予定調和2013年04月07日 23:23

予定調和
予定調和


現物合わせをして作成したので、よもや合わないことはないとは思っていたが、予想通りピッタリとはまった本体とケース。

上からストンと入れると、側面がすれる音がして、トンと底突きした。

正直、ホッとする。

よし、これでいよいよ海デビューの準備は整ったぞ!。

細かいところは、まだ2週間ほどあるので、チマチマと詰めていけばいい。

大所さえ押さえておけば、細部についてはイントラの知恵が借りられる。なんてったって、サイドマウントのコンフィギュレーションで、飯を食っているんだから。

正規の講習ではないが、ほぼ準じた形で、いろいろコツを教えてもらっている。サイドマウントは、バランス命である。快適なダイビングになるか、イラつくダイビングになるかは、数センチの違いである。

その解決方法のノウハウこそが、サイドマウントの真髄だ。

専用のハーネスやブラダーは、そこんとこをよーく考えて設計・製造されている。

しかし、小柄な人には、必ずしもフィットするとは限らないし、体形も千差万別であり、和服の着付けが商売になるのと同じく、最適な着用にはそれなりのコツがあるのだ。

何度か引用したことがある映画「デューン/砂の惑星」の中で、カイル・マクラクラン演じる主人公が、砂漠用のライフジャケット(っていうのかあ?)を見事に着こなして、マックス・フォン・シドー演じる師匠を感心させるシーンがある。

「栴檀は双葉より芳し」というやつだな。

ところで、画像ではよく分からないが、本体のリッド(黒いフタ)のツバの部分が、ギリギリでクリアしている。設計の妙というよりは、現物合わせの妙というべきだろう。

本体が抜け落ちないようにする仕掛けは、全然考えていなくて、例によって黒い平ゴムバンドをパイプのところに引っ掛けて誤魔化している。

ケースの方をハーネスに固定して、本体から出ている蛇腹ホースや、ケーブル類は引き抜こうとする力がかからないようにすれば、この程度で十分である。

三角形のリブと、側板を組み合わせるというのは大正解で、しっかりとキャニスターを保護している。

岩などにぶつけたり、擦ったりしても、本体に力が加わらないようになっているわけだな。

ただの箱や筒にするよりも、シンプルで、かつ強度も高い。

狭いところにはいる場合には、リブが引っかかる恐れがあるので、ケーブなどには向かないだろうが、それでもサイドマウントの利点は十分にある。

このケースを使っていれば、サンクタムで最初に事故っちゃうおばちゃんも、死なずに済んだかもしれない。

(「サンクタム」観ました。)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2011/09/23/6110534

まあいい。

この形状は、お結びを持ち運ぶための籠から連想して作った。

中の物を大切に守るための、実用的にして簡素な構造である。

実際の使用において、不都合な点を洗い出して改善するテストベッドでもある。

側板には適当な穴を開けて、軽量化を施す予定だが、デザインはほぼ決まった。

○△□をモチーフとして、×も取り入れる予定である。

分かる人にはわかる記号だ。

そう、プレイステーションの操作ボタンである。

強度を犠牲にしない程度に、肉抜きをするわけだな。

同時に組み立てる時の目印にもなる(○△□は、元々イントラが目印として鉛筆で書いてくれた記号)。

三角形のリブにも、目印を付けよう(未定)。

細部を検討するのは、実に楽しい・・・。