🐼メキシコへの道:第2章:疑心暗鬼と空気漏れ:或いは縁日のカメ2022年02月06日 22:01

メキシコへの道:第2章:疑心暗鬼と空気漏れ:或いは縁日のカメ
メキシコへの道:第2章:疑心暗鬼と空気漏れ:或いは縁日のカメ


浮沈子の愛車フェラーリ号(20年前に買った宮田の電動アシストママチャリ)の後輪パンク修理の話は既に書いた。

(パンク修理:人の作りしもの:運用継続の代償或いは人間の証明)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2022/01/29/9459875

「バルブの虫も買い置きがあったので、この際新品にする(虫ゴムタイプの10倍の寿命と宣伝されているやつ:これも100均です)。」

結論から書くと、このバルブの虫(エアバルブ)が漏れていて(ゴムの劣化)、フィットネスに行く途中でタイヤの空気がスカになり、自転車をその場で乗り捨て、オミクロンの流行で乗るのを控えている電車に乗って帰宅。

一気に抜けた感じはしなかったので、空気入れをナップザックに放り込んで、乗り捨てた自転車のサルベージに向かう。

幸い、漏れは少なく、帰宅まで1回補充する程度で済んだ。

やれやれ・・・。

が、その後も原因は不明。

何度入れても、直ぐに抜けてきてしまう。

ひょっとしたら、先日のパンク修理がマズかったのかと疑心暗鬼になる。

冷たい水をバケツに汲んで、再びパンク修理をするか、自転車屋に持ち込んで、素人修理の恥をさらすかだな。

パンク修理は初めてだったが、その後暫くは順調に走っていたからな。

原因不明な空気漏れ・・・。

漏れの程度は、チューブの穴あきより少なく、補充すれば暫くは普通に走れる。

原因は、バルブ周りしかない。

バルブの虫は、新品で耐久性の高さを謳っていたからな。

しかし、それしか考えられないのであれば、交換して様子を見ようと考えた。

新品とはいえ、買ったのは数年前。

開封して、放置していたからな。

頭に浮かんだのは、縁日のカメの話(ネットを探してもなかったので、一般的なジョークじゃないかも)。

縁日で売っているカメ(ミドリガメ?)。

店のおじさんは、100年生きると宣伝していたんだが、翌日に死んじまった。

苦情を言うと、おじさん曰く。

「ああ、昨日が丁度100年目だったんだよ」ってやつ。

まあ、どうでもいいんですが。

バルブの虫も、放置している間に寿命が来たのかも知れない(そうなのかあ?)。

で、コンサバなチューブ式虫ゴムのエアバルブに替えて、近所で暫く乗ってみたが、これが全く漏れない(ヤッター!)。

原因判明と、パンク修理が原因じゃなかったことが明らかになり、成功報酬で再び爆食!!。

おっと、今日はフィットネスも行かずに、爆食だけかあ?。

サルベージに向かう時には、電車ではなく、徒歩で行ったからな。

合計で5kmくらいは歩いたから、この際、いいことにしよう。

浮沈子が、何故この話を書いたかといえば、洞窟潜水に繋がる点を感じたからに他ならない。

器材の故障が発生し、ミッションを継続できない時にどうするかだな。

そのまま無理して進めば、タイヤのチューブを傷めたり、リムを損傷するかもしれない。

乗り捨てたのは正解だろう。

押して帰ってくるという選択肢もあるけど、帰り道には長い上り坂もあるし、フィットネスの道具も持っている。

そもそも、電動アシスト自転車って、押し歩きすると結構重いからな。

何kmもあるし・・・。

放置して、電車で帰ったのは正解だ(フィットネスの着替えなども持ち帰っています)。

前提としては、空気の漏れ具合が少ないという状況があった。

空気入れを持ってくれば、何度か途中で入れれば帰れるという以前の経験もあったからな。

完全なパンクでは、そうはいかない。

その時点では、バルブが原因とは考えておらず、自分のパンク修理が下手だったからだと落ち込んでいた。

修理後も、何度か点検してからチューブを組み込んでいるから、バルブが原因だという推測はしてもよかっただろう。

サルベージに向かう際に、予備のバルブを持って行かなかったことは失敗だ。

自分の修理スキルに自信が持てず、別の原因に考えが及ばなかったわけだな。

フィットネスには、結果的に行かなかったが、ミッションを断念したことについてはどうか。

原因不明のトラブルを抱えたまま、前回と同じように空気を入れながらフィットネスに行くという選択はなかったのか。

ストレスを抱えたまま、集中できずにトレーニングすれば、そっちで怪我をする可能性もあるからな。

体調不良の時や気が乗らない時は、浮沈子は躊躇なくフィットネスをサボる(得意です!)。

今日は、体調は悪くなかったが、自転車のトラブルを抱えてフィットネスする気にはならなかった。

しかし、バルブ周りということが推測でき、サルベージの時点で完全解決されれば、空気入れとフィットネスの道具を持って、電車で回収に行くという選択肢もあったのではないか。

後知恵はいくらでも出るけどな。

メキシコへの道的教訓は、自分のスキルに自信を持って臨むことが重要だという点だ。

過信は禁物だが、スキルに不安を抱えてダイビングすることは、ダイビングが楽しめないだけでなく、自分自身やチームを危険に晒すことにもなりかねない。

空気漏れに気付いたのは、大井町に近い所だったけど、もっと早く気付いていれば、押して帰ってくることが出来たかもしれない。

思い出すと、いつもよりペダルが重かったような気もしてくる。

トラブルの予兆に早期に気付く能力も重要だな。

フィットネスには行き損ねたし、電車賃もかかったけれど、結果的に空気漏れの原因も判明し、解決の手段も講じることが出来た。

器材トラブルや、それへの対応について、ダイビングと絡めて思いめぐらすことも出来たしな。

サイドマウントは、独立した空気源を2系統持ち込んでいる(2本持ちの場合)。

冗長性は高い。

フェザリングを使うことが出来れば、バルブをぶつけて壊さない限り、レギュレーターのトラブルにも、ある程度対応することができる。

その点では、バックマウントのダブルタンクより有利だ。

手順が複雑化し、そのためのトレーニングをして、スキルを身につけておかなければならないけどな。

身につけたスキルは、器材と同じだ。

空手の有段者が、凶器を持っていると見做されるようなもんだな。

力無き正義は無力なり。

正義無き力は暴力なり。

自転車屋でもなければ、パンク修理のスキルを磨くことは困難だろうが、ダイビングのスキルを磨くことは誰でもできる。

完璧なパンク修理は、エア漏れしない自転車チューブと同じだ。

それに自信があれば、バルブトラブル(自転車の方の)に気付くことが出来たに違いない。

サイドマウントは、自転車2台を持って走っているような感じだ。

片方が壊れれば、もう片方に乗って帰ってくることができる。

実際の自転車の運用でそれが出来るわけではないけれど、昔はチューブを丸めて持ち歩いている人もいた(いまでも、ツーリングとかでは、そうしている人を見かける)。

簡易な空気入れを持ち歩いている人もいるし、バルブの予備は必携だろう。

今回の浮沈子は、シングルタンクのオープンウォーターダイビングだ。

器材にトラブルが起これば、あーっと声を出しながら水面に上がって、浮力を確保するためにウエイトベルトを落とす。

今回は、BCに穴が開いたようなもんだから、タンク毎落して浮力を確保した感じだ。

電車で帰るというフィンは履いていたからな。

自宅へ戻り、水中に投棄した器材を、リフトバッグに当たる空気入れを持っていって、回収することも出来た。

目出度し目出度しだな。

100km走るツーリングだったら、そういうことはできない。

器材もスキルも完璧にして、必ず帰ってこなければならない。

明日は、念のために、空気入れと予備のバルブの虫を持って行こう。

それで漏れないようなら、バルブの虫だけ持ち歩く。

空気入れは、どこかで借りることにしよう。

水中洞窟の中に、レギュレーター付きの予備のタンクを転がしておいてくれると助かるんだがな(システム潜水ではそうするようですが)。

パンク修理が原因ではなかったことに対して、過信しないように気をつけないといけない。

所詮、素人修理であることに違いはない。

今日はついでに、タイヤの空気圧についても調べた。

(タイヤの適正空気圧を知りたいのですが。)
https://bsc.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/580/~/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%81%AE%E9%81%A9%E6%AD%A3%E7%A9%BA%E6%B0%97%E5%9C%A7%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8C%E3%80%82

「適正(推奨)空気圧は、タイヤ側面でご確認いただくことが可能です。」

浮沈子のタイヤには、300kPa(3.0kgf/cm2)の表示があった。

自前の空気入れには簡易な圧力計が付いていて、空気圧を確認することができる。

適切なタイミングでタンクのゲージを確認するように、今後はこまめにタイヤの空気圧をチェックするようにしよう。

メキシコ出発の日は、刻一刻と近づいてきている。

洞窟の中で疑心暗鬼に陥ることなく、新たなスキルの習得に専念できるように、器材の確認と既存のスキルの熟達に励もう。

転んでも、ただでは起きない。

パンクしても、爆食する(意味不明)。

ストレスが掛かっては食い、ストレスが解消すれば食う。

まあいい。

明日は、爆食しないで、ちゃんとフィットネスにも行くぞ・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(疑心暗鬼の解説)
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%96%91%E5%BF%83%E6%9A%97%E9%AC%BC/

「なんでもないことでも怖いと思ったり、疑わしく感じることのたとえ」

「疑いの心をもっていると、いもしない暗闇の亡霊が目に浮かんでくる意から」

洞窟潜水は、正に暗闇だからな。

そのなかで疑いの心を持てば、暗闇の亡霊が出てくるというわけだ。

まんまや・・・。

パニックは、そうして起こる。

ストレスの蓄積、不安の増幅、妄想が膨らみ、亡霊に取り殺される。

浮沈子は、今日、そういう状態になった。

チューブの修理が杜撰で(否定できませんが)、そこから漏っているに違いないと疑いを持ち、亡霊の虜になった。

真実が明らかとなり、心が解き放たれて、浮沈子は自由になった。

「Veritas liberabit vos(真理はあなたたちを自由にする)」

(真理はあなたたちを自由にする)
https://christianpress.jp/naito20201119/

「日本でも大学や図書館の標語とされるほど有名である。その場合は、学問や研究によって習得される真理は人間を無知や偏見から解放し、自由にするという意味」

キリスト教の説く宗教上の意味は、ここでは触れない。

俗世に塗れた浮沈子は、この世の罪に捉われ、苦しみが襲えば動転し、他人の言動に振り回される不自由な人間だからな。

空気漏れの原因は、タイヤチューブではなく、バルブの虫だった。

それだけのことだ。

神のお出ましを仰ぐほどの話ではない。

それでも、原因がはっきりして、心は晴れた。

浮沈子が唯一信じているのは、物理の神様くらいだからな。

空気より重い飛行機が空を飛ぶことは許せん!(って、そういうことかあ?)。

その飛行機に乗って、メキシコへ行く。

どうも、信心が足りないようだ・・・。

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