毒皿2014年11月01日 11:03

毒皿


インフレターゲット論、デフレマインドからの脱却、次元の違う政策・・・。

アベノミクスという毒を飲んだ日本経済は、実態を伴わないまま暴走中である。

浮沈子は、経済のことは良く分からないが、需要が乏しいところに金を落とせば景気が良くなるといわれても、ピンと来ない。

物やサービスが溢れる現代では、お金を持っている人は生活しやすいが、そうでない人はそれらの利便性からは離れたところにいる。

それらの人々にお金を使ってもらおうとすれば、お金を渡すか、物やサービスの価格を下げるしかない。

お金を持っている人(法人を含めて)は、せっかく稼いだ金を手放したくないので、ビンボー人から少しずつ金を稼いで経済を回そうとしたら、値段を下げるより仕方が無いのだ。

デフレスパイラルは、金持ちが起こしたわけではなく、貧乏人が起こしたのだと浮沈子は思っている。

だから、風呂の水は上の方から温まるといって憚らない某政権与党の党首が言う通り、金持ちだけが儲かるような政策を打って行った暁には、価格の高い製品やサービスを手に入れられる富裕層と、そうでない庶民との格差が広がり、格差社会が構造化して所得階層が固定化する。

まあ、それがいいんだという人が多いからこういう政治状況になっているんだろうが、程度問題や、世代を超えて階層が固定化されてくると、話は変わってくるかもしれない。

今回の話は、そんな大それた話ではない。

もちっと卑近な話で、企業活動を活発にしなければ我が国の経済的な発展は無いから、カンフル注射を打ちましょうということだろう。

1度でダメなら、2度でも3度でも打ちましょう。

カンフル注射だから、副作用もあるだろうが、それを恐れて死に至る病を放置していたら、本体がダメになってしまう。

だから、この際、副作用には目を瞑って、毒を飲んでもらいましょうという話なのである。

デフレスパイラルから脱却し、経済成長が順調に見込まれれば、もう毒を飲まなくてもいい。

それまでは、耐えてもらいたいということだな。

耐えなくていい人(法人)もいるだろうが。

そういう方には、後からしっかりとツケを払っていただくとして、まあ、今のところはわが世の春を謳歌していただこう。

(黒田総裁は天才かつ秀才だが、間違っている
なぜ無意味な金融緩和をするのか?)
http://toyokeizai.net/articles/-/52286

実体経済の変動を、期待値からずれているから修正して、期待値の信用を高めようという手法について、経済ドシロウトの浮沈子は、別におかしいとは思わない。

大いにやればいい。

その結果、円安になり、物価だけが上がり、苦しむ人が増えようが、それは支払わなければならない対価であって、とにかくインフレが続くのだという期待値を維持することが優先する。

そのことによって、投資意欲が高まって、企業活動が活発になり、経済が潤って、風呂の底まで暖かくなるというわけだ。

まあ、誰がどのようにお湯をかき回してくれるのかという話は残る。

まあいい。

問題は、別のところにあるような気がしている。

我が国の経済は、単独で成り立っているわけではなく、世界と繋がっている。

その世界経済がおかしくなりつつある時に、我が国の金融政策が明後日の方を向いていないかどうか、目先のことに取り付かれて、頓珍漢なことをやっていないかどうかについては、常に意識していなければならないだろう。

東アジア地域は、人口の停滞から減少に向かっていて、基本的な需要が低下しつつある。

中国の成長は、その中で抜きん出ているが、既に限界が見えつつあるように思える。

南アジアやアフリカの発展はまだまだ先の話だし、東南アジアは既に行き詰っている。

何をどうしたらいいのかは分からないが、米国や欧州だけ見ていても我が国の行く道は見えてこないのではないか。

一時、勝ち組、負け組みということが言われた。

わが国は勝ち組になれるのか、負け組みに落ちるのか。

それとも、第3の道があるのか。

その中で、大所を誤ることなく、立ち位置を固めることが何より重要だ。

超高齢化社会が過ぎて、人口減少に歯止めが掛かり、安定した社会に移行するまでに何をすべきなのか。

目先の株価を維持したり、為替の変動に一喜一憂するのも経済なら、国民の地道な活動をしっかりと成果に結びつけ、還元していくのも経済だ。

かいてもかいても前に進まないような社会を作ることの無いような、地に足の着いた金融政策を取って欲しいものだ。

毒食わば皿までなど、とんでもない話である。

往還機2014年11月01日 21:24

往還機
往還機


宇宙ネタとしては、アゲ(打ち上げ成功とか)で行きたいのだが、このところサゲ(爆発炎上、墜落など)が多い。

英ヴァージンの商用宇宙船、試験飛行中に墜落 操縦士1人死亡)
http://www.afpbb.com/articles/-/3030580

「米カリフォルニア(California)州で試験飛行中に墜落し、少なくともパイロット1人が死亡した。」

テスト飛行中の事故という。

「試験中、スペースシップ・ツーは重大な異常に見舞われた結果、失われた。われわれの第一の心配は、パイロットたちの状態だ」

「ヴァージン・ギャラクティックはツイッターで「スペースシップ・ツーはホワイトナイト・ツーから切り離され、現在自由に飛行中」「点火!スペースシップ・ツーは再びロケット推進力で飛行中」 と試験飛行のもようを実況していたが、次のツイートで異常の発生を知らせ、続く一連のツイートでスペースシップ・ツーの墜落を確認した。」

(Virgin Galactic: 墜落したSpaceShip Twoは有人飛行試験中にロケットエンジンが爆発)
http://www.businessnewsline.com/biztech/201411010927430000.html

「今回、Virgin Galacticでは、新しい推進剤を使用した新ハイブリッドエンジンをSpaceShip Twoに搭載することで、新ハイブリッドエンジンを使った初のパワードフライト試験を実施したところで、機体が墜落するという最悪の事故に遭遇する結果になったものと見られている。」

「SpaceShip Twoに必要なハイブリッドエンジンは試験段階になり燃焼が安定しないという問題に直面し、開発作業は難航してきた。その上で、規定の出力と燃焼の安定性が得られたのは、今年の5月に入ってからとなっていた。」

「ハイブリッドエンジンで生じた問題とは、プラスチック系の推進剤が安定した燃焼をしないというもので、このため、Virgin Galacticは様々な推進剤を使用した燃焼試験を繰り返してきた。」

「SpaceShip Twoで使われているハイブリッドエンジンは当初は、有人宇宙船「Dream Chaser」の開発で有名なSierra Nevada Corp (SNC) が開発を進めてきたが、開発が難航したことから、Virgin Galacticは5月からは自社開発のものに変更していた。」

ほほう、これは知らなかったな。

(Virgin Galactic: SpaceShip Two用ハイブリッドロケットエンジンにおけるポリアミド燃料の採用を決定)
http://www.businessnewsline.com/biztech/201405280321390000.html

「SpaceShip Twoに用いられているハイブリッドロケットエンジンの開発製造元となるSierra Nevada Corporation (SNC)における各種の燃料を用いた燃焼実験の結果、ポリアミドの燃焼結果が一番、良好と判断されたことが今回の決定につながった。」

「Virgin Galacticでは、ポリアミド燃料による新型ハイブリッドロケットエンジンをSpaceShip Twoに搭載することで近く、実際に高度100キロ超の宇宙圏まで到達して帰還する宇宙フライトの最初の試験飛行を実施する予定でいる。」

今回の飛行の目的がどういう内容であったかは不明だが、シエラネバダコーポレションといえば、JAXAとの技術提携話もあったわけで、結局、今年の夏には液体燃料系に切り替えるとしていた。

(ハイブリッドロケット:ハイブリッドをめぐる状況)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#.E3.83.8F.E3.82.A4.E3.83.96.E3.83.AA.E3.83.83.E3.83.89.E3.82.92.E3.82.81.E3.81.90.E3.82.8B.E7.8A.B6.E6.B3.81

「SpaceDev社(2008年12月にシエラ・ネヴァダ・コーポレーション (SNC) に買収された)は、小型の衛星打ち上げロケットであるStreakerと弾道飛行と周回飛行の両方の能力を備える有人宇宙船のドリームチェイサーを開発中である。Streakerとドリームチェイサーは両方とも亜酸化窒素と末端水酸基ポリブタジエン(HTPB)を使用する計画であった。」

「しかし、2014年夏に、ドリームチェイサーの推進系ではハイブリッドロケットは使わず、液体推進系に変更することが明らかにされた」

(SNC Abandons Own Hybrid Motors on Dream Chaser:August 19, 2014, at 1:37 pm)
http://www.parabolicarc.com/2014/08/19/snc-abandons-hybrid-motors-dream-chaser/#more-53194

「Sierra Nevada Corporation won’t be using its own hybrid rockets for its Dream Chaser space shuttle, making it the second company in recent months after Virgin Galactic to dump the nitrous oxide-rubber motors.」

つまり、ドリームチェイサー用に開発していた亜酸化窒素と末端水酸基ポリブタジエン(HTPB)を燃料とするロケットは、開発中止となり、代わって、酸化剤は分らないが(たぶん同じ亜酸化窒素?)、ポリアミドを燃料とするロケットに決まっていたのだが、シエラネバダコーポレーションが撤退して、バージンギャラクティックは、唯一のユーザーとして開発を継続することにしたのだろう。

ハイブリッドエンジンの燃料管理コストのメリットと、安全性を選択したのは良かったのだが、開発途上のエンジンを選択したツケが回ってきた格好になっている。

(ポリブタジエン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%96%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%A8%E3%83%B3

基本的には、合成ゴムだな。

(固体推進薬とは・研究テーマについて:防衛大学のページ)
http://www.nda.ac.jp/~kohga/kenkyu.html

固体燃料の材料としては一般的なものだ。

(ポリアミド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%89

基本的には、ナイロンとかだな。

(アミド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%89

「化合物フラグメントがアミド結合で多数連結した高分子化合物(樹脂)をポリアミドと呼ぶ。ポリアミド系樹脂の代表としては6,6-ナイロンが挙げられる。」

化学苦手なので、引用のみ。

ついでに、宇宙の話でよく出てくるポリイミドについてもお勉強。

(ポリイミド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%89

「通常の高分子に比べて破格の高強度、耐熱性を有する。」

「破壊強度: 200 - 600 MPa」

「熱分解温度: 500℃ 以上」

「ポリアミド酸の溶液を金属のベルト上、ドラム上に押し出して乾燥し、最終的に 300 - 500℃ 以上の温度でイミド化させて製造される。」

「極めて軽量かつ過酷な環境に強いという物理的性質から、2010年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた、宇宙ヨットと呼ばれる小型ソーラー電力セイル実証機であるIKAROSの太陽帆としても採用された。」

(イミド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%89

「化学工業では、多くのイミドはモノマーとしてポリアミドの製造に使われている。」

あれ?、ポリイミドの原料としてポリアミド酸が使われてるんじゃね?。

まあ、どうでもいいんですが。

で、結局、何が原因かは、今後の調査を待つとしても、バージンギャラクテックの宇宙旅行(ちびっとだけ)が、無期限延期になったことは確かだ。

「Virgin Galacticは今のところ、有人宇宙船「SpaceShip Two」は、今回墜落事故を起こした1機しか有しておらず、今回の唯一の有人宇宙船を喪失したことにより、同社が近く実施を予定していた宇宙観光事業の実施は絶望的となった。」

businessnewslineの記事では、「絶望的」とまで言っている。

(スペースシップツー、新ロケット・モーターの「コールド・フロー」試験に成功:2014.08.30)
http://www.sorae.jp/030703/5280.html

「気になる動力飛行の再開や、宇宙空間への飛行、宇宙旅行サービスの開始時期については、まだ未定となっている。だが、8月17日に、ヴァージン社のサー・リチャード・ブランスン会長が『USAトゥデイ』紙に語ったところによれば、今後数週間のうちに、新しいロケット・モーターを使った動力飛行を行いたいとのことだ。」

相当プレッシャー掛けてたんじゃね?。

まあいい。

「現在いくつかの会社によってサブオービタル宇宙船の開発が行われており、その中でもスペースシップツーはもっとも実現に近い機体である。」

この記述も変えざるを得ないな。

宇宙往還機については、最近こんな記事も目に止まった。

(謎に包まれた米空軍の宇宙往還機X-37B - その虚構と真実:画像参照)
http://news.mynavi.jp/series/x_37b/001/

なんの役に立つかも分らない兵器(?)のために、巨額の費用をボーイングのために(?)払い続けるわけだ。

機密扱いにしているのは、その辺が理由なんじゃね?。

ミッションレベルでマトモに飛んでいる機体は、民間ではスペースXと三菱だけだ。

宇宙ロケットが国家レベルのプロジェクトとして行われている理由は、スペースシップツーのような失敗が起こった時にも、開発を継続し、推進することができるからに違いない。

今後、バージングループがどのような方針を採るかは明確ではない。

(Support for Virgin Galactic and Scaled Composites)
http://www.virgin.com/richard-branson/support-for-virgin-galactic-and-scaled-composites

「We will persevere and move forward together.」

バージングループとしては、直ちに撤退というわけでもないらしい。

しかし、今後の推移によっては、スペースシップツーの実現が困難になる可能性もある。

エンジンが怪しいロケットになんて、誰が乗りたがるもんか!。

カナダ2014年11月02日 10:27

カナダ
カナダ


(カナダ、エボラ流行国滞在者のビザ申請処理を停止へ)
http://www.cnn.co.jp/world/35056001.html

「今回の措置は現在西アフリカに滞在するカナダ人には適用されないため、現在西アフリカで勤務するカナダ人の医療関係者の帰国は認められる。オーストラリア政府も27日に同様の措置を講じている。」

これは上手いやり方だな。

自国民には影響が無く、感染国からの入国を制限できる。

(エボラ熱警戒、カナダがビザ発給停止 流行国の滞在者に)
http://www.asahi.com/articles/ASGC1232HGC1UHBI00H.html

「カナダ政府の担当者は「オーストラリアの措置ほど厳しくはない」と語ったという。」

入国を制限したいとする国民の声に、一定程度応えた上で、制限に伴う影響を最小限にしようとした苦心の策である。

落とし所というヤツだな。

大西洋を隔てて感染国と向かい合う国としては、まずは妥当な線だろう。

第三国経由での入国についても、ある程度防ぐことが可能だ。

時限措置ということなので、今後の変更はありうる。

しかし、こんな小手先の策を弄するより、感染国の対応に力を尽くすべきであることはもちろんだ。

(国連「エボラ感染の勢い弱まる地域も」)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141101/k10015874311000.html

「ナバロ調整官は、資金や物資が必要な量の半分程度まで集まって現地の医療活動が強化されているとしたうえで、「一部の地域ではわれわれが期待していたように感染の勢いが弱まる傾向がみられるようになった」と述べ、各国の支援が一定の成果を挙げていることを明らかにしました。」

ナバロさんといえば、ミスターインフレーションで、対策費を一気に引き揚げた方である。

WHOが、爪に火を点すように積み上げたコストを、(たぶん)何の根拠も無く増額した。

過剰な対応、過剰な資源投入が感染拡大の阻止に必要不可欠だということを十分に理解している。

しかし、目標は70パーセントの隔離と、70パーセントの埋葬だという。

しかも、それすら達成不可能だ。

統計数字がひっくり返ったリベリアでは、確かに増加は減っているが、モンセラード郡の増加は相変わらず1日数十人で、数字が新しくなった10月22日以降の増加は、1週間で3446人から3636人になっている(190人)。

その前の集計では1791人(10月13日)から2136人(10月20日)で345人だから、1週間の増加は確かに減少している。

まあ、1日で1000人増えちゃう集計を国家の名の下に世界中に公表する国なので、どれほど信じてよいのやら・・・。

(press_release2)
http://www.mohsw.gov.lr/content_display.php?sub=press_release2

まあ、どうでもいいんですが。

もともと、WHO自身が、この国の集計は当てにならないと言ってたわけだし。

シエラレオネは相変わらずコンスタントな伸びを示している(画像参照)。

ギニアもマセンタ県の勢いが衰えているように見える。

コナクリは、なんとか持ちこたえているようだし、ンゼレコレ県とケルアネ県も爆発には至っていない。

終息には程遠いが、8月と9月の爆発的な増加から比べたら、落ち着いてきたことは確かだ。

全体に、コンスタントな増加になってきている。

感染症の伝播の特性を考えると、相当の抑止力が働いていると見ていい。

しかし、それは爆発的な伝播が抑止されているだけで、押え切れない圧力によって、感染が続いているということでもある。

隔離されて、それ以上感染が広がらない状況になれば、それでもいいが。

しかし、WHOの楽観的な目標が達成できたと仮定した時ですら、30パーセントの感染者が野放しになり、新たな感染を繰り返しいていく。

そして、この3割の感染者は、集計には載らないのだ。

ロングテイルの状態になりかねない。

そこから再度、感染爆発が立ち上がる懸念もある。

潜在的な感染源が繰り返し小規模に感染を続け、新たな感染地を得てホットスポットになるわけだな。

エボラの感染は、実数としてもまだ10万人には達していないだろう。

2000万人の人口を有する主要3か国は、まだまだ感染拡大の余地がある。

100人以上の感染者を出した地域で、最大潜伏期間の2倍の42日(終息宣言を出せる基準)を越えて感染者の増加がなくなったところは、まだ一つも無い。

カナダが時限的措置を解除するには、相当掛かると見たほうがいいようだ。

タブレット2014年11月02日 12:34

タブレット


(Apple、タブレット市場のシェア縮小、満足度もやや低下)
http://iphone-mania.jp/news-51327/

エクスペリア(Sony XPERIA Z Ultra C6833)を持ち歩くようになってから、タブレットに関する興味は薄れ、アンドロイドも何のバージョンかは意識しなくなった(今見たら、4.4.4だと)。

世界は既に5.0(ロリポップ)になりつつある。

(Android 5.0 Lollipop)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Android%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%B1%A5%E6%AD%B4#Android_5.0_Lollipop

「5.0はAndroid初となる64bitプロセッサに対応した」

世も末だな。

初出のように、アンドロイドはタブレットでもⅰパッドを上回り、市場を席巻しつつある。

トップはアップルだが、そのリードは僅かだ。

サムスンもシェアを落としているので何ともいえないが、3位との差は大きい。

この傾向は、暫く続くのではないか。

浮沈子は、長期のお出かけの際はノートパソコンを持ち歩くので、大画面のタブレットの必要性を感じることは無いのだが、昨日、レノボのX220(中古)を雨に濡らして動かなくしてしまった時には焦った!。

だって、水中マップのデータって、バックアップしてなかったから・・・。

バイオスが立ち上がらなくなったので、ハードディスクを取り出して、とりあえずデータだけでもサルベージしようと思っていたら、何度目かの起動でバイオスの画面が出た。

システムタイムがリセットしていたので、バイオス用の電源が落ちたのだろう。

ヒヤヒヤ・・・。

無事に再起動して、事なきを得た。

まあ、ノートパソコン自体は2台持ち(レッツノートCF-J9)なので、メールやブログの更新には不自由は無いが、数少ないオリジナルのデータは困るな。

今後は、クラウドへのバックアップを確実に行うことにする。

さて、大画面(10インチ程度)のタブレットは、一体何の役に立つのかを考えると、一つはビュワーであることは間違いない。

これだけでコンテンツを作る度胸は浮沈子にはない。

しかし、コンテンツを見るだけなら十分といえよう。

メールくらいなら対応できないこともないが、文字を打つのはキーボードに限るし、キーボードとタブレットを持ち歩くならノートパソコンを持ち歩いた方がいい。

値段的にも、中古ノートパソコンと大して変わらない。

パソコンは、何でもありという安心感もある(雨でやられなければ・・・)。

タフブックでも導入するかなあ。

秋のタルガ2014年11月02日 18:14

秋のタルガ


ちょっと写真を撮り損ねたので、画像が無いのが寂しいが、久々のオープンで83タルガを走らせた。

運転は愚弟だが、2速から3速へのチェンジはスムーズになった。

坂道発進は、サイドを引き過ぎてリリースがスムーズにいかない。

31年も前のクルマである。

無理もない。

街道沿いのイチョウが、葉を黄色く染めていた。

サクラの葉も、そろそろ紅葉である。

秋深し、隣は何をする人ぞ。

まあ、どうでもいいんですが。

タルガから500Eに乗りかえる。

サンルーフを開けてみたが、やはりオープンには敵わないな。

開放感が違う。

屋根を取ってしまったほうが、ミシミシという軋み音が聞こえないので、逆に剛性不足が気にならない。

タルガは、オープンで走るに限る。

バッテリーは、キルスイッチを付けても自然放電するので、初めは掛からないかと思ったが、1時間ほど走らせて車庫入れする時にイグニッションしたら、一発で勢いよく掛かった。

たまに乗ってやらなければならないだろう。

しかし、83タルガは古く、うるさく、ぎこちないが、ワクワクして乗れる点では最高だ。

人間に一番近いクルマ、パワステもなく、コンピューターも最小限の設えしかないが、走らせて楽しい。

こういうクルマが、一番いい。

今のところは考えていないが、もしも、3台あるクルマのうちで、1台だけ残すとしたら迷うことなくこのクルマを残す。

人に寄り添い、人と同じように呼吸し、排出する。

そこには、環境とか省エネとか安全とかいう21世紀の価値観は、(少しはあるが)殆ど影も形も無い。

触媒とか、ビッグバンパーとか積んでいても、燃費は悪いし(6km)うるさいし、臭く、揺すられる。

しかし、その欠点は、そのまま美点でもあり、燃費が悪ければ優しく運転するし、うるさければ無闇に回転を上げずに操ればよい。

最近のクルマのように、マイクでエンジンの音を拾ってスピーカーで室内に流すなどという、邪道なことをする必要もない。

嘘偽りを語る必要がない。

正直で、融通が利かず、不器用なのだ。

そのナチュラルさが嬉しい。

電子制御されたクルマは、どこか胡散臭い。

人を馬鹿にしている(まあ、本気で否定は出来ないような気も・・・)。

ちょうど、インスピのマニュアル操作をやっている時に、PO2がなかなか一定にならずに苦労していて、オートにした時にビタッと1.3とかに決め打ちされて悔しい思いをするのに似ている(世の中の大多数にとっては、何の意味もない例えだが・・・)。

機械的な仕組(=自然の摂理)を覆して、人間に都合のいい制御を実現するという悪魔の諸行だ(そこまでいうかあ?)。

だから、そのコンピューターが故障すると、取り返しのつかない状態になる。

設計上はフェイルセーフに仕立てるが、想定の範囲の中での対応で、実際に起こる事象を全て網羅しているかといえば、そんなことはない。

物理の法則を捻じ曲げてコントロールしようとしているのだから、その無理はどこかに決定的な影響を与える。

緩い運用では問題にならなくても、シビアに追い込んだ運用を行えば、制御が破綻した時の状況はより深刻になる。

そりゃあ、機械だって、コンロッドが折れたり、シールが抜けたりすれば悲惨な状況になるが、それを見越した材料や強度を与えてある。

最初のイグニッションで愚図った以外、83タルガは、これといった不具合も起こさずに、1時間のドライブをこなしてくれた。

カーナビは、念のために電源コードを本体から抜いておく(ゴリラなので)。

駐車場に納めて、キルスイッチを2回転緩めて、念のためキーを回してみる。

うんともすんともいわないことを確認して、カバーをかけた。

次回は年末かなあ・・・。