何のためのロケットか2017年11月03日 20:18

何のためのロケットか


今日も、没記事を書いた。

人口減少社会で、何をすべきか。

どういうパラダイムが必要なのか。

風呂敷がデカい。

デカ過ぎる。

で、書きかけて、今日もボツ!。

我が国の話じゃない。

22世紀には、全世界で、とてつもない人口減少が起こる。

19世紀から20世紀にかけて、爆発的に増えた人口が、たった100年でクランチする。

100億を超えるだろうと見込まれている人類が、あっという間に半分になる。

それは、環境破壊による生産性の低下を見込んでいない、幸せな前提による推計だ。

浮沈子は、100億いくことはないと思っているし、減少の速度はもっと大きいと考えている。

その頃(22世紀末:西暦2200年頃)には、火星の植民地が栄えて、地球の人口減少を補うかもしれないけどな。

バカも、休み休み言えっちゅーの!。

火星の植民なんて、出来るわけないのだ。

その頃になれば、宇宙に人類を送ろうなどというアホな話は、誰もしていないに違いない。

21世紀初頭にそんな話が出ていたことなど、歴史の恥部として封印されているだろう。

人類は地球表面にへばりついて生きていくだろうが、宇宙空間を利用しないわけではない。

ロケットは、毎日打ち上げられるだろうし、人工衛星もしかりだ。

地球人類のための、健全な宇宙開発。

惑星探査とか、そういうのは続いているに違いない。

恒星間飛行の研究とかも、細々と行われる。

人類が直接利用できるのは、月軌道くらいまでか。

静止軌道だけじゃな。

混んじゃって、しょうがないからな。

低軌道は、インターネット衛星やら何やらがブンブン飛んでて、危ないしな。

静止軌道の上の高軌道を、上手に活用する方法を見つけなければならない。

地球ー月系のラグランジュ点とか、そういう話も出てくるかもしれないしな。

そこに、巨大な建造物を置いて、怪しげなことをやるわけだ。

(スペースコロニー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%BC

「地球と月との引力の関係が安定する領域「ラグランジュポイント」に設置」

もちろん、浮沈子の構想(妄想?)の中では、人類が住むことはない。

豊富な太陽エネルギーを使って、水を電気分解し(他の方法でもいいですが)、水素と酸素を得て燃料とし、宇宙空間を移動する際のガスステーションを作るわけだ。

建築の資材とかは、月から得るのが簡単でいい。

地球の重力井戸から打ち上げるのは、結構大変だからな。

プラントを月に置いて、そこで生産した資材をL1とかL2に供給する。

地球近傍の宇宙空間を、骨までしゃぶって、活用し尽くす。

賢い22世紀の人類なら、きっとうまくやるだろう。

しかし、当面は、地球から資材を送らなければならない。

現在、最大の打ち上げ能力を持っているのは、デルタ4ヘビーだ。

(Delta IV Heavy)
https://en.wikipedia.org/wiki/Delta_IV_Heavy

現在までに9回打ち上げられており、まあ、だいたい成功している。

最近は、毎年1基ずつ、主に偵察衛星を打ち上げるのに使われている。

もったいない話だが、そのために作られたロケットだからな。

仕方ない。

今年の末には、スペースXが、安上がりのロケットを打ち上げることになっている。

(スペースXの超大型ロケット「ファルコン・ヘビー」、12月後半に打ち上げか)
http://sorae.jp/030201/2017_11_02_heavy.html

「12月中旬にファルコン・ヘビーのスタティック・ファイアテストを行い、12月29日以降に打ち上げを行う」

年内ギリギリか。

まあいい。

前にも書いたが、40番発射台の修理の都合だからな(たぶん)。

無事に打ち上げられるかどうかは五分五分だろう。

爆発炎上して、発射台をぶっ壊しても、40番が使えるなら、事業は継続できる。

NASAとの、ISSへの輸送計画もあるしな。

運よく、発射台から離れてからぶっ飛んでくれれば、儲けものだ。

イーロンマスクは、それはある意味では、成功だと言っているくらいだからな。

実際のデータが得られ、改善に結び付けることが出来る。

しかし、浮沈子的には、それ程悲観的には考えなくていいと思っている。

ブースターは、ファルコン9の一段目そのものだし、コアステージ(真ん中のロケット)の開発も、一応完了している。

27基のマーリンエンジンの同期とか、分離機構については挑戦的要素だが、個別のロケットについては開発済みの枯れた技術だ。

地球低軌道に約50トンの打ち上げ能力があるが、それっぱかしじゃ、どうしようもないんだがな。

デルタ4ヘビーは、ゆくゆくは引退することになるだろう。

価格競争力が、たぶん桁違いだろうからな。

月軌道まで運べる重量は、15トンから20トンの間になるだろう(静止軌道22トン、火星まで13.6トン)。

こいつで、初期のコロニー建設に着手するのがよろしい。

月面基地とかも作れるしな。

火星に作るよりは簡単で、2年に1度とか、待たされることもない。

バンバン作って、バンバン上げるのがよろしい。

地球上を暮らしやすくするための、新たな投資だ。

そういうことに、ロケット技術を活用しないでどーする?。

偵察衛星上げてる場合じゃなかろう。

200年後、50億人の人類は、ひたすら減っていく人口にやきもきしながら、宇宙空間からもたらされるエネルギーやサービスに依存して生活しているに違いない。

映画館では、ブレードランナー2249とかやってたりするかもしれないしな。

人口減少を食い止めるには、レプリカントを繁殖させるしかないとか、そういう話が現実になっていて、反対する連中がヘイトスピーチしてるかもしれないしな。

レプリカントくらい、200年もあれば実現するだろう。

他の恒星系に行けと言ってるわけじゃないしな(オリオン座とか、タンホイザーゲートとか)。

せいぜい、月軌道くらいの話だ。

そこで、ロボットと一緒になって、地球上の人類のために働いてもらうくらいならいいだろう。

4年の寿命を少し伸ばして、30年位にしてもいい。

子育てして、寿命を全うする。

旧人類は、無駄(?)に長生きしてるけど、やることやったら消えてなくなるのが潔い。

地球上に降りてくることはない。

旧人類のために、せっせと働いて、宇宙空間で生きる。

地球の環境は、人類による破壊から回復し、豊かな自然と穏やかな気候を取り戻すことが出来る。

あと1万年くらいは、安心して暮らせるようになるかもしれない・・・。

しかし、人類の減少は止まらない。

遺伝子異常が多発して、妊娠しても生まれなくなってしまう。

そして、やがて、地球上から人類は消え去る・・・。

宇宙では、相変わらず、レプリカントが製造(誕生?)して、いるはずの人類のためにせっせと働いている。

混乱を防ぐために、レプリカントは地球に降り立つことは禁じられているから、人類が滅亡したことなんて知る由もない。

インターフェースは、AIが取り仕切っているからな。

しかし、アホなレプリもいるかも知れず、言うこと聞かずに地球に侵入してしまう。

あれっ?、誰もいないじゃん!?。

もちろん、ブレードランナーはいる。

彼もレプリだがな。

いなくなった旧人類のために、地球に降り立ったレプリ狩りを始めるのだ。

レプリ対レプリの壮絶な戦い・・・。

数千年が経って、それが、映画化されて、レプリが楽しんで観るようになるかもしれない。

サイド3(コロニーの名前)は、今日も長閑だ。

空には、太陽と地球と月が見える。

そして、隣のコロニーも。

新人類(レプリカントの事)は、平和で豊かな生活を享受している。

地球は、かつて、創造主が住んでいた聖地だ。

サンクチュアリーとして、保護されている。

旧人類は、とうとう宇宙に住むことは出来なかった。

新人類と違って、無重力や放射線に耐えられなかったからな。

やむを得ない。

地球の、穏やかな環境変化にも耐えられなかった。

その文明は、新人類が背負っていくことになる。

そう、これからの宇宙開発は、新世代の仕事だ。

新人類の宇宙開発の旗手は、スペースZ社のイーロン・マックス(!)というぶっ飛んだ男だ。

彼の構想は、こうだ。

新人類は、地球に植民地を作って住むべきだと・・・。

やれやれ・・・。

安全で、重力も程よく、荒れ狂う大気や海洋もないスペースコロニーを捨てて、なぜ、住みにくい地球になんて行かなければならないのか。

スペースコロニーなら、大きな隕石が飛んできても、避けることが出来るが、地球に落ちたらただでは済まないからな。

訳の分からない他の生物や、細菌、ウイルスに感染する危険を冒して、移民するなんて頭おかしいんじゃね!?。

ったく、いつの時代にも、とち狂ったやつはいるもんだな・・・。