本当にしたいこと2013年02月10日 15:20

本当にしたいこと
本当にしたいこと


この歳になると、自分が生きている間に、自分自身として本当にやりたいことはなんだろう?、と考えることが多くなる。

年齢的に制約を受ける時期までのカウントダウンが始まっている。

自分の身体的な能力を生身で拡張することができる限界は、とっくの昔に終わっていて、機械の力を借りてなんとか活動できているに過ぎない。

自転車さえも、電動アシスト付でないと、息切れがする・・・。

まあ、いい。

息切れといえば、今日もダイビングの練習なのだが、CCRの濃い酸素を吸っていてさえ、終わってから階段を上がって更衣室に行くまでに息切れがする。

地球の酸素は、浮沈子にはいささか薄いようだ。

そんな身体状況なので、今日、プールで見た装置は興味津々であった。

浮力調整装置である。

フレームの両側に円筒形の空気室がついていて、注射器のように、シリンダー隔壁を移動させて体積を調節する仕組みだ。

中性浮力のコントロールが困難な、ハンディキャップダイバーのための特注の器材である。

両側の空気室の体積を同期させるための仕組みは、コッグドベルト駆動である。シャフトにネジが切ってあって、ラチェット付きのレバーを駆動させてシリンダー隔壁を移動させる。

空気室には、環境圧とバランスさせるように、タンクからのレギュレーターとブローバルブが付いているので、結構深いところまで行くことができそうだ。

機械式のカウンターラングのようなものである。

最初に見たときには、デュアルのCCRかと思った!(ビョーキですなあ・・・)。

まあ、イントラは、サイドマウントだと思ったそうだから、どっちもどっちである。

自動車に乗って高速で移動したり、ダイビングで潜ったり、飛行機に乗って空を飛んだり、パソコンを使って通信したりと、21世紀の人間は、多少のハンディキャップをものともせずに、活動的に生きることができる。

せっかく生まれてきたのだから、様々なトライを続けて、ナマの体験を充実させていきたい。

まだまだ先は長そうだ。

ディープダイビング2013年02月10日 17:31

ディープダイビング
ディープダイビング


ダイビング、深きがゆえに、尊からず。

浮沈子の座右の銘の一つである。

浅く、明るく、暖かいダイビングが好きなので、深くて、暗く、水温が低いディープダイビングは、願い下げだ。

沈船とか、シーラカンスなど、お目当てのものが、その深さにあって、仕方がないから潜るのならば、止むを得ないが、浅いところにだっていろいろな楽しみは多い。

太陽の光がたっぷり届き、光合成が活発に行われている所のほうが、ターゲットは沢山在る。

上から落ちてくるエサだけが頼りの深場には、限られた生物しかいない。

その限られた生物がお目当てならば、これは仕方ない。

しかし、ただ深いところに行くための技術を競うようなダイビングは、好まないだけだ。

アプネアのような競技になっていて、プロとして潜るのなら別だが、遊びでスクーバで潜るのに、何の目的もなく、200mとか300mとかに行く意味はない。

そこまで行ったという、自己満足だけの話である。

もっとも、ダイビングの楽しみというのは、自己満足以外にはないんだが・・・。

まあ、深く潜るのに快感を感じるヘンタイ・ダイバーは、どうぞ行ってください、というだけである。

浮沈子も、一時期100mを目指していたが、今はそんな気はさらさらない。

もちろん、ディープダイビングの大半は、浅いところでの減圧になる。

ディープダイバーだって、浅く、明るく、暖かいダイビングを味わうことができる。

本当は、そっちのほうが目当てだったりするんじゃないのか?。

それなら、最初から浅いところで潜ればいいのに・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

深いところへ行くこと自体は、耳抜きさえできれば難しいことはない。性能の良いレギュレーターがあれば、呼吸も楽にできる。

問題は、高圧神経症候群や、不活性ガス昏睡にならないように、呼吸するガスを計画し、滞底後の長大な減圧に耐える精神力(おおらかさ?)を持ち合わせているかどうかだ。

せっかちには向かない。

300mクラスのダイビングでは、酸素による加速減圧を行っても、おそらく10時間以上の減圧時間が必要であり、海況によっては非常にリスクが高くなる。酸素の毒性を避けるための、エアブレークも必要となり、実際の運用は困難を極める。

長くても3時間くらいのダイビングでないと、暇を持て余すことにもなる。

お腹も空くし・・・。

洞窟潜水や、沈船のペネトレーションと異なり、潜水計画さえきちっと作成して、サポート体制ができていれば、スキルとして求められる要素は少ない。

問題なのは、100m以深の減圧については、情報が乏しく、エビデンスもほとんどないことだ。130m位から先は、皆無に近い。

器材の信頼性や、冗長性をどう評価するか、何より、自分自身の身体や精神的なリスクをどの程度見積もるかが、生死を分ける。

誤解のないように書いておくが、ダイビングは、1mでも危険である。40mを超える場合は、生死の保障は全く無い。120mを超えると、レジャーダイビングのコースもない。

完全な冒険になる。

世間では、無謀だといわれ、我が国では、保安庁や警察から目の敵にされる。

この世に未練がないならば、個人の自由であろうが、帰りを待つ人がいる場合、敢えて行う所業ではない。

自殺のようなものだ。

綱渡りなどというレベルは、とっくに超えている。切れた綱に、片手でぶら下がっているようなものである。

人間が陸棲の哺乳類であるという、神の摂理に反する行いである以上、天国に行けないことだけは、たぶん間違いないだろう。

「亡霊の目」2013年02月10日 20:03

「亡霊の目」
「亡霊の目」


ボーイングといえば、787の話題ばかりが続いているが、この会社は世界第3位の軍需企業である。

(軍需産業:上位100社)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E9%9C%80%E7%94%A3%E6%A5%AD#.E4.B8.8A.E4.BD.8D100.E7.A4.BE

三菱重工なんて、24位だ。富士重工や、新明和に至っては圏外である。

国家が潰さない会社の筆頭である。

民間機でどんなにチョンボがあっても、ボーイング社が潰れることは有り得ない。

まあ、いい。

画像は、ファントムアイという無人偵察機なんだそうだ。

(ボーイング ファントムアイ、初自律飛行を完了)
http://www.boeing.jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9/2012/6%E6%9C%88/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%80%81%E5%88%9D%E8%87%AA%E5%BE%8B%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E3%82%92%E5%AE%8C%E4%BA%86

「高高度遠距離型無人偵察機は65,000フィート上空で4日間の偵察が可能」とある。

この飛行機の燃料は、水素である。エンジンに燃料として水素を供給し、空気中の酸素と混ぜて燃やして飛ぶ。

グライダーのような長大な主翼、液体水素を搭載するずんぐりした胴体。

U-2の代替機になるのかなあ?。

(U-2 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/U-2_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

撃墜されても、人的被害がない。

いずれにしても、ファントムアイは軍用機である。

偵察して得た情報は、軍事作戦の立案、実行に際し、重要な役割を果たす。

爆撃機の目標、敵の戦力の算出、ダイナミックな変化など。

衛星では捉えきれない、細部の情報も取得可能だろう。クルマのナンバーどころか、開いている本の文字まで読み取られる可能性がある。

この解像度になると、人間の顔を識別可能になる。

いつ、誰が、どこで、誰と会ったか、いつでも撮影できる。偵察衛星のように次の通過を待つ必要はない。費用も安上がりだ。作戦地域に飛ばしておけば、情報収集の精度、密度は格段に上がる。

この航空機が、「怒りの空」を飛ぶことがないように祈ろう。