🐱メキシコへの道:第3章:追憶2023年12月21日 15:12

メキシコへの道:第3章:追憶
メキシコへの道:第3章:追憶


帰国後、2日目。

既に忘却の彼方に消え去りつつあるメキシコでのダイビング(はっ、早くね・・・?)。

水中カメラは持ち込んでいないので、竹内さんが撮ってくれた画像や映像を、メッセンジャーからパソコンにダウンロードしたり、今まで使えるのに使っていなかったペトレルのデータを落とす算段をしたりして、外部記憶の整理に取り組む。

やっぱ、自前の揮発メモリーではダメだな・・・。

まあいい。

画像は12月7日(2日目)のエルエデンの1本目。

ダイコンの記録上は、このダイビングが今回の最長潜水時間ということになっている。

2時間弱。

プール練習している時は、まあ、ふつーな潜水時間だから、トイレが近くなる以外に問題はない。

浮沈子は、利尿作用がある糖尿病治療薬を服用しているうえに、自他共に認めるカフェイン依存症だから、ユカタン半島東側のコカ・コーラライトを飲みつくすほど飲む(ホントかあ?)。

実際、前回は朝の買い出しの際に寄っていたコンビニで、在庫切れになっちまったことがあった。

つーか、ライトは、余り人気がないみたいで、在庫量が少ない。

みーんな、飲んでいるのは赤キャップのノーマルコーラか、黒キャップのゼロだな。

ペプシは、あまり飲まれていないようだ。

まあ、どうでもいいんですが。

で、つまり、浮沈子はトイレが近い。

3分の1ルールのガス切れとか、セノーテ営業時間を基に決めたダイブタイムよりも、トイレタイムの方が短い。

ジジイの安全管理上の制約だな。

エルエデンは、今回は3日間潜ったんだが、ロングダイブ1本を提案された時も、中くらいのダイビング2本に変更してもらった。

画像では水温の数値が出てこないが、データ上では24度から26度(摂氏)で、平均が24.6度となっている。

意外に水温は低い。

しかも、高い温度は水深が13m以上のところで出ている。

そう、ハロクラインの下、海水層で高くなっている。

7ミリのウェットと3.5ミリのフードベストでは、浮沈子の場合2時間が限度だし、上がってくれば「膀胱ピンチ!」とか言いながら、器材をほったらかしにしてトイレに駆け込む。

午前中潜る1本目の方が、当然、尿量は多い。

腎クリアランスのために、せっせとおしっこ作っているからな。

午後は、少し落ち着いて潜ることが出来る。

深度はそれほど深くない。

エルエデンが特別浅いのではなく、ふつーのケーブはこんなもんだ(もちろん、深いところもたくさんあるようです)。

このダイビングの平均水深は7.2mだった(最大水深は15m:これはグラフの上にも出ている)。

行って帰ってくるシンプルなダイビング(もちろん、ジャンプやギャップは飛んでますけど)の場合、グラフを見て分かるように、左右対称のシンメトリックなプロファイルになる。

エデンでは、浮沈子がリールを繋ぐのにもたついてしまうので、実際の開始時間がやや遅れるため、きれいな対称形にはならない。

が、まあ、1時間8分くらいでターンした後は、行った道を戻るだけになる。

今回は、ループとかもやったけれど、元のセノーテに戻る場合を別にすれば、ループの途中から帰ってくる場合でも、同じシンメトリックなプロファイルになる。

例外的に非対称な図形になるのは、行った先でカバーンラインに繋いで、そこをぐるっと回った場合などだが、その後、ケーブラインで戻ってくるところは往路の逆になるわけだから、真ん中を隠すとシンメトリックになることに変わりはない。

今回、ケーブを潜った10日間では、ドスオホスへトラバースして戻った16日の1本目がそのパターンになっている。

もちろん、15日のコスメル島でのファンダイブはその限りではない。

ふつーの、非対称なプロファイルになる。

確認のために、日程のおさらいをしておく。

<日付:イベント等:(内容等):夕食>
12月5日:到着:夕方4時ころ:港方面の中華屋(おかず2品)
12月6日:エルエデン(エデン):基礎復習:ホットドッグ
7日:エデン:基礎復習:ピザ屋
8日:タジマハ:基礎復習:イグアナダイバーズ近くのタコス屋
9日:タジマハ:基礎復習:ラーメン屋
10日:ミノタウロ:ループ体験:ホットドッグ
11日:タジマハ:ロストバディなど:ピザ屋(雨のため)
12日:カーウォッシュ:リストリクション体験:スーパーの中華屋(おかず1品)
13日:エデン:トラバース(浮上まで):イグアナダイバーズ近くのメキシコ料理のレストラン(落合さんと会食)
14日:ノホッチの先のケーブ(バージンとも):ファンダイブ(松永さんガイド):ピザ
15日:コスメル島ツアー:ファンダイブ(落合さんガイド):中華屋(おかず2品)
16日:タクビハ:ファンダイブ(松永さんガイド):イグアナダイバーズ近くのメキシコ料理のレストラン(加藤さん、落合さんと会食)
17日:チチェン・イッツァ:遺跡見学(朝7時ホテルピックアップ):ピザ屋
18日:出発:早朝3時ホテルピックアップ

夕食は、全日程で竹内さんと一緒に食べている(店の順序は、ちょっとずれているかもしれない)。

浮沈子は、屋台のデザートとかは食べない(食中毒対策)。

竹内さんは、よく買って食べていたな(アイスクリームとかも!)・・・。

プラヤデルカルメンの町も、繁華街は歩き尽くした気がする。

ホテルの近くのセブンイレブンには、ずいぶんと世話になった。

地元のコンビニのオクソ(OXXO)にも行った。

サークルKサンクスも。

講習日程のガイドをしてくれた落合さんは、気を利かせて日替わりで朝寄るコンビニを替えてくれるんだが、浮沈子が買うものはオレオビスケットまたは類似品(プリンシペなど)及びコカ・コーラライト(3本乃至4本)と決まっている。

14日から16日のガイドツアーの3日間は、お弁当が付いた。

イグアナダイバーズのツアーは快適だな。

特に、コスメルは特筆する必要がある。

南の島のドリフトダイビング!。

ああ、もちろん、ケーブダイビングも面白い(義理で言ってるように聞こえたら、それは事実ではない)。

浮沈子にとっては、どんなダイビングも同じように楽しい。

逆に、器材やトレーニングが適切でなければ、どんなダイビングも同じように危険だ。

洞窟潜水には洞窟潜水の楽しみ方があり、南の島のお魚ダイビングには、また、それなりの楽しさがある。

トレーニングダイブは、課題を達成する喜びがあるし、経験値を上げるファンダイブは、初めての環境にチャレンジするわくわく感もある。

もう、好みの問題としか言えないだろう。

昨年のフルケーブダイバー講習は、浮沈子にとっては真剣勝負だったからな。

それに比べれば、今回は気楽で良かった。

高圧ホースに2本とも亀裂が入っていたけど、どちらもタジマハで気付いて、帰りにアンダーザジャングル(入口の所にある器材屋さん)で購入できた。

下に敷くビニールシート(2枚)、ハンドヘルドライトを手の甲に付けることが出来るホルダー付きバンド(グローブ?)も買った。

スキルもいろいろ教えてもらったけど、今回最大の収穫は、フィンキックだな。

初日は、キックの頻度が多く、スピードが速過ぎるとご注意を受ける。

で、中性浮力を丁寧に取り、呼吸を一定にしてグライドの時間を長くとるようにして調整した。

その後は、スピードの点では問題ないということになった。

ハロクラインのところとかは、浮上しているにもかかわらず給気しなければならないし、潜降しているにもかかわらず排気しなければならず、そのころ合いを見定めて、複数回、BCの操作が必要になる。

その手間を惜しんで、呼吸で誤魔化そうとしたり、フィンキックで境界層をかきまわすのは考え物だ。

先を読み、丁寧なオペレーションをしなけりゃな。

洞窟潜水は、無数のノウハウの塊で、ガイドさんの後をついて潜るにしても、ジャンプの時の細かい取り決めとかは、あらかじめ確認しておく必要もある。

松永さんからのアドバイスは、先行するダイバーとの距離が離れ過ぎているという点だった。

もっと近くにいなければ、緊急時の対応に問題が出る恐れがある。

イグアナダイバーズのスタッフは、2人ともスレートを使っていて、メインルートのアローの数や、Tなどをメモしていた。

竹内さんは、スレートは使わず、メモが必要なら水中ノートを使うという。

うーん、好みの問題か・・・。

もう一つの課題としては、泳ぎながら何かをできるようになるという話も出た。

浮沈子は、同時に一つのことしかできないので、何か(たとえば残圧を見るとか)をしようとすると、フィンキックが止まってしまう。

トランスミッターの導入は、その対策の一つなんだが、例えばポーチからノートを出してメモして、また仕舞ってという操作は、器材の助けを借りることはできないからな。

洞窟潜水の原則は、ルートの確認は各自が行うということになっている。

独立したテクニカルダイバーの集合でなければ、あなた任せのダイビングになり、チームとしての力にはならない。

海洋でも、洞窟でも、それは同じだ。

どうするか。

ちょっと考えてみよう。

今回は、それほど複雑なダイビングはしていない。

ジャンプやギャップも2つまでだし、Tもせいぜい1か所どまり。

行った先でカバーンラインを回ってきたのだって初めてだ。

経験値は、少しずつ増やす。

いきなり複雑にはしない。

洞窟は逃げることはない。

焦らずに、気長に楽しめばいいのだ。

トイレが近いことは、安全弁としては有効だな・・・。