PADIの行方2016年01月13日 03:03

PADIの行方


世界最大のダイビング指導団体であり、現在のレクリエーショナルダイビングのスタンダードを広めているPADI。

地域によっては、マイナーな指導団体になっているところもあるが、およそダイビングに関わる人々で、その名を知らない者はいない。

トヨタみたいなもんだな。

もちろん、世界には、他の指導団体は星の数ほどある。

我が国でも、NAUIとか、浮沈子が初めてCカードを取ったCMASとかもある。

テクニカル関係では、IANTDや、TDIなども知られている。

東南アジアでは、SSIのシェアが多いと聞いた(やや安いんで)。

まあいい。

浮沈子は、業界のことには詳しくないのだ(じゃあ、何に詳しいんだあ?)。

2000年ころ、PADIは、テックレックというブランド(?)で、テクニカルダイビングを大々的にぶち上げて、商売にしようと考えた。

その体系の中では、リブリーザーもそれなりの位置を占め、レクリエーショナルからテクニカルまでの一貫した指導体制を敷いて、メーカーを主導してタイプRとかタイプTとかいう、ワケワカの区分を作った。

順風満帆とはいかなかったが、レクリエーショナルダイビングが頭打ちとなり、どこかに活路を見出さざるを得ず、テクニカル関係をメインとする団体が、レクリエーショナルの世界に進出するようになって、危機感を抱いて踏み出したんだろう。

レクリエーショナルダイビングと、テクニカルダイビングの壁を、ぶち破ろうとする大胆な行動だった・・・。

10数年が経過し、我が国にもテクニカルダイビングの潮流が、ちょろちょろと流れ込むようになった。

むろん、TDIとか、昔からやっているところはあったが、内輪というか、顔の見える世界で、やっている感じだったな。

そもそも、テクニカルダイビングを商売としてやろうというのは、いささか規模が小さい。

もう、一子相伝というか、ジェダイの騎士もびっくりの状況だな(シス並みかあ?)。

誰さんは、誰さんに教わったというのが、ステータスのように語られる。

まあ、高度なトレーニングを課すわけで、そういう信頼関係の中でしか、命を張ったダイビングは出来ない。

PADIは、そういったダークサイドに光を当てたといってもいい。

体系的な教材、教授法を確立し、明文化し、システムとして売りに出した。

もちろん、誰でも出来るレクリエーショナルダイビングとは異なり、テクニカルダイバーとしての責任を果たし、リスクを受け入れることができる者だけに、門戸を開いているという点では、他の指導団体と変わることはない。

まあ、いささか、広すぎる門であるという意見もあるがな。

テクニカルレベルのダイビングで、PADI得意の粗製乱造をやったら、死人の山ができるわけで、ここんところは懸念される。

初めのうちは、しっかりした管理が行われるだろうし、テックレックセンターも、実力のある指導者が殆どだろうが、二代目、三代目になれば、いろいろなレベルの指導者が現れて、彼らに教わるテクニカルダイバーの質は、千差万別になるに決まっている・・・。

PADIのホームページの中には、テクニカルダイビングの情報を日本語で紹介しているページもある。

(TecRecニュース)
http://www.padi.co.jp/visitors/program/tecrecnews.asp

イントラが担当していたようだが、2014年5月の記事を最後に更新が止まっている。

「テックダイビングに関する国内外の最新情報をお届けします。」

1年半の間、最新情報が更新されていないということは、担当者の怠慢か、めぼしい情報がないかのどちらかである。

聞くところによれば、テックレック自体に、余り動きがないようだという。

(パディ・テックレックブログ)
http://tecrec.padi.com/

この1年余りの内容を見ても、どこでどんなイベントが行われたとかいう記事が中心で、目新しいものはない。

浮沈子的に気になったのは、次の記事くらいかな。

(Type R and Type T requirements)
http://tecrec.padi.com/2014/05/17/type-r-and-type-t-requirements/

2014年の5月じゃん!。

まあ、どうでもいいんですが。

PADIは、どこへ行くんだろう?。

最近の情報としては、フリーダイビングに手を出そうとしているらしい。

市場は大きく、器材の負担が少ないので、間口は広い。

トレーニングはそれなりに必要なので、指導団体としては美味しい市場であることは確かだ。

おいおい、そっち行っちゃうのかあ?。

既存のダイビングショップの中には、懸念を抱いているところもある。

従来は、海慣れしてもらったり、ダイビングに興味を持ってもらうためのツールとしてのシュノーケリング程度しか眼中になかった。

20mも、タンクなしで潜るようなダイビングは想定の範囲外だ。

お客をそっちに取られてしまうんじゃないか。

商売敵!。

浮沈子は、全く異なる市場と考えていて、例えば、プール持ってるフィットネスとか、アプネアの競技団体とかに訴求する話だと思っている。

あとは、イルカとか、そういう泡出しに敏感な水中生物の観察とか。

ダイビングで、それがメインになるということはない。

CCRとは、対極にある世界で、浮沈子の苦手な身体能力と精神のコントロール、忍耐とガマンの世界だ・・・。

ん?、それってテクニカルダイビングと共通する要素じゃん!?。

オサカナ綺麗!、水中散歩楽しい!というレクリエーショナルレベルのダイビングとは、一線を画する。

鍛錬と、修行の世界。

ジェダイの騎士の世界だな。

フォースがなければ付いていけない。

PADIは、そっちの方に行っちまうんだろうか?。

全方位外交で、網を張り、どこがどうなっても、後出しじゃんけんで商売にするという横綱相撲なら、それもいい。

トヨタと同じでいいわけだ。

ダイハツに軽自動車作らせ、日野にトラック作らせ、スバルに86作らせ、マツダと提携して、何かやろうとしている。

日産やホンダとだって、組むかもしれない。

PADIがテクニカルに踏み込む時には、世界中のテクニカル団体から、目ぼしい指導者を引き抜いたというのは、有名な話だ。

そうやって、業界のスタンダードを牛耳ろうとしている。

それはそれで構わない。

CCRのスタンダードを作ってくれれば、教える方も教わる方も、基本的なことは同じでいい。

しかし、フリーダイビングというのは、ちょっと毛色が異なるような気がするんだがな。

(フリーダイビングとは?)
http://www.truenorth.jp/free.cfm

「レジャー感覚で水中を楽しむことも含まれますが、よく「スキンダイビング」と称されるいわゆる「素潜り」の類よりも、より深く、長く。そして、より競技性の強いものとして正式な競技ルールが整備され、世界大会も開催されています。」

浮沈子は、パスだな。

試しにちょっと覗いてみるくらいはいいかも知れないが、本格的にやることはないだろう。

苦手のシュノーケリングとは異なり、水が逆流してくる変なものを咥えることはない。

マスク(専用品)、ノーズクリップ(裸眼の際:専用品)、ネックウエイト(自作?)、ウエイトベルト(ゴム製)、セイフティ・ラニヤード(海洋競技用:専用品)、ダイブコンピューター(SUUNTOのD4が人気?)、ウエットスーツ(専用:フルオーダー)、ロングフィン、モノフィン。

なんだ、器材も結構あるじゃん!?。

ノーリミッツ(NLT)で、200mオーバーまで行ってしまう恐ろしい競技だ。

コンスタント ウエイト ウィズフィン(CWT)でさえ、120m以上潜る。

生身だぜ?。

信じられない。

PADIは、こんなもんに手を出そうとしているのかあ?。

浮沈子に言わせれば、見境ないともいう。

海に親しむことは、環境や健康に留意することだし、それは、どんな形であってもいいとは思うが、ダイバーとしては、いささかためらいもあるな。

浮沈子もその端くれなので、PADIの行方からは目を離せない。

フリーダイビングに手を出すなら、もちっとだけ、CCRに注力してほしいような気もすんだがな。

電動ネクトン2016年01月13日 10:53

電動ネクトン
電動ネクトン


(ネクトン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%B3

「水棲生物を生活様式で分類した1つである。遊泳生物。ネクトンの生活様式を遊泳性と呼ぶ。」

サカナだな。

浮沈子にとっては、美味そうか、そうでないかという基準しかないが、要するに泳いでいるヤツ。

ダイバーは、概ねこれに当たる。

浮沈子のように、プランクトンになっちまってるのもいるがな。

(プランクトン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%B3

「プランクトン(Plankton、浮遊生物)とは、水中や水面を漂って生活する生物の総称。」

マクロレンズ付けたカメラ持ってるのは、概ねベントスということになる。

(底生生物)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%95%E7%94%9F%E7%94%9F%E7%89%A9

「水域に生息する生物の中でも基質に生息する生物の総称でありベントス(Benthos)ともいう」

「底生生物は、水底の岩、砂、泥にすむもの、及びそこに生活するサンゴや海藻などにすむものをも含む。また、その表面を徘徊するもの、表面に固着するもの、表面から潜り込んで生活するものが含まれる。それらの表面から離れて生活するものは、ネクトンかプランクトンに分類されるが、実際にはその表面から余り離れずに生活するものもあり(ネクトベントス、プランクトベントスともいう)、それらはベントスにまとめられることもある。基質中に潜り込んでいるものをエンドベントスと言い、自ら穴を掘って潜るものを潜行性、基質粒子のすき間を利用するものを間隙性という。硬い基質に穴を開けて潜るものを穿孔性という。」

さすが、ベントスは奥が深い・・・。

浮沈子が、こんな話題を書き出したのは、このページを読んだから。

(ご存知ですか フィンの選び方)
http://www.piston-diaphragm.com/somosan-seppa/fin-select.html

器材関係に造詣が深いページだけに、構造的なところから解説している、浮沈子好みの記事になっている。

フルフットフィンでも、素足では靴擦れが起こるので、ソックス等を履くべきだという。

まあ、そうだろうな。

それが正論だろう。

南の島のガイドで、そういうのは見たことないがな。

みんな、裸足で履いている。

「脚を長く、全体として美しく見せるためです」

そうなのかあ?。

特殊な例としては、ギョサン(漁サン?)を履いたまま、フルフットフィンを履くというのも見たことがある(便利そうですな)。

(ギョサン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%82%B5%E3%83%B3

オープンヒールのタイプ(フォースフィン)で、ふつーのサンダル履いたまま履くのはイントラだ(ヒールがなくなるまで履き古していたりするけどな)。

(Force Fin(フォースフィン))
http://www.hi-techdive.com/forcefin/forcefin.html

二重履きというのは、合理的とは思うが、サンダル擦れとかしないんだろうか?。

まあ、どうでもいいんですが。

「※ 年齢的にも体力的にも若い時期は、「移動が許されている三次元の水中世界」(ダイビングポイント)を縦横無尽に泳ぎ回る、そんな「ネクトン」を目指してほしいものです。歳をとれば、嫌でも「プランクトン」になるのですから。」

確かに・・・。

水面上に住むのはニューストンである。

カツオノエボシとか、そういうやつなんだろうか。

(Neuston)
https://en.wikipedia.org/wiki/Neuston

アメンボ、ミズグモ、トビムシ、トビウオなどが挙げられている。

トビウオかあ?。

ちょっと違うような気もするがな。

(生活型 (水生生物):ニューストン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E6%B4%BB%E5%9E%8B_(%E6%B0%B4%E7%94%9F%E7%94%9F%E7%89%A9)#.E3.83.8B.E3.83.A5.E3.83.BC.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.B3

「プリューストン(挺水生物):水面を境に、一部を水上に出している生物。クラゲの一種であるカツオノエボシなどは浮袋を水面から上に出すのでこれにあたるが、プランクトン的なのでプランクトプリューストンということもある。」

「ただし、一生涯このような状態で生息している生物を指す言葉であるため、ここに海鳥やトビウオが含まれるという考え方は誤りである。」

うーん、ウィキの記述にありがちな矛盾だな。

「漂泳生物のうち水流に逆らって遊泳できるのがネクトン、ないのがプランクトンである。」

「プランクトンやベントスと異なり、ネクトンは動物のみである。これらの一部は、成体はネクトンだが幼生の間はプランクトンとなる「一時プランクトン」である。ネクトンでも小型のものは、遊泳能力が比較的低くプランクトンに近い「マイクロネクトン」である。」

「タコの一部、ホタテガイ類、ヒラメ類のように、もっぱら海底に住みながら遊泳能力を持つのは、ネクトンとベントスの中間的なネクトベントスとされる。」

ネクトベントスというのは、美味そうなやつが多いな・・・。

まあいい。

フィンは、ダイバーがベントスたるに必要なアイテムということになる。

水中スクーターというのもある。

(水中スクーター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%B8%AD%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC

去年、アポロの中古を買ってから、実は1度も使用していない。

富戸に預けっぱなしになっている(今度、使いに行きます!)。

このアイテムも、ベントスであるためには必要な器材だ。

「BOB(Breathing Observation Bubble)は、従来の水中スクーターとは異なり、座って乗るタイプのものである。本体に酸素ボンベが設置されており、2人乗り用もある」

未だに、酸素ボンベという誤解がまかり通っているわけだ。

もちろん、誤りである。

(バイクの免許がなくても運転できるスクーターとは?)
http://rocketnews24.com/2011/05/02/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%85%8D%E8%A8%B1%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A6%E3%82%82%E9%81%8B%E8%BB%A2%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%A8/

「酸素ボンベの限界もあるので、2時間フルに潜ることは不可能といえよう。」

参照元の記事が誤ってる!。

浮沈子の構想では、CCRと水中スクーターを合体させて、環境圧潜水艇を作り、某国に売り込み、一儲けしようということになっている(聞いてないけどお?)。

そこから、水中発射の核ミサイルとか打ち上げれば、たぶん、安上がりだろう。

荒唐無稽、支離滅裂・・・。

CCRと水中スクーターというのは、相性がいいだろう。

浮沈子にとっては、理想の組み合わせである。

核ミサイルは無理としても、バブルリングガン打ちまくるくらいは出来る(専用のタンクが必要ですな)。

(TORID PULSEトリッドパルス バブルリングガン)
http://www.d-aquos.com/SHOP/TORID-GUN.html

CCRには、泡が出ないというメリットがあるが、これでは帳消しになる。

水中で排気音がせず、生物の近くに寄れるというメリットも、モーター音でかき消される。

水中暴走族以外の何物でもない(DPVは、正しく使いましょう!)。

電動器材に頼って、楽して潜ろうという、ダイバーの風上にも置けない浮沈子だが、老後の対策として、操作が簡単なCCRやDPVというのは不可欠のような気がする。

水中電動仕掛け、大賛成!。

水深計だって、今じゃダイコンに完全に置き換わった。

レジャーダイバーは、100パーセントダイコンで潜る。

インスピレーションだって、イントラに言わせれば、操作が簡単になった使いやすいCCRだそうだ(浮沈子には、十分複雑だがな)。

世の中は進歩し、時代は変わる。

DPVの中には、小型のものを脚に着けて、泳ぎ回るものもある。

(GoPro: Director's Cut - Shark Riders:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=bj5ufMLKYhk

白いビキニ着たオネーサンが着けてるやつ。

(Jetboots)
http://www.patriot3.com/maritime-products1/jetboots

「Jetboots batteries can “hot swap” underwater. Divers can take more batteries with them and swap underwater to gain more distance and time」

水中で、バッテリー交換も可能だ。

これ、欲しいな。

そのうち、電動フィンとかが主流になって、水中でフィンを漕ぐとか、しなくなるんだろう。

方向を変える舵としてのみ使用。

んなことしてたら、ちっとも運動にならんじゃないのかあ!?。

まあ、その分、陸上での運搬で消費してもらうしかないということではある。

電動ネクトンになるのも、楽じゃないということだな。

初氷2016年01月13日 14:01

初氷


昨日の初雪に続いて、今日は初氷だそうだ。

(東京都心、最も遅い初氷…氷点下0・9度観測)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160113-OYT1T50091.html

「上空の寒気の影響で、関東甲信や東海地方などでは13日朝、この冬一番の寒さとなった。」

「記録が残っている1925年以降、最も遅い初氷も観測した。」

暖冬なのだろうか?。

しかし、遅くなったとはいえ、寒いことは寒いわけで、暖冬という感じではない。

春になるのも、遅かったりして!。

(結氷)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E6%B0%B7

「気象庁は毎冬、初めて観測される結氷を初氷(はつごおり)、その日を結氷初日(けっぴょうはつび)としており、日本各地の気象官署で観測されている。また、毎冬最後に観測される結氷を終氷(しゅうひょう)、その日を結氷終日(けっぴょうしゅうじつ)としている」

終雪と同じような観測日を定めているようだな。

「結氷の名所:
国内:
・諏訪湖 - 条件のよい年には厚い氷が全体を覆い、膨張した湖氷が圧縮されて盛り上がる「御神渡り」が有名である。
・屈斜路湖 - 全面凍結する湖としては日本で最も面積が広いとされる。
・然別湖 - 凍結した湖面上に氷上露天風呂などを設け観光客を集める。
・華厳滝 - 全面凍結する。
・袋田の滝 - 冬は凍結し、時々全面凍結する。
・有馬四十八滝 -凍結する滝が多数ある。」

「海外:
・バイカル湖 - 1-5月までの約4か月間程度凍結し、氷の厚さは70-115cmほどになる。水深が非常に深いため、気温に対して結氷が遅れる。
・ヴォルガ川 - ヨーロッパ最長の川。ほぼ全域が最大3ヶ月程度凍結する。上流ではより長く、11月下旬から4月中旬ごろまで凍結している。
・レナ川 - 流域において冬の気温が非常に低くいので、凍結期間が長く10月上旬から5月頃まで全域が凍結する。
・エニセイ川 - 半年ほど凍結する。
・オビ川 - 上流では11-4月頃まで、下流(北極圏に近い)では10月下旬から6月上旬ごろまで凍結する。
・マッケンジー川 - 北極圏にある下流では10-5月頃まで凍結する。
・ナイアガラの滝 - 冬に一部が凍結するが、全面凍結は稀。1911年にアメリカ滝が全面凍結している。
・ロシア、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、アラスカ州などには、1年に6か月以上凍結している湖や河川も少なくない。」

浮沈子が、凍った時期に見たのは、袋田の滝と華厳滝くらいだ。

寒いのは、いずれにしても苦手で、流氷ダイビングなんぞは、金輪際御免被りたい。

鼻毛も凍る寒さだそうだ。

ひえーっ!(冷えーっ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

(初氷/はつごおり/はつごほり)
http://kigosai.sub.jp/kigo500c/315.html

俳句の季語としては、初冬である。

「夕やけや唐紅の初氷 一茶」

やっぱ、すげーな。

天才だ。

(初氷)
http://www5c.biglobe.ne.jp/n32e131/huyu/hatukohori.html
 
「うら口や曲げ小便もはつ氷 一茶」

男の子にしか分からんな。

寒さと共に生き、それさえも、生活の豊かさとして愛でてきた国の文化だ。

浮沈子は、背中を丸めて歩くだけである。

ジジイになってきたなあ・・・。

無謀2016年01月13日 19:18

無謀


ちょっと無謀な企てのような気がする。

(0113 8080-5)
http://jsuga.exblog.jp/25264345/

誰か、止める人はいないんだろうか?。

「どうせだから、6本にしてこれを束ねて中性浮力で浮かせて、10mのホースでガスを送る。1964年の絵の実現だ。これをハイブリッドシステムと名付けることにした。」

80mだから、酸素の混合比が20パーセント以下のボトムガスを持ち込み、切り替えて使うことになる。

そのガスは、浅いところでは吸えないから、浮上時にもガスの切り替えがある。

写真を見ると、フルフェイスマスクを1つだけ使用するようだから、ガス交換はカードル側で行うのだろう。

いったい、それを誰がやるというのか。

本人が行えば、オープンサーキットによるテクニカルダイビングになる。

少なくとも、同程度以上の訓練を積まなければならない。

それが出来ないから、水中にガス源を持ち込むという、変則的な送気式にしたんだろう。

誰かが、ガス源を管理しなければならない。

業務潜水として混合ガス潜水をスクーバで行うということになれば、管理者の責任は重大だ。

水中にカードルを沈め、操作盤もおかずに、バルブの切り替えだけで運用することになる。

それを誤れば、一呼吸であの世行きである。

クレードルの残圧管理、バルブの切り替えのためには、誰かが同じ80mまで行って作業しなければならないだろう。

どうするつもりなんだろうか?。

ガスの種類は、最終減圧については水上から酸素を送って行うということになっているが、それ以外では、40m(あるいは、それより浅い深度)までの潜降用、80mまでとボトム用のヘリウム混合ガス、減圧用のヘリウム混合ガス、減圧用のナイトロックスくらいは、少なくとも必要だろう。

最低でも、3回のガスの切り替えを、誤りなく行う必要がある(純酸素は、別勘定で)。

もちろん、切り替え作業を行うダイバーは、別途、自分のこともやらなければならない。

それって、ちょっとヤバいんじゃね?。

作業潜水の想定の範囲外だな。

ガスの管理は、コントロールパネルを使って、水上で行うことを前提にしている。

しかも、トラブルに備えて、供給ガスは2系統用意すべしとなっている。

簡易な混合圧潜水を志向する今回のやり方が、多くの問題点を抱えていることは明らかだ。

作業潜水として、当局の許可が下りる見込みはゼロだな。

まあ、全く方法がないわけではない。

混合ガスを水中に持ち込んで、いささか長いとはいえ、中圧ホースを介してレギュレーターから吸っているわけだから、テクニカルダイビングの変形と考えられなくもない。

誰か、テクニカルダイビングのインストラクターを付けて、その講習を受けているという形をとることはできるかもしれない。

もっとも、何かあったときに、その指導団体が加入している保険会社が首を縦に振ることはないだろうから、補償はないと考えなければならない。

そんなリスクを負う指導団体が、あるかどうか・・・。

やはり、浮沈子が提案した通り、テクニカルダイビングのサポートチームを組織して、彼らから1本ずつタンクを受け取り、サイドマウントして、ガスチェンジしながら潜るのが正解だろう。

それ以外に、取り違いのリスクを避ける術はない。

ダブルチェックは、サポートダイバー側で行い、氏は、ガスを吸うだけ。

それなら、なんとかなるだろう。

水中で、慣れないクレードルのバルブ操作を、テクニカルダイバーが行うよりも、はるかに安全だ。

それとも、ガスの切り替えを、本人が行うんだろうか?。

サポートなしで?。

・・・。

無謀だな。

「2016年はこのハイブリッド方式のテスト潜水を繰り返したい。できれば、この方式を商品にまで洗練させたい。」

「ハイブリッドシステムは、これから試行錯誤を始める。ある程度完成されたならば、仕事で潜る場合に、リブリーザをつかうか、ハイブリッドを使うかの選択になるだろう。それが僕の望みだ。」

たぶん、おそらく、きっと、いや間違いなく、その望みが叶えられることはないだろう。

ガスコントロールをダイバー自身が行えば、変則的なテクニカルダイビングになり、一方で、管理者が水中で行うことは有り得ない。

唯一、実現可能性があるとすれば、リモートで残圧管理を行い、ガスは2系統用意し、さらに、タンクには水上のコントロールパネルから操作できる電動バルブを付けることだ。

それこそ、氏が忌み嫌う電気のハイテクである。

まあ、操作するのはダイバーじゃないけどな(他人が操作するならいいのかなあ?)。

オープンサーキットのテクニカルダイバーになって、タンクを体から離して、残圧や切り替えのリスクは、全てダイバーが負って行う。

それしかないだろう。

手元で残圧管理が出来ない分、リスクは増えるし、10mも離れてしまっては、バルブ操作もできない。

テクニカルダイビングとして見ても、リスクが大き過ぎる。

作業ダイビングの仕掛けとしては、余りにもリスキーだ。

CCRとの選択なんて、薬にしたくてもないことは、誰が見ても明らかだ。

100歩譲って、タンククレードルにしがみついていれば、まだ、救いがある(作業、できませんが)。

目の前に、タンクのバルブがあるので、何とか操作はできるし、残圧を見ることもできる。

それにしても、予備のセカンドステージくらいは欲しいところだがな。

昨年の12月13日に、現物展示と講演での紹介をしたそうだが、誰も止めなかったんだろう。

氏のテクニカルダイビングのスキルは、他人から見ればせいぜい20mまでだと、ご本人が書いておられるので、それ以上のスキルを期待してはいけないだろう。

作業潜水で、管理者によるガスコントロールを受けながら、80mまで潜るしかない。

ご自身での操作は、あまりにリスキーだ。

それだって、水中で、前代未聞のワケワカの仕掛けを弄ることになる。

そうだ、このブログのURLを、氏のブログのコメント欄に送っておこう。

浮沈子も後悔したくはないからな。