上陸2014年10月01日 15:00

上陸


米国でエボラ患者が確認された。

(エボラ出血熱 米に入国の男性発症)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141001/k10015023101000.html

「アメリカのCDC=疾病対策センターは先月30日、会見を開き、先月20日に西アフリカのリベリアからアメリカに入国した男性がエボラウイルスに感染していることを確認したと発表しました。」

この患者が、リベリアで感染したという確証はない。

米国内での感染の可能性だってある。

つまり、他にも感染者がいるということだ。

(First US Ebola case confirmed in Dallas traveller, CDC says)
http://www.livemint.com/Politics/lXfyZXrEPU8dI7OzuA5JrK/First-US-Ebola-case-confirmed-in-Dallas-traveller-CDC-says.html

「Another suspected Ebola case is being evaluated at a National Institutes of Health facility, US officials said, the 13th such possible infection in the US. All others have tested negative.」

NIHでは、別の疑い例を検査中という。

13例が陰性だとか言っているが、何の気休めにもならない。

米国には、他にも感染者がいて、当局が把握していないということも十分有り得る。

浮沈子は、米国の杜撰な感染症対策の一端を今回の事例に見ている。

(エボラ出血熱の感染患者をアメリカ国内で初確認、現在は隔離環境下に)
http://gigazine.net/news/20141001-ebola-in-united-states/

「医師によると、男性はアメリカに住む家族のもとを訪れるため9月20日に旅客機で訪米。フライトの4日後になって感染の兆候が現れ始め、その2日後の9月26日には受診のために病院を訪れました。そしてさらに2日後の28日に感染が確認され、それ以降は隔離された環境に置かれているとのこと。最初の受診後すぐに隔離されなかった理由については「エボラの症状は、他の病気と非常に似通っているため」とフリードセン氏は説明しています。」

どうやら、診療に訪れた患者に薬を処方して帰宅させたらしい。

2日後には救急車で搬送されたという。

大失態だな。

このような例は、過去にも、そしてこれからも起こるということだ。

既に発症から1週間が過ぎていて、重症化しているというので、アトランタに運ぶことも出来ないに違いない。

これは推測だが、国籍は米国ではないと考えられる。

対症療法のみ施されて、あとは運を天に任せることになるのだろう。

追い返されてからの2日間、猛烈に排菌していたと思われるが、その間に感染した方は医療機関を恨んでもらうしかない。

また、初回の受診の際は、重大な感染症の恐れがないと考えられていたわけだから、医療スタッフへの感染も懸念される。

ちゃんと、スタンダード・プリコーションしてたあ?。

まあいい。

米国はリベリアに直行便を飛ばしている。

他の国に、航空便を制限するなといっている手前、止めるわけにはいかないだろう。

これからも、同様の事案は起こるわけだ。

留意しなければならないのは、エボラが国境を越えたのは、既に5か国目であるということだ。

ギニアからシエラレオネに広がった時から、国際感染症なのである。

陸路の感染は、セネガルを入れて3か国、空路の感染が2か国目になっただけである。

この患者が、感染源なのかどうかもわからない。

別の感染源があって、その枝分かれに過ぎないのかもしれない。

それが明らかになった時、米国は一定数の感染者を既に抱えていることになる。

その感染者が次々と入国してくることを止めることはできない。

潜伏期間中にエボラを検出することは困難だからだ。

航空機による飛び火感染が明らかになったのは僅かに2例目だが、これは始まりに過ぎない。

まあ、いくら杜撰な米国の医療体制でも、リベリアのような爆発的感染になることは考えられない。

数例から、多くても数十例の感染で遮断されるはずである。

CDCが、わざわざ出張っていくまでもなく、テキサス州やダラス市の保健体制で対応できるはずだ。

カッコ付けだな。

大統領にレクチャーするんで、誰か行かせておけということになったのかも知れない。

これから続発する事態に、いちいちCDCが出て行くことは考えられない。

CDCが感染を確認したのは30日だという(1日くらい前かも)。

それまでの間に、州や市は何かやったんだろうか。

トレースとか。

その辺りは、一切報じられていない。

まさか、CDCに華を持たせるために、待ってたんじゃないよねえ?。

(エボラ出血熱、アメリカ国内で初の感染 疾病対策センター「手を洗えば簡単に殺菌できるウィルス」:追加:トレースはフォワードではやってるみたいですな)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/01/ebola-us_n_5912402.html

(アメリカで初のエボラ感染確認:追加)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20141001003

「フリーデン氏によれば、男性がリベリアで患者の世話をした形跡はないという。現在、担当者が感染経路を突 き止めようとしている。」

遡っての感染経路の特定は困難じゃね?。

(米国で発症のエボラ患者、搬送した救急隊員らを隔離:追加)
http://www.cnn.co.jp/world/35054563.html

「患者がテキサス州ダラスの病院に入院した際、この患者を搬送した救急隊のメンバーが、隔離病棟に収容された。今のところ、どのメンバーにも症状はみられないという。」

標準的な感染防止策は取られていないということですかね。

(エボラ出血熱:米本土で男性発症 CDCが感染ルート調査:追加)
http://mainichi.jp/select/news/20141002k0000m030075000c.html

「男性は26日未明に病院の緊急医療センターを訪れたが、インフルエンザの症状と似ていたため、医師に抗生物質を処方され帰宅した。しかし、症状が悪化し、2日後に救急車で搬送された。」

「地元テレビのCBSダラスは30日夜、男性が病院職員と「空腹だ」と会話するまで回復したと報じている。」

「ダラス市は30日午後、緊急対策室を設置し、医療従事者に予防措置を徹底した。」

徹底してなかったんでしょうか?。

「CDCによると、男性が発症後に接触したのは、家族と少数の近隣住民▽緊急医療センターの職員数人▽救急車で搬送した隊員2人。自宅待機を求め、3週間の経過観察を行う。」

「CDCはリベリアと米国双方の可能性を視野に感染ルートを調べている。」

やっぱ、CDCも米国内での感染を視野に入れてるってことか。

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