ自体テストだったわけだから、それでいいのかも知れない。
それでも、3月27にはSESー10で、再使用ロケットによる打ち上げを行う予定だ。
(Launch Schedule:3月9日閲覧)
https://spaceflightnow.com/launch-schedule/
「March 27Falcon 9・SES 10:
・Launch window:TBD
・Launch site:LC-39A, Kennedy Space Center, Florida」
「Delayed from 3rd Quarter, October and February. [March 8]」
2月の予定から、1か月遅れだ。
いろいろ事情はあるんだろうが、こいつが成功するかどうかというのは、スペースXにとっては試金石だからな。
この打ち上げで、1段目が回収されるかどうかは分からない。
SESは、過去2回ファルコン9で打ち上げられているが、1回目(7号機)は回収実験は行われず、2回目(22号機)は燃料不足で、ドローン船にハードランディングして失敗している。
衛星が重くて、静止トランスファー軌道への打ち上げだからな。
今回の打ち上げも、この時と同じ環境ということになる。
衛星の重量は5.3トン。
軌道はGTO。
2016年4月8日にドローン船で回収した1段目を使う。
発射台こそ違うが、同じケープカナベラルからだ。
再度回収された1段目が、更に再使用されるかどうかは分からない。
しかし、回収自体は試みられる可能性はある(未確認)。
ネタは、こっちにも出ている。
(List of Falcon 9 and Falcon Heavy launches)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Falcon_9_and_Falcon_Heavy_launches
ちゃんとメンテナンスもしてあって、昨日の変更も、しっかり反映されている。
今度から、ここで確認しよう。
打ち上げ予定を見ると、びっちり詰まっていて、とても、月に2回どころではこなせそうにない。
最低3回打ち上げないと、間に合わないスケジュールだ。
ブロック5が飛ぶのは、たぶん年末近くになってからだろう。
バンバン再使用して稼がないとな・・・。
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