カラヤンとカレラ ― 2013年03月25日 00:39
カラヤンとカレラ
ヘルベルト・フォン・カラヤンといえば、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーとともに20世紀ドイツに君臨した大指揮者として名高い。
(ヘルベルト・フォン・カラヤン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3
「大変な車好きでありスピード狂としても知られ、さまざまなスポーツカーや高性能車、高級車を所有し乗り継いでいた。歴代の愛車はメルセデス・ベンツ 300SL、ポルシェ・356、ポルシェ・911、アウディ・クワトロ、BMW、フェラーリ、ジャガー、ロールス・ロイスなど。日本車(スバル・レオーネツーリングワゴン)を友人のスイス人医師にプレゼントしたこともある。運転技術はF1ドライバーのニキ・ラウダ直伝。最晩年には赤いポルシェ・959に乗っていた。」とある。
ハンパない、カーキチ(差別用語か?)である。
画像の解説にあるとおり、カラヤンが所有していた911は、カレラRS3.0である。
(VISION - Porsche 911 Carrera RS 3.0 発売予定 !!!!)
http://blog.goo.ne.jp/makeup_eidolon/e/199c13f001faf69a7a9489de52fa8714
まあ、模型ですが予価17,850円(税込)で買えるようだ。
実車は109台の生産とされるが、レーシングマシンとしてのRSRでなく、カレラRS3.0として登録された台数は、51台とも44台ともいわれる。
(Sold! $349,000 USD - 1974 Porsche 911 RS, sn 911.460.9028:細部の画像が見られます)
http://www.pbase.com/slidevalve911rsr/911_market_rs_factory_forsale_74rs_sn9114609028
車重900kgに対して230馬力のエンジンを積み、0-100km5.3秒、最高時速250kmを誇る。
これ、約40年前ですからね!。
228馬力の03ボクスターとどっこいで、最高速だって殆んど同じだろう。
しかし、900kgというのは魅力だ。軽量化に勝るパワーアップはない。FRP製の前後フードやスポイラー、もちろんリア・シートはない。
ドアも軽量化されているそうだが、浮沈子スペシャルに応用できそうなのは、パワーウインドウの撤去とガラスの軽量化(ポリカ製に交換?)くらいか。紐を引いて上げ下げするというのは、いかにもショボイので、ちょっと躊躇われる。
カラヤンは、このスポーツカーを操りながら、楽想を練っていたのかしらん!?。
オーケストラを、一つの楽器のように操り、緻密な構成で音響的に優れた録音を数多く残したことで知られる指揮者としては、自動車もまた、自らのタクトに従う楽器であったのかもしれない。
最晩年には959に乗っていたというから、筋金入りのポルシェ好きだったのであろう。
(ポルシェ・959)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB959
パリダカの活躍は、今でも鮮明に覚えている。
ちなみに、959のベース車両となっているのは当然のことながら930である。ただし、ボディパネルは全てオリジナル。
まあ、959なんて一生縁がないだろうが、同じ型式の930の中古に乗ることでガマンしよう。
ヘルベルト・フォン・カラヤンといえば、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーとともに20世紀ドイツに君臨した大指揮者として名高い。
(ヘルベルト・フォン・カラヤン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3
「大変な車好きでありスピード狂としても知られ、さまざまなスポーツカーや高性能車、高級車を所有し乗り継いでいた。歴代の愛車はメルセデス・ベンツ 300SL、ポルシェ・356、ポルシェ・911、アウディ・クワトロ、BMW、フェラーリ、ジャガー、ロールス・ロイスなど。日本車(スバル・レオーネツーリングワゴン)を友人のスイス人医師にプレゼントしたこともある。運転技術はF1ドライバーのニキ・ラウダ直伝。最晩年には赤いポルシェ・959に乗っていた。」とある。
ハンパない、カーキチ(差別用語か?)である。
画像の解説にあるとおり、カラヤンが所有していた911は、カレラRS3.0である。
(VISION - Porsche 911 Carrera RS 3.0 発売予定 !!!!)
http://blog.goo.ne.jp/makeup_eidolon/e/199c13f001faf69a7a9489de52fa8714
まあ、模型ですが予価17,850円(税込)で買えるようだ。
実車は109台の生産とされるが、レーシングマシンとしてのRSRでなく、カレラRS3.0として登録された台数は、51台とも44台ともいわれる。
(Sold! $349,000 USD - 1974 Porsche 911 RS, sn 911.460.9028:細部の画像が見られます)
http://www.pbase.com/slidevalve911rsr/911_market_rs_factory_forsale_74rs_sn9114609028
車重900kgに対して230馬力のエンジンを積み、0-100km5.3秒、最高時速250kmを誇る。
これ、約40年前ですからね!。
228馬力の03ボクスターとどっこいで、最高速だって殆んど同じだろう。
しかし、900kgというのは魅力だ。軽量化に勝るパワーアップはない。FRP製の前後フードやスポイラー、もちろんリア・シートはない。
ドアも軽量化されているそうだが、浮沈子スペシャルに応用できそうなのは、パワーウインドウの撤去とガラスの軽量化(ポリカ製に交換?)くらいか。紐を引いて上げ下げするというのは、いかにもショボイので、ちょっと躊躇われる。
カラヤンは、このスポーツカーを操りながら、楽想を練っていたのかしらん!?。
オーケストラを、一つの楽器のように操り、緻密な構成で音響的に優れた録音を数多く残したことで知られる指揮者としては、自動車もまた、自らのタクトに従う楽器であったのかもしれない。
最晩年には959に乗っていたというから、筋金入りのポルシェ好きだったのであろう。
(ポルシェ・959)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB959
パリダカの活躍は、今でも鮮明に覚えている。
ちなみに、959のベース車両となっているのは当然のことながら930である。ただし、ボディパネルは全てオリジナル。
まあ、959なんて一生縁がないだろうが、同じ型式の930の中古に乗ることでガマンしよう。
バッテリーは安全か ― 2013年03月25日 01:51
バッテリーは安全か
B787のバッテリーの改善策の資料が、B社から提供されている。
(787型機プログラム | ボーイングの対応策)
http://787updates.newairplane.com/Boeing787Updates/media/Boeing787Updates/Certification/Webcast/Boeing-787-solution-presentation-Japanese.pdf
1時間半以上に渡る、説明会のビデオも観ることができる。
(Watch the complete 787 technical briefing below.)
http://787updates.newairplane.com/Certification/Webcast
ハッキリ言って、目新しいことは何もない。
バッテリーの発火の原因は依然として不明なまま、セルの製造工程における検査の強化が、唯一の対応策となっている。
セルの設計変更は、全くない!。
これは、欺瞞(ぎまん)というやつだ。
(欺瞞)
http://kotobank.jp/word/%E6%AC%BA%E7%9E%9E
「あざむくこと。だますこと。」とある。
問題は、バッテリーがバッテリーとしての機能を果たせなくなることであり、既にそうした「事故」が2回も発生しているにも拘らず、その対応については有効な手立てを打てないでいる。
飛行中のバッテリーは、バックアップ電源として、飛行機の操縦に重要な役割を果たす。このことは、資料にも明記されている。メインバッテリーだけではなく、APUバッテリーも含めてバックアップの役割を負っている。
もう一つ、見過ごすことが出来ないのが、過充電の事実が認められないにも拘らず、発火事故が起こったことを認めていながら、その原因を突き止めないままで飛行を再開しようとする態度である。
地上施設を持たないローカル空港でも、バッテリーを用いて地上作業を支援することは、非常に大切なことである。もちろん、この機能が失われたとしても、乗客の安全に決定的な影響はないかもしれないが、飛行が継続できなくなる恐れは十分ある。
これは、製品としては、欠陥品ということになりはしないか。
しかも、累計飛行時間で5万時間毎に1回起こる。5千機の787が飛行するようになれば、10時間に1回・・・。1日に2回以上の発生である。
この発生が、充電電圧のコントロールでどの程度軽減されると見込んでいるのかの発表はない。
そもそも、それが原因なのかどうかもはっきりしない。とんちんかんな対策をしているだけかもしれない。
世界に向かって、技術力の無さをアピールしているだけなのではないか。
十分なテストを行うというなら、10万時間の負荷試験を行い、現象の発生を確認すべきだろう。
改善されたセルにより、バッテリー機能が維持できるというのなら、その証拠を示すべきではないのか。
百万言を費やすよりも、説得力がある。
B社は、そのテストを乗客を乗せた飛行機で行おうとしいているのではないか。それを、規制当局であるFAAが承認しようとしているのではないか。
米運輸安全委員会(NTSB)は、運行に関する権限を持っていない。調査し、勧告するだけである。それに従うかどうかは、規制当局の判断ということになる。
性急な飛行再開の動きは、NTSBの調査に対する牽制とも受け取れる。
来月には、NTSBの主催する検証会(フォーラム)が行われると伝えられている。外部の専門家も出席するという。
この検証会の行方に、浮沈子は注目している。
たとえ、FAAが運行再開を認めたとしても、キャリアが実際に飛ばすかどうかは、また別の問題なのだ。
B787のバッテリーの改善策の資料が、B社から提供されている。
(787型機プログラム | ボーイングの対応策)
http://787updates.newairplane.com/Boeing787Updates/media/Boeing787Updates/Certification/Webcast/Boeing-787-solution-presentation-Japanese.pdf
1時間半以上に渡る、説明会のビデオも観ることができる。
(Watch the complete 787 technical briefing below.)
http://787updates.newairplane.com/Certification/Webcast
ハッキリ言って、目新しいことは何もない。
バッテリーの発火の原因は依然として不明なまま、セルの製造工程における検査の強化が、唯一の対応策となっている。
セルの設計変更は、全くない!。
これは、欺瞞(ぎまん)というやつだ。
(欺瞞)
http://kotobank.jp/word/%E6%AC%BA%E7%9E%9E
「あざむくこと。だますこと。」とある。
問題は、バッテリーがバッテリーとしての機能を果たせなくなることであり、既にそうした「事故」が2回も発生しているにも拘らず、その対応については有効な手立てを打てないでいる。
飛行中のバッテリーは、バックアップ電源として、飛行機の操縦に重要な役割を果たす。このことは、資料にも明記されている。メインバッテリーだけではなく、APUバッテリーも含めてバックアップの役割を負っている。
もう一つ、見過ごすことが出来ないのが、過充電の事実が認められないにも拘らず、発火事故が起こったことを認めていながら、その原因を突き止めないままで飛行を再開しようとする態度である。
地上施設を持たないローカル空港でも、バッテリーを用いて地上作業を支援することは、非常に大切なことである。もちろん、この機能が失われたとしても、乗客の安全に決定的な影響はないかもしれないが、飛行が継続できなくなる恐れは十分ある。
これは、製品としては、欠陥品ということになりはしないか。
しかも、累計飛行時間で5万時間毎に1回起こる。5千機の787が飛行するようになれば、10時間に1回・・・。1日に2回以上の発生である。
この発生が、充電電圧のコントロールでどの程度軽減されると見込んでいるのかの発表はない。
そもそも、それが原因なのかどうかもはっきりしない。とんちんかんな対策をしているだけかもしれない。
世界に向かって、技術力の無さをアピールしているだけなのではないか。
十分なテストを行うというなら、10万時間の負荷試験を行い、現象の発生を確認すべきだろう。
改善されたセルにより、バッテリー機能が維持できるというのなら、その証拠を示すべきではないのか。
百万言を費やすよりも、説得力がある。
B社は、そのテストを乗客を乗せた飛行機で行おうとしいているのではないか。それを、規制当局であるFAAが承認しようとしているのではないか。
米運輸安全委員会(NTSB)は、運行に関する権限を持っていない。調査し、勧告するだけである。それに従うかどうかは、規制当局の判断ということになる。
性急な飛行再開の動きは、NTSBの調査に対する牽制とも受け取れる。
来月には、NTSBの主催する検証会(フォーラム)が行われると伝えられている。外部の専門家も出席するという。
この検証会の行方に、浮沈子は注目している。
たとえ、FAAが運行再開を認めたとしても、キャリアが実際に飛ばすかどうかは、また別の問題なのだ。
バッテリーといえば ― 2013年03月25日 10:49
バッテリーといえば
ボイジャー1号が、太陽系を離れて恒星間空間に進出しようとしている。
(ボイジャー1号、太陽系の外へ)
http://news.mynavi.jp/news/2013/03/22/148/
1977年に地球を飛び立ってから35年(!)、その間、データを地球に向かって送り続けている。
もちろん、太陽電池なんて使い物にはならないので、搭載しているのは原子力電池である。
(Voyager 1 has entered a new region of space, sudden changes in cosmic rays indicate:元記事)
http://www.agu.org/news/press/pr_archives/2013/2013-11.shtml
(NASA Voyager Status Update on Voyager 1 Location:NASAは、否定)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2013-107
(NASA Voyager 1 Encounters New Region in Deep Space:関連のページ)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2012-381
(ボイジャー計画:現状:原子力電池の記述あり)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E8%A8%88%E7%94%BB#.E7.8F.BE.E7.8A.B6
原子力電池については、このブログでも既に触れた。
(原子力電池)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/08/07/6533777
引用ばかりで恐縮だが、要するに、プルトニウムなどの崩壊熱を、ゼーベック効果を利用した熱電変換素子を使用して電流に変えて、電源として利用するものである。
原子力電池を利用した衛星などは、以下のページに詳しい。
(原子力電池:適用分野)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E9%9B%BB%E6%B1%A0#.E9.81.A9.E7.94.A8.E5.88.86.E9.87.8E
現在活躍中の火星探査機キュリオシティにも、ボーイング社製の原子力電池が搭載されている。
熱電変換効率の低さから、大電流を取り出すことが出来ないことから、一般の電源として使用することは困難と考えられるが、深宇宙探査には不可欠な電池(発電器)である。
35年も使用できるというのは、実に驚きだ。
プルトニウム238の半減期は87.7年であるため、長寿命の電池を作ることが出来る。
アルファ崩壊なので、放射線の遮蔽は紙一枚で可能(線量が低い場合)で、かつて心臓のペースメーカーの電源として利用されたこともある。
体内被曝については、極めて高い毒性を有し、「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」ともいわれている。
(プルトニウム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
まあ、地球上で電池にするのは止めといた方がよさそうですな。
恒星間空間くらい広々した所でなら、伸び伸びと使用できるというものである。
人が作りし物が、太陽系を超えて旅していると思うと、感慨深いものがある。
と同時に、なんだ、まだそんなところをうろちょろしてたんだ、という気にもなる。太陽系の広大無辺さを改めて知る。
さらには、宇宙というのが、人間の空間尺度では計り知れない大きさであることを感じる。
180おくきろめーとるとかいわれても、180メートルよりは長いという程度の感覚しかない(おかしくね?)。
浮沈子が、自動車で年間1万km走ったとしても、180万年かかるということになる。リッター10kmの燃費のクルマで走ったとしても、1.8億リッター、180万立米のガソリンを使うことになる。10立米のタンクローリーで、18万台・・・。
リッター160円(ハイオクなんで)として、288億円になる。
まあ、道路ないし、空気ないし、ガソリンスタンドないし、修理工場ないし、運転飽きるし、そんなに生きてないし、無意味な計算ではある。
要するに、そんな遠いところを孤独に飛んでいる衛星から、いまだに(17時間くらいかけて)電波が届くというのがカンドーものである。
それを支えているバッテリーというのも大したものだ。
ボイジャー1号が、太陽系を離れて恒星間空間に進出しようとしている。
(ボイジャー1号、太陽系の外へ)
http://news.mynavi.jp/news/2013/03/22/148/
1977年に地球を飛び立ってから35年(!)、その間、データを地球に向かって送り続けている。
もちろん、太陽電池なんて使い物にはならないので、搭載しているのは原子力電池である。
(Voyager 1 has entered a new region of space, sudden changes in cosmic rays indicate:元記事)
http://www.agu.org/news/press/pr_archives/2013/2013-11.shtml
(NASA Voyager Status Update on Voyager 1 Location:NASAは、否定)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2013-107
(NASA Voyager 1 Encounters New Region in Deep Space:関連のページ)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2012-381
(ボイジャー計画:現状:原子力電池の記述あり)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E8%A8%88%E7%94%BB#.E7.8F.BE.E7.8A.B6
原子力電池については、このブログでも既に触れた。
(原子力電池)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/08/07/6533777
引用ばかりで恐縮だが、要するに、プルトニウムなどの崩壊熱を、ゼーベック効果を利用した熱電変換素子を使用して電流に変えて、電源として利用するものである。
原子力電池を利用した衛星などは、以下のページに詳しい。
(原子力電池:適用分野)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E9%9B%BB%E6%B1%A0#.E9.81.A9.E7.94.A8.E5.88.86.E9.87.8E
現在活躍中の火星探査機キュリオシティにも、ボーイング社製の原子力電池が搭載されている。
熱電変換効率の低さから、大電流を取り出すことが出来ないことから、一般の電源として使用することは困難と考えられるが、深宇宙探査には不可欠な電池(発電器)である。
35年も使用できるというのは、実に驚きだ。
プルトニウム238の半減期は87.7年であるため、長寿命の電池を作ることが出来る。
アルファ崩壊なので、放射線の遮蔽は紙一枚で可能(線量が低い場合)で、かつて心臓のペースメーカーの電源として利用されたこともある。
体内被曝については、極めて高い毒性を有し、「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」ともいわれている。
(プルトニウム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
まあ、地球上で電池にするのは止めといた方がよさそうですな。
恒星間空間くらい広々した所でなら、伸び伸びと使用できるというものである。
人が作りし物が、太陽系を超えて旅していると思うと、感慨深いものがある。
と同時に、なんだ、まだそんなところをうろちょろしてたんだ、という気にもなる。太陽系の広大無辺さを改めて知る。
さらには、宇宙というのが、人間の空間尺度では計り知れない大きさであることを感じる。
180おくきろめーとるとかいわれても、180メートルよりは長いという程度の感覚しかない(おかしくね?)。
浮沈子が、自動車で年間1万km走ったとしても、180万年かかるということになる。リッター10kmの燃費のクルマで走ったとしても、1.8億リッター、180万立米のガソリンを使うことになる。10立米のタンクローリーで、18万台・・・。
リッター160円(ハイオクなんで)として、288億円になる。
まあ、道路ないし、空気ないし、ガソリンスタンドないし、修理工場ないし、運転飽きるし、そんなに生きてないし、無意味な計算ではある。
要するに、そんな遠いところを孤独に飛んでいる衛星から、いまだに(17時間くらいかけて)電波が届くというのがカンドーものである。
それを支えているバッテリーというのも大したものだ。
納車日決定 ― 2013年03月25日 16:22
納車日決定
車庫証明を無事に届けて、全ての手配が整った。
そして、今週金曜、弥生も末の9日(29日)に納車日が決まった。
花のもとにて、春走らん。
83タルガが浮沈子の元にやってくるわけだな。
当日は、斎戒沐浴、身を清めてお迎えしなければならん!。
これでやっと、「俺に乗ってくれ!」という、呪いから開放される。
そのうち、「俺を売ってくれ!」と言い出さないか心配だが・・・。
ご先祖様をお迎えするに当り、疎開させられるボクスターは、いい迷惑である。
今日も、病院へ行くために休んでいる浮沈子を乗せて、横浜までかっ飛ばす。東名は混んでいて法定速度準守であるが、帰りの第三京浜では、深々とアクセルペダルを踏み込んで、水平対向6気筒エンジンを存分に歌わせる。
料金所を出て多摩川の橋を渡る時も、7200回転のレッドゾーンまで、何のストレスもなくキッチリ回って、シフトアップするとトルクがのっている5000回転の辺りに落ちる。
いい感じだ。
この車を手放すことは、当分無いだろうと確信する。
心に効く。
小雨模様だったので、さすがにオープンにはしなかったが、ブレーキをかけても不安は無い。ハンドリングは、ちょっと危うい感じになるが、十分に減速したコーナーリングを心がければ、雨の日ドライブも卒なくこなす。
タルガは、どんな走りを見せてくれるのだろうか。
キッチリとしたメンテナンス(オイル交換、バルブクリアランス調整、リアタイヤの履き換え)と、ノーズブラでワンポイントのおしゃれをさせて、当面は軽量化に励むことになる。後席取ったり、ボンネット換えたり。
さすがに雨の日運転は遠慮したいが、これからの季節を満喫することができるだろう。
あそこにも、行ってみたいし、ここにも行ってみたい(吉野屋と松屋とすき屋かあ?)。911ライフの始まりにウキウキする。
クーペを選んでいたら、こんなにワクワクしていただろうか。
タルガにして、本当に正解だったと思う。
あとは、指折り数えて待つばかり。
画像はこちらのページに載っていた、素敵なイラスト。
(porsche 911 sc targa)
http://fineartamerica.com/featured/1-porsche-911-sc-targa-alain-jamar.html
車庫証明を無事に届けて、全ての手配が整った。
そして、今週金曜、弥生も末の9日(29日)に納車日が決まった。
花のもとにて、春走らん。
83タルガが浮沈子の元にやってくるわけだな。
当日は、斎戒沐浴、身を清めてお迎えしなければならん!。
これでやっと、「俺に乗ってくれ!」という、呪いから開放される。
そのうち、「俺を売ってくれ!」と言い出さないか心配だが・・・。
ご先祖様をお迎えするに当り、疎開させられるボクスターは、いい迷惑である。
今日も、病院へ行くために休んでいる浮沈子を乗せて、横浜までかっ飛ばす。東名は混んでいて法定速度準守であるが、帰りの第三京浜では、深々とアクセルペダルを踏み込んで、水平対向6気筒エンジンを存分に歌わせる。
料金所を出て多摩川の橋を渡る時も、7200回転のレッドゾーンまで、何のストレスもなくキッチリ回って、シフトアップするとトルクがのっている5000回転の辺りに落ちる。
いい感じだ。
この車を手放すことは、当分無いだろうと確信する。
心に効く。
小雨模様だったので、さすがにオープンにはしなかったが、ブレーキをかけても不安は無い。ハンドリングは、ちょっと危うい感じになるが、十分に減速したコーナーリングを心がければ、雨の日ドライブも卒なくこなす。
タルガは、どんな走りを見せてくれるのだろうか。
キッチリとしたメンテナンス(オイル交換、バルブクリアランス調整、リアタイヤの履き換え)と、ノーズブラでワンポイントのおしゃれをさせて、当面は軽量化に励むことになる。後席取ったり、ボンネット換えたり。
さすがに雨の日運転は遠慮したいが、これからの季節を満喫することができるだろう。
あそこにも、行ってみたいし、ここにも行ってみたい(吉野屋と松屋とすき屋かあ?)。911ライフの始まりにウキウキする。
クーペを選んでいたら、こんなにワクワクしていただろうか。
タルガにして、本当に正解だったと思う。
あとは、指折り数えて待つばかり。
画像はこちらのページに載っていた、素敵なイラスト。
(porsche 911 sc targa)
http://fineartamerica.com/featured/1-porsche-911-sc-targa-alain-jamar.html
83タルガの真実 ― 2013年03月25日 20:13
83タルガの真実
納車まで、あと4日となった。
この時期が、クルマを買うという行為の中で、もっとも浮き足立つ時期である。
手続きをほぼ終え(後は任意保険のみ)、納車を待つのみで、ウキウキ、ワクワク、ソワソワ、ドキドキ・・・。
そんな今日、911デイズVol.39の23ページに、画像の記事が出ているのを見つけた。
83年をもって、911は生産中止になるところだったというのだ。
(ポルシェ:ロードカー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7#.E3.83.AD.E3.83.BC.E3.83.89.E3.82.AB.E3.83.BC
年表を見ると、確かに924が熟成期に入っているし、928も6年目、944が登場する年でもある。
水冷FRポルシェの系譜が、ほぼ完成される時期であったわけだ。
しかし、ネットを見ても、83年で911の生産終了という記事はない。
(ポルシェ・944)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB944
「ボディ形状は2ドア4座クーペであり、当時のポルシェ最高責任者ペーター・シュッツの政策で、当初は911の後継車として位置づけられていた。」とあるのみで、911(930)も同時に売られていたわけだ。
うーん、本当のところはどうなのだろうか。
ネットを徘徊すること数時間(!)、ようやく、以下の記事を見つけた。
(スポーツカー・レジェンド10 ポルシェ ボクスター - 「脱911」数十年越しの悲願が実現した歴史的モデル)
http://news.mynavi.jp/series/sportscar/010/index.html
「ポルシェは1965(昭和40)年に911を発売したが、それから7年後の1972年、創業家のポルシェ一族が経営から手を引いた。後を受け継いだ技術者兼経営者のエルンスト・フールマン氏は、その時点で911の設計はすでに古く、世代交代が必要と考え、「新世代ポルシェ」というべき完全新設計のモデルを開発した。それが924と928だ。当時、911は数年以内に生産を終了し、924と928が後を受け継ぐことが既定路線だった。」とある。
924が76年、928が77年だから、83年よりもずっと前から、FRポルシェに移行しようとしていたわけだ。
しかし、記事にあるように、クルマの出来良く、そこそこ売れはしたものの、やはりRRの911の置き換えはできなかった。
この記事の筆者によれば、それを成し遂げたのがボクスターだという(ホントかよ?)。
確かに、924の後継であった968や、FRポルシェの金字塔であった928(これ、いつかは乗りたいクルマの一つ)が消えたのが95年。
翌96年に2.5リッターの986ボクスターが彗星の如く登場し、売れに売れたのは事実である。
「このボクスターは売れた。ようやく、やっと、念願かなってポルシェは911以外のヒットモデルを生み出すことに成功したのだ。苦節数十年での悲願達成だった。その後のポルシェは、まるで911の呪縛から開放されたかのように、カイエン、パナメーラとヒットモデルを連発していくことになる。」とある。
また、ウィキペディアのポルシェの記事にも、「スポーツカー専業からの脱却」として取り上げられ、「ポルシェは創業以来2人乗りもしくは小さな後部座席を備えるスポーツカーを専門にしていたが、スポーツカーという限られた市場だけに依存した経営から脱却するために人気の高いSUV市場への参入を画策。」と書かれている。
「・・・スポーツカー専業メーカーではなくなっている。」とあるように、カイエン、パナメーラについては、従来のポルシェのスポーツカーの系譜とは異なる流れを作り出してきた。
しかし、ボクスターが、911の後継になったわけではないし、浮沈子に言わせれば、914のリメイクともいえるわけで、しかも、水冷エンジンについては、996型の911も搭載するなど、決して911を置き換えようとする車種ではない。
ポルシェは、ターボを頂点とする911の鉄壁のヒエラルキーを構築し、ケイマンR(330馬力)といえども、同時期の997型のカレラ(後期型345馬力)を越えるパワーを与えなかった。
このことからも、ボクスターをもって、911の後継車種ということはできないし、996型の911を投入した時点では、ポルシェがRRの911を正常進化させてスポーツカーのフラッグシップとしていく路線は固まっていたのだろう。
では、83型930が最後の911というのは、やはりガセなのか。
ここに、L4ポルシェについて書かれた記事がある。読み応えのある記事だ。
(L4ポルシェ物語 第3章 栄枯盛衰 1話 944と911)
http://www.ad-vantage.co.jp/924/gold/10301.html
「ただ、やはり頭の堅い911フリークは、944を素晴らしい車だと言う事、真のポルシェである事を認めても、 これを「911の後継車」と言う位置には置こうとはしなかった。
まだまだ911の後継車となるためのカリスマが薄く(と言うより、発表されたばかりの車にカリスマを求める方が無理な話だが)、 シュッツは911と944を並行して、次第に911を944にフェードアウトさせていく方針で進める事にする。
そのため911は延命作業を施される事になる。まず「アメリカ人」に受ける(くどいようだが、シュッツは「アメリカ人」だ)様、 82年にカブリオレボディーを追加、またエンジンは3Lから3.2Lにアップされ、排気量アップ後の名前をあの栄光の『カレラ』を名乗らせた。」とある。
ちょうど83年頃の記事になる。
この記事は、924から944、968に至るL4エンジン(直列4気筒)搭載車の系譜を追ったものだが、ペーター・シュッツが、924では911の後継車種にはなりえないことから、944をその役回りに仕立て上げ、徐々に交代させようとしていたことは確からしい。
しかし、911は消えなかった。
消えたのは、968であり、928の方であった。
ボクスターは、996と兄弟車として生まれ、ケイマンを加えて現在に至っている。
83ポルシェが、最後の911になるという思惑は、確かにあったのかもしれないが、現実に、それに相応しい対応が採られることはなかった。
幻の最終型である。
そんないわく付きの83タルガが、今週末には我が家にやってくる。
しかも、3164ccのエンジンに換装したやつが。
L4ポルシェの記事には、次のように書かれている。
「20世紀後半、マスキー法とオイルショックの狭間に立ったポルシェ社は、落ち込むスポーツカー市場の生き残り策として、 水冷直列4気筒エンジンをFR駆動にした、新しい時代のスポーツカーの生産に着手した。
924と呼ばれるそれは、時代のニーズに合わせて、944、968と進化を遂げ、かつては911を向うに追いやるほどの勢力を誇っていたが、 日本車の急速なパワーアップに伴い,次第に競争力を失っていった。」とある。
「世界的に有名なモーター・ジャーナリストで、かつてのグランプリ・レーサーでもあった、 ポール・フレール氏の言葉を引用させてもらおう。
「ポルシェが作った物に、間違いは無いのだ・・・・・」」と結ばれている。
そのP・Fも既に故人である。
911に乗るということ、それは、単に機械製品としての自動車に乗ることではない。
50年の長きに渡って、幾度となく消滅の危機に瀕しながら、しぶとく生き残ってきたビッグネームの歴史を背負い、その歴史に新たなページを書き加えるということでもある。
それが、83タルガの真実なのだ。
納車まで、あと4日となった。
この時期が、クルマを買うという行為の中で、もっとも浮き足立つ時期である。
手続きをほぼ終え(後は任意保険のみ)、納車を待つのみで、ウキウキ、ワクワク、ソワソワ、ドキドキ・・・。
そんな今日、911デイズVol.39の23ページに、画像の記事が出ているのを見つけた。
83年をもって、911は生産中止になるところだったというのだ。
(ポルシェ:ロードカー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7#.E3.83.AD.E3.83.BC.E3.83.89.E3.82.AB.E3.83.BC
年表を見ると、確かに924が熟成期に入っているし、928も6年目、944が登場する年でもある。
水冷FRポルシェの系譜が、ほぼ完成される時期であったわけだ。
しかし、ネットを見ても、83年で911の生産終了という記事はない。
(ポルシェ・944)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB944
「ボディ形状は2ドア4座クーペであり、当時のポルシェ最高責任者ペーター・シュッツの政策で、当初は911の後継車として位置づけられていた。」とあるのみで、911(930)も同時に売られていたわけだ。
うーん、本当のところはどうなのだろうか。
ネットを徘徊すること数時間(!)、ようやく、以下の記事を見つけた。
(スポーツカー・レジェンド10 ポルシェ ボクスター - 「脱911」数十年越しの悲願が実現した歴史的モデル)
http://news.mynavi.jp/series/sportscar/010/index.html
「ポルシェは1965(昭和40)年に911を発売したが、それから7年後の1972年、創業家のポルシェ一族が経営から手を引いた。後を受け継いだ技術者兼経営者のエルンスト・フールマン氏は、その時点で911の設計はすでに古く、世代交代が必要と考え、「新世代ポルシェ」というべき完全新設計のモデルを開発した。それが924と928だ。当時、911は数年以内に生産を終了し、924と928が後を受け継ぐことが既定路線だった。」とある。
924が76年、928が77年だから、83年よりもずっと前から、FRポルシェに移行しようとしていたわけだ。
しかし、記事にあるように、クルマの出来良く、そこそこ売れはしたものの、やはりRRの911の置き換えはできなかった。
この記事の筆者によれば、それを成し遂げたのがボクスターだという(ホントかよ?)。
確かに、924の後継であった968や、FRポルシェの金字塔であった928(これ、いつかは乗りたいクルマの一つ)が消えたのが95年。
翌96年に2.5リッターの986ボクスターが彗星の如く登場し、売れに売れたのは事実である。
「このボクスターは売れた。ようやく、やっと、念願かなってポルシェは911以外のヒットモデルを生み出すことに成功したのだ。苦節数十年での悲願達成だった。その後のポルシェは、まるで911の呪縛から開放されたかのように、カイエン、パナメーラとヒットモデルを連発していくことになる。」とある。
また、ウィキペディアのポルシェの記事にも、「スポーツカー専業からの脱却」として取り上げられ、「ポルシェは創業以来2人乗りもしくは小さな後部座席を備えるスポーツカーを専門にしていたが、スポーツカーという限られた市場だけに依存した経営から脱却するために人気の高いSUV市場への参入を画策。」と書かれている。
「・・・スポーツカー専業メーカーではなくなっている。」とあるように、カイエン、パナメーラについては、従来のポルシェのスポーツカーの系譜とは異なる流れを作り出してきた。
しかし、ボクスターが、911の後継になったわけではないし、浮沈子に言わせれば、914のリメイクともいえるわけで、しかも、水冷エンジンについては、996型の911も搭載するなど、決して911を置き換えようとする車種ではない。
ポルシェは、ターボを頂点とする911の鉄壁のヒエラルキーを構築し、ケイマンR(330馬力)といえども、同時期の997型のカレラ(後期型345馬力)を越えるパワーを与えなかった。
このことからも、ボクスターをもって、911の後継車種ということはできないし、996型の911を投入した時点では、ポルシェがRRの911を正常進化させてスポーツカーのフラッグシップとしていく路線は固まっていたのだろう。
では、83型930が最後の911というのは、やはりガセなのか。
ここに、L4ポルシェについて書かれた記事がある。読み応えのある記事だ。
(L4ポルシェ物語 第3章 栄枯盛衰 1話 944と911)
http://www.ad-vantage.co.jp/924/gold/10301.html
「ただ、やはり頭の堅い911フリークは、944を素晴らしい車だと言う事、真のポルシェである事を認めても、 これを「911の後継車」と言う位置には置こうとはしなかった。
まだまだ911の後継車となるためのカリスマが薄く(と言うより、発表されたばかりの車にカリスマを求める方が無理な話だが)、 シュッツは911と944を並行して、次第に911を944にフェードアウトさせていく方針で進める事にする。
そのため911は延命作業を施される事になる。まず「アメリカ人」に受ける(くどいようだが、シュッツは「アメリカ人」だ)様、 82年にカブリオレボディーを追加、またエンジンは3Lから3.2Lにアップされ、排気量アップ後の名前をあの栄光の『カレラ』を名乗らせた。」とある。
ちょうど83年頃の記事になる。
この記事は、924から944、968に至るL4エンジン(直列4気筒)搭載車の系譜を追ったものだが、ペーター・シュッツが、924では911の後継車種にはなりえないことから、944をその役回りに仕立て上げ、徐々に交代させようとしていたことは確からしい。
しかし、911は消えなかった。
消えたのは、968であり、928の方であった。
ボクスターは、996と兄弟車として生まれ、ケイマンを加えて現在に至っている。
83ポルシェが、最後の911になるという思惑は、確かにあったのかもしれないが、現実に、それに相応しい対応が採られることはなかった。
幻の最終型である。
そんないわく付きの83タルガが、今週末には我が家にやってくる。
しかも、3164ccのエンジンに換装したやつが。
L4ポルシェの記事には、次のように書かれている。
「20世紀後半、マスキー法とオイルショックの狭間に立ったポルシェ社は、落ち込むスポーツカー市場の生き残り策として、 水冷直列4気筒エンジンをFR駆動にした、新しい時代のスポーツカーの生産に着手した。
924と呼ばれるそれは、時代のニーズに合わせて、944、968と進化を遂げ、かつては911を向うに追いやるほどの勢力を誇っていたが、 日本車の急速なパワーアップに伴い,次第に競争力を失っていった。」とある。
「世界的に有名なモーター・ジャーナリストで、かつてのグランプリ・レーサーでもあった、 ポール・フレール氏の言葉を引用させてもらおう。
「ポルシェが作った物に、間違いは無いのだ・・・・・」」と結ばれている。
そのP・Fも既に故人である。
911に乗るということ、それは、単に機械製品としての自動車に乗ることではない。
50年の長きに渡って、幾度となく消滅の危機に瀕しながら、しぶとく生き残ってきたビッグネームの歴史を背負い、その歴史に新たなページを書き加えるということでもある。
それが、83タルガの真実なのだ。
最近のコメント