😼欧州大戦争:ウクライナ戦線:クルスク方面:ベルゴロド州など2025年04月01日 15:38

欧州大戦争:ウクライナ戦線:クルスク方面:ベルゴロド州など
欧州大戦争:ウクライナ戦線:クルスク方面:ベルゴロド州など


このところ、クルスク方面の動きも鈍く、ベルゴロド州に侵攻したウクライナ軍もロシア軍の抵抗で大規模な進撃は出来ず膠着状態。

クルスクからスムイ州に侵攻したロシア軍は、じりじりと占領地を広げているけど、クルスクからウクライナ軍を完全に撤退させるようなド派手な動きはない。

膠着状態ではないんだろうが、スジャを奪還した時のような勢いは失せている。

現在のところ、クルスク方面でウクライナ軍が大規模な反撃に出るとか、ロシア軍がスムイ州からウクライナ奥深くに侵攻するなどという話があるわけではない。

東部・南部戦線でも、若干の動きはあったとしても小規模に留まり、戦略的な優位が逆転するとか、ロシア軍が押し切って戦線が崩壊するなどという話はない。

停戦交渉が進む中(ホントに進んでるのかは不明ですけど)、戦場の現実はどちらにとってもパッとしない感じだ。

トランプ政権は、ウクライナへの従来の拠出の返済を負わせ、それが済むまでは借金を返し続ける形で地下資源などの資産分割を要求しているようだ。

(ウクライナ、米と相互に受け入れ可能な鉱物協定目指す=外相)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/SQKENJBRSJNPFB66WJ2KI34U3M-2025-04-01/

「米国が当初案を修正し、ウクライナに将来の安全の保証を提供しない一方、ウクライナ領内で国営企業や民間企業が管理する天然資源の使用から得られる全ての収入を共同投資基金に拠出することを要求」

「トランプ米大統領はその後、ゼレンスキー大統領が重要鉱物資源協定からの撤退を望んでいるとし、撤退すればゼレンスキー氏は大きな問題に直面するだろうと警告」

ロシアには国土の2割を占領され、米国には資源を差し押さえられて、どっちに転んでもいいことは何もない(そうなのかあ?)。

米国主導の停戦が成功すればまだしも、戦争継続の中で資源の差し押さえだけが先行する事態になりかねない(そんなあ!)。

おまけに、両方から選挙で(任期切れの)大統領を選びなおせと催促されている。

やれやれ・・・。

プーチンは、停戦を焦るトランプを手玉に取って、ウクライナへの攻撃の手を緩める気配はない。

ロシアの継戦能力が続く限り、停戦へのインセンティブは生じないだろう。

しびれを切らしたトランプは、石油関連の二次関税をちらつかせているけど、んなことが出来るなら米国はとっくにやっているに違いない(つまり、口先関税なわけだ:未確認)。

まあいい。

戦線の状況はウクライナにとって思わしいとは言えない。

米国などの軍事支援は続いているようだが、何か決定的な状況が生じているわけでもない。

以前リークされた100日停戦プランは、今月いっぱいになる。

復活祭(4月20日)までに目途を着け、ロシアの戦勝記念日である5月9日に公表という段取りだが、ハッキリ言って実現はムリポだ。

この先どんな展開になるかは不明だが、ロシアが動かなければ状況は変わらない。

トランプは、プーチンを交渉の場に引きずり出すことには成功したけど、交渉成立に持ち込むのは容易ではない。

ロシアは停戦を急ぐ米国の足元を見て、要求を釣り上げてきている。

先に進めば進むほど、その要求はエスカレートするだろう。

米国が、いつ、ウクライナを見限るかが焦点だ。

奪い取るものが無くなれば、ボロ雑巾のように捨てるだろう。

残りかすのウクライナでも、ロシアには戦略上の価値がある。

隣接する東欧諸国を侵食する際の足掛かりになるからな。

先のことは分からない。

ただ、停戦が容易に行われないことは、徐々に確かになってきた。

(膠着状態の前線、ロシア軍が数週間以内に新たな攻勢を始める可能性)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/stalemated-front-russian-forces-may-launch-new-offensive-within-weeks/

「停戦交渉が難航するのは双方が戦場の現実を受け入れないためで、ウクライナは「戦場の現実」ではなく「国際社会の力=経済制裁」で交渉立場を強化し「自国に有利な条件での停戦」を、ロシアも「完全に占領できていないヘルソン州、ザポリージャ州、ドネツク州、ルハンシク州を寄越せ」と言って譲らず、もし「戦場の現実」に従うなら「現在の前線位置」で全てであり、これ以上の何かを手に入れるには血をもっと流すしかないだろう。」(航空万能論ブログ管理人)

「今直ぐ戦いを止めるには「互いの政治的な正義」ではなく「双方の歩み寄り」が必要」

いや、まあ、双方ともそんなことをするくらいなら、血を流す方を選ぶだろうからな。

「米国が仲介する停戦交渉はロシア側の要求(SWIFTへの再接続など)によって成果が制限されており、前線では交渉の浮き沈みが兵士らの不満と不安を煽っている。」(ロシア人ミルブロガーが運営するRYBAR)

「まだ戦争が『別の方向に進む』という希望や『戦場で前向きな変化が起こること』に誰もが期待している」(あるウクライナ人兵士)

「現状は我々にとって良くないからで、我々はそれを認めたくない」(同上)

残念ながら、ウクライナにとっていい兆候はどこにもない。

「我々だけでなく敵も春から夏にかけて積極的な攻撃準備を進めているが、ウクライナ軍は十分な準備に苦労しているという見方が強まっている」「ロシア軍は消耗しているにも関わらず今後半年から1年の間に決定的な勝利を収める可能性があり、これは敵の防衛ライン崩壊を意味する」(ロシア人アナリストのセルゲイ・ポレタエフ氏)

「オリヒウ西部での新たな攻勢は敵に戦力の再配置を強制することになる」「そうなれば隣接するロボティネ方向やマラ・トクマチカ方向の守りが手薄になるだろう」「この攻勢はザポリージャ地域解放に向けた第一歩になるかもしれない」(RYBAR)

この辺りは、以前からちょっとした威力偵察が行われていたけど、集落を占領するレベルではなかった。

東部戦線に比べればジミーな戦場だし、ウクライナ軍の予備兵力は底を突いている。

「敵に戦力の再配置を強制する」(再掲)

RYBARの指摘は正しいだろうな・・・。

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