959のこと ― 2013年04月26日 00:42
959のこと
(ポルシェ・959)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB959
ポルシェって、数字が好きなんだなあ。
ペットネームが付くのは、ボクスターくらいからで、その前はずーっと数字だけ(エクステンションで、SCとかカレラは付けてたが)。
959も、何の工夫もない。
数字だけ。
(Porsche 959:ドイツ語のウィキ)
http://de.wikipedia.org/wiki/Porsche_959
(【ビデオ】コストがかかり過ぎて開発責任者も焦った! ポルシェ「959」の開発秘話)
http://jp.autoblog.com/2013/04/17/egarage-video-features-helmut-botts-personal-porsche-959-protot/
ピーター・シュッツが出てくる貴重なビデオ。
英語うまいなあ、と思ったら、彼はアメリカ人だった。
(L4ポルシェ物語:第3章 栄枯盛衰 1話 944と911)
http://www.ad-vantage.co.jp/924/gold/10301.html
さて、この959というクルマは、グループC車両である962Cに搭載していた、シリンダーヘッドのみ水冷の半空冷式水平対向6気筒935/82型エンジンをデチューンして搭載している。
排気量2,848cc、1気筒あたり4バルブ、圧縮比8.0、最高出力450仏馬/6,500rpm、トルク51.0kgm/5,500rpm、KKK製のインタークーラー付きツインターボで加給する。
サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン、コイルスプリング。タイヤ空気圧センサー付き中空マグネシウムホイールという、最先端の技術を投入している(ドイツ語のウィキより)。
0-100km3.7秒、最高時速317km。
現代のGT3にも匹敵するパフォーマンスである(0-100km3.5秒、最高時速315km:ちなみに、カレラGTの0ー100は3.8秒)。
930型911をベースとしているが、ボディパネルはオリジナル。前後の配分をコンピューター制御する可変トルクスプリット式四輪駆動システムを備えていた。
1985年当時としては、てんこ盛りである。お腹一杯、ゲップが出るほどの性能だ。
86年のパリダカでのワンツーフィニッシュは印象に残っている。
ちなみに0-400mは、11秒8とある(ドイツ語のウィキ:バイクかよ!)。
ポルシェにしてみれば、技術試験車両のようなもんだろう。グループBがなくなったので、仕方なくパリダカとかルマンに出たが、短期間で引退させている。
生産台数については諸説ある。288台が一般的だが、日本語のウィキは283台、ドイツ語では292台とも表記されている。1992年に、8台が追加生産されたという記述もある。
最大で300台。
今見ると、993のフロントデザインに近い。内装は930カレラ後期型そのもの。エンジンも、見慣れた空冷ファンが付いている。
ポルシェが作った、本物のスーパーカーだ。
浮沈子は、しかし、これがスーパーカーと呼ぶに相応しいか、疑問がある。
例によって、ポルシェお得意の要素技術てんこ盛りなのはいいのだが、オーラがない。
もっとはっきり言うと、カッコ悪い!。
間延びしたカエルである(失礼!)。
エンジンも、サスペンションも、ボディも月並みに思える。車高調整したり、コンピューター制御の4WDだったりするが、30年経ってみると、当たり前になっている(だから、凄かったんだと、頭じゃ分かってるんだが・・・)。
時代の最先端ではあったが、時代を突き抜けた先進性がない。
この当時の911(930)が、トーションバースプリングだったことを考えると、派生車種としては、画期的といえないことはないが、924、944、928はとっくに走っていたのだ。
その時代に、基本、空冷エンジンでRR(四駆ですが)というのは、スーパーではない。
ポルシェが本気出して作ったスーパーカーが登場するのは、21世紀のカレラGTを待たなければならないのだ。
(ポルシェ・959)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB959
ポルシェって、数字が好きなんだなあ。
ペットネームが付くのは、ボクスターくらいからで、その前はずーっと数字だけ(エクステンションで、SCとかカレラは付けてたが)。
959も、何の工夫もない。
数字だけ。
(Porsche 959:ドイツ語のウィキ)
http://de.wikipedia.org/wiki/Porsche_959
(【ビデオ】コストがかかり過ぎて開発責任者も焦った! ポルシェ「959」の開発秘話)
http://jp.autoblog.com/2013/04/17/egarage-video-features-helmut-botts-personal-porsche-959-protot/
ピーター・シュッツが出てくる貴重なビデオ。
英語うまいなあ、と思ったら、彼はアメリカ人だった。
(L4ポルシェ物語:第3章 栄枯盛衰 1話 944と911)
http://www.ad-vantage.co.jp/924/gold/10301.html
さて、この959というクルマは、グループC車両である962Cに搭載していた、シリンダーヘッドのみ水冷の半空冷式水平対向6気筒935/82型エンジンをデチューンして搭載している。
排気量2,848cc、1気筒あたり4バルブ、圧縮比8.0、最高出力450仏馬/6,500rpm、トルク51.0kgm/5,500rpm、KKK製のインタークーラー付きツインターボで加給する。
サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン、コイルスプリング。タイヤ空気圧センサー付き中空マグネシウムホイールという、最先端の技術を投入している(ドイツ語のウィキより)。
0-100km3.7秒、最高時速317km。
現代のGT3にも匹敵するパフォーマンスである(0-100km3.5秒、最高時速315km:ちなみに、カレラGTの0ー100は3.8秒)。
930型911をベースとしているが、ボディパネルはオリジナル。前後の配分をコンピューター制御する可変トルクスプリット式四輪駆動システムを備えていた。
1985年当時としては、てんこ盛りである。お腹一杯、ゲップが出るほどの性能だ。
86年のパリダカでのワンツーフィニッシュは印象に残っている。
ちなみに0-400mは、11秒8とある(ドイツ語のウィキ:バイクかよ!)。
ポルシェにしてみれば、技術試験車両のようなもんだろう。グループBがなくなったので、仕方なくパリダカとかルマンに出たが、短期間で引退させている。
生産台数については諸説ある。288台が一般的だが、日本語のウィキは283台、ドイツ語では292台とも表記されている。1992年に、8台が追加生産されたという記述もある。
最大で300台。
今見ると、993のフロントデザインに近い。内装は930カレラ後期型そのもの。エンジンも、見慣れた空冷ファンが付いている。
ポルシェが作った、本物のスーパーカーだ。
浮沈子は、しかし、これがスーパーカーと呼ぶに相応しいか、疑問がある。
例によって、ポルシェお得意の要素技術てんこ盛りなのはいいのだが、オーラがない。
もっとはっきり言うと、カッコ悪い!。
間延びしたカエルである(失礼!)。
エンジンも、サスペンションも、ボディも月並みに思える。車高調整したり、コンピューター制御の4WDだったりするが、30年経ってみると、当たり前になっている(だから、凄かったんだと、頭じゃ分かってるんだが・・・)。
時代の最先端ではあったが、時代を突き抜けた先進性がない。
この当時の911(930)が、トーションバースプリングだったことを考えると、派生車種としては、画期的といえないことはないが、924、944、928はとっくに走っていたのだ。
その時代に、基本、空冷エンジンでRR(四駆ですが)というのは、スーパーではない。
ポルシェが本気出して作ったスーパーカーが登場するのは、21世紀のカレラGTを待たなければならないのだ。
ビンテージ ― 2013年04月26日 20:36
ビンテージ(2003年といえば・・・これかあ?)
(ヴィンテージ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8
「ラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味」とある。
古いワインのことかと思っていた。
「いわゆる当たり年のワインを指すようになった。」
「名品や、年代物の楽器・オーディオ製品・カメラ・衣料品・くるまなどの希少品の意味に用いられるようになった」
「ぶどうの収穫が質・量共に良かった時代の年を "vintage" として「特定の年に作られた良いもの」という意味で使用された。」とある。
「意味が派生してワインを含め、車やジーンズ、ギターなどある特定の年の「よき時代」に生産された物が長い年月を掛けて現在にも残る「年代物」といった意味で使用される言葉」とも書いてある。
どっちよ!?。
気になる記述もある。
「乗用車における "vintage car" は、1910年代後半(1916年から、又は1919年から。文献によって違いあり)より1930年までに生産された自動車」とある。
ブドウの当たり年という意味から離れて、古き良き時代のクルマだけに与えられた称号になった。
んなこたぁ、絶対認めん!。
「「特定の年に作られた良いもの」という非常に限られた範囲の指標を持つ意味である事が、ヴィンテージという言葉の意味で特筆とされる部分」とあるじゃないか!。
浮沈子は、クルマにも当たり年のようなものがあると、信じている。
記憶に新しいのは、2003年。
この年のフランクフルトショーで登場した、「SLRマクラーレン」、お約束の「カレラGT」、2002年と、ちょっとずれるが「エンツォフェラーリ」、ランボルギーニの売れっ子「ガヤルド」。
掟破りのブガッティ・ヴェイロンは、ちょっと遅れて2005年だったけど(エンジンの開発で、手間取ったらしい)。
21世紀の初頭を飾る、華やかな面々が登場した時期である。
しかも、ガヤルドを除けば、全て限定モデルである。
ガヤルドは、外そうかな・・・。
まあいい。
世紀の変わり目に相応しい、スペシャルなクルマがゾロゾロ登場した年であった。
ビンテージといっていい。
2013年も、マクラーレンP1、ポルシェ918、ラフェラーリと、こちらも豪華だ。
10年毎に、そんな年周りになるのだろうか。
1993年って、何か出たっけ?。
マクラーレンF1の販売は、1993年となっている。
まあ、これだけで十分かな。
しかし、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニはパッとしない。
93年をビンテージとはいえない。
83年はどうよ?。73年は?。
73カレラとか出たけど、ホモロゲ取るためのレーシングカーだし、カウンタックのLP400は74年だが、LP500は出てたしなあ。
84年にフェラーリは288GTOを出したけど。
やはり2003年こそ、ビンテージだったのではないか。
滴るようにスペシャルカーが生まれた年。
口先だけの性能や、こけおどしのスタイルではなく、真の実力を備えたクルマたちが輝いた年・・・。
21世紀の初めの10年は、あっという間に過ぎて、もう2013年である。スーパーカーという記号は、スーパースポーツと言い換えられ、かつてのスーパーカー並みのクルマは、毎年のように出てくるようにはなった。
500馬力300kmは、当たり前すぎて、話題にもならない。1000馬力400kmが、21世紀のスーパーカーの最低条件である!(第二次世界大戦当時の戦闘機並みの馬力や速力になってきたわけだな)。
既に、神経が完全に麻痺している・・・。
出てくるクルマ達も、躾けが良くて、「毎日乗れるスーパーカー」とか言われてしまう。
非日常の佇まいが、スーパーカーの身上だったのではないか。通勤に使えるスーパーカーって、一体なんなのさ!?。
素人を寄せ付けない敷居の高さとか、夜の街にガオ!と吠えるオドシの利いた排気音とか、何かそういった特別のもの感があって、そんでもって実力は他を圧倒する。
羊の皮を被った狼じゃなくて、怪獣の皮を被ったモンスター(って何だあ?)であって欲しい。
高速道路で後ろからモーレツなスピードで近づいてきて、車線を譲る暇もあらばこそ、あっという間にぶち抜かれて、走り去る後姿を追おうとしても、みるみる小さくなっていく・・・。
高嶺の花は、見上げているのが相応しい。
(ヴィンテージ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8
「ラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味」とある。
古いワインのことかと思っていた。
「いわゆる当たり年のワインを指すようになった。」
「名品や、年代物の楽器・オーディオ製品・カメラ・衣料品・くるまなどの希少品の意味に用いられるようになった」
「ぶどうの収穫が質・量共に良かった時代の年を "vintage" として「特定の年に作られた良いもの」という意味で使用された。」とある。
「意味が派生してワインを含め、車やジーンズ、ギターなどある特定の年の「よき時代」に生産された物が長い年月を掛けて現在にも残る「年代物」といった意味で使用される言葉」とも書いてある。
どっちよ!?。
気になる記述もある。
「乗用車における "vintage car" は、1910年代後半(1916年から、又は1919年から。文献によって違いあり)より1930年までに生産された自動車」とある。
ブドウの当たり年という意味から離れて、古き良き時代のクルマだけに与えられた称号になった。
んなこたぁ、絶対認めん!。
「「特定の年に作られた良いもの」という非常に限られた範囲の指標を持つ意味である事が、ヴィンテージという言葉の意味で特筆とされる部分」とあるじゃないか!。
浮沈子は、クルマにも当たり年のようなものがあると、信じている。
記憶に新しいのは、2003年。
この年のフランクフルトショーで登場した、「SLRマクラーレン」、お約束の「カレラGT」、2002年と、ちょっとずれるが「エンツォフェラーリ」、ランボルギーニの売れっ子「ガヤルド」。
掟破りのブガッティ・ヴェイロンは、ちょっと遅れて2005年だったけど(エンジンの開発で、手間取ったらしい)。
21世紀の初頭を飾る、華やかな面々が登場した時期である。
しかも、ガヤルドを除けば、全て限定モデルである。
ガヤルドは、外そうかな・・・。
まあいい。
世紀の変わり目に相応しい、スペシャルなクルマがゾロゾロ登場した年であった。
ビンテージといっていい。
2013年も、マクラーレンP1、ポルシェ918、ラフェラーリと、こちらも豪華だ。
10年毎に、そんな年周りになるのだろうか。
1993年って、何か出たっけ?。
マクラーレンF1の販売は、1993年となっている。
まあ、これだけで十分かな。
しかし、フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニはパッとしない。
93年をビンテージとはいえない。
83年はどうよ?。73年は?。
73カレラとか出たけど、ホモロゲ取るためのレーシングカーだし、カウンタックのLP400は74年だが、LP500は出てたしなあ。
84年にフェラーリは288GTOを出したけど。
やはり2003年こそ、ビンテージだったのではないか。
滴るようにスペシャルカーが生まれた年。
口先だけの性能や、こけおどしのスタイルではなく、真の実力を備えたクルマたちが輝いた年・・・。
21世紀の初めの10年は、あっという間に過ぎて、もう2013年である。スーパーカーという記号は、スーパースポーツと言い換えられ、かつてのスーパーカー並みのクルマは、毎年のように出てくるようにはなった。
500馬力300kmは、当たり前すぎて、話題にもならない。1000馬力400kmが、21世紀のスーパーカーの最低条件である!(第二次世界大戦当時の戦闘機並みの馬力や速力になってきたわけだな)。
既に、神経が完全に麻痺している・・・。
出てくるクルマ達も、躾けが良くて、「毎日乗れるスーパーカー」とか言われてしまう。
非日常の佇まいが、スーパーカーの身上だったのではないか。通勤に使えるスーパーカーって、一体なんなのさ!?。
素人を寄せ付けない敷居の高さとか、夜の街にガオ!と吠えるオドシの利いた排気音とか、何かそういった特別のもの感があって、そんでもって実力は他を圧倒する。
羊の皮を被った狼じゃなくて、怪獣の皮を被ったモンスター(って何だあ?)であって欲しい。
高速道路で後ろからモーレツなスピードで近づいてきて、車線を譲る暇もあらばこそ、あっという間にぶち抜かれて、走り去る後姿を追おうとしても、みるみる小さくなっていく・・・。
高嶺の花は、見上げているのが相応しい。
最近のコメント