変異種:発症予防効果ではなく感染予防効果についての言及:チンパンジーもびっくりだな ― 2021年02月05日 12:45
変異種:発症予防効果ではなく感染予防効果についての言及:チンパンジーもびっくりだな
今日はフィットネスの公休日(毎月、5日と20日)。
4月からは、毎月4日間(4日、12日、20日、28日)になるというので、良心の呵責を感じることなく大っぴらに休める日が増えるわけだ(サボるの、大好き!)。
今朝の体温測定では、微熱も下がって安物体温計での計測で34.9度(昨日は36.5度だったからな:焦った!)。
気怠さは残っているが、ふらつきは無くなった。
過労か、軽い風邪(旧型コロナ?)に罹患したのかも知れない。
たっぷりの栄養摂取と爆睡による安静に勤め(いずれも大得意!)、明日の復帰戦に備える。
そう、フィットネス通いは、浮沈子にとっては戦いなのだ。
ライバルは昨日の自分(一昨日の自分には、既に勝てないからな)。
休んだ後の筋トレは、回数を通常の半分にしてけがを予防する。
翌日から通常メニューに戻すんだが、またサボったりすると半分になるからな。
通常とハーフが半々くらいな感じだ。
壁蹴り水泳も、250mで切り上げることが多い。
4年前は2km泳いでいたわけで、8分の1になっている。
体力の低下は覆うべくもない。
やれやれ・・・。
最近は、水泳教室でも力を抜いて、ウォーミングアップの際のバタ足でも、25mノーブレとかしない。
途中で1回立って、深呼吸してから泳ぐようにしている。
平泳ぎのキックも同じだ。
無理の効かない身体になってきているわけで、それを踏まえて上手に付き合うしかないのだ。
ネットのニュースで何か面白いネタはないかとさがしていると、日テレの報道が目を引いた。
(英製薬ワクチン”感染自体抑える可能性”)
https://www.news24.jp/articles/2021/02/03/10815272.html
「アストラゼネカのワクチンを打ったグループは、打っていないグループに比べて感染者が67パーセント少なかった」
記事ではランセットに出ているというので、本体の記事を調べたんだが、見つけられなかった。
BBCの記事から探して、それらしき原論文を見ると、PCR検査をして、無症候性キャリアについても調べている(プレプリントサーバーは、別になっているようです)。
(オックスフォードワクチンはスプレッドを大幅に削減する可能性があります)
https://www.bbc.com/news/health-55910964
「正式に発表されていないこの研究はまた、人々が二度目の投与を待っている間、ワクチンが有効であり続けることを示しました。」
リンクは、ここから辿った。
「データは、[ワクチン]が集団内の感染者の数を減らすことによって感染に実質的な影響を与える可能性があることを示しています」
マジか!?。
(単回投与、およびブースター投与のタイミングがChAdOx1 nCoV-19(AZD1222)ワクチンの免疫原性と有効性に及ぼす影響)
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3777268
「The Lancetのプレプリントは、SSRNのFirst Lookの一部であり、ジャーナルが発行前に関心のあるコンテンツを特定する場所です。著者は、The Lancetファミリーのジャーナルへの投稿時に、プレプリントをTheLancetのプレプリントに投稿することを選択しました。」
アブストラクト(概要)を読んでも、感染予防効果については触れられていないので、PDFの本文を読むと確かにそれらしき内容が書かれている。
(Single dose administration, and the influence of the timing of the booster dose on immunogenicity and efficacy of ChAdOx1 nCoV-19 (AZD1222) vaccine)
https://poseidon01.ssrn.com/delivery.php?ID=470002118005103066113026097093098092064075037082045007068026114052006115125066093084107000114008007026012092012024001072085020092060102073052000035004102079008036085006020092019095025014100043124047059076009019046027024119095123119091066122065086099113025029104071012091026089024080104067097&EXT=pdf&INDEX=TRUE
「ただし、PCR +の全体的な症例は、単一のSDワクチン接種後に67%(95%CI 49%、78%)減少し、感染の大幅な減少の可能性を示唆しています。」
「ここに提示された分析は、ワクチンの単回標準投与がPCR陽性を67%減少させ、2回目の投与後、SD / SDスケジュールがPCR陽性を全体で49.5%減少させたことを示しています。」
「これらのデータは、承認されたスケジュールで使用されるChAdOx1 nCoV-19が、集団内の感染者の数を減らすことにより、感染に大きな影響を与える可能性があることを示しています。」
単回投与で67パーセントなのに、2回投与すると49.5パーセントに下がる理由は不明だ。
レジメンでも、似たような話はあったからな。
1回目半量投与の方が、全量投与より有効率(発症予防効果)が高かったしな。
怪しげなワクチンであることは間違いない(そうなのかあ?)。
(オックスフォード–アストラゼネカCOVID-19ワクチン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Oxford%E2%80%93AstraZeneca_COVID-19_vaccine
「改変チンパンジーアデノウイルス、すなわちティティモンキーアデノウイルスECC-201は複製できないため、それ以上の感染を引き起こさず、代わりにSARS-CoV-2スパイクタンパク質を転移するベクターとして機能します」
「ワクチン接種後、このスパイクタンパク質が生成され、後で体に感染した場合にコロナウイルスを攻撃する免疫系を促進します。」
オックスフォード・アストラゼネカのワクチン(ChAdOx1 nCoV-19(AZD1222):別名「コビシールド」クサいネーミングだな)は、チンパンジーに感染するアデノウイルスを改変して、スパイクタンパクを発現させる遺伝子を運ばせるベクター(感染症における媒介者:遺伝子組み換えにおける核酸とはビミョーに異なる?)に仕立てたタイプのワクチンだ。
mRNAワクチンとは、スパイクタンパクを作る遺伝情報を運ぶための仕掛けは異なるが、ヒトの細胞内で、ヒトの免疫系を賦活させる新型コロナウイルスの部品を作らせることは同じだ。
ベクターウイルスに組み込む遺伝情報を弄れば、mRNAワクチンと同じように、変異種にも対応可能な感じだ。
BBCの記事によれば、今年の秋には変異種対応のワクチンを市場投入できると豪語しているしな。
(Covid:突然変異に取り組むための新しいオックスフォードワクチン「秋までに準備ができている」)
https://www.bbc.com/news/health-55917793
「まだ公開もレビューもされていないデータは、オックスフォード-AZジャブのワクチン接種が感染を最大67%削減できることを示しました。」
原論文へのリンクは、この記事から辿って見つけた。
「オックスフォード-アストラゼネカチームによると、コロナウイルスの亜種に取り組むためのワクチンは、必要に応じて秋までに配備できるようになる可能性があります。」
「新しいワクチンの設計に関する実際の作業は、基本的にスパイクタンパク質の遺伝子配列を切り替えるだけなので、非常に迅速だと思います。」
「この変異体の背後にある変異(E484Kと呼ばれる)は、ブリストルとリバプールの一部で循環している英国株によって引き起こされる感染症のいくつかでも検出されています。」
まあ、どうでもいいんですが。
我が国の厚労省は、感染予防効果は実証困難としていたけど、英国ではPCR検査を頻回に行うことによって、定量的評価に結び付けようとしているようだ。
(ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について:3ページ目参照)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680224.pdf
「感染予防(接種した人が感染しない):
○感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは稀。
○発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。」
アストラゼネカのワクチンは、我が国でも生産されることが決まっている。
(英アストラゼネカ 日本国内でワクチン生産を近く開始へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210128/k10012836481000.html
「兵庫県にある医薬品メーカーなどにワクチンの製造を委託し、近く、生産を始める方針」
第3相試験で55歳以上の症例数が少なかったことから、独仏などでは高齢者(65歳以上)への接種が推奨されないなど、何かと物議をかもすワクチンだが、サプライチェーンが冷蔵温度でいいなどシンプルで、価格も安く、市場競争力が高いことからmRNAワクチンの強力なライバルとなっている。
今後の推移を見守る必要はあるけど、他のワクチンとの組み合わせで接種するなどの研究も始まっているようだ。
(英、ファイザー・アストラゼネカ製ワクチンの組み合わせ接種調査)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-vaccine-mixin-idJPKBN2A408W
「英国の研究グループは4日、新型コロナウイルスワクチンを1人2回接種する方式で、ファイザー製とアストラゼネカ製を組み合わせて接種した場合の免疫反応を調べる臨床試験(治験)を開始した。」
「免疫反応の初期データは6月ごろ明らかになる見通し」
承認されているワクチン接種の柔軟性を確保しようというのが目的で、有効率を上げようとか、感染予防効果を期待しているわけではなさそうだがな。
ワクチン接種が具体的に始まり、様々な問題が噴出してきた。
良いニュースも、悪いニュースもある。
耳を澄ませ、目を凝らして推移を見守るほかはない。
ちなみに、チンパンジーが罹患するウイルスをベクターに使ったからといって、ワクチンを接種したらチンパンジーになっちまうなどということはない(これがホントの変異種か!?)。
いや、まだ、本当のところは分からない。
英国で行方不明者が続出し、奇妙な顔立ちのチンパンジーが住宅街で増えてきたりしたら用心した方がいいかも知れないな(そんなあ!)。
進化論発祥の地である英国では、かつてそういう諧謔が流行ったこともあるしな(画像参照)。
科学リテラシーというのは、そういうことなわけで、変異種とか変異株とかいう表記上の話とは関係ないのだ。
米国では、未だに進化論を信じていない人が半数近くいるそうだ。
(米国で進化論を信じる人が過半数超え:2年前の記事)
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/072400117/
「米市民の10人中4人が、人間が神によって創造されたといまだに信じている」
こりゃあ、ワクチンをうったらチンパンジーになるかも知れないという陰謀論(?)が流行るかも知れないしな(いや、逆かも・・・)。
まあいい。
変異種対策としてのワクチン改良と、既に承認されているワクチンの組み合わせ接種が、今後しばらくは話題になるだろう。
熱も下がって、腹も減ってきたからな。
そろそろ、栄養摂取に出かけようかな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(英アストラゼネカ、日本でコロナワクチンの製造販売承認を申請)
https://jp.reuters.com/article/astrazeneca-japan-idJPKBN2A50KO
「英アストラゼネカは5日、新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を厚生労働省に申請」
「主要データを準備中で、3月中に医薬品医療機器総合機構に提出する予定」
何というタイミング・・・。
「日本政府は1億2000万回分のワクチン供給を受けることでアストラゼネカと合意」
原則は2回接種だからな。
国民の半分は、他社のワクチンをうつか、新型コロナに罹るか、ひきこもるかの3択になる。
(今月中旬から接種開始へ…新型コロナウイルスワクチン 日本国内の開発・準備状況は(2月5日更新))
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/20139/
「日本政府は1月20日、ファイザーと年内に約1億4400万回分(約7200万人分)の供給を受けることで正式に契約。昨年7月の基本合意では「21年上半期に1億2000万回分」でしたが、正式契約では供給量を2400万回分上乗せした一方、供給スケジュールは見えづらくなりました。」
ファイザーも2回接種だから、まあ、合計で辻褄は合う。
接種の優先順位は以下の通り。
(1)医療従事者=約400万人(2月下旬にスタート)
(2)高齢者=約3600万人(4月の開始)
(3)基礎疾患のある人=約820万人、高齢者施設などの従事者=約200万人(5月以降?)
全国民の4割程度しか接種計画がないわけで、残りはいつになるやら見当もつかない。
「一般の人への接種開始はさらにそのあとになる見通し」(=見通しが立たない)
年内はムリポで、来年には変異種で使い物にならなくなった大量のワクチンが廃棄される可能性もあるからな(そんなあ!)。
「優先接種の対象となる基礎疾患は、▽慢性の呼吸器疾患▽慢性の心臓病▽慢性の腎臓病▽糖尿病▽血液疾患▽免疫の機能が低下する疾患――など」
モデルナは5月以降、国産ワクチンはいつになるやら見当もつかない(アンジェス以外、今年中にはとても無理)。
開発中止に追い込まれるところも続出するだろうな。
我が国では、向こう5年くらいかけて、チマチマと接種することになりそうだが、ワクチン耐性を備えた新たな変異種の登場とのスピード競争になりそうな予感だな。
スーパー変異種対応ワクチンの開発を、ワープスピードで行う必要もある。
今年の秋とか言ってる場合じゃないんじゃね?・・・。
今日はフィットネスの公休日(毎月、5日と20日)。
4月からは、毎月4日間(4日、12日、20日、28日)になるというので、良心の呵責を感じることなく大っぴらに休める日が増えるわけだ(サボるの、大好き!)。
今朝の体温測定では、微熱も下がって安物体温計での計測で34.9度(昨日は36.5度だったからな:焦った!)。
気怠さは残っているが、ふらつきは無くなった。
過労か、軽い風邪(旧型コロナ?)に罹患したのかも知れない。
たっぷりの栄養摂取と爆睡による安静に勤め(いずれも大得意!)、明日の復帰戦に備える。
そう、フィットネス通いは、浮沈子にとっては戦いなのだ。
ライバルは昨日の自分(一昨日の自分には、既に勝てないからな)。
休んだ後の筋トレは、回数を通常の半分にしてけがを予防する。
翌日から通常メニューに戻すんだが、またサボったりすると半分になるからな。
通常とハーフが半々くらいな感じだ。
壁蹴り水泳も、250mで切り上げることが多い。
4年前は2km泳いでいたわけで、8分の1になっている。
体力の低下は覆うべくもない。
やれやれ・・・。
最近は、水泳教室でも力を抜いて、ウォーミングアップの際のバタ足でも、25mノーブレとかしない。
途中で1回立って、深呼吸してから泳ぐようにしている。
平泳ぎのキックも同じだ。
無理の効かない身体になってきているわけで、それを踏まえて上手に付き合うしかないのだ。
ネットのニュースで何か面白いネタはないかとさがしていると、日テレの報道が目を引いた。
(英製薬ワクチン”感染自体抑える可能性”)
https://www.news24.jp/articles/2021/02/03/10815272.html
「アストラゼネカのワクチンを打ったグループは、打っていないグループに比べて感染者が67パーセント少なかった」
記事ではランセットに出ているというので、本体の記事を調べたんだが、見つけられなかった。
BBCの記事から探して、それらしき原論文を見ると、PCR検査をして、無症候性キャリアについても調べている(プレプリントサーバーは、別になっているようです)。
(オックスフォードワクチンはスプレッドを大幅に削減する可能性があります)
https://www.bbc.com/news/health-55910964
「正式に発表されていないこの研究はまた、人々が二度目の投与を待っている間、ワクチンが有効であり続けることを示しました。」
リンクは、ここから辿った。
「データは、[ワクチン]が集団内の感染者の数を減らすことによって感染に実質的な影響を与える可能性があることを示しています」
マジか!?。
(単回投与、およびブースター投与のタイミングがChAdOx1 nCoV-19(AZD1222)ワクチンの免疫原性と有効性に及ぼす影響)
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3777268
「The Lancetのプレプリントは、SSRNのFirst Lookの一部であり、ジャーナルが発行前に関心のあるコンテンツを特定する場所です。著者は、The Lancetファミリーのジャーナルへの投稿時に、プレプリントをTheLancetのプレプリントに投稿することを選択しました。」
アブストラクト(概要)を読んでも、感染予防効果については触れられていないので、PDFの本文を読むと確かにそれらしき内容が書かれている。
(Single dose administration, and the influence of the timing of the booster dose on immunogenicity and efficacy of ChAdOx1 nCoV-19 (AZD1222) vaccine)
https://poseidon01.ssrn.com/delivery.php?ID=470002118005103066113026097093098092064075037082045007068026114052006115125066093084107000114008007026012092012024001072085020092060102073052000035004102079008036085006020092019095025014100043124047059076009019046027024119095123119091066122065086099113025029104071012091026089024080104067097&EXT=pdf&INDEX=TRUE
「ただし、PCR +の全体的な症例は、単一のSDワクチン接種後に67%(95%CI 49%、78%)減少し、感染の大幅な減少の可能性を示唆しています。」
「ここに提示された分析は、ワクチンの単回標準投与がPCR陽性を67%減少させ、2回目の投与後、SD / SDスケジュールがPCR陽性を全体で49.5%減少させたことを示しています。」
「これらのデータは、承認されたスケジュールで使用されるChAdOx1 nCoV-19が、集団内の感染者の数を減らすことにより、感染に大きな影響を与える可能性があることを示しています。」
単回投与で67パーセントなのに、2回投与すると49.5パーセントに下がる理由は不明だ。
レジメンでも、似たような話はあったからな。
1回目半量投与の方が、全量投与より有効率(発症予防効果)が高かったしな。
怪しげなワクチンであることは間違いない(そうなのかあ?)。
(オックスフォード–アストラゼネカCOVID-19ワクチン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Oxford%E2%80%93AstraZeneca_COVID-19_vaccine
「改変チンパンジーアデノウイルス、すなわちティティモンキーアデノウイルスECC-201は複製できないため、それ以上の感染を引き起こさず、代わりにSARS-CoV-2スパイクタンパク質を転移するベクターとして機能します」
「ワクチン接種後、このスパイクタンパク質が生成され、後で体に感染した場合にコロナウイルスを攻撃する免疫系を促進します。」
オックスフォード・アストラゼネカのワクチン(ChAdOx1 nCoV-19(AZD1222):別名「コビシールド」クサいネーミングだな)は、チンパンジーに感染するアデノウイルスを改変して、スパイクタンパクを発現させる遺伝子を運ばせるベクター(感染症における媒介者:遺伝子組み換えにおける核酸とはビミョーに異なる?)に仕立てたタイプのワクチンだ。
mRNAワクチンとは、スパイクタンパクを作る遺伝情報を運ぶための仕掛けは異なるが、ヒトの細胞内で、ヒトの免疫系を賦活させる新型コロナウイルスの部品を作らせることは同じだ。
ベクターウイルスに組み込む遺伝情報を弄れば、mRNAワクチンと同じように、変異種にも対応可能な感じだ。
BBCの記事によれば、今年の秋には変異種対応のワクチンを市場投入できると豪語しているしな。
(Covid:突然変異に取り組むための新しいオックスフォードワクチン「秋までに準備ができている」)
https://www.bbc.com/news/health-55917793
「まだ公開もレビューもされていないデータは、オックスフォード-AZジャブのワクチン接種が感染を最大67%削減できることを示しました。」
原論文へのリンクは、この記事から辿って見つけた。
「オックスフォード-アストラゼネカチームによると、コロナウイルスの亜種に取り組むためのワクチンは、必要に応じて秋までに配備できるようになる可能性があります。」
「新しいワクチンの設計に関する実際の作業は、基本的にスパイクタンパク質の遺伝子配列を切り替えるだけなので、非常に迅速だと思います。」
「この変異体の背後にある変異(E484Kと呼ばれる)は、ブリストルとリバプールの一部で循環している英国株によって引き起こされる感染症のいくつかでも検出されています。」
まあ、どうでもいいんですが。
我が国の厚労省は、感染予防効果は実証困難としていたけど、英国ではPCR検査を頻回に行うことによって、定量的評価に結び付けようとしているようだ。
(ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について:3ページ目参照)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680224.pdf
「感染予防(接種した人が感染しない):
○感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは稀。
○発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。」
アストラゼネカのワクチンは、我が国でも生産されることが決まっている。
(英アストラゼネカ 日本国内でワクチン生産を近く開始へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210128/k10012836481000.html
「兵庫県にある医薬品メーカーなどにワクチンの製造を委託し、近く、生産を始める方針」
第3相試験で55歳以上の症例数が少なかったことから、独仏などでは高齢者(65歳以上)への接種が推奨されないなど、何かと物議をかもすワクチンだが、サプライチェーンが冷蔵温度でいいなどシンプルで、価格も安く、市場競争力が高いことからmRNAワクチンの強力なライバルとなっている。
今後の推移を見守る必要はあるけど、他のワクチンとの組み合わせで接種するなどの研究も始まっているようだ。
(英、ファイザー・アストラゼネカ製ワクチンの組み合わせ接種調査)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-vaccine-mixin-idJPKBN2A408W
「英国の研究グループは4日、新型コロナウイルスワクチンを1人2回接種する方式で、ファイザー製とアストラゼネカ製を組み合わせて接種した場合の免疫反応を調べる臨床試験(治験)を開始した。」
「免疫反応の初期データは6月ごろ明らかになる見通し」
承認されているワクチン接種の柔軟性を確保しようというのが目的で、有効率を上げようとか、感染予防効果を期待しているわけではなさそうだがな。
ワクチン接種が具体的に始まり、様々な問題が噴出してきた。
良いニュースも、悪いニュースもある。
耳を澄ませ、目を凝らして推移を見守るほかはない。
ちなみに、チンパンジーが罹患するウイルスをベクターに使ったからといって、ワクチンを接種したらチンパンジーになっちまうなどということはない(これがホントの変異種か!?)。
いや、まだ、本当のところは分からない。
英国で行方不明者が続出し、奇妙な顔立ちのチンパンジーが住宅街で増えてきたりしたら用心した方がいいかも知れないな(そんなあ!)。
進化論発祥の地である英国では、かつてそういう諧謔が流行ったこともあるしな(画像参照)。
科学リテラシーというのは、そういうことなわけで、変異種とか変異株とかいう表記上の話とは関係ないのだ。
米国では、未だに進化論を信じていない人が半数近くいるそうだ。
(米国で進化論を信じる人が過半数超え:2年前の記事)
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/072400117/
「米市民の10人中4人が、人間が神によって創造されたといまだに信じている」
こりゃあ、ワクチンをうったらチンパンジーになるかも知れないという陰謀論(?)が流行るかも知れないしな(いや、逆かも・・・)。
まあいい。
変異種対策としてのワクチン改良と、既に承認されているワクチンの組み合わせ接種が、今後しばらくは話題になるだろう。
熱も下がって、腹も減ってきたからな。
そろそろ、栄養摂取に出かけようかな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(英アストラゼネカ、日本でコロナワクチンの製造販売承認を申請)
https://jp.reuters.com/article/astrazeneca-japan-idJPKBN2A50KO
「英アストラゼネカは5日、新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認を厚生労働省に申請」
「主要データを準備中で、3月中に医薬品医療機器総合機構に提出する予定」
何というタイミング・・・。
「日本政府は1億2000万回分のワクチン供給を受けることでアストラゼネカと合意」
原則は2回接種だからな。
国民の半分は、他社のワクチンをうつか、新型コロナに罹るか、ひきこもるかの3択になる。
(今月中旬から接種開始へ…新型コロナウイルスワクチン 日本国内の開発・準備状況は(2月5日更新))
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/20139/
「日本政府は1月20日、ファイザーと年内に約1億4400万回分(約7200万人分)の供給を受けることで正式に契約。昨年7月の基本合意では「21年上半期に1億2000万回分」でしたが、正式契約では供給量を2400万回分上乗せした一方、供給スケジュールは見えづらくなりました。」
ファイザーも2回接種だから、まあ、合計で辻褄は合う。
接種の優先順位は以下の通り。
(1)医療従事者=約400万人(2月下旬にスタート)
(2)高齢者=約3600万人(4月の開始)
(3)基礎疾患のある人=約820万人、高齢者施設などの従事者=約200万人(5月以降?)
全国民の4割程度しか接種計画がないわけで、残りはいつになるやら見当もつかない。
「一般の人への接種開始はさらにそのあとになる見通し」(=見通しが立たない)
年内はムリポで、来年には変異種で使い物にならなくなった大量のワクチンが廃棄される可能性もあるからな(そんなあ!)。
「優先接種の対象となる基礎疾患は、▽慢性の呼吸器疾患▽慢性の心臓病▽慢性の腎臓病▽糖尿病▽血液疾患▽免疫の機能が低下する疾患――など」
モデルナは5月以降、国産ワクチンはいつになるやら見当もつかない(アンジェス以外、今年中にはとても無理)。
開発中止に追い込まれるところも続出するだろうな。
我が国では、向こう5年くらいかけて、チマチマと接種することになりそうだが、ワクチン耐性を備えた新たな変異種の登場とのスピード競争になりそうな予感だな。
スーパー変異種対応ワクチンの開発を、ワープスピードで行う必要もある。
今年の秋とか言ってる場合じゃないんじゃね?・・・。
変異種:J&Jウイルスベクターワクチンが南ア産変異種に有効かはビミョー:冷蔵庫保管の単回接種ワクチン登場 ― 2021年02月05日 21:37
変異種:J&Jウイルスベクターワクチンが南ア産変異種に有効かはビミョー:冷蔵庫保管の単回接種ワクチン登場
今日は、ワクチン絡みの話題が多い。
(J&J、米FDAに緊急許可申請 1回接種・冷蔵保管可のコロナワクチン)
https://www.afpbb.com/articles/-/3330207
「米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4日、傘下のヤンセン・バイオテック(Janssen Biotech)が開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請したと発表した。」
「ワクチンの有効性は全体で66%で、重症化を予防する効果は85%だった。」
「有効性は米国では72%だったが、変異株が流行している南アフリカでは57%」
うーん、ビミョーだ・・・。
(Ad26.COV2.S)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ad26.COV2.S
「-20°C(-4°F)で2年間の推定時間枠で安定した状態を保つことができます。ワクチンは、2〜8°C(36°F〜46°F)の温度の冷蔵庫で少なくとも3か月間保管できます。」
アストラゼネカのワクチンと同じく、アデノウイルスをベクターとしてスパイクタンパク遺伝子を送り込むタイプのワクチンだ。
注目すべきは、単回接種という点と、解凍後は冷蔵庫保管で3か月有効という点か。
ひょっとしたら、これがゲームチェンジャーになる可能性もあるが、気になるのは南アでの治験で冴えない成績を残している点だな。
WHOは、50パーセント以上ならOKとしているようだが、有体に行ってスレスレ合格な感じだ。
E484K変異を持つ南ア産変異種501Y.V2とは相性が悪い気がする(逆に相性がいいのかあ?:良くてどーする!)。
つーことは、同じE484K変異を持つブラジル産や、英国の新型変異種にも十分な効果が期待できないかもな。
南アフリカ共和国は、J&Jのワクチンをメインに調達しようとしている。
この結果は、あまり嬉しくないだろうな。
それでも、単回接種でそれなりの効果が得られる地域では、重宝されるに違いない。
冷蔵庫保管で3か月持てば、現場で混乱することもないだろう。
ベクターワクチンは、大規模な実績こそないけど、mRNAワクチンのように人類史上初という代物ではない。
(エボラワクチン:Ad26.ZEBOV / MVA-BN-Filo)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ebola_vaccine#Ad26.ZEBOV/MVA-BN-Filo
「Ad26.ZEBOVとMVA-BN-Filoの2回投与レジメンは、ジョンソン・エンド・ジョンソンがヤンセンファーマ社で開発したものです。2020年7月に欧州連合で医療用として承認されました。」
まあ、このワクチンは、8週間(2か月)も間を空けてブースト(2回目の接種)しなければならないので、使い勝手は悪いみたいだけどな。
J&Jの新型コロナ用ワクチンがものになるかどうかは分からない。
変異を続けるウイルスに対抗して、改良を続けることができるかどうかがポイントかも知れない。
異なるワクチンを組み合わせて効果を高め合ったりすることも必要かもしれない。
1回接種としたのには、ワケがある。
ウイルスベクタータイプの場合、2回目の投与はベクターウイルス自身に対して人体の免疫反応が起きてしまい、ワクチンが付きにくいという特性があるからな(これを回避するために、1回目と2回目で異なるベクターウイルスを使用することもあるようです:<さらに追加>参照:上記のエボラワクチンも、同様の手法を使っているようです)。
アストラゼネカのへんてこなレジメン(1回目半量、2回目全量)や、感染予防効果の逆転現象(1回目67パーセント、2回目49.5パーセント)も、そのせいかもしれない(未確認)。
J&Jとヤンセンは、自社で薬籠中にしているベクターワクチンの技術で切り込んできた。
mRNAワクチンのような、脂質ナノ粒子への封入などというカルトな技術要素はない(たぶん)。
(なぜ新型コロナワクチンは「どんな製薬会社でも作れるわけではない」のか?)
https://gigazine.net/news/20210205-myths-of-vaccine-manufacturing/
「mRNAと脂質の混合物を「mRNAがカプセル化された脂質ナノ粒子」に変えることは、技術的に非常に難しい作業です。」
「新型コロナウイルスワクチンを製造している製薬会社はこれらの機器を特注しており、他の製薬会社は同様の機器を持っていません。」
ボトルネックなく、他社でもライセンス生産などで大量生産できるなら、今後長期間の供給も安定して行うことができるからな。
コールドチェーンが標準的なのも好まれるだろう。
肝心の有効率が問題だがな。
まあいい。
様々なタイプのワクチンが試され、良いものが生き残っていけばいい。
全世界は、効きが良く、長持ちし、生産が簡単で、ハンドリングが容易かつ、接種の手間の少ないワクチンを待ち望んでいる(価格が安ければなおいい:調子良過ぎ!?)。
未来永劫、新型コロナが消えてなくなることはないともいうが、鬱陶しいマスクや定期的なロックダウンなしで、3密を満喫できる時代に早く戻ってもらいたいもんだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
我が国では調達の対象にはなっていないようだが、ロシアのスプートニクVに、単回接種ワクチンの開発の話があるようだ。
(1回接種のロシア製コロナワクチン「スプートニク・ライト」、2月に登場)
https://jp.sputniknews.com/covid-19/202101308116856/
「「スプートニクV」は1つの薬剤ではなく、ワクチンのプラットフォーム」
基になっているスプートニクVは、アストラゼネカやJ&Jのワクチンと同じ、ウイルスベクタータイプだ。
「ロシア保健省によると、これまでに実施された「スプートニクV」の接種は、最大2年間の長期的な免疫を与えることを示している。」
情報が公開されていなかったり、治験完了前に承認されたことから当初の評判は悪かったようだが、先日、ランセットの論文を調べていたら有効率90パーセント以上という結果が出ているようだったな。
(スプートニクVCOVID-19ワクチン候補は安全で効果的と思われる)
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00191-4/fulltext
「Gam-COVID-Vacとしても知られるこのワクチンは、アデノウイルス26(Ad26)とアデノウイルス5(Ad5)をベクターとして使用する異種組換えアデノウイルスアプローチを使用」
「21日間隔で与えられる2つの異なる血清型の使用は、集団内の既存のアデノウイルス免疫を克服することを目的としています。」
2回投与の際のベクターウイルスに対する免疫を回避するために、J&Jがエボラワクチンで採用した方法と同じだな。
「オックスフォード-アストラゼネカワクチンなどの他のものは、両方の用量に同じ材料を使用します。」
「ワクチンの初回投与から21日後の確認されたCOVID-19症例数に基づくワクチンの有効性は、91・6%(95%CI 85・6–95・2)」
1回投与でも、十分な効果が期待できそうだ。
ロシア製とかいうと、どうもバイアスが掛かって色眼鏡で見がちだが、有効性や効果の持続という点では文句のつけようがない。
安全性に問題がないようなら、我が国でも調達するかもしれないな(未確認)。
単回接種で運用できれば、ややっこしい接種履歴の管理に必要な無駄なシステムを開発しなくても済む。
どーせ、マイナンバーシステムとの連携でエラーを続出して大混乱になることは必至だ(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
単回接種ワクチンは、運用をシンプルにし混乱を回避するだけでなく、今回の新型ウイルスの流行を早期に終息に導くための「時間」という資源の節約にも資する。
新たな変異種の出現を抑制するという観点からも好ましい。
英国は、メーカー(アストラゼネカ)が定めたレジメンを勝手に変更して、接種間隔を延長して1回目の接種数を伸ばす禁じ手を打っている。
後付けの研究で、その方が効果的という話もあるようだが、怪しい話だ(未確認)。
いずれにしても、続々と登場するワクチンの効果と普及状況には注目だな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア研究機関 “ロシア製ワクチンの有効性91.6%”と発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210203/k10012847081000.html
ロシア大好きのN社(そうなのかあ?)が、詳細な記事を上げていた。
「ランセットは「このワクチンの開発は見苦しいほどに性急で、透明性を欠いたことで批判を招いてきたが、今回の結果は明確だ」とするコメントを併せて掲載しました。」
「プーチン大統領がワクチンを接種する場合、どのワクチンを使用するかが安全性などを示す1つの指標になると関心を集めています。」
ふん、浮沈子はプーチンが自国産のワクチンをうつとは思えないな。
おそらく、ファイザーかモデルナのワクチンを、裏で仕入れて既に接種しているに違いないのだ(断定的!)。
いつか、ロシア特有の笑い話(アネクドート)の一つになること請け合いだな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナワクチン その特性と接種後の世界)
https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20210206-00221234/
「ワクチン接種後の世界:
・シナリオA:国民7割以上への接種が完了し、集団免疫を達成
・シナリオB:十分な接種率に至らず、国内で散発的流行が続く
・シナリオC:ワクチン耐性の変異株が発生し、世界的流行が続く」
まるで、アネクドートみたいな話だな。
「ワクチン接種による集団免疫の獲得が、耐性株の出現に間に合わなければ、世界的流行が繰り返されることになります。病原性が上がったり、あるいは小児への感染性が高まれば、より悲劇的なことが生じるかもしれません。」
既に、このウイルスが精子に影響を与えることが報告されている。
(コロナ感染、男性の生殖機能に影響か 独研究)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210201041117a&g=afp
「感染すると精子の細胞死や炎症、酸化ストレスが増加する恐れがあり、生殖能力が低下するかもしれないと指摘」
人類の滅亡も近い気がするな・・・。
今日は、ワクチン絡みの話題が多い。
(J&J、米FDAに緊急許可申請 1回接種・冷蔵保管可のコロナワクチン)
https://www.afpbb.com/articles/-/3330207
「米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4日、傘下のヤンセン・バイオテック(Janssen Biotech)が開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請したと発表した。」
「ワクチンの有効性は全体で66%で、重症化を予防する効果は85%だった。」
「有効性は米国では72%だったが、変異株が流行している南アフリカでは57%」
うーん、ビミョーだ・・・。
(Ad26.COV2.S)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ad26.COV2.S
「-20°C(-4°F)で2年間の推定時間枠で安定した状態を保つことができます。ワクチンは、2〜8°C(36°F〜46°F)の温度の冷蔵庫で少なくとも3か月間保管できます。」
アストラゼネカのワクチンと同じく、アデノウイルスをベクターとしてスパイクタンパク遺伝子を送り込むタイプのワクチンだ。
注目すべきは、単回接種という点と、解凍後は冷蔵庫保管で3か月有効という点か。
ひょっとしたら、これがゲームチェンジャーになる可能性もあるが、気になるのは南アでの治験で冴えない成績を残している点だな。
WHOは、50パーセント以上ならOKとしているようだが、有体に行ってスレスレ合格な感じだ。
E484K変異を持つ南ア産変異種501Y.V2とは相性が悪い気がする(逆に相性がいいのかあ?:良くてどーする!)。
つーことは、同じE484K変異を持つブラジル産や、英国の新型変異種にも十分な効果が期待できないかもな。
南アフリカ共和国は、J&Jのワクチンをメインに調達しようとしている。
この結果は、あまり嬉しくないだろうな。
それでも、単回接種でそれなりの効果が得られる地域では、重宝されるに違いない。
冷蔵庫保管で3か月持てば、現場で混乱することもないだろう。
ベクターワクチンは、大規模な実績こそないけど、mRNAワクチンのように人類史上初という代物ではない。
(エボラワクチン:Ad26.ZEBOV / MVA-BN-Filo)
https://en.wikipedia.org/wiki/Ebola_vaccine#Ad26.ZEBOV/MVA-BN-Filo
「Ad26.ZEBOVとMVA-BN-Filoの2回投与レジメンは、ジョンソン・エンド・ジョンソンがヤンセンファーマ社で開発したものです。2020年7月に欧州連合で医療用として承認されました。」
まあ、このワクチンは、8週間(2か月)も間を空けてブースト(2回目の接種)しなければならないので、使い勝手は悪いみたいだけどな。
J&Jの新型コロナ用ワクチンがものになるかどうかは分からない。
変異を続けるウイルスに対抗して、改良を続けることができるかどうかがポイントかも知れない。
異なるワクチンを組み合わせて効果を高め合ったりすることも必要かもしれない。
1回接種としたのには、ワケがある。
ウイルスベクタータイプの場合、2回目の投与はベクターウイルス自身に対して人体の免疫反応が起きてしまい、ワクチンが付きにくいという特性があるからな(これを回避するために、1回目と2回目で異なるベクターウイルスを使用することもあるようです:<さらに追加>参照:上記のエボラワクチンも、同様の手法を使っているようです)。
アストラゼネカのへんてこなレジメン(1回目半量、2回目全量)や、感染予防効果の逆転現象(1回目67パーセント、2回目49.5パーセント)も、そのせいかもしれない(未確認)。
J&Jとヤンセンは、自社で薬籠中にしているベクターワクチンの技術で切り込んできた。
mRNAワクチンのような、脂質ナノ粒子への封入などというカルトな技術要素はない(たぶん)。
(なぜ新型コロナワクチンは「どんな製薬会社でも作れるわけではない」のか?)
https://gigazine.net/news/20210205-myths-of-vaccine-manufacturing/
「mRNAと脂質の混合物を「mRNAがカプセル化された脂質ナノ粒子」に変えることは、技術的に非常に難しい作業です。」
「新型コロナウイルスワクチンを製造している製薬会社はこれらの機器を特注しており、他の製薬会社は同様の機器を持っていません。」
ボトルネックなく、他社でもライセンス生産などで大量生産できるなら、今後長期間の供給も安定して行うことができるからな。
コールドチェーンが標準的なのも好まれるだろう。
肝心の有効率が問題だがな。
まあいい。
様々なタイプのワクチンが試され、良いものが生き残っていけばいい。
全世界は、効きが良く、長持ちし、生産が簡単で、ハンドリングが容易かつ、接種の手間の少ないワクチンを待ち望んでいる(価格が安ければなおいい:調子良過ぎ!?)。
未来永劫、新型コロナが消えてなくなることはないともいうが、鬱陶しいマスクや定期的なロックダウンなしで、3密を満喫できる時代に早く戻ってもらいたいもんだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
我が国では調達の対象にはなっていないようだが、ロシアのスプートニクVに、単回接種ワクチンの開発の話があるようだ。
(1回接種のロシア製コロナワクチン「スプートニク・ライト」、2月に登場)
https://jp.sputniknews.com/covid-19/202101308116856/
「「スプートニクV」は1つの薬剤ではなく、ワクチンのプラットフォーム」
基になっているスプートニクVは、アストラゼネカやJ&Jのワクチンと同じ、ウイルスベクタータイプだ。
「ロシア保健省によると、これまでに実施された「スプートニクV」の接種は、最大2年間の長期的な免疫を与えることを示している。」
情報が公開されていなかったり、治験完了前に承認されたことから当初の評判は悪かったようだが、先日、ランセットの論文を調べていたら有効率90パーセント以上という結果が出ているようだったな。
(スプートニクVCOVID-19ワクチン候補は安全で効果的と思われる)
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)00191-4/fulltext
「Gam-COVID-Vacとしても知られるこのワクチンは、アデノウイルス26(Ad26)とアデノウイルス5(Ad5)をベクターとして使用する異種組換えアデノウイルスアプローチを使用」
「21日間隔で与えられる2つの異なる血清型の使用は、集団内の既存のアデノウイルス免疫を克服することを目的としています。」
2回投与の際のベクターウイルスに対する免疫を回避するために、J&Jがエボラワクチンで採用した方法と同じだな。
「オックスフォード-アストラゼネカワクチンなどの他のものは、両方の用量に同じ材料を使用します。」
「ワクチンの初回投与から21日後の確認されたCOVID-19症例数に基づくワクチンの有効性は、91・6%(95%CI 85・6–95・2)」
1回投与でも、十分な効果が期待できそうだ。
ロシア製とかいうと、どうもバイアスが掛かって色眼鏡で見がちだが、有効性や効果の持続という点では文句のつけようがない。
安全性に問題がないようなら、我が国でも調達するかもしれないな(未確認)。
単回接種で運用できれば、ややっこしい接種履歴の管理に必要な無駄なシステムを開発しなくても済む。
どーせ、マイナンバーシステムとの連携でエラーを続出して大混乱になることは必至だ(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
単回接種ワクチンは、運用をシンプルにし混乱を回避するだけでなく、今回の新型ウイルスの流行を早期に終息に導くための「時間」という資源の節約にも資する。
新たな変異種の出現を抑制するという観点からも好ましい。
英国は、メーカー(アストラゼネカ)が定めたレジメンを勝手に変更して、接種間隔を延長して1回目の接種数を伸ばす禁じ手を打っている。
後付けの研究で、その方が効果的という話もあるようだが、怪しい話だ(未確認)。
いずれにしても、続々と登場するワクチンの効果と普及状況には注目だな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア研究機関 “ロシア製ワクチンの有効性91.6%”と発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210203/k10012847081000.html
ロシア大好きのN社(そうなのかあ?)が、詳細な記事を上げていた。
「ランセットは「このワクチンの開発は見苦しいほどに性急で、透明性を欠いたことで批判を招いてきたが、今回の結果は明確だ」とするコメントを併せて掲載しました。」
「プーチン大統領がワクチンを接種する場合、どのワクチンを使用するかが安全性などを示す1つの指標になると関心を集めています。」
ふん、浮沈子はプーチンが自国産のワクチンをうつとは思えないな。
おそらく、ファイザーかモデルナのワクチンを、裏で仕入れて既に接種しているに違いないのだ(断定的!)。
いつか、ロシア特有の笑い話(アネクドート)の一つになること請け合いだな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナワクチン その特性と接種後の世界)
https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20210206-00221234/
「ワクチン接種後の世界:
・シナリオA:国民7割以上への接種が完了し、集団免疫を達成
・シナリオB:十分な接種率に至らず、国内で散発的流行が続く
・シナリオC:ワクチン耐性の変異株が発生し、世界的流行が続く」
まるで、アネクドートみたいな話だな。
「ワクチン接種による集団免疫の獲得が、耐性株の出現に間に合わなければ、世界的流行が繰り返されることになります。病原性が上がったり、あるいは小児への感染性が高まれば、より悲劇的なことが生じるかもしれません。」
既に、このウイルスが精子に影響を与えることが報告されている。
(コロナ感染、男性の生殖機能に影響か 独研究)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20210201041117a&g=afp
「感染すると精子の細胞死や炎症、酸化ストレスが増加する恐れがあり、生殖能力が低下するかもしれないと指摘」
人類の滅亡も近い気がするな・・・。
変異種:442分の330:医療スタッフのワクチン接種割合に驚く ― 2021年02月06日 22:26
変異種:442分の330:医療スタッフのワクチン接種割合に驚く
NHKのラジオニュースを漠然と聞いていたんだが、俄かには信じられない数字が出てきてネットで確認した。
(愛知・岐阜の病院にワクチン保管用の冷凍庫が到着 医療従事者への先行接種 今月中にも)
https://www.nagoyatv.com/news/?id=005000
「長良医療センターでは先行接種の対象になっている442人のうち、およそ330人が接種を希望」
(02月06日 夜8時のNHKニュース:オーディオファイルが再生されます。)
http://www9.nhk.or.jp/r-news/podcast/mp3/20210206200003_33488_1_1_1.mp3
「この病院では、医療従事者などおよそ440人のうち、およそ330人が接種を希望しているということです。」(1分後辺り)
うーん、少ない・・・。
国立医療機関のスタッフでさえ75パーセントということは、一般のワクチン接種が到底7割には届かないということだ。
半分も行けば上等なのではないか。
一般へのアンケートなどでは、7割程度が希望しているという話もある。
(新型コロナ、ワクチン接種希望69.2%、60代は78.0%)
https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/844104/
「10月に一般国民1000人を対象に実施した感染症に関するアンケートの集計結果を発表」
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種については69.2%が希望しており、特に60歳代では78.0%に上った。」
若年層ほど、ワクチン接種に関心が薄いということか。
ファイザー・ビオンテックワクチンの場合、21日間隔で2回接種レジメンだから、面倒と言えば面倒だ(来週認可見込み)。
当面、医療従事者や高齢者(4月以降)は、それで凌ぐことになる。
病気持ちや高齢者施設従事者は、ひょっとしたらアストラゼネカになる可能性もある(3月下旬認可見込み)。
病気持ちや高齢者施設スタッフは、早くても5月以降だろうといわれている。
一般は、たぶん、来年だろうな。
ワクチン供給に滞りが出れば、さらに遅れることにもなりかねない。
その中で、さらに希望者の割合が少ないということになれば、集団免疫の獲得はおろか、変異種の揺籃を助けることにもつながる。
ワクチン接種後の3つのパターン(集団免疫・散発的流行・蔓延継続)のうち、最悪のケースを辿ることになりかねない。
迅速かつ高い割合でのワクチン接種を世界中で行い、一気に感染の息の根を止めなければ、だらだらとした流行は収まらず、ワクチン耐性を持った変異種の出現を促し、せっかくの接種も元の木阿弥、振出しに戻ることにもなりかねない。
それどころか、新たな変異種は感染力が高まることも予想され、ワクチン接種による集団免疫が得にくくなる恐れもある。
幸い、今のところ、ワクチン接種に伴う副反応は想定の範囲内と言われている(重篤な影響を隠している可能性もあるけどな)。
今後、数億人が接種していく中で、新たな副反応が見つかる可能性はあるけど、ハイリスク集団が接種を進めている状況の中では、メリットの方が大きいだろう。
罹患しても重症化しにくい若年層がどう考えるかが最大の問題だな。
その意味で、医療機関スタッフの75パーセントが接種というのは意外だ。
妊娠中とか、ワクチン成分に対するアナフィラキシーショックの既往があるとか、その他接種条件に合わない方もいるだろうけどな(妊婦でもうった方がいいという話もある)。
まあいい。
接種するかどうかは、あくまでも個人の判断だ。
メリットとデメリットについて、十分な情報を得たうえで決めればいい。
浮沈子は少ないと感じたけど、ワクチン接種に懸念がある方から見たら、異常に多いと感じるかもしれないしな。
(「新型コロナのワクチンを接種しない」と考える人はどのくらいいて理由は何なのか?)
https://gigazine.net/news/20210128-covid-19-hurdle-vaccine/
「5009人のアメリカ人に対して調査」
まあ、米国人対象の調査だがな。
「回答者のうち31.1%が「ワクチンを接種するつもりがない」ということ」
米国が、集団免疫を獲得できないことは、この段階で確定だ(そうなのかあ?)。
「女性のうちワクチン接種をしないと回答したのは35.7%で、これは男性の26.3%よりも高い」
「黒人の42.9%がワクチン接種を拒否するのに対し、白人においてこの割合は28.6%」
「ワクチン接種に否定的な人は保守派で37.8%、中間派で33.4%、リベラルで24.1%でした。」
「ワクチン接種を拒否する理由で最も多かったのは、「安全性に懸念がある」(18%)というもの。2番目が「ワクチンには効果がないと考えている」(16%)というもので、その後に「金銭的な余裕がない」(6%)、「お金がない」(6%)、「すでにCOVID-19にかかった」(3%)と続きます。」
既に罹患しているという理由が出てくるところが米国らしいな(本日の確認感染者:27,054,709人)。
まあ、どうでもいいんですが。
新型コロナワクチンは、米国でも我が国でも無料で接種できる。
「政治指導者や公衆衛生の専門家は、今後数カ月にわたって人々がワクチン接種に対して消極的であると認識し、人々をワクチン接種に向けて説得する必要があること」
「保険の有無にかかわらず誰でも無料でワクチンを接種できると強調すること」
我が国では、かつてワクチン接種における健康被害が問題となり、以後、当局は接種を強制することは無くなった。
世界的に見ても、ワクチン後進国と言える。
数年前にこのブログでも取り上げた風疹にしても、多くの人々にとっては他人事に過ぎない。
風疹ワクチンを接種していない世代にとって、今更なワクチン接種は利他的行為となる。
会社を休み、手間暇かけて痛い思いをし、自分の利益になることは何もなく(風疹に罹っても、殆どは重症化しないしな)、何か損をしたような気になるだけだ(そうなのかあ?)。
CRS(congenital rubella syndrome:先天性風疹症候群)を予防するためには、妊娠予定のある女性だけがワクチンをうってもダメなわけだ。
ワクチンで妊婦自身の発症は抑えられても、感染抑制効果は期待できない。
さらに、母子間の垂直感染は、ワクチンでは阻止できないからな。
新型コロナでも似たような話はある。
多くの若者たちにとっては、タダの風邪だ(一部、重症化したり、後遺症が残ったりするようですが)。
無症候性キャリアも、約半数に上る。
ワクチン接種の副反応のリスクを冒して、高齢者や病気持ち、ワクチン接種が出来ない人々の感染を予防するのは完全に利他的行為だ。
有効率は低くても、単回接種タイプのワクチンに期待が寄せられる所以でもある。
集団免疫が獲得できれば、ひょっとしたらマスクなしの生活に戻れるかもしれない(それだって、数年後だしな)。
若い世代に利他的行為を求めるのは難しい。
何らかのインセンティブがなければ、人は動かないのだ(風疹ワクチンの追加接種実績は、対象者の4パーセントにも満たない)。
(風疹に関する疫学情報:2021年1月27日現在)
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/rubella/2021/rubella210127.pdf
「厚生労働省によると、2019年4月1日時点の第5期定期接種対象(昭和37(1962)年4月2日~昭和54(1979)年4月1日生まれ)の男性人口は全国で 15,374,162人であった。」
「予防接種を受けた人は553,128人(クーポン券使用540,031人、自治体13,097人)で対象男性人口の 3.6 %」
やれやれ・・・。
ワクチンが中途半端に普及した段階で、当分マスクなし生活に戻れないと知った若者たちが反発し、ワクチン接種に見切りをつけたりしたら悲劇だな。
ワクチンをうたないという決定をした人々に対する差別の問題もある。
我が国では、ありがちな話だが、それはそれで尊重されなければならない。
そのうえで、高い接種率に高速で達する必要がある。
もたもたしていると、スーパー新型変異種の登場を促し、世界はロックダウンの闇に包まれる。
ネガな脅ししか動機付けができないというのも困りものだな・・・。
NHKのラジオニュースを漠然と聞いていたんだが、俄かには信じられない数字が出てきてネットで確認した。
(愛知・岐阜の病院にワクチン保管用の冷凍庫が到着 医療従事者への先行接種 今月中にも)
https://www.nagoyatv.com/news/?id=005000
「長良医療センターでは先行接種の対象になっている442人のうち、およそ330人が接種を希望」
(02月06日 夜8時のNHKニュース:オーディオファイルが再生されます。)
http://www9.nhk.or.jp/r-news/podcast/mp3/20210206200003_33488_1_1_1.mp3
「この病院では、医療従事者などおよそ440人のうち、およそ330人が接種を希望しているということです。」(1分後辺り)
うーん、少ない・・・。
国立医療機関のスタッフでさえ75パーセントということは、一般のワクチン接種が到底7割には届かないということだ。
半分も行けば上等なのではないか。
一般へのアンケートなどでは、7割程度が希望しているという話もある。
(新型コロナ、ワクチン接種希望69.2%、60代は78.0%)
https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/844104/
「10月に一般国民1000人を対象に実施した感染症に関するアンケートの集計結果を発表」
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種については69.2%が希望しており、特に60歳代では78.0%に上った。」
若年層ほど、ワクチン接種に関心が薄いということか。
ファイザー・ビオンテックワクチンの場合、21日間隔で2回接種レジメンだから、面倒と言えば面倒だ(来週認可見込み)。
当面、医療従事者や高齢者(4月以降)は、それで凌ぐことになる。
病気持ちや高齢者施設従事者は、ひょっとしたらアストラゼネカになる可能性もある(3月下旬認可見込み)。
病気持ちや高齢者施設スタッフは、早くても5月以降だろうといわれている。
一般は、たぶん、来年だろうな。
ワクチン供給に滞りが出れば、さらに遅れることにもなりかねない。
その中で、さらに希望者の割合が少ないということになれば、集団免疫の獲得はおろか、変異種の揺籃を助けることにもつながる。
ワクチン接種後の3つのパターン(集団免疫・散発的流行・蔓延継続)のうち、最悪のケースを辿ることになりかねない。
迅速かつ高い割合でのワクチン接種を世界中で行い、一気に感染の息の根を止めなければ、だらだらとした流行は収まらず、ワクチン耐性を持った変異種の出現を促し、せっかくの接種も元の木阿弥、振出しに戻ることにもなりかねない。
それどころか、新たな変異種は感染力が高まることも予想され、ワクチン接種による集団免疫が得にくくなる恐れもある。
幸い、今のところ、ワクチン接種に伴う副反応は想定の範囲内と言われている(重篤な影響を隠している可能性もあるけどな)。
今後、数億人が接種していく中で、新たな副反応が見つかる可能性はあるけど、ハイリスク集団が接種を進めている状況の中では、メリットの方が大きいだろう。
罹患しても重症化しにくい若年層がどう考えるかが最大の問題だな。
その意味で、医療機関スタッフの75パーセントが接種というのは意外だ。
妊娠中とか、ワクチン成分に対するアナフィラキシーショックの既往があるとか、その他接種条件に合わない方もいるだろうけどな(妊婦でもうった方がいいという話もある)。
まあいい。
接種するかどうかは、あくまでも個人の判断だ。
メリットとデメリットについて、十分な情報を得たうえで決めればいい。
浮沈子は少ないと感じたけど、ワクチン接種に懸念がある方から見たら、異常に多いと感じるかもしれないしな。
(「新型コロナのワクチンを接種しない」と考える人はどのくらいいて理由は何なのか?)
https://gigazine.net/news/20210128-covid-19-hurdle-vaccine/
「5009人のアメリカ人に対して調査」
まあ、米国人対象の調査だがな。
「回答者のうち31.1%が「ワクチンを接種するつもりがない」ということ」
米国が、集団免疫を獲得できないことは、この段階で確定だ(そうなのかあ?)。
「女性のうちワクチン接種をしないと回答したのは35.7%で、これは男性の26.3%よりも高い」
「黒人の42.9%がワクチン接種を拒否するのに対し、白人においてこの割合は28.6%」
「ワクチン接種に否定的な人は保守派で37.8%、中間派で33.4%、リベラルで24.1%でした。」
「ワクチン接種を拒否する理由で最も多かったのは、「安全性に懸念がある」(18%)というもの。2番目が「ワクチンには効果がないと考えている」(16%)というもので、その後に「金銭的な余裕がない」(6%)、「お金がない」(6%)、「すでにCOVID-19にかかった」(3%)と続きます。」
既に罹患しているという理由が出てくるところが米国らしいな(本日の確認感染者:27,054,709人)。
まあ、どうでもいいんですが。
新型コロナワクチンは、米国でも我が国でも無料で接種できる。
「政治指導者や公衆衛生の専門家は、今後数カ月にわたって人々がワクチン接種に対して消極的であると認識し、人々をワクチン接種に向けて説得する必要があること」
「保険の有無にかかわらず誰でも無料でワクチンを接種できると強調すること」
我が国では、かつてワクチン接種における健康被害が問題となり、以後、当局は接種を強制することは無くなった。
世界的に見ても、ワクチン後進国と言える。
数年前にこのブログでも取り上げた風疹にしても、多くの人々にとっては他人事に過ぎない。
風疹ワクチンを接種していない世代にとって、今更なワクチン接種は利他的行為となる。
会社を休み、手間暇かけて痛い思いをし、自分の利益になることは何もなく(風疹に罹っても、殆どは重症化しないしな)、何か損をしたような気になるだけだ(そうなのかあ?)。
CRS(congenital rubella syndrome:先天性風疹症候群)を予防するためには、妊娠予定のある女性だけがワクチンをうってもダメなわけだ。
ワクチンで妊婦自身の発症は抑えられても、感染抑制効果は期待できない。
さらに、母子間の垂直感染は、ワクチンでは阻止できないからな。
新型コロナでも似たような話はある。
多くの若者たちにとっては、タダの風邪だ(一部、重症化したり、後遺症が残ったりするようですが)。
無症候性キャリアも、約半数に上る。
ワクチン接種の副反応のリスクを冒して、高齢者や病気持ち、ワクチン接種が出来ない人々の感染を予防するのは完全に利他的行為だ。
有効率は低くても、単回接種タイプのワクチンに期待が寄せられる所以でもある。
集団免疫が獲得できれば、ひょっとしたらマスクなしの生活に戻れるかもしれない(それだって、数年後だしな)。
若い世代に利他的行為を求めるのは難しい。
何らかのインセンティブがなければ、人は動かないのだ(風疹ワクチンの追加接種実績は、対象者の4パーセントにも満たない)。
(風疹に関する疫学情報:2021年1月27日現在)
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/rubella/2021/rubella210127.pdf
「厚生労働省によると、2019年4月1日時点の第5期定期接種対象(昭和37(1962)年4月2日~昭和54(1979)年4月1日生まれ)の男性人口は全国で 15,374,162人であった。」
「予防接種を受けた人は553,128人(クーポン券使用540,031人、自治体13,097人)で対象男性人口の 3.6 %」
やれやれ・・・。
ワクチンが中途半端に普及した段階で、当分マスクなし生活に戻れないと知った若者たちが反発し、ワクチン接種に見切りをつけたりしたら悲劇だな。
ワクチンをうたないという決定をした人々に対する差別の問題もある。
我が国では、ありがちな話だが、それはそれで尊重されなければならない。
そのうえで、高い接種率に高速で達する必要がある。
もたもたしていると、スーパー新型変異種の登場を促し、世界はロックダウンの闇に包まれる。
ネガな脅ししか動機付けができないというのも困りものだな・・・。
変異種:ADEという自動体外式除細動器(AED:Automated External Defibrillator)と紛らわしいヤバイ副反応 ― 2021年02月07日 06:40
変異種:ADEという自動体外式除細動器(AED:Automated External Defibrillator)と紛らわしいヤバイ副反応
最近では、街中のどこでも目にすることができるようになったAED(自動体外式除細動器)。
心臓血管系疾患の患者だらけの米国で流行り(そうなのかあ?)、ハンバーガーとか高コレステロール血症御用達の食生活と共に我が国に導入されたマッチポンプな医療機器だ(そんなあ!)。
P社のダイビングインストラクターでもある浮沈子は、この器械の使用方法のトレーナーでもある(業界ではEFRIと呼ばれる)。
といっても、「自動」なわけだからな。
操作自体はサルでも出来る。
機種によっては、収納されている箱から取り出した時点で電源まで入っていて、勝手にしゃべり出して(もちろん、日本語で)あーせいこーせいと指示をしてくれるので、それに従って使えばいい。
その性質上、電極間に高圧電流が流れるので、通電の際に被救助者から離れていることが最重要かも知れないな。
まあ、どうでもいいんですが。
今回調べたADE(抗体依存性感染増強:Antibody-Dependent Enhancement)というのは、これとは全く関係ない。
3文字熟語(頭字語:アクロニム)が似ているに過ぎない。
それにしても紛らわしいな・・・。
(抗体依存性免疫増強とは:←たぶん、抗体依存性感染増強)
http://www.nobuokakai.ecnet.jp/nakagawa222.pdf
「ADEは、ワクチンや過去の感染によって獲得した抗体がワクチンの対象となったウイルスに感染した時、もしくは過去のウイルスに似たようなウイルスに感染したときに、その抗体が生体にとって悪い作用を及ぼし、感染・炎症が重篤化してしまい、重症化をひきおこす現象のことです。」
この副反応は、同じコロナウイルス感染症であるSARSやMERSのワクチン開発の際にも確認されていて、専門家の間で新型コロナウイルスのワクチンで最も懸念されている副反応だ。
「ワクチンは、病原体の曝露を受ける前に、獲得免疫を成立させておくことが目的ですが、この獲得免疫が生体に有害な作用を及ぼすため、テレビなどでは悪玉抗体などとも呼ばれています。」
浮沈子はテレビを見ないので、「悪玉抗体」というのは初耳だな。
この記事は、読みやすいけど、やや正確性に疑問もある(標題からして怪しいしな。自己抗体→自己免疫疾患?)。
まあいい。
「エボラ出血熱のマウス実験では血清中に中和抗体と感染増強抗体が同時に混在し、その割合で重症度が異なる」
へえーっ、知らなかったな・・・。
「ワクチンを作成するときは変異をさせて感染増強抗体を減弱させる必要があるという報告があります」
逆に、デングウイルスの解説のように、変異したウイルスに取り付いた抗体が感染増強抗体になってしまうこともあるのではないか(未確認)。
ここに紹介されている作用機序は、今のところ一つのモデルとして提示されているレベルの段階で、正確なところは分かっていないようだ。
(ワクチンが効かない?新型コロナでも浮上する「抗体依存性感染増強」)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/03/30/06749/
「抗体と結合したウイルスが、抗体の一部分を認識する受容体を介してマクロファージに感染する。すると、マクロファージは症状を悪化させる因子を過剰に放出し、結果的に症状が悪化してしまう。抗体の量が中途半端であると起こりやすいと考えられているが、どのような条件で起きるのかはよく分かっていない」
悪いのは、マクロファージなのかあ?。
(マクロファージ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B8
「遊走性の食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす。」
「また抗原提示細胞でもある。」
「マクロファージ自体は強い殺菌作用を持っているが、その内部には抗体やその他の免疫による攻撃が到達しないため、病原体が感染したマクロファージは却って病原体を保存したり、全身に運んだりすることで、その病原性の発揮に関与する。」
「結核菌やHIVでは、マクロファージ内に感染した病原体は長期に亘って潜伏感染し、感染後、長時間が経過してから重篤な病状が現れる。」
専門家の中には、人体の免疫応答に未解明のところがあるため、ワクチン接種を躊躇う方もいるようだな。
大量(数億人?)長期(少なくとも数年?)の投与実績を見なければ、そのワクチンが安全かどうかを見極めることはできない。
どっかのワクチンのように、高々数万人のP3試験も終わらないうちに一般に接種し始めるなどというのは、暴挙以外の何ものでもないのだ。
「S蛋白質に対する不完全な免疫(抗体)が誘導されれば、ADEが起こる可能性がある」
これって、さっき書いた変異種によるADEの誘発懸念(こっちは、スパイクタンパクの方がかわっちまうわけですが)に繋がる話かもしれないな。
やれやれ・・・。
ADEのことを調べ始めたのは、最近話題の中国製ワクチンに関する記事を読んだから。
(中国、粗悪品コロナワクチンを途上国へ援助の真の狙い…低い有効率、強い副反応の懸念)
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/223.html
「新型コロナウイルスと遺伝子情報がほぼ同じであるSARSウイルスの不活化ワクチン開発の際にADEが生じたことから、「コロナの不活化ワクチンでも同様の問題が起きる」ことを懸念する専門家は少なくない。」
記事自体は、かなりなバイアスが掛かっているけど、経験的にコロナウイルスに対する不活性化ワクチン(今のところ、シノバックもシノファームも不活性化ワクチンだけ作っている)によるADEの懸念は合理的だ。
「中国医薬品大手の上海復星医薬集団が昨年12月中旬、「政府からの使用許可を条件に独ビオンテックからコロナワクチンを少なくとも1億回分購入する契約を結んだ」と発表した。」
「12月下旬には国営メディアは「人民解放軍の軍事科学院らがメッセンジャーRNA型のコロナワクチンの製造施設の建設を開始した」ことを報じた。」
どうやら、本命はこっちかも知れない。
mRNAタイプのワクチンにADEが起こらないかどうかは知らない(未調査)。
抗体の量とか、マクロファージのふるまいとかによっては、どんなワクチンでもADEが起こる可能性はあるかもな。
ちなみに、記事中では未承認となっていたシノバックのワクチンは、昨日承認されたようだ。
(中国、2例目の国産ワクチン承認 シノバック製、既に海外でも接種)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020600554&g=int
「不活化ワクチンは生産技術が確立し、副反応が少ないとされる。」
ふん、テキトーだな。
ADEのことを考えると、ワクチン接種後に変異種に感染した患者が重症化しないかどうかを見ないと、安全性の確認はできないということになる。
また、異なる変異種に再感染した際の重症度を見極める必要があるかも知れない。
ADEは、ワクチン接種だけではなく、もちろん自然感染でも起こる(研究の発端となったデングウイルスもそうだしな)。
中途半端なワクチン接種とADEを引き起こす変異種の登場が、大どんでん返しをくらわすかもしれない・・・。
妄想を育むには、変異種というのはなかなか便利なアイテムだな(そういうことかあ?)。
こういうテキトーなヨタ記事が、ワクチン接種を妨げることにならないように、今朝はこのくらいにしておくかな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(抗体依存性感染増強)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E4%BD%93%E4%BE%9D%E5%AD%98%E6%80%A7%E6%84%9F%E6%9F%93%E5%A2%97%E5%BC%B7
「ADEを引き起こす可能性のあるウイルスは、抗原の多様性、免疫細胞内での複製能力、細胞内での生存維持などの点で共通点を持つ事が多い。ADEは、ウイルスへの一次ないし二次感染時や(生)ワクチン接種後のウイルスの攻撃によって起こり得る。これは主に一本鎖プラス鎖RNAウイルスで観察される。」
もちろん、新型コロナウイルスも、一本鎖プラス鎖RNAウイルスだからな。
記事を読むと、自然感染や不活化ワクチンのように、ウイルスそのものの実態がないとADEは起こらないようだ(たぶん)。
不適切な抗体との結合複合体が、マクロファージなどの受容体(FcyRII:何種類かあるようです)を介して免疫細胞内で増殖し、免疫胞自体を破壊するとともに増殖したウイルスを撒き散らしたり、サイトカインストームを引き起こしたりするようだ。
ただし、キーポイントは不適切(量や質)な抗体の産生と、実際のウイルスに感染した際に出来る結合複合体なわけだから、mRNAワクチンの投与がそれを誘発しないとは言えないかもしれない。
免疫というのは、病原体と免疫システムの相互作用だ。
相互のせめぎあいの中で、一定の平衡状態に至れば疾病は終息する。
ウイルスが潜伏したり、獲得免疫が成立したり、終息の形態は様々だ。
mRNAワクチンで誘発された多数の抗体の中で、ADEを引き起こす原因となる抗体ができるかもしれない。
ワクチン開発者が想定したタイプのウイルスでは問題にならないかもしれないが、変異種との遭遇がヤバイ結合複合体を形成し、感染増強やそれに伴うサイトカインストームによる病原性増強に繋がる懸念は残る。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
もちろん、不活化ワクチンでは、その懸念は経験的に合理的なものだ。
中国は、本気で在庫整理に掛かっているのかもしれない。
ウィキの記事には、抗原原罪(抗原刷り込み)という有難くない話も出てくる。
「季節性コロナウイルスによる以前の感染を原因としてADEが発生するか否か」
季節性コロナウイルス(=ただの風邪:旧型コロナ?)の罹患は、一方では交叉免疫の獲得という期待があるが、ADEを誘発する可能性もあるという。
かんべんしてくれ・・・。
「初期感染と、二次感染またはワクチン投与後の感染との間に、ウイルスは抗原連続変異を生じる可能性があり、ウイルス表面の抗原性エピトープが変異に因って変化するため、ウイルスは免疫の監視から逃れることが出来る。」
変異種への再感染だな。
「これが起こった場合、ウイルスの新しい変異体は以前のメモリーB細胞を優先的に再活性化し、対応する抗体の産生を刺激するが、これらの抗体は、変異した抗原に非効率的に結合する傾向がある。これには親和性と結合力の消失を伴う事が多い。」
マジヤバ!。
「感染症の発症は、人体のすべてのシステムの個々の特性と、免疫システムが既に遭遇した病原体のレパートリーの両方に依存する。」
身も蓋もない話だが、21世紀の科学をもってしても、感染症のメカニズムの全てを解き明かすことはできない。
我々は、既知の情報を基に、博打を打つしかないのだ。
ワクチンをうつべきか打たざるべきかを、我が国の科学リテラシー豊かな国民に委ねるという政府の判断は正しい。
知れば知るほど、下手なワクチンなど、ヤバくてうてない気になっちまうからな・・・。
最近では、街中のどこでも目にすることができるようになったAED(自動体外式除細動器)。
心臓血管系疾患の患者だらけの米国で流行り(そうなのかあ?)、ハンバーガーとか高コレステロール血症御用達の食生活と共に我が国に導入されたマッチポンプな医療機器だ(そんなあ!)。
P社のダイビングインストラクターでもある浮沈子は、この器械の使用方法のトレーナーでもある(業界ではEFRIと呼ばれる)。
といっても、「自動」なわけだからな。
操作自体はサルでも出来る。
機種によっては、収納されている箱から取り出した時点で電源まで入っていて、勝手にしゃべり出して(もちろん、日本語で)あーせいこーせいと指示をしてくれるので、それに従って使えばいい。
その性質上、電極間に高圧電流が流れるので、通電の際に被救助者から離れていることが最重要かも知れないな。
まあ、どうでもいいんですが。
今回調べたADE(抗体依存性感染増強:Antibody-Dependent Enhancement)というのは、これとは全く関係ない。
3文字熟語(頭字語:アクロニム)が似ているに過ぎない。
それにしても紛らわしいな・・・。
(抗体依存性免疫増強とは:←たぶん、抗体依存性感染増強)
http://www.nobuokakai.ecnet.jp/nakagawa222.pdf
「ADEは、ワクチンや過去の感染によって獲得した抗体がワクチンの対象となったウイルスに感染した時、もしくは過去のウイルスに似たようなウイルスに感染したときに、その抗体が生体にとって悪い作用を及ぼし、感染・炎症が重篤化してしまい、重症化をひきおこす現象のことです。」
この副反応は、同じコロナウイルス感染症であるSARSやMERSのワクチン開発の際にも確認されていて、専門家の間で新型コロナウイルスのワクチンで最も懸念されている副反応だ。
「ワクチンは、病原体の曝露を受ける前に、獲得免疫を成立させておくことが目的ですが、この獲得免疫が生体に有害な作用を及ぼすため、テレビなどでは悪玉抗体などとも呼ばれています。」
浮沈子はテレビを見ないので、「悪玉抗体」というのは初耳だな。
この記事は、読みやすいけど、やや正確性に疑問もある(標題からして怪しいしな。自己抗体→自己免疫疾患?)。
まあいい。
「エボラ出血熱のマウス実験では血清中に中和抗体と感染増強抗体が同時に混在し、その割合で重症度が異なる」
へえーっ、知らなかったな・・・。
「ワクチンを作成するときは変異をさせて感染増強抗体を減弱させる必要があるという報告があります」
逆に、デングウイルスの解説のように、変異したウイルスに取り付いた抗体が感染増強抗体になってしまうこともあるのではないか(未確認)。
ここに紹介されている作用機序は、今のところ一つのモデルとして提示されているレベルの段階で、正確なところは分かっていないようだ。
(ワクチンが効かない?新型コロナでも浮上する「抗体依存性感染増強」)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/03/30/06749/
「抗体と結合したウイルスが、抗体の一部分を認識する受容体を介してマクロファージに感染する。すると、マクロファージは症状を悪化させる因子を過剰に放出し、結果的に症状が悪化してしまう。抗体の量が中途半端であると起こりやすいと考えられているが、どのような条件で起きるのかはよく分かっていない」
悪いのは、マクロファージなのかあ?。
(マクロファージ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B8
「遊走性の食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす。」
「また抗原提示細胞でもある。」
「マクロファージ自体は強い殺菌作用を持っているが、その内部には抗体やその他の免疫による攻撃が到達しないため、病原体が感染したマクロファージは却って病原体を保存したり、全身に運んだりすることで、その病原性の発揮に関与する。」
「結核菌やHIVでは、マクロファージ内に感染した病原体は長期に亘って潜伏感染し、感染後、長時間が経過してから重篤な病状が現れる。」
専門家の中には、人体の免疫応答に未解明のところがあるため、ワクチン接種を躊躇う方もいるようだな。
大量(数億人?)長期(少なくとも数年?)の投与実績を見なければ、そのワクチンが安全かどうかを見極めることはできない。
どっかのワクチンのように、高々数万人のP3試験も終わらないうちに一般に接種し始めるなどというのは、暴挙以外の何ものでもないのだ。
「S蛋白質に対する不完全な免疫(抗体)が誘導されれば、ADEが起こる可能性がある」
これって、さっき書いた変異種によるADEの誘発懸念(こっちは、スパイクタンパクの方がかわっちまうわけですが)に繋がる話かもしれないな。
やれやれ・・・。
ADEのことを調べ始めたのは、最近話題の中国製ワクチンに関する記事を読んだから。
(中国、粗悪品コロナワクチンを途上国へ援助の真の狙い…低い有効率、強い副反応の懸念)
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/223.html
「新型コロナウイルスと遺伝子情報がほぼ同じであるSARSウイルスの不活化ワクチン開発の際にADEが生じたことから、「コロナの不活化ワクチンでも同様の問題が起きる」ことを懸念する専門家は少なくない。」
記事自体は、かなりなバイアスが掛かっているけど、経験的にコロナウイルスに対する不活性化ワクチン(今のところ、シノバックもシノファームも不活性化ワクチンだけ作っている)によるADEの懸念は合理的だ。
「中国医薬品大手の上海復星医薬集団が昨年12月中旬、「政府からの使用許可を条件に独ビオンテックからコロナワクチンを少なくとも1億回分購入する契約を結んだ」と発表した。」
「12月下旬には国営メディアは「人民解放軍の軍事科学院らがメッセンジャーRNA型のコロナワクチンの製造施設の建設を開始した」ことを報じた。」
どうやら、本命はこっちかも知れない。
mRNAタイプのワクチンにADEが起こらないかどうかは知らない(未調査)。
抗体の量とか、マクロファージのふるまいとかによっては、どんなワクチンでもADEが起こる可能性はあるかもな。
ちなみに、記事中では未承認となっていたシノバックのワクチンは、昨日承認されたようだ。
(中国、2例目の国産ワクチン承認 シノバック製、既に海外でも接種)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021020600554&g=int
「不活化ワクチンは生産技術が確立し、副反応が少ないとされる。」
ふん、テキトーだな。
ADEのことを考えると、ワクチン接種後に変異種に感染した患者が重症化しないかどうかを見ないと、安全性の確認はできないということになる。
また、異なる変異種に再感染した際の重症度を見極める必要があるかも知れない。
ADEは、ワクチン接種だけではなく、もちろん自然感染でも起こる(研究の発端となったデングウイルスもそうだしな)。
中途半端なワクチン接種とADEを引き起こす変異種の登場が、大どんでん返しをくらわすかもしれない・・・。
妄想を育むには、変異種というのはなかなか便利なアイテムだな(そういうことかあ?)。
こういうテキトーなヨタ記事が、ワクチン接種を妨げることにならないように、今朝はこのくらいにしておくかな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(抗体依存性感染増強)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E4%BD%93%E4%BE%9D%E5%AD%98%E6%80%A7%E6%84%9F%E6%9F%93%E5%A2%97%E5%BC%B7
「ADEを引き起こす可能性のあるウイルスは、抗原の多様性、免疫細胞内での複製能力、細胞内での生存維持などの点で共通点を持つ事が多い。ADEは、ウイルスへの一次ないし二次感染時や(生)ワクチン接種後のウイルスの攻撃によって起こり得る。これは主に一本鎖プラス鎖RNAウイルスで観察される。」
もちろん、新型コロナウイルスも、一本鎖プラス鎖RNAウイルスだからな。
記事を読むと、自然感染や不活化ワクチンのように、ウイルスそのものの実態がないとADEは起こらないようだ(たぶん)。
不適切な抗体との結合複合体が、マクロファージなどの受容体(FcyRII:何種類かあるようです)を介して免疫細胞内で増殖し、免疫胞自体を破壊するとともに増殖したウイルスを撒き散らしたり、サイトカインストームを引き起こしたりするようだ。
ただし、キーポイントは不適切(量や質)な抗体の産生と、実際のウイルスに感染した際に出来る結合複合体なわけだから、mRNAワクチンの投与がそれを誘発しないとは言えないかもしれない。
免疫というのは、病原体と免疫システムの相互作用だ。
相互のせめぎあいの中で、一定の平衡状態に至れば疾病は終息する。
ウイルスが潜伏したり、獲得免疫が成立したり、終息の形態は様々だ。
mRNAワクチンで誘発された多数の抗体の中で、ADEを引き起こす原因となる抗体ができるかもしれない。
ワクチン開発者が想定したタイプのウイルスでは問題にならないかもしれないが、変異種との遭遇がヤバイ結合複合体を形成し、感染増強やそれに伴うサイトカインストームによる病原性増強に繋がる懸念は残る。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
もちろん、不活化ワクチンでは、その懸念は経験的に合理的なものだ。
中国は、本気で在庫整理に掛かっているのかもしれない。
ウィキの記事には、抗原原罪(抗原刷り込み)という有難くない話も出てくる。
「季節性コロナウイルスによる以前の感染を原因としてADEが発生するか否か」
季節性コロナウイルス(=ただの風邪:旧型コロナ?)の罹患は、一方では交叉免疫の獲得という期待があるが、ADEを誘発する可能性もあるという。
かんべんしてくれ・・・。
「初期感染と、二次感染またはワクチン投与後の感染との間に、ウイルスは抗原連続変異を生じる可能性があり、ウイルス表面の抗原性エピトープが変異に因って変化するため、ウイルスは免疫の監視から逃れることが出来る。」
変異種への再感染だな。
「これが起こった場合、ウイルスの新しい変異体は以前のメモリーB細胞を優先的に再活性化し、対応する抗体の産生を刺激するが、これらの抗体は、変異した抗原に非効率的に結合する傾向がある。これには親和性と結合力の消失を伴う事が多い。」
マジヤバ!。
「感染症の発症は、人体のすべてのシステムの個々の特性と、免疫システムが既に遭遇した病原体のレパートリーの両方に依存する。」
身も蓋もない話だが、21世紀の科学をもってしても、感染症のメカニズムの全てを解き明かすことはできない。
我々は、既知の情報を基に、博打を打つしかないのだ。
ワクチンをうつべきか打たざるべきかを、我が国の科学リテラシー豊かな国民に委ねるという政府の判断は正しい。
知れば知るほど、下手なワクチンなど、ヤバくてうてない気になっちまうからな・・・。
スターシップの着陸は3度目(SN10)も失敗すると予想する根拠:確率の問題だけではないマーフィの法則 ― 2021年02月07日 15:11
スターシップの着陸は3度目(SN10)も失敗すると予想する根拠:確率の問題だけではないマーフィの法則
惨敗に終わったSN9の悲惨な着陸から1週間近く経った。
この間、ラプターエンジンの不良なのか、相変わらず燃料系がダメなのかの原因追求が続いているものと思われる(未確認)。
ネットには、着陸の際に2基のエンジンで向きを変えて減速し、そのうちの1基が機能しなかったことから、いっそのこと、3基まとめて点火して、3基点火しちゃったら1基消して、1基点火せずに2基が正常なら、そのまま2基で減速するという話が飛び交っている(着陸の最終段階では1基になるようですが)。
おそらく、ラプターのスロットル調整の範囲とか、燃料の節約とかが絡んでいるんだろう。
上昇中も、速度や高度の調整を行うために、点火しているエンジンを1基ずつ間引きしてからベリーフロップに転じているからな。
2度の降下に於いて、怪しげな動翼をひらひらさせたり、コールドガス(たぶん窒素?)でズルしながら制御して、曲がりなりにも方向転換と部分的再着火まで持ってきたことは大したものだ。
素直に評価していい。
空中での大爆発や、着陸地点を大きく逸れての墜落はしていない(だからといって、成功とは言わせないけどな:さすがに、SN9を大成功と書いている記事にはお目にかかっていない:成功と書いている記事は見つけた:<さらにさらに追加>参照)。
燃料系統に問題を残している場合は、着陸の際の点火を3基にしようが100基(そんなにエンジン積んでないですが)にしようが結果は同じだ。
ラプター側固有の着火・燃焼継続の問題だった場合、確率的な議論としては、着火エンジンを増やすことには意味がある。
まあ、3基のうちから2基を選択して、3つとも点いちまったエンジンの一つを上手いことオフに出来るかとか、その際に発生するトルクの変化を短時間で制御しきれるかとか、その他ありとあらゆる新たな問題を抱えることになるけどな。
浮沈子は、当面スターシップは使い捨てでも構わないと思っているから、さっさとスーパーヘビーを開発して、真空用エンジンも積み込んで、スターリンクを400機積み込んで打ち上げる方を優先すべきだと思うけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
(スターシップSN9の着陸失敗に関するイーロン・マスク:「私たちはあまりにも愚かだった」)
https://www.elonx.cz/elon-musk-o-nezdarenem-pristani-starship-sn9-byli-jsme-prilis-hloupi/
「スターシップは、2つのラプターに点火し、垂直位置に向きを変え、1つのエンジンをオフにしてから、コンクリートのプラットフォームにそっと着陸することでした。SN8の場合、この操作はメタン着陸タンク内の低圧によって妨げられましたが、この問題は、SN9では適切に機能するヘリウム圧力システムによって解決されました。」
「しかし今回は、点火中にエンジンの1つが故障しました。結局、着陸するには不十分なラプターが1機だけ発火したため、SN9の飛行は、傾斜した船の地面への衝撃と爆発で終了しました。。しかし、船は少なくとも着陸台に衝突しました。」
「彼はついにスターシップSN10が変更され、着陸前に3つのエンジンすべてが始動することを確認しました。これにより、少なくとも2つが正常に起動する可能性が高くなり、着陸には十分です。3つのラプターズすべてが適切に点火されると、レバーが最も小さいラプターズがすぐにオフになります。」
まあ、やってみなければ分からない。
記事のコメントには、3基に増やした時の確率が信頼性によってどう変わるかをわかりやすく掲載した話も寄せられている。
「6. 2. 2021 11:40
1つのエンジンの信頼性(S1)
2つのエンジンで試行した場合の障害の確率(PS2)
3つのエンジンで試行した場合の障害の確率(PS3)
S1 = 1 / 2-> PS2 = 75%| PS3 = 50%
S1 = 2 / 3-> PS2 = 56%| PS3 = 26%
S1 = 3 / 4-> PS2 = 44%| PS3 = 16%
S1 = 4 / 5-> PS2 = 36%| PS3 = 10%
S1 = 9 / 10-> PS2 = 19%| PS3 = 3%」
S1が4/5までは、表計算ソフトで全てのパターンを並べて検証した(算数苦手なので)。
S1が9/10の時は、さすがに1000通りになるからな。
計算で誤魔化す(!)ことにする。
・エンジンが3基とも点火する場合:
0.9^3
=0.729①
・エンジンが2基だけ点火する場合:
0.1×0.9×0.9×3(ここ、重要です:エンジン3基のうちの2基の組み合わせなので3×2÷(2×1))
=0.243②
1-(①+②)=0.028(≒3パーセント)
現実には、上述したように、3基点火の場合の余分な1基のシャットダウンとトルク制御の問題やら、ランダムに点火した2基のエンジンによる姿勢制御の問題などがあるので、必ずしも計算通りなわけではない。
制御プログラムに余計な手順を噛ませれば、バグを生む確率も高くなるしな。
機械的な話だけでは済まない。
燃料供給にも影響が出るだろう。
単純じゃないのだ。
ちなみに、イーロンXのコメントにある計算上の数字を、参考までに以下に示す。
S1 = 1 / 2-> PS2 = 75%(同じ)| PS3 = 50%(同じ)
S1 = 2 / 3-> PS2 = 55.555…%| PS3 = 25.925…%
S1 = 3 / 4-> PS2 = 43.75%| PS3 = 15.625%
S1 = 4 / 5-> PS2 = 36%(同じ)| PS3 = 10.4%
S1 = 9 / 10-> PS2 = 19%(同じ)| PS3 = 2.8%
エンジン個々の信頼性を上げるよりも、1基増やしてクラスターによる冗長性を高めた方が有利ということか(たぶん、両方必要)。
将来、有人での着陸を考えるなら、浮沈子的にはアクロバティックなパワードランディングに拘らないで、素直にパラシュート積んだ方がいいと思うんだがな(簡便かつ安価だしな:パラシュートって、再使用できるのかな:未確認)。
火星じゃ使えないだろうけどな。
浮沈子的には、それで何ら問題はない。
火星に行かなきゃ、スターシップの着陸は成功間違いなしだ。
2基から3基にする話じゃない。
3基にした途端に、別のトラブル(懸案事項の、エンジンルーム内の炎とか)で空中爆発するかもしれないしな(そんなあ!)。
SN10が、3たび墜落炎上爆発木っ端みじんになる方に1票だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
ちなみに、4基にしてコメントと同じように単体での信頼性を変化させるとこうなる。
エンジン1基の信頼性(S1):クラスターで2基以上が点火する信頼性(S4):障害の確率(PS4):
1/2:68.75%:31.25%
2/3:88.89%:11.11%
3/4:94.92%:5.08%
4/5:97.28%:2.72%
9/10:99.63%:0.37%
5基ではどうか(いみねー・・・)。
エンジン1基の信頼性(S1):クラスターで2基以上が点火する信頼性(S5):障害の確率(PS5):
1/2:81.25%:18.75%
2/3:95.47%:4.53%
3/4:98.44%:1.56%
4/5:99.33%:0.67%
9/10:99.95%:0.05%
エンジン単体の信頼性がある程度上がると、基数を増やしても2基以上点火する信頼性はさほど変わらない。
プロトタイプではなく、運用上のスターシップには、真空用バキュームラプターエンジンも3基搭載されるという。
この際だから、6基全部に点火してみてはどうか(ますますいみねー・・・)。
エンジン1基の信頼性(S1):クラスターで2基以上が点火する信頼性(S6):障害の確率(PS6):
1/2:89.06%:10.94%
2/3:98.22%:1.78%
3/4:99.54%:0.46%
4/5:99.84%:0.16%
9/10:99.99%:0.01%
決まりだな。
下手の鉄砲も数撃ちゃ当たる。
使えるものは全て使って、高信頼性の着陸を実現してもらいたいな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
単体の信頼性向上か、クラスターの数を増やしてバックアップを拡充するか。
究極の選択(?)について考えさせられる記事が上がっている。
(SpaceXのCEO、イーロン・マスクがスターシップの爆発について語る:「私たちはあまりにも馬鹿だった」)
https://www.teslarati.com/spacex-elon-musk-talks-starship-sn9-explosion/
「クラスターに3番目のエンジンを追加すると、1つのエンジンが故障した場合に、着陸が成功する(または少なくとも存続できる)可能性が論理的に高まります。」
記事を読むと、もともと3基を点火して着陸する構想だったわけだ。
なーんだ・・・。
「3つの着陸クラスのエンジンが設計に含まれている場合、3つのエンジンの着陸燃焼がおそらく最も論理的なオプション」
じゃあなぜ2基でテストしていたのか?。
「高性能ロケットエンジンのスロットルは非常に難しく、Raptorはまだ完全に成熟したエンジンではありません。」
「SpaceXは、この点でStarshipに対して明らかに非常に保守的であり、利用可能な3つのエンジンのうち2つだけを使用して、ゆっくりとした穏やかな着陸を優先」
「3エンジンの着陸燃焼により、着陸が大幅に遅くなる可能性があるためです。」
エンジンのスロットル調整能力と、着陸時の点火ミスのリスクを天秤にかけて、2基による着陸に賭けたわけだ。
賭けに負けて、結果は惨憺たる大失敗を連続した。
この他にも、着陸時に必要な燃料を節約するという観点もあるに違いない。
2基で降ろせるなら、2基だけ点火すればいい。
それは、完全再使用ロケットの着陸という、失敗の許されないミッションの絶対条件だったのかも知れない。
100パーセントの再点火を保証できなければ、パワードランディング自体が危ういものになる。
事実そうなったしな。
この先、3基目の冗長性を加えようが、バキュームエンジンまで繰り出して6基の究極の冗長性を狙おうが、確実な再点火とスロットル機能による安定した燃焼制御が出来なければ、スターシップは使い捨ての2段目に終わるし、有人飛行に使うこともできない。
TEA-TEBなどの点火剤カセットを使わず、電気火花で点火する信頼性を確立できなければ、火星に行こうが行くまいが、スターシップ構想自体が色褪せてしまう。
逆に言えば、究極の2段目ロケットであり、完全再使用の宇宙往還機として、ここは譲れないところかもしれない。
冗長性は、あくまで保険であり、2基点火でスロットル制御しておろすのが基本だ(まあ、最後は1基にするというのは仕方ないかも)。
ファルコン9がそうであったように、ラプターエンジンの性能が向上して、1基の再点火で降ろせるようになれば、また別の話になる。
1基で降ろせるなら、1基だけ点火すればいい。
事実、ファルコン9の1段目の回収に於いて、ランディングバーンの点火は1基だけだ。
点火剤カセットによる確実な点火が、それを保証している。
それを捨てて、電気火花で着火しようとしているわけで、その技術を確立するというのはSNシリーズのプロトタイプに課せられたミッションなわけだ。
ここは、こだわるべきだろう。
あと100機くらい、プロトタイプが地べたに叩きつけられたとしても、実機ベースでの何万回もの再着火の基盤が確立できるなら、その方がいい。
正念場だな・・・。
というわけで、次回SN10も、ド派手に墜落爆発炎上木っ端微塵を期待しよう!。
大丈夫、次の機体の準備は出来てるみたいだしな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(SpaceXのプロトタイプStarship飛行実験は今回も成功、しかし着陸でまた爆発)
https://jp.techcrunch.com/2021/02/03/https-techcrunch-com-2021-02-02-spacexs-starship-prototype-once-again-flies-to-great-heights-and-again-explodes-on-landing/
「今回のテストでSN9は目標高度に到達し、姿勢を逆転させる「ベリーフロップ」にも成功。」
「酸化剤の投棄、推進剤の切り替えにも成功した。」
「着陸のための垂直姿勢を取ろうとしたが失敗し、十分に減速できないまま降下してタッチダウンの際に爆発してしまった。」
業界用語で言うところの「部分的成功」というところか。
冗談じゃない!。
浮沈子が毒を込めて書いているように、別に、高高度飛行試験の最後に構造強度試験をしているわけじゃないからな。
「Starshipは再利用を前提としているため、着陸操作に成功することが必須」
「完全な再利用性を実現するためには、ロケット噴射によるパワードランディングが必要」
この2点については、浮沈子とは意見が異なる。
初めは使い捨てでもいいし、パラシュートで降下したって構わない。
「当然だが、この際に爆発してはならない。」
おおっ、初めて同じ意見になったな(そうなのかあ?)。
どっちかといえば、爆発しないで着陸してからこけた方が面白いかもな(墜落爆発炎上木っ端微塵は、いささか見飽きた感もあるしな)。
「開発チームは最初のテストから予定どおりに動作することを望んでいる」
そうだろうとも!。
だから、そうならなければ、堂々と失敗だといえばいいだけだ。
浮沈子は、失敗して悪いとは言っていないからな。
投資家受けとか大衆受けを狙って、データが取れたから成功とかいう言い方が気に入らないだけだ。
なぜ失敗したのか、そうならないために次回までに何をしなければならないかを知るために、結果に謙虚に向かい合うことが重要だ。
この記事の記者も、きっとそのことは分かって書いている。
ロケット開発は困難な事業で、失敗は日常茶飯事。
概ね、そういう事実は隠蔽されたりして、表沙汰にならない。
「むしろ珍しいのは、このような初期段階の実験でSpaceXが動画中継を含めて多数のデータを公開している点だ。」
ほらね。
だから、少しでも前向きの記事にして、応援しようというのは分からないではない。
しかし、甘やかしちゃいかんなあ・・・。
ダメなものはダメ。
失敗は失敗だ。
同じ失敗を繰り返さなければいいというものでもない。
ありとあらゆる失敗をしなければならないというもんじゃないからな。
成功するための必要悪としての失敗で、それ自体を咎められることはないが、それは成功するためのプロセスとして許容されているに過ぎない。
成功のための改善あっての失敗なわけだ。
失敗は成功のもとということは、昔から言われている。
空中爆発や、着陸予定地点からの大幅な逸脱が起これば、当局からの命令で試験飛行の継続自体が困難になるかも知れない。
そうなっては元も子もない。
着陸には成功したけど、少し斜めになって、コロンと倒れて爆発炎上くらいにはなってもらわんとな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーーー
(スペースXが「スターシップ」の試験飛行を実施、高度10km到達も着陸に失敗)
https://news.mynavi.jp/article/20210205-1697730/
「SN9は打ち上げ後、計画どおり高度約10kmに到達。着陸には失敗したが、スペースXの担当者は「素晴らしい飛行だった」と讃えた。」
自画自賛か・・・・。
相変わらず、鳥嶋さんの記事は外連味のない纏まった内容で、複雑怪奇なテスト飛行について必要なことを過不足なく書ている。
「スペースXがSN9が着陸に失敗した原因を特定し、その対策をSN10に取り入れたとしても、FAAがそれに納得しない限り、飛行試験ができない可能性がある。」
それでいい。
飛行再開となったB737MAXの時のように、メーカーべったりで何百人もの犠牲者を出すようでは困るからな。
巨大なロケットが、人家の密集する地域に墜落し、爆発炎上木っ端みじんになれば、それこそ大惨事だ。
人類が火星に行く必要などない。
ましてや、火星移民などは論外だ。
完全再使用ロケットは、地球周回軌道(月を含む)程度で十分だろう。
それだけでも大したものだし、過酷な深宇宙環境の探査は無人探査機に任せて、人類は地球周辺に留まるべきだ。
たかだか10km程度の試験飛行が2度続けて失敗したのも、バベルの塔のようなものかもしれない。
人間の奢りが、神の怒りに触れたのだろう。
SLSは、ホットファイアの再試験に臨むことになったが、同じ巨大ロケットで最終的には火星を目指すことになる(今のところ、月周回軌道経由ですが)。
何かが起こりそうな予感がするな・・・。
惨敗に終わったSN9の悲惨な着陸から1週間近く経った。
この間、ラプターエンジンの不良なのか、相変わらず燃料系がダメなのかの原因追求が続いているものと思われる(未確認)。
ネットには、着陸の際に2基のエンジンで向きを変えて減速し、そのうちの1基が機能しなかったことから、いっそのこと、3基まとめて点火して、3基点火しちゃったら1基消して、1基点火せずに2基が正常なら、そのまま2基で減速するという話が飛び交っている(着陸の最終段階では1基になるようですが)。
おそらく、ラプターのスロットル調整の範囲とか、燃料の節約とかが絡んでいるんだろう。
上昇中も、速度や高度の調整を行うために、点火しているエンジンを1基ずつ間引きしてからベリーフロップに転じているからな。
2度の降下に於いて、怪しげな動翼をひらひらさせたり、コールドガス(たぶん窒素?)でズルしながら制御して、曲がりなりにも方向転換と部分的再着火まで持ってきたことは大したものだ。
素直に評価していい。
空中での大爆発や、着陸地点を大きく逸れての墜落はしていない(だからといって、成功とは言わせないけどな:さすがに、SN9を大成功と書いている記事にはお目にかかっていない:成功と書いている記事は見つけた:<さらにさらに追加>参照)。
燃料系統に問題を残している場合は、着陸の際の点火を3基にしようが100基(そんなにエンジン積んでないですが)にしようが結果は同じだ。
ラプター側固有の着火・燃焼継続の問題だった場合、確率的な議論としては、着火エンジンを増やすことには意味がある。
まあ、3基のうちから2基を選択して、3つとも点いちまったエンジンの一つを上手いことオフに出来るかとか、その際に発生するトルクの変化を短時間で制御しきれるかとか、その他ありとあらゆる新たな問題を抱えることになるけどな。
浮沈子は、当面スターシップは使い捨てでも構わないと思っているから、さっさとスーパーヘビーを開発して、真空用エンジンも積み込んで、スターリンクを400機積み込んで打ち上げる方を優先すべきだと思うけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
(スターシップSN9の着陸失敗に関するイーロン・マスク:「私たちはあまりにも愚かだった」)
https://www.elonx.cz/elon-musk-o-nezdarenem-pristani-starship-sn9-byli-jsme-prilis-hloupi/
「スターシップは、2つのラプターに点火し、垂直位置に向きを変え、1つのエンジンをオフにしてから、コンクリートのプラットフォームにそっと着陸することでした。SN8の場合、この操作はメタン着陸タンク内の低圧によって妨げられましたが、この問題は、SN9では適切に機能するヘリウム圧力システムによって解決されました。」
「しかし今回は、点火中にエンジンの1つが故障しました。結局、着陸するには不十分なラプターが1機だけ発火したため、SN9の飛行は、傾斜した船の地面への衝撃と爆発で終了しました。。しかし、船は少なくとも着陸台に衝突しました。」
「彼はついにスターシップSN10が変更され、着陸前に3つのエンジンすべてが始動することを確認しました。これにより、少なくとも2つが正常に起動する可能性が高くなり、着陸には十分です。3つのラプターズすべてが適切に点火されると、レバーが最も小さいラプターズがすぐにオフになります。」
まあ、やってみなければ分からない。
記事のコメントには、3基に増やした時の確率が信頼性によってどう変わるかをわかりやすく掲載した話も寄せられている。
「6. 2. 2021 11:40
1つのエンジンの信頼性(S1)
2つのエンジンで試行した場合の障害の確率(PS2)
3つのエンジンで試行した場合の障害の確率(PS3)
S1 = 1 / 2-> PS2 = 75%| PS3 = 50%
S1 = 2 / 3-> PS2 = 56%| PS3 = 26%
S1 = 3 / 4-> PS2 = 44%| PS3 = 16%
S1 = 4 / 5-> PS2 = 36%| PS3 = 10%
S1 = 9 / 10-> PS2 = 19%| PS3 = 3%」
S1が4/5までは、表計算ソフトで全てのパターンを並べて検証した(算数苦手なので)。
S1が9/10の時は、さすがに1000通りになるからな。
計算で誤魔化す(!)ことにする。
・エンジンが3基とも点火する場合:
0.9^3
=0.729①
・エンジンが2基だけ点火する場合:
0.1×0.9×0.9×3(ここ、重要です:エンジン3基のうちの2基の組み合わせなので3×2÷(2×1))
=0.243②
1-(①+②)=0.028(≒3パーセント)
現実には、上述したように、3基点火の場合の余分な1基のシャットダウンとトルク制御の問題やら、ランダムに点火した2基のエンジンによる姿勢制御の問題などがあるので、必ずしも計算通りなわけではない。
制御プログラムに余計な手順を噛ませれば、バグを生む確率も高くなるしな。
機械的な話だけでは済まない。
燃料供給にも影響が出るだろう。
単純じゃないのだ。
ちなみに、イーロンXのコメントにある計算上の数字を、参考までに以下に示す。
S1 = 1 / 2-> PS2 = 75%(同じ)| PS3 = 50%(同じ)
S1 = 2 / 3-> PS2 = 55.555…%| PS3 = 25.925…%
S1 = 3 / 4-> PS2 = 43.75%| PS3 = 15.625%
S1 = 4 / 5-> PS2 = 36%(同じ)| PS3 = 10.4%
S1 = 9 / 10-> PS2 = 19%(同じ)| PS3 = 2.8%
エンジン個々の信頼性を上げるよりも、1基増やしてクラスターによる冗長性を高めた方が有利ということか(たぶん、両方必要)。
将来、有人での着陸を考えるなら、浮沈子的にはアクロバティックなパワードランディングに拘らないで、素直にパラシュート積んだ方がいいと思うんだがな(簡便かつ安価だしな:パラシュートって、再使用できるのかな:未確認)。
火星じゃ使えないだろうけどな。
浮沈子的には、それで何ら問題はない。
火星に行かなきゃ、スターシップの着陸は成功間違いなしだ。
2基から3基にする話じゃない。
3基にした途端に、別のトラブル(懸案事項の、エンジンルーム内の炎とか)で空中爆発するかもしれないしな(そんなあ!)。
SN10が、3たび墜落炎上爆発木っ端みじんになる方に1票だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
ちなみに、4基にしてコメントと同じように単体での信頼性を変化させるとこうなる。
エンジン1基の信頼性(S1):クラスターで2基以上が点火する信頼性(S4):障害の確率(PS4):
1/2:68.75%:31.25%
2/3:88.89%:11.11%
3/4:94.92%:5.08%
4/5:97.28%:2.72%
9/10:99.63%:0.37%
5基ではどうか(いみねー・・・)。
エンジン1基の信頼性(S1):クラスターで2基以上が点火する信頼性(S5):障害の確率(PS5):
1/2:81.25%:18.75%
2/3:95.47%:4.53%
3/4:98.44%:1.56%
4/5:99.33%:0.67%
9/10:99.95%:0.05%
エンジン単体の信頼性がある程度上がると、基数を増やしても2基以上点火する信頼性はさほど変わらない。
プロトタイプではなく、運用上のスターシップには、真空用バキュームラプターエンジンも3基搭載されるという。
この際だから、6基全部に点火してみてはどうか(ますますいみねー・・・)。
エンジン1基の信頼性(S1):クラスターで2基以上が点火する信頼性(S6):障害の確率(PS6):
1/2:89.06%:10.94%
2/3:98.22%:1.78%
3/4:99.54%:0.46%
4/5:99.84%:0.16%
9/10:99.99%:0.01%
決まりだな。
下手の鉄砲も数撃ちゃ当たる。
使えるものは全て使って、高信頼性の着陸を実現してもらいたいな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
単体の信頼性向上か、クラスターの数を増やしてバックアップを拡充するか。
究極の選択(?)について考えさせられる記事が上がっている。
(SpaceXのCEO、イーロン・マスクがスターシップの爆発について語る:「私たちはあまりにも馬鹿だった」)
https://www.teslarati.com/spacex-elon-musk-talks-starship-sn9-explosion/
「クラスターに3番目のエンジンを追加すると、1つのエンジンが故障した場合に、着陸が成功する(または少なくとも存続できる)可能性が論理的に高まります。」
記事を読むと、もともと3基を点火して着陸する構想だったわけだ。
なーんだ・・・。
「3つの着陸クラスのエンジンが設計に含まれている場合、3つのエンジンの着陸燃焼がおそらく最も論理的なオプション」
じゃあなぜ2基でテストしていたのか?。
「高性能ロケットエンジンのスロットルは非常に難しく、Raptorはまだ完全に成熟したエンジンではありません。」
「SpaceXは、この点でStarshipに対して明らかに非常に保守的であり、利用可能な3つのエンジンのうち2つだけを使用して、ゆっくりとした穏やかな着陸を優先」
「3エンジンの着陸燃焼により、着陸が大幅に遅くなる可能性があるためです。」
エンジンのスロットル調整能力と、着陸時の点火ミスのリスクを天秤にかけて、2基による着陸に賭けたわけだ。
賭けに負けて、結果は惨憺たる大失敗を連続した。
この他にも、着陸時に必要な燃料を節約するという観点もあるに違いない。
2基で降ろせるなら、2基だけ点火すればいい。
それは、完全再使用ロケットの着陸という、失敗の許されないミッションの絶対条件だったのかも知れない。
100パーセントの再点火を保証できなければ、パワードランディング自体が危ういものになる。
事実そうなったしな。
この先、3基目の冗長性を加えようが、バキュームエンジンまで繰り出して6基の究極の冗長性を狙おうが、確実な再点火とスロットル機能による安定した燃焼制御が出来なければ、スターシップは使い捨ての2段目に終わるし、有人飛行に使うこともできない。
TEA-TEBなどの点火剤カセットを使わず、電気火花で点火する信頼性を確立できなければ、火星に行こうが行くまいが、スターシップ構想自体が色褪せてしまう。
逆に言えば、究極の2段目ロケットであり、完全再使用の宇宙往還機として、ここは譲れないところかもしれない。
冗長性は、あくまで保険であり、2基点火でスロットル制御しておろすのが基本だ(まあ、最後は1基にするというのは仕方ないかも)。
ファルコン9がそうであったように、ラプターエンジンの性能が向上して、1基の再点火で降ろせるようになれば、また別の話になる。
1基で降ろせるなら、1基だけ点火すればいい。
事実、ファルコン9の1段目の回収に於いて、ランディングバーンの点火は1基だけだ。
点火剤カセットによる確実な点火が、それを保証している。
それを捨てて、電気火花で着火しようとしているわけで、その技術を確立するというのはSNシリーズのプロトタイプに課せられたミッションなわけだ。
ここは、こだわるべきだろう。
あと100機くらい、プロトタイプが地べたに叩きつけられたとしても、実機ベースでの何万回もの再着火の基盤が確立できるなら、その方がいい。
正念場だな・・・。
というわけで、次回SN10も、ド派手に墜落爆発炎上木っ端微塵を期待しよう!。
大丈夫、次の機体の準備は出来てるみたいだしな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(SpaceXのプロトタイプStarship飛行実験は今回も成功、しかし着陸でまた爆発)
https://jp.techcrunch.com/2021/02/03/https-techcrunch-com-2021-02-02-spacexs-starship-prototype-once-again-flies-to-great-heights-and-again-explodes-on-landing/
「今回のテストでSN9は目標高度に到達し、姿勢を逆転させる「ベリーフロップ」にも成功。」
「酸化剤の投棄、推進剤の切り替えにも成功した。」
「着陸のための垂直姿勢を取ろうとしたが失敗し、十分に減速できないまま降下してタッチダウンの際に爆発してしまった。」
業界用語で言うところの「部分的成功」というところか。
冗談じゃない!。
浮沈子が毒を込めて書いているように、別に、高高度飛行試験の最後に構造強度試験をしているわけじゃないからな。
「Starshipは再利用を前提としているため、着陸操作に成功することが必須」
「完全な再利用性を実現するためには、ロケット噴射によるパワードランディングが必要」
この2点については、浮沈子とは意見が異なる。
初めは使い捨てでもいいし、パラシュートで降下したって構わない。
「当然だが、この際に爆発してはならない。」
おおっ、初めて同じ意見になったな(そうなのかあ?)。
どっちかといえば、爆発しないで着陸してからこけた方が面白いかもな(墜落爆発炎上木っ端微塵は、いささか見飽きた感もあるしな)。
「開発チームは最初のテストから予定どおりに動作することを望んでいる」
そうだろうとも!。
だから、そうならなければ、堂々と失敗だといえばいいだけだ。
浮沈子は、失敗して悪いとは言っていないからな。
投資家受けとか大衆受けを狙って、データが取れたから成功とかいう言い方が気に入らないだけだ。
なぜ失敗したのか、そうならないために次回までに何をしなければならないかを知るために、結果に謙虚に向かい合うことが重要だ。
この記事の記者も、きっとそのことは分かって書いている。
ロケット開発は困難な事業で、失敗は日常茶飯事。
概ね、そういう事実は隠蔽されたりして、表沙汰にならない。
「むしろ珍しいのは、このような初期段階の実験でSpaceXが動画中継を含めて多数のデータを公開している点だ。」
ほらね。
だから、少しでも前向きの記事にして、応援しようというのは分からないではない。
しかし、甘やかしちゃいかんなあ・・・。
ダメなものはダメ。
失敗は失敗だ。
同じ失敗を繰り返さなければいいというものでもない。
ありとあらゆる失敗をしなければならないというもんじゃないからな。
成功するための必要悪としての失敗で、それ自体を咎められることはないが、それは成功するためのプロセスとして許容されているに過ぎない。
成功のための改善あっての失敗なわけだ。
失敗は成功のもとということは、昔から言われている。
空中爆発や、着陸予定地点からの大幅な逸脱が起これば、当局からの命令で試験飛行の継続自体が困難になるかも知れない。
そうなっては元も子もない。
着陸には成功したけど、少し斜めになって、コロンと倒れて爆発炎上くらいにはなってもらわんとな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーーー
(スペースXが「スターシップ」の試験飛行を実施、高度10km到達も着陸に失敗)
https://news.mynavi.jp/article/20210205-1697730/
「SN9は打ち上げ後、計画どおり高度約10kmに到達。着陸には失敗したが、スペースXの担当者は「素晴らしい飛行だった」と讃えた。」
自画自賛か・・・・。
相変わらず、鳥嶋さんの記事は外連味のない纏まった内容で、複雑怪奇なテスト飛行について必要なことを過不足なく書ている。
「スペースXがSN9が着陸に失敗した原因を特定し、その対策をSN10に取り入れたとしても、FAAがそれに納得しない限り、飛行試験ができない可能性がある。」
それでいい。
飛行再開となったB737MAXの時のように、メーカーべったりで何百人もの犠牲者を出すようでは困るからな。
巨大なロケットが、人家の密集する地域に墜落し、爆発炎上木っ端みじんになれば、それこそ大惨事だ。
人類が火星に行く必要などない。
ましてや、火星移民などは論外だ。
完全再使用ロケットは、地球周回軌道(月を含む)程度で十分だろう。
それだけでも大したものだし、過酷な深宇宙環境の探査は無人探査機に任せて、人類は地球周辺に留まるべきだ。
たかだか10km程度の試験飛行が2度続けて失敗したのも、バベルの塔のようなものかもしれない。
人間の奢りが、神の怒りに触れたのだろう。
SLSは、ホットファイアの再試験に臨むことになったが、同じ巨大ロケットで最終的には火星を目指すことになる(今のところ、月周回軌道経由ですが)。
何かが起こりそうな予感がするな・・・。
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