カリフォルニアの白い霧2019年06月13日 02:11

カリフォルニアの白い霧
カリフォルニアの白い霧


(radarsat_constellation_mission)
https://www.spacex.com/sites/spacex/files/radarsat_constellation_mission_press_kit.pdf

一応、リアルタイムの中継を見ていたんだが、バンデンバーグは霧に包まれていて何も見えない。

「SpaceX’s Space Launch Complex 4E at Vandenberg Air Force Base has a long history dating back to the early 1960s.」

由緒ある発射台らしいが、見えないものは見えない・・・。

(RADARSAT Constellation Mission:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=8A2nJd9Urk8

「Falcon 9’s first stage for launch of RADARSAT Constellation Mission previously supported Crew Dragon’s first demonstration mission in March 2019. Following stage separation, Falcon 9’s first stage will return to land on SpaceX’s Landing Zone 4 (LZ-4) at Vandenberg Air Force Base.」

バンデンバーグの陸上への回収は、今回で2度目となる。

初めて陸上回収に成功したのは昨年の10月8日だ。

(List of Falcon 9 and Falcon Heavy launches:2018)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Falcon_9_and_Falcon_Heavy_launches#2018

「62:
・October 8, 2018 02:22
・F9 B5 B1048.2
・VAFB SLC-4E
・SAOCOM 1A 3,000 kg(6,600 lb) SSO CONAE
・Success Success (ground pad)」

「Argentinian Earth-observation satellite was originally intended to be launched in 2012. First landing on the West Coast ground pad.」

まあ、生中継を見ている限り、あっさりと1段目の着陸にも衛星の放出にも成功した感じだ。

先月には、60機に及ぶ衛星コンステレーションの放出に成功しているわけで、たった3機の打ち上げにもたもたしているということはない。

(Radarsat Constellation 1, 2, 3 (RCM 1, 2, 3))
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/radarsat-constellation.htm

「ペイロードは自動識別システム(AIS)と統合された合成開口レーダー(SAR)センサーからなる」(自動翻訳のまま:以下同じ)

「長さ約7メートルの2パネル展開式SARアンテナです」

「一生: 7年間
質量: 1430 kg
軌道: 592 km×592 kn、97.7°」

バンデンバーグからの打ち上げ(極軌道用)で、デプロイ高度は600kmだったからな。

典型的な打ち上げだ。

数分の間隔で3機の衛星を放出したが、ちゃんとした衛星保持機構から、たぶん、バネとかの勢いで丁寧にデプロイした感じだったな。

この間のスターリンク衛星のように、ロケットの2段目をぶん回して、その遠心力で放り出すような手荒な真似はしない。

まあいい。

今月は、ファルコンヘビーの打ち上げが残っている。

(First Falcon Heavy night launch slips to June 24)
https://spaceflightnow.com/2019/06/07/first-falcon-heavy-night-launch-slips-to-june-24/

「米空軍の関係者によると、米フロリダ州のNASAのケネディ宇宙センターでは、SpaceXのファルコンヘビーロケットの最初の夜間打ち上げと米軍向けの最初のファルコンヘビー飛行が、パッド39Aから6月24日までに開始される。」

「4時間の打ち上げウィンドウは6月24日午後11時30分東部標準時(6月25日03時30分GMT)に開きます。新しい目標打ち上げ日は、以前の計画より2日遅れています。」

記事には書かれていないが、遅れの原因は衛星側にあるのかもしれない。

「Falcon Heavyは24個の衛星を地球の周りの3つの異なる軌道に打ち上げ・・・」

「我々は24台の研究開発衛星を3つの別々の軌道に​​入れています。最初の4つのエンジンの始動と2番目のステージの燃焼です。」

(未来2019年が立ち上げ)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Falcon_9_and_Falcon_Heavy_launches#Future_2019_launches

「2019年6月25日 午前3時30分
ブロック5の第2ステージのおかげで、ミッションは6時間続き、その間に第2ステージは4回燃焼し、4つの異なる軌道に入って衛星を展開します。」

まあ、3つの軌道なのか4つなのかというところを突っ込んでもいいんですが。

お役所(空軍)の打ち上げなのに、サイドブースターは中古品だし(センターコアは新品)、1段目は3機とも回収予定だ。

「計画は、3つすべてのコアを回収することです。2つは陸上に戻って、もう1つは無人船に出ます」

ファルコンシリーズについては、もう、少なくとも1段目の回収はルーチンになってきている。

回収されないことの方がニュースになる。

21世紀的な話だ。

リストのコメントには、やや気になる記述もある。

「5,000 kgのバラスト質量が含まれます。」

もったいない話だ。

ファルコンと言えば、有人宇宙船の地上テスト中に大爆発を起こして吹っ飛んだ話に、まだ結論が出ていない。

原因は何なのか、再開のめどはついたのか、打ち上げ時期の遅れはないのか、ライバルのボーイングスターライナーにぶち抜かれるのではないか・・・。

なかなか情報が出てこないが、爆発現場であるランディングゾーン1の整備は完了し、ヘビーのサイドブースターの受け入れ準備は出来ている(そのために遅れたわけではなさそうだな)。

(クルー・ドラゴン爆発現場の整備完了 スペースXら原因解明急ぐ)
https://sorae.info/10/2019_06_04_crew.html

「米スペースXとNASAは、宇宙船「クルー・ドラゴン」の爆発現場の清掃が終了したと発表しました。」

サイドブースターが回収に失敗して、LZ-1に激突するようなことがあれば、お祓いでもしてもらう必要があるかも知れない(そんなあ!)。

もちろん、浮沈子がそんなことを期待しているわけではない。

いや、絶対に・・・。

(カリに戻って!SPACEXはカナダの宇宙機関のためのRADARSATを発表します:追加)
https://www.spaceflightinsider.com/organizations/csa/going-back-to-cali-spacex-launches-radarsat-for-canadian-space-agency/

「まばゆいばかりの霧がVandenbergの打ち上げ現場を覆い、視界はおよそ200フィートと推定されました。」

「現在のところ、2019年の打ち上げマニフェストには西海岸のミッションは他にありません。」

霧の中の打ち上げも、暫くはないということか・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック