代替燃料 ― 2014年07月26日 06:29
代替燃料
水素は21世紀の代替燃料にはなりえない。
ちょっと衝撃的なキャッチだが、記事を読むとなるほどと思う。
(水素は21世紀の代替エネルギー源にはなり得ない…フロスト&サリバン)
http://response.jp/article/2014/07/25/228502.html
この記事のポイントと突っ込みどころは、いくつかある。
・水から水素を抽出する電気分解のプロセスでは、抽出された水素が有する発電量よりも多い電力が消費されてしまう
→当然の話だ。もしも、投入される電力より多くの化学エネルギーが得られるなら、物理化学の法則は崩壊する。
・水素はほぼ全ての格納容器から通り抜けてしまうため、貯蔵が非常に難しい。圧縮水素の場合、放出される水素は大気放出よりも少ないが、水素を圧縮する工程で使用可能な水素エネルギーの約2%が消費されてしまう。
→水素の性質により避けがたいが、圧縮にかかる2パーセントのロスは、決定的な要素ではない。
・水素を電力として利用するためには、(水から水素に変換し、さらに)水素から電力への変換が必要である(ため、複数回のプロセスを要する)。
→既に水素があるならば、変換は一度で済む。
・電力として用いられるエネルギーを電池に貯蔵する方が、水素を貯蔵タンクに保存する方法よりも簡単で、コストも低い。
→そのとおり。しかし、電池からも放電してエネルギーが失われること、電池は充放電を繰り返すことにより劣化し、寿命があること、最も軽いリチウムイオン二次電池でも、自動車用の蓄電池としては重く、コストもかかることを無視している。
この記事の内容からは、詳細なデータは分からないが、上記のポイントから21世紀の代替燃料とならないという結論を導くとは、大したものだ!。
全ては、石油や石炭、天然ガスといった炭化水素を燃焼させるプロセスを前提とした、化石燃料との比較である。
炭化水素を燃焼させれば、二酸化炭素が発生し、それが地球温暖化の原因の一つになっていて、世界は今、この問題に取り組んでいる。
そんなことは、全く無視して、燃料としての経済効率だけを追求している。
また、化石燃料は数万年という短期的には枯渇が確実で、未来永劫文明を支えていくわけには行かない。
この記事の内容を要約すると、「水は21世紀の代替エネルギー源にはなり得ない」とするのが適当だ。
それなら、納得できる。
話は、水を電気分解して水素を得るところからスタートしているので、燃料としては水ということでなければ辻褄が合わない。
その貯蔵、運搬形態としての水素という話で整理しなければならないだろう。
確かに、水を燃料とするなら有望とはいえないな。
水素の供給は、水から作るのではなく、当面は化石燃料である天然ガスを当てにしなければならない。
指摘にあるように、発電した電力を使って水素を作るくらいなら、最終エネルギー形態である電気を、そのまま使う方が正解だろう。
また、貯蔵方法も、固定用途でよければ、電池の方が簡便である。
わざわざ水素に変換することはない。
水素が優れている点は、圧縮貯蔵が可能で、そこからエネルギーを取り出す際に、二酸化炭素を排出しないという点に尽きる。
全ての化石燃料は、エネルギーを取り出す際に二酸化炭素を発生させる。
また、一般には、電力を使って化石燃料を生産することは出来ない(詳しくは知りませんが)。
だから、そもそも、化石燃料と水素を比較しようということ自体がおかしな話なのだ。
電気を使って作り出すことが出来る化石燃料との比較でなければならない。
もちろん、そんなものはないし、もともとが話にならないのだ。
そうはいっても、水素を使ってうまく文明を回していく方法は、これからの課題だ。
長期的に見れば、太陽エネルギーと光合成で、二酸化炭素から植物が作り出され、植物に寄生する動物が増え、それらが変質して化石燃料が出来上がり、それを燃やして二酸化炭素を発生させているというのは、太陽エネルギーを植物の光合成を通じて化石燃料にストックしているのだともいえる。
今後もどんどん二酸化炭素を発生させて、植物の光合成を盛んにさせ、将来の化石燃料の製造に貢献するというのも文明のあり方かもしれない。
百万年のオーダーで考えれば、別に水素社会を作り上げる必要はない。
化石燃料が出来るまで、地球の営みを待てばいいのだ・・・。
うーん、そんなには待てない!。
そんなせっかちな人類のための、手っ取り早い解決方法が水素なんだろう。
化石燃料の天然ガスから、エネファームで燃料電池発電して、さらに太陽電池で発電して、余った電気はリチウムイオン電池に溜めて、お湯とかは太陽光や燃料電池の発熱などで賄い、電気自動車(近距離)や燃料電池車(概ね200km以上の走行距離)を活用するというのが、22世紀の普通のライフスタイルだろう。
工場や大規模施設、物流などの大型移動体など、どうしても使わざるを得ないところだけに、炭化水素たっぷりの化石燃料を使い、エネルギー密度低く、貯蔵が難しく、効率悪い水素を上手に使っていくしかない。
当面は、化石燃料との共存になる。
確かに、21世紀は有望じゃないかもしれないな。
その意味では、この分析は正しい。
22世紀に期待することにしよう。
(燃料電池車の導入を指示 菅長官、府省庁の公用車に「水素社会実現のため」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140725/plc14072513420020-n1.htm
「菅義偉官房長官は25日午前の閣僚懇談会で、全府省庁で公用車への燃料電池車導入を徹底するよう指示した。水素を燃料とする燃料電池車の利用推進は成長戦略に盛り込まれており、普及を後押しするのが狙い。」
当面は、燃料電池車くらいかなあ。
水素は21世紀の代替燃料にはなりえない。
ちょっと衝撃的なキャッチだが、記事を読むとなるほどと思う。
(水素は21世紀の代替エネルギー源にはなり得ない…フロスト&サリバン)
http://response.jp/article/2014/07/25/228502.html
この記事のポイントと突っ込みどころは、いくつかある。
・水から水素を抽出する電気分解のプロセスでは、抽出された水素が有する発電量よりも多い電力が消費されてしまう
→当然の話だ。もしも、投入される電力より多くの化学エネルギーが得られるなら、物理化学の法則は崩壊する。
・水素はほぼ全ての格納容器から通り抜けてしまうため、貯蔵が非常に難しい。圧縮水素の場合、放出される水素は大気放出よりも少ないが、水素を圧縮する工程で使用可能な水素エネルギーの約2%が消費されてしまう。
→水素の性質により避けがたいが、圧縮にかかる2パーセントのロスは、決定的な要素ではない。
・水素を電力として利用するためには、(水から水素に変換し、さらに)水素から電力への変換が必要である(ため、複数回のプロセスを要する)。
→既に水素があるならば、変換は一度で済む。
・電力として用いられるエネルギーを電池に貯蔵する方が、水素を貯蔵タンクに保存する方法よりも簡単で、コストも低い。
→そのとおり。しかし、電池からも放電してエネルギーが失われること、電池は充放電を繰り返すことにより劣化し、寿命があること、最も軽いリチウムイオン二次電池でも、自動車用の蓄電池としては重く、コストもかかることを無視している。
この記事の内容からは、詳細なデータは分からないが、上記のポイントから21世紀の代替燃料とならないという結論を導くとは、大したものだ!。
全ては、石油や石炭、天然ガスといった炭化水素を燃焼させるプロセスを前提とした、化石燃料との比較である。
炭化水素を燃焼させれば、二酸化炭素が発生し、それが地球温暖化の原因の一つになっていて、世界は今、この問題に取り組んでいる。
そんなことは、全く無視して、燃料としての経済効率だけを追求している。
また、化石燃料は数万年という短期的には枯渇が確実で、未来永劫文明を支えていくわけには行かない。
この記事の内容を要約すると、「水は21世紀の代替エネルギー源にはなり得ない」とするのが適当だ。
それなら、納得できる。
話は、水を電気分解して水素を得るところからスタートしているので、燃料としては水ということでなければ辻褄が合わない。
その貯蔵、運搬形態としての水素という話で整理しなければならないだろう。
確かに、水を燃料とするなら有望とはいえないな。
水素の供給は、水から作るのではなく、当面は化石燃料である天然ガスを当てにしなければならない。
指摘にあるように、発電した電力を使って水素を作るくらいなら、最終エネルギー形態である電気を、そのまま使う方が正解だろう。
また、貯蔵方法も、固定用途でよければ、電池の方が簡便である。
わざわざ水素に変換することはない。
水素が優れている点は、圧縮貯蔵が可能で、そこからエネルギーを取り出す際に、二酸化炭素を排出しないという点に尽きる。
全ての化石燃料は、エネルギーを取り出す際に二酸化炭素を発生させる。
また、一般には、電力を使って化石燃料を生産することは出来ない(詳しくは知りませんが)。
だから、そもそも、化石燃料と水素を比較しようということ自体がおかしな話なのだ。
電気を使って作り出すことが出来る化石燃料との比較でなければならない。
もちろん、そんなものはないし、もともとが話にならないのだ。
そうはいっても、水素を使ってうまく文明を回していく方法は、これからの課題だ。
長期的に見れば、太陽エネルギーと光合成で、二酸化炭素から植物が作り出され、植物に寄生する動物が増え、それらが変質して化石燃料が出来上がり、それを燃やして二酸化炭素を発生させているというのは、太陽エネルギーを植物の光合成を通じて化石燃料にストックしているのだともいえる。
今後もどんどん二酸化炭素を発生させて、植物の光合成を盛んにさせ、将来の化石燃料の製造に貢献するというのも文明のあり方かもしれない。
百万年のオーダーで考えれば、別に水素社会を作り上げる必要はない。
化石燃料が出来るまで、地球の営みを待てばいいのだ・・・。
うーん、そんなには待てない!。
そんなせっかちな人類のための、手っ取り早い解決方法が水素なんだろう。
化石燃料の天然ガスから、エネファームで燃料電池発電して、さらに太陽電池で発電して、余った電気はリチウムイオン電池に溜めて、お湯とかは太陽光や燃料電池の発熱などで賄い、電気自動車(近距離)や燃料電池車(概ね200km以上の走行距離)を活用するというのが、22世紀の普通のライフスタイルだろう。
工場や大規模施設、物流などの大型移動体など、どうしても使わざるを得ないところだけに、炭化水素たっぷりの化石燃料を使い、エネルギー密度低く、貯蔵が難しく、効率悪い水素を上手に使っていくしかない。
当面は、化石燃料との共存になる。
確かに、21世紀は有望じゃないかもしれないな。
その意味では、この分析は正しい。
22世紀に期待することにしよう。
(燃料電池車の導入を指示 菅長官、府省庁の公用車に「水素社会実現のため」)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140725/plc14072513420020-n1.htm
「菅義偉官房長官は25日午前の閣僚懇談会で、全府省庁で公用車への燃料電池車導入を徹底するよう指示した。水素を燃料とする燃料電池車の利用推進は成長戦略に盛り込まれており、普及を後押しするのが狙い。」
当面は、燃料電池車くらいかなあ。
EFRI ― 2014年07月26日 19:32
EFRI
なんだ、PADIのカードじゃないんだ。
(日常での緊急時における救急法を身につけるエマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)Emergency First Response)
http://www.padi.co.jp/visitors/program/cu_efr.asp
(エマージェンシー・ファースト・レスポンス公式サイト)
http://www.emergencyfirstresponse.jp/
「EFRは世界の主な政府機関から承認されています」とあるが、米国、カナダ、北アイルランド(国かあ?)、英国、オーストラリア、イタリア程度だな。
「10 Italian Resuscitation Council
11 Italian Resuscitation Council」
って、ダブってんじゃね(ラテン系かあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
PADIのページの方が、ちゃんとメンテナンスされているようだ。
「EFRは世界の各機関から、正式な規準を満たすプログラムとして承認されています。
1. Canada Occupational Safety and Health
2. Alberta, Canada for Workplace Health and Safety
3. Newfoundland & Labrador, Canada for Workplace Health and Safety
4. Health and Safety Executive (Great Britain) and ( Northern Ireland) for the purposes of first aid in the workplace
5. British Canoe Union (BCU)
6. Espirito Santo Fire Department, Brazil
7. Italian Resuscitation Council
8. National Strength and Condition Association (NSCA), Japan
9. Royal Yachting Association United Kingdom
10. Scouts Association U.K.
11. SkillsActive - United Kingdom
12. Transport Canada
13. Duke of Edinburgh's Award United Kingdom
14. SEMICYUC Sociedad Espanola de Medicina Intensiva, Criticos y Unidades Coronarias (Member of Spanish Resuscitation Council )
15. Department of Community Services (NSW) Australia
16. Department of Communities (QLD) Australia
17. Dept of Education and Training (WA) Australia
18. Queensland Government, Marine Transport Authority, Australia
19. RCNA Endorsement Confirmation, Australia
20. Australia Council for Teaching Swimming and Water Safety (AUTSWIM), Australia
21. NZ Maritime Approval Letter
22. Northwest (UK) SureStart Care for Children
23. Schweizerischer Hangegleiter-Verband
24. Federation Suisse de Vol Libre
25. Sport For All Korea Handball Federation
26. Yacht N Company, Korea
27. Philippine Heart Association Council on CPR
28. Nationally Recognised Training in Australia: HLTCPR201A, HLTFA201A, HLTFA301B, SRXFAD001A
29. Vocational Education and Training (VET) in Australia
30. Korean Body Guard Martial Arts Association
そのほかアメリカ国内ではAmerican Council on Exercise (ACE)、National Oceanic and Atmospheric Association (NOAA)など28の機関に認められています。」
ちゃんと、7番のイタリアは、1つだけカウントされている。
6 ブラジル、8 日本、14 スペイン、21 ニュージーランド、23・24 スイス、25・26・30 韓国、27フィリピンが入っている。
タイとか、インドネシアとか、パラオとか、北マリアナ諸島とか、パプアニューギニアとかはない。
フランス語圏がないというのは、何か気になるな。
スイスは入っているが、ドイツ、オーストリア、オランダなどのドイツ語圏、北欧、ロシア、中国、インド、アフリカ全てと南米の殆どが入っていない・・・。
それでも、これだけの国で、認められているプログラムというのは余りないんじゃないだろうか。
日本語のホームページが、多少しょぼくても、内容に影響はなかろう・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
(会社案内:沿革)
http://www.padi.co.jp/visitors/company/index_history.asp#a
「2002年:
PADIの関連会社Emergency First Response corpによるエマージェンシー・ファースト・レスポンス・プログラムがスタート。
2004:
EFR「子供のためのケア」教材リリース。
2005:
EFRプログラムの改訂(AEDコースの追加)。」
ははあ、PADIの関連会社だったんですね。
PADIの販売網を使って、世界中にEFRをばら撒いている。
結構な話である。
そして、浮沈子もその一員になった・・・。
まあいい。
何かの折に、役に立つことはあるだろうし、この経験は貴重だ。
人様にものを教えることを教わるというのは、なかなか体験できない。
今回、この話題を取り上げたのは、一つにはもちろんカードが届いたからだが、先日ニュースで気になる話が出ていたからだ。
(ヤフー 中古AEDを出品禁止に)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140725/k10013292951000.html
「心臓発作の場合に電気ショックで心臓を正常に戻す医療機器「AED」の中古品が適切に管理されないままネットオークションで個人売買されている問題で、ネットオークション最大手「ヤフオク!」を運営する「ヤフー」は、「生命に直接影響を及ぼす危険性がある」として25日から自主的に中古のAEDの出品を禁止し、サイトからの削除を始めました。」
「安全性と信頼性が求められるはずのAEDが不適切な形で流通しているのは問題だ」
このAEDのところを、CCRに置き換えると、切実な話だな(どちらも切実ですが)。
そもそも、内蔵電池には寿命があるし、電極にも有効期限がある。
AEDの使い方を学んだからといって、迂闊に使って事故が起こった場合、行為者の責任を問われかねない要素が、また増えてしまった。
そもそも、この機械は、本体だって、確か7年経ったら使えないという話になっていたはずである。
「これまでに全国で5000台以上が行方不明となり、一部が中古品としてネットオークションで個人売買されていることが明らかになったものです。
その数は過去2年間で急増し、150台以上に上っています」
買い替え需要が中古市場を活性化させているわけだ。
困った話である。
公共機関や鉄道会社などは、ちゃんと更新しているのだろうが、善意で導入したのはいいが、そのままになっているなどというところはないんだろうか?。
メーカーに返品しないで、中古市場に出回っているところをみると、管理が杜撰になっているのは明らかだ。
エマージェンシー・ファースト・レスポンダーは、こんな問題にも直面するのである。
CCRにも、中古市場があって、売れ筋の機種で程度がいいものは、売買されている。
メーカーも、そこのところは認めていて、次のオーナーも、きちんと登録すれば、サービスを受けられるようになっている(少なくとも、インスピについてはそうだ)。
バッテリーの管理(インスピは使い捨て)、酸素センサーの管理は、日常的なものである。
本体のメンテナンスをしっかりしておけば、消耗部品の交換で、結構長く使うことが出来る。
しかし、それは、あくまでもユーザーにその意識がしっかりあって、完璧なメンテナンスを行い、プレダイブチェックを全てクリアし、制限の範囲内で、保守的に運用するということが前提だ。
中古であるか、新品であるかは問わない。
新品だって、1回でも使えば中古になる・・・。
福野礼一郎という自動車評論家がいて、中古車に関する評論を書いていた。
全てのクルマは中古車である・・・。
乗って走ってナンボのクルマである。
中古車としての評価を行わずに、自動車を語ることは出来ないというそのスタンスは、骨太で正当だ。
まあ、AEDの中古ということになると、話はまた別になるんだが・・・。
CCRの中古については、浮沈子は多くを知らない。
そういったものを買ったことはないし、自分のインスピ(元インスピ?)を売りに出す気もない(只今、改造中!)。
柏崎さんが、インスピのクラシックを手に入れたか、入れようとしているという話を聞いた。
浮沈子は、程度にもよるが、メーカーによるメンテナンスは受けられるはずだと答えておいた。
彼は、マーク6からCCRに接し始めた、21世紀のCCRダイバーである。
浮沈子に言わせれば、ニュータイプだな。
浮沈子だって、イントラから言わせれば、ニュータイプだろう(ソフノライムのパッキングの度に、愚痴を聞かされてるんだから)。
キャリブレーションを自動で行うのは当たり前、コンピューターが酸素をブレンドしてくれるのは当たり前、PO2の異常を警告してくれるのは当たり前・・・。
浮沈子は、リブリーザーで潜るのが当たり前の潜水経験を重ねてきたので、簡単で便利な機種が出れば、さっさと乗り換えるのは当たり前だと思っている。
W124のベンツじゃないんだから、CCRの吸い心地がいいとか、操作性がいいとか(まあ、これは重要ですが)、最善か無か、とかはいわないが、そのうち、CCR評論家とか出てきて、中古CCRを語らずして、CCRを語ることなかれ!、とかいう話になっているかもしれない。
まあ、AEDの中古ということになると、話はまた別になるんだが・・・。
宇宙では、中古ロケットではないが、使い捨てロケットをリユースする話が進行中だ。
(F9R Flight Test | 1,000m:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=ZwwS4YOTbbw
どんな機械でも、きちんとメンテナンスされて、メーカーの管理が行き届いていれば、安心して使うことが出来る。
それには、メーカーだけではなく、販売や保守、実際に使うユーザーが、同じ意識の上に立ち、製品の品質に注意を払い続けることが前提だ。
AEDは、ズブのシロウトが、使用前点検を行わずに、いきなり使い始める(だって、緊急だもん!)わけで、設置している管理者が、しっかりとしたメンテナンスを行い、いつでも使えるようにしておくことを前提とした機械である。
しかも、あろうことか、高圧電流を流して、心臓を止めてしまう(正確には、心室細動を止める)という、考えてみれば恐ろしい機械である。
(AEDは心臓を止める道具)
http://libham99.blog.fc2.com/blog-entry-27.html
「突然起こる心臓の不規則なリズムを「心室細動」と言い、心臓がけいれんしてる状態のことです。」
「AEDを使って心臓の不規則な動きをどうやって取り除くの?となりますが、AEDの電気ショックで一度心臓を止めてしまいます。」
「AEDの電気ショックによって一度停まった心臓は、心臓の細胞にエネルギーが残っていれば、またすぐ動き出します。その時は元の通りの規則正しい心臓のリズムに戻ってくれるはずというのがAED(除細動)の仕組みです。」
「AEDは心臓を止める道具、AEDは完全に停まった心臓には効果がない、AEDだけでは助からない」
まあ、こんな恐ろしい医療器械を、正規のメンテナンスも施さずに野放しにしている規制当局も呆れたものだが、万が一、そんな未整備のAEDを掴まされて除細動させられたら、善意の救命も何もあったものではない。
取引を停止するだけでは不十分だ。
中古期限切れのAEDは、即刻、国の責任で全量買い取り、へたった電気回路やバッテリー、パッドを交換してリユースすべきだ。
まあ、そこにまた、天下り団体を作るのが関の山なんだろうが・・・。
メーカーや、販売店にも、売りっぱなしにした責任があるわけで、そういったルートを作らずに、ヤフーに取扱いを止めさせてよしとする姿勢はいかがなものか。
AEDの普及自体も十分ではなく、周知もされておらず、地域での設置場所も分からない。
浮沈子の自宅から、最も近い場所はどこなのか、実は知らないのだ!(東急池上線の駅には漏れなく設置されているということしか知らない)。
(AED(自動体外式除細動器)の設置)
http://www.tokyu.co.jp/company/csr/society/railway_environment/
「世田谷線の一部の駅を除くすべての駅にAEDを設置しています(世田谷線は三軒茶屋駅、上町駅、下高井戸駅のみ設置)。AEDは、心臓が不規則にけいれんし、血液を送り出せなくなる「心室細動」が起きた場合に、電気ショックを与え、心臓のリズムを正常にもどすための機器です。非常時にはどなたでもご利用いただけます。」
ちゃんと電池交換したり、パッドの有効期限切れとか確認してんだろうか。
使用期限を過ぎたAEDは、どうやって処分してるのか。
(全国のAED設置場所が検索できます。)
http://www.qqzaidan.jp/AED/aed.htm
「あなた、AED持ってきてください!」
講習では、こんなセリフを馬鹿の一つ覚えのように繰り返すが、せめて、スマホにこのページを登録しておかなければ、その求めに応じることは出来ない。
しかし、このページには、東急線の駅は登録されていない(東急は、バスだけ・・・)。
自主登録に任せていて、義務化もされていない。
こんなところから、改善していかなければならないんだろうな。
また、浮沈子が気になるのは、大病院なのに、1台しか公表していないところがあるということだ。
「公益財団法人東京都保健医療公社 荏原病院 防災倉庫」
おそらく、院内には10台以上のAEDがあると思われるが、大部分は患者用ということで、院外での使用なんて想定していないんだろう。
それにしても、防災倉庫って・・・。
パッドの有効期限とかの管理は、だいじょうび?。
なんだ、PADIのカードじゃないんだ。
(日常での緊急時における救急法を身につけるエマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)Emergency First Response)
http://www.padi.co.jp/visitors/program/cu_efr.asp
(エマージェンシー・ファースト・レスポンス公式サイト)
http://www.emergencyfirstresponse.jp/
「EFRは世界の主な政府機関から承認されています」とあるが、米国、カナダ、北アイルランド(国かあ?)、英国、オーストラリア、イタリア程度だな。
「10 Italian Resuscitation Council
11 Italian Resuscitation Council」
って、ダブってんじゃね(ラテン系かあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
PADIのページの方が、ちゃんとメンテナンスされているようだ。
「EFRは世界の各機関から、正式な規準を満たすプログラムとして承認されています。
1. Canada Occupational Safety and Health
2. Alberta, Canada for Workplace Health and Safety
3. Newfoundland & Labrador, Canada for Workplace Health and Safety
4. Health and Safety Executive (Great Britain) and ( Northern Ireland) for the purposes of first aid in the workplace
5. British Canoe Union (BCU)
6. Espirito Santo Fire Department, Brazil
7. Italian Resuscitation Council
8. National Strength and Condition Association (NSCA), Japan
9. Royal Yachting Association United Kingdom
10. Scouts Association U.K.
11. SkillsActive - United Kingdom
12. Transport Canada
13. Duke of Edinburgh's Award United Kingdom
14. SEMICYUC Sociedad Espanola de Medicina Intensiva, Criticos y Unidades Coronarias (Member of Spanish Resuscitation Council )
15. Department of Community Services (NSW) Australia
16. Department of Communities (QLD) Australia
17. Dept of Education and Training (WA) Australia
18. Queensland Government, Marine Transport Authority, Australia
19. RCNA Endorsement Confirmation, Australia
20. Australia Council for Teaching Swimming and Water Safety (AUTSWIM), Australia
21. NZ Maritime Approval Letter
22. Northwest (UK) SureStart Care for Children
23. Schweizerischer Hangegleiter-Verband
24. Federation Suisse de Vol Libre
25. Sport For All Korea Handball Federation
26. Yacht N Company, Korea
27. Philippine Heart Association Council on CPR
28. Nationally Recognised Training in Australia: HLTCPR201A, HLTFA201A, HLTFA301B, SRXFAD001A
29. Vocational Education and Training (VET) in Australia
30. Korean Body Guard Martial Arts Association
そのほかアメリカ国内ではAmerican Council on Exercise (ACE)、National Oceanic and Atmospheric Association (NOAA)など28の機関に認められています。」
ちゃんと、7番のイタリアは、1つだけカウントされている。
6 ブラジル、8 日本、14 スペイン、21 ニュージーランド、23・24 スイス、25・26・30 韓国、27フィリピンが入っている。
タイとか、インドネシアとか、パラオとか、北マリアナ諸島とか、パプアニューギニアとかはない。
フランス語圏がないというのは、何か気になるな。
スイスは入っているが、ドイツ、オーストリア、オランダなどのドイツ語圏、北欧、ロシア、中国、インド、アフリカ全てと南米の殆どが入っていない・・・。
それでも、これだけの国で、認められているプログラムというのは余りないんじゃないだろうか。
日本語のホームページが、多少しょぼくても、内容に影響はなかろう・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
(会社案内:沿革)
http://www.padi.co.jp/visitors/company/index_history.asp#a
「2002年:
PADIの関連会社Emergency First Response corpによるエマージェンシー・ファースト・レスポンス・プログラムがスタート。
2004:
EFR「子供のためのケア」教材リリース。
2005:
EFRプログラムの改訂(AEDコースの追加)。」
ははあ、PADIの関連会社だったんですね。
PADIの販売網を使って、世界中にEFRをばら撒いている。
結構な話である。
そして、浮沈子もその一員になった・・・。
まあいい。
何かの折に、役に立つことはあるだろうし、この経験は貴重だ。
人様にものを教えることを教わるというのは、なかなか体験できない。
今回、この話題を取り上げたのは、一つにはもちろんカードが届いたからだが、先日ニュースで気になる話が出ていたからだ。
(ヤフー 中古AEDを出品禁止に)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140725/k10013292951000.html
「心臓発作の場合に電気ショックで心臓を正常に戻す医療機器「AED」の中古品が適切に管理されないままネットオークションで個人売買されている問題で、ネットオークション最大手「ヤフオク!」を運営する「ヤフー」は、「生命に直接影響を及ぼす危険性がある」として25日から自主的に中古のAEDの出品を禁止し、サイトからの削除を始めました。」
「安全性と信頼性が求められるはずのAEDが不適切な形で流通しているのは問題だ」
このAEDのところを、CCRに置き換えると、切実な話だな(どちらも切実ですが)。
そもそも、内蔵電池には寿命があるし、電極にも有効期限がある。
AEDの使い方を学んだからといって、迂闊に使って事故が起こった場合、行為者の責任を問われかねない要素が、また増えてしまった。
そもそも、この機械は、本体だって、確か7年経ったら使えないという話になっていたはずである。
「これまでに全国で5000台以上が行方不明となり、一部が中古品としてネットオークションで個人売買されていることが明らかになったものです。
その数は過去2年間で急増し、150台以上に上っています」
買い替え需要が中古市場を活性化させているわけだ。
困った話である。
公共機関や鉄道会社などは、ちゃんと更新しているのだろうが、善意で導入したのはいいが、そのままになっているなどというところはないんだろうか?。
メーカーに返品しないで、中古市場に出回っているところをみると、管理が杜撰になっているのは明らかだ。
エマージェンシー・ファースト・レスポンダーは、こんな問題にも直面するのである。
CCRにも、中古市場があって、売れ筋の機種で程度がいいものは、売買されている。
メーカーも、そこのところは認めていて、次のオーナーも、きちんと登録すれば、サービスを受けられるようになっている(少なくとも、インスピについてはそうだ)。
バッテリーの管理(インスピは使い捨て)、酸素センサーの管理は、日常的なものである。
本体のメンテナンスをしっかりしておけば、消耗部品の交換で、結構長く使うことが出来る。
しかし、それは、あくまでもユーザーにその意識がしっかりあって、完璧なメンテナンスを行い、プレダイブチェックを全てクリアし、制限の範囲内で、保守的に運用するということが前提だ。
中古であるか、新品であるかは問わない。
新品だって、1回でも使えば中古になる・・・。
福野礼一郎という自動車評論家がいて、中古車に関する評論を書いていた。
全てのクルマは中古車である・・・。
乗って走ってナンボのクルマである。
中古車としての評価を行わずに、自動車を語ることは出来ないというそのスタンスは、骨太で正当だ。
まあ、AEDの中古ということになると、話はまた別になるんだが・・・。
CCRの中古については、浮沈子は多くを知らない。
そういったものを買ったことはないし、自分のインスピ(元インスピ?)を売りに出す気もない(只今、改造中!)。
柏崎さんが、インスピのクラシックを手に入れたか、入れようとしているという話を聞いた。
浮沈子は、程度にもよるが、メーカーによるメンテナンスは受けられるはずだと答えておいた。
彼は、マーク6からCCRに接し始めた、21世紀のCCRダイバーである。
浮沈子に言わせれば、ニュータイプだな。
浮沈子だって、イントラから言わせれば、ニュータイプだろう(ソフノライムのパッキングの度に、愚痴を聞かされてるんだから)。
キャリブレーションを自動で行うのは当たり前、コンピューターが酸素をブレンドしてくれるのは当たり前、PO2の異常を警告してくれるのは当たり前・・・。
浮沈子は、リブリーザーで潜るのが当たり前の潜水経験を重ねてきたので、簡単で便利な機種が出れば、さっさと乗り換えるのは当たり前だと思っている。
W124のベンツじゃないんだから、CCRの吸い心地がいいとか、操作性がいいとか(まあ、これは重要ですが)、最善か無か、とかはいわないが、そのうち、CCR評論家とか出てきて、中古CCRを語らずして、CCRを語ることなかれ!、とかいう話になっているかもしれない。
まあ、AEDの中古ということになると、話はまた別になるんだが・・・。
宇宙では、中古ロケットではないが、使い捨てロケットをリユースする話が進行中だ。
(F9R Flight Test | 1,000m:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=ZwwS4YOTbbw
どんな機械でも、きちんとメンテナンスされて、メーカーの管理が行き届いていれば、安心して使うことが出来る。
それには、メーカーだけではなく、販売や保守、実際に使うユーザーが、同じ意識の上に立ち、製品の品質に注意を払い続けることが前提だ。
AEDは、ズブのシロウトが、使用前点検を行わずに、いきなり使い始める(だって、緊急だもん!)わけで、設置している管理者が、しっかりとしたメンテナンスを行い、いつでも使えるようにしておくことを前提とした機械である。
しかも、あろうことか、高圧電流を流して、心臓を止めてしまう(正確には、心室細動を止める)という、考えてみれば恐ろしい機械である。
(AEDは心臓を止める道具)
http://libham99.blog.fc2.com/blog-entry-27.html
「突然起こる心臓の不規則なリズムを「心室細動」と言い、心臓がけいれんしてる状態のことです。」
「AEDを使って心臓の不規則な動きをどうやって取り除くの?となりますが、AEDの電気ショックで一度心臓を止めてしまいます。」
「AEDの電気ショックによって一度停まった心臓は、心臓の細胞にエネルギーが残っていれば、またすぐ動き出します。その時は元の通りの規則正しい心臓のリズムに戻ってくれるはずというのがAED(除細動)の仕組みです。」
「AEDは心臓を止める道具、AEDは完全に停まった心臓には効果がない、AEDだけでは助からない」
まあ、こんな恐ろしい医療器械を、正規のメンテナンスも施さずに野放しにしている規制当局も呆れたものだが、万が一、そんな未整備のAEDを掴まされて除細動させられたら、善意の救命も何もあったものではない。
取引を停止するだけでは不十分だ。
中古期限切れのAEDは、即刻、国の責任で全量買い取り、へたった電気回路やバッテリー、パッドを交換してリユースすべきだ。
まあ、そこにまた、天下り団体を作るのが関の山なんだろうが・・・。
メーカーや、販売店にも、売りっぱなしにした責任があるわけで、そういったルートを作らずに、ヤフーに取扱いを止めさせてよしとする姿勢はいかがなものか。
AEDの普及自体も十分ではなく、周知もされておらず、地域での設置場所も分からない。
浮沈子の自宅から、最も近い場所はどこなのか、実は知らないのだ!(東急池上線の駅には漏れなく設置されているということしか知らない)。
(AED(自動体外式除細動器)の設置)
http://www.tokyu.co.jp/company/csr/society/railway_environment/
「世田谷線の一部の駅を除くすべての駅にAEDを設置しています(世田谷線は三軒茶屋駅、上町駅、下高井戸駅のみ設置)。AEDは、心臓が不規則にけいれんし、血液を送り出せなくなる「心室細動」が起きた場合に、電気ショックを与え、心臓のリズムを正常にもどすための機器です。非常時にはどなたでもご利用いただけます。」
ちゃんと電池交換したり、パッドの有効期限切れとか確認してんだろうか。
使用期限を過ぎたAEDは、どうやって処分してるのか。
(全国のAED設置場所が検索できます。)
http://www.qqzaidan.jp/AED/aed.htm
「あなた、AED持ってきてください!」
講習では、こんなセリフを馬鹿の一つ覚えのように繰り返すが、せめて、スマホにこのページを登録しておかなければ、その求めに応じることは出来ない。
しかし、このページには、東急線の駅は登録されていない(東急は、バスだけ・・・)。
自主登録に任せていて、義務化もされていない。
こんなところから、改善していかなければならないんだろうな。
また、浮沈子が気になるのは、大病院なのに、1台しか公表していないところがあるということだ。
「公益財団法人東京都保健医療公社 荏原病院 防災倉庫」
おそらく、院内には10台以上のAEDがあると思われるが、大部分は患者用ということで、院外での使用なんて想定していないんだろう。
それにしても、防災倉庫って・・・。
パッドの有効期限とかの管理は、だいじょうび?。
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