😼ガザ消滅不可避:2国家解決の幻想 ― 2025年01月27日 21:25
ガザ消滅不可避:2国家解決の幻想
(トランプ氏、パレスチナ人の受け入れを周辺諸国に求める ガザを「一掃」と)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cj48ydjjen8o
「ガザでは15カ月間続いた戦争で、住民約200万人のほとんどが避難を余儀なくされている。インフラは大部分が破壊されている。」
「ガザ全域で建物の6割が損壊または破壊」(国連)
「イスラエルへの2000ポンド爆弾の供給について、ジョー・バイデン前大統領による停止を打ち切った」(トランプ)
「イスラエルは代金を支払い、長い間待ってきた」(同上)
浮沈子は、もっと早く決着すると思ってたんだが、イスラエル側がてこずって遅れていたようだ。
ようやく停戦が実現したけど、一時的なもので、戦闘の再開は不可避だろう(未確認)。
「アメリカはイスラエルにとって、群を抜いて最大の武器供給国。イスラエルが世界で最も技術的に洗練された軍隊を構築するのを支援してきた。」
大統領選挙は終わった。
もう、誰に遠慮することもない。
「ガザで戦争が起こり、米製武器による破壊のすごさが明らかになると、イスラエルへの武器輸出を減らすか終わらせるようアメリカに求める声が再び上がった。」
どうあるべきかは脇に置いて、どうなるかは明らかだろう。
「トランプ氏が次期駐イスラエル大使に指名したキリスト教福音派の信者、マイク・ハッカビー氏は今月、パレスチナ国家の存在という考えを真っ向から否定」
「おそらく150万人ほどの人がいる。私たちはすべて一掃する」(トランプ氏)
「ほぼすべてが破壊され、そこで人々が死んでいる」(同上)
「だから私はアラブ諸国と協力し、人々が違った環境で、うまくいけば平和に暮らせるような家を、別の場所に建てられればと思っている」(同上)
停戦が終われば、ガザの残りの4割は灰燼に帰すだろう。
ハマスは、それが分かっていて、人々の北部への帰還を進めている。
(ガザ北部への帰還開始、イスラエルが検問所開放)
https://jp.reuters.com/world/security/YSHKMIKV6ZPLTBXSBDP42HMEQU-2025-01-27/
「ガザでは27日、数万人のパレスチナ人がガザ北部に通じる主要道路に沿って移動を開始した。イスラム組織ハマスがイスラエルの民間人女性ら人質3人の解放に合意したことを受け、イスラエルは道路封鎖を解除」
「ガザ中南部で避難生活を送る約65万人が北部に帰還できるようになる。」
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
戦闘が再開されれば、これらの人々は無抵抗な標的となる。
もちろん、周辺諸国はガザから住民を排除することには猛反対だ。
しかし、なるようにしかならないだろう。
死傷者が増えるのは、周辺諸国が受け入れを拒否しているからだと・・・。
やれやれ・・・。
バイデン政権によって、ガザの6割は破壊された。
次はトランプ政権の番だ。
残り4割の運命は決まったな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(イスラエル政府、ガザ停戦と人質解放の合意を閣議承認)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cglyypdwlwjo
「第1段階は6週間にわたり、ハマスがガザで拘束しているイスラエル人の人質33人の解放と引き換えに、イスラエルは刑務所に収監しているパレスチナ人数百人を釈放する。」
「第1段階で解放される人質には「民間人の女性、女性兵士、子供や高齢者、民間人の傷病者」が含まれる」(カタール政府:交渉を仲介)
「イスラエルはこの間、ガザの「すべての」人口密集地域から撤退」
「ガザで避難を余儀なくされたパレスチナ人は帰還を開始」
上記の検問所解放というのは、この合意に基づくものだ。
「援助物資を運ぶトラック数百台が毎日、ガザに入ることを許される」
「第2段階に向けた交渉は、停戦の16日目に開始される。第2段階では、残るイスラエル人人質の解放、イスラエル軍の全面撤退、および「持続可能な平穏の回復」を実現する。」
内容の詳細はこれから決まるようだが、浮沈子的にはトランプ政権のスタンスから見て、一筋縄ではいかないと見ている。
「イスラエルによると、94人の人質が今もハマスに拘束されている。そのうち34人はすでに死亡したとみられている。このほか、2023年10月以前から拘束されている人質が4人いるが、うち2人は死亡したという。」
残る62人の人質の運命は危うい。
「3段階からなる合意内容は、人質の家族の間にも分断と不安を引き起こしている。懸念する家族は、第1段階終了後に自分たちの家族がガザに取り残されることを恐れており、第2段階と第3段階の確実な実行を政府に求めている。」
「最終段階の第3段階では、ガザの復興(数年を要する可能性がある)と、残された人質の遺体の返還を実現する。」
第1段階の進展も楽観視は出来ない。
既に、検問所の開放が遅れるという事態も発生している。
停戦から1週間。
第2段階の交渉開始(2月3日予定)にこぎつけられるかどうかが一つの目安になるだろうが、んなビミョーな時期に住民(ハマス含む)をガザから叩き出して、残る市街地も2000ポンド爆弾で全て瓦礫の山にすると発言する大統領が就任したわけだからな。
交渉開始が予定通り行われると考える方が不自然だ。
トランプ特有の脅しによる揺さぶりと見る向きもあるだろうが、コロンビアとは違うからな。
(米政府、コロンビアへの関税・制裁停止 不法移民送還で合意)
https://jp.reuters.com/world/us/7F7JMHT2WRIK3BP2EK5S33BH6Q-2025-01-27/
「コロンビアが不法移民を乗せた米国からの軍用機2機の着陸を拒否」
「米側はコロンビアへの報復措置として、全ての輸入品に25%の関税を課し、1週間で税率を50%に引き上げるほか、政府当局者に対する渡航禁止やビザ(査証)取り消し、緊急金融制裁などを警告」
「さらに、コロンビア国民と貨物に対する国境検査の強化も表明。米国務省は報復措置の一環として、在コロンビア米大使館に米国ビザ発給を停止」
「コロンビア政府は、米軍機で帰国するコロンビア出身の不法移民全員を制限や遅滞なく無制限に受け入れることなど、トランプ大統領の条件全てに同意した」(ホワイトハウス)
「南米コロンビアが米国から強制送還された不法移民を受け入れることに同意したとし、コロンビアに対する制裁と関税を停止」
「コロンビアのペトロ大統領は、軍用機を使った強制送還を非難。コロンビアは強制送還された移民を民間機で迎え入れるとし、移民の「尊厳ある帰国」を後押しするために大統領専用機を提供すると述べた。」
「ブラジルも米国から強制送還されたブラジル人が手錠をかけられるなど「侮辱的な扱い」を受けたと非難している。」
「今日の出来事は米国が再び尊敬される国であることを世界に明らかにした。トランプ大統領は、米国に不法滞在している自国民の受け入れに全ての国が全面的に協力することを期待している」(ホワイトハウス)
ガザの消滅は、「尊厳ある帰国」を求めたり、「侮辱的な扱い」を非難することとは別次元の話だ。
しかも、ホワイトハウスは米国が「尊敬」されているから、相手国が協力していると思い違いをしている(そうなのかあ?)。
まあいい。
ガザの停戦はとん挫するだろう。
早ければ、第2段階の交渉が始まる2月3日以前に、ハマス側が停戦プロセスを停止する可能性が高い。
イスラエル側が先々、ガザを自国の領土として併合する前提では、どんな合意も意味をなさない。
北部への帰還は、人間の盾としての意味があるかも知れないが、それが通用しないことはこの1年余りの戦闘で明らかだ。
イスラエル軍の撤退や大量の犯罪者の釈放についても、将来、ガザそのものが消えて無くなるとすれば、勝利でもなんでもなくなる。
停戦を継続したり、人質を解放するインセンティブを奪う話だからな。
米国は、表面的には2国家解決を支持しているとされているけど、実際には表向きだけで、イスラエルによる一国支配を黙認する腹だ。
先日報じられていた米国の対外支援の停止に伴う例外として、エジプトへの軍事支援が挙げられていた。
経緯は不明だけど、今回の難民受け入れの要請と何らかの関連があるのかもしれない。
ネタニヤフ政権にべったりのトランプだからな。
今回の停戦受け入れの話だって、イスラエルとの取引で、ガザを丸ごとプレゼントする話になっていたのかもしれない(未確認)。
イスラエルにとっては、それこそが目指すところだからな。
ヨルダン川西岸の実効支配は時間の問題だし、ゴラン高原は既に支配下にある(国際的には大問題!)。
こういう状況下で、停戦が粛々と進行すると考えるのはムリポだ。
この件、また動きがあれば書く。
(トランプ氏、パレスチナ人の受け入れを周辺諸国に求める ガザを「一掃」と)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cj48ydjjen8o
「ガザでは15カ月間続いた戦争で、住民約200万人のほとんどが避難を余儀なくされている。インフラは大部分が破壊されている。」
「ガザ全域で建物の6割が損壊または破壊」(国連)
「イスラエルへの2000ポンド爆弾の供給について、ジョー・バイデン前大統領による停止を打ち切った」(トランプ)
「イスラエルは代金を支払い、長い間待ってきた」(同上)
浮沈子は、もっと早く決着すると思ってたんだが、イスラエル側がてこずって遅れていたようだ。
ようやく停戦が実現したけど、一時的なもので、戦闘の再開は不可避だろう(未確認)。
「アメリカはイスラエルにとって、群を抜いて最大の武器供給国。イスラエルが世界で最も技術的に洗練された軍隊を構築するのを支援してきた。」
大統領選挙は終わった。
もう、誰に遠慮することもない。
「ガザで戦争が起こり、米製武器による破壊のすごさが明らかになると、イスラエルへの武器輸出を減らすか終わらせるようアメリカに求める声が再び上がった。」
どうあるべきかは脇に置いて、どうなるかは明らかだろう。
「トランプ氏が次期駐イスラエル大使に指名したキリスト教福音派の信者、マイク・ハッカビー氏は今月、パレスチナ国家の存在という考えを真っ向から否定」
「おそらく150万人ほどの人がいる。私たちはすべて一掃する」(トランプ氏)
「ほぼすべてが破壊され、そこで人々が死んでいる」(同上)
「だから私はアラブ諸国と協力し、人々が違った環境で、うまくいけば平和に暮らせるような家を、別の場所に建てられればと思っている」(同上)
停戦が終われば、ガザの残りの4割は灰燼に帰すだろう。
ハマスは、それが分かっていて、人々の北部への帰還を進めている。
(ガザ北部への帰還開始、イスラエルが検問所開放)
https://jp.reuters.com/world/security/YSHKMIKV6ZPLTBXSBDP42HMEQU-2025-01-27/
「ガザでは27日、数万人のパレスチナ人がガザ北部に通じる主要道路に沿って移動を開始した。イスラム組織ハマスがイスラエルの民間人女性ら人質3人の解放に合意したことを受け、イスラエルは道路封鎖を解除」
「ガザ中南部で避難生活を送る約65万人が北部に帰還できるようになる。」
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
戦闘が再開されれば、これらの人々は無抵抗な標的となる。
もちろん、周辺諸国はガザから住民を排除することには猛反対だ。
しかし、なるようにしかならないだろう。
死傷者が増えるのは、周辺諸国が受け入れを拒否しているからだと・・・。
やれやれ・・・。
バイデン政権によって、ガザの6割は破壊された。
次はトランプ政権の番だ。
残り4割の運命は決まったな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(イスラエル政府、ガザ停戦と人質解放の合意を閣議承認)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cglyypdwlwjo
「第1段階は6週間にわたり、ハマスがガザで拘束しているイスラエル人の人質33人の解放と引き換えに、イスラエルは刑務所に収監しているパレスチナ人数百人を釈放する。」
「第1段階で解放される人質には「民間人の女性、女性兵士、子供や高齢者、民間人の傷病者」が含まれる」(カタール政府:交渉を仲介)
「イスラエルはこの間、ガザの「すべての」人口密集地域から撤退」
「ガザで避難を余儀なくされたパレスチナ人は帰還を開始」
上記の検問所解放というのは、この合意に基づくものだ。
「援助物資を運ぶトラック数百台が毎日、ガザに入ることを許される」
「第2段階に向けた交渉は、停戦の16日目に開始される。第2段階では、残るイスラエル人人質の解放、イスラエル軍の全面撤退、および「持続可能な平穏の回復」を実現する。」
内容の詳細はこれから決まるようだが、浮沈子的にはトランプ政権のスタンスから見て、一筋縄ではいかないと見ている。
「イスラエルによると、94人の人質が今もハマスに拘束されている。そのうち34人はすでに死亡したとみられている。このほか、2023年10月以前から拘束されている人質が4人いるが、うち2人は死亡したという。」
残る62人の人質の運命は危うい。
「3段階からなる合意内容は、人質の家族の間にも分断と不安を引き起こしている。懸念する家族は、第1段階終了後に自分たちの家族がガザに取り残されることを恐れており、第2段階と第3段階の確実な実行を政府に求めている。」
「最終段階の第3段階では、ガザの復興(数年を要する可能性がある)と、残された人質の遺体の返還を実現する。」
第1段階の進展も楽観視は出来ない。
既に、検問所の開放が遅れるという事態も発生している。
停戦から1週間。
第2段階の交渉開始(2月3日予定)にこぎつけられるかどうかが一つの目安になるだろうが、んなビミョーな時期に住民(ハマス含む)をガザから叩き出して、残る市街地も2000ポンド爆弾で全て瓦礫の山にすると発言する大統領が就任したわけだからな。
交渉開始が予定通り行われると考える方が不自然だ。
トランプ特有の脅しによる揺さぶりと見る向きもあるだろうが、コロンビアとは違うからな。
(米政府、コロンビアへの関税・制裁停止 不法移民送還で合意)
https://jp.reuters.com/world/us/7F7JMHT2WRIK3BP2EK5S33BH6Q-2025-01-27/
「コロンビアが不法移民を乗せた米国からの軍用機2機の着陸を拒否」
「米側はコロンビアへの報復措置として、全ての輸入品に25%の関税を課し、1週間で税率を50%に引き上げるほか、政府当局者に対する渡航禁止やビザ(査証)取り消し、緊急金融制裁などを警告」
「さらに、コロンビア国民と貨物に対する国境検査の強化も表明。米国務省は報復措置の一環として、在コロンビア米大使館に米国ビザ発給を停止」
「コロンビア政府は、米軍機で帰国するコロンビア出身の不法移民全員を制限や遅滞なく無制限に受け入れることなど、トランプ大統領の条件全てに同意した」(ホワイトハウス)
「南米コロンビアが米国から強制送還された不法移民を受け入れることに同意したとし、コロンビアに対する制裁と関税を停止」
「コロンビアのペトロ大統領は、軍用機を使った強制送還を非難。コロンビアは強制送還された移民を民間機で迎え入れるとし、移民の「尊厳ある帰国」を後押しするために大統領専用機を提供すると述べた。」
「ブラジルも米国から強制送還されたブラジル人が手錠をかけられるなど「侮辱的な扱い」を受けたと非難している。」
「今日の出来事は米国が再び尊敬される国であることを世界に明らかにした。トランプ大統領は、米国に不法滞在している自国民の受け入れに全ての国が全面的に協力することを期待している」(ホワイトハウス)
ガザの消滅は、「尊厳ある帰国」を求めたり、「侮辱的な扱い」を非難することとは別次元の話だ。
しかも、ホワイトハウスは米国が「尊敬」されているから、相手国が協力していると思い違いをしている(そうなのかあ?)。
まあいい。
ガザの停戦はとん挫するだろう。
早ければ、第2段階の交渉が始まる2月3日以前に、ハマス側が停戦プロセスを停止する可能性が高い。
イスラエル側が先々、ガザを自国の領土として併合する前提では、どんな合意も意味をなさない。
北部への帰還は、人間の盾としての意味があるかも知れないが、それが通用しないことはこの1年余りの戦闘で明らかだ。
イスラエル軍の撤退や大量の犯罪者の釈放についても、将来、ガザそのものが消えて無くなるとすれば、勝利でもなんでもなくなる。
停戦を継続したり、人質を解放するインセンティブを奪う話だからな。
米国は、表面的には2国家解決を支持しているとされているけど、実際には表向きだけで、イスラエルによる一国支配を黙認する腹だ。
先日報じられていた米国の対外支援の停止に伴う例外として、エジプトへの軍事支援が挙げられていた。
経緯は不明だけど、今回の難民受け入れの要請と何らかの関連があるのかもしれない。
ネタニヤフ政権にべったりのトランプだからな。
今回の停戦受け入れの話だって、イスラエルとの取引で、ガザを丸ごとプレゼントする話になっていたのかもしれない(未確認)。
イスラエルにとっては、それこそが目指すところだからな。
ヨルダン川西岸の実効支配は時間の問題だし、ゴラン高原は既に支配下にある(国際的には大問題!)。
こういう状況下で、停戦が粛々と進行すると考えるのはムリポだ。
この件、また動きがあれば書く。
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