🐱メキシコへの道:第3章:帰国2023年12月20日 02:57

メキシコへの道:第3章:帰国
メキシコへの道:第3章:帰国


12月5日から19日にかけて、メキシコセノーテツアー決行。

フルケーブ講習の生徒さんが、急遽参加できなくなったので、その相方を務める予定だった浮沈子が、いきなり単独で責められる(?)ことになった!。

想定外、予想外、意外、心外、カード返せの大合唱な、リフレッシュケーブとは名ばかりの「再講習」(!?)状態からのスタートとなった。

もう、いつどこで何をやったかも記憶から消えかけている(バックアップライトで長時間泳いだり、エアシェアしながら長時間泳いだりもした:もちろん、お約束のロストライン、ロストバディ、マスク交換、バックアプバンジーも:ジャンプやギャップはふつーに飛ぶし、スキルの復習しながら経験値を上げていく感じか)。

確か、エデン2日間(基礎復習)、タジマハ2日間(確か、トラバース体験も)、ミノタウロ1日(ループ体験)、タジマハに戻って1日(ここでロストライン、ロストバディ、マスク交換、バックアプバンジー)、カーウォッシュで1日(メジャーリストリクション体験)、再講習最終日はエデンに戻って1日だったような気がする。

今回、浮沈子のボヤキを考慮してもらって、プラヤデルカルメンの沖、常夏のカリブ海に浮かぶコスメル島での(健全な)ファンダイブを突っ込んでもらう関係で、後半の日程調整に難航した。

土砂降りの夕立とかにも見舞われたし(落雷の影響で、ホテルは一瞬停電!!)、ダイビングの最中は日差しもあったけど、夕食を食べに出かける際に降られたりと、この時期(乾季)には珍しい雨模様。

風向きも怪しく、当初予定だった12月12日のコスメル行きのフェリーは欠航。

ガイドさんの日程との都合で、15日に再設定して臨んだ。

再講習(!?)6日間(12月6日から11日まで)と、その後の経験値アップ(2日間:12月12日、13日)の翌日(12月14日)は、昨年、三保先生に案内していただいたノホッチナチッチが管理するバージンとかいうセノーテ(バージンは通称で、正式名称は他にあったみたいだが忘れた:ノホッチからさらに奥に行った鉄の門扉があるところ:ノホッチで借りた鍵で開けて入る)に、今回お世話になったサービス(イグアナダイバーズ)の松永さんのガイドで潜る。

現地ガイドさんの案内でケーブ(カバーンではない!)ファンダイブするのは初めてということになる。

これも、経験値アップの要素満載だ(タンク片方外したり、アップカレントの中を匍匐前進したり・・・)。

12月15日は、予定通りコスメル島ファンダイブ決行!。

最終日の12月16日にはドスオホスの奥の左側にある「隠れた水」という意味の名前の「何とか」というセノーテに潜った(ライトアップされているところ:うーん、名前が思い出せない!:調べたらタクビハ:taak bi haだそうです:<以下追加>参照)。

そこから、ドスオホスのカバーンラインに飛んで、そこを1周して帰ってきたりもした。

ガス抜きの日(12月17日)は、もう、ふつーの観光客はそれだけのためにツアーを組むというチチェン・イッツァの遺跡群の見学。

やっぱ、カスティーヨと呼ばれるマヤのピラミッドはデカい。

もちろん、ギザのそれに比べれば小さいけど、人力で作られた建造物としては、群を抜いている。

で、裏側に回ってみると、観光地用の写真とは裏腹に、結構崩れているのに気づく(表面の化粧石は、裏側はあらかた剥がれていました)。

何事も、現地に足を運び、この目で見て、耳で聞いて、肌で感じてみなければ本当のことは分からない。

それは、マヤの遺跡もプラヤデルカルメンの街並みも、コスメル島も、今回初めて訪れたセノーテも同じだ。

手間暇金をつぎ込んで、頭脳と肉体を酷使(!)して、初めて知ることが出来る世界・・・。

今回のメキシコツアーは、米国ダラス経由での初めてのルートになった。

帰りは、まあ、比較的すんなりいったんだが、往路ではダラスフォートワース空港のスカイリンクの故障(!)に翻弄されたりもした。

ああ、帰りはカンクン→ダラスの便が振替になったりして、トランジットの時間が短くなったりした(まあ、それでも2時間以上はありましたが)。

竹内さんのアテンドがなければ、浮沈子単独で乗り切れたかどうかは分からない。

器材の重量はギリギリで、乾ききらないウェットスーツや、自分へのお土産に買った地べたに敷く着替え用のビニールシート(アンダーザジャングル製の、結構重いヤツ)の重量をクリアするために、レギュレーター(ファーストステージ)を外して手荷物に入れたりした(ダラスでの手荷物検査で、リュックサックを開けられました)。

現地での器材の破損は、高圧ホース2本のひび割れ(1本目は持って行った予備器材で対応、2本目は現地購入で対応:バックアップでもう1本買いましたが)。

が、ゲージについてはトランスミッターを導入することにしたので(ペトレルの対応ダイコンと併せて注文済み)、バックアップで買った高圧ホースは使うことはないかも知れない。

まあいい。

今年作ったフードベストと昨年作った7ミリのウエットスーツでの今回のウエイトは10ポンド。

縦に3+3、横に2+2。

昨年と異なるのは、プライマリーライトがハンドヘルドになったこと。

このライトも、スポットとワイドが切り替えられるタイプに買い替えるかも知れない(今のは、バックアッププライマリーライトにでもするか)。

いずれにせよ、来年、もう一度だけはメキシコに行く気になって戻ってきた。。

チチェン・イッツァには行かないかも知れないけど、メキシコシティーにあるという考古学博物館には行くかもしれない(往路で立ち寄るか)。

コスメル島は再訪する。

今回潜って、やっぱ、浮沈子の本籍は南の島ダイビングということに確信が持てた(竹内さんは、その日は現地のお友達とトゥルムで減圧ケーブダイビングしてたけど:浮沈子には、到底理解できない・・・)。

現地では、この時期に来ていた加藤さんと会食したりして、懐かしい時間を過ごした。

「再講習」とコスメル島ツアーでお世話になった落合さん(イグアナダイバーズのスタッフ)も、一緒。

浮沈子が、片っ端から質問したのは、ケーブダイビングに魅かれた動機と、どんなケーブダイビングが好きかということ。

きっかけは、もちろん、人それぞれだけど、松永さんをはじめとして、テクニカルダイビングを始めるにあたっての壁がなかったり、低かったりしたことが環境としては大きいのではないかと感じた。

手を伸ばせば、そこにテクニカルダイビングで潜れるポイント(ケーブとか)があり、教えてくれる人がいたり、そもそも、他のダイバーたちが、目の前でふつーにサイドマウントしたりリブリーザー使ったりしているからな。

それでも、まだ、誰も行ったことがない場所に行ってみたいとか(正真正銘の探検家志向!)、人が引いたラインを辿りつくしてみたいとかいう点では、相違がある。

正直に言おう。

晩熟(おくて)のケーブダイバーな浮沈子は、今回20本潜っても、ケーブダイビングに目覚めることはなかった。

そりゃあ、レクリエーショナルダイバー(いわゆる「ふつー」のダイバー)が行けないところに行けるという、ちょっとくすぐったい優越感を感じないと言ったらウソになる。

けど、チャイニーズガーデンの壮大な鍾乳石を見て、思わずスプール引いて近寄りたくなる誘惑には駆られなかった(竹内さんは、そうしてましたけど)。

耳抜き苦手な浮沈子は、トラバースした先のセノーテで浮上したいという気にもならない。

ケーブダイビングをしても、まあ、狭いところを上手く抜けられたりした充実感みたいなものは感じるけど、また、化石見たり(今回も、デカい巻貝みたいなのを案内して頂きました)すれば、それなりに何か見てきたという気分にはなるけど、開放感を感じるのは、エデンのオープンウォーターエリアに戻ってきて、ボーっと浮かんでいるときとか、カーウォッシュのオープンウォーターエリアで、ゆったり泳いでいる時、最終日に行ったセノーテのライトアップされたオープンウォーターエリアで、ロングホース仕舞いながら幻想的な雰囲気の中で漂っている時だ。

手持ちライトの人工的な光に照らされた、洞窟の壁や床や天井も、そりゃあ興味がないと言えばないこともないが、広い水面があって、太陽の光が差し込んでいるのがいい。

じゃあ、カバーンならいいとこどりかと言われれば、それはちょっと違うという気もする。

ケーブでも、自然光が差し込むところはところどころにあるし、トラバースすれば、それこそ開けた水面があるわけだから、テクニカルダイビングの制約上の話を別とすれば、ケーブとカバーンに区別はない。

ぶっちゃけ、浮沈子は、今回もドスオホスへトラバースして、光のカーテン見ても、あまり感動しなかったしな(上陸して、Tシャツ買ってくるミッションもアリかも!?)。

まあ、どうでもいいんですが。

洞窟潜水の魅力については、講習で使うテキストにもいろいろ書いてあるけど、それは人それぞれでいいのかも知れない。

浮沈子は、死神看板の奥には何があるのかを知りたくて潜っている。

昨年の講習の時点で、その答えはすでに出ている。

「洞窟の奥には、洞窟がどこまでも続いている」

人によっては、ケーブシステムのつながりを発見したりすることに生きがいを感じる人もいるだろうし(探検家!)、蜘蛛の巣のように張り巡らされた既存のラインすべてを網羅したいというマニア(!?)もいるだろう。

そして、彼らの全てが共通して感じているのは、洞窟が「美しい」と感じる感性を持っていることだ。

美しい洞窟・・・。

水の透視度の高さ、鍾乳石の造形、色、ケーブ自体の形や低質、エアドームや開口部から差し込む光、セノーテの倒木、小さなエビや魚・・・。

潜りつくそうとしても潜り切れない、無限のバリエーションの中で、人間が「美しい」と感じ、心を揺さぶられる要素があるだろうことは、想像に難くない。

つーことは、あれだな、浮沈子はそう感じる感性が鈍いわけだ。

セノーテのオープンウォーターエリアは、確かに美しい!。

メダカや、エンゼルフィッシュみたいな小魚と戯れるのは楽しい!。

しかし、穴倉の中に入って、同等以上に心を動かされることはなかった。

こればっかりは、どうしようもない。

1つには、まだ技量が未熟で、楽しむレベルに達していないということがあるのかも知れない。

サイドマウントの場合は、レギュレーターの交換やらなにやら、いろいろやることも多いしな。

自分の器材やトリムなど以外にも、チームのアウェアネスや、洞窟環境の認識も、まだ十分にできているとは言えない。

まだ、メインラインだけ辿っていることが多いけど、今回はふつーに複数回ジャンプしてるし、そこでの「作法」も、まだ、ぎこちない気がする。

要するに、経験値をもっと上げれば、ひょっとすると洞窟潜水に目覚める可能性もあるということか?。

自分自身やチームのアウェアネスが苦も無く行えるようになれば、洞窟へのアウェアネスにもっと注意が向くようになるかもしれない。

今は、まだ、正直言ってライン(ライン上のアローとかクッキー含む)と前を行くダイバーにしか注意が行っていない。

「洞窟を楽しむ」

今回の主要なテーマの一つだったが、未達に終わった気がする。

コスメルは楽しめた!。

バーチカルトリムを取って、フィンキックなんてしないでドリフトダイビングを楽しんだ。

ホリゾンタルトリムなんて、クソくらえ!。

シングルタンク万歳だな・・・。

洞窟を楽しむのは、次回以降でいいことにしよう・・・。

羽田に降りて、くたびれ果ててタクシーで帰った(荷物はスーツケース2個とリュックとショルダーバッグ)。

12月19日の17時40分ころランディングして、12月19日の20時には家にいた。

プラヤデルカルメンのホテルを12月18日早朝の3時にピックアップだから、14時間の時差を考慮すると、ドアツードアで27時間かかっていることになる(合ってますう?)。

遠いな・・・。

この遠さもまた、セノーテダイビングの障害かも知れない。

スターシップで大陸間弾道旅行すれば、離陸したら1時間くらいで着くだろうからな。

乗り場に行くまでの方が、はるかに時間が掛かりそうだ・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(メキシコ・カンクン取材でハートを撃ち抜かれた美しい景色8選【編集部取材記】)
https://rurubu.jp/andmore/article/19904

「1.最新の人気&神秘スポット「セノーテ・タク・ビ・ハ」」

「カンクンから車で約2時間の内陸にあり、人気のセノーテ「ドス・オホス」と同じ敷地で発見された話題のセノーテです。現地の言葉で「隠れた水の道」という意味を持つだけあって、その存在はあまり知られることがなかったという神秘の泉。急な坂を下りたところに広がる光や透き通るだけ透き通った水。見るだけでも感激ですが、ぜひスノーケリングやスイムで中にも入ってみて。」

松永さんに聞いたんだが、このセノーテはシュノーケリングの方が入場料が高いそうだ。

上記の説明書きには「急な坂を下りたところ」とあるが、実体は階段になっている。

夢を壊して申し訳ないけど、外で発電機が回っていて、その電気でLED照明を点けないと真っ暗なんだそうだ。

天井には1か所穴が開いているけど、タンクを吊り降ろすために開けたような感じだな。

外の発電機の音が、せっかくの神聖なイメージをぶち壊す・・・。

まあ、そのうち、引き込みの電源で洞窟の照明を賄うようになるかもしれない。

まあ、どうでも(洞でも?)いいんですが。

ちなみに、近くにあってトラバースしたドスオホスは、2つの目という意味だというのは知られた話。

浮沈子も、一昨年一人で来た時にカバーンラインを潜っている(その時は、バットケーブにも行きました)。

今回はバービーラインと言われる方だけ。

バービー人形は、ちゃんと付いてたけど、ワニの人形も付いていて、バービーちゃんがワニに食われているという、ヤバいシチュエーションらしい(未確認)。

ドスオホスは、カバーンダイビングツアーでは、ほぼ100パーセント行くだろう(未確認)。

その隣り(といっても、入場料は別ですが)にあるタクビハから、トラバースして行ってしまえるというのがフルケーブダイバーの特権なわけだ(ジャンプするので、イントロケーブダイバーでは認定上は行けません)。

トラバースしても、ドスオホスの入場料を払うこともない(水中に関所があるわけじゃないからな)。

今回はやらなかったけど、ドスオホスで売っているTシャツを、タクビハからお金持って買いに行くことも可能だ(地上から行く場合、Tシャツ買うだけのためにドスオホスの入場料払う必要があるかどうかは未調査)。

そんなことするなら、ドスオホスで潜ってタクビハに来た方がいいかもな(タクビハのTシャツがあるかどうかは未調査)。

トラバースは、そういう目的でするもんじゃない。

セノーテ(水面のある池)を繋ぐケーブのルートをたどることが楽しいんだそうだ(うーん、浮沈子にはまだ理解できない、独特のカタルシスがあるんだろうな)。

竹内さん曰く、ケーブシステムどうしの新たなつながりを発見することは、エベレストの初登頂に匹敵する快挙なんだそうだ(エドモンドヒラリーもびっくりだな)。

発見者(と、そのチーム)は、業界では英雄視されるという(そうなのかあ?)。

ケーブの中には、これまでで数人しか行ったことのない場所もあると言われている。

ちなみに、月面に降り立った人類は12人もいるからな。

珍しくもない・・・。

人類未踏の地は、セノーテの中にはいくらでもあるんだそうだ。

パーマネントラインから離れて、ひっそりと探検家の来訪を待っている「誰も知らない未知のケーブ達」。

そこに初めて足跡を記し(新しいラインを引いてクッキーとかREMとかを置いてくるだけですけど)、測量して共通のデータベースに登録すれば、それであなたの名前は永久に発見者の一人として残るわけだな。