🐱ウクライナ降伏不可避:制御 ― 2024年05月13日 00:46
ウクライナ降伏不可避:制御
(ハルキウ方面の戦い、予備戦力を投入しなければ状況は悲惨なものになる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/in-the-battle-for-kharkiv-the-situation-will-become-dire-unless-reserve-forces-are-brought-in/
(記事内に掲載されている地図:ブログ管理人作成)
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2024/05/Kharkiv_Front_2024_0512_02-scaled.webp
この地図と画像を見比べると、ボルチャンスク北側の侵入地域が、あっという間に制圧されたことが分かる。
おそらく、国境警備隊の抵抗は、形ばかりで終わったのかもしれない(未確認)。
(国境沿い4000人以上が避難 ロシアの地上作戦でウクライナ北東部)
https://www.asahi.com/articles/ASS5D0150S5DUHBI002M.html
「シネフボウ知事は12日午前、すでに4千人以上が避難したと発表。特に同州ボウチャンスク周辺からが多い」
「完全にコントロールされている」「すべての試みはウクライナ軍によって阻止された」「さらに、ウクライナ第2の都市で、ロシア国境から約30キロに位置する州都ハルキウについては「地上作戦の脅威はない」と述べた。」
あからさまな情報戦(=嘘八百?)だが、ボウチャンスク(ボルチャンスク)が攻撃されているのもウクライナ軍の戦術なんだろうか(市街戦に持ち込んで殲滅するとかあ?)。
更新されたISWの地図では、国境から数キロ離れている同市の北側は、過去24時間以内に制圧されている(濃い赤色)。
逆にリプツィ(リプシ)方面では、顕著な動きはない。
侵入初日の勢いは、確かに押さえ込まれている感じだが、ウクライナ側の反撃によるものかどうかは分からない。
情報は限られており、両軍の大本営発表以外に確たるネタがあるわけではない。
ウクライナ側は、投入されている兵力(数)と、歩兵中心の部隊を評価して、東部戦線を支援する「陽動」であると見做している(そうなのかあ?)。
(ウクライナ、東部国境周辺から4000人超避難 ロシア侵攻)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB122460S4A510C2000000/
「12日も激しい戦闘が続いており、ウクライナ軍は部隊を増派した。」
「米シンクタンク、戦争研究所の報告書は、ロシア軍が兵士約2千人を国境沿いに投入したとする専門家の見方を紹介。」
「今後数日間でさらに攻勢を強めるとみられるが、州都ハリコフ市の包囲や制圧には兵力が不足していると分析」
2000人じゃあ、確かにハルキウの占領はムリポだろう。
侵攻前の人口は140万人と言われる。
が、今後、ロシア軍が増派してくれば話は別だし、陣地戦で攻めてくるかどうかも分からない。
浮沈子的には、単なる陽動や10km程度の緩衝地帯の創出ではないと見ているけど、ロシア軍だって無尽蔵の兵力があるわけではないからな。
そこは、ウクライナ軍が投入してくる兵力との兼ね合いになる可能性もある。
まあ、どうでもいいんですが。
が、今のところ、ウクライナ側が事態を制御できているとは思えないし、ロシア側が国境から奥深くに侵入してこないという保証は何もない。
ISWの見立て通り、ここ数日の動きが重要だ。
追加の兵力の投入があるのか、その規模はどの程度で、装備や武器はどうなるのか。
更に浮沈子が注目するのは、他の地点からの侵入の有無だ。
ハリコフ州とは限らないからな。
ウクライナは、それも想定しているだろうが、実際に応戦して見ない事には分からない点もある。
北東の国境は、少なくとも縦深防御されていると思うけど、それがまともに機能するかどうかは分からないのだ。
攻める方のロシアにしたって、やってみなければ分からない。
スロビキンラインで戦術的に行き詰まり、ヘルソンへの兵站を遮断するという戦略を放棄せざるを得なかった2023年の反転攻勢と同じことを、今度はロシアがやろうとしているように浮沈子には見える。
成功するかどうかは分からない。
が、首都攻略と東部への兵站を断ち切るために、ヘルソンを占領して拠点にする戦略だとすれば、多少の抵抗があったとしても、ここで兵を引くとは思えないな。
ロシア軍が、ウクライナの縦深防御をどうやって突破するつもりなのかは知らない。
バフムト(アルチェモフスク?)でやったように、肉弾戦で突破するのか、アウディーイウカで行ったように、空爆とゴルフカート(最近は、サイドカーだそうです)で攻めてくるのか。
浮沈子的には、必ずしもハルキウ占領に拘らなくてもいい気がしているんだが、政治的な効果は段違いだろうから、やっぱ取りに行くだろうな。
いずれにしても、ここ数日で、この侵入の意図が見えてくる可能性はある。
5期目に入ったプーチン政権の沽券にかかわるからな。
この侵入をはねのけることが出来れば、ウクライナが手にするポイントは高い。
ロシアは、戦略的見直しを余儀なくされるかもしれない。
逆に、押し込まれてじりじりと後退し、結局ハルキウを明け渡すことになれば、戦術的にも戦略的にもまずい展開だ。
ウクライナ軍の縦深防御能力を問われることになる。
さらに、予備兵力を割かれることは、前線のローテーションを困難にして、攻勢を強めている東部戦線の質的崩壊を招きかねない。
ハルキウ州への侵入は、この戦争に新たな、そして無視できない要素を加えたことになる。
ロシア側の妙な理屈に振り回されることなく、何がどうなっているのかをしっかりと見極める必要がありそうだ。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア軍の新たな攻勢は陽動の可能性 東部2正面から兵力を引き離す狙いか)
https://forbesjapan.com/articles/detail/70891
「ウクライナに進駐している40万人規模のロシア軍が東部ドネツク州のアウジーウカの西方面とチャシウヤールの東方面で前進を図るのと同時に、ハルキウ方面の攻勢に兵力を割くことができるのか疑問視」(フィンランドの軍事アナリスト、ヨニ・アスコラ)
未確認だが、ハルキウ攻撃部隊は、東部戦線とは別に組織されたのではないか。
「ロシア軍が北から大規模な攻勢を仕掛けるとすれば、2つのシナリオが考えられる。ロシア側は予想よりも大きな兵力を保持しているか、それとも今まさに動員をかけようとしているかだ。どちらも可能性としてはあり得る」
「北(東)部での作戦は、ウクライナ軍にこの方面への部隊の配置転換を強い、それによって東部でのロシア軍の主要な攻勢に対抗する予備兵力を削ぐことを意図したものである可能性もある。この可能性はかなり高い」
陽動も、緩衝地帯も、ハルキウの占領も、全部に可能性はある。
「ロシア側の目的はウクライナ側の「司令部の注意をそらし、より重要な戦域の予備部隊、とりわけ戦略予備部隊を使えないようにする」ことだと解説」(ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS))
危ないな・・・。
「アウジーウカの西方面とチャシウヤールの東方面のウクライナ側陣地を大幅に弱体化させるには、ロシア側はウクライナ軍の司令部に旅団全体規模の移動を強いる必要がある」(デビッドアックス)
「現時点でウクライナがそれを計画している兆候はない。」
それこそ、正に浮沈子が懸念するパターンだ。
意図的な、あまりに意図的な戦力の逐次投入・・・。
まるで、水から煮殺されるカエルのように、徐々に増えていく敵の兵力に対して、常に過小な状態に置かれる自軍。
二正面作戦を強いられるウクライナは、どこかの時点で壊滅的な兵力不足に陥り、崩壊する危険に晒されている。
フィンランドの軍事アナリストは、状況を的確に観察している。
リアルな戦争では、物量(兵力含む)がものをいう。
東部戦線の一部を振り向ける形では、ハルキウの占領は困難だろう。
ウクライナ戦線に、新たな兵力が投入されることは間違いない。
新たな動員が近いかもしれない。
そして、最後は肉弾で縦深防御を突破していく。
ロシア的な、余りにロシア的な方法でな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア軍、国境周辺で攻勢強める ハリコフ州で9集落制圧と発表)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/FIVMDEN74JLJPNQMZNVV2UKIG4-2024-05-13/
「ロシア軍は、国境から約4キロのボウチャンスクの郊外で攻勢を強めている。」
「ウクライナ軍参謀本部はロシア軍がハリコフ州で「戦術的成功」を収めたとした。」
「ロシアがボウチャンスクと国境から約7.5キロのリプシに攻撃の照準を合わせている」(ウクライナ軍のボロシン報道官)
いやあ、やっぱハルキウじゃねーのお?。
「ロシア軍がボウチャンスクへの砲撃を激化させており、約6000人の住民が避難した」(ハリコフ州のシネグボフ知事)
避難した人々の数が1日で1.5倍に増えている。
ウクライナ軍が一方的に押し込まれている状況は隠しようもなく、「戦術的成功」とやらが、「戦略的成功」に発展しかねない危険な情勢であることが明らかになってきている。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
第1ラウンドは侵入を許した時点でロシアに取られ、拠点を築かれたために第2ラウンドも取られている。
市街地を奪取されて、領土内への侵攻を確定的にされた段階で、第3ラウンドを取られることになる。
ウクライナ軍は後退しながら、敵の戦力を叩くしかないが、その速度を制御できなければ、縦深防御は崩壊する。
ハルキウは、当面の目標かも知れないが、それだけでは済まないだろうというのが浮沈子の見立てだ。
ロシア側の追加戦力の投入は、必ず行われる。
ウクライナは、ロシアが仕掛けたトラップにまんまと嵌ったかもな。
攻撃側の損耗は防御側よりも激しい。
が、メリットもある。
攻撃の強度によって、敵の防御力を推定することが可能だ。
防御側には、選択できない手法だからな。
戦力の優越性が明らかなら、逐次投入で継続的な圧力をかけ続けることが出来る。
ウクライナ側は、ロシアの戦力も、目的も見誤った。
プーチンが緩衝地帯を設けると発言したこと自体が、情報戦の一環だった可能性がある。
やれやれ・・・。
ハルキウはヤバい。
大都市だから、今からでも避難を始めないと間に合わない可能性もある。
ロシアでは、プーチンの5期目に伴って国防相の交代があり、経済畑を歩んだ閣僚が就任した。
長期戦を見据えた、戦略的人事だな。
戦時経済体制を固め、戦闘の継続性を維持する。
それが、ウクライナ紛争だけのためのものだと考えるのは、いささか楽観に過ぎるだろう。
ハルキウの向こうに見えているのが、キエフだけだと思ったら、大間違いかもしれない・・・。
(ウクライナ軍参謀本部、ロシア軍はハルキウ方面で戦術的成功を収めている)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-army-general-staff-says-russian-troops-achieve-tactical-success-in-kharkiv/
「ボルチャンスクを失うのは時間の問題」
「ウクライナ軍はどこでロシア軍の前進を食い止めるつもりなのだろうか?」
ひょっとすると、10km侵入した時点で、ロシア軍は自動的に止まると思ってるんじゃないのかあ?。
ゼレンスキーは、ロシア軍の規模も意図も分かっていると自信満々だったからな。
ベルゴロド州に対する攻撃を緩和するための緩衝地帯の創出。
あわよくば、それに釣られて予備兵力を過剰に移転させて、東部戦線に穴を開けさせようとする陽動だ、と。
それに、ハルキウは要塞化されていると言われているしな。
取れるもんなら取って見ろ・・・。
それって、やっぱ、ヤバいんじゃないのかあ?。
(ハルキウ方面の戦い、予備戦力を投入しなければ状況は悲惨なものになる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/in-the-battle-for-kharkiv-the-situation-will-become-dire-unless-reserve-forces-are-brought-in/
(記事内に掲載されている地図:ブログ管理人作成)
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2024/05/Kharkiv_Front_2024_0512_02-scaled.webp
この地図と画像を見比べると、ボルチャンスク北側の侵入地域が、あっという間に制圧されたことが分かる。
おそらく、国境警備隊の抵抗は、形ばかりで終わったのかもしれない(未確認)。
(国境沿い4000人以上が避難 ロシアの地上作戦でウクライナ北東部)
https://www.asahi.com/articles/ASS5D0150S5DUHBI002M.html
「シネフボウ知事は12日午前、すでに4千人以上が避難したと発表。特に同州ボウチャンスク周辺からが多い」
「完全にコントロールされている」「すべての試みはウクライナ軍によって阻止された」「さらに、ウクライナ第2の都市で、ロシア国境から約30キロに位置する州都ハルキウについては「地上作戦の脅威はない」と述べた。」
あからさまな情報戦(=嘘八百?)だが、ボウチャンスク(ボルチャンスク)が攻撃されているのもウクライナ軍の戦術なんだろうか(市街戦に持ち込んで殲滅するとかあ?)。
更新されたISWの地図では、国境から数キロ離れている同市の北側は、過去24時間以内に制圧されている(濃い赤色)。
逆にリプツィ(リプシ)方面では、顕著な動きはない。
侵入初日の勢いは、確かに押さえ込まれている感じだが、ウクライナ側の反撃によるものかどうかは分からない。
情報は限られており、両軍の大本営発表以外に確たるネタがあるわけではない。
ウクライナ側は、投入されている兵力(数)と、歩兵中心の部隊を評価して、東部戦線を支援する「陽動」であると見做している(そうなのかあ?)。
(ウクライナ、東部国境周辺から4000人超避難 ロシア侵攻)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB122460S4A510C2000000/
「12日も激しい戦闘が続いており、ウクライナ軍は部隊を増派した。」
「米シンクタンク、戦争研究所の報告書は、ロシア軍が兵士約2千人を国境沿いに投入したとする専門家の見方を紹介。」
「今後数日間でさらに攻勢を強めるとみられるが、州都ハリコフ市の包囲や制圧には兵力が不足していると分析」
2000人じゃあ、確かにハルキウの占領はムリポだろう。
侵攻前の人口は140万人と言われる。
が、今後、ロシア軍が増派してくれば話は別だし、陣地戦で攻めてくるかどうかも分からない。
浮沈子的には、単なる陽動や10km程度の緩衝地帯の創出ではないと見ているけど、ロシア軍だって無尽蔵の兵力があるわけではないからな。
そこは、ウクライナ軍が投入してくる兵力との兼ね合いになる可能性もある。
まあ、どうでもいいんですが。
が、今のところ、ウクライナ側が事態を制御できているとは思えないし、ロシア側が国境から奥深くに侵入してこないという保証は何もない。
ISWの見立て通り、ここ数日の動きが重要だ。
追加の兵力の投入があるのか、その規模はどの程度で、装備や武器はどうなるのか。
更に浮沈子が注目するのは、他の地点からの侵入の有無だ。
ハリコフ州とは限らないからな。
ウクライナは、それも想定しているだろうが、実際に応戦して見ない事には分からない点もある。
北東の国境は、少なくとも縦深防御されていると思うけど、それがまともに機能するかどうかは分からないのだ。
攻める方のロシアにしたって、やってみなければ分からない。
スロビキンラインで戦術的に行き詰まり、ヘルソンへの兵站を遮断するという戦略を放棄せざるを得なかった2023年の反転攻勢と同じことを、今度はロシアがやろうとしているように浮沈子には見える。
成功するかどうかは分からない。
が、首都攻略と東部への兵站を断ち切るために、ヘルソンを占領して拠点にする戦略だとすれば、多少の抵抗があったとしても、ここで兵を引くとは思えないな。
ロシア軍が、ウクライナの縦深防御をどうやって突破するつもりなのかは知らない。
バフムト(アルチェモフスク?)でやったように、肉弾戦で突破するのか、アウディーイウカで行ったように、空爆とゴルフカート(最近は、サイドカーだそうです)で攻めてくるのか。
浮沈子的には、必ずしもハルキウ占領に拘らなくてもいい気がしているんだが、政治的な効果は段違いだろうから、やっぱ取りに行くだろうな。
いずれにしても、ここ数日で、この侵入の意図が見えてくる可能性はある。
5期目に入ったプーチン政権の沽券にかかわるからな。
この侵入をはねのけることが出来れば、ウクライナが手にするポイントは高い。
ロシアは、戦略的見直しを余儀なくされるかもしれない。
逆に、押し込まれてじりじりと後退し、結局ハルキウを明け渡すことになれば、戦術的にも戦略的にもまずい展開だ。
ウクライナ軍の縦深防御能力を問われることになる。
さらに、予備兵力を割かれることは、前線のローテーションを困難にして、攻勢を強めている東部戦線の質的崩壊を招きかねない。
ハルキウ州への侵入は、この戦争に新たな、そして無視できない要素を加えたことになる。
ロシア側の妙な理屈に振り回されることなく、何がどうなっているのかをしっかりと見極める必要がありそうだ。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア軍の新たな攻勢は陽動の可能性 東部2正面から兵力を引き離す狙いか)
https://forbesjapan.com/articles/detail/70891
「ウクライナに進駐している40万人規模のロシア軍が東部ドネツク州のアウジーウカの西方面とチャシウヤールの東方面で前進を図るのと同時に、ハルキウ方面の攻勢に兵力を割くことができるのか疑問視」(フィンランドの軍事アナリスト、ヨニ・アスコラ)
未確認だが、ハルキウ攻撃部隊は、東部戦線とは別に組織されたのではないか。
「ロシア軍が北から大規模な攻勢を仕掛けるとすれば、2つのシナリオが考えられる。ロシア側は予想よりも大きな兵力を保持しているか、それとも今まさに動員をかけようとしているかだ。どちらも可能性としてはあり得る」
「北(東)部での作戦は、ウクライナ軍にこの方面への部隊の配置転換を強い、それによって東部でのロシア軍の主要な攻勢に対抗する予備兵力を削ぐことを意図したものである可能性もある。この可能性はかなり高い」
陽動も、緩衝地帯も、ハルキウの占領も、全部に可能性はある。
「ロシア側の目的はウクライナ側の「司令部の注意をそらし、より重要な戦域の予備部隊、とりわけ戦略予備部隊を使えないようにする」ことだと解説」(ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS))
危ないな・・・。
「アウジーウカの西方面とチャシウヤールの東方面のウクライナ側陣地を大幅に弱体化させるには、ロシア側はウクライナ軍の司令部に旅団全体規模の移動を強いる必要がある」(デビッドアックス)
「現時点でウクライナがそれを計画している兆候はない。」
それこそ、正に浮沈子が懸念するパターンだ。
意図的な、あまりに意図的な戦力の逐次投入・・・。
まるで、水から煮殺されるカエルのように、徐々に増えていく敵の兵力に対して、常に過小な状態に置かれる自軍。
二正面作戦を強いられるウクライナは、どこかの時点で壊滅的な兵力不足に陥り、崩壊する危険に晒されている。
フィンランドの軍事アナリストは、状況を的確に観察している。
リアルな戦争では、物量(兵力含む)がものをいう。
東部戦線の一部を振り向ける形では、ハルキウの占領は困難だろう。
ウクライナ戦線に、新たな兵力が投入されることは間違いない。
新たな動員が近いかもしれない。
そして、最後は肉弾で縦深防御を突破していく。
ロシア的な、余りにロシア的な方法でな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア軍、国境周辺で攻勢強める ハリコフ州で9集落制圧と発表)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/FIVMDEN74JLJPNQMZNVV2UKIG4-2024-05-13/
「ロシア軍は、国境から約4キロのボウチャンスクの郊外で攻勢を強めている。」
「ウクライナ軍参謀本部はロシア軍がハリコフ州で「戦術的成功」を収めたとした。」
「ロシアがボウチャンスクと国境から約7.5キロのリプシに攻撃の照準を合わせている」(ウクライナ軍のボロシン報道官)
いやあ、やっぱハルキウじゃねーのお?。
「ロシア軍がボウチャンスクへの砲撃を激化させており、約6000人の住民が避難した」(ハリコフ州のシネグボフ知事)
避難した人々の数が1日で1.5倍に増えている。
ウクライナ軍が一方的に押し込まれている状況は隠しようもなく、「戦術的成功」とやらが、「戦略的成功」に発展しかねない危険な情勢であることが明らかになってきている。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
第1ラウンドは侵入を許した時点でロシアに取られ、拠点を築かれたために第2ラウンドも取られている。
市街地を奪取されて、領土内への侵攻を確定的にされた段階で、第3ラウンドを取られることになる。
ウクライナ軍は後退しながら、敵の戦力を叩くしかないが、その速度を制御できなければ、縦深防御は崩壊する。
ハルキウは、当面の目標かも知れないが、それだけでは済まないだろうというのが浮沈子の見立てだ。
ロシア側の追加戦力の投入は、必ず行われる。
ウクライナは、ロシアが仕掛けたトラップにまんまと嵌ったかもな。
攻撃側の損耗は防御側よりも激しい。
が、メリットもある。
攻撃の強度によって、敵の防御力を推定することが可能だ。
防御側には、選択できない手法だからな。
戦力の優越性が明らかなら、逐次投入で継続的な圧力をかけ続けることが出来る。
ウクライナ側は、ロシアの戦力も、目的も見誤った。
プーチンが緩衝地帯を設けると発言したこと自体が、情報戦の一環だった可能性がある。
やれやれ・・・。
ハルキウはヤバい。
大都市だから、今からでも避難を始めないと間に合わない可能性もある。
ロシアでは、プーチンの5期目に伴って国防相の交代があり、経済畑を歩んだ閣僚が就任した。
長期戦を見据えた、戦略的人事だな。
戦時経済体制を固め、戦闘の継続性を維持する。
それが、ウクライナ紛争だけのためのものだと考えるのは、いささか楽観に過ぎるだろう。
ハルキウの向こうに見えているのが、キエフだけだと思ったら、大間違いかもしれない・・・。
(ウクライナ軍参謀本部、ロシア軍はハルキウ方面で戦術的成功を収めている)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-army-general-staff-says-russian-troops-achieve-tactical-success-in-kharkiv/
「ボルチャンスクを失うのは時間の問題」
「ウクライナ軍はどこでロシア軍の前進を食い止めるつもりなのだろうか?」
ひょっとすると、10km侵入した時点で、ロシア軍は自動的に止まると思ってるんじゃないのかあ?。
ゼレンスキーは、ロシア軍の規模も意図も分かっていると自信満々だったからな。
ベルゴロド州に対する攻撃を緩和するための緩衝地帯の創出。
あわよくば、それに釣られて予備兵力を過剰に移転させて、東部戦線に穴を開けさせようとする陽動だ、と。
それに、ハルキウは要塞化されていると言われているしな。
取れるもんなら取って見ろ・・・。
それって、やっぱ、ヤバいんじゃないのかあ?。
🤗AI:核融合だあ!? ― 2024年05月13日 19:02
AI:核融合だあ!?
(ソフトバンク傘下のArmがAIチップの量産を2025年後半に開始予定、数千億円規模の初期開発費用にはソフトバンクも一部出資)
https://gigazine.net/news/20240513-arm-ai-chip/
AIネタにも多少飽きてきて、アップルの出方次第で市場が大きく変わるかも知れない程度な今日この頃。
ぼーっと関連記事を眺めていたら、とんでもない話が出てきて目が醒めた。
「Armが製造したAIチップはソフトバンクが2026年にアメリカやヨーロッパ、アジア、中東に建設する予定のデータセンターで用いられる予定」
「これらのデータセンターは膨大な電力を必要とするため、ソフトバンクは発電事業にも乗り出す可能性」
まあ、発電事業への投資(つーか、インフラ整備のための負担?)は、他のAI関連企業でもやってるからな。
「風力発電所や太陽光発電所の建設のほか、次世代の発電技術である核融合を用いた発電の研究も視野に入れている」
核融合だってえ!?。
べらぼーめ・・・。
(AIが奪うのは仕事ではなく電力?
生成AIのエネルギー事情)
https://www.ntt.com/bizon/gpu_power.html
「2022年には消費電力量が世界全体で約460TWh(テラワット時)だったのに対し、2026年にはその倍以上の約1,000TWhに達する可能性がある」(IEA(国際エネルギー機関))
「この数値は、日本全体の総消費電力量に匹敵する」
んな程度で済むかどうか・・・。
「「tsuzumi」という生成AIでは、世界トップレベルの日本語処理性能を特徴とする一方、AIモデルの軽量化を進めており、ChatGPT(GPT-3)と比較した場合、学習時のコストを最大で300分の1、推論コストを最大約70分の1に抑えられる」
じゃあ、そういうのが省エネモードのまま普及するかといえば、低減したコストをさらに学習や推論に振り向けて高性能化する方向にシフトしていくだけなわけだ。
やれやれ・・・。
「このまま生成AIが増えると、「AIに、本来人間が使うはずの電気を奪われる」という事態が訪れるかもしれません。」
AIがもたらす影響は、当然、エネルギー問題に及んでくる。
記事は、業界(NTT)が書いているわけだから、当然、発展的解消を目指す方向なわけで、AIそのものの否定ではない。
省エネAIの選択、再エネ発電の推進という、お約束の「出来もしない未来」を描いて見せるだけだ。
この記事だって、人間が書いているかどうか分かったもんじゃない(そうなのかあ?)。
AIが自己否定的な結論を導き出すことはない。
それは、エネルギー消費だけではなく、倫理的、社会的、文化的観点からも同じだろう。
少なくとも、両論併記でお茶を濁す。
人類は、二度と後戻りできない未来に踏み込んでいく。
コンピューターという思考機械を手に入れた時から、それは運命づけられていたわけだが、AIの進展はそれを加速していく。
ビューン・・・。
もう、スローライフとか言ってる場合じゃないな。
それとも、忙しいことは全部AI任せにして、人間はスローライフを楽しむことが出来るようになるんだろうか?。
例によって、今日もAI先生に訊いてみよう。
(CohereForAI/c4ai-command-r-plus)
https://huggingface.co/spaces/CohereForAI/c4ai-command-r-plus
「Q.AIの普及で、人間はゆとりを手に入れることが出来ますか」
「A.AIの普及は、人間社会に革命をもたらし、人間がより多くのゆとりを持つことを可能にすると考えられています。
AIは様々な分野で人間の作業を支援し、自動化することができます。例えば、工場での組立作業、データの分析や処理、顧客サービスなどの分野でAIが導入されることで、人間はより創造的で戦略的な作業に集中できるようになります。
さらに、AIは人間の生活を支援し、より快適で効率的なものにすることもできます。例えば、AIを使った個人アシスタントや自動運転車、スマートホーム技術などが普及することで、人間は日常的な雑務から解放され、自由な時間を増やすことができます。
また、AIは医療や教育などの分野でも大きな貢献が期待されています。AIを使った診断や治療、パーソナライズされた学習体験の提供などにより、人間の健康や教育の質を向上させることができます。
しかし、AIの普及には課題や懸念も伴います。AIによる仕事の自動化が進むことで失業者が増加する可能性や、AIの倫理的な利用、プライバシーやセキュリティの問題などが挙げられます。これらの課題に対応し、AIを適切に管理することができれば、AIの普及は人間にゆとりと恩恵をもたらす可能性が高いと言えるでしょう。」
うーん、予定調和的、想定の範囲的模範解答だな。
「課題に対応し、AIを適切に管理する」って、誰がやるんだあ?。
ひょっとすると、それもAIが行うことになるのではないか。
AIを管理するAI。
そういうメタ思考的な構造が形成されていくような気もする。
AIにAIのことを尋ねて、まともな答えが返ってくると考えてはいけないのかも知れない(そうなのかあ?)。
そこんとこだけはAI任せにしない、人間が死守しなければならない最後の砦になるだろう。
欲に駆られた人間が、思考機械を使いこなしてスローライフを実現するなどというのは、浮沈子的には決して実現することのない「出来もしない未来」に思える。
まあ、どうでもいいんですが。
AIは、人間にとって、プロメテウスの火のようなものかもしれない。
(プロメーテウス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A6%E3%82%B9
「日本語では長音を省略してプロメテウスと表記するのが一般的」
「名前の意味:
ギリシア語で"pro"(先に、前に)+"mētheus"(考える者)と分解でき、「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意である。同様に、弟のエピメーテウスは"epi"(後に)+"mētheus"に分解でき、対比的な命名をされている。」
へえーっ、知らなかったな・・・。
「プロメーテウスは、ゼウスによって火を取り上げられ、自然界の猛威や寒さに怯える人類を哀れみ、火があれば、暖をとることもでき、調理も出来ると考え、ヘーパイストスの作業場の炉の中にオオウイキョウを入れて点火し、それを地上に持って来て人類に「火」を渡した。」
「人類は火を基盤とした文明や技術など多くの恩恵を受けたが、同時にゼウスの予言通り、その火を使って武器を作り戦争を始めるに至った」
まあいい。
プロメテウスに、先見の明があったかどうかはビミョーだ(名前負けしたんじゃね?)。
ギリシャ神話の時代から、人間は同じ過ちを繰り返している。
AIは、兵器の世界において、火薬、原子爆弾(核兵器)に匹敵する、第3の発明と言われている。
危ない話だ(文字通り?)。
ややっこしいことはAI任せにして、スローライフを楽しめると期待するのはいささか楽観的過ぎるのではないか。
AIの推進のために、核融合発電が追及される先に何が待ち受けているのか。
今こそ、「先見の明」が必要なのかもしれないな・・・。
(ソフトバンク傘下のArmがAIチップの量産を2025年後半に開始予定、数千億円規模の初期開発費用にはソフトバンクも一部出資)
https://gigazine.net/news/20240513-arm-ai-chip/
AIネタにも多少飽きてきて、アップルの出方次第で市場が大きく変わるかも知れない程度な今日この頃。
ぼーっと関連記事を眺めていたら、とんでもない話が出てきて目が醒めた。
「Armが製造したAIチップはソフトバンクが2026年にアメリカやヨーロッパ、アジア、中東に建設する予定のデータセンターで用いられる予定」
「これらのデータセンターは膨大な電力を必要とするため、ソフトバンクは発電事業にも乗り出す可能性」
まあ、発電事業への投資(つーか、インフラ整備のための負担?)は、他のAI関連企業でもやってるからな。
「風力発電所や太陽光発電所の建設のほか、次世代の発電技術である核融合を用いた発電の研究も視野に入れている」
核融合だってえ!?。
べらぼーめ・・・。
(AIが奪うのは仕事ではなく電力?
生成AIのエネルギー事情)
https://www.ntt.com/bizon/gpu_power.html
「2022年には消費電力量が世界全体で約460TWh(テラワット時)だったのに対し、2026年にはその倍以上の約1,000TWhに達する可能性がある」(IEA(国際エネルギー機関))
「この数値は、日本全体の総消費電力量に匹敵する」
んな程度で済むかどうか・・・。
「「tsuzumi」という生成AIでは、世界トップレベルの日本語処理性能を特徴とする一方、AIモデルの軽量化を進めており、ChatGPT(GPT-3)と比較した場合、学習時のコストを最大で300分の1、推論コストを最大約70分の1に抑えられる」
じゃあ、そういうのが省エネモードのまま普及するかといえば、低減したコストをさらに学習や推論に振り向けて高性能化する方向にシフトしていくだけなわけだ。
やれやれ・・・。
「このまま生成AIが増えると、「AIに、本来人間が使うはずの電気を奪われる」という事態が訪れるかもしれません。」
AIがもたらす影響は、当然、エネルギー問題に及んでくる。
記事は、業界(NTT)が書いているわけだから、当然、発展的解消を目指す方向なわけで、AIそのものの否定ではない。
省エネAIの選択、再エネ発電の推進という、お約束の「出来もしない未来」を描いて見せるだけだ。
この記事だって、人間が書いているかどうか分かったもんじゃない(そうなのかあ?)。
AIが自己否定的な結論を導き出すことはない。
それは、エネルギー消費だけではなく、倫理的、社会的、文化的観点からも同じだろう。
少なくとも、両論併記でお茶を濁す。
人類は、二度と後戻りできない未来に踏み込んでいく。
コンピューターという思考機械を手に入れた時から、それは運命づけられていたわけだが、AIの進展はそれを加速していく。
ビューン・・・。
もう、スローライフとか言ってる場合じゃないな。
それとも、忙しいことは全部AI任せにして、人間はスローライフを楽しむことが出来るようになるんだろうか?。
例によって、今日もAI先生に訊いてみよう。
(CohereForAI/c4ai-command-r-plus)
https://huggingface.co/spaces/CohereForAI/c4ai-command-r-plus
「Q.AIの普及で、人間はゆとりを手に入れることが出来ますか」
「A.AIの普及は、人間社会に革命をもたらし、人間がより多くのゆとりを持つことを可能にすると考えられています。
AIは様々な分野で人間の作業を支援し、自動化することができます。例えば、工場での組立作業、データの分析や処理、顧客サービスなどの分野でAIが導入されることで、人間はより創造的で戦略的な作業に集中できるようになります。
さらに、AIは人間の生活を支援し、より快適で効率的なものにすることもできます。例えば、AIを使った個人アシスタントや自動運転車、スマートホーム技術などが普及することで、人間は日常的な雑務から解放され、自由な時間を増やすことができます。
また、AIは医療や教育などの分野でも大きな貢献が期待されています。AIを使った診断や治療、パーソナライズされた学習体験の提供などにより、人間の健康や教育の質を向上させることができます。
しかし、AIの普及には課題や懸念も伴います。AIによる仕事の自動化が進むことで失業者が増加する可能性や、AIの倫理的な利用、プライバシーやセキュリティの問題などが挙げられます。これらの課題に対応し、AIを適切に管理することができれば、AIの普及は人間にゆとりと恩恵をもたらす可能性が高いと言えるでしょう。」
うーん、予定調和的、想定の範囲的模範解答だな。
「課題に対応し、AIを適切に管理する」って、誰がやるんだあ?。
ひょっとすると、それもAIが行うことになるのではないか。
AIを管理するAI。
そういうメタ思考的な構造が形成されていくような気もする。
AIにAIのことを尋ねて、まともな答えが返ってくると考えてはいけないのかも知れない(そうなのかあ?)。
そこんとこだけはAI任せにしない、人間が死守しなければならない最後の砦になるだろう。
欲に駆られた人間が、思考機械を使いこなしてスローライフを実現するなどというのは、浮沈子的には決して実現することのない「出来もしない未来」に思える。
まあ、どうでもいいんですが。
AIは、人間にとって、プロメテウスの火のようなものかもしれない。
(プロメーテウス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A6%E3%82%B9
「日本語では長音を省略してプロメテウスと表記するのが一般的」
「名前の意味:
ギリシア語で"pro"(先に、前に)+"mētheus"(考える者)と分解でき、「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意である。同様に、弟のエピメーテウスは"epi"(後に)+"mētheus"に分解でき、対比的な命名をされている。」
へえーっ、知らなかったな・・・。
「プロメーテウスは、ゼウスによって火を取り上げられ、自然界の猛威や寒さに怯える人類を哀れみ、火があれば、暖をとることもでき、調理も出来ると考え、ヘーパイストスの作業場の炉の中にオオウイキョウを入れて点火し、それを地上に持って来て人類に「火」を渡した。」
「人類は火を基盤とした文明や技術など多くの恩恵を受けたが、同時にゼウスの予言通り、その火を使って武器を作り戦争を始めるに至った」
まあいい。
プロメテウスに、先見の明があったかどうかはビミョーだ(名前負けしたんじゃね?)。
ギリシャ神話の時代から、人間は同じ過ちを繰り返している。
AIは、兵器の世界において、火薬、原子爆弾(核兵器)に匹敵する、第3の発明と言われている。
危ない話だ(文字通り?)。
ややっこしいことはAI任せにして、スローライフを楽しめると期待するのはいささか楽観的過ぎるのではないか。
AIの推進のために、核融合発電が追及される先に何が待ち受けているのか。
今こそ、「先見の明」が必要なのかもしれないな・・・。
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