SMCCR構成図2013年03月12日 23:29

SMCCR構成図
SMCCR構成図


なんだかんだいって、構想3か月、製作2週間で作り上げたサイドマウントリブリーザー、名付けて「浮沈子号」(ダセー!)。

画像は、その構成図である(オリジナルとの違い、分かります?)。

材料は、APD製のインスピレーションを一式(エボリューション、またはエボリューション+でも可)、XsScuba製のBCインフレーター用のカプラー3セット、その他、フタマタのマニフォールドなど、怪しげな部品多数・・・。

純正部品としては、1本70cmで売ってくれる蛇腹ホースを2本使った。

何としても、世界初のサイドマウント・インスピレーションを作るのだ、という気迫を少々加えて、グツグツと煮込むと出来上がる。

まだ、中圧ホースの長さを決めていないので、イカスミ・スパゲッティのように、余ったホースがとぐろを巻く。

この週末で、伊豆の某ダイビングプールで、無事にデビューを果たし、なんとか水中で使い物になることは、わかった。

これから詰める箇所も多い。

たとえば、純正のゲージは、ホースが固く長さも長く、いい位置に収まらない。マイフレックスの高圧をゲットして、ついでにダサイ純正ゲージにもおさらばして、かっこよく決めてみたい。

まあ、水中でゲージのオシャレしても、しょうがないんですけど。機械式腕時計じゃないんだから。

2本抱き合わせにしたタンクの位置も問題だ。

今回は、ケースもなく、浮沈子の目論見である本体と直列に繋ぐコンフィギュレーションが試せなかったのは痛いが、背中側にキャニスターを追いやって、その下にタンクを付けるというのも有りだ。

こんないい加減な構成で潜っても、水中の抵抗は明らかに減る。

フィンで蹴っても、惰性が付いて、止まることなくユルユルと長い距離を進むことができる。

気分は世界水泳選手権である。スピードの水着を着た、イアンソープになった気分だ!(オーバーですが)。

流れがあったり、長い距離を移動しなければならなかったり、水中スクーターを使う時でさえも、水の抵抗が少ないことが、ガス持ちの良さや、疲労の軽減につながり、バッテリーの消費少なく、長距離の移動を可能にするなど、いいこと尽くめである。

なぜ、みんなサイドマウントにしないのだろうか(よく言うよ・・・)。

どーせ、今のところ、ベイルアウト用のオープンサーキットのタンクは持ち込まざるを得ないのだから(今に、デュアルCCRで潜ってみせる!)、左右のバランスなどを考慮しても、サイドマウントリブリーザーという選択は、大いに有りである。

浮沈子が人柱になって試した限りにおいては、極めて快適かつ、合理的である。

犠牲になることは、水中では何もない。

最終日には、深いほうのプールが貸しきり状態だったので、いろいろスキルもやってみたが、マーカーブイとリールの取り付け位置は、変更が必要である事が分かった。

バックプレートが出来てきたら、そこに付けるのが良さそうである。

成せば成る、とはよく言ったものだ。頭で考えているだけでは、何も変わらない。小さくても、一歩を踏み出すことが大切である。

もちろん、他にも問題は山積みである。腕につけるディスプレーの文字盤が、右手だと逆さになる。肘を曲げてみるという裏技も試してみたが、どうもしっくり来ない。

イントラは、左側に本体やタンクを持ってくるほうがいいのでは、という意見だったが、いずれはデュアルなので、右の運用をやっておくことも大切である。

胸の前を通して、左手に付けるというのを試したが、あまりしっくりといかない。

今後の課題が沢山見つかる。

前にも書いたが、課題が見えてきているということは、前進している証拠なのだ。基本骨格は固まっているので(しかも、思いの外快適である)、細部の詰めは楽しみながら一つ一つ確実に潰していけばいい。

次回は、いよいよ海デビューである。

元々、セブでの運用を考慮してのデザインなので、どうなるか楽しみである。

問題は、ケースがそれまでに出来ているかということだ。1か月たっても、段ボールの型紙のままという、冗談のような、信じられないハナシである。

海では、何が起こるかわからないので、キャニスターをハダカでぶらぶらさせておくわけにはいかない。

まさか、ゴールデンウイークになっても、段ボールの型紙だけなんてことはないよね?(トホホ・・・)。

コメント

_ 雑賀崎ダイビングセンター 伊藤 ― 2013年08月09日 15:34

いつも楽しく拝見させて頂いています。

O2側のフローストップの意図がいまいちよくわからないのでお教えくださいませ。


ディルエント側のADVにフローストップを設ける理由は2つあり、ボトムまで降りた後に無駄に動作させない為と、フロートラブル時の為だと思います。

後者の場合、ADVがフローし始めた場合ADVを殺すことでトラブルは解決します。
中圧値が上昇してフローに至った場合、カウンターラングのマニュアルインフレーターやベイルアウトレギも同様にフローする可能性がありますが、ウィングへの給気を含めてディルエントで行っているのでバルブを閉める解決策は最善ではありません。
そのためADVにフローストップがついていると思います。

しかしO2側で考えた場合、ソレノイドがオープンでスタッグした時フローストップでソレノイド側を殺して、マニュアル側だけを活かすメリットはなんでしょうか?

中圧値が上昇した場合で考えると、ダウンストリームのマニュアルインフレーターも開く可能性があり、ダイビング中に中圧値を測定できないことを考えるとその切り分けの時間が危険な様に思えます。
ソレノイド異常だと思っていて実はレギの中圧値上昇だった場合、ソレノイド側にフローストップがあることで酸素中毒の危険性が増えたり、一旦ベイルアウトしたならガスの無駄に繋がる様に思えるのですが…

O2側がオーバーシュートした場合、セオリー通りO2バルブを閉める(visionの場合)。
これならソレノイドがオープンでスタッグしても、レギの中圧値が上昇してもO2が来ないので酸素中毒の危険性は低いし、バルブを開けてPO2が上がれば切り分けする必要もないし、PO2が上がらなければソレノイドのオープンスタッグではないので、マニュアルインフレートすればいいので、O2側にフローストップがあることでシステムを複雑で危険な物にしている様に思えます。

何か私が気が付いていないスキームや意図があればお教えくださいませ。

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