タルガ出動2014年11月23日 01:27

タルガ出動
タルガ出動


疎開先の83タルガのエンジンを掛けに行く。

天気も良く、屋根を開けて走る。

生憎、その写真を撮らずに、バッテリーの写真を撮ったので、掲載する(意味なし)。

左下に、キルスイッチが付いている。

暗電流が流れるのが嫌なので、カーナビは、電源のコネクターを抜いている。

キルスイッチを切っておけば、論理的にバッテリーが減るはずはないのだが、何となくカーナビを切ると安心する。

昭和生まれは、これだからダメなんだろうな。

今日も一発で始動する。

よし!、カーナビ接続!。

意味ねーよ・・・。

まあいい。

エンジンのうなりに耳を澄ます。

うん、いい音だ。

タペット音とかもしないし、妙な脈動とかもない。

ブレーキの引きずり音や、サスペンション周りからの振動、妙な突き上げ、収まりの悪さもない。

快調である。

もちろん、オープン!。

水中はクローズドサーキットを指向していても、陸上はオープンを指向するわけだな。

まあ、どうでもいいんですが。

往復の足である03ボクスターも、今日はオープンで走った。

帰りの途中からは、幌を閉める。

そう、4時半頃から薄暗くなってきて、気温も下がり始める。

サクラの葉が、茶色に色づいて、そろそろ散り始めている。

銀杏並木も黄色になった。

秋深し、隣は何をする人ぞ。

83タルガのバッテリーを撮ったのは、ディープサイクルバッテリーかどうかを確認するため。

(BLACK-AGM 【BLACK-AGM】)
http://www.bosch.co.jp/jp/aa/products/group.asp?id=BlackAGM

(ディープサイクル・バッテリーとは)
http://www.barjp.com/kinuya/shop/optima/note/dep.html

浮沈子は、ここのところをよく確認せずに購入した。

お店(プレステージ)任せである。

空冷ポルシェなんてキワモノを扱っているので、そこのところは外さないだろうと安心している。

「ディープサイクル・バッテリーとスタータ・バッテリーの違い:
・ディープサイクルはスターターに較べて、バッテリーにとって厳しい使用条件なのです。
・フル充電から空になるまで使うので、バッテリー内部の極板などへのダメージが大きいのです。
・それに耐えるように、ディープサイクル・バッテリーは作られています。
・極板自体が充電器からの電流に耐えられ、放電しても劣化しにくいように作られています。」

購入したボッシュのバッテリーは、特にディープサイクルを謳っているわけではない。

「優れた復活特性:
液式バッテリーに比べ、充放電の繰り返しに対して優れた耐久性をもち、深い放電からの回復性にも優れる」

まあ、高性能バッテリーということで、通常の液式に比べて、優れた特性があるということだ。

明示的には書かれていないが、電解液をグラスマットに吸着させて電極とのやりとりを行うわけで、ドライバッテリーである。

電極の面積も大きくなっているようだ。

キルスイッチとの併用で、鬼に金棒である。

まあ、再充電できなくなるようなら、また交換すればいい。

鉛バッテリーは消耗品だし、リサイクルも確立しているので環境にも優しい。

どっちかっていうと、重量的な問題からいって、83タルガとか、03ボクスターにこそ軽量なリチウムイオンバッテリーを搭載したいのだが、電池の容量ということになると、いささか心もとない。

乗らないときは、1か月くらいほっぽらかしになるので、当分は実績のある鉛電極で行こうと思っている。

もう少し人柱が立って、メーカーのオプション品として採用されるようになれば考慮してもいい(P社ではGT3のオプションであるという話も:高いです)。

コールドクランキングアンペアは、リチウムイオンバッテリーでも必要にして十分あるようなので、問題は容量だけだな。

耐久性、発熱の問題も気になるが、今のところネガティブな話は聞かない。

1時間ほど転がして、駐車場に戻す。

この83年型ポルシェ930のタルガトップモデルは、中古で150万円(税別)で仕入れて、こつこつと手を入れている。

一番厄介だった足回りを、だましだまし調整して、アウトバーンモーターに持ち込んで仕上げてもらっている。

ずいぶんわがままを言ったが、出来る限り応えてもらったと思っている。

完璧とはいえないが、オープンカーの30年オチにしては、アライメントも追い込めた感じだ。

下道を走っていて、恐い思いをすることはない。

200km程でブッ飛ばすと、流石に粗が出る。

もっとも、空力的な要素が大きいので、スタビリティはそっちで何とかすべきなんだろうが、日本では余り問題にならない速度域なので、スタイル優先で、このままにしておこうかと思っている。

理想としては、フロントスポイラーだけでなく(今付いてます)、リアのウイングも付けたいところだ。

どのタイプが正解なのか分からないのと、リアのタレ尻が見られなくなるので躊躇している。

先立つものがないというのもあるな。

高速域でフロントの落ち着きがなくなってくるので、重量バランスと強度を考えてやらなければならない。

将来は左フロントに積んでいる20kgのバッテリーを、僅か数キロのリチウムイオンバッテリーに積み替えることを検討しているが、左右のバランスを崩した時の影響も気になる。

ストラットタワーバーの装着も考えているが、スタビリティに対して効果があるかどうかは分からない(コーナーリングの際のボディの捩れ剛性を高める効果は期待できる)。

前後の揚力のバランスを取るために、フロントスポイラーを撤去するというのが、第一選択であるということは分かっている。

コストも掛からず、効果は確実に期待できる(ポルシェの販売時の形態なので)。

せっかくのドレスアップが台無しだが・・・。

ドレスアップといえば、83タルガには飛び石対策と称して、フロントにビニール製のカバー(ノーズブラ)を付けている。

(タルガ復活?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/08/03/6933701

このころは、まだ足回りで悩んでいた。

その後の2回の調整で、ようやく使える足回りになった。

(足回りなど)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/10/14/7009085

(ポルシェな夜)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/11/04/7037861

気になっていた風切り音の原因(タルガトップと運転席側の三角窓との隙間風)も分かって、今はまあまあの状態になった。

高速での安定性を高めることが出来れば、ハンドリングの多少の左右差には目を瞑ってもいい(それも、そのうち手を着けるが)。

バッテリーの問題(重量バランス)を何とかして、走りの質を高めていきたいものだ。

しかし、まあ、折角交換したばかりなので、しばらくはこのままでいい。

楽しみは先に取っておくことにしよう。

83タルガは、人間に最も近いクルマだ。

その意味は、手を掛けてやれば、どんどん良くなる反面、手抜きをするとそれなりの走りしかしなくなるということである。

たまに乗りに行くのも、メンテナンスの一環である。

足回りやエンジンの機嫌を伺い、オイルやガソリンを回してやる。

バッテリーを充電し、補器類の状態もチェックする。

現代の電子制御に満ち満ちた車と異なり、電気的には最小限のコントロールしかしていない。

機械と油と空気で制御するのだ。

モーターもあるが、極限られた仕事を受け持っているに過ぎない。

アクセルはリンケージでエンジンと繋がり、愚弟に不人気のシフトノブは、ワイヤーでトランスミッションに繋がっている。

ハンドルはノンパワステで、エンジンは当然空冷である。

浮沈子が知る世界、金属と樹脂とガラスとゴムで出来ている機械の世界だ。

シリコンチップや銅線の塊を乗せたワケワカの基盤ではなく、それぞれの部品を見れば、それが何をするものかが分かる。

物理の法則に則り、それを人間の都合で書き換えたりすることはない。

神様が間違えたり、マトリックスにバグがない限り(!)、正しく設計された部品は正しく作動して、設計寿命まできちんと動く。

そんな、ファンダメンタルな機械が83タルガである。

もう少し、足繁く通ってやらなければいけないな。

終息?2014年11月23日 13:24

終息?
終息?


42日間(過去の最大潜伏期間の2倍)、新たな感染者が確認されなくなれば、その地域での感染は終息したと看做されるようだ。

徹底した感染者のトレース、感染者が接触した全ての人々の監視、隔離や治療を行う医療機関の充実があって、初めて実現する状態である。

大規模感染の場合、感染者が接触した人々の数は膨大となり、漏れが生じ、新たな感染者を生む。

感染者が監視下の人々から発生したのではない場合、遡って元々の感染者を特定していかなければならない。

そして、その地域において初めて感染した人間を突き止めたら、そこからもう一度接触者を調べなおして、新たに監視下に置くというプロセスを繰り返す。

監視下に置かれた人については、感染を拡大しないように、健康管理と行動制限を行い、一定期間(概ね潜伏期間)が経過するのを待って監視を解く。

保健態勢が充実した先進国では当たり前の話だし、これまでのエボラ出血熱に対しても、この手法が有効だった。

感染拡大のスピードや規模に対して、十分な資源が投入されてきたし、エボラについては、ヒトの無症候性キャリアによる感染拡大がなかったことも幸いしている。

致死率が高く、発症から死に至るまでの期間が比較的短いことから、大規模感染に発展し辛かったということもある。

しかし、今回は、あらゆる状況が感染拡大を後押しした。

エボラなんかない、外国人が持ち込んだ疫病だ(これは、ある意味では正しい:リベリアやシエラレオネにとっては、初発国であるギニアは外国です)などといった著しい誤解による防疫活動への抵抗や、遺体に触れる埋葬習慣による感染の拡大、国境を越えた周辺地域への移動頻度の高さ、首都への侵入、元々の医療体制の貧弱さに加えて、医療機関自体が感染の温床となる有り得ない状況、隔離の不徹底とトレースの不足、などなど。

そして、これらの状況は、何一つ改善されないまま、今、この瞬間にも、感染は拡大している。

そんな中で、浮沈子が仰天する発言が飛び出している。

(エボラ熱「流行終息は遠い」支援強化を)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141122/k10013410911000.html

「対策を加速させ続ければ、来年の中頃には今回の流行を終息させることができる」

国連事務総長が、1年近くも先の終息について言及した。

こんな予測は、神様でない限り不可能である。

現在の対策が効果を発揮しているというアピールと、さらなる支援を求めるという政治的な要素が強いとはいえ、浮沈子に言わせれば、暴言だな。

確かに、一部地域で感染の勢いが衰えてきているというのは事実だし、投入してきた資源の効果がなかったということではない。

しかし、それが十分だったか、感染の拡大を食い止めることに成功しているかといえば、そんなことは全くない。

せいぜい、感染のスピードを遅らせることが出来ているだけだ。

この違いは大きい。

感染が持続しているアクティブな状況がある限り、いつ再燃するか分からないのだ。

まして、今回は広範囲に及ぶ無数の感染経路が形成されてしまった。

この経路を潰していくプロセスは、気の遠くなるような手間隙が掛かるし、それは時間との戦いになる。

シエラレオネは国家禁足令を出してまで、実態把握や啓発を行ったが、その後、むしろ感染の勢いが増加するという皮肉な結果になっている。

全体に網を掛けるような啓発活動には実効性が無く、感染を終息させるためには、地道なトレース作業を続けるしかないのだ。

もちろん、埋葬習慣を改めさせたり、移動を制限するためには、強権発動だけでなく、丁寧な啓発活動の継続と食料を初めとする生活物資の援助など、包括的な対応が必要だが、基本はトレースによる監視と、発症者の早期隔離である。

そのスピードが、エボラのスピードを上回り、全ての感染者が捕捉され、接触者のリストが完備され、監視体制が機能し、新たな感染者がそのリストからだけ発生するようになり、隔離・治療体制が整って初めて終息について語ることが可能になる。

しかも、それは、無症候性キャリア(ヒトを含む全ての感染源)からの新たな感染がないと仮定した場合の、楽観的な状況においての話である。

米軍や国連が動き出して2か月程になる。

どの程度の資源が投入されているのかは、纏まった情報が無いのと、現地での実際の展開が不透明なので良く分からないが、もしも十分だと考えているのなら、感染が続いているという事実をどう説明するのか。

そして、それが不十分であるなら、有り得べき規模や内容はどの程度で、何がどの程度不足し、その調達にはどの程度のコストや人員などが必要なのかを明示しなければならない。

関係者の間では、分かっているのかもしれないし、分かっている気になっているだけかもしれない。

(エボラ出血熱:年末までには制御…シエラレオネ副保健相)
http://mainichi.jp/select/news/20141123k0000m030043000c.html

「装備・人手と対策資金が十分に入手できれば、12月末までに感染拡大を制御できると思う」

フォディ・サウィ・ラハイ副保健相には悪いが、そんなことは100パーセント有り得ないと浮沈子は断言する。

もちろん、装備・人手・対策資金の入手が十分であったとしてもだ。

毎日100人もの新規感染者を発生させている中で、感染をコントロールするなどおこがましい。

(Districts of Sierra Leone)
http://en.wikipedia.org/wiki/Districts_of_Sierra_Leone

画像の地域別確定感染者の動向と併せて見ると、現在の感染は、むしろ首都圏から周辺地域に拡大しているのではないか。

この際、首都を隔離して、全国への波及を食い止めてはどうか。

副保健相の初期対応の過ちの認識が正しければ、そうすべきだろう?。

しかし、そんなことは現実には不可能だ。

感染者が比較的少ない地域というのは、人口密度も低く、インフラも乏しく、防疫の拠点を置くことができない。

今後も首都圏を中心にした感染拡大は続くだろう。

年末だってえ?。

夢でも見てんじゃね?。

確かに、新たな援助を呼び込むには、投資が効果を上げていることを示す必要がある。

そうでなければ、今までの投資が無効になってしまっているという印象を与えかねない。

損切りをして、見限られたらお仕舞いだ。

そうならないためには、終息の見通しを与え、新たな援助を引き出す必要がある。

国連にしてもシエラレオネにしても、気持ちは分かるんだが、動機が見え見えで、今一つ説得力に欠けるな。

援助する方だって、いろいろ問題を抱えているのだ。

米国は、大統領が職権乱用で訴えられているし、どっかの国は、この時期にワケワカの解散総選挙なんかやってるし・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

(国連エボラ対策責任者 感染拡大も想定)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141122/k10013410191000.html

「今後も数年流行が続き、より多くの国に感染が広がる事態も想定される」

「ナバロ調整官は、マラリアや鳥インフルエンザなどの感染症の対策に当たってきた専門家として知られていますが、今回のエボラ出血熱ほど危機的な事態は初めてだとしています。」

なんか、閣内不一致のような発言だが、浮沈子はこのミスターインフレの認識の方が正しいと感じている。

少なくとも、今の状況を見ている限り、年末とか来年中頃などという話はどっからも出てこない。

画期的な治療薬や、効き目のあるワクチンが出てきて、その辺の風邪と変わらない病気になるまでは、そんな話はでっち上げだと考えていた方がいい。

ワクチンの一般接種が始まるのが来年中頃というので、国連事務総長の発言は、それも踏まえているのかもしれない。

「依然として患者の数は増え続けている。やれることはすべてやる」

その結果として、実際に来年中頃に終息してくれればそれに越したことはないが、現時点ではその発言を裏付けるエビデンスは公開されていない。

WHOトップのマーガレット・チャンが現地に乗り込むというが、誰が行っても同じことだ。

現場での地道な活動以外に、この状況を終息へ向かわせる方法は無い。

ワクチンや治療薬を当てにしているとしても、それまでに感染して苦しんだり、亡くなってしまう人々を少しでも減らす努力を怠っていいということにはならない。

WHOの甘い目論見が当てにならないということは、感染者の増加を見ても、最早疑いの余地無く明らかになった。

2まんにんだってえ?。

そんな数字があったことさえ、誰も気に留めていないだろうが、浮沈子は当初から懐疑的だった。

(スピード13)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/28/7423734

この時の想定を見てみる。

「・ギニア:2,550
・リベリア:11,950
・シエラレオネ:5,500
合計:2万」

リベリアは、随分少なくて済んでいる(現在、約7千100人)。

シエラレオネ(約6千400人)はとっくにオーバーしているし、ギニア(2100人)がこの数字を越えるのは時間の問題だ。

たった3か月先のことさえ、WHOの予想は外れまくっている。

だから、国連事務総長がなんと言おうと、頭から信じることなど出来るはずがない。

今は、終息などという甘い状況を語る時期ではなく、過剰な資源を投入しまくる必死の時期だ。

しかし、シエラレオネの副保健相は、なんでローマなんかにいるんだあ?。

SMCCRの条件2014年11月23日 21:47

SMCCRの条件
SMCCRの条件


ほぼ1年間に渡りご無沙汰のサイドマウントクローズドサーキットリブリーザー(SMCCR)ネタ。

カルト中のカルトなので、たぶん一部の洞窟ダイバーしか手を出さない代物である。

インスピ改造の場合、オリジナルのコンフィギュレーションを大きく崩すため、メーカー保証はないし、構造が複雑になるために安全性は損なわれる。

CE認定を受けたオリジナルの状態で潜ることについて、余程の不具合がなければ、弄らない方がいいに決まっている。

サンクタム(映画)の中では、隘路を通過するために、CCR(センチネル)を背中から外して、ガリガリいわせながら天地の低い所を通り抜けるシーンがある。

(Sanctum Movie Trailer Official (HD):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=jaZHjv3ASfw

残念ながら、この宣伝用映像にはそのシーンは無い。

しかし、サイドマウントなら、そんな業を使わなくても容易に通り抜けが可能だ。

浮沈子の場合、胴周り(ハッキリ腹周りといいなさい!)が最大の厚みになる。

もちろん、そんなところへ行くためのサイドマウント化を目指しているのではない。

柔軟性の高いサイドマウントというコンフィギュレーションと、CCRという比類なきパフォーマンスを組み合わせれば、最も優れた潜水器が出来上がるのではないかと、単純に考えただけだ。

特に、レクリエーショナルレベルでのダイビングに於いて、重い器材を背負っていくというストレスを解消するための切り札になるのではないか(タンクの分離を実現)。

さらには、オープンサーキットのベイルアウトに頼らない、デュアルCCRの構成が容易に取れるだろうと目論んでいる。

そんなハッピーなゴールを目指して、浮沈子のプロジェクトはスタートした。

(インスピ補完計画)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/01/6677470

それから2年の月日が流れようとしている。

サイドマウント用のCCR自体は、いくつか製品化されている。

(SF2 ECCR)
http://www.sf-2.eu/en-us/home.aspx

(Sidemount CCR or BOB - video)
http://www.cavediver.net/forum/showthread.php/17522-Sidemount-CCR-or-BOB-video

これは、カウンターラングが本体の中に収納されているタイプだ。

(MX-Z Side-mount/Back-mount mCCR Rebreather)
http://www.unifiedteamdiving.com/page/mx-z-side-mount-rebreather-outlined?xg_source=activity

(UTD MX-Z Sidemount Rebreather)
http://www.advanceddivermagazine.com/video/dema2011/mxz.html

こちらは、肩から胸にかけてのコンベンショナルなカウンターラングを持っている。

酸素シリンダーについては、バックマウントにしているか、BCにポケット着けてそこに突っ込むという手法だ。

浮沈子の場合は、まだ借り組みだが、インスピ本体と一体化して、重量のバランスを取っている。

本体を枠に収めただけでは、軽くて浮いてしまうのだ。

最低でも、酸素シリンダーは付けておきたい。

固定方法については、いろいろ悩んでいる。

単純に引っ掛けておいてもいいんだが、今はベルトで固定するようにしている。

(悩みの果て)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/05/01/6795818

ここは、課題だ。

また、ディリュエントガスのシリンダーをどうするかというのもある。

ベイルアウト用のシリンダーと併用してしまうというのもアリだが、できれば本体と同じ側に別個に付けたい。

酸素と束にして、本体の後ろに付けたいのだが、バルブ操作がし辛く、安全性に問題があってお薦めではない。

マニュアルでバルブをコントロールするのは酸素だけなので、酸素だけ手許にバルブが来るようにして、ディリュエントシリンダーは、本体の後ろという妥協案もある(ダサイけど)。

安全性(酸素とディリュエントのバルブを誤って操作することがない)、本体の浮力の相殺、水中抵抗の低減を(中途半端ながら)実現する妥協案である。

最終的にその構成で行くかどうかは決めていない。

操作性と安全性を考慮して、水中での抵抗を減らしつつ、最良の形態を模索し続けている。

2台目のCCRを入手したのは、サイドマウント化の先にあるデュアルCCRを見据えているからでもある。

その際は、ポセイドンをそのままバックマウントにして、ベイルアウト用としてサイドマウント化したインスピを持って行けばいい。

まあ、機能的にはともかく、ベイルアウトの方が信頼性が高いほうがいいので、この構成は正解かもしれない。

しかし、ポセイドンセブンの形を見ていると、何となくサイドマウントに改造したくなってくるな(誘惑に負けそう!)。

その場合でも、2本のシリンダーをどうやって取り付けるかというのが課題だ。

インスピの改造に当たっては、カウンターラングを取り外せるようにしたいというのもある。

ディリュエント側のマニフォールドをカウンターラング側に付ければ、CCRを完全にブラダーから分離できる(ワォ!)。

水中で、ブラダーとハーネスはそのまま着ていて、CCRだけ交換するなどという技も使えるわけだ。

カウンターラングと本体、2種類のシリンダーが一体になったモデルもあるが、これはベイルアウト用で、フルスペックのCCRとしては使い物にならないだろう(画像参照)。

(SMS 200 Sidemount Rebreather)
http://www.submatix.com/index.php/en/main-products-all-en/main-products-rebreathers-en/111-article-products-sms-200-en

しかし、浮沈子が行おうとしているインスピのサイドマウント化というのは、突き詰めていくとこのコンセプトになる。

このシステムは、KISSをベースに作られているようだ。

それをインスピでどこまでやれるかということになる。

(SMCCR構成図)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/03/12/6745082

今のところ、この構成図に変更は無い。

タンクの位置が決まり、カウンターラングの脱着が出来るようになれば、それに併せてホース類の取り回しや長さを調整することになる。

動かせないのはカウンターラングとじゃばらホースの取り回し、ヘッドアップディスプレイと、液晶モニターだな。

液晶モニターを正立させて見るには、本体を左側に持ってくるしかない。

別にそれでも構わない。

以前は、左側にはベイルアウト用のステージボトルを付けることに拘っていたが、別にそれを右につけても支障は無い。

サイドマウントの講習を受けた成果かもしれない。

サイドマウントでは柔軟であることが求められるし、それをハンドリングするスキルも必要だ。

問題は、デュアルにした時に、2つの液晶モニターを左手にどうやって着けるかだな。

まあ、どうでもいいんですが。

そう、デュアル構成でも、ベイルアウト用のステージボトルは携行する。

同じ機種にしなかったのは、同じ環境で同時に故障するリスクを避けるためだが、それでも2台同時にイカレルことは有り得る。

その時のためのバディであり、チームなのだが、その際にもベイルアウト用のオープンサーキットを携行するのは現実的な対応だ。

バディが、渡されたサイドマウントCCRを使いこなせるという保証はない。

そん時には、オープンサーキットのベイルアウト用シリンダーを渡すわけだな。

だったら、それだけでいいじゃん!。

まあいい。

そのうち、ちゃんとしたサイドマウントリブリーザーが普及して、PADIのコースにでもなれば、そんなことはしなくても良くなるに違いない。

いつのことやら・・・。

海中建造物2014年11月23日 23:57

海中建造物
海中建造物


(深海未来都市:5000人規模の構想を発表 建設費3兆円で2030年にも実現可 清水建設)
http://mainichi.jp/feature/news/20141118mog00m020011000c.html

建設業というのは、救い難いという見本だな。

(海中に渦巻く未来都市「オーシャン スパイラル」構想を清水建設が発表 ─ 「ラプチャー」や「LeMU」が現実に?)
http://www.inside-games.jp/article/2014/11/21/82783.html

ゲームネタには付いていけないので、コメントはない。

(人と深海の新しい繋がり -深海未来都市構想-OCEAN SPIRAL
~人類はまだ、深海のポテンシャルを知らない~:元ネタ)
http://www.shimz.co.jp/theme/dream/oceanspiral.html

「上下動制御:砂充填型スーパーバラストボール」

その大量の砂は、どうやって補充するのか。

投棄した大量の砂は、海底のアースファクトリーの上部に堆積して、大変なことになるんじゃないのかあ?。

まあいい。

どーせ、実現可能性の無い夢物語である。

樹脂コンクリートと樹脂配筋の宣伝にはちょうどいいだろう。

そもそも、水深500mの構造物というのがなんも考えていない証拠だな。

スパイラルで接続された最深部は3000mから4000mになるという。

アンカーの敷設とか、どうやるんだろうな。

話にならない。

酸素が濃い健康都市というのも怪しい。

長期に渡る高分圧の酸素の弊害とか、全く考えていないということを、自らアピールしているようなもんだ。

末尾には、アドバイザーが上がっているが、高気圧生理学の専門家は皆無だろう。

実際の海を知る浮沈子から見れば、荒唐無稽も甚だしい。

陸上と大気圏を侵食しまくった挙句、海の中まで我が物顔に進出しようとする人類の浅はかさに呆れる。

そんな金があるなら、北北東の風が吹きまくっても、富戸のヨコバマで潜れるような防波堤でも作ってくれた方が有難い。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子的に気になったのは、200mを境に深海を定義している点だな。

植物の光合成を基準に定めた限界線である。

ここから下では、光合成による生産は行われず、浅い層からの落下物によって消費が行われるだけだ。

深海の生物資源は、浅海の生産に依存しているのである。

無論、熱水噴出孔などの化学合成細菌を栄養源とした生態系があるが、ボリュームとしてどの程度であるかは知らない。

ピンポイントでしか調査されていないのではないか。

しかしまあ、よくも恥ずかしげも無く、こんなビジョンを提示できるものだと呆れる。

そのうち、シーシェパード辺りから、酪酸でも投げられるのがオチだろう。

PDFの方には、やや詳しい解説が載っているが、大したことは書かれていない。

(人と深海の新しい繋がり -深海未来都市構想-OCEAN SPIRAL)
http://www.shimz.co.jp/theme/dream/pdf/oceanspiral.pdf

1辺が50mのアクリル板によるパノラマとあるが、紫外線による劣化が進んだ場合、張替えとか出来るのかな(上部だけなら出来るかも)。

(日プラ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%83%97%E3%83%A9

まあ、仮に実現できたとしても、浮沈子が行くことはないので問題はない。

いずれにしても、アホ臭い話だ。